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シャニP「修羅場になった」

19名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 22:54:28 ID:CVE1i4Pc
今のところ良い文一郎

20名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 23:03:27 ID:i3vdj2zI

P「この前も観葉植物だったか...買って来てくれたし、俺も何かお返ししないとな」

恋鐘「...!...そいはご褒美と?」

P「ん?まぁそうだな」

P「あ、でも一人だけ眷顧するのもな…できるだけ安いもので済ませてくれたらありがたい…はは」

恋鐘「そいはプロデューサーのお給金が安いのも関係しとるんじゃなか?」

P「思わぬ不意打ちだな」

恋鐘「ふふっ...じょーだんやけん。気にせんでね?」


P「でも本当になんか言ってくれな...よく分からないが化粧品とかまぁ服の1着でも」

恋鐘「...んー」


恋鐘「うちが欲しいんは...そがんお金がかかるもんやなかと思うばい...長か目で見れば...多分やけど」

P「...ん?」

恋鐘「ふぅー...」

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 23:05:52 ID:i3vdj2zI

恋鐘「プロデューサー!」

P「うお、なんだ」

恋鐘「う、うぅ...」

P「...?」

恋鐘「う、う、うちと...つ…...つぅ...っスタバに行って欲しかっ!」

P「え?あぁ...別に構わないが」

恋鐘「......」

P「どうした?」

恋鐘「うち、今なんば言いおったと?」

P「スタバに行きたいって...ん?違ったか?」

恋鐘「いや合ってるとよ...うん!嬉しかっ!」

P「はは...変な恋鐘だな」

恋鐘「もう笑わんと!」

恋鐘(人の気ば知らんで...)

22名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 23:11:55 ID:i3vdj2zI

P「すまんすまん、因みにいつ頃がいいとかあるか?」

恋鐘「あ、そやね...うーん、いつでも良かと」

P「そうか、じゃあ暇な時にでも声かけるなり電話するなりしてくれ」

恋鐘「うん、そうすると」

P「…さてと、いい時間だし帰るか。乗せてくぞ」

恋鐘「お願いするばい、あ...助手席乗ってよか?」

P「ああ」




P「よっ…こいしょと」

恋鐘「プロデューサーおじさんみたいやね」

P「そんな歳じゃないぞ...仕方ないだろ癖で出ちゃうんだよ」

恋鐘「おもしろかねぇ〜」

P「こっちは馬鹿にされてる気がするんだが...シートベルトは...したな、忘れ物は?」

恋鐘「問題無か!」

P「よし、じゃあ出すぞ」

恋鐘「140キロ出すば〜い!」

P「やめろ」

恋鐘「ふふっ」

23名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 23:23:26 ID:i3vdj2zI

P「...今日は空いてるな、早い早い」

恋鐘「......ん」

P「寝ちゃったか...お疲れさん恋鐘」

恋鐘「...きり...こ」

P「はは、夢でも見てるのか」



...プロデューサーはいつもうちの味方やったと

うちが失敗した時は一緒に謝ってくれて...
そして成功した時はいっぱいいっぱい褒めてくれる。

怒ってる顔ば見たことなかと。


うちん言葉ば理解しよーと方言の本買うたり、これは咲耶から聞いた話ばってんネットで調べてたりしたらしいばい。

そん所為か、うちも...別にもう標準語でも言えるような言葉も
ついつい地元の言葉で話してしまうったい...。

まるで二人だけの会話みたいで嬉しくて...いっつも甘えとると...

えへへ、本人には言わんけどね。

24名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 23:28:56 ID:i3vdj2zI
P「恋鐘...恋鐘...起きろ」

恋鐘「...ん、むにゃ...なんね...?」

P「着いたぞ」

恋鐘「もう?…早かねぇ...」

P「珍しく空いてたからな」

恋鐘「......」

P「もう少しここにいるか?」

恋鐘「うん...そうしたか...」

P「なんか夢でも見てたか?」

恋鐘「あー...そいね...霧子がいた気がしたと」

P「あはは、やっぱり思いっきり名前呟いてたもんな」

恋鐘「そうなん?」

P「ああ、どんな夢だったんだ?」

恋鐘「...ん、ほとんど覚えてなか...」

P「そうか、まぁ夢だもんな」

25名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 23:35:29 ID:i3vdj2zI

恋鐘「プロデューサーは最近なんか夢見たと?」

P「俺か?そうだな...と、見たぞ見た見たさっきだよ」

恋鐘「うたた寝ん時?」

P「そうそう...なんだったか、...間違いなく恋鐘はいたんだよな」

恋鐘「...!なんしょる夢やったと?」

P「うーん...恋鐘が...あー...すまん忘れた」

恋鐘「はぁ...なんねそれ」

P「仕方ないだろ、ゆ」

恋鐘「夢やけんねー仕方なかねー」

P「...そんな知りたかったのか」

恋鐘「もうよかよ、...ん、そろそろ帰るばい」

26名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/25(土) 23:44:21 ID:i3vdj2zI

恋鐘「よっ...ほっと」

P「なんだ恋鐘もおじさんみたいだな」

恋鐘「うちは誰かさんの真似しただけやけんね」

P「ははっ、なんだそれ」

恋鐘「んふふー…送ってくれてありがとプロデューサー」

P「ああ、そうだ湯呑みありがとな大切にするよ」

恋鐘「あれくらい全然よかよ」


恋鐘「そいと結華のこと任せるけん頑張っとよ」

P「まかせとけ」

恋鐘「......あと...そいでね...」

P「なんか予定あるか?...あ、明日のサプライズな期待してるよ」

恋鐘「あ、そいはどーんとまかせてよかっ!...ってそいじゃなか..」

P「...?」

恋鐘「で、で、デートっ!さっき言っとった約束楽しみにしとるけん!そ、そいやけんおやすみ!」

P「あっ、お─」

恋鐘(か〜っ!恥ずかしか〜!で、でも言ってやったっと!)タッタッタ



P「デート...か、そういうのに憧れる年頃なんだろうな...」

P「っと恋鐘には悪いが今は結華の事だな...帰ってもう1度チェックしないと」

27名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 00:48:58 ID:m9sJeLEM
こがね可愛いなぁ

28名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 00:51:08 ID:m8cI7UCU
かわいい

29名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 00:52:23 ID:iSBVaJ42
まだ平和

30名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 02:26:25 ID:7BpcBGho


最終選考合格者1名を発表します。───さん。
以上です。本日はご参加いただき──……



結華「......」



届かなかった。

審査員の評価も悪くなく感じた。練習以上のパフォーマンスも出来ていたつもりだった。

...周りから見れば、僅差であったのかもしれない。あと1歩だったのかもしれない。

だけど私にとってそれは...その差は...

途方もなく亭々たる壁に思えてならなかった。

「悔しい」その一言に尽きた。



結華「...はぁ」

P「結華」

結華「あ、プロデューサー...」

P「探したぞ」

結華「...見つかっちゃったかぁ」

P「お疲れ様」

結華「うん...プロデューサも見てたんだっけ?」

P「あぁ、1階のモニターで」

結華「そっかぁ〜...ごめんね、あんな事言っておいて...あはは」

31名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 02:35:47 ID:7BpcBGho

オーディションの直前、最後まで気にかけてくれたプロデューサーに私は大見得を張っていた。
あの時の私は何故か不思議と勝てる気でいた。

漠然とした全くあてにならない謎の確信があった。
なんだろうね...とにかく勝てる!...って自信に満ちていたんだよ。

それも粉々に砕かれちゃったけど...

自分で言うのもちょっと憚られるけれどさ...沢山特訓をした。あの4人に必死に食らいついていった。

三峰は頑張っていたつもりだったんだけどなぁ...

ううん、もう言い訳はやめとこう

...自分が甘かったそれだけだよね。




P「もしかしてその事で」

結華「だって...恥ずかしいでしょ?こんなの」

P「どこがだ...むしろあれくらいの自信を持っている方がこっちも安心できるよ」

結華「でも負けちゃったし...」

P「......」

32名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 02:59:32 ID:7BpcBGho

P「なぁ結華」

結華「...なに?」

P「全力、出せたか?」

結華「...え?」



プロデューサーの質問にすぐさま不安がよぎった。

...中途半端な力しか出せていなかった、あの人の目にはそう映っているのではないか。

刹那、私は考えた。
いやもしかしたら考えたふりをしてたのかも...

ん?だってほらさっき言い訳はしないって...ね

私は堂々と言葉を返したよ。



結華「全力だった...すべて出し切ったよ」

P「ならもう安心だ...結華はよく健闘したよ、恰好よかったぞ 恥じることは何もないさ」

結華「うん...ありがとう」

33名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 03:07:58 ID:7BpcBGho

結華「...でもやっぱ悔しかったなぁ」

P「そうだな」

結華「...プロデューサー」

P「どうした?」

結華「三峰...もう負けないからね」

P「その気持ちがあれば十分だ」

P「...でも取りあえず今日はもう、な?...余計に疲れちゃうだろうし」

P「肩の荷は完全に降ろそう」

結華「うん...そうだね」


P「そしてまた、皆と一緒に乗り越えて行こう」

P「大丈夫だ、結華なら」

結華「ぅ...ぷろ─」



その言葉に、揺れ動いていた琴線がようやく切れた。

視界がボヤける。目の前が一瞬で水彩画の様に変貌を遂げる。

涙が抑えきれなかった。

プロデューサーはもう何も言葉を発さず...私の目の前に佇んでいた。


きっと泣き顔を他人に見られないようにしてくれていたのだと思う。

...まぁ実際は何していいか分からずおどおどしてたのでは?って説も三峰の中ではあるけどねぇ

本人には言わないけど、...とにかく嬉しかったな。

34名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 12:57:11 ID:7BpcBGho

結華「む〜…」

P「いつまで鏡見てるんだ...出るぞ」

結華「ねぇプロデューサーほんとにもう平気?」

P「大丈夫だ」

結華「即答なのが怪しいなぁ...ほんとにさっきまで泣いてたの分からない?」

P「あぁ、いつもの結華だ」

結華「むむ...信じるからね」


P「さてと、忘れ物ないか?」

結華「見落としなし!」

P「よしじゃあ飯食い行くか 腹減ったろ」

結華「いいねぇ〜もうペコペコだよ。あ、おごりだよね!?」

P「当たり前だろ」

結華「おぉ〜プロデューサー太っ腹だねぇ どこ連れてってくれるのかな〜?」

P「まぁあまり期待しないでくれ」

35名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 19:32:56 ID:7BpcBGho

P「着いたぞ」

結華「...あれ?」

P「なにか無いか?」

結華「あ、ううん...違うよ?早く食料確保しないと三峰お腹から恥ずかしい音が出そうだよ」

P「それは大変だ」



そこは牛丼チェーン店だった。

別に牛丼は嫌いじゃないよ、むしろお財布に優しいしお腹膨れるしありがたい存在だけど...

...だけどねぇ チェーンの牛丼屋さんに女性を連れてくるのはどうだろう...三峰はそう思います。...個人的にだけど

あ、誤解を避けるために言うけど回らないお寿司とか焼肉とかそういう物を期待していた訳じゃないからね!

それに優勝したならまだしも...そうではないのだから、そんな図々しい思考を持つなんてバチが当たりそうだしね〜

ただどっかのファミレスにでも寄ってくれるものだと、そう思ってただけだよ。

36名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 19:44:20 ID:7BpcBGho

P「牛丼大盛と豚汁を1つください。結華も好きなの頼め」

結華「えっと...じゃあネギ玉の並で」

P「それだけでいいのか?」

結華「ちょ!?...あ、はい以上でお願いします」

P「...」

結華「...」

P「...なんか余計なこと言ったか?」

結華「言ったよ!何さそれだけで〜って!なんか食い意地張ってる女の子みたいじゃん」

P「そうか?別にそんなこと思わないが」

結華「そっちが思わなくてもこっちは気にするのですよ」

結華「それが女ご・こ・ろというものだよ?いやー勉強になったねー」

P「難しいな…今度から気を付けるよ」

結華「うむ、特別に許します」

P「ありがとう」

結華(...真面目だなぁ)

P「温かいお茶持ってくるよ結華も飲むか?」

結華「あ、三峰持ってくるよ」

P「いや休んでてくれもう今日は浪費厳禁だ」

結華「そう?じゃあお願い」

結華(...浪費厳禁とは)

37名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 20:24:47 ID:7BpcBGho

P「はいお待ち」

結華「ありがとね」

P「ああ」

結華「…はぁ〜あったまるねぇ〜」

P「やっと一段落だな」



P「悪いな...ここで言うのもアレだがこういう店で」

結華「ううん牛丼好きだし」

P「そうか良かった」

結華「んぅ〜...はぁ...ね、プロデューサー」

P「ん?」

結華「三峰、なにか面白い話を所望します」

P「なんだ急に...」

結華「だって暇なんだし」

P「さいですか...面白い話なぁ...俺のじゃなくてもいいか?」

結華「どうぞどうぞ」

38名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 20:25:53 ID:7BpcBGho

P「昨日の夜さ恋鐘と二人でいたんだけど」

結華「ほほう...それはそれは...随分と」

P「やめるぞ」

結華「あぁんもう冗談だってばぁ...ほらほら続けて続けて」

P「なんだっけ...あぁスタバのメニューの...とても長いのあるんだよなあの店」

結華「あーあるね、ベンティノンティーマンゴーパッションティーフラペチーノアドホワイトモカシロップアドホイップクリームみたいな?」

P「...急に別次元の言葉を話すな」

結華「あははっそれで?」

P「恋鐘が完璧に注文できるからやっていい?って訊いてきてさ」

結華「あー...うん」

P「案の定噛みまくりだった」結華「噛みまくりだったんだね」

P「お、よく分かったな」

結華「分かるって〜だって」

P「まぁ...恋鐘だしな」結華「こがたんだからね」

結華「またハモった」

P「恋鐘が聞いたら怒りそうだな」

結華「はいはい内密ね」

39名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 21:06:24 ID:7BpcBGho

結華「んー...あれじゃあ二人で行ってきたんだね」

P「いや恋鐘が買ってきただけだ」

結華「ありゃなんだそういう事か」

P「まぁあの時は少し揶揄ったけど...でも俺もあんなの言える自信ないな」

結華「一応普通のもあるけどね」

P「普通のあるのか」

結華「そりゃそうでしょう...え、もしかしてプロデューサー行った事なかったりする?」

P「...ないな、コーヒーはよく飲むんだが...ほとんどコンビニか自販機で済ませてしまって」

結華「あーコンビニのも美味しいもんね〜」

P「あぁ安いしありがたい」

結華「...あ、そうだっ!ねぇ今度一緒に行かない?」

P「え?別にいいが...いやでも、あんな長いの言える自信ないぞ」

結華「プロデューサーは鳥さんかな?さっきも言ったでしょ普通のもあるって」

P「そういえばさっきの今で忘れてた」

結華「もしかして疲れてる?」

P「いや平気だよ」

結華「そっか、とにかく大丈夫!最悪メニュー指してこれくださいってやれば」

P「そういうことなら...行ってみるか」

結華「ふふ、決まりだねぃ」

P「少し助かったよ、実は恋鐘─」

40名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 21:11:04 ID:m9sJeLEM
あっ……恋鐘の話ばっかりしてると曇りそう

41名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 21:29:08 ID:GuOculd.
わあ!牛丼!

42名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 21:30:45 ID:7BpcBGho

結華「あ、あれじゃない?」

P「そうみたいだな...はい以上です。どうも」

結華「はい、お箸」

P「ありがとう」

結華「そういえばさっき何て?こがたんが?」

P「いや、なんでもない冷めるまえに食べよう」

結華「そだね、ではでは〜いただきますっ」

P「いただきます」


運動と垂泣で相応に疲労が残っていた身体にこの食事は絶妙だった。

一気に平らげてしまいそうな勢いだったんだけど…何を思ったのか恥ずかしさが勝っちゃってね

プロデューサーの様子を気にしながら合わせ合わせ食べていきました。

…普段はこれだけ食べたらお腹いっぱいなんだけど、今回はちょっと物足りなさを感じたなぁ…

もちろん、プロデューサーにあんな釘を刺しちゃったし追加をオーダーする度胸はなかったけどね。


P「ごちそうさま」

結華「ご馳走様でした〜いやぁお腹いっぱいだよ」

P「本当に足りたか?」

結華「む」

P「あ、すまん」

結華「はい、自分で気付けたならセーフです」

P「ふぅ...でも偶には悪くないだろこういうのも」

結華「悪くない?...いやいや...むしろ超イイねって感じかな!」

P「それはなにより」

43名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 21:49:37 ID:7BpcBGho

P「そろそろ出るか」

結華「いいよ」

P「これ、車のキー 少し用を足してくるから先に乗っててくれ」

結華「ほい」

P「会計も連れがすると言っておけばいいから」

結華「...あ」

P「どうした?」

結華「プロデューサー夕食ごちそうさまでしたっ」

P「あぁ、またどこか食べに行こうな」

結華「ほんと?やったね〜」





P「すみません、追加で持ち帰りって可能ですか?はい、お願いします会計一緒で」

P(財布...鞄の中か...あったあった...ん、そういえばこれ結華を探してて目を通してなかったな...)


P「...!」

44名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/26(日) 22:05:26 ID:7BpcBGho

結華「うぅ...やっぱまだ外は寒いなぁ〜...」

結華「エンジンは掛けない方がいいよね壊れたら怖いし持ってよっと」

結華「むむ......やっぱりかぁ...」


ここに着くまでも何回かSNSは開いていた。

しかし、誰からも結果の事、内容の事...そのようなメッセージは何も届いてなかった。

もしかしたらプロデューサーが一報を入れたのかもしれない。

あ...労いの言葉が欲しいとかじゃ全然ないよ、ただちょっと寂しかったな。

自分から連絡を入れる?いやいや...そんなのかまってちゃんみたいで三峰反対です。


結華「めんどくさい性格してるなぁ私」

P「よっと」

結華「おかえり〜はい鍵」

P「ありがとう」

結華「...ん?あれこの匂いって」

P「あぁ、持ち帰りで少しな」

結華「まだ食べるの!?」

P「そうだな」

結華「好き過ぎでしょ...」

P「匂いが気になるなら窓開けてくれ、俺は開ける」

45名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 20:18:51 ID:4VXqJYqU
いいゾ〜

46名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 21:44:56 ID:o7EUMN8k

P「......」

結華「赤、多いね」

P「偶に沼に嵌るよな、運転してる側としてはたまったもんじゃない」

結華「どこも高速みたいに信号なかったらいいのにねぇとか思っちゃう感じ?」

P「はは、最初は思ってたな...でも」

結華「目的地付くまでめちゃくちゃ遠回りしそうだよね」

P「そうそう、あ、高速で思い出したんだが昨日恋鐘が──」



結華「...なんかこがたんに免許を授けてはいけない気がしてきた」

P「奇遇だな同じことを思っていた所だ」

結華「こがたんに言ったら怒られるだろうねぇ...ね、言っていい?」

P「勘弁してくれ」

結華「あははっ!冗談だって〜」

P「...はは」

P「......」


P「なぁ結華、少しいいか?」

47名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 21:49:18 ID:o7EUMN8k

結華「なにかな?」


審査の公平を期すため、どのような評価を下したのか詳細に記された書類が終了の後渡される。
簡潔に言えば採点表みたいなものだ。

正直驚いた...
結華はトップのアイドルに、あともう一つの所まで到達していた。

あの短期間だ、常識では考えられない伸びであった。
才能や努力という言葉で表せないモノを彼女は持っている。そう確信した。

そして...


P「結華に謝りたい事があってさ」

結華「え...?...はっ!もしかして三峰の名前が書いてあったプリン食べたのって...」

P「いやそれは摩美々だ」

結華「うん、知ってる」

P「じゃあなんで聞いたんだ」

結華「いやぁなんとな〜く黒幕の気配がしたので」

P「そんな小さい出来事で毎回裏があったら大変だなぁ」

結華「あ〜!あのプリンを馬鹿にしたね?あれちょ〜美味しいやつなんだから!」

P「分かった分かった悪かったよ」

結華「分かればいいのです...はいじゃあもう真面目モードになりますっ...続けて?」

P「ああ、実はな俺てっきり...」

48名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 21:56:02 ID:o7EUMN8k

すべてを伝えた、相手が強豪だった事。正直全く歯が立たない子だと認識していた事。

そして、結華がここまでの実力を持っていると理解していなかったこと。


P「ごめん」

結華「...取りあえず、相手の子知ってたよ強い事」

P「え...そうなのか」

結華「うん」

P「そうか知ってたか...」


結華「ね、一ついいかな?」

P「ああ」

結華「...それ、なんで言おうと思ったの?」

P「え?」

結華「いやさ、なんか別に黙ってればいいのになぁって」

49名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 22:00:51 ID:o7EUMN8k

結華「この人は私の事あまり信用してないのかも!?...って思われちゃったりとか考えなかった?」

P「すまん、考えなかった...とにかく結華に謝罪する事で溢れてた」

P「...はぁ、はは、ダメだな本当に」

結華「もうなに勝手に落ち込んでんのさ...別に全く怒ってないからね」

P「結華はそう思わなかったのか?」

結華「思う訳ないでしょ、プロデューサーは おバカ が付くほどのちょー真面目くんってのがはっきりしただけ」

P「そうか...ありがとな結華」

結華「なんでお礼...はぁもういいや...こっちこそ本心を打ち明けてくれて少し嬉しかった」

結華「という訳で一件落着だねい」

P「...なんか生きた心地がしなかったな」

結華「あれ?もしかして三峰そういう才能もあったりする?」

P「...ノーコメントで」

結華「えぇ〜」

50名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 22:17:09 ID:o7EUMN8k

P「そういえば...なんであの子の事知ってたんだ?誰かから聞いたのか?」

結華「...!」


薄々突っ込まれるだろうなぁとは予想していた。

そして、別にここで肯定をしてもよかった。

でもね、その道...選択肢に私はあまり乗り気ではなかった。

だって不公平じゃない?こっちだけ隠し事ってさ

...だから私は


結華「違うよ、あのねプロデューサー...」



結華「......」

P「そうだったのか」

結華「そうだったのです」

P「......」

結華「やっぱ変だよねぇ...」

51名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 22:21:40 ID:o7EUMN8k

P「結華笑わないで聞いてくれよ」

結華「...え?」

P「...俺もさ、そうなんだ」

結華「...ん?んん?」

P「だから、俺もオタクなんだよ」

結華「......」


結華「うそ!?...プロデューサーが?いやいや...冗談でしょ?」

P「本当だ」

結華「いや...いやいや、そういうの間に合ってるから」

P「信じてないか、じゃあ...そうだな...なんか問題出してくれ」

結華「...問題?」

P「嘘じゃないって証明してやるから」

結華「ホントにいいの?難しいの出しちゃうよ?」

P「どんなのでもいいぞ」

結華「お、言ったねぇ〜?すんごいの出しちゃうからね?」

P「どんと来い」

52名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 22:23:59 ID:o7EUMN8k

気を利かせてか、あるいは純粋に より親しくなろうとして
こっちに話を合わせてくれたのだろうと思っていた。

...でもそれを私は快く思っていない。おそらく他の同朋もそうだと思う。

にわかという言葉はあまり好きじゃないけれど...

それでもこっちは真剣に彼女たちを追っている。マジで向かい合っているんだよっ

それをちょ〜っと聞きかじった程度でさ!俺も好き〜とかやられたらたまったもんじゃないの!

...と、少し早口になってしまいましたが、でもそれは例えプロデューサーでも同じ

そういうものを私たちは拒絶する。


結華(...なににしようかねぇ)

P「また赤か」

結華「...はい、決めたよん」

P「お、よしこい」


私は自分が知りうる中で特にマイナーなグループを出題した。

おそらくあの時私の顔は興奮とドヤ顔で酷いことになっていただろう。...恥ずかしい。

そしてそんな顔を晒したのに...なのに...なのに!

プロデューサーったらっ!

53名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 22:25:46 ID:gCyhHOCU
楽しく読んでるぞ

54名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 22:26:20 ID:igEptJhk
まだ平和

55名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 22:55:49 ID:o7EUMN8k

結華「正解...!」

P「...信じてもらえたか?」

結華「うん、てか驚いた...かなり」

P「きっと無理くり話を合わせてくれたとか思ってたんだろ」

結華「あ、あはは〜...そこまでバレてる?」

P「いや結華の気持ちも分かるよ...だって、な?」

結華「そっか、そうだよね」


やっぱりプロデューサーもそういう精神を持っていた。きっと皆そうなんだろね。

...そして気になる事があった。

どうやってこの沼...じゃなかった...趣味にたどり着いたのか、きっかけが。

アイドルのPをしているとはいえ、そういうのには縁遠いキャラだと思っていたからだ。


結華「もーなんでなのさ!」

P「なんでそんな攻められるような...」

結華「攻めてないです〜嬉しいからだよ、そのへん分かって欲しかったな」

P「うーんさっきの問題よりずいぶんと難問だな...」

56名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 23:02:35 ID:eNuCYq0g
いい雰囲気だなあ

57名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 23:18:32 ID:o5zESMbY
P「いやそれは摩美々だ」
結華「うん、知ってる」
P「じゃあなんで聞いたんだ」

このテンポがいかにも日常という感じで好き

58名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/27(月) 23:23:31 ID:o7EUMN8k
この瞬間から、2人だけの談義が始まった。

彼の言葉に自然と熱気がこみ上げてくるのが分かった。きっと私もそうだったのだろう。

好きな楽曲、歌詞、グループにメンバー...番組やラジオにいたるまで語り尽くした。


結華「でねでね、この歌詞よ!」

P「土砂降りの中走ってたら思いついたんだよな」

結華「そうなの!いやースゴいよねぇ...!普通濡れないように〜とか洗濯めんどうだな〜とかさ絶対そういう事考えるのに!もうあれだね愛なんだよね...良い曲を作ってやろうって強い意思が四六時中歌詞を考えるサイボーグにしたんだよ!確信してるねっ!」

P「他のメンバーのために...みたいなのもあっただろうな」

結華「おぉ!良いこと言うねっ!それもぜっったいあったよ!間違いないね!曲に対する愛とメンバーへの愛でもう心が...もうっ!」

結華「もうっっ...!......喉乾いた」

P「はは、なんだそれ」

59名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/28(火) 00:17:42 ID:cbLYkoro

結華「...ふぅ、砂漠から脱出」

P「そういえば、なんで皆には言わないんだ?」

結華「んー...なんでかな、まだ少し怖いんだと思う...」

P「そうか...でもまぁこんなのを笑うような子達じゃ決してないぞ」

結華「分かってるって。本当に優しくて可愛くて...三峰みんなの事大好きだよ」

P「それ本人達に直接言ったらどうだ?皆喜ぶぞ」

結華「...直接...無理無理、恥ずかし過ぎる...あ、プロデューサーは言ったの?」

P「俺が言ったらセクハラになるかもしれないだろ」

結華「え?...あはは!いやいや...そうじゃなくてドルオタの事」

P「あ、あぁ...そっちか」

結華(え、素だったんだ...)

P「...実は、俺もまだ言えてない」

結華「なーんだ...やっぱそうだよね」

P「そういうもんだと思ってるからな」

60名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/28(火) 00:20:15 ID:cbLYkoro

P「...それにそっちの方を言ったとしても問題になりそうだ」

結華「あれ?さっき言ってなかったっけ?そういうのでどうこうなる子達じゃないって」

P「...だな」

結華(...どっちを宣言しても普通にもっと好かれるだけだと思うけどねぇ)

P「じゃああれか」

結華「どれ?」

P「これは内証ってことになるのか」

結華「おっ!2人だけの...ってやつだねぃ」

P「ばれたら一緒に打ち明けるか」

結華「ん...いや、取りあえずプロデューサーが吐いてその反応を見てから三峰は言います」

P「ずいぶん冷酷だな」

結華「ぷっ...冗談だって」


この事はプロデューサーとの秘密になる。

私は彼との間に確固たる最上無二の親睦が生まれたのを覚えた。


...楽しい時間はあっという間、気付けば事務所が目の前に見えていた。

61名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/28(火) 01:50:33 ID:TOl5/Ie.
あく(修羅場に)しろよ

62名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 06:24:29 ID:.WFucngc

結華「ん〜っ!はぁ...やっと帰還だよ〜」

P「お疲れ」

結華「あれまだ電気付いてる、誰か残ってるのかな」

P「はい、今到着しました...ええ、では」

結華「こんな時間まで仕事の電話が来るんだね」

P「まぁな」

P「...あ、鍵渡すからちょっと先行っててくれ」

結華「りょうかーい」



結華「ふぅ...お布団が恋しい」ガチャガチャ

結華「...って、あれさっきまで電気付いてなかったっけ...あ、開いた」

63名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 06:29:38 ID:.WFucngc

「せーのっ」


恋鐘「結華!おつかれ様ばい!」

霧子「お、お疲れ様......結華ちゃん」

摩美々「んー」フリフリ

恋鐘「ってばらばらやなかか!?」

摩美々「...合うと思ってたのー?」

咲耶「お疲れ結華 さぁ荷物はまかせて」

霧子「...結華ちゃん痛めた所とか無かった......?し、湿布あるから言ってね...?」

恋鐘「自由過ぎるばい...」

摩美々「恋鐘がそれを言うんだー」

恋鐘「あ、そうね!プロデューサーからメール来てたとよ!結華ばり頑張ったとやね!」

咲耶「あぁ大健闘だったそうだね」

恋鐘「結華はほんにスゴかよっ うちがよしよししちゃるけん!」

結華「......」

64名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 06:33:11 ID:.WFucngc

恋鐘「む?んー?どうしたっと?」

霧子「結華ちゃん...固まってる......」

咲耶「ハハ、少しサプライズが過ぎてしまったかな」

摩美々「......」ツンッ

結華「...はっ!な、なにこれ...!み、み、三峰いまお金少ないんでそういうサービスは...!」

恋鐘「もうっなに言っとると!」

摩美々「疲れているだろうしー......早く座らせてあげれば?」

恋鐘「そいもそやね!結華こっち来るとよ!あ、ちゃんと支えてあげるけんねー」ムニュ

結華「こ、こがたん!?それはやば...!」

恋鐘「なん!?やばかほど疲れてると!?」

結華「いや、そうじゃなくて...」

65名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 06:40:11 ID:.WFucngc

恋鐘「こいは最終手段やね...咲耶!」

咲耶「なにかな」

恋鐘「お姫様だっこで運送するばい」

咲耶「了解、お安い御用さ」

結華「え」

霧子「運送...?」

摩美々「三峰カーゴ説かぁー......まぁありかなー...」

結華「いやいや無いって!ていう意味が不明じゃない!?」

咲耶「お話中の所、っと失礼するよ結華」

結華「わっ、ちょっ...お、降ろしていいって!最近ちょっとお肉が...」

咲耶「そうなのかい?大丈夫、些とも感じないよ」

結華「さ、さくやんはまたそういう事言う...」

咲耶「私は本心を言ったまでさ」

結華「恥ずいからやめてってばーもう」

結華(......抱っことか何年ぶりだろう)

66名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 06:43:21 ID:.WFucngc

結華(…というかこの状況結構凄くない?)

咲耶「フフ、...そろそろ移動しようか」

摩美々(重いんだ)

咲耶「......と」グイッ

結華(か、顔近いってさくやん...!やばいやばいちょっと...めっちゃ良い匂いするよこの人!)

結華「あ、あのさ...」

咲耶「ん?どうしたのかな?...お姫様」

結華「......ぁ」

咲耶「おっと急に...来たね」

霧子「......それってひょっとして」

摩美々「気絶する瞬間とか初めて見たかもー...」

恋鐘「ゆ〜い〜か〜!しっかりするとぉ〜!」

67名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 06:51:39 ID:.WFucngc

咲耶「待って......どうやら、眠ってるだけみたいだね」

霧子「...良かった」

摩美々「...?はーいしつもーん、睡眠と気絶って何か違うの?」

咲耶「そういうのは霧子が詳しいんじゃないかな?」

霧子「う、うん...えっと......気絶は一種の意識障害で......」

恋鐘「障害!?」

霧子「あ...でもすぐに回復するよ...後遺症とかも残らないから......」

摩美々「へぇー...」

咲耶「ふむ、霧子だねとても勉強になったよ」

恋鐘「霧子は賢かね〜」

霧子「そ、そんなことないよ...」


咲耶「とりあえず結華は寝かせておこう」

霧子「ありがとう咲耶さん...」

摩美々「よろー」

68名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 07:00:43 ID:hQUW/44w
アンティーカは仲良しにて最強

69名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/29(水) 23:41:00 ID:3T2I3jH.
こういう仲よさげな描写があるとその後の修羅場が映えるのだ

70名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 00:13:01 ID:kV6Jn44I
これは…続くのか?それとも以上なのか?

71名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 00:26:41 ID:ZoC2binM
ヤンデレも修羅場も現在ではなく過程が重要なのだ

72名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 07:25:15 ID:Z5Ss7jPo

P「ただいま戻りました」

霧子「あ、プロデューサーさん…」

恋鐘「帰ってきたんとね!」

P「お、霧子か今日はありがとな」

霧子「いえ...私も嬉しかったです...」

摩美々「一応ですけどぉー…まみみもいるのでー」

P「分かってる摩美々もありがとう」

摩美々「...どうもー」

恋鐘「プロデューサー!ウチもいるとよ!」

P「むしろ恋鐘がいなかったらどういう事だってなるだろ」

恋鐘「そいもそやね」

P「まぁでもありがとな皆誘ってくれて」

恋鐘「んふふー!もっと褒めてよかよ〜特別に許しちゃるけん」

73名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 07:26:43 ID:Z5Ss7jPo

P「咲耶はどうした?」

恋鐘「スルーされっと!?」

霧子「向こうで...結華ちゃんを運んでます......」

P「...ビックリして伸びでもしたのか」

霧子「あ、はい...当たりです......」

摩美々「原因は...2名ほどいるんですけどねー...」

恋鐘「もしかしてうちも入っとると?」

摩美々「なんで入ってないと思ったのー?」


咲耶「やぁ、プロデューサーお疲れ様」

P「咲耶もお疲れ、悪いなオフだったのに」

咲耶「謝る必要なんて微塵もないさ、むしろワクワクしていたくらいだよ」

P「ありがとう、それはこっちとしても嬉しい限りだ」

恋鐘「あ、プロデューサー荷物ばなか?うちが持っちゃるけん!あんなら出してほしかー」

P「ああならこれ俺の机の上に置いといてくれ」

恋鐘「まかせっとよ!」

74名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 07:30:36 ID:Z5Ss7jPo

P「あとこれ夜飯だ」

霧子「わぁ...ありがとうございます......」

P「あぁこんなので悪いが、良ければ食べてくれ」

咲耶「これは嬉しいね、丁度コンビニに調達に行こうかと話していた所なんだ」

摩美々「お金浮いたー」

P「それは良いタイミングだった」

恋鐘「置いて来たとよ」

P「ありがとう」

恋鐘「ん?こん匂いは...おぉ〜牛丼ばい!気ぃ利いとっとね!」

P「恋鐘だけ2000kcalのデカいの買ってきたぞ、感謝してくれ」

恋鐘「なん!?」

P「冗談だ」

75名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 07:34:07 ID:Z5Ss7jPo

霧子(......きーきー...なんかお猿さんの鳴き声みたい)

霧子「ふふっ」

恋鐘「なんば笑っとーと?」

霧子「あ.........な、なんでもない...よ?」

摩美々「恋鐘の太った所でも考えてたんじゃないの?」

恋鐘「霧子...そげん悪か子やったとね...」

霧子「ち、違うよ...」

恋鐘「じゃあなして笑っとったと?気になるけん」

霧子「えっと...あまり...ふふ......」

恋鐘「......」

霧子「はぁ...ふぅ...気にしないで恋鐘ちゃん......」

恋鐘「無理ばい!余計気になるにきまっとーと!」

恋鐘「こいなったらくすぐって本音出させるとよ!」

霧子「ぁ...ふふっ......やめ...こが...ちゃん...んふ......ふふ...」

咲耶「相変わらず霧子のツボは謎だね」

P「なにしてるんだ...」

76名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 07:37:18 ID:Z5Ss7jPo

摩美々「あのー...もう食べてもいいですかー?」

P「あ、もちろん冷めない内にな」

『...あれ?え?なんで事務所に...』

咲耶「おや、随分と早いお目覚めだね 様子を見てくるよ」

摩美々「咲耶ー天丼はやめてよねー」

咲耶「てん...あぁ...フフ、善処するよ」

恋鐘「はぁはぁ......」

霧子「ふ...ぁ......恋鐘ちゃんくすぐったいよ...」

恋鐘「こいまでしても吐かんと...手ごわか相手ばい...」

P「2人も食うなら早めにな冷めるぞ」

霧子「あ...はい、いただきます......」

77名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 07:43:17 ID:Z5Ss7jPo

恋鐘「ふぅ...うちはお茶淹れてくるばい」

霧子「恋鐘ちゃんお手伝い...」

恋鐘「よかよか、先食べとって」

霧子「うん、ありがとう...」

恋鐘「プロデューサーはコーヒーのがよか?」

P「いやお茶でいいよ、ありがとな」

恋鐘「気にせんとってよ〜」

摩美々「まみみ冷たいのがいいー」

恋鐘「確か氷切れてるけんそいでもよか?」

摩美々「よかよか〜...あ、来た」

結華「......」



結華「...美少女アイドルが牛丼パーティを開いている件」

78名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 07:49:06 ID:Z5Ss7jPo

咲耶「ハハ、まだ少し寝ぼけているのかな」

霧子「えっとね...実は─」

結華「なるほど...サプライズだったんだ」

摩美々「驚いたー?」

結華「多分もうみんなの方が分かってると思うよ、うん」

咲耶「それはごもっともだね」

恋鐘「一回連絡ば入れよー思ったばってんそいじゃバレるかも〜って咲耶が」

恋鐘「あ、ここ置くけん取っとっとよ」

摩美々「ありがとー」

霧子「ありがとう恋鐘ちゃん...」

結華(...あ、だから連絡なかったんだ...ちょっと安心したかも)

79名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 08:04:29 ID:Z5Ss7jPo

摩美々「今回咲耶が特に張り切ってたよねー」

霧子「うん...」

咲耶「そうかな?」

結華「へぇなんか意外や意外って感じだよ、あ、これが例に言うギャップ萌えってやつ?」

摩美々「なんか久々に聞いたかもそれ」

結華「え!?そうなの?やだー三峰はまだ取り残されたくないぃ...」

咲耶「アハハ」

結華「でもクールな貴公子が時折見せるいとけない姿...ファンの人に見せたいねぇ」

摩美々「なんか抗争がおきそー」

霧子「咲耶さん子供っぽい所もそうだけど...大人な一面もすごく可愛いと思う...」

咲耶「......そうかな」

摩美々「...照れた」

結華「きりりんって本当さくやん特攻だよねぇ」

摩美々「わかるー」

霧子「...?」

咲耶(...可愛い...また言われてしまったね...フフ)

80名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 08:06:46 ID:Z5Ss7jPo

恋鐘「はいプロデューサーも置いとくとよ」

P「さんきゅ」

恋鐘「さてうちも食べっと!」

P「あ、そうそう結華のもあるからな」

結華「え、三峰さっき食べたばっかだよ?」

P「でもやっぱあれだけじゃ足りないと思ってさ」

結華「......」

咲耶「これは...またかな?」

P「...すまん、やっぱり余計なお世話だったか」

結華「...食べる!食べるともっ!ダメだ分かったよこの人に乙女心は通用しない!」

摩美々「やっと気付いたのー?」

咲耶「みたいだね」

結華「...プロデューサー、ありがとっ気を遣ってくれて」

P「あ、あぁ...」

P(...よく分からないが喜んでくれたみたいだ)

81名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/30(木) 08:08:31 ID:Z5Ss7jPo

恋鐘「あ”あ”あ”!箸割れたばい!」

摩美々「恋鐘ーもう少し女の子の声出しなよ」

咲耶「確か台所に予備が残ってたはずだよ」

霧子「と、取ってくるね......」

恋鐘「ありがとぉと霧子〜」

摩美々「......」


摩美々「ねー恋鐘ぇ」

恋鐘「どしたと?」

摩美々「ちょっと耳貸してー」

恋鐘「どしたと?」

摩美々「──......」

恋鐘「そいはよかアイデアばい!」

結華「おやおやぁ?なぁにを話しているのかなぁ?」

咲耶「気になるね」

摩美々「ふふー三峰もよろしくねー」

結華「んん?」

82名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 06:25:23 ID:.r.t1G4Q

P「...ずずっ...ふぅ」

恋鐘「うまかー?」

P「いつも美味い」

恋鐘「当然ばい!...あ、もっと飲むと?」

P「貰おうかな」

恋鐘「んじゃ...あれ?あっ切れてるばい」

恋鐘「結華〜疲れてるとこ悪かばってん少し手伝ってほしかよ」

結華「はいきた!まっかせて〜」

恋鐘「ちっと待っとってね」

摩美々「......」

霧子「わ、私も行った方がいいかな...?」

摩美々「大丈夫でしょーお茶作りにいっただけだしー」

霧子「うん......」

83名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 06:29:54 ID:.r.t1G4Q

咲耶「...そうだ、プロデューサーはまだ仕事残ってるのかい?」

P「ん?あるぞ報告書作成しないとな...この飯も雑費で落ちるかどうか...」

咲耶「フフ、大変だね...」


咲耶「ねぇプロデューサー」

P「なんだ?」

咲耶「...これ、どうかな?」

P「いや...流石に不味いだろ、というかもう」

摩美々「別に今日くらいーいいと思いますけどねー」

霧子「はい...無理は良くないです......」

P「......」

P「...なら1本だけ」

咲耶「是非お供するよ」


摩美々「意思弱いねー」

霧子「ふふっ...」

84名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 06:35:40 ID:.r.t1G4Q

咲耶「夜風が心地よいね」

P「暑くなって来たとはいえ夜はまだ快適だな」

咲耶「そうだね、この風向きだと...私はこっちの方がいいかな」

P「ああ、悪い」

咲耶「...では、失礼するよ」

P「...ん、......ありがとう」

咲耶「久しぶりだねこうするのも」

P「そうだな」

咲耶「本当に...何か月ぶりだろうね...嬉しいよ」

P「正直俺は...こういうのはあまり覚えてほしくなかったけどな」

咲耶「そうなのかい?」

85名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 06:40:27 ID:.r.t1G4Q

P「アイドルには相応しくないだろう、それに咲耶はまだ高校生だ」

咲耶「ふむ...そういうものなのかな...例えばこれからドラマとかでこの様な役を貰わないとは、限らないよ」

P「まぁ...咲耶はそういう役柄も卒なく熟しそうだ」

咲耶「煽てても何も出ないけどいいのかな?」

P「本心だよ」

咲耶「それは光栄だね...兎に角 何事も経験さ、無駄にはならないと信じてるよ」

P「...その通りだな」

86名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 06:57:25 ID:.r.t1G4Q

咲耶「最近は家でも、もうあまり...なのかい?」

P「ん?ああ...減ったな、営業相手合わせても月に1箱使うかどうか...」

咲耶「...少し寂しいね」

P「俺としては緩んでた紐がある程度マシになって嬉しいよ」

咲耶「...そうだね」

P「ふぅ......っと、そろそろ戻るか」

咲耶「私はもう少し風に当たってるよ」

P「そうか、ありがとな咲耶」

咲耶「こちらこそ久しぶりにご相伴に預かれて幸甚の至りだよ」

P「はは...大袈裟だな」

咲耶「こっちも本心を言っただけだよ」

P「そうか、ならその言葉ありがたく反芻させてもらおうかな」

咲耶「そうして貰えると嬉しいかな」

P「じゃ先戻ってるぞ」

咲耶「...」

87名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 06:58:28 ID:.r.t1G4Q

咲耶(...私と在る時は...誰も何も気にせず...気に掛けずに...)

咲耶「ただ、傍で──」


咲耶「フフ...なんでこんな短い言葉を伝えられないのだろう...」


咲耶「少し、自分が嫌になるよ...」




霧子「あ、おかえりなさい......」

P「ただいま、あれ恋鐘と結華はまだやってるのか」

霧子「そうみたいです......」

恋鐘「プロデューサーおまたせばい!」

P「遅かったな」

恋鐘「んふふーちぃーっと長引いちゃったとよ」

結華「ちょっと話し込んじゃってさ〜」

P「そうか」

結華(...こがたんの目的が読めない)

恋鐘「プロデューサーもどっか行っとったと?」

P「ああ咲耶と」

摩美々「これだってさー」

88名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 07:03:22 ID:.r.t1G4Q

咲耶「戻ったよ」

恋鐘「なしてぇ!!?」

咲耶「...!」

恋鐘「うぅ〜咲耶だけずるかぁ...うちもやりたかったと」

咲耶「すまないね恋鐘」

霧子「でも恋鐘ちゃん...あの...もうあれできるの?......なんでしたっけ...ネジの...」

P「フリントか」

霧子「あ、そうです......」

恋鐘「......あいは苦手ばい」

P「最初やりたいって言った時どうしても付かなくて最終的にチャッカマン持ちだしてきたの絶対忘れないからな」

恋鐘「蒸し返さんといてよ〜もう!」

咲耶「あれは傑作だったね」

霧子「私も...見たかったです......恋鐘ちゃんの迷走...」

89名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/05/31(金) 07:09:28 ID:.r.t1G4Q

結華「...え、なんか普通に話してるけどプロデューサーってタバコ吸うの?」

P「偶にな」

結華「そうなんだ...一回も見たことなかった」

P「基本家でしか吸わないからな 携帯してるのもほとんど営業相手のお煙草要りますか?用だ」

咲耶「私と恋鐘だけだった時代はそれなりだったんだけどね、霧子が入ってから控え始めたんだよ」

霧子「私は......気にしませんって言ったんだけど......」

結華「あー真面目くんモード発動したんだ」

P「そんな形式は持ってないぞ」

結華「またまたご冗談を〜」

咲耶「遠慮しない方が良いって言ったら今度は健康の為だって押し通してしまったからね」

恋鐘「ある意味頑固親父ばい」

P「そんな歳じゃないんだが......そういえば摩美々は」

霧子「えっと...」

摩美々「...ふふ...ふっ...チャッカマン......チャッカ......ぷふっ」

恋鐘「ま〜み〜み〜!なん笑っとーとよ!?」

摩美々「だってー...ふぅ...これネタにして良かったりするー?」

恋鐘「ダメに決まっとーね!」

90名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 06:56:42 ID:62T1JhF6

咲耶「あ、そういえばお茶はいいのかい?」

結華「そうだった!たっぷり淹れてきたよっ〜」

P「さんきゅ」

霧子「ありがとう...」

結華「さくやんにもね〜」

咲耶「ありがとう結華」


P「...ふぅ」

咲耶「...おや、そういえばプロデューサーそれはどうしたんだい?」

P「...?ああこれか昨日恋鐘から貰ったんだよ」

結華「なになに?どれの事?」

霧子「...多分、プロデューサーさんが持ってる湯呑みだと思うよ」

P「ほらこれ」

結華「本当だ!気付かんかったよ」

恋鐘「そいはいつも頑張とープロデューサーに褒美を取らせてやったもんやけん」

P「どこの大名だよ」

91名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 06:58:56 ID:62T1JhF6

霧子「...恋鐘ちゃんお寿司食べに行ったの......?」

咲耶「あぁ確かに、こういうのは寿司屋に置いてあるものだね」

恋鐘「ううん、違かよ〜こいはなんでも揃う激安ジャングルで買うたもんばい」

結華「あーまぁあの店はそういうの置いてるけど...まさか買う人がいるとは...」

霧子「ふふ、恋鐘ちゃんらしい......」

恋鐘「むーなんかバカにされちょう感じがするばい」

結華「いやいや!こがたんらしいなぁ〜って意味なのだよ」

恋鐘「そいならよかけん!」

摩美々「...寿司」

霧子「どうしたの摩美々ちゃん...?」

92名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:03:08 ID:62T1JhF6

摩美々「寿司、食べたいなー...」

咲耶「これはまた唐突...でもないね」

結華「そういえば三峰も最近お寿司行ってないなぁ」

摩美々「三峰もなんだー...奇遇だねぇ」

恋鐘「うちイカ食べたかー」

摩美々「まみみはエビー」

結華「やっぱ炙りサーモンでしょ!」

恋鐘「あさりの味噌汁も飲みたかね」

結華「あれは外せないよね〜」

摩美々「分かるー」

霧子「...えっと」

咲耶「ハハ、なにやら盛り上がってるね」

摩美々「2人も来るでしょー?」

咲耶「...まぁ、そうだね」

霧子「うん......一緒に行きたいな...」

93名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:07:37 ID:62T1JhF6

摩美々「ふふー、決まり...という事なのでプロデューサー」

P「あぁ明日は日曜だし確か5人ともオフだった筈だ、行って来ればいい」

摩美々「ちょっと言ってる意味が分からないですねー」

P「...送迎しろって事か」

摩美々「...はぁ」

霧子「あ、あのプロデューサーさんもご一緒に来てください...」

恋鐘「そうばい!プロデューサーも来んね!」

摩美々「そしておごってくださいー」

P「最後...でもせっかくの全体休暇に水を差すのも悪いだろう」

恋鐘「そいなこと気にしてるのプロデューサーだけばい」

霧子「...プロデューサーさんも一緒がいいです」

94名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:11:48 ID:62T1JhF6

咲耶「...もしかして何か予定が入ってたりするのかい?」

結華「あ、もしかしてデートとか!?」

恋鐘「なっ!?」

咲耶「...!」

霧子「...そうなんですか......?」

P「話が飛躍し過ぎだろ...暇だよ12時間睡眠取ろうかと考えてた所だ」

恋鐘「な、なんねもう驚かせてー!」

P「そっちが勘違いしただけだろ」

摩美々「...お昼過ぎに行こうと思ってるので半日寝てても全然大丈夫ですよー」

咲耶「それならプロデューサーも来られるね、ぜひ一緒に食事をしよう」

結華「人数多い方が楽しいしね〜」

摩美々「そーそー」

95名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:14:40 ID:62T1JhF6

霧子「プロデューサーさん...ダメですか......?」

P「分かったよ、でも回る奴だぞ」

結華「そりゃもちろん」

摩美々「最初からそのつもりでしたけどー」

恋鐘「プロデューサーのお財布事情はうちらがいっちばん知っとーとよ」

P「...はは、そうか」

結華「自分たちのもね〜...毎日大変だよもう」

咲耶「ハハ、そうだね」

P(.........)

96名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:16:43 ID:62T1JhF6

恋鐘「そいじゃ一段落付いたけんちょっしたイベントやるとよ!」

咲耶「いいね」

結華「おぉ!ビンゴ大会とか!?」

恋鐘「んふふ、とその前に1つ余興ばさせてほしか〜」

霧子「...余興?」

恋鐘「...コホン」

恋鐘「283プロ所属 月岡恋鐘!今日プロデューサーが結華に言いおったカッコよか台詞ば言うばい!」

P「!?」

結華「あーあれそういう事だったんだ!いいよ〜こがねんっ!」

P「...ちょっと待って、恋鐘さん?」

霧子「わぁ...」パチパチ

恋鐘「ちっとメモ見るとよ...ふんふん」

97名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:17:42 ID:62T1JhF6

恋鐘「んじゃ気を取り直して行くとよ!」

摩美々「あ、ちょっと待ってー動画撮るから」

恋鐘「......よか?」

摩美々「おっけー」

恋鐘「あ、あー......」


恋鐘「皆と一緒に乗り越えて行こう...大丈夫、結華なら」

P「...」

恋鐘「以上ばいっ!」

結華「おー声まで作るとはやるねぇこがたん」

霧子「...素敵です」

咲耶「これは中々...照れてしまうね」

摩美々「ふ...ぷっふふっ...いいんじゃないの...?くっ…ふ」

98名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:19:06 ID:62T1JhF6

恋鐘「いっちょん似とらんことはなか思うけん!...プロデューサーどがん出来やった?」

P「あぁ...とても似てたぞ」

恋鐘「本当!?えへ...嬉しかぁ〜 てっきりはらかくとばかり思うていたとよ」

P「大切なアイドルだ、そんな事思う訳ないだろう」

恋鐘「ぷ、プロデューサー...!」

P「しかし恋鐘はやはり芸人の気質もあるようだ」

恋鐘「...へ?」

P「そして芸人といえば体力と度胸、これはアイドルにも通じるものがある…どうだろう 自給自足でアマゾンの川を下る...という企画を立てるのは」

恋鐘「あま...え?...」

P「アマゾン」

恋鐘「あ!あぁ通販のやっちゃね!あれは便利ばい」

P「恋鐘」

99名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:20:02 ID:62T1JhF6

恋鐘「...今謝ったら許してくれるっと?」

P「5秒以内なら」

恋鐘「えっと...反省しとぅ許してほしか〜よ」

結華「軽っ!」

P「許す」

結華「こっちも!?」

咲耶「相変わらず恋鐘に甘いね」

P「一番厳しくしているつもりだ」

咲耶「フフ、当事者が言うならそういう事にしておこうか」

100名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 09:18:25 ID:7tSVTb8A
待ってた

101名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/03(月) 13:48:58 ID:cUAFSbls
かなり長編っすね

102名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/04(火) 07:11:41 ID:.QxfGf76

P「...さて、俺は少し外すよ」

恋鐘「な!?これからが面白か所やけん!」

咲耶「...さっき言ってた報告書の処理かな?」

P「ああ、できれば早めに終わらせたいからさ」

恋鐘「そいなら仕方なかね...」

P「悪いな」



摩美々「それでー...なにをするの?」

恋鐘「ふっふー...今回はズバリ 怪談をするとよ!」

咲耶「怪談...」

摩美々「怪談」

霧子「怪談......?」

結華「えっとこがたん...まだ6月だよ?」

恋鐘「そいやね...まだ6月ほんの少し前は5月やったと...」

103名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/04(火) 07:17:54 ID:.QxfGf76

恋鐘「なのに!なんねこん暑さはっ!」

摩美々「異常ー」

咲耶「確かこの間、北海道の方が35度を超えたとか見かけたね」

結華「こわっ!?」

霧子「まるで...もう夏みたいだよね......」

恋鐘「霧子の言うとおりこいはもう実質夏ばい!...やけん怪談で涼しかなろーという企画とよ」

咲耶「なるほど...悪くないね」

結華「そういう事なら三峰も賛成だよ!とっておきの話しちゃうからねぇ」

霧子「えっと...私あまり怖い体験とか......」

摩美々「別に自分のじゃなくてもいいんじゃない?」

結華「そうそう!人づてに聞いたーとか子供の頃読んだーとかでも全然アリだよ!てかそっちがメインじゃないかな?」

霧子「そういう事なら...うん...いっぱいあるよ」

結華「い、いっぱいあるんだ...」

104名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/04(火) 07:20:57 ID:.QxfGf76

摩美々「せっかくだし雰囲気出したいー...やっぱあれは必須でしょ」

咲耶「あれ?...ああ蝋燭だね、どこかに残っているかな」

霧子「あ、摩美々ちゃんの誕生日の時の...残ってた筈だよ...取って来るね......」

咲耶「悪いね霧子」

結華「チャッカマンも必要?」

摩美々「ぷっ...ふふ」

恋鐘「もー結華ぁ!」

結華「いやいやだって点火に使うでしょ〜」




咲耶「あ...でも、消灯したらプロデューサーが困らないかい?」

摩美々「あー...忘れてた」

P「ん?...ああ、俺邪魔だな、別室に移るから好きにやっててくれな」

結華「ストーップっ!」

P「...なんだ」

結華「1人だけ逃げようったってそうはいかんよプロデューサー君」

恋鐘「そいやね、プロデューサーにもちゃーんと話が聞こぉ場所で作業してもらうとよ」

P「はぁ...まぁいいが」

咲耶「私もその方が嬉し...コホン、良いと思うけれど...大丈夫かい?目...疲れないかな?」

P「一応輝度下げたりできるからな、特に支障はないと思う」

咲耶「そうかい?なら良いのだけど」

105名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/04(火) 07:24:54 ID:.QxfGf76

摩美々「ねー三峰」

結華「どしたの?」

摩美々「前、まみみに貸してくれたアレ渡せばー?」

結華「あ!それいいね!ちょっと待ってて」


結華「...あったあった、はいどうぞプロデューサー」

P「...メガネか」

結華「眼鏡でーす」

恋鐘「...そいえばうちらプロデューサーが眼鏡かけてるとこ見たことなかね」

咲耶「そうだね」

P「そりゃあそういうの使うほど目悪くないからなぁ」

106名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/04(火) 07:26:00 ID:.QxfGf76

結華「ふっふっ、甘い、甘いなぁ...まみみんが食べたであろう三峰のプリンより甘いよ」

摩美々「...なんで今それ出したのー?」

恋鐘「見ぃばってん普通のメガネに見えるとよ」

結華「ふふ...これはね、ブルーライトカットグラッシーズなのだよ!」

恋鐘「ブルー...なんか聞いた事あるばい」

咲耶「スマホやパソコンの光を抑えてくれるものだったかな」

結華「まぁそんなところだね、少し小さいと思うけど掛けてみてよ」

P「いいのか?」

結華「どうぞどうぞ」

P「......こんなだが」

結華「どう?キツくない?」

P「ああ」

結華「じゃ早速画面見てみて」

107名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/04(火) 07:29:04 ID:.QxfGf76

P「...あー確かになんか暗いというか白が茶っぽくなってる...へぇ凄いな」

結華「でしょでしょ?」

P「...でもメガネなんて本当いつ以来だ...変じゃないか?」

結華「んーいいんじゃないかな?」

恋鐘「ばり似合っとーけん安心してよかよ!」

P「そうか?」

恋鐘「頭よさそーに見えっと」

咲耶「ああ、より知的になった感じかな」

摩美々「まみみはこんなお堅そうな人嫌かもー」

P「はは...でも確かにいいなこれ、こういうのってやっぱ高いのか?」

結華「そうでもないよ、安いのだと1000円とかでも買えちゃうかな」

P「そんなものなのか」

結華「度入ってないからね」

108名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/04(火) 07:42:59 ID:.QxfGf76

霧子「お待たせ...」

咲耶「ありがとう霧子」

霧子「うん......あれ?プロデューサーさん...それ...」

P「結華のを少し借りてるんだ」

霧子「そうなんですか...ふふ、とても...お似合いです......」

P「ありがとう、...っと途中のままだった早く仕上げないと」

摩美々「じゃあ...消灯しますよー...?」

P「ああ」



霧子「真ん中置くね...火は向こうで付けて来ちゃった......」

咲耶「これは中々...」

結華「いいねいいねぇ!...あれ?きりりんこれもしかして...」

霧子「うん...お誕生日ケーキの蝋燭...細くてすぐ消えそうだったから...導火線1つだけ残してまとめてみたんだ......」

恋鐘「おお!ナイスアイディアばい!」

霧子「あと......足場も不安定だから剣山に...」

結華「剣山もまさか蝋燭の補助をするとは思わなかっただろうね」

咲耶「アハハ、確かに斬新だね」

109名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/13(木) 23:06:09 ID:Fu7pMz.I

恋鐘「じゃあ早速始めるばい!」

結華「おーっ!」

霧子「楽しみ...」パチパチ

恋鐘「んじゃ先に話したいーとかあると?」

咲耶「...では、1番手いいかな?」

結華「おおっ!さくやんやっるー!」

咲耶「いや、早めに終わらせて皆の話に集中したいって思ってね...勿論先行したい人がいたら譲るよ」

霧子「いえ...咲耶さんのお話、聴きたいです」

摩美々「どうぞー」

結華「異論なし!」

恋鐘「そいじゃ咲耶に決定やんね、お願いすると咲耶」

咲耶「ありがとう...そうだね」

110名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/13(木) 23:08:30 ID:Fu7pMz.I

咲耶「皆は幽霊って信じているかな」

恋鐘「なんそいは唐突やね...もちろんそげんこと信じてる訳なかと」

霧子「...え」

結華「え!?」

恋鐘「なんねその驚きは」

結華「い、いや?まぁなんと言いますか...」

霧子「恋鐘ちゃん...気にしないで......」

恋鐘「あやしか...」

咲耶「ふむ、摩美々はどうかな?」

摩美々「んー」バッテン

咲耶「なるほど...では恋鐘と摩美々、2人の意見を主柱として話していこうか」



咲耶「ある場...そうだね教会の孤児院とでも想像してくれたら嬉しいかな」

咲耶「...」

111名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/13(木) 23:21:31 ID:Fu7pMz.I

そこには2人の子供が暮らしていた。少年と少女。

彼らは今年15歳になったばかり...双子や兄妹とかそういうものではないのだけれど...まぁ幼馴染みたいなものかな。

お互い物心が付く前に捨てられてしまっていてね、身寄りもなく孤児院に引き取られ10年近く一緒に暮らしていた。
2人は小さい頃からいつも一緒。互いに気はそれなりに強い方で、よく喧嘩をしていたね...
でも不思議といつの間にやら仲直り。きっとそれは2人のじゃれ合いみたいな物だったのだろうね。

気付けば、またいつもの日常に戻っていった。

彼らには怖いものがあった。なんてことないよ、少年は教区長のお叱りの声。少女は幽霊。
それは双方知っている事だった。それをネタにからかいあったりもしていた。

今日も彼らは共に遊び、学び...食事をし、風呂に入り...もちろん別々にだよ。

そして布団に潜りこみ今日起きたこと、楽しかった出来事や新たな発見なんかを語り合い。
一緒のベッドで眠った。ただ2人は、心もそうだけれど身体も成長をし中々...ね。少し狭くなってきてね...

少年は『そろそろ別々でもいいんじゃないかな?』と時稀言うのだけれど、
少女はその言葉を聴く度に哀しい顔をして、ただ『幽霊が怖い』『一緒じゃないと嫌』そう繰り返すだけだった。

...もちろんそんな事は嘘。
少女は大好きな少年と少しでも長く、一緒に居たいそんな愛らしい思いから「それ」を演じているだけに過ぎなかった。

112名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/13(木) 23:30:33 ID:Fu7pMz.I

咲耶「...少し飲み物を含んでも構わないかな」

結華「へ?あーどーぞどーぞ」

恋鐘「そん事で別言う必要もなかばってんいつでもよかよ」

咲耶「ハハ、少しテンポを...ん...気にかけたんだ」

結華「というか...あれ?さくやんこれラブコメか何かだったりする?」

霧子「すごく可愛らしい...カップルのお話みたいです......」

摩美々「...」

結華「あははっ まみみんは既に臨戦態勢みたいだね」

摩美々「だってこのままで終わる訳ないでしょー」

咲耶「フフ、どうだろうね...まぁ感想は最後までお楽しみかな...では続けようか」

113名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/11/18(月) 23:23:45 ID:yWv7SmvY
いつ修羅場になるのか

114名前なんか必要ねぇんだよ!:2020/08/17(月) 02:21:04 ID:HByuLWgQ
とんでもねぇところで止まってますねぇ
続き気になる

115名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/10/08(金) 09:58:07 ID:ZE5Rw0kA
なったな

116名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/10/08(金) 16:48:23 ID:261PlVTc
別の意味で何

117名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/10/08(金) 17:51:52 ID:tQ.s7dBA
義士が9800石要求してて草

118名前なんか必要ねぇんだよ!:2021/10/09(土) 13:16:54 ID:DaFbLdLQ
ここが次のシャニ本スレですか


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