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淡「絶対に許さない…」

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/04(日) 20:52:12 ID:PuCtjB.6

俺、須賀京太郎は親の転勤で東京にある白糸台高校に通っている

部活はもちろん麻雀部


ガララ

京太郎「こんにちは」

淡「あっきょーたろー!おつかー」

照「おつかれ」モグモグ

京太郎「お疲れ様です」

尭深「今お茶入れるね」

京太郎「ありがとうございます、渋谷先輩」

コポコポ

京太郎「…弘世先輩と亦野先輩いませんね」

照「あの二人なら他のチームの所へ教鞭を取りに行ってる」

京太郎「そうでしたか」

淡「〜♪」

尭深「はい、どうぞ」コトッ

京太郎「あ、いただきます」

ズズッ

京太郎「ふぅ…美味しいです」

尭深「良かった」

190名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/20(火) 19:52:59 ID:WqCE552A
帰路


淡「テルーはこのまま帰るの?」

照「図書館で菫と勉強…推薦だけど向こうでも勉強あるから…英語とか必修」

淡「そっか〜大変だね」

照「淡も来る?」

淡「私は…ふぁ…朝早かったから、帰ってもっかい寝る〜」

照「そう」


照「…あのお弁当」

淡「ん?」

照「全部、淡が作ったの?」

淡「え、あ〜うん、まぁ…うん」

照「そうなんだ…凄いね 私も自炊の練習しないと」

淡(半分くらいコンビニなんだけど…知らぬがなんちゃらって言うしね)



車内

京太郎「…雨で景色が全く見えない」

グゥゥ

京太郎「食べちゃうか」ゴソゴソ

パカッ

京太郎「うおお!すげぇ綺麗!これ絶対お母さんがやっただろ」

京太郎「こほん…いただきま〜す」

パクパク


_


ポコン

淡「あ、きょーたろーからだ」

照「忘れものかな」

淡「!!…ううん、見て見て!お弁当美味しかったって!」

照「良かったね」

淡「んふふ〜」

191名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/20(火) 23:56:38 ID:WqCE552A
長野


京太郎「…着いた、疲れたような快適だったような…咲が着いてるはずなんだけど」

咲「……」ペラッ

京太郎「お、いたいた…そうだ」

咲「…」

京太郎「あの〜すみません、道を尋ねたいんですが…」

咲「えっ、あっはい…って」

京太郎「よっ」

咲「京ちゃん!?…驚かさないでよ」

京太郎「悪い悪い」

咲「もう……あ〜えっと、久しぶりだね」

京太郎「おう、まぁ電話だと一昨日も話したんだけどな」

咲「ふふ、そうだね…あれ?」

京太郎「ん?」

咲「もしかして京ちゃんまた背伸びた?」

京太郎「あー…どうかな身体測定4月だったし、正直もう伸びてほしくない気持ちもある」

咲「そうなの?」

京太郎「そうそう、屈まないと電車の広告にガンガン当たったり…後は」

京太郎「あっ、数学の先生がよく俺に当ててくるんだけど あれ絶対背が大きいからだと思うんだ」

咲「なにそれ?」クスッ

京太郎「いやマジだって、目合わせないようにしてても『じゃあ須賀、答えてみろ』って」

咲「……ふふっ」

京太郎「なんだよ」

咲「あっ、ごめんね…なんか電話で話してる事とあまり変わらないな〜って」

京太郎「確かに、俺たちいつもこんなしょーもない話してたし何か…感動もなにもないな」

咲「…でも、私は安心したかな」

京太郎「…?」



咲「京ちゃん、おかえり」

京太郎「…あぁ ただいま」

192名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/20(火) 23:59:36 ID:WqCE552A

咲「ね、そろそろ行こうよ?雨これからもっと強くなるらしいし」

京太郎「うへぇ…マジか」

咲「うん、せっかくのイブなのにね…あっ京ちゃん傘持ってるでしょ?」

京太郎「もちろん、向こうもそれなりに降ってたからさ」

咲「そうなんだ…えっとね…」

京太郎「風で吹っ飛んでいったのか?」

咲「あはは…ちゃんとあるよ、えっと…来るときにね、風で壊れちゃったんだ…京ちゃんの入っていいかな?」

京太郎「あーなるほど大変だったな、もちいいぞ」

咲「…ありがと京ちゃん」



_


咲「京ちゃん、もっとこっち来ないの?…濡れちゃうよ?」

京太郎「へーきへーき、馬鹿は風邪引かないとか言うだろ?」

咲「だめ…もっと入って、おばかさんの方が風邪引きやすいんだからね」

京太郎「へいへい…ん?あれ?じゃあ俺が馬鹿なのは確定なのか」

咲「ふふふ、どーだろ?」


_



咲「でね、お父さんがもう少し電話は控えなさいって」

京太郎「そらあれだけ話してたらな…お前もLineやれよ電話無料だぞ」

咲「うん、一度入れてみたんだけど…なんか同意しますか〜とか、NTT回線とか出てきて」

咲「お金請求されるんじゃないかなぁって怖くなって」

京太郎「まぁ俺もワンクリック詐欺に引っかかったことあるし気持ちは分かるかも…」

咲「…」

京太郎「いやーあの時は人生終わったかと思って…あれ?どうした咲」

咲「ワンクリック詐欺って…えっちなの開いたらなるんでしょ?学校で習ったよ」

京太郎「…あ」

咲「京ちゃん…」

京太郎「いや違う!あれはネット小説読んでたら変な広告が出てきて…それを間違えて押して…!」

咲「ぷっ…ふふ、もう京ちゃん必死…」

京太郎「…咲さん、この事は」

咲「大丈夫みんなには言わないから」クスクス

京太郎「ほっ…」

咲「2人だけの秘密ね」





咲「それで…あれ、なんの話だっけ?」

京太郎「咲が機械音痴過ぎるって話だろ」

咲「むっなにそれ…あっじゃあさ、京ちゃんがやってよ」

京太郎「設定組み立てろって事か?」

咲「そうそう!私もっと京ちゃんとお話したいし」

京太郎「いいよ家着いたらな」

咲「やった!京ちゃん…」グリグリ

京太郎「こらっ引っ付くな」

咲「きこえないよー」

193名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/21(水) 00:11:24 ID:cIpGjeFg
咲さん強い

194名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/21(水) 02:02:16 ID:OJPPnbZA
江戸川nao is God
https://i.imgur.com/hyOQ1xB.jpg

195名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/21(水) 05:34:50 ID:MLcQ86ew
エドガーさんの透き通るポカリcm感の咲さん好き

196名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/21(水) 08:26:22 ID:MOGhPSNU
これは稀にみる恋愛強者の咲さん

197名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/21(水) 14:50:57 ID:qf9CP3Ao
>>194
ヌッ

198名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/23(金) 06:25:21 ID:sesx/p76
>>194
作者だれ?

199名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/23(金) 06:26:12 ID:sesx/p76
書いてあった

200名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/25(日) 19:20:10 ID:d2qF2e5Y
まだかな

201名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 00:02:34 ID:4bk/E5Ew
もう来ないのかな…

202名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 00:53:38 ID:eyGPtjDY
頼むから俺に京淡をくれよぉ!!

203名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/04(火) 01:53:39 ID:ZK8DrwRo
(完走させなかったら)絶対に許さない…

204名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/06(木) 07:44:08 ID:T69KgDxA
宮永宅


咲「ただいまー上がって京ちゃん」

京太郎「お邪魔します、親父さんは仕事?」

咲「うん、平日だしね」

京太郎「そっか他の皆はいつ頃来んの?まだ9時くらいだけど」

咲「えっと…10…11時には来る予定だよ」

京太郎「マジか結構早く着いちゃったな」

咲「そうだね、あっ先に部屋行っててお茶とタオル持ってくるね」

京太郎「おっけーありがとな」

咲「うん」




咲「えっと…ぶ…ぶ…あっ「も」に変えたんだった…」


prrrrr

205名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/06(木) 08:09:23 ID:T69KgDxA
_

咲の部屋


咲「おまたせ」

京太郎「おっサンキュ」

咲「なんで立ってるの?」

京太郎「いや、思ってたより濡れてたから座るのアレかなって」

咲「気にしなくていいのに、はいタオル」

京太郎「おう」フキフキ


京太郎「しかし相変わらず本ばっかだな」

咲「ごめんね女の子っぽくなくて」

京太郎「曲解するなよ…咲のおかげで俺も本を読み始めたんだからさ」

咲「推理小説が好きなんだよね京ちゃん…ぷふっ、いつ聞いても似合わないな〜」

京太郎「咲だって恋愛ものが」

咲「確かに恋愛も好きだけど色々読んでるもん!」プンッ

京太郎「小学生か」ペシッ

咲「いたっ!…ふふっ」

京太郎「え、どうした」

咲「なんか懐かしいなって…こうやっておふざけするの」

京太郎「そうだな…てっきり叩いた時変なスイッチ押してショートしたのかと」

咲「私いつの間にロボットに…」

京太郎「ぷ…ふふ」

咲「…」クスッ

206名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/06(木) 10:21:42 ID:IPl0m5i.
待ってたよ

207名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 23:59:57 ID:nuH.kMII
_


ピロリン

咲「メールだ」

京太郎「迷惑メールなら後でブロックのやり方教えるぞ」

咲「ありがと でも違うみたい元部長から……一斉送信だって、京ちゃんのにも来てる?」

京太郎「ん?…あ、ほんとだ」

咲「えっと、台風がお昼くらいから直撃するみたいなので…」

京太郎「会は明日の17時に延期します ごめんね☆」


京太郎「マジか」

咲「…そういえば皆でショッピングする予定も入ってたっけ」

京太郎「じゃあこの雨はなぁ…そっか今日ダメか」

咲「…あ、京ちゃん日帰りなんだっけ?」

京太郎「そうだよ」

咲「…」


咲「…私はいいと思うけど」

京太郎「え?」

咲「明日は会えるんだから別に日帰りじゃなくても…今日泊まってけばいいと思うけど、ダメなの?」

京太郎「ん?あぁ、そういえば咲に言ってなかったか、明日は別に用事あるからさ帰らんと」

咲「用事?」

京太郎「そうそう、色々あんの」

咲「ふーん、そうだったんだ…残念」

京太郎「てか大体泊まるってどこに…」

咲「え、ここ…に」

京太郎「…な」

咲「…ぁ///」


咲「ご、ごめんね!今のなしだから!」

京太郎「お、おう…」

208名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 05:58:38 ID:0z0/IRJ6

咲(変なこと言っちゃった…)

咲「えっと…皆に会えるの楽しみだったよね 本当にごめんね…」

京太郎「いや咲が謝ることじゃないだろ こんな天気じゃ仕方ねーよ」

咲「うん…」シュン

京太郎「…っと、まぁ俺は別に咲に会えただけでも良かったと思ってるけどな」

咲「…へ? わ、私も同じだよ!ずっとずっと会いたいなって思ってたから」

209名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 06:05:12 ID:0z0/IRJ6

京太郎「嬉しいこと言ってくれるじゃんかこの文学少女さんは」グニグニ

咲「ふひゅ…きょうひぁん…いひゃい」

パッ

咲「あう…えへへ」

京太郎「なぁ、いつも電話でしてるようにまた本の話とか教えてくれよ、難しいのはパスな」

咲「もちろんいいよっ……あ、お茶冷めちゃったかな、また淹れてくるね」

京太郎「さんきゅ」

咲「いーえ、くつろいでてね」


バタン


咲「もう…不意打ちだよ京ちゃん…あ、そうだ電話しないと」

210名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 06:13:04 ID:0z0/IRJ6
prrrrr


咲「あ、もしもし宮永です ご協力ありがとうございました元部長!」

久『なぁにお安い御用よ、それより随分嬉しそうね上手く手懐けたのかしら?』

咲「はい!…って京ちゃんは犬じゃないですよ!」

久『ふふっ、咲からノリ突っ込みが貰えるなんて…何か嬉しい事でも言われたの?』

咲「え?いやまぁ…』

久『ね、ね?なに言われたのよ』

咲「い、言いません!秘密ですっ」

久『そう?じゃあ当てちゃおうかしら…そうね… 大 好 き とか?』

咲「へ?ち、違いますっ まだ言われていません!」

久『ふ〜ん…まだ ね』

咲「あっ…//」

久『言って貰えるといいわね』クスクス

咲「もう…揶揄わないでください」

久『冗談よ、でも改めて咲にしては大胆な事をしたわね』

咲「そうですか?」

久『そうよ、既に25日に会を催す予定なのに須賀君を前日に呼びつけるなんて』

咲「あはは…京ちゃんにとっては今日が当日だったから…ばれなきゃ大丈夫です…大丈夫」

久(恋は盲目とはよく言ったものねぇ)


咲「あの…それで皆には?」

久『大丈夫よ、和とまこには説明して置いたし優希は和が煙に巻かせとくらしいわ』

咲「そうですか、本当にありがとうございます」

久『いいえ可愛い後輩の為だもの、それで須賀君は明日は普通に参加できるのかしら?何だかんだ皆会いたがってたわよ?』

咲「……」

久『なにかあったの?』

咲「それが…」

211名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 06:18:26 ID:0z0/IRJ6
_


久『そうなの?』

咲「はい…」

久(25日に用事って…ケンタッキーに買い出しかしら?…なんてことはないわよね 私ならそうさせちゃうかもだけど)

久(やっぱりアレか…うーん、須賀君に聞く?でもせっかくの二人きりを壊すのもね…咲に追及させるのも同意)

咲「あの、どうしたんですか?」

久『え?まぁちょっと考え事をね』

咲「…引き留めるためにあんな…は、恥ずかしい事まで言っちゃったのに」

久(…恥ずかしい事はあとで絶対聞き出すとして そうねぇ…)


ゴォォォ

咲「…雨、また強くなりましたね」

久『ほんとね………あ、ねぇ咲、須賀君って向こうからこっちに来た時どこの駅使ってた?』

咲「へ?なんでそんな事」

久『いいから』

咲「…たしか、長野駅だと思います新幹線で来るって言ってましたから」

久『ありがとっ ちょっと待っててね』

咲「?」

久(長野から…あら大宮で一回止まるのね…えっとそれで…あ、やっぱりこれなら)

咲「何かあったんですか?」

久『ふふっなんでもないわ、二人の時間を楽しみなさいっ!じゃあね〜』

咲「あ、まっ…切れちゃった…なんだったんだろ」


咲「あ、早く戻らないと…時間が勿体ないよ」


_


久「これなら別にしょうがないで片づけられるからいいわねぇ」

久「あ、でも…いやいやそんな事で怒る人なんていないか、余程の子供でもない限りね」

久「さっ明日着る服決めちゃいましょう♪」

212名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 06:57:28 ID:BryA/Pgs
淡ちゃん曇らないで(切実)

213名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 05:44:26 ID:qeYULEJQ
_


ガチャ


咲「お煎餅とか探してたら遅くなっちゃったよ」

京太郎「おう ありがとな」

咲「うん」

京太郎「あっそうそう、せんべいで思い出したわ宮永先輩から土産物があんだよ」

咲「お姉ちゃんから?」

京太郎「菓子って言ってたぞ お、あったあった ほら」

咲「ありがとう 開けちゃうね」

ビリビリ


咲「わぁ...チョコだ!」

京太郎「これまた高そうな...」

咲「美味しそうだね、食べよ?京ちゃん」

京太郎「いや俺はいいよ、明日皆で食ったらどうだ?」

咲「いっぱい量あるから大丈夫だと思うよ?ね、食べよ?」

京太郎「まぁ咲がそこまで言うなら...」

咲「とか言いながら、目が凄く物欲しそうにしてたよ」

京太郎「ばれてたか」

咲「京ちゃん分かりやすいもん、チョコだからお茶より紅茶とかの方がいいかな?」

京太郎「いんやお茶でいいよ」

咲「りょーかい」

214名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 05:45:13 ID:10A13Ejw
も始!

215名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 06:00:11 ID:qeYULEJQ

京太郎「食うなら早く食っちゃおうぜ、暖房効いてるから溶けちゃうぞ」

咲「あ、そうだね 何食べようかな どれも美味しそう」

京太郎「だな、うーむよしこれにしよう」

咲「じゃあ私も同じの」

京太郎「いただきます宮永先輩」

咲「いただきます... ん...美味しい」

京太郎「甘いのよりさ、こういう少し苦い方が好きだわ俺」

咲「分かるかも、苦いと途中で飽きるっていうか...」

京太郎「そうそう あ、俺はもういいよ」

咲「そう?じゃあ冷やしてくるね」

京太郎「はいよ」

バタン


京太郎「ずずっ ふぅ...あっと、俺からも咲に渡すものがあったんだった」

京太郎「どこやったか...あれ?ねぇぞ 財布の中だったっけ...あったあった」

ガチャ


咲「うぅ〜寒い寒い...あれ?なにこれ?封筒なんて置いてあったっけ」

京太郎「俺からのプレゼントです」

咲「ほんと?嬉しい!開けていい?」

京太郎「どーぞ」

咲「なんだろ...あっ図書券だ...!」

京太郎「結構考えたんだけどさ、まぁこれが一番だろうって」

咲「ありがとう京ちゃん...!とってもとっても嬉しいよ!」

京太郎「うむ 大事に使ってくれ」

216名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 06:52:16 ID:qeYULEJQ

咲「何買おうかな...京ちゃんは最近なにか読んだの?」

京太郎「ん?そうだな...あぁそうそう聞いてくれよ咲」

咲「なに?」

京太郎「お前が少し前勧めてくれた推理小説あったじゃん」

咲「うん、あ、読んだの?どうだった?」

京太郎「読んだんだけどさ...いやな、金欠だったから通販で中古のやつ買ったんだよ130円くらいだったか」

咲「へぇ〜安いね」

京太郎「で、無事届いて さぁ読もうとしたら、なんか人物の所に○を消した後があったんだよ」

咲「あー...もしかしてその人物 慕って名前じゃなかった?」

京太郎「そうそうお察しの通り...んで薄々勘づきながら読んでみたら案の定よ」

咲「あはは...それはひどいね」

京太郎「話は綺麗にまとまっててすげぇ面白かったから余計にな」

咲「うーん ......私はやっぱ新品の質感が好きだし中古のは避けてるなぁ」

京太郎「俺は読めればなんでもいいけど 今回ので少し考えるようになったわ」

咲「せめて自分で前もって中見れた方がいいよね」

京太郎「ほんとな、次から古本屋だ」

咲「だね...あ、ねぇ京ちゃんその作者さんの新作持ってるんだけど読むかな?」

京太郎「マジ?」

咲「うん、今月出たばっかで200ページくらいだから京ちゃんも読みやすいと思うよ」

京太郎「じゃあせっかくだし...って咲はもう読んだのか?」

咲「当然だよ」

京太郎「流石、本が友達なだけはある」

咲「...犯人に○付けちゃうよ?」

京太郎「勘弁してください...」

咲「冗談だよ」クスッ

217名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/10(月) 00:43:09 ID:N9hT5cNY
__
_

京太郎「......」ペラッ

咲「......」

京太郎「なんだこの漢字...スマホスマホ...」

咲「...」ウトウト

京太郎「っと...山翡翠(ヤマセミ)か...咲は読めたのかこれ」

咲「...zz ぁ...」

京太郎「なぁ咲 って」

咲「......へ?あっご、ごめんね!なに京ちゃん?」

京太郎「...眠いなら寝てたらどうだ?」

咲「え?あっ いや別に眠くないよ」

京太郎「嘘つけ今にもノックダウンしそうだったじゃねぇか」

咲「ばれてましたか...」

京太郎「どうせお前の事だから徹夜で本読んでたんだろ?」

咲「あはは...」

218名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/10(月) 00:45:14 ID:N9hT5cNY
咲(京ちゃんが来るの楽しみ過ぎて寝られなかったんだけどね...)

京太郎「無理して起きてると気分悪くなるし寝とけって 明日も忙しいんだろ?」

咲「でも時間が......勿体ないし」ボソッ

京太郎「時間?んなの大丈夫だって 言っとけばその時起こすから」

咲(...鈍感なのは変わってないなぁ...もう)

219名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/10(月) 02:17:01 ID:N9hT5cNY

咲「......」

咲「うん、じゃあ寝ようかな」

京太郎「そうしとけ、俺はリビングとかに行ってた方がいいよな」

咲「...?なんで?」

京太郎「なんでって...」

咲「いいよここにいて、というか居ないとだめだよ」

京太郎「いや意味が分からんが」

咲「...こほん、では失礼して...」モゾモゾ

京太郎「...なにしてんだ」

咲「え?膝枕してもらおうかなって...だめ?」

京太郎「...別にいいけどよ」

咲「ありがと京ちゃん」

京太郎「てか痛くないか?自分で言うのもなんだけど結構硬いだろ」

咲「うん...痛い」

京太郎「じゃあやめとけよ」

咲「うーん…あ、京ちゃん手ちょうだい?」

京太郎「は?手?」

咲「いいから片手」

京太郎「なんだよ」

咲「膝の上に置いて...京ちゃんまくらの完成」

京太郎「お前...人の手を」

咲「えへへ...ちょっと緩和できたかな」スリスリ

220名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/10(月) 03:40:03 ID:N9hT5cNY

京太郎「はぁ...いつ頃起こせばいい?」

咲「別にいつでもいいよ?」

京太郎「へいへい じゃあこれ読み終わったらでいいか?」

咲「はーい」

京太郎「先に言っておくけど、本落としても怒るなよ顔に当たるかもしれないけど」

咲「大丈夫だよ、その時はお姉ちゃんに言って1日中麻雀を楽しませるようお願いするからね」ニコッ

京太郎「ははは、笑えない冗談はよせよ」

咲「......?」

京太郎「え?」

咲「おやすみ京ちゃん」

京太郎「...え?」


_


咲「......んぅ」スリスリ

京太郎「...手の感覚がねぇ」

咲「……」スゥスゥ

京太郎「なんつー安らかな...とてもインハイ優勝校の大将とは思えねぇよ本当」

咲「......zzz」

京太郎「...スマホっと」

パシャ

京太郎「あとで宮永先輩に送ろうかな、もちろんちゃんと咲に許可取ってからだけど」


京太郎「...続き読むか どこからだっけ」

__
_

221名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 00:50:29 ID:INhJmEdw

咲「...ん......」

京太郎「覚めたか?」

咲「...あれ...京ちゃん? そうだ...私寝ちゃってたんだ」

京太郎「ぐっすりな」

咲「......」ボーッ

京太郎「あの小説なかなかになかなかだったぞ」

咲「...そう、良かったよ」

京太郎「で、お前を起こそうと思ったんだけどな...あまりにも熟睡してたからもう1冊別の読んでた」

咲「そっか...」

京太郎「勝手に取っちゃまずかったか」

咲「ううん全然...気に入ったんなら幾らでも貸すよ」

京太郎「ありがとな」

咲「...」コクン

222名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 01:09:35 ID:INhJmEdw

咲「...そうだ、ねぇ京ちゃん何時に帰るの?」

京太郎「そういえば言ってなかったっけ?5時にはここを出る予定」

咲「...今、何時...?」

京太郎「そろそろ3時になる所だぞ」

咲「...え?」

京太郎「眠いなら別にまだ眠っててm」

咲「だめだよ!」

京太郎「うおっびくった」

咲「もう寝すぎだよ...!私のばか...」

京太郎「咲?」

咲「ご、ごめんね...えっと...あ、お腹空いたよね?簡単なものなら」

京太郎「あぁ大丈夫大丈夫、朝結構食ったからそんな腹減ってないわ」

咲「そう?...じゃあケーキならどう?明日のために買って置いてるんだよね」

京太郎「いいって明日皆で食えよ」

咲「大丈夫だよ 京ちゃんのは別に買っておいたから」

京太郎「...なんで俺だけ別?」

咲「だって京ちゃんしか今日来な...こほん、京ちゃん男の子だからたくさん食べるかなって」

京太郎「ふぅん...まぁケーキなら食いたいかも」

咲「うん、持ってくるね」

223名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 01:51:29 ID:INhJmEdw
_

咲「おまたせ〜」

京太郎「おぉ美味そう」

咲「ショートとチョコ買ったんだ 両方食べていいからね」

京太郎「いや1個でいいよショートケーキもらうな」

咲「京ちゃんショート好きだよね」

京太郎「おうよ見た目も味も一番だわ じゃあいただくな」

咲「どうぞ ......あれ?京ちゃん左利きだっけ?」

京太郎「ん?あー... 誰かさんがな ずっと手を占領してたから感覚がまだ戻らんのよ」

咲「...へ?ぁ...ごめんね!大丈夫!?」

京太郎「へーきへーきちょっとからかっただけだって すぐ収まるから」

咲「...本当に大丈夫?痛くない?」

京太郎「大丈夫だって、心配しすぎだろ」

咲「でも......あ、そうだ、ならケーキ食べさせてあげるよ」

京太郎「は?いやいや別にフォークくらい左でも使えるから」

咲「いいのっ お皿貸して京ちゃん」グイッ

京太郎「おま、落ちるから気を付けろよ...」

224名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 01:54:14 ID:INhJmEdw

咲「えっと...あ、そうだ京ちゃんっていつも大きいイチゴから食べてたよね」

京太郎「あぁ よく覚えてんな」

咲「幼馴染だもん、とーぜんです さ、あーんして京ちゃん」

京太郎「...あー......うまっ」

咲「よかった はいもう一口どうぞ」

京太郎「...あっと...もう痺れも引いたし自分で食えるからさ」

咲「だめ」

京太郎「ダメって...」

咲「......あー...京ちゃんがえっちなもの携帯で見てたの明日言っちゃおうかな〜...」

京太郎「んなっ!?...てかあれは違うって言っただろ!」

咲「もううるさいよ京ちゃん、嫌なら黙ってあーんされててね」

京太郎「理不尽すぎる...あむっ......うまいけど」

咲「ふふっ はいもう1口」

225名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 02:08:17 ID:INhJmEdw
_


京太郎「...ごちそうさま っぷ」

咲「いっぱい食べたね」

京太郎「咲が食わせたんだろ...1個でいいっつったのに...」

咲「あはは...なんか食べさせるの面白くて...」

京太郎「こえーよ...ったく でもマジで美味かったわありがとな」

咲「いえいえ、じゃあお皿洗ってくるね」

京太郎「それくらい俺がやるぞ」

咲「ううん大丈夫、京ちゃんはゆっくりしてて」

京太郎「そっか?じゃあよろしくな」

咲「うん」ニコッ

226名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 02:14:28 ID:INhJmEdw
_

咲「ふぅ...さむさむ」

京太郎「おかえり」

咲「ただいま〜」ピトッ

京太郎「冷たっ!?」

咲「京ちゃんぽかぽかだね...手が凍えちゃいそうだから温めてほしいかも」

京太郎「そうだな...確かカイロ持ってきてたからそれやるよ」

咲「......京ちゃんの手がいいなぁ...なんて」

京太郎「いやカイロの方がいいだろ ちょっと待ってろ探すから」

咲「む...」


ピタッ

京太郎「いたっ!?いや痛くはないけど...」

咲「あれだね、冷たいと咄嗟に言っちゃうやつだね」クスッ

京太郎「首はやめてくれよ」

咲「じゃあ手で」ニコニコ

京太郎「...わーったよ」

咲「やった」ギュ

227名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 03:47:25 ID:INhJmEdw

京太郎「あぁ...体温が奪われていく」

咲「もう大袈裟なんだから、でも冬場の食器洗いって辛いよね」

京太郎「ほんとな、親が遅い時とかたまにやってるけど正直だるすぎる」

咲「私はお父さんと交代でずっとやってたから少しは慣れたけど......なんかお母さんの偉大さが分かるなぁって」

京太郎「......」ギュ

咲「えへへ...労いのつもりかな?ありがと京ちゃん」





咲「あと1時間くらいだね...」

京太郎「そうだな」

咲「...あ!そうだすっかり忘れてた」

京太郎「ん?」

咲「ほら、こっち来るとき言ってた...なんだっけ京ちゃんがえっちなサイト見て引っかかって...」

京太郎「......あぁ Lineな、なんでそれを記憶の引っ掛けにしてんだよ やめろよ」

咲「ごめんごめん...で、お願いできるかな?」

京太郎「はいよ、ちょっとスマホ借りるぞ」

咲「はーい」

228名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 05:41:51 ID:INhJmEdw
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京太郎「後は......っと...そうだ、IDはどうする?」

咲「え?IDって?」

京太郎「他の人がお前を登録したりする時 必要になるやつ」

咲「えっと...おまかせします」

京太郎「ほいほい...じゃあ単純なので ...saki1027 とかでいいか?」

咲「あ、うん それがいいな」

京太郎「...できたぞ ほらよ」

咲「ありがと!」

京太郎「じゃあ最後に軽く使い方をな」

咲「うん」

229名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 07:40:13 ID:INhJmEdw
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京太郎「...てな感じ、電話はこのボタン、取りあえずなんかメッセ送ってみ?」

咲「うん...えっと こ...ん...に......」


ポコン

咲:こんにちは


京太郎「グッド」

咲「ほんとだ、簡単...」

京太郎「だろ?...そうそう多分使わねぇだろうけど一応写真や動画も送れるぞ」

咲「へぇ...すごいね」

京太郎「1枚送ってみるわ」

咲「うん」

ポコン



咲「あれ?...え?こ、これ私の寝顔じゃん!いつの間に撮ったの...!?」

京太郎「なんかあまりにも無防備だったからつい 悪かったな」

咲「もう...恥ずかしい」

京太郎「他の誰にも見せてねーし、あ、でも宮永先輩にも送ろうかなって思ってるんだけど、もちろん嫌なら今消すぞ」

咲「うーん...お姉ちゃんならいいけど...」

京太郎「マジで?じゃあ早速」

230名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 07:47:02 ID:INhJmEdw
__
_


図書館

菫「......」カリカリ

照「......」ペラッ


ブーブー

照「...?」


照「...ふふっ」

菫「なんだ急に、気味が悪い」

照「見てこれ...咲」

菫「...天使みたいだな、とてもお前の妹とは......あ、ごめんなさい」

照「もう... ねぇ菫 ちょっと休憩したい」

菫「休憩って...お前 開始1時間で勉強ほっぽりだしてずっと本読んでるじゃないか」

照「それは読書、休憩ではない」

菫「はぁ...」

231名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 07:53:31 ID:INhJmEdw
休憩ルーム


照「......」ポチポチ

菫「...ふぅ、目薬持ってきた方がよかったな目が疲れる 照なんか飲むか?」

照「待って......壁紙にしてる...できた」

菫「...何やってんだか、というかそれ撮ったの須賀だよな」

照「うん、送って来たのも京ちゃん」

菫「あいつ...淡が知ったら怒るんじゃないか」

照「そうかもね..でも私はよく知らないけど、咲と京ちゃんは長い付き合いだからこれが普通なのかも」

菫「...まぁあまり人の間柄にとやかく言うのもな」

照「うん」

菫「あ、そういえば須賀は明日 淡と出かけるんだろ?淡から聞いたぞ」

照「そう...デートだって...ふふっあれは良いものを見た」

菫「...?まぁ何を見たのかは置いといて、大丈夫なのか?」

照「なに?」

菫「何?じゃなくて...この台風だよ、電車止まったりしないか?」

照「......」

菫「......」

照「菫...ちょっと調べて」

菫「まったく...どこからだ?」

照「うん、えっと...」

_


菫「...運転見合わせで復旧は未定...だそうだが」

菫「あいつ知っているのか?」

照「分からない 京ちゃんに連絡してみる」

232名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 08:10:13 ID:Kjj/WLL2
これは確かに許されなさそうな雰囲気…

233名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 21:50:12 ID:mweBHMCU
ちょっと他の女性とイチャイチャしすぎじゃないですかね…?

234名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/01/03(木) 03:28:56 ID:wlpzwJWw
続きはどこ…ここ?

235名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/22(月) 21:56:51 ID:ltx7yhmE
エタってるじゃないか・・・・・・・たまげたなぁ

236名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/23(火) 01:05:27 ID:jGUM3xKY
ちょっと(途中放置あわあわSS)多いねぇ...
落とされず残してるってことはAILE君も続きを待ってる可能性ありますねぇ!

237名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/12/15(日) 16:11:22 ID:qzQDXw6E
待ち続けて1年経ちました

238名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/12/15(日) 19:24:47 ID:LBQ0jjO.
エタるなんて絶対に許さない…

239名前なんか必要ねぇんだよ!:2020/12/26(土) 16:08:23 ID:k5TqpK0s
二年経ちました


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