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提督監禁
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「……んん」
「……」
「……ん、ここは……?」
提督が目覚めたのは薄暗い部屋だった。
寝ぼけた頭でわかるのは自分が寝転がっていることと、なんだか体が重いということだけだった。
少し酔ったような頭のふらつきがぼんやりとしか現状の把握を許さなかった。
「……痛っ」
そのまま体感どれほどだろうか、彼がぼんやりしていると頭に鋭い痛みが走る。ああもうと苛立ちながら自然と手を頭に持って行こうとして、ゆらりと体が揺らぐにとどまることに気が付いた。
「なんだ……これは……」
彼の両手、両足は縛られていた。指先までも細かい何かテープで封じられ、まさに指一本とて動かないだろう。
口だけは自由であり、呟き、囁くような声を出すことで自分が自分である確認をしているかのようだった。
「……チッ」
しかし埒があかない。体は揺らすことが精いっぱいで転がることすら危うい。
どうせ目的も分からない相手であるし、自決も考えたけれど自分以外の、大切な少女たちが気になってしまった。
バレてもともと、助けが来るなら最上だと提督は口を開け、こほんと一度咳をして大声を出した。
「誰か! 誰かいないのか!」
しんとした空間に声だけが鳴る。
意外な広さに自分からは見えない位置の扉でも空いていたのだろうかと思いながらじっと待つ。
「……」
しかしその声はむなしく響き、空にかき消えてしまいそうな反響は空っぽの胸のようだと彼に思わせ――そこで、誰かの気配を感じることができた。
人影はゆらりと部屋に入り込むとにっこりと、輝くような笑みを浮かべていた。
犯人の艦娘
>>3
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朧
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春雨
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秋津洲
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「司令官、おはようございます」
提督の目に映った春雨はいつものように、いつもの汚れ一つない桃色の髪を揺らして朝の挨拶をした。
反射的に口を開きかけた提督はすぐさま誰かがいるかもしれない、と口を閉ざし、しーとただ小さな音で注意を促した。
「司令官? 大丈夫ですか? 朝ごはんなら準備ができていますよ」
しかしそれはまるで通じておらず、春雨はぱん、と両手を合わせていつもと変わらず日常の話をしている。
彼女の背景が端に埃が溜まった薄暗い壁であることを除けばそれは平和な日常となんらかわらなかった。
どうしますか
>>7
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自由にしてくれるよう頼む
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とりあえず歌でも口ずさむ
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春雨の麻婆春雨を所望する
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「……こころを編んだセーター……渡すこともできず――」
提督は歌を口ずさんだ。
どこか哀愁漂うその姿は中年の悲哀を感じさせたけれど、春雨ははてと首をかしげるばかりだった。
「……ええと、あの……わ、私も歌った方がいいのでしょうか……」
部屋に響く歌声に何か合いの手でも入れるべきか、それとも邪魔せず清聴しているべきだろうかとわたわたしている。
>>11
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歌ったらお腹が空いたのでご飯を食べさせてもらう
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ほどいてもらう
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他の艦娘を話題に出す
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錯乱していた提督は部屋に自分の歌声を満たし、自分を取り戻した。
そして当然のお願いを口に出す。
「――と、それで春雨、これをほどいてくれ」
しかし、期待していた反応は返ってこなかった。
春雨は提督の視線の先に目をやり、また提督を見、首をかしげた。
「……?」
焦点の合わない目で彼女は虚空を見つめている。
>>15
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地味に監禁する側が似合いますね…
安価なら↓
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他の白露型に助けを求める
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修羅場の予感
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このままではらちがあかない。何かあってからではまずいと、提督は次の手を考えた。
春雨がいるならば白露型の面々も集まっているかもしれないと、とりあえず先刻の焼き直しのように叫んだ。
息を吸って、とぼけた彼女の奥に響かせるように。
「誰か! しぐ――」
そして、言葉が形になる前に、がちりと顎を掴まれた。
「司令官?」
先ほどまでのんきにしていた彼女が目の前にいた。
春雨の目がさらに朱に染まり、髪の色が淡く感じるほどであった。
「司令官?」
提督は声が出なかった。
顎が掴まれているという物理的なものではなく、ただただ声がでない。
声のトーンは子どもを叱りつけるような優しいものだった。常ならば顔を赤くするくらいはしていたかもしれなかった。
「司令官?」
乾いていく目以上に、一瞬でも目を閉じることの方が恐ろしかった。
>>19
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冗談だよ〜(ごまかし)でお願いします
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思いきってディープなキスをする
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「むぐっ」
ままよと提督は唇を合わせようとした。
体をくねらせ、精一杯の頭突きに似たそれは柔らかな指先で受け止められていた。
「い、いけません……もう、それにもう少しムードというものがですね、はい」
むぐむぐと指先に唇を捕らわれる提督の視界にはくねくねと女の子らしい動きをする春雨が見えた。
そして唇が解放され、文句の一つでもと深呼吸をすると――
「ちゅっ」
今度は唇を奪われた。
「ん……ぇろ……んふ……ちゅっ……」
ペースを乱され、ただ茫然と口を開けることしかできていない提督の口内を舌が動き回り、歯茎すらもなぞっていた。
「――ぷはっ、春雨、待、んぐっ!」
提督が顔を限界までそらしてもすぐに指先が伸び、がっちりと掴む。
一瞬見えた瞳が獲物を狙う獣のようで、にんまりとしたそれは逃げることさえもスパイスのようだった。
「あむっ……ぁむ……はふ、いけませんよぅ。……んふー……ちゅー……ぁふ、ふ……ぉ……んー……」
二人の唾液が混ざる。
寝起きでいくらか乾いていた提督の口内は蜜で満たされ、甘い香りすらするようであった。
ぼんやりとした顔で思うのは舌が疲れないのかななどという諦めに似た、どこか他人事のような感想だった。
「……ごちそうさまでした!」
きらきらとした笑顔。
比喩でなく、二人の間には輝くかけはしができていた。
>>23
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引き続きイチャラブ路線で春雨懐柔を目指す
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脱出を企てる
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お小水を催す
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提督は小便を催した。
しかし先ほどのこともあるし遠回しには伝えられないだろうし、大の大人が直接的にはとよくわからない恥じらいが生まれていた。
春雨が普段と変わらないせいもあるが、どうしてもというそれにただ腹を揺らすばかり。
しかし彼女はあっ、と驚き、次に赤くなり、最後には興味深そうな、にんまりとした笑顔になっていた。
そのまま近付いた彼女は耳元でそっと囁いた。
「司令官? 何か、この春雨にできることはありませんか?」
「……」
「私、司令官のお役に立ちたいです」
「……」
提督の額に汗がにじむ。
腹筋に力を入れ、ただ耐える。
ただの呼吸音がひどくうるさく聞こえた。
このおかしな状況において彼女の呼は恐ろしいほどに静かで、規則的である。
そして今思い出したというように、あっさりと言い捨てるように春雨は距離を取り、背中を向けた。
「……あっ、洗い物がまだでした! 少し席を――」
「春雨っ!」
笑みが深まった。
お願い
>>26
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せめてズボンと下着を"自分で"替えさせてほしい
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解放するか小水を飲むか選ばせる
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おしっこのんで
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「……解放するか小便を飲んでくれ」
提督は言ってからとてもおかしなことだと思った。
きっと長いことこの状態で血も回っていないのだろうと自己弁護をし、ただ待つ。
春雨はゆっくりと、スカートをふわりと揺らしながら振り返り、笑った。
「はい!」
会心の笑みだった。
少女の澄んだ笑みと赤らんだ頬は絵画のようだ。
もっとも、普段ならば見惚れていたそれも今の提督にはまるで理解できないものではあるが。
「では失礼します」
彼女はてきぱきと下を脱がせた。
蒸れた下半身にきゃぁと少女らしい声をあげて、それでも提督のお腹をさすり、溜まっていますねなどと口に出す余裕があった。
そしてその状況にやっと気が付いた提督が良く見えない下腹部を揺らした。
「おいっ! じょうだ、いや、なんだ、とにかくやめろっ!」
「……いただきます」
「やめっ、あっ……く、あっ」
「ひふへほ、ほうほ」
「春、雨…………んっ……」
あっ、と声が出た。
一度堰が切れるとあっという間だった。
遠い昔、おむつに吐き出した時のような覚えてもいない安心感が提督の下半身を包んだ。
「……んっ……んく……んむ……ふっ……」
こくんという音がやけに大きく聞こえた。
それでも止まらない以上、何を口に出しても言い訳にしかならないと今さら食いしばって止めようとして、尿道をちろちろと舐められて腰が砕ける。
半勃起してやや出しにくくなった小便が勢いよく彼女の喉を濡らし、せき込む動作がまた快楽を生んだ。
それは最後の一滴まで続いた。
こくんという音がだんだんと静かに、最後にはほとんどが彼女の唾液となり、飲み下された。
「ぷは……はぁ……」
春雨が見えた。
口を半開きにして、その唇は艶めいていた。
思い出したように舌が伸び、ぬぐい取っていく。
「春雨……その、だな……なんと謝罪すればいいか……」
「ごちそうさまでした!」
伝わっているのか伝わっていないのか、そもそも最初から言葉は通じていたのか。
春雨はにっこりと微笑んだ。
>>30
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このままだと抱きしめられない、ほどいて欲しい
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春雨のおしっこも飲む
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こんなことしてたら提督マジに壊れるな
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「おしっこを飲ませてほしい」
「えっ」
「春雨のおしっこを飲ませてほしい」
「あ、あの……司令官?」
欲望に塗れた提督の言葉に春雨は少しばかり後ずさりしていた。
ううと何やら葛藤があるのか顔をさらに朱に染めて、普段のような可愛らしさを見せた。
「うー……そんなの、いけません……」
>>34
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ケツの穴舐めろ
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「時雨ならきっと飲ませてくれる」といじわる言ってみる
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「しぐあッ……ぎ……ひっ……」
また、彼女の手が伸びた。
冷徹な表情で顎をぐいと掴み、失望のため息をひとつ。そして水面のように静かな瞳に、怯えた弱弱しい一人の人間の姿が映っていた。
>>37
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喉が乾いたと言う
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平謝り
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「申し訳ない!」
「……」
「このとおり! ……いや、動けないが、己の不徳を恥じるばかりで……」
提督はゆらゆらと体を揺らした。
目を閉じ、芋虫のような謝罪ではあったが最初はつんと顔をそらしていた春雨もじっとその表情を見て、笑みをこぼす程度にはほがらかになっていった。
「いえ、そんなに怒っていませんよ? 本当です、はい。……いじわるしてみました」
春雨は照れたように笑みを咲かせ、自分でいってから自分の頬をむにむにと、手持無沙汰であるように伸ばしていた。
>>40
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白露型はやべーのしかいないのか(偏見)
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お詫びに何でもする
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ガチヤンデレの春雨とコメディリリーフの提督が合わさり最強にみえる
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「おわびになんでも、できる範囲でならば検討したいと思う」
「――なんでもですか!?」
後半は耳に入らなかったようで、食い気味に春雨は顔をずいと寄せた。
動けない提督は少しだけ頭を下げ、ああと小さく漏らした。
「ではせっかくですし、お料理を食べていただけたらなぁ……なんて」
もじもじと指先を合わせ、照れ笑いを浮かべる姿に提督もまた、自然と笑みを浮かべていた。
自然と、警戒心なく。
「そのくらいならばお安い御用だよ」
「えへへ……では準備してきますね」
春雨はスキップ気味に背を向け、足音を響かせながら部屋から出て行った。
>>44
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腹時計で時刻を確認
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奥歯に仕込んだ無線で付けを呼ぶ
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尻ポケットに解錠に使えそうなもの(クリップとか)がないか探る
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付け→助けですね・・・
センセンシャル!
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「……あっ」
食事と聞いて湧いた唾液を口の中で転がしていた提督は、あることを思い出した。
舌先に感じる硬質な何か。
無線であった。
「助かったらもう少し優しくしてやるか……」
明石のおかしなお願いを聞き届け、モニターとなっていたのだった。
その無線がつながっている先は――
救援信号を送った艦娘
>>49
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時雨
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夕立
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「はっ! 提督さんのピンチっぽい!」
情報は速やかに夕立に伝えられた。
クッキーをかじっていた彼女はすぐさま発信機から場所を特定、矢のように駆けだした。
それはすぐさま提督にも感じられた。
最初は埃がふわりと。
次に軽い地震の揺れ。
もう数秒後にはそれは轟音になり、銃弾のそような速度で夕立は提督の目の前に現れた。
「夕立参上!」
滑った痕が赤熱し、独特の匂いを放っている。
ポーズを決めた夕立はいつものように快活で、かわいらしかった。
「―――は」
口を半開きにしながらも安堵が提督を包み、長い溜息となってそれは吐き出された。
口の端は崩れ、笑いまでもこぼれた。
「む、せっかく急いできたのにお迎えの言葉がないっぽい!」
「……はは、ありがとう」
「よろしい!」
足音が聞こえた。
秒数一桁偶数で夕立
>>52
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即死フラグ?
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ぽい
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あっ…
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「よいしょ、よいしょ」
場違いな声が聞こえた。
夕立はわずかに体を落とし、戦闘態勢にはいるが、春雨の姿が見えるとふっと殺気を緩めた。
もちろん声を出すこともなく、未だ危険がないか備えてはいたが。
「――あっ」
料理を運んでくる少女。その先には提督がいて、なんらおかしくはなかった。
ああ、このような状況でなければ。
提督はかすれた喉で警告しようとして、その前にとん、と二人の少女が向かいあった。
「司令官、お食事の時間ですよ。夕立姉さんも、さあ」
いい匂いがした。
非日常の中で香りもまた、日常に戻る。
夕立がすんすんと鼻を鳴らし、興味深そうな目でさらに妹に近寄って――
「あっ」
心の臓腑を貫かれた。
一突きで背中に達する様子を提督は見て、身内の争いに戻しそうになっていた。
「……あ゛あ゛ッ!」
しかし夕立もまた瞬時に体を丸めた。
筋肉を硬化させながら半ば無意識に肘と膝を縮め、貫いている腕を粉砕してみせた。
「……ッ」
「がァっ!」
二人の格闘技術は伯仲の間である。
しかし不意打ちはどうしても、難しい。姉妹となればなおさら。
それでも打ち取った後の油断も含めてお互い様だと笑い、瞬時に攻撃してみせた。
「夕立っ!」
提督の声は轟音にかき消された。
春雨は自らの腕を玩具のようにふるい、ぐずりと挟まれた部分がねじきれるほどの乱暴さで夕立を突き飛ばした。
腕はぎりぎりと音を立てて抜きとられ、乱暴に砕けた骨がかえしのように夕立の体をえぐった。
片腕は使い物にならないが致命はあちらだと笑って見せた。
「提督ざん゛……逃げ……」
か細い声。
壁に叩きつけられた夕立。
ちょうど二人の間ほどに転がっている提督はぴちゃりと血の足音を聞きながら、必死に頭を巡らせていた。
粘つく血液が悪臭を放ち、思考を鈍らせる。
しかし春雨はぴたりと止まり、提督をぎょろりと見た。
「夕立姉さんは強いですから、私は逃げちゃいます」
舌打ちが響いた。
「……」
夕立の目は爛々と輝いていた。いまだない一つ問題はないと。
ふりではないが、道ずれ程度の算段は付けていたのかもしれない。
それでもその場を動けない夕立は小さな声で提督を呼ぶばかりで、別な部屋に連れていかれる彼を見送らざるを得なかった。
>>56
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やっぱり死亡ルートじゃないか…
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血の匂いを嗅ぎつけ颯爽と現れる霧島
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「うあ……うう……」
「もう少しですから、がんばってください司令官」
提督は不自然なほど揺れの無い背中で歯を食いしばっていた。
あれだけの騒ぎがあれば――と思ったものの、驚くほどの速度で移動する彼女を捕捉することはできるのだろうかと。
彼女が呟いたもっと厳重な場所、というところが電波が届くのかは怪しい上に、この発信機は頑丈さを主としながらもしっかりと稼働させるために範囲が狭くできていた。
実際のところまるで周囲を気にしない夕立の後をつけた少女は何人かいたのだけれど、とりあえずの夕立の手当てと、巧妙に逃げる春雨とでどうも難しいようだった。
>>59
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先回りして次の監禁場所で奇襲をかける時雨
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↑
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「僕なら……うん、多分――」
時雨はひとりごちた。
自分ならどうするかのシミュレーションを瞬時に済ませ、すんと犬のような嗅覚でわずかな血、ではなくわずかな提督の匂いを嗅ぎつけた。
予想と進行先をすり合わせ、止まることなく走る。
ひゅんひゅんと飛ぶように、足をつけるときは加速のためのようだった。
目的地に着くと埃一つ立てることなく、流れ込む空気のような歩みである。
夕立が無駄にやられるはずもないという信頼もあり、一撃で決めると息をひそめた。
秒数一桁偶数+1、9は時雨
>>62
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よし、次は勝とうぜ!
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せい
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すまぬ……
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「……司令官。お、女の子の部屋にいきなりはいってはいけません」
扉の前、春雨はそんなことをいった。
提督は息も絶え絶えで、当然返事もない。一方的なものだ。
ゆっくりと下ろされた提督は壁に背をつけ、ただ息を整えるのが精いっぱいだった。
だから、扉の先など気にすることもなかった。
「……」
誰かいる。春雨はなんとなく感じていた。
匂いでもなく、音でもなく、ただなんとなく。
細かい情報もなく、片腕も死んでいる状況でかなり厳しくともひと時でも司令官を手放すなど彼女には耐えられなかった。
そして一歩、部屋に踏み込む。
互いに殺す、と思いながらも片方はまっすぐ、片方は静かに。
「あ、時――」
声をかけたのは春雨だった。傷ついた片手をあげ、親愛を込めて。
先の先。
相手を釣り、相手の行動に志向性を与える一言。
「シィィィ!」
時雨にはもはやそんなものは関係なく、ただ一心に殺意を込める。
しかしそれはやはり冷静ではなかった。大切な妹と提督、怒りを込めるには十分である。
手負いの相手ならば必殺だと伸ばされた拳。実際それは片腕を負傷していた春雨ではどうしようなく見えた。
しかし冷静に、澄み渡るような心で春雨はそれを受けた。
痛みなどとうになく、血で司令官を汚すことがないか、それだけが気がかりだった。
伸びるような拳。受ければ巨石すら粉砕せしめるそれにぴたりと息を合わせた。
対打のような滑らかさ。
示し合わせたように互いに踏み込み、春雨は負傷した腕を伸ばす。
当然時雨が狙うのは負傷した側。
分かっている。正気ではないが、合わせやすい。
肩で無理やり振るった傷付いた手は僅かに時雨の手に皮が張り付く程度だったが、そのまま、流れるように春雨は全身で巻き付いた。
手を引き、相手の内側へと。
「……ッ」
みしみしと音が鳴る。薄くなった肉はさらに削げおち、けれど――
時雨の胸には肘が突き刺さっていた。
相手の力を利用し、受けながら相手の胸部に肘を打ち込む妙技。
一撃で胸骨は砕け、内臓に突き刺さった。
「あ゛っ、ぶふっ、ぎ、あ゛ア!」
呼吸の代わりに血反吐を垂れ流し、抱き着き砕こうとする彼女をそのまま春雨は吹き飛ばした。
腰と腰が密着した距離。一撃で少し重心が揺らいだ相手の芯に自分の重心を、全身をそのまま叩きつける。
体遣いが巧みなものが行うそれはさながら戦車の突撃じみた威力になるのだった。
「……ぁ」
どちゃりと壁に当たり、壁を血で汚した夕立とは違い、綺麗なままただ口の端から血を流していた。
時雨は手を伸ばし、そのまま空を掴んだ。
それでも生きている。
春雨は最後の拠点へと足を速めなければならなかった。
司令官の前では綺麗にしようと血なまぐさい部屋で綺麗に体を整え、よーしと軽い声。
「ご、ごめんなさい。掃除がまだでして、その……別な部屋にいきましょう!」
提督はただ頷き、ぼんやりと眠るだけだった。
起きるにはまたしばらくの休養が必要だろう。
>>70
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つよい
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なんとか息がある夕立と時雨を高速修復材で助けてくれれば
もう二度と春雨から離れないし言うことを聞くし周りを説得してでも春雨と生きていきたいということを伝える
また俺が信用ならないなら俺とキスしてみろ(謎理論)それで嘘ついてるか分かるはずだと言う
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安価先遠いな
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kskst
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>>66
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>>66で
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目覚めた提督は重い体を動かせないことに小さく悪態を付き、すぐに後悔した。
咳払いをしてごまかし、春雨を探すとすでに腕を治療し、元気な姿の彼女がいた。
「あ、おはようございますー」
「……おはよう」
釈然としないがそれより、と提督はまた不用意に口に出した。別な名前を。
先ほどとどうように顔を掴まれてはいるのだがある程度必死なその様子に二言三言分手を離し、内容を聞いてはて、と首をかしげている。
「夕立姉さんたちならお元気だと思いますけれど……? 人の気配もしましたし、もう探索に加わっているのでは?」
きょとんというふうなそれはさも常識であるかのような語り口だった。
>>73
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もは!
安価なら喉が乾いたので水を飲ませてもらう
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そこに倒れているのは何だと聞く
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「そっ、そこ、そこの、誰、誰!?」
「……?」
春雨は首をかしげている。
三度の移動をこなした提督の目には何か幻覚が見えていたようだ。
「お疲れのようですし……ね」
春雨は震える提督の頭を優しく撫でた。
>>76
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キスする
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勃起
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「きゃっ」
春雨は両目を覆った。
提督の股間は疲労困憊の中でも力強く勃起していた。
「い、いけません。……はぁ、ふぅ」
ちらりと光る眼光がしっかりと見つめていたけれど、提督はそれを察することもなかった。
>>79
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ここまで自分を好きになってくれる子は今後二度と現れないだろうし
腹をくくって春雨に自分も好きだということを伝える
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子作りセックス
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「子作りセックスをしよう」
そうだ子どもを産めば安定するんじゃないか、などという考えが提督の頭に浮かんだ。
蛆でも湧いていそうなその思考を子どものようにそのまま口に出し、春雨は直接的な言葉に顔を赤くした。
けれどわたわたと視線を散らし、下唇を噛みながらむうとひとしきり混乱しつくし、提督と目を合わせた。
「は、はい。……はい」
はにかむような笑顔だった。
「……あれ?」
提督が正気に戻ったときにはもう下は脱がされていた。
そして何か口に出す前に、影が顔を覆った。
「む、もご、んんん゛!」
それは春雨の恥部であり、すぐに顔に埋めたのは恥ずかしさであり、この行為で加速し、後悔したとしてもやはり止める様子はなかった。
「司令官、あっ、そんなに舐めては、いけませ、ひゃっ」
もごもごという犯行は彼女を喜ばせるだけだった。
足をぐいと踏みしめ、姿勢を直すときの一瞬、ぶはと空気を得られたけれどそれもまた甘い、どろどろの糖蜜のようなものであった。
「むご、むぐ、ぷは、はるさっ、あっ」
また糸が結合した。
幼い膣穴の周囲には愛液がまぶされ、大陰唇がべっとりと色で濡れていた。
提督の鼻と口、気持ちのいいところに当てたいという気持ちと、恥ずかしさで揺れながら、端から見ると痴女のように腰をくねらせている。
「ひゃう、はぁ、あっ……んっ。はふ、あぅ、あっ……しれい、あっ」
軽く達する。
天井を向き、汗ばんだ喉を晒し、砕けた腰が提督の顔を押しつぶした。
わずかな空気のために愛液を啜り、ちゅぱとさねを吸ってはまた濃い液体を飲み下し、また空気を求める。
空気にさらされているだけの肉棒は腹に当たるほどそそり立っていた。
永遠に続きそうなこの痴態だけで射精してしまいそうなほどに。
>>83
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春雨「中に挿入れちゃいますね」
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愛してると呟く
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挿入して種付け
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「春雨っ、はぁ、その、そろそろ……な?」
くったりと体を丸めた春雨を少しだけずらし、提督は彼女がいい方にとらえてくれるように誘導した。
その言葉にはっとなるまでは数秒がかかったけれど、うまく春雨は立ち上がってくれた。
「あっ、はぁ……ご、ごめんなさい。私……はぁ」
立ち上げり、それでもバランスを崩す。
ふとももまで垂れていた汁が周囲に飛び散り、彼女の足でぐちゃりと音を立てる。
少し離れたことでスカートで隠された場所はよけい卑猥で、前面が黒く湿っているようだった。
そしてよたよたと歩いていた彼女がふんすと気炎を吐き、拳を固めた。
「……では! 不肖春雨、いきます!」
「えっ」
春雨は座るように。
どすんと、挿入した。
「―――ひゃ、あっ?」
滑らかな膣口と奥は提督の肉棒を受け入れた。
さりとて準備ができているだけの生娘、出血とともにぱくぱくと、先ほどとは違うもので天井をみあげていた。
そして涙をこぼし、ううと瞳を光らせたまま小刻みに呼吸を重ねた。
「……ぅぅぅぅぅああああ、痛っ、痛いです、あっ、あ」
腹筋にみしみしと力を入れ、がくがくと踏ん張る足は不規則に動く。
その間提督の竿の扱いはというと、それはもう乱暴なものだった。
べろりと奥まで沈み込み、そのままかくかくと上下の小刻みの動き。
締まり、痛みまで感じる力強い締まりから一転して優しくカリ首をくすぐる。
敷き詰められた膣壁がぞるりと肉傘を広げては粘液に浸した。
「は、ちょっ、春雨、もう少し緩めて――」
自然、前戯をたっぷりとなされていたような肉棒が耐えられるはずもない。
ううと涙目の彼女は提督の腹筋をぐにぐにと痛めつけながら騎乗位さながらに痛む体を揺らし、発散していた。
下腹を押され、我慢し続けていた子種袋がどくんと震えた。
「―――あっ」
精液が逆流するように子宮に流れ込む。
春雨はあれ? と全身から力を抜いた。
「……はれ? しれいかん?」
二人とも静かな空間。
ただ彼女の腹の奥でなんども暴れるように精液がまき散らされ、スカートの奥からさらに分泌された愛液が血を押し流していった。
どくんどくんと震えるのを提督は感じ、春雨は優しく体を満たす感覚に身をゆだねた。
「ふぁ……あったかい、です。……あは」
にへらと笑った。
しかし制服の奥の下腹は緩急をつけ震え、膣は痙攣するように肉棒を咥えこみ、淫靡に呼吸していた。
押さえつけられた狭い膣からは音を立てて白濁液が溢れていたけれど、それは二人に聞こえることなくスカートに染み込むように消えて行った。
>>86
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抱きしめてキス
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>>85
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「……春雨ー?」
「……」
「春雨?」
「……あっ、はひ」
数度の声かけで春雨は正気を取り戻した。
よだれを垂らした姿は正気と言えるかはともかく。
「そろそろあれだ、頼む」
提督は体を揺らした。
拘束はいい加減つらいというアピールだったのだけれど、春雨がひゃいと声にならない声と共に伸ばした手は提督の頬を掴んでいた。
「……いたらきます」
何か言う前に唇を奪った。
固定された顔と顔がぶつかり、唇同士が肉をぶつけあっている。
「ちゅー……」
しかし体の根幹が痺れているのか春雨はじっと、ただ合わせるだけにとどまった。
顔を小刻みに揺らして唇の皺同士をパズルのピースのごとく合わせ、相手の肺から空気を吸っていく。
鼻から呼吸するのすら難しい、動物のそれのようなありさまだった。
「ふはー」
>>89
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ヌッ
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そのまま疲れて寝る
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「う……目が……」
二人の口が離れると春雨はそのままふらふらと抱き着くように提督の胸に収まった。
抱きしめることはできないが、横に転がり落ちることがないように調整することはできる。
提督はやれやれとため息をつき、幼い寝顔を見た。
「しれいかん……けっこん……」
「……はぁ」
口の周囲は唾液まみれで赤ん坊よりひどいことになっている。
汗で髪が張り付いた額は乾いたときあまりよくないことだろう。
しかしそれでも、彼女の顔は安心感に満ちていた。
「ああ、本当に――」
声には出さなかった。
提督は困ったと思っていながら、春雨が愛おしかった。
不羈奔放にもほどがあるけれど、それも子どもっぽさの一部かと、普段の丁寧な物腰の中の少しの諧謔を思い出していた。
「……しれいかん……はるさめをたべて……ああ……まだ日も明るいのに……」
目を閉じた。
願わくば、ああ、姉妹仲良くしていてほしいなと無理なことを願った。
-
よし、ハッピーエンドだな!
-
「というわけで結婚しました」
「しました」
そういうことになった。
-
相思相愛だしいいんじゃないかな(白目)
-
今回の騒動はじゃれ合いということで済まされた。
明石の道具の実験ということになり、泥をかぶってもらった彼女に提督がそれなりに絞られることとなる。
関係者は直接見た者は少なく、ひとしきり関係者で殴り合った後時雨の僕でもそうしていたかもという言葉が各々の心にどう響いていたのか、いかにもというふうに口笛を吹く夕立は可愛らしい様子であった。
普段の訓練でも手加減をするわけでもなし、強打しないようにという注意もなく、骨砕け血液をまき散らすこともざらである。
また、監禁されているよりは奪いやすいということなのかもしれないが、のんきな提督はよかったよかったと多少薄らぎ、脳内で改竄されつつある記憶を思い出にすらしていた。
「これからもよろしくおねがいします!」
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みんな幸せに暮らすことでしょう
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主人公がしゃべる系の練習的な
安価でも小説でもしゃべらせないことが多いんですが基本的なのもなぁと少し
戦闘力は春雨は高く、信頼している先ということで夕立も強い
自然時雨も強いという結論で進行
戦闘スタイルは小さい体躯による拳法で霧島が来ていた場合彼女はジャブでも殺せるので安定感のあるボクシングスタイル
負傷に関してはマイナスの処理
好感度が非常に高いので基本的になんでもしてくれる
魔術はともかく催眠術系統は通る
ただし拒否はする
人生を経て積み上げられた部分をどの程度妥協してくれるか、という程度
戦闘力がだんちなので殺害は不可能
ぼこぼこにして拳が砕ける提督を見て泣く
提督の行動ではなく○○が来る、等はあまりそのまま使わず、歪曲して処理
そこに倒れている〜という安価はおそらく部屋の移動をしていないという判断かと思い幻覚という処理
抱きしめる系統も動けないので不可等々
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やってきた!兄貴かな?
艦これ久々にやってくれてウレシイウレシイ…
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