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胡桃「バカみたい!」

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/09/30(日) 22:17:22 ID:I7mnGJ0o
胡桃「一人でこっちに来るなんてどういうつもりなの!」
京太郎「どうしても会いたくて…つい」
胡桃「いきなりメールが来たからびっくりしたよ!」
エイスリン「クルミ、アノコキライ?」シロ「…さっき歩いてるのみて喜んでた」
胡桃「うるさいそこ!そういうこと言わない!待ってたのバレる…あっ」カアア
豊音「ツンデレさんだねー」
塞「アツいねーここ、雪国なのに」パタパタ
エイスリン「ナカヨシ、フタリキリ!」
シロ「動くのダルい…」ズリズリ
塞「見てた方がダルいことになると思うよ」シロ「確かに…」
パタン

245名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/13(火) 23:39:10 ID:47UAL.9I
久「みんな〜?集まってるかしら」


まこ「なんじゃ急に呼び出して」


優希「慌てて来たからのどちゃんと咲ちゃんおいてけぼりだじぇ!」


京太郎「…」


優希「なんだ?京太郎」


京太郎「なぜ俺はもう少し遅く来なかった…」


優希「どこを見てるんだじぇ?」グワシ


京太郎「断崖絶壁を見ている」


優希「やろうぶっ殺してやる」


久「ぎゃあ、部員ごろし」


まこ「くだらんことはやめんか!」


和「遅れてすいませっ…はーっ、はーっ…」


咲「……!……!」


久「あー、とりあえず二人が息落ち着くまで待ちましょうか」

246名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/13(火) 23:48:32 ID:47UAL.9I
優希「うりうり〜」ギュウ


京太郎「いててあてて!」


咲「!」


咲「京ちゃん、キツイから背中さすってくれないかな」


京太郎「ったく、もうちと体力つけろい」サスサス


咲「ふふっ、くすぐったいよぉ!」


優希「…」 咲「……」


バチバチバチバチィ!
 

和「二人から激しいオーラの飛ばしあいが…」


久「えーっと二人とも復活したみたいだし、本題に入るわよ」


まこ「そう言えばそのために集まったんじゃったの」


久「なんと!わざわざ遠方からうちと試合を組んでくれるという相手が来たのよ!」


咲「え!」 
 

和「スゴいですね…まさかそんなことが」


優希「それで、どこの高校なんだじぇ?」


久「それはね…」


ーーー
ーー

「来週にはいよいよ遠征ですよー」


「姫様の頭にピンと来たナニかを探すのが本題だからね?」


「わかってるですよー」


「あの夢のお方に…一度お会いしたいzzz…」


「あらあらぁ、寝ちゃいましたか」


ーーー


久「鹿児島の永水女子よ!」


カン!続

247名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/13(火) 23:56:32 ID:J/arYVvk
やべぇよ…やべぇよ…

248名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/15(木) 00:00:06 ID:4RZHhrzI
胡桃「京太郎、今度合同練習やるんだって?」


京太郎「ああ、鹿児島の永水とやるらしい」


胡桃「永水…私たちも当たったなぁ」


京太郎「そりゃ同じ組だしな」


胡桃「いつか宮守のメンバーでも行きたいな!」


京太郎「俺はむしろ、それをずっと待ってるんだぜ?」


胡桃「京太郎の知らない話を聞かせてもらいたいし」


京太郎「ああ、そう言うことか…」


胡桃「たしか幼馴染みがいるんでしょ?」


京太郎「ああ、咲の事か」


胡桃「咲…?」


京太郎「どうかしたか?」


胡桃「ん!?んーん、なんでもない!」


胡桃「仲良くできたらいいなぁって!」


京太郎「そっか、咲なら優しいからすぐ仲良くなれるさ」


胡桃「京太郎が言うんなら間違いなくそうなんだろうね!」

249名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/15(木) 00:00:47 ID:ivUGuowg
もう始まってる!

250名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/15(木) 03:22:40 ID:8FTZ3WCA
修羅場こい!修羅場!!

251名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/15(木) 21:32:40 ID:4RZHhrzI
胡桃「京太郎好きだからね」


京太郎「知ってるよ」


胡桃「本当に大好き!好きだよ京太郎!」


京太郎「どうしたんだよ急に」


胡桃「べっ、別になんでもないよ!」


胡桃「ただね?」


京太郎「?」


胡桃「いや、なんでもないや」


京太郎「そっか」


胡桃「私、そろそろ勉強に戻るね!」


京太郎「おうそうか…頑張れよ」


胡桃「うん!」


胡桃 (何だったんだろう今の感覚…嫌な予感がしたって言うか……)


胡桃「ま、きっと杞憂だよね!」

252名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/15(木) 21:47:59 ID:4RZHhrzI
数日後


久「さてさて、ついに永水さんが来るわね」


和「全国以来…楽しみです」


久「須賀君?美人だらけだからって鼻の下伸ばしたりしたら駄目よ?」


京太郎「しませんよ…胡桃に怒られます」


咲「……」パキパキッ


和「咲さん、歯が砕けます…」


まこ「バレたらどうなるんじゃ?」


京太郎「泣かれます」


久「それはヘタに殴られるよりキツイわね…あっ、来たわ」


霞「この度はお世話になります〜」


久「いえいえ、こちらこそよろしくね?」


初美「飛行機に電車に車にでお尻が壊れるかと思ったですよ…あれ、姫様は?」


春「さっきまで寝てらしたはずですが…」


タッタッタッタッタッ


小蒔「夢のお方!」ガバッ!


京太郎「!? おわああああ!!!」

253名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/15(木) 23:57:48 ID:4RZHhrzI
ーー


霞「申し訳ありません、うちの姫様が寝ぼけてしまって」


久「ああいいのよ、気にしないで」


初美「ホントに寝ぼけてたんですかねー?」


春「…」フルフル


初美「てことはあの人が…」


巴「まだ早計すぎると思う、もう少し見張ってみよう…」


咲「…何の話してるんだろうねー」


優希「そんなことよりビックリしたじぇ…」


和 (二人の顔が一気に修羅と化したのを見てしまった…)


小蒔「ごめんなさい、えっとお名前は…」


京太郎「ああ俺は須賀京太郎、そんなに気にしなくて大丈夫だよ、寝ぼけてると見間違いとかは、俺もよくあるし」


咲「そうそう、昔から京ちゃん、寝ぼすけさんだったよね」ヒョイ


京太郎「咲も大概だっただろう!」グリグリ


小蒔「えっと、私寝ぼけては…ムグッ」


霞 (いけませんよ?まだ内緒なんですからね?)


霞 (帰り際まで、我慢しましょ?)


小蒔「…わかりました!」


久「さっ、折角だし合同練習始めちゃいましょう?」


まこ「そうじゃの」


初美「負けませんよー!」


カン!続

254名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/17(土) 00:33:16 ID:3jdhYd/A
京太郎「…流石にレベルが高いな」


小蒔「そちらの方々もお強くて」


京太郎「おっ!?」


小蒔「大丈夫です、今は寝ぼけてないので」


京太郎「そっか、それなら…」


小蒔「京太郎さんは打たないんですか?」


京太郎「あー俺は…」


小蒔「折角ですし、一緒に何切るでもしませんか?」


小蒔「私、問題持ってきてるんですよ」


京太郎「何切るか、最近はやってなかったなぁ…」

ドラは筒子の5
四赤五六六七七八454566 九

小蒔「京太郎さんならどれを捨てます?」


京太郎「んん…俺なら萬子の九かな」


小蒔「なるほど…私は索子の6ですね」


京太郎「そっちもあったかーー!」


小蒔「タンヤオも確かに考えたのですが、待ちが広いのはこっちかなと」 


京太郎「ふむふむ……」


京太郎「やっぱ俺なんかより全然詳しいですね小蒔さん!」


小蒔「そっ、そんなっ!…あの」


京太郎「ん?」


小蒔「出来れば小蒔ちゃんって呼んでほしいです…」


京太郎「えっ、いいんですか?」


小蒔「はい!こうして仲良くなれたことですし」


京太郎「それなら…小蒔ちゃん、こうですか?」


小蒔「いい響きです…嬉しいです京太郎さん」


京太郎「あっじゃあ」


小蒔「?」


京太郎「俺の事も京太郎でいいっすよ」


小蒔「呼び捨てに!?いいんですか?」  


京太郎「俺ばっかりさん付けは不自然になりますよ、ね?」


小蒔「うぅ…きょ、京太郎!」


京太郎「はい、小蒔ちゃん」


二人「……」

255名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/17(土) 00:47:51 ID:3jdhYd/A
小蒔「な、なんか照れますね」カァ


京太郎「不思議ですね…」


霞 (姫様、うまくやってるようですね)


咲「……」カチャ


春「ロンです」


咲「はえっ!?あっ」


まこ「その牌は捨てちゃあかんかったのー」


久「珍しいわねー咲がこんな凡ミスするなんて」


咲「ううっ…」


咲 (神代さん、少し距離が近くて気になっちゃう…)


ーー


小蒔「私の夢は、ビニールプールに浮かんで海水浴…」


京太郎「どこまでも流されそうだな…」


小蒔「はっちゃんにもそう言われたんですよ〜」


初美「姫様は本当に流されかねないですからねー」


優希 (でも毎度代わる代わる誰かしらがあの子の近くにいるから、心配はないはずなんだじぇ…)


優希 (それなのに、なんか不安なんだじぇ…)


和「ゆーき?次はゆーきですよ」


優希「おっ!?ありがとうだじぇのどちゃん、やってくるじぇー」


霞「ふふふ…」


霞 (見張ってるように見せて、実は、逆に接触を妨害されないようにしているの、気が付かれたかしら?)


霞 (まあ、気が付いたところでどうしようもない作戦なのだけれども…)


霞 (小蒔ちゃんとあのお方の距離は、現にかなり近くなってるんですもの) 


霞「さあて、私も打ちましょう」


カン!続

256名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/17(土) 08:00:57 ID:ZQUb5bo2
オツシャス!
本編でも出てきたしいいゾ〜これ

257名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/17(土) 23:27:41 ID:3jdhYd/A
グーーキュルル…


優希「あーお腹すいたじぇ…」


久「あら、もうお昼なのね」


霞「それではこの辺で一度お昼休みというのはどうかしら」


久「そうね、各自昼食にしましょう!二時になったらまたここに集合ってことで」


和「あの、咲さん、ゆーき一緒に食べませんか?美味しいサンドイッチを作ってきたんですよ」


咲「あっ、いいね!じゃあ京ちゃんも…あれ?京ちゃん?」


まこ「京太郎ならさっき永水の女子と出てったぞ」


咲「!?」


まこ「この辺はよう知らんから、どこかいいお弁当食べる場所教えてほしいって言われとったの」


咲「…優希ちゃん」


優希「うん、きっと屋上だじぇ」ダッ!


和「あっ、二人とも待って…」


ーーー
ーー


小蒔「はい、おにぎりどうぞ」


京太郎「あんぐ……うまいよ小蒔ちゃん!」


小蒔「えへへ、そうですか?」


霞「姫様が丹精込めて作ったおにぎり、おいしかったようでなによりです」


初美「滅多に食べられないレア物ですよー」


京太郎「いやぁ、嬉しいなぁ」デレッデレ


小蒔「あっ、お口に米粒がついてますよ京太郎」ヒョイ


京太郎「おっとと…ありがとう」


小蒔「そんなに早く食べなくても、おにぎりは逃げませんよ」


京太郎「あっははは!だよな」

258名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/17(土) 23:28:21 ID:3jdhYd/A
咲「…随分と楽しそうだね京ちゃん」


優希「普通に場所教えて一緒にご飯食べてるだけなのにみょーなアウェー感あるじぇ…ホームなのに」


和「はぁ…はぁ…」


咲「あっ、ごめんね和ちゃん…」


優希「つい追っかけちゃったじぇ」


和「それでもあそこには行かないんですか」


優希「うーん…どうしよっかな〜」


プチッ


和「……そんなに気になるなら」


優希「?」


和「そんなに気になるなら割って入ればいいじゃないですか!!!」


咲「和ちゃん!?」


和「すみませーーーん!!私たち一緒に食べていいですか!」


京太郎「ん?あれは和と…咲たち」


霞「あらあらぁ…思わぬ伏兵がいたものね」


初美 (ここは入れといて警戒を解くべきですよー)コソコソ


霞「そうね…」


霞「はーい!どうぞ〜」


優希「の、のどちゃん」

   
和「お膳立てはしましたよ、後はお二人で何とかしてくださいねっ」


咲「…うん、ありがとう和ちゃん」


優希「しかし、あんなに声を張ったのどちゃん久々に見たじぇ…」


和「恥ずかしいのであまり言わないでください…」

259名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/18(日) 04:03:30 ID:0w4FI6/2
のどっちかわいい

260名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/18(日) 08:27:56 ID:Uq2Sh3KA
いつもはおとなしめな子が大胆な行動に出るのってなんかいいよね

261名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/18(日) 21:56:01 ID:7TvUSfYs
巴「あ、おにぎりどうですか?」


和「ん!おいひいです…それじゃあこちらのサンドイッチもどうぞ」


巴「!」


春「…美味しい」


和「よかったです、お口にあったようで」


ーーー
ーー


咲「なるほど、ご飯に誘ったのは京ちゃんなんだね」


咲 (京ちゃん優しいからなぁ…でもよかった、やましい感じはなくて)


優希「全く、私たちと言うものがありながら!」


小蒔「えっ!3人でお付き合いされてるんですか?」


京太郎「!?」ブフーーッ


咲「ちっ違いますよ!もう優希ちゃんたら!」


優希「てへ☆」


京太郎「てへ☆じゃねーよ」ビシッ


優希「あいた!!!やりやがったなー!」ポカポカ


小蒔「片岡さんは仲がよろしいんですね…」


咲「いつもあんな感じなんですよ」


小蒔「と言うことはあの人と恋仲と言うことなのでしょうか?」


咲「それは…少し違うかなと」


霞「姫様駄目ですよ?仲が良いから恋仲と言うのはイコールではないんですからね」


小蒔「はーい…」


咲 (この人はやっぱりしっかりしてる…全国の時からなんか立ち振舞いが大人だったもん)


霞「それに、京太郎君の想い人は宮守の鹿倉さんでしょ?」


咲「えっ!?」


霞「ふふっ」チラッ


咲「…」


咲 (なんで、知ってるの!?)


カン!続

262名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/18(日) 23:32:04 ID:9sfIYNNM
京ちゃんかわいい

263名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/19(月) 19:34:36 ID:wwpvSp52
咲「えっと、すみません!」


咲「なんで鹿倉さんの事を?」


霞「あら?全国でぶつかった相手のメンバーじゃない」


咲「えっとそっちじゃなくて…」


霞「ふふっ冗談よ、でも…秘密♥️」


咲「…!」


霞「女の子には誰しも一つくらい秘密があるものよね?宮永さん?」


咲「…」ゴゴゴゴゴ


咲「一つ聞いていいですか?」


霞「はい?」


咲「鹿倉さんの事知ってて、あなたは京ちゃんの事が好きなんですか?」


霞「そうね…いい男の子だと思うわ」


咲「ですよねっ! じゃなくて…」


咲「きっかけは…」


霞「はい、もう一つ答えてるわよ?」


咲「あっ…」


霞「うふふっ、ヒントを与えるなら」


霞「偶然ってところね」


咲「偶然…」


霞 (これで当面の警戒は私に、小蒔ちゃんはノーマークになるはずでしょう…)


霞「さっ、そろそろ時間ですし、戻りましょう?」


小蒔「えっ?もうそんなお時間ですか?」


霞「明日もお昼の時間はありますからね、姫様」


小蒔「私、明日はタコス食べてみたいです」


優希「よーっし!京太郎に任せとけ!沢山作ってくれるじぇー」


小蒔「本当ですか!?」


和「ゆーきったら…」


霞 (小蒔ちゃんは小蒔ちゃんで、しっかり仲良くなってるわね)


初美「計画は上手くいってるようですかー?」コソッ


霞「ええ初美ちゃん、この調子なら期間内で進展が望めるわ」


巴「何だか申し訳ない気もしますけどね…」


霞「確かにそうね…でも、姫様のためだもの」


初美「何とか、この男の子を鹿児島に連れてこれるようにしないといけませんねー」


霞「ええ、そうね…」

264名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/19(月) 19:50:29 ID:wwpvSp52
優希「あれ?そう言えば当の京太郎を見失ったじぇ?」


小蒔「そう言えば…」


春「…電話するって」


咲「電話…」


和「咲さん?」


咲「ううんいや、なんでもない」


咲 (いいな、鹿倉さん)


小蒔「……」タッタッタッ…


ーーー
ーー
胡桃「どうしたの?急に電話とかしてきて」


京太郎「んーなんと言うか、胡桃の声を聞きたくなった」


胡桃「何それ、ぷくくっ」


京太郎「胡桃だって前おんなじ事したろうが!」


胡桃「いやいやごめんごめん、でも嬉しい」


京太郎「もしかして、胡桃も声を聞きたかったのか?」


胡桃「そっそんなの」


胡桃「当たり前でしょ!彼女なんだから!」


胡桃「っつあーーーー!!!!」


京太郎「もう年上の威厳とか考えるのやめようぜ」


胡桃「うぅ、だって三年生なんだもん」


京太郎「可愛い三年生だなぁ」


胡桃「あっ…」


京太郎「どうした?」


胡桃「今、なんか撫でられたような気がするよ」


京太郎「不思議だな、俺も胡桃の頭が手のひらにあったみたいな感じがする」


胡桃「えへへ、おんなじだね!」


京太郎「だな!」


キーンコーンカーンコーン


京太郎「おっとそろそろ時間だ、それじゃまた夜な!」


胡桃「うん!頑張ってね京太郎」


京太郎「ああ…おわぁっ!?」ガチャ、ツーツー…


胡桃「おわぁっ?」

265名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/20(火) 22:53:28 ID:NLJhW.vY
京太郎「ビックリした、小蒔ちゃんか…」


小蒔「楽しそうに電話してましたねっ」


京太郎「ん、ああさっきの相手は…」


小蒔「鹿倉胡桃さんですよね?小さくて可愛いお方」


京太郎「ええっ!?な、なんで知って」


小蒔「何ででしょう?」


京太郎「…まさか能力の一つとか」


小蒔「ぶぶーです、さっき京太郎が「胡桃は」って何回も言ってたのを聞いてただけでした!」


京太郎「何だそうだったのか〜」


小蒔「慌ててるお姿可愛かったですよ?」


京太郎「意外だなぁ…こんな風なからかいも出来る人だったんだ」


小蒔「私、案外オチャメですよ?」ニコッ


京太郎「目の前でしっかり確認させられたぜ…」


京太郎「っと、ずっと前からタメで話してるけどいいのか?」


小蒔「いいんですよ、私男の方とこんな風にくだけた話をするの夢だったので」


京太郎「そんな夢もあるもんだなぁ」


小蒔「…京太郎は運命とか夢とか信じます?」


京太郎「?」

266名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/20(火) 22:55:02 ID:NLJhW.vY
小蒔「例えば、一度も現実で会ってなくとも、夢の中では出会っていたりとか」


京太郎「……それって今朝の言葉と繋がってたりする?」


小蒔「!」


京太郎「小蒔さんは俺と夢の中で既に出会っていた、とか」


小蒔「もし、そうだとしたら?」


京太郎「実にロマンチックだと思うけど…」


小蒔「…」


京太郎「でも、俺もそんな話あると思うぜ」


小蒔「京太郎…」


京太郎「夢の俺が何をしでかしたのかは知らないけど、悪いことしてたらゴメンな!」


小蒔「夢の中でのあなたは…」


小蒔「あんまり、変わりありませんね」クスッ


京太郎「!?」


小蒔「おんなじように優しかったですよ」


京太郎「それならよかった…」


小蒔「…私の事を撫でてくれました」


京太郎「えっ!?」


小蒔「京太郎、もう一度撫でてくれませんか?」


小蒔「そして、目をつむってほしいんです」


京太郎「急にそんなこと言われても…」


小蒔「一度でいいんです!お願いします…」


小蒔「それとも、ダメですか…?」シュン


京太郎「…」


京太郎 (せっかく仲良くなれたのに、泣かして帰すのはやだな…)


京太郎「よし!やろう!可愛い先輩の頼みってヤツには弱いんだ俺」


小蒔「本当ですか!ありがとう京太郎!」

267名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/20(火) 22:56:15 ID:NLJhW.vY

京太郎「それじゃあ撫でるぞ、って眠そうだな」


小蒔「いいんです、撫でられながら寝ないと…いけないので…ふぁあ」


京太郎「何だそりゃ…まあいっか」


小蒔「必ず目をつむってくださいね…必ず…」


京太郎「わかってるわかってる」パチッ


京太郎「それじゃあいくぞ」


ナデナデ


ギュイイイイーーンンン!!!


京太郎「何だ!?目が開かない!意識が持ってかれる!」



小蒔「ゴメンね京太郎…ちょっと神様の力をお借りして、あなたの意識を貰っていきますね」


京太郎「何だか段々…目の前が暗く…胡桃…」


小蒔「おやすみなさい、目が覚めたときには、既成事実が出来ているでしょう…きっと驚くでしょうね」


小蒔「あなたを騙すようなことになったのは心苦しいですが…これもまた一つの愛の形なのです、許してください」


カン!続

268名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/20(火) 22:59:40 ID:XTLhg9zo
おおーええやん!
常識改変してハーレム気質にすれば安全やな!

269名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/21(水) 00:25:37 ID:EtsYmBZk
久「須賀君遅いわね…」


霞「うちの姫様も…心配だわぁ」

ガチャ

小蒔「はぁ、はぁ」トテテト


優希「遅かったけど、どうしたんだじぇ?小蒔先輩」


小蒔「京太郎さん、お腹を痛めたとかで先に帰るそうです」


小蒔「私それを伝えてって言われたんですが迷っちゃって…ごめんなさい」


優希「いいんだじぇ〜悪いのはあのい…京太郎だから!」


小蒔「ありがとう、片岡さんは優しいんですね…」


優希「いやぁ別にそんな」


咲「…ほっ」


霞「今ほっとしたでしょ?」


咲「お、乙女の秘密です!」


咲 (これで京ちゃん、誘惑されないですむよ…)


霞「ふふっ」

270名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/22(木) 00:20:58 ID:zKdepHc6
霞さんすき

271名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/22(木) 00:46:28 ID:LjVpNQEY
霞「あっという間に一日目は終わったわね」


久「中々有意義練習が出来たと思うわ」


巴「打ちっぱは疲れますよ…」


初美「はるるはもうダウンしてますよー」


まこ「おーい、起きんか」


優希「思ったよりやったじぇ…」


咲「そうだね……」


霞「それじゃあ、これで今日はお開きね」


久「そうね!また明日、楽しみにしてるわ」


優希「ぐっげぇ…」


春「……」


小蒔「スゥ…スゥ…」


霞「あらあら、姫様も春ちゃんも寝ちゃって」


初美「起きないと置いてくですよー」


小蒔「はぅ!?起きます!」ガタッ


春「はっ」ガタッ


ゴチーーーン

ったーーーー!!!

272名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/22(木) 23:57:09 ID:LjVpNQEY
いい夫婦の日らしいのでばんがいへ


胡桃「一緒に料理を作る?」


京太郎「ほら、今日は1122、いい夫婦の日だろ?将来一緒に台所立つときだってあるかもしれないし」


胡桃「いっ、いい夫婦の日って!!」


京太郎「胡桃、まさか料理作れないとか」


胡桃「バカにしてくれちゃって!作れるんだから!」


京太郎「じゃあ作ろうぜ?」


胡桃「うぅ…」

ーー



京太郎「台所に立つのが第一問題とは…」


胡桃「こうなるから言ったんだからね!」


京太郎「なーんてな、それくらい手は打てるさ」


胡桃「踏み台でも出すの?」


京太郎「底上げする」ゴト


胡桃「えっ」


京太郎「踏み台は不安定だしめんどくさいからな、作ったんだよ一列カバーできる底上げを」


胡桃「京太郎…!」


胡桃 (やっぱ主夫だよね属性!!)


京太郎「さっ、作ろうぜ一緒にな」


胡桃「任せてよ!」ムキッ

273名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/22(木) 23:57:49 ID:LjVpNQEY
ーーー
ーー

胡桃「なんでご飯とお味噌汁と卵焼き?」


京太郎「やっぱ基本の味付けとか互いに知っときたいだろ?」


胡桃「確かに、それじゃ味噌はこれね」


京太郎「赤っ!」


胡桃「そっちは違うの?」 


京太郎「こっちはもうちょい薄いかなぁ」


胡桃「今度持ってきてよ!」


京太郎「ああ、まあどっちも辛味噌みたいだから甘口ほど差はないだろうけど」


胡桃「ところがどっこい食べたら違うかも」


京太郎「ありうるなそれ…」

ーー


京太郎「ごはんの固さは…」


胡桃「もちろん!」


京太郎「固めだよな!」


胡桃「…まさかホントに一致するなんて」


京太郎「そこは信じててくれよ」

274名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/22(木) 23:58:30 ID:LjVpNQEY
胡桃「あーっ!」


京太郎「少し焦げちまったな」


胡桃「私の力不足なばかりに」


京太郎「本当の意味で力が足りなかった」


胡桃「あの力こぶは偽りになったね…」


京太郎「こぶは出来てなかったしな」


胡桃「しかし味付けはちゃんとして見せる」 砂糖取り出し


京太郎「だな」 塩取り出し


二人「「えっ?」」


ーー


京太郎「よしっ、完成だ!」


胡桃「美味しそうだね」


京太郎「早速食べるか、ご飯よそってくれ、俺は味噌汁掬うから」


胡桃「あ、このやり取り新婚夫婦っぽい」


京太郎「新婚?」


胡桃「そのうち「ん」だけで通じあうようになるんだって」


京太郎「あー確かに熟年夫婦ってそんな感じだよな」


胡桃「はい、ご飯よそったよ」


京太郎「こっちも出来てるぞ」


胡桃「ちょっと待って、ナンカツイテル」ヒョイッ


京太郎「米粒が引っ付いてたか?」パクッ


胡桃「こら!指から食べるなんてお行儀悪いよ!」


京太郎「ごめんごめん…」


胡桃「まったく…それじゃあ手を合わせて」パン!


京太郎「はいよっ」パン!


二人「「いただきます!」」


カン!続

275名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/23(金) 00:14:03 ID:IeuXSbPY
胡桃と夫婦になったら隣を一緒に歩いていてほしい、出来たら右側を歩いてほしい、そしたら左手の薬指をいつでも眺めることが出来て最高に幸せだと思うので、そして歩幅はいつも一緒に合わせていって、たまにこっちが下を向いて遅くなったりした時は手を引っぱってくれて、顔上げなよ!と笑顔で声をかけてほしい、子供が出来たら真ん中に入れて、三人、四人で歩んでいきたいですね、でも最後らへんは二人でゆっくり歩いてって、可能ならば一緒に歩みを止めたい

276名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/23(金) 22:52:08 ID:IeuXSbPY
胡桃「…なんだか今までと違う感じの嫌な予感がする…」

ーー


ズチュッ、ヌチュッ、グッグッグッ


あはっ、中に出しちゃいましたね?
ほら、片岡さんも宮永さんも見てるのに、京太郎は随分とがっつくんですね

もう、赤ちゃんとっくのとうに出来ちゃいますよ?
そしたらいよいよ旦那様ですね♥️

ーー


胡桃「うわあああああああ!!!!!!」

277名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/24(土) 20:47:04 ID:iFgPVC.2
胡桃「京太郎…京太郎!」


胡桃「はっ!夢か…」


胡桃「なんか不安だな……電話してみよっかな」リーロリロリロ


ーー
コイルオトコノユクエハー


京太郎「…胡桃か」


京太郎「うぅ…しかし今朝からの記憶が曖昧でよくわかんない」


京太郎「もしもし?胡桃?」


胡桃「あっ京太郎!よかったぁ電話に出てくれて」


京太郎「それで、何のよう?」


胡桃「なんか不安になっちゃって…」


京太郎「こないだもだろ?」


胡桃「そうだけど!今回は特別なんか不安なの!」


京太郎「…俺を信頼できないのか?」


胡桃「べっ、別にそんなことないよ!?」


京太郎「少し離れただけでそんな度々心配されるとこっちも落ち込む」


胡桃「えっ…」


京太郎「あっ、いやごめん、言い過ぎた」


胡桃「…ううん、京太郎の言うとおりだよ、ごめんね」


京太郎 (なんであんなこと口走ったんだ?)


胡桃「それじゃ、切るねっ」


京太郎「あっ、ああ…」ピッ

278名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/24(土) 20:47:34 ID:iFgPVC.2
ーー
同夜


初美「とあるお城の崩しかたを知ってますかー?」


小蒔「えっ?」


初美「じっくりと下準備をして、相手をじわじわと弱らせるのですよー」


小蒔「大きいお城でも崩せるの?」


初美「大きいお城でも崩せますよー」


初美「よほどの援軍でも来ない限りは」


小蒔「じゃあ、私たちも少しずつ鹿倉さんと京太郎の間にズレを作ることにしましょう!」


初美「それがいいのですよ」


霞「あらあら、悪いお話ししてるのね二人とも」


霞「ついうっかり、軽い一言からバレちゃうかもしれないから外では気を付けてね?」


小蒔「はーい」


初美「でも、神様はとっくのとうに動き始めてるので、今さら誰がどう動こうと流れは変わりませんよー」


小蒔「早速神様、何かしたみたいですね、ふふっ」

279名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/24(土) 21:17:41 ID:B05TLomw
また始まってる!

280ヌゥン!ヘッ!ヘッ! ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!:2018/11/24(土) 23:04:27 ID:???
エロ神なんかに負けないで

281名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/24(土) 23:17:39 ID:0Nr45YAM
NaNじぇいのssはどんなに悪い方向に動いてもハッピーエンドに収束するからすき

282名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/27(火) 00:38:55 ID:W4j22uyY
翌日


初美「んんー気持ちのいい朝なのですよ」


霞「朝御飯を食べたら、早々に清澄高校へ向かいましょう」


小蒔「もうちょい強く…」


巴「姫様が寝ながら話をしてる…」


霞「きっと神様と交信を夢の中でしてるのよ」


春「…どんな神様なのでしょうか」


霞「嫉妬に恋愛に事欠かないお方よ」


ーー

283名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/27(火) 00:39:36 ID:W4j22uyY
久「さぁーって、今日もバリバリやってきましょうか!」


まこ「ほうれ、元気じゃのぉ」


久「だって明日には帰っちゃうのよ?今のうちにたっぷり打っておかないと損でしょ?」


まこ「ま、それもそうじゃな」
 

初美「まっけませんよー!」


優希「望むところだじぇ!」


霞「京太郎さん、どうぞこちらへ♥️」


咲「京ちゃん、私と打とうか」


咲「…!」


霞「あらあらぁ」


和 (場外戦も激しいですね…)


小蒔「私たちは少し待つことにしましょう」


巴「はい、姫様」


小蒔 (もう目的は果たしたので、過度な接触はむしろ危険ですね、ここは様子見です)


京太郎 (…昨日の事、胡桃に謝んないとなぁ)


京太郎「はぁ…」


霞「どうかなされたのですか?京太郎さん」


京太郎「霞さん!いやこちらの事です」


霞「そんな風に言わないで、よろしければお話ししてくださらない?」


京太郎「実は、大事なヤツに昨日ちょっと電話で強く言っちゃって…」


霞「まぁ…それはもしかして恋仲だったり?」


京太郎「はい…まあ」


霞「まぁまぁ…そう言うときは早く謝った方がいいんですよ」


京太郎「やっぱそうなんすかねぇ」


霞「断然、遅いよりは速い方がいいですよ?ふふっ」 


京太郎「ありがとうございます…俺今日帰ったら謝っときます」


霞「きっと、彼女さん喜ぶわね」

284名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/28(水) 01:09:52 ID:CJlnhR1k
久「須賀くんも打っておきなさいよ?」


京太郎「えっ、そんな悪いですよ」


まこ「何が悪いもんか、来年も大会に出るんじゃからお前も立派な選手じゃ、ほれ打たんか」


京太郎「それじゃあお言葉に甘えて…」


霞「うふふ、よろしくね京太郎さん」パチッ 


京太郎「は、はい!」


咲「じゃあ私も…」ヌギヌギ


優希「私もやるじぇ」マントファサッ


ーー



とある局


京太郎「この展開ならダマテンだな…」


小蒔「…」カッ


京太郎「…リーチ」


優希「おっ、早いじぇ」


京太郎 (あっあれ?なんでだ?)


小蒔「…」スヤァ


霞「ふふ…」スッ


京太郎「あっ、ロンです」


霞「あらら」


久「やるじゃない、一発なんて!」


和「須賀くん、久しぶりにリーチしましたね」


久「そもそもなんでダマテン気味だったのかしら?」


和「部長と対戦した鹿倉さんに影響されてだと思いますよ」


久「あー、そう言う事ね!」


初美 (姫様のお力で、少しずつ、少しずつ鹿倉胡桃の影響する事柄は薄くなるですよー)


巴 (結構えげつないよね)


ーー

285名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/28(水) 01:12:06 ID:CJlnhR1k
久「さぁて、お昼よ」


京太郎「結局あのリーチ上がりだけ…」ボロボロ


優希「ま、修行が足りんな!」


京太郎「くそう、どうせならお前にぶつけてやりたかったぜ」


咲「今日も屋上行く?」


京太郎「だな、せっかくだから小蒔さん達探すか」


春「もう屋上です…」


京太郎「えっはやっ!?」


京太郎「教えてくれてありがとうな滝見さん」ポンポン


咲「!?」


春「…///」スタスタスタ


優希「なぁにが「ありがとうな」だ!頭ポンポンしてんじゃねー!」ガブッ


京太郎「ってーーーー!!!!」



巴「え?撫でられた?」


春「」コクリ


小蒔「きっと副作用的なものかと…」


初美「ああ、スキンシップがよりオープンになるとかでしたっけ?」


霞「蠱惑的な物自体は元から持ってるみたいだから、みんな気を付けないと気をあてられちゃうわよ?」


初美「はーい」


春「…」

286名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/28(水) 02:02:16 ID:NEKs4V8c
あっこれは…(察し)

287名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/29(木) 22:25:19 ID:TmEPjN.M
小蒔「今日のご飯も美味しかったです!」


京太郎「霞さん、料理得意なんですね」


霞「そうよ、今日は普段より腕によりをかけて作ったの」


霞「それに皆で食べるご飯って、格段おいしいじゃない?」


京太郎「そうですね、確かにこの雰囲気もいいですよね」


初美「でも、何か言ってることがおばんくさいのですよー」


霞「…」


アラアラアラァ!

ウワァーーーン

288名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/29(木) 22:26:12 ID:TmEPjN.M
京太郎 (今、目が笑ってなかったぞ)


咲「ねっ、ねぇ京ちゃん!」


京太郎「ん?どした咲」


咲「あのね、私もおにぎり作ってみたんだけど…食べてくれる?」


咲「む、無理には食べなくていいよ?お腹いっぱいだったら」


京太郎「どれどれ、食わせてみ?」ヒョイム


京太郎「うん、うまい!さすが咲だ」


咲「よかったぁ…」


京太郎「ん、指に米粒ついてるぞ」パクッ


咲「ヒュッ!?」


優希「!?」


京太郎「これで取れたな」


咲「あ、あ、うん…ありがとう」


優希「……」


小蒔「京太郎はお優しいんですね?」クスクス


京太郎「あっ…」


小蒔「今、宮永さんの薬指についてたお米を食べて取ってさしあげてましたもの」


京太郎「!」


京太郎「さ、咲…すまん」


咲「…らないでよ」


咲「謝らないでよ!」ダッ


優希「あっ、咲ちゃん!」タタタッ


京太郎「お、おい!」


グイッ


小蒔「ここは追わずに、様子見する方がいいですよ、京太郎?」


春「…」コクコク


京太郎「小蒔…ちゃん、春ちゃん」


ーー

289名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/29(木) 22:30:59 ID:TmEPjN.M
優希「咲ちゃん?」


咲「優希ちゃん…」


優希「なんなんだじぇ?さっきの」


咲「さっきのって…」


優希「謝らないでよ、ってのはどう言うことなんだじぇ?」


咲「謝られたら、よくわからないでやったってことじゃん」


咲「私、さっきの嬉しかったんだ、鹿倉さんには悪いけど」


優希「咲ちゃん…」


咲「謝ったって事はさ、まだ鹿倉さん一番だって言うようなもんだよ」


咲「それに、ちょっとムカッときちゃって」


優希「間違いなく、一番は鹿倉胡桃だじぇ?」


咲「…うん」


優希「ご飯ぱくってされただけでも贅沢だじぇ、咲ちゃん」


優希「そりゃあ、望みすぎってもんだじぇ、私ならあれだけで嬉しいじぇ」


咲「あっ…ごめんね、優希ちゃんの気持ち、考えてなかった」


優希「? 怒ってなんかはないじょ、それに咲ちゃん、抜け駆けアリの約束だじぇ」


優希「だから次は私が京太郎にあつーいのもらってやるかんな!」


咲「…」ゴッ


優希「それはそれで嫌なのか…でも、それくらいじゃないと張り合いないじぇ!」


咲「ありがとね優希ちゃん、私、屋上戻るよ」


優希「ん、そうするじぇ!」

ーー

290名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/11/29(木) 22:40:31 ID:TmEPjN.M
宮守

塞「…考えすぎよ、考えすぎ!」


塞「むしろ今までがバカップル過ぎたんだから、ちょうど過渡期に入ってんの」


胡桃「そっか、そだよね!」


豊音「目をはらして涙ポロポロで来たときはビックリしたよー」


シロ「一緒に泣いてた…」


豊音「もーそれは言わないでよ!」


塞「あんた達の仲は、ダイヤよりも固いんだから安心しなさい!」


胡桃「うん!ありがとう塞」


豊音「でももし、何かあったらちゃんと話してね!」


胡桃「うん、もし何かあったら」


胡桃「その時は道連れにするよ」


塞 (道連れ…?)

291名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 01:11:20 ID:YZaDAAl2
ーー


久「っと、そろそろ時間ね」


小蒔「もっと打ってたかったです〜」


霞「こんなに緊迫したのは久しぶりだったわね」 


まこ「さすがの実力じゃったな…もう疲労困憊じゃ」


優希「ぐぇあ〜お腹空いたじぇ」


春「不思議です、お昼結構食べたはずなのに」


巴「頭かなり使ったのよ、帰ったらすぐ仕度しないと」


初美「えー、今日はもう仕度とかしたくないですー、ほかべん買うですよー」


久「いいわよねほかべん、のり弁が安くて結構食べられるから」


霞「と、言うわけで、この二日間お世話になりました、清澄の皆さんと練習できてよかったわ」


久「うん!それはこっちもよ、永水とはこれからも仲良くしたいわね」


霞「それでは、また今度お会いしましょう」


京太郎「あ、暗くなってるし俺そこまで送ってきます」


まこ「すまんのぉ、頼むぞ京太郎」


霞「うふふっ、やっぱり素敵ね京太郎君、持って帰りたいくらいよ」


咲「!?」


久「あら、いつの間にそんなに仲良くなっちゃったのか・し・ら?」


咲「ぶ、部長!」


まこ「うーん、締まらんのぉ」


優希「最近まともに終わったことないじぇ」


和「ゆーきがマトモなことを…明日は雨ですか」


優希「酷いじぇのどちゃん!」


久「そう言えば、風越もどこかと合同練習してたらしいわね」


まこ「ほなら、タイミング次第で四校合同出来たかもしれんの」


和「どこなんですか?そこは」


久「えーっとね…」

292名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 01:16:01 ID:YZaDAAl2
小蒔「この辺のほかべんわかりません…」グーキュルル


初美「とりあえず適当なお店入っちゃいましょうよー、はるるがフラッフラですよー」


春「…」


初美「お顔までなんか真っ赤ですし」


霞「そうね…京太郎君、すぐ近いお食事どころ知りません?」


京太郎「そうですね〜 この先に、結構食える店がありますよ」


霞「じゃ、そこに行きましょうか」 
  

巴「ですね」


ガラララッ


照「ハァーフゥーハッハッハッ」


霞「!?」


店員「あ、いらっしゃい…」 


京太郎「あ、ども、とりあえずボリュームあるので」


初美「ホントにたくさん食べられるんですかー?」


店員「量はねぇ、自信あるんですよ!」


小蒔「わぁー、楽しみです!」


店員「あっそうすか!」イソイソ

293名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 01:16:33 ID:YZaDAAl2
京太郎「…照さん、照さん」コソコソ


照「…」モックモック


京太郎「ここデザートもでかいんだ…」


店員「デザートもちっちゃくないっすね…」


照「ここ気に入った…」ポワァ


店員「落ちましたねぇ、落ちた(満足げ)」


京太郎「なんで長野に?」


照「遠征、京太郎こそなんで永水と?」


京太郎「これから皆さん帰るんですけど、お腹空いたってことなのでここで食べていこっかなって」


照「…なるほど」


小蒔「うわぁ〜!スゴいですスゴいです!」


巴「ホント、食べがいありそうでしかもジャスト満腹くらい」


初美「店員さんやりますねー!」モグモグ


店員「(賛美が)気持ちいいですね」

294名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 01:17:07 ID:YZaDAAl2
照「…今は、元気してる?」


京太郎「はい、それなりに」


照「今の彼女とは仲良くやってる?」


京太郎「…」


照「煮えきらない答え、減点」


京太郎「何の点数ですか…」


照「そう言うところ、昔から変わんないね」


京太郎「手厳しいなぁ照さんは」


照「無論、あの頃はまだお互いに…」


京太郎「照さんストップ!」


照「…ごめん、つい口が滑った」


京太郎「照さんも少し抜けてるとこは昔から変わんないですね」


照「そろそろ向こうに戻った方がいい」


京太郎「あ、今ちょっとギクッてなりましたね」


照「…」ドンッ!


京太郎「おわっととと」


霞「お知り合いだったんですか?」


京太郎「ええ、まあ」


霞「ふーん…」


霞「ところで、京太郎君は食べてないけど、いいの?」


京太郎「あっ、俺も頼んでたんだった!」


店員「遅いですね(不服)」


京太郎「すまねえ店員さん…」


小蒔「はいっ、京太郎あーん」


京太郎「おっ」パクッ


京太郎「って小蒔ちゃん!」


小蒔「えへ、一度やってみたくって」


初美「んもー姫様はオチャメなんですから」


春「…」バキッ

295名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 01:39:59 ID:YZaDAAl2
店員「毎度あり〜」


京太郎「さて、それじゃまた駅まで送りますね」


初美「お腹いっぱいだから、のんびり歩いていくですよー」


小蒔「お腹いっぱい食べたら、なんか眠たくなって…」スヤァ


春「…」


京太郎「ううっ!?あ、頭が…」


霞「姫様が寝てから発動すると言うのも、やっかいものねぇ」


巴「さ、京太郎さん「一緒に」帰りましょうね」


京太郎「う…」フラフラ


霞「さすがに京太郎君には歩いてもらわないと、重いものねぇ」


初美「これも神様のなせる技、なのですよー」




照「…」

296名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/01(土) 08:24:12 ID:e5mM/Gbk
NKTIDKSG語録やりますねえ

297名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/02(日) 00:21:03 ID:0blApSxs
初美「この次の列車ですよー」  


巴「特急も止まらない駅だから、やっぱ暗いわね」


ファーーン


霞「あっ、この電車の次ね?」


小蒔「うふふ、もう離れるなんて出来ませんよ?」


照「…」タタタタ…


ドッ サーッ!!!


霞「えっ?」


小蒔「後ろから…人が?」


初美「そんなことより早くしないと電車のドアが!」


巴「ああっしまったっ!!」


プシューー


ガタンゴトン…ガタンゴトン

ーー



照「と、言うわけで連れてきた」


菫「今すぐに清澄へ返してこい!!!」


カン!続

298名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/02(日) 00:46:58 ID:FFWgSdgM
照ナイスゥ

299名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/02(日) 01:46:33 ID:4iGNfwjY
優しい世界

300名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/02(日) 01:57:57 ID:JzBgyTYU
凄ェ!さすが照ァ!

301名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/04(火) 00:34:55 ID:nFRPXqr2
照「帰す前に、少しだけ話をさせてほしい」


菫「駄目だと言っても聞かんだろう?」


照「ありがとう、菫」


照「行こう、京太郎」


京太郎「いいのか?」


照「いいって言われたからいい」タッタッタッ…
  

淡「ねーねー菫先輩、あの二人なんか雰囲気怪しくない?」  


菫「怪しいもなにも、終わった関係だ」


淡「ふーん…元サヤだったってこと」  


菫「照いわく、互いに恋愛を知らなかったからダメだったらしい」  


淡「それって今なら脈アリなんじゃないの?」


菫「既に彼氏側には新しい彼女がいるんだよ」


淡「テルを振るなんて、もったいない野郎だなぁー」


菫「それは同感だが、人はそれぞれだからな、口出しすると馬に蹴られて死ぬらしいぞ」


淡「なにそれ怖っ!」

302名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/04(火) 22:53:08 ID:nFRPXqr2
照「…元気してた?」


京太郎「ま、それなりに」


照「それならよかった」


照「…さっきまでの記憶はある?」


京太郎「いや、目が覚めたらこのホテルにいて…確か永水の人たちを送り届けてきた後だったような」


照「そっか」


照「…さっきも言ったけど」


京太郎「え、さっき?」


照 (店での記憶はないんだった)


照「いや、何でもないよ、彼女とは元気してる?」


京太郎「はい、仲良くしてます」   


照 (店の中でと答えが違う…いやそもそもあの時は答えてもなかった)


照 (でも何の証拠もなく動くのは愚策、ここは様子を見る)


京太郎「照さん?」


照「昔の事を思い出してただけ」


京太郎「やめてくださいよ恥ずかしい…」


照「本当に京太郎は優しかったし、私も一緒にいて楽しかった」


京太郎「言って、全然子供の時の話じゃないすか、デートもろくにしたことなかったような」


照「…キスはしたのに」


京太郎「お、覚えてるんですね」


京太郎 (記憶力はんぱねえ…)


照「…」ペタッペタッ


照「今の彼女も小さいんだっけ…」


京太郎「?」

ーー



胡桃「へっぶしゃーーーい!!!」

303名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/05(水) 10:09:09 ID:F8Nnivhc
胡桃ちゃんかわいい

304名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/06(木) 00:04:00 ID:EvU8LDhc
照「京太郎、彼女…いや、鹿倉胡桃との付き合いは楽しい…?」


京太郎「えっ、なんで急に」


照「いいから、正直に答えて…」キィィィイン
  

京太郎「!」ビクッ


京太郎 (あれは本気の目だ…)


京太郎「昨日、ちょっとごたごたしまして、俺が…怒鳴っちゃって」


照「そっか、ねえ京太郎」


京太郎「?」


照「きっと鹿倉胡桃はそんなに怒ってないと思う、だから気にやまない方がいい」


京太郎「照さんにわかるんですか?」


照「京太郎を好きになる者どうし、きっと通じる部分があるから」


照「だから…今度はちゃんと手を握ってやっていて欲しい、私の分まで」  


京太郎「照さん…」


照「ごめん、本題に入る」


照「京太郎、もし今度記憶が消えるような事があったら相談して、私もその頃には確証を得ているから」


京太郎「確証?」


照「今は話せない、それより迎えが来た」


咲「京ちゃん!なんでこんな遠くまで来ちゃったの!」


照「咲、あんまり責めないであげてほしい」


咲「…うん、わかった、お姉ちゃんがそう言うなら」


咲「それじゃあ帰るよ京ちゃん!お姉ちゃんもまた今度」


照「うん、またね咲」フリフリ


照 (今は確かに彼女ではない)


照 (それでも私は、あの笑顔を守りたいから)


照 (それが報われないとしても、京太郎のために京太郎を助ける)

305名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/06(木) 00:17:37 ID:QLZscFYQ
照は仮面ライダーかなにか?

306名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/06(木) 00:17:48 ID:EvU8LDhc
ーー

京太郎「電話してみっかぁ」


胡桃「あっ、京太郎!!」


京太郎「おう胡桃、昨日は…」


胡桃「よかった…電話かけてくれて」


京太郎「胡桃…」


胡桃「京太郎も疲れてる日はあるよね、ごめん!」


京太郎「いや、俺こそ昨日は悪かった」


胡桃「んーん、いいの!京太郎が電話して、声を聞かせてくれたただけで私嬉しいから!」


胡桃「でもこれからは、少し控えるよ」


京太郎「いやいいんだ、これからも」


胡桃「いいよ!無理しないで!」


京太郎「無理とかじゃなくて本当に」


胡桃「いいのっ!!!」


胡桃「私、少しベタベタし過ぎたと思ってるから、ね?」  


胡桃「あ、もうこんな時間だね!」


胡桃「それじゃ、おやすみ!」ガチャ!


京太郎「胡桃……」

307名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 01:44:00 ID:NXMSqm8Q
胡桃「今の、昨日の当て付けみたいだったじゃん私!」


胡桃「でも、なに話していいかもわかんなかったから切るしかなかったよ…」


胡桃「今は1:41か…早く寝ないと明日に差し支えちゃうよ」


胡桃「明日も塞に相談しよう、うん、塞ならきっといい考えを出してくれるからね!」


胡桃「だから、寝ないと…うん、寝なきゃ」


胡桃「…眠れないよ、今からでも謝りたいよ」


胡桃「クリスマス…楽しくやりたいもんね」

308名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 05:52:53 ID:W5BFz1fI
お願いだから曇らないで…

309名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 22:50:08 ID:Xgg1xnQ.
翌日

塞「んで?私に何を期待してるんだい?」


胡桃「塞なら、こんな時どうする?」


塞「…それを聞いても何の解決にもならないよ、胡桃は京太郎と向き合うべきなんだから」


塞「私に向かって話すのは壁に向かって話すようなものだよ」


胡桃「塞…」


塞「泣き言を言っても始まらないんだから、まずどうしてこじれちゃったのかとか思い返してみなよ」


胡桃「思い当たらないんだよっ!!!!」


塞「!?」ビクッ


胡桃「京太郎は電話するの楽しいって言ってくれてたよ、嘘じゃないよ!」


胡桃「こないだの京太郎は確かに疲れたようだったけどでも…でも!」


胡桃「何かが噛み合わないの、もっと大きな何かを隠してるんじゃないかって」


胡桃「例えば、そう…他の」


塞「それはだめ」


塞「それを口にしたら本当にダメになる、亀裂で済まなくなるよ」


胡桃「そんな事わかってる…」ギリッ


塞 (よっぽどキツいんだな、胡桃…)


塞「なら、会いに行ってしまえばいいよ」


塞「クリスマスまで我慢?正直にこう言えばいいじゃん」


塞「私は京太郎と会えないと寂しくて死んじゃうって」


塞「私は京太郎じゃないから、どんな風にすればいいかはわかんないけど、少なくとも今の胡桃が辛くて辛くて、こんなんなってるってのは知ってるよ」


胡桃「塞…」

310名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 22:54:00 ID:iNXHC07I
悲しいなぁ

311名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 23:01:08 ID:Xgg1xnQ.
塞「明日、電話しなよ、会いたいって電話」


胡桃「いいのかな…約束したのに」


塞「そこを押し通して「もぉ〜仕方ないなぁ」ってなるようなのがあんたらでしょ?お互いに」


塞「いわゆるバカップル、違う?」


胡桃「ち、違わないよ!」


胡桃「少なくとも私は、そう思ってるから」


塞「なら答えはひとつよね?頑張りなさい」


胡桃「ありがとう、塞」


塞「あーあ、ほっとこうと思ったのに結局面倒見ちゃったわ」


シロ「…最初っから真剣だったよね」


塞「うわぁ!?シロ!」


胡桃「居たんなら言ってよ!」


シロ「ダルい…」


胡桃「ようし、とにかく明日は勝負の時だ、自分でしっかりと京太郎を確かめる!」


塞「おー、頑張りなー」

312名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 23:10:47 ID:Xgg1xnQ.
翌日

清澄

高久田「おーい京太郎」


京太郎「ん、どうした?」


高久田「わりぃ、こないだ借りたCDの有りかがわかんなくなっちまってさ」


京太郎「はぁ!?」


高久田「ほんと不思議なんだ、急に…とにかく、帰ったら探して、見つかったら電話するよ」


京太郎「ったく、しゃーねーな」


咲「何の話?」


京太郎「おお、咲聞いてくれよ、誠のヤツが」


高久田「勘弁してくれよ…」

ーー

  

久「いやぁこないだの交流試合はよかったわね」


優希「またやりたいじぇ〜」


和「ええ、とても参考になりましたからね」


まこ「そう言えば咲はどうしたんじゃ?」


優希「咲ちゃんなら掃除当番やってるじぇ、京太郎も」


久「そ、まあもう少ししたら来るでしょ」

313名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 23:38:11 ID:Xgg1xnQ.
京太郎「咲と掃除当番やるのは久しぶりだな」


咲「そうだねっ」サッサッ


京太郎「こないだ照さんに会った時、ちゃんと話できてたな」


咲「あれはー…京ちゃんのお陰だよ」


京太郎「えっ、俺っ?」


咲「うん、たぶん二人っきりなら駄目だったよ、間に京ちゃんが居てくれたから、安心してられたんだもん」


咲「京ちゃんはいつでも私にきっかけをくれるんだよっ?」ニコッ


京太郎「そっか?まあ咲はもっと気持ちを前に出していいと思うぜ」グシャグシャ


咲「んもーっ、髪の毛ぐしゃぐしゃにしないでよ京ちゃん!」


京太郎「そうそう、こんな感じにさ」


咲「今のだって、きっかけってか原因は京ちゃんじゃん!」ポカポカ


京太郎「あっははは…はぁ」


咲「どうしたの?」


京太郎「いや実は…咲ならいっか」


京太郎「実はさ、ちょっと女の子とこじれちゃってさ…」


咲「………知り合い?」


京太郎「ああ、まあ」


咲「もしかして、こないだの鹿倉さん?」


京太郎「そっか、咲は一度電話で話してんだったな、その胡桃だよ」


京太郎「最近会ってないし、それもあってかポロっと愚痴みたいなのをこぼしちまってよ、それが糸ひいてな」


咲「大変だね…私でよかったら力を貸すよ?一緒に考えよう!」


咲「一応私だって女の子だし、わかることもあるかも…」


京太郎「それは助かるぜ、感謝するよ咲」


クラッ


京太郎 (あれっ、なんだか目眩が…)

314名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/07(金) 23:51:31 ID:Xgg1xnQ.
咲「きょっ、京ちゃ」


咲 (急にもたれ掛かって来たっ!?)


咲「おも、重いよ…」


ズリッ


咲「あっ!」ズテーーン


ドック、ドック、ドックドックドック…


京太郎 (なんだこの音…?)

京太郎「それに、頬になんか柔らかいのが…柔らかい?」


京太郎「まさか」ガバッ


咲「…えっち」


京太郎「わっ、悪気は」


咲 (わかってるよ、急にクラクラしだしたんだもん)


咲 (やっぱり、京ちゃんは私にきっかけをくれるんだね)


咲「えっちな京ちゃん、このまんま叫んじゃおうか」ヒソヒソ


京太郎「ぐえっ!」


咲「優希ちゃんに和ちゃんがこの状況を見たら大変だよね」 


京太郎「ぐぬぬっ…」


咲「取り引きしよう」


咲「今度、駅前通りでパフェを奢って?」

315名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 00:27:00 ID:37iAIquY
京太郎「そ、それで許してもらえるなら」


咲「決まりっ!今度の日曜だよっ?駅前通り」


京太郎「わかった、OK咲さん、だからその」


咲「?」


京太郎「乱れてる服を早く元に戻してもらっても…」


咲「!」ガバッ!


咲「…見た?ブラ」


京太郎 「ああ…」(顔が青ざめてる…)


咲「パフェ、いっこ追加ね」


京太郎「理不尽…!」


咲「後片付けもお願いしちゃおっかなー」


京太郎「へいへーい」ガタガタッ


コイルオトコノユクエハー


咲「ん?電話?」


京太郎「あー誠だろ、今朝のCDの件、咲出て内容聞いてくれ」


咲「う、うん」


咲「あ、高久田君?」


「!?」

316名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 22:31:14 ID:37iAIquY
胡桃「また…あなた?」


咲「それはこっちの台詞かな、鹿倉さん」
 

胡桃「とにかく、京太郎と変わって?」


咲「京ちゃん今、忙しいから無理です」


咲「連絡してくれたことは伝えておきますから」


胡桃「内容聞いてないよね?」


胡桃「私、京太郎に近々会いに行くの」


咲「…それっていつですか?」


胡桃「今度の日曜」


咲「…わかりました、伝えておきます」


胡桃「…そう、ありがとね」


ガチャ


京太郎「おう、高久田なんだって?」


咲「…間違い電話だったよ、何でもない」ピッピッピッ


→履歴を消去しますか?

ピッ

317名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/08(土) 22:41:58 ID:37iAIquY
咲 (イケないな、私)


咲「うふふっ、京ちゃんが悪いんだからね?」


京太郎「?」


咲「さっ、部活行こっ?」


京太郎「うん、そうすっか」


京太郎 (やっぱ根に持ってっか…咲よ)

ーー


永水


小蒔「…なんだか、思いも知らない方向に神様が動いてるような気がします」


霞「神様って降ろしてからは基本自由なもんよ、でも当初の目的通り、鹿倉さんとはギクシャクになってるっぽいわよ?」


初美「私達には見えないから、何とか姫様が最低限抑えてほしいのですよ」


巴「どんな指示してるの?」


初美「ガンガンいこうぜ、貞操を大事に、とかですよ」


巴「ゲーム感覚…」

318名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 23:18:46 ID:JtKhtZRs
ーー


咲「さっ、京ちゃん出掛けるよー?」


京太郎「あいあーい」


咲「財布の中身は大丈夫かな?」


京太郎「うへえ、怖いなぁ」


咲「京ちゃん、寒いから腕を借りていいかな?」ギュッ


京太郎「お、おう…別に構わねえけど」


京太郎「珍しいな、いつも赤っ鼻にしてからマフラー借りるのに」


咲「いいでしょっ?たまにはこんな風に近づいて暖をとってもさ?幼なじみなんだし」


京太郎「そ、そうだよな、幼なじみだしな!」


京太郎 (とは言ったものの、やっぱり意識しちまうなあ…)


京太郎「…」ジーッ


咲「?」


京太郎 (よく見ると、顔つきも女性って感じに…いやまて、まて!!)


京太郎 (俺は何を考えてるんだ!?胡桃がいるってのに)


咲「京ちゃん?」


京太郎「ん、ああ、何でもないよ、それじゃ駅前通り行くか」

319名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 23:25:34 ID:JtKhtZRs
咲「このパフェおいしぃ〜♪噂のYミルク入りパフェ、一度食べてみたかったんだよね〜」


京太郎「母親の味がする家庭的なパフェってなんだ…って思ったけど、うまそうならよかった」


咲「ま、その分お値段も張るけどね」パクパク


京太郎「くそっ!俺は一番安いクレープだってのに…」


咲「それじゃ、分けたげるよ」


咲「はいっ、アーーン?」


京太郎「わっ、ちょっ!」パクッ


京太郎「う、うめぇ」


咲「ね?美味しいよね」パクパク


京太郎「だからそんながっつくな!味わって食え!」


咲「はーい」

320名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 23:43:07 ID:JtKhtZRs
咲「あー美味しかったぁ、ごちそうさま京ちゃん」


京太郎「咲は膨らまないんだな」


咲「へ?」


京太郎「いや何でもない……ブフォ!」


京太郎 (今日帰ったら胡桃に話してやろ)


咲「腹ごなしがてら、少し散歩しよっか」


咲「昔よく一緒に遊んだ公園がすぐ近くにあるよ」


京太郎「懐かしいな、行ってみるか」


ーー



京太郎「全く変わってないなぁ!」


咲「私たちはおっきくなっちゃったから、ブランコとか足がついちゃうね」キコキコ


京太郎「ひひひ、昔は勢いつけすぎてずっこけて、泣いてたもんな」キコキコ


咲「そんなことばっかりは覚えてて!」ポカポカ


京太郎「あーっててて!くのやろー!」グリグリ


咲「こう言うとこも変わんないよね!」


トコトコ…   


子供A「お姉ちゃん達だぁれ?」
 


京太郎「あっ、ここ使うのか?」


咲「ごめんね、すぐ降りるから」


子供B「しってんぜー!姉ちゃんと兄ちゃんはカップルー!」


京太郎「!?」


子供A「えー違うよ?カップルってのはキスするって言ってたし!」


子供C「そっかー、違うんだね」


京太郎「はっはっは、最近の子供はませてんなぁ、なあ咲…」


ソッ…


咲「そだよ、お姉ちゃん達はカップル!」


子供A「んわー!スゲー!初めてみた!」


京太郎「咲お前っ!?」


咲「ほっぺだからセーフセーフっ、どうせ子供たちと…」


咲「鹿倉さんしか見てないよ」


京太郎「胡桃っ!?」


胡桃「…京太郎」


カン!続

321名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/09(日) 23:45:29 ID:.CDfcFso
あーあやっちゃった

322名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/10(月) 07:11:51 ID:5pEFLVnc
こんな寒い時期は胡桃をだき枕にして眠りたいですね、最初冷えた体に文句言ってきながらも段々と仕方ないなぁって折れてくれて、いい香りだなあとか言って照れさせたり、抱き締めてることで恥ずかしさから顔を真っ赤にしてほしい

323名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 07:20:13 ID:M4dVK7LU
ホントに寒いので、お願いいたしますもふもふさせてくださいと頼み込んで
暖をとりたいですね
胡桃は暖かいことを気にしてて「体があったかいと心は冷たい」みたいなこと言い出すんですけど
そんなことはないとより強く抱き締めてあげる

324名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 21:48:22 ID:VhOFdE8s
胡桃「宮永咲…こうやって会うのは初めてだね」


咲「どうも、鹿倉さん」ペコリ


京太郎「……」ダラダラ


子供ら「退散するし…」


胡桃「嘘ついたんだ、この際どっちがなんてどうでもいいかな」


胡桃「京太郎がその子と楽しそうにデートしてたってのは見てたから」


京太郎「待ってくれ、胡桃、これは」


胡桃「言い訳なんか聞きたくない」


胡桃「少し会わないうちに、こんなことしちゃうんだ」スタスタスタ


京太郎「だから、誤解だって」


バチーーーーン…


胡桃「寂しくて会いに来た私、バカみたいじゃん、京太郎はこんなに楽しそうなんだから」


胡桃「帰るよ、ごめんね邪魔して」ダッ


京太郎「待てって胡桃!!」

ガッシ


京太郎「離せ咲!早く追わないと!」


咲「ほんの、意趣返しだよ」


咲「京ちゃん達がホテルに行ったときみたいにね」


京太郎「お前、居たのかあの日…!」


咲「別に京ちゃんが鹿倉さんを好きでもいいよ」


咲「だから、私の事も見てほしいって」


咲「だから、だから」ポロポロ


咲「今は追わないで…一緒にいて」


咲「私の足じゃ京ちゃんに追い付けないよ」

325名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 22:05:40 ID:VhOFdE8s
咲の腕なんて、簡単に振り払える、そう思ってた

でも、なぜかしがみつかれてる右腕をかかげることが出来なくて、不思議な感覚に襲われ、昔の事を思い出している

小さい頃の咲は今よりずっと歩くのが遅くて、少し走ってしまえば、追い付こうとしてこけて泣いてしまう、そうなると中々泣き止まない、今の咲も、置いてったらこけて、泣いてしまうんだろうか

ふとこんなことを思ってしまったから、俺はまたブランコに座って動けなくなる

326名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 22:18:18 ID:M4dVK7LU
咲「…京ちゃん?」


京太郎「あの日、見てたんなら」


京太郎「公園の後どこに行ったか覚えてるか?」


咲「……!」


京太郎「…あっ悪い、忘れろ」


咲「いいよ」


咲「京ちゃんいつも真面目なんだから、一日くらいワルになったって、きっと神様は許してくれるよ」


咲「そう、今夜くらい…」

327名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 22:35:21 ID:M4dVK7LU
京太郎「…頭んなかが「のっちまえのっちまえ」って」


京太郎「最近どうも調子がおかしんだ…」


京太郎「けれどどうしてもダメだ咲」


京太郎「確かに俺は足を止めた、最低だ」


京太郎「それでもダメだ、この一線だけは許すなと心が言う」


京太郎「わりぃな、お前なりに色々と考えがあるんだろうけど」


咲「…この後どうするの?」


咲「鹿倉さんにも、私にも歩みを止めて、一人になるの?」


京太郎「まだわかんない、どうしたらいいかなんて、だがここで俺がすべきなのは」 


京太郎「さっさと家に帰って寝ることだ」


咲「…申し開きもしないの?」  


京太郎「明日は明日の風が吹くさ、今はどうしようもないし」    
  

京太郎「じゃあな咲、今日は面白かったぜ」    

咲「…もう、次は戻ってきてくれないんだね」  


京太郎「走らないから、追いかけてこいよ」  


咲「そだね、ちょっと急に追っかけすぎたよ、またもう一度ゆっくり京ちゃんに近寄ってみる」


咲「…」


咲「ごめん、ね…」


京太郎「いいよ」


カン!続

328名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 22:44:02 ID:M4dVK7LU
胡桃には幸せでいてほしいですね

329名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 22:50:29 ID:M4dVK7LU
番外へ

とある日


胡桃「京太郎って、背が高いわりになんか柔らかいよね」モニモニ


京太郎「ほっぺたなんて誰でも柔らかいだろ」モチモチ


胡桃「ぐぇー」


京太郎「そういう胡桃は、お腹柔らかいよな」スリスリ


胡桃「!?」


京太郎 (あっあれ、何も言ってこない…)スリスリ


京太郎「…」スリスリ


胡桃 (京太郎の手で撫でられるの、好きだな…)


ぷに


京太郎「あっ」


胡桃「どどぉ、どこ触ってるの!変態!!」バッチーーン!!


京太郎「いってーーーっ!!!!ごめんなさい!」  


エイスリン「ナカヨシ!」


豊音「ねーねー、シロのお腹さすっていい?」


シロ「なんで…?」

330名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 23:05:23 ID:M4dVK7LU
番外へ2

塞「ねえねえ、京太郎君って胡桃のこと可愛いと思ってるの?綺麗と思ってるの?」


京太郎「どっちもですね」


塞「へー?」


京太郎「まつげ長くて整ってますし、目は大きくて真ん丸で、服装もデートの時はわりと私服凝ってますし、それに…」


塞「京太郎君、ストップストップ、後ろ見て後ろ」


胡桃「…」プシューーー!


胡桃「何よ!京太郎だってガタイよくてさ顔も整っててスポーツも出来てデートの時はエスコート上手なくせに!」


京太郎「んだとぉ?リップクリーム塗ってるとき伏し目がちにしてる顔がとても可愛い胡桃め!」 

胡桃「ずっと見られるとそっぽ向いちゃうくらい満点の笑顔の京太郎に言われたくないよ!」


塞「やめーーっ!どんな喧嘩してんの!?むしろ喧嘩なの!?ノロケなの!?」 


胡桃 京太郎「「両方」」


塞「爆発しなさいよあんたら」

331名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/11(火) 23:59:29 ID:M4dVK7LU
番外へ3

胡桃「なんで私によくご飯をおごってくれるの?」


京太郎「もうちょい肉がついたらいいなあって」


胡桃「理由をもう少し包み隠そうよ」


京太郎「ほら肉食べろ肉」


胡桃「むぐぐむぐぐ」


京太郎「しかしここまで肉がつかないと、そういう体質なのかもしれないな」


胡桃「そだね、私太りにくいの!」


京太郎「そっかー…それじゃ仕方ないな」


胡桃「残念でしたーはい、あーん」


京太郎「しゃーねーな…あーん」


店員「(店の中でいちゃつくのは)あっ待ってもらって…」


ーー



胡桃「111.112.113…」グイッグイッ


塞「京太郎君は知らない、食べた翌日からの胡桃の涙ぐましい姿を」


豊音「愛だねー?」


シロ「食べなきゃいいのに…」

332名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/13(木) 00:35:09 ID:QRuF08qI
翌日

京太郎「さて、とりあえず…」


京太郎「電話してみっかな、着拒されてるだろうけ…おっ?」


胡桃「まさかほんと電話してくるって…バカじゃないかな京太郎」


京太郎「胡桃?なんで着拒にしてなかったんだ」


胡桃「ま、色々あって」


ーー



塞「そんな見え透けた罠に引っ掛かって、どうすんの!」


塞「京太郎君も京太郎君だけど有無を言わさずその場を立ち去ったあんたもよっぽど悪いよ!」


塞「私も京太郎君のケー番持ってるからね?もし胡桃が着拒したら私が無理矢理にでも繋ぐ!」


塞「わかったか!わかったね!?」


胡桃「わかったから、泣かないでよ塞…」


塞「京太郎君も、次ここに来たらお仕置きする…」

333名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/13(木) 00:49:21 ID:GH0J0NJI
塞さんのお仕置きとか興奮する

334名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/13(木) 06:58:44 ID:MQRnvb2s
興奮してきたな

335名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/13(木) 23:24:06 ID:QRuF08qI
京太郎「それで、昨日は悪かった…」


胡桃「何が悪かったかわかってないでしょ?」


京太郎「っ!それは…」


胡桃「はーーっ……やっぱり京太郎からじゃなかったんだね」


胡桃「あの場ではついかっとなったけど、そうだよね」


胡桃「宮永咲からなんだよね」


京太郎「…俺にはなんとも言えない」


胡桃「そっか、どうして?」


京太郎「こないだの電話と言い、なんか俺は最近よくわからない感覚になることがあるんだ…」


京太郎「記憶が抜けてたことも…あっ」


京太郎「まあこれは聞き流してくれ、言い訳にしかならないから」


胡桃「……気になるな」


胡桃「一度、塞に覗いてもらう?」


胡桃「お仕置きついでに」


京太郎「そうだな…お仕置き?」


胡桃「うん、お仕置き」


胡桃「今回はそれで、許したげるっ!」


胡桃「私、京太郎よりお姉ちゃんだからねっ」


胡桃「姉は弟に寛大なのよ!」


京太郎「…あんなことした俺を許してくれてありがとうな、胡桃」


胡桃「会えなくなる方が、喧嘩しながらでも一緒にいるより辛いんだ」


胡桃「惚れた弱味かな!」


胡桃「だからもう、気にしないで?」


京太郎「お、おう…」

336名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/13(木) 23:31:19 ID:QRuF08qI
胡桃「それに、ずっとモヤモヤっとした感じの雰囲気が続いてたから、今回のでそれがスッと晴れて、素直に話せるようになったし」


京太郎「そうだな、こないだからどうも歯車が噛み合ってなかったもんな…」


胡桃「もしかして、あの電話したときも不思議な感覚になってた?」


胡桃「疑わないから話してみて」


京太郎「ああ…確かに一瞬何かにぶつかられたような感覚がした」


胡桃「うん、やっぱり今度の休みはこっちに来て、塞にモノクルで覗いてもらおう」


京太郎「あれ、壊れてるって言ってなかったか?」


胡桃「割れただけだから大丈夫だと思う」


胡桃「何度も言うけど、直々のお仕置きが待ってるからね♥️」


京太郎「満を持してお受けいたします…」


胡桃「よし!それじゃあまた、次の週にね」


京太郎「わかった、んじゃおやすみ」


胡桃「あっ、待って待って!」


胡桃「…好きだから!好き!」


胡桃「愛してるから!京太郎っ!」

337名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/16(日) 01:08:27 ID:JPD2Yfq2

京太郎「そんな風に言われたら…なんと言うか、申し訳ないなぁ…」


京太郎「何が理由としても俺は…」


京太郎「とにかく、向こうに行かないとはじまんねえや」


ーー


当日


塞「いったーいお仕置きしてあげる♪」


京太郎「ど、どんな…」


塞「ふふふ…」ジリ…ジリ…


京太郎「や、やめっ」


アーーーーッ!!!!

338名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/19(水) 02:02:02 ID:yKsA5mvo
胡桃ちゃん一途で可愛くてすき

339名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/19(水) 02:03:41 ID:.G8eL/VE
京太郎「…」ヘロヘロ


胡桃「ちょっとやり過ぎかな」


塞「いやあ反省反省、でも今のでわかったよ、モノクルで覗いたら確かにこう…なんとも言えない感覚が出てきたというか…前にも似たようなのを見たような?」


京太郎「前にも?」


塞「そう、確か全国で…うん」


塞「薄墨初美から感じたような気配」


塞「試しに塞いでみたけどどう?何か変わった?」


京太郎「うっ…体が何か重くなったような」


胡桃「大丈夫京太郎!?」


塞「おもいっきり何かに憑かれてるよこれ」


塞「どすんの胡桃?私もずっと見つめてるわけにはいかないし」


胡桃「どうするったって、お祓いとか?」


??「そんなものじゃどうしようもない…」


京太郎「!?誰だ!」


??「私は陰ながらに君を支えている謎の…」


豊音「お話終わったー?おやつもってきたよ?」


グーーーキュルルルルルルル……


京太郎「…照さんか」

340名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/21(金) 01:21:15 ID:PSyCtQfQ
??「ちがう、宮永照は東京にいるからわざわざこんなところにまで来ない」モックモック


鹿倉「ドアの後ろで豊音からおやつもらってるみたいだね」


京太郎「じゃあ、誰なんだ?」


??「私は………謎の美少女仮面」バサッ!!


京太郎「!!!!」


鹿倉 (白い付け髭にサングラス、赤マント!?)


塞「…っ!…っ!」バンバン


豊音「わぁー、美少女仮面さんだー!」


美少女仮面「…これは私の意思ではない」


塞「ひーっ!ひーっ!!」


美少女仮面「決して宮永照ではない」フルフル


鹿倉 (泣きそうになってるよ)


京太郎 (まずい、乗ってやらないと)


京太郎「わ、わかったよ美少女仮面さん…」


美少女仮面「…さすが京太郎、話が早い」グスッ


豊音「大丈夫?ティッシュでかむ?」


美少女仮面「ありがとう…」チーン

341名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/21(金) 01:23:00 ID:PSyCtQfQ
美少女仮面「話の続きをする」


鹿倉 (あくまでこの体を貫くつもりだ!!)


美少女仮面「私が独自に調べあげた結果京太郎、君の体にはとてつもない脅威、混乱の元となる存在がとりついている」


美少女仮面「とっても普通には取り払えない」


塞「それで?美少女仮面…さんはどうしたらいいか知ってるの?」


鹿倉「そうだよ、それが知りたいの!」


美少女仮面「祓うには、これを引っ付けた張本人たちに会わないといけない」


鹿倉「会わないとどうなるの?」


美少女仮面「だんだんと影響が強まってる、やがて自ずと仕掛人の方へ向かっていくようになってしまう」


豊音「そ、そしたらきょーたろー君と胡桃が会えなくなっちゃうの!?」


美少女仮面「…」コクリ


豊音「わぁーん!そんなのやだよ、せっかく仲直りしたのに!」


美少女仮面「私も、そんな風にされる彼は…京太郎は見たくない」



美少女仮面「でも、これを外部からは干渉することができない」


京太郎「なんだって!?」


塞「…辛いわね」


美少女仮面「察してくれた?」


塞「つまりは、京太郎君が自分で追い出すしかないのよ、一度完全に落ちきった後に」


胡桃「やっぱ、そうなるよね」


胡桃「私としては荒縄で縛って、ずっと一緒に居てでももう離したくないんだけど」キュッ 


美少女仮面「怖い」


京太郎「ち、ちなみにその本拠ってのはどこなんだ?」


美少女仮面「…鹿児島、永水女子の面々」


京太郎「えっ!?そんなバカな!」


美少女仮面「有珠山の獅子原爽も疑ったけど、接点は無かったから除外した」


京太郎「まさかあの人たちが…」


京太郎「でも、そうすると時期にもつじつまが合う…」


豊音「だったら早く行って、やめてよーって言わないと!」


胡桃「はーーーーーっ…」

342名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/21(金) 01:24:10 ID:PSyCtQfQ
豊音「く、胡桃?」


胡桃「京太郎を信じて送り出してやりたいところなんだけど、前の事もあるし、不安!」


塞「押しに弱いのよねー京太郎君」


胡桃「違う、可愛い女の子のお願いが断れないだけ」


京太郎「言い返せないぜ…」


豊音「そこは言い返してほしかったなー」


シロ「…ついてけば?」


胡桃「シロ!」


塞「そうよね、変装でもすれば」


胡桃「でも、警戒されるだろうなぁ」


京太郎「…男装したらどうだ?」


美少女仮面「名案」


塞「あっ!そっか!バレる心配がないんだ!」


胡桃「…」ペタンペタン


胡桃「ハッ、そうだね」


豊音「なんか怖いよぉ…」


塞「付いていけるってのがわかってしまったのが嬉しさと悲しさでごちゃ混ぜになってるのよ」


塞「とにかく、京太郎君は何かまた違和感を生じたらすぐにメールをすること、そしたら胡桃を送り込むから」


美少女仮面「私は、影ながらに応援している…男装が出来ないから」


京太郎「えっ」


美少女仮面「…」ゴゴゴゴ


京太郎「出来ませんね」


塞「それじゃ、何か動くまではいつも通りってことで解散しましょ、もう夕方よ?」


豊音「うわぁ、もうこんな時間だったんだ」


塞「豊音は美少女仮面さんを送ってあげて?」


豊音「はいはーい!行こっ?」

343名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/21(金) 01:24:41 ID:PSyCtQfQ
美少女仮面「うん」


美少女仮面「京太郎、最後の最後は京太郎自身で打ち破らなくちゃいけない、頑張って」


京太郎「…はい、ありがとうございました、今度お菓子の詰め合わせ送っておきますね」


美少女仮面「!!!!」


豊音「スッゴい嬉しそうー」


美少女仮面「それじゃあ、また、お菓子は必ず送ること」スタスタ…


胡桃「行っちゃったね、宮永照」


京太郎「ああ、豪華な菓子を送ってやらないとな」


塞「京太郎君、宮永照も言ってたけど、胡桃がそばに居るってだけで、結局は京太郎君が頑張ることだからね、負けたら許さないよ?」


京太郎「塞さんもありがとうございました、胡桃との件についてはホントに塞さんが居なかったらどうなってたか…」


塞「いいのよ、昔馴染みの悲しむ顔は誰でも見たくないでしょ?」


塞「ね?京太郎君」パチッ


京太郎「…ですね」


塞「さっ、京太郎君と積もる話もあるでしょう?送りながら話しなさいよ胡桃」


胡桃「わかってるよっ!いこ、京太郎」

344名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/12/21(金) 01:25:26 ID:PSyCtQfQ
胡桃「塞のお仕置き、きつかった?」


京太郎「スゴかったぜ…」

「ほーら、まだだめよ?」
「もっと強くしてほしい?仕方ないなぁ」
「気持ちよくなっちゃ意味無いでしょ?めっ♥️」


胡桃「凄惨としてるね」


京太郎「夢にも出てきそうだぜ…」


胡桃「なんかそれ聞いたら、もう許しちゃえるよ…」


胡桃「あ、一つだけ私からも罰!」


京太郎「どんなのなんだ?」


胡桃「腕出して」


京太郎「肩パンか?」


胡桃「えいっ!」ガブッ!!ガブッ!!


京太郎「ってー!!!」


胡桃「型を付けたかったから、強く噛んだよ!」


胡桃「血ってホントに変な味なんだね」


京太郎「いったいなんで…」


胡桃「その腕の型を見て、次あんな風になりそうになった時は私を思い出させるため」


胡桃「やっぱり京太郎優しいし、その場にいる人の方優先しちゃいそうだから」


京太郎「そう言うことか」


胡桃「これで負けないよね、京太郎」


京太郎「任せてくれ、こんな痛い思いしたからには、今度は絶対胡桃を真っ先に思い浮かべるぜ」


胡桃「うん!約束だからね!」 

カン!続


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