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百瀬莉緒(小2)「オトナになったら結婚しようね!」
40
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 01:02:00 ID:gQGjPzNE
莉緒「……あっ」
P「……莉緒」
莉緒「……」
P「その、えっと……きっと俺は何か勘違いしていて、それで――」
莉緒「バカッ!」ギュッ
P「え? り、莉緒?」
莉緒「プロデューサー君は私の言ってること、全部聞いてたかもしれないけど」
莉緒「それなのに、私の悩みに踏み込まなかったじゃない!」
P「……あ、あのなぁ」
P「俺だって、そんな万能じゃないぞ。莉緒が苦しんでたら心配はするけど、原因がわからなかったら」
莉緒「わからなかったら?」
P「……あー」
莉緒「私、胸が痛くて困ってたの!」
P「え?」
莉緒「毎晩、同じ夢ばかり見て困ってたの。最近は、新しい夢も出てきて」
P「え?」
莉緒「そのせいで、よく眠れないし胸も痛くなるしで散々なのにプロデューサー君は――」
P「莉緒も、同じだったのか?」
41
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 01:02:38 ID:gQGjPzNE
莉緒「……え?」
P「いや。き、奇遇だな、ってさ」
P「俺も、似たような夢を見たりしてて……胸が痛くなって」
莉緒「……」
P「だ、だから。同じなのかな、って」
ギュッ
P「……り、莉緒?」
莉緒「今日、仕事そんなに多くないわね」
莉緒「だから、終わったら……」モジモジ
莉緒「わ、私が昔、通ってた小学校に行かない?」カァァ
42
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 01:05:34 ID:98r78eO.
ええぞ!ええぞ!
43
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 06:47:15 ID:SFvbX4oY
がああああ!!がああああああ!!!
44
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 06:56:08 ID:Ig/hTPkM
続き待ってます(語録無視)
45
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 20:09:08 ID:iLmX9lVs
莉緒ちゃんいいぞぉはやれはやれ
46
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 23:38:30 ID:gQGjPzNE
――電車内
莉緒「……」
P「……莉緒」
莉緒「へ!? な、なに?」ビクッ
P「そんなに怯えるなって」
莉緒「……プロデューサー君は何ともないの?」
P「まぁ、ちょっと思うところはあるけどさ」
P「隣でそんなに何かビクビクしてそうな莉緒がいたら、俺がしっかりしてないとって思うし」
莉緒「……もう、プロデューサー君ったら。私より年下なのに」
P「一つ違いじゃ大した差でもないだろ」
莉緒「……そう、よね」
P「……」
P(流されるまま莉緒と一緒に、莉緒の通っていた小学校に行くことになった)
P(正直、誘いを断っても良かったと思う。夢の内容や青羽さんの意見を鑑みれば、もしかしたら辞めたほうがいいことなのかもしれない)
P(でも……俺は断れなかった。震える手で俺の服を掴んで離せない莉緒を見てると、どうしようもなく――)
P「守って、やらなきゃ、なんて」
莉緒「え?」
P「……聞き流してくれ」
莉緒「……やっぱり、プロデューサー君はプロデューサー君だよね」クスッ
P(微笑みながらも、やはり本調子ではなさそうな莉緒を放っておけるわけもなかった――)
47
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 23:39:19 ID:gQGjPzNE
――
莉緒「……私、出身が広島じゃない?」
莉緒「でも、両親が転勤して東京の方に引っ越してきたわけ。で、今いこうとしてるのが、私が通ってた小学校なの」
P「……そこは、六年生まで通ったのか?」
莉緒「ええ。その後は特に転校とかはなかったの。少なくとも、私が見てる夢の中では――」
莉緒「今、目の前にある景色が広がってたわ」
P「……」
P(電車から降りて、莉緒が導くままに、俺たちはとある小学校の前に立っていた)
P(校門の中には入れなさそうだったけど……俺たちの目の前には)
P(砂場があった。どこかで見て、何度も見続けている気がする砂場が――)
莉緒「……あ、あれ? ちょっと震え、て」
P「だ、大丈夫か?」ギュッ
莉緒「……プロデューサー君から握ってくれる、なんて」
莉緒「ふふっ。嬉しい……」ギュッ
P(……莉緒もトラウマなのか? そういったこともよく分からない)
P(俺もあまり本調子じゃないのは、桃子の指摘通りだ。でも)
P「俺まで崩れたら、誰も莉緒を守れないからな」
莉緒「……もう。ありがとね」
P(そう言って、少しだけはにかむ莉緒を見ていたら……なおさら、何とかしてやらなくちゃいけない気になった)
莉緒「……プロデューサー君も、見たことあるの?」
P「そうだな」
莉緒「私もなの。あの砂場の近くで、指切りして」
莉緒「それで……その、えっと」モジモジ
P「……言わなくていいぞ。多分、同じだろうし」
48
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 23:40:15 ID:gQGjPzNE
莉緒「……」チラッ
P「なんだ?」
莉緒「あっ、ううん。……もしかして、こんな顔だったのかしらって思ったんだけど」
莉緒「やっぱり違う、というより分からないのよね」
P「俺もわからないんだ」
莉緒「……そうなのね」
莉緒「プロデューサー君は、砂場に見覚えとかある?」
P「……」
莉緒「あの砂場の前で、夢の中の私は――」
P「……」フラッ
莉緒「ぷ、プロデューサー君!? どうしたの?」
P「あ、ああ。すまん、立ちくらみだ」
莉緒「休まなきゃ。えっと……はい、お茶!」
P「あ、ありがとな」ゴクゴク
莉緒「……」
莉緒(「これって間接キスじゃない?」とか言える流れでもなさそうね……)
莉緒(元はと言えば、プロデューサー君に無理させたのは私じゃない……なにやってるのよ)
P「……なんだか、な」
莉緒「無理して話さなくてもいいからね?」
P「やっぱり、そうだ」
P「この小学校――俺が一年生の頃、少しだけ通ってたんだ」
49
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 23:44:55 ID:gQGjPzNE
莉緒「……え?」
P「それで、砂場の前で指切り……して」
P「それで、転校、するとき――」
――嘘つき! 行っちゃヤダ!
P「……う」
莉緒「背中、撫でてあげるから。ゆっくり、無理しないで話してね」
P「……」
――なんで? 指切りしたじゃない!
――遠くに行くなんて、リコンみたいだよ!
P「……りこ、ん」
莉緒「……!」
P「俺は、その子にそう言われたんだ……それ、で」
ギュッ
P「……莉緒」
莉緒「ごめんね。抱きついちゃダメって言われたのにね」
莉緒「でも……まだ思い出してないことは色々あるけど、分かったことはあるの」
莉緒「プロデューサー君が――あの時の一年のコだったのね」
莉緒(……なんで、何も感じなかったのかしら?)
莉緒(初めて居酒屋で会った時、どこか懐かしい感じがしたのかもしれない。その時にもっと、しっかり彼の目を見て記憶を結びつければ)
莉緒(……その頃は、まだほとんどあの夢を見てなかったからしょうがないのかもしれない。でも)
莉緒「今、プロデューサー君がショックを受けてるのは、私のせいだったのね」
P「……そんなことないって」
莉緒「あるわよ。そうよね、色んなこと教えてあげるって言って」
莉緒「下級生とずっと一緒にいて、私は離れたくなくて……だから」
P「しょうがないって。だから――」
莉緒「ごめん、なさい……」グスッ
P「泣かないでくれ。えっと……『お姉ちゃん』だったっけ?」
莉緒「そ、それはその……恥ずかしい、わ」カァァ
50
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 23:45:23 ID:gQGjPzNE
莉緒「……でも」
莉緒「こんな風に再会できて、一緒にいられるなんて奇跡みたいなものね」
莉緒「……」モジモジ
莉緒「あの――」
莉緒「例の指切りの約束って……まだ、有効かしら?」カァァ
P「……結婚、か?」
莉緒「ご、ごめん! 聞き流して! ね?」
P「……」
P「嘘ついたら針千本、だろ?」
P「うーん……今すぐってのは難しいけど、保留ってのはダメか?」
莉緒「――!」
P「今まで通りやっていく中で考えていきたいんだけど……」
ギュッ
P「……莉緒、ちょっと強いって」
莉緒「……バカ」
莉緒「そんなこと、言われたら――」
莉緒「強く、抱きつきたくもなるわよ。もう」カァァ
51
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/23(木) 23:55:19 ID:98r78eO.
かわいい
52
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/24(金) 06:57:05 ID:VRPJKdwk
あーやばい!(ヘドバン)
53
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/24(金) 07:02:56 ID:VAeD89Tk
こういうのでいいんだよこういうので
54
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/24(金) 07:36:51 ID:iTjd4PFE
>――遠くに行くなんて、リコンみたいだよ!
小さい頃から莉緒姉らしくて草
曇らせ方面じゃなくてウレシイ...ウレシイ...(ニチニチ)
55
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/24(金) 08:19:31 ID:S84Nhi1c
いい!いい!
56
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/24(金) 23:52:24 ID:8R0YOw7M
――
P「……」
莉緒「ふふっ。プロデューサー君と一緒ね」ギュッ
P「莉緒。少し離れてくれ」
莉緒「……莉緒お姉ちゃん」ボソッ
P「!」
莉緒「私、嬉しかったけどなぁ。ねぇ、プロデューサー君。もう一回呼んでみるのって、どう?」
P「……莉緒の手の震えが治ったらな」
莉緒「……気づいてたの?」
P「怖いんだろ? あの思い出がトラウマになってたとしたら」
莉緒「ゆ、指切りじゃないから、こうやって握られるのは……せ、セーフ、よ」
P「ほら、震えてる」
莉緒「……イジワル」プイッ
P「なんにせよ、莉緒の家まで送ってからだな」
莉緒「……泊まっていかない?」
P「ダメだ」
莉緒「ええ〜。もう」
P「あの頃、そんなことができてればよかったんだけどな……」
莉緒「……ご両親の都合なら仕方ないし。当時の私が不用意すぎたのよ」
莉緒「でも、今の私は何もかも許してるから……ね?」
P「ダメだって。……もし、そんなことがあるとしたら」
P「莉緒の震えがなくなった時だからな」
莉緒「……もう」ギュッ
P「だ、抱きつくなって。もうすぐ駅だろ?」
莉緒「駅について、電車に乗ったら」
莉緒「私は……プロデューサー君に抱きつけないから」
P「……駅につくまでにずっと抱きついてないか?」
莉緒「こ、これは……その」
莉緒「で、電車の中とは違うでしょ! だ、だから……うう」カァァ
P(……こんな莉緒を)
莉緒「だ、だから、その、今のはノーカンっていうか、その……ああ、もう!」モジモジ
P(――見たのは初めてのような気がする)
57
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/25(土) 01:50:24 ID:ulcv/gvc
P「……ところで」
P「今日は、どうする? このまま帰るか?」
莉緒「う、うん……夕飯、一緒、とか」
P「悪いけど、今は持ち合わせがない」
莉緒「うっ……む、無理もないわよね。いつも無茶な企画とかに費やしてそうだし」
P「一部は当たりだけど、そうでもないぞ?」
P「だから、ってわけでもないけど」
莉緒「え?」
P「その――」
P「ゆ、夕飯、余ってるから。食べてくか?」
莉緒「――!」
P「なんというか、作りすぎてそれで……なんだ、莉緒?」
莉緒「……と、泊めてくれたりは?」
P「ダメだ」
莉緒「もう、プロデューサー君ったら。……ふふっ、嬉しい」クスッ
莉緒「あっ、プロデューサー君! 思いついたんだけど」
P「酒はなしだ。今日は色々あって疲れただろ? 酒飲まずに、自宅に帰って、早く寝てくれ」
P「明日もあるからな」
莉緒「……ケチって言おうとしたのに、そうやって丸め込むとこ。いっつも同じだよね」
P「そうかもな」
莉緒「私を心配してくれてるの?」
P「……莉緒は、俺の担当アイドルの一人だからな」
莉緒「……ありがとね」ギュッ
P「……さっきはともかく、すぐ抱きつくなって」
莉緒「……」
莉緒(私が「一緒に乾杯!」って言おうとしたの、すぐにわかっちゃったんだ……)
莉緒(ふーん……)
莉緒「……嬉しいなぁ」
P「あ、あのなぁ」
58
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/08/25(土) 09:20:12 ID:wYsHSgIM
もう待ちきれないよ!早く(続き)出してくれ!
59
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/09/08(土) 19:13:18 ID:6S0hKF4g
続きはどこ…ここ…?
60
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/03/05(土) 20:23:11 ID:5dQM/Z3I
https://i.imgur.com/wpqWPag.jpg
https://i.imgur.com/t5vivFq.jpg
61
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/07/07(木) 20:36:39 ID:Kk2ToJG6
まーだ時間かかりそうですかねぇ?
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