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【四部マスSS】高森藍子は静かにお茶をしたい
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億泰「あぁ〜あ、全くやることがなくて暇だぜェ〜」
仗助「そうだなァ〜、代わり映えの無い日常ってのも退屈なもんだなァ〜」
億泰「なんかこう、『刺激的な出来事』ってモンが起きないもんかねェ〜」
仗助「そんなのそうそう起きるわけねぇだろうなァ〜。『カフェ・ドゥ・マゴ』にでも行こうぜェ〜」
億泰「はぁ〜〜〜また今日も同じ繰り返しだなァ〜」
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【カフェ・ドゥ・マゴ】
億泰「ン・・・?今日はなんか見かけないのがいるな」
仗助「なんだ?どいつのことだ?」
億泰「ホラあそこ!・・・あの奥の席にいるやつだ」
藍子「〜〜〜♪」
仗助「本当だな・・・今まであんなヤツいたか?かなりこのカフェに『溶け込んでいる』って雰囲気だが」
億泰「カ・・・カワイイぜェ〜。お、俺ちょっとあの子に声かけてみよっかなァ〜」
仗助「オイオイオイオイ、『ナンパ』するってのか!?やめとけよォ〜あんな『ゆるふわ』って感じの子にこんなガラの悪い奴が声をかけたらビビルに決まってんだろォ〜?」
億泰「ウルセェッ!せっかくの『刺激的な出来事』ってのが目の前にあるってのによォ〜俺は行くッ!」
仗助「『刺激的な出来事』ってのが頬にキツーイビンタを食らいましたってならなきゃあいいがな・・・」
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億泰「あのぉ〜〜〜こんにちはぁ〜〜〜」
藍子「こ、こんにちは。えーっと…私に何か御用でも?」
億泰「いやァ〜〜その、なんというかァ〜〜俺と一緒にお茶でもどうかと思ってなァ〜〜〜」
藍子「………………」
仗助(ホレミロ、完全にビビられてるぜ)
藍子「はい、喜んで」ニコッ
億泰「まじっスかァー!?やりィー!」
仗助(オイオイオイオイまじかよ!?)
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もう『始まって』いるッ!!
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藍子「へえー、あなたも高校一年生なんですね。あ、私『高森藍子』って言います」
億泰「オウッ!そうだぜッ!っと俺も名前を言い忘れていたな、名前は『虹村億泰』、年齢は15だ」
藍子「そうなんですね。私はもう誕生日を迎えたので16歳なんですよ。私がちょっとお姉さんですね」
億泰「お…『お姉さん』…イィ響きだァ〜〜」
藍子「?どうされたんですか」
億泰「イ、イヤァ!何でもないぜッ!」
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億泰(あぁ…俺、今すげぇ『ハッピー』だァ〜〜♪こんな子とお近づきになれるなんてなァ〜〜♪一緒にいると心が休まるぜェ〜〜♪)
億泰「あ…あの…」
藍子「はい、なんですか?」
億泰「その…よかったら…れ…れ…」
藍子「『れ』?」
億泰(ヒィィィィィィ!言ってやるゥゥゥゥゥゥゥ!俺は最強のバクチ打ちだァァァァァ!『連絡先を交換しませんか』と言ってやるゥゥゥゥゥゥゥ!『連絡先』!『連絡先』!『連絡先』!『連絡先』!『連絡先』!)
億泰「れ…『連絡さ』…」
仗助「おいッ!億泰ッ!いつまで待たせるんだ!もういいだろう!」
億泰「イデッイテテテテテテテ!止めろ!耳を引っ張るなッ!」
仗助「いやァ〜〜〜どうもスンマセン、俺の連れが長々と話をしていたみたいで」
藍子「いえいえ、私も楽しかったです。億泰さん、よろしければ明日また会いましょう」
億泰「お…オウッ!絶対明日もここに来るぜッ!」
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ゆるふわ空気で『時間』を吹っ飛ばすスタンド!
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億泰「仗助ェ〜〜〜!なんでジャマをすんだよォ〜〜〜!せっかくあの子の連絡先を聞こうと思ってたのによォ〜〜〜!」
仗助「そうかいそりゃ悪かったがよ、ずぅ〜〜〜とお前らがニコニコするのを見ながら待ってるこっちの身にもなってみろってんだよォ〜〜〜『ちょっと話す』とか言っときながらだいぶ待ったぞ」
億泰「アァ?何言ってんだ仗助、まだお互いの名前と年ぐらいしか話してねぇーぞ」
仗助「オメェーあれだけ時間かけて名前と年しか聞いていねぇのかッ!せっかく『1時間』も横やり出さずにいてやったのによッ!」
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億泰「…『1時間』?何言ってんだ仗助、せいぜい10分そこらしかしゃべってねぇぞ」
仗助「かぁー!俺は悲しいぜッ!根気よく待ってやってる俺の時間と、ほとんどニコニコしながらろくに会話もしてねぇお前の時間とにこれだけの差があるってのはッ!」
億泰「……まぁいっかァ〜〜〜♪明日もあそこに行けばあの子に会えるぜェ〜〜〜♪」
仗助「ホンッットーにのんきになってやがるぜ…」
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期待
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主観と客観の時間の流れをずらすとか、
時止めが使用できなさそうですねぇ・・・
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【翌日】
康一「へぇ、その『高森藍子』って人僕らと同い年なんだね」
億泰「そうだぜッ!これがかなりのカワイコちゃんでよォ〜〜いっしょにいるとなんつーか心が休まるんだ。ハッ!絶対取るんじゃねぇぞッ!」
康一「取ったりなんかしないよ…せっかく億泰君にも『春』ってやつが来そうなのにね。できる限り僕も応援するよ」
億泰「こ…康一ィ〜〜〜!俺はお前みたいなイイやつがダチで良かったぜェ〜〜!!」
仗助「まったく…チョーシのいい奴だぜ」
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【カフェ・ドゥ・マゴ】
康一「で…誰が『高森藍子』って人なの?」
億泰「オォッ!あそこだッ!昨日と同じ場所にいるッ!」
仗助「やっぱりかなり溶け込んでるなァ〜。いや、どっちかつっと『自分の空間』を作ってんのか?」
億泰「そんなことはどうだっていいだろォ〜!仗助ッ!今日はジャマすんなよッ!」
仗助「へいへい、あんまり長話するようなら俺たちゃ帰るからな」
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期待age
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億泰「よぉ〜〜う、昨日ぶりだな」
藍子「あ、億泰さんこんにちは。もう学校が終わったんですか?」
億泰「おう、何もなくてヒマなんでな、また来ちまったぜ」
藍子「もう、学生なんだからちゃんと勉強しないといけないですよ?」
億泰「あ…頭が痛くなるようなこと言わねぇでくれよォ〜おれどうも『勉強』って単語を聞くと頭が痛くなってくるんだよなァ〜」
藍子「くすっ、そしたら勉強のことはいったん忘れて今日もお話をしましょうか?」
億泰「お…オウッ!」
億泰(やっぱりスゲェカワイイぜェ〜〜〜!まるで地上に舞い降りた『天使』みてえだッ!)
億泰「ヘェエー!藍子は『アイドル事務所』に所属しているのかッ!」
藍子「はい、といってもまだ本格的な活動はしていないんですけど…」
億泰「藍子が本腰入れてアイドル活動始めたらゼッテー『トップアイドル』になれるぜェ〜!たとえ48人のアイドル軍団が相手でもたった一人で勝つに決まってるぜッ!」
藍子「本当?そんなに褒められるとなんだかできるって気がしてきました」
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億泰「フゥ〜〜なんだか藍子と一緒にいると時間が過ぎるのを忘れてしまいそうだぜ」
藍子「わたしも一緒にお話しできる人がいてくれてとてもうれしいです」
億泰「あのぉ〜〜〜そのぉ〜〜〜れ...れ…」
藍子「『れ』?」
億泰(チクショォ〜〜〜!今日こそ言ってやるッ!『連絡先を交換しませんか』と言ってやるッ!『連絡先』!『連絡先』!『連絡先』!『連絡先』!)
億泰「そのォ〜〜〜〜〜〜〜れ…『連絡さ』…」
藍子「あぁー!」
億泰「!?」
藍子「いけない、もうこんな時間だなんて!早く帰らないと!」
億泰「お、おいちょっと待ってくれ。その…『連絡先』を…」
藍子「すみません億泰さん!続きはまた明日で!」タッタッタッ
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億泰「………チクショォ〜〜!!!やっぱり聞けなかったぜェ〜〜〜!!!」
億泰「というか今日はお互いの交友関係と学校生活ぐらいしか話してねェッ!せっかく横入りもなかったってのに話の引き出しが少なすぎるぜッ!」
億泰「クソォ〜時間を忘れるぐらい話題を出せれば、もしかしたらまだいてくれたのかもしれねぇのによォ〜あんな早く帰ってしまうとは」
億泰「……………まあいっかァ〜〜♪明日もまた会えるんだからなァ〜〜♪」
康一「あれ?億泰君まだいたの?」
億泰「オウ康一か、わりいなずっと待っていてくれたのか?『まだいたの』ってのはこっちのセリフだぜ。薄情な仗助なんかと違ってオメェは優しいなァ〜」
康一「いや…僕と仗助君は途中で帰ったよ。まさか『4時間』もずっとここにいたの?」
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億泰「『4時間』だぁ?そりゃないぜ康一、藍子は用事があるってすぐ帰っちまったからな。会話もほとんどできなかったしよ」
康一「え?そうなの?僕たちが見てた時、最初の10分ぐらいで仗助君が帰って、30分ぐらいしてから僕も帰ったんだけど…『すぐ』っていう割には結構いたじゃあないか」
億泰「……どういうことだ?」
億泰(昨日よりは話していたとはいえせいぜい30分前後ってところだ。それが『4時間』だと?いくらなんでも『8倍』に短く感じているってのはおかしいぞ…)
億泰「………….」
康一「お、億泰君?」
億泰「………….まぁ面倒なことはどうでもいいぜ。時間を忘れてしまうぐらい楽しかったってことだろうなァ〜」
康一「なんだか『のんき』だなァ〜〜〜〜」
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【学校】
仗助「それからあいつは毎日藍子ってやつのところに通ってんのか?」
康一「うん、よく閉店までいるのを見かけるよ」
仗助「ふ〜〜ん、あんないかにも『不良!』って感じのやつと話せるなんて意外と根性あるやつなのかもしれねェなァ〜」
康一「『いかにも不良』って仗助君はヒトのこと言えないと思うけど…」ボソッ
仗助「ん?康一今何か言ったか?」
康一「い、いいやッ!何も言ってないよッ!」
仗助「ところで億泰の奴はまだ学校にこねぇのかァ〜?」
康一「そうだね、いつも授業で寝てばかりとはいえ学校にはキチンとくるもんね億泰君」
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【下校時間】
仗助「結局今日は学校に来なかったなァ〜」
康一「ちょっと心配になるよね……」
仗助「帰りにあいつの家によってみるか。もしかしたら途中の『カフェ・ドゥ・マゴ』にいるかもしれねぇけどな」
康一「学校をさぼってまでなんて…う〜〜ん億泰君ならやりかねないかも…」
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【カフェ・ドゥ・マゴ】
仗助「お…億泰はいなかったが藍子はいるじゃあねぇか、ちょっと聞いてみるか」
康一「わかった。すいませーん!」
藍子「あれ?あなたたちは確か億泰君のお友達の方でしたっけ」
康一「はい。あの、今日億泰君を見ていませんか?」
藍子「いいえ…今日はまだ来ていません。いつもはこの時間に来るのに…何だか心配です」
仗助「やっぱりこっちにも来ていなかったか、今日は学校にも来ていなかったんだ」
藍子「ええ!?そうなんですか!?」
仗助「まっ、バカの癖に風邪ひいたってとこだろうなァ〜。これから俺たちが家に行くからよ、あんたは心配しないでくれ」
藍子「はい…よろしくお願いします」
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【虹村宅】
康一「おじゃましま〜す」
仗助「億泰ー!風邪でも引いたんなら『クレイジー・ダイヤモンド』で治してやるぜェー!」
康一「変だね…玄関の鍵は開いていたってのに全然返事が返ってこない」
仗助「そうだな…あいつの部屋に行ってみるか」
康一「確かここだよね…うわぁッ!?」
仗助「こ…これは!?」
億泰「………………………………………………………」
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とてつもなく恐ろしいスタンドですねこれは…
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仗助「し…白目むいたんままピクリとも動きやしねぇ、大声あげても起きやしねぇ…」
康一「仗助君ッ!早く『クレイジー・ダイヤモンド』をッ!」
仗助「お、おう!『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!億泰の体を治すッ!」バシュン!
億泰「………………………………………………………」
康一「お…起きない…ま…まさかッ!」
仗助「いや…どうやらかなりゆっくりだが脈はあるみたいだ…呼吸も同じくゆっくりだがある…」
康一「よ、よかったぁ〜〜。でも『クレイジー・ダイヤモンド』でも治せないなんていったいどうしたら…」
仗助「…『アイツ』ならなにかわかるかもしれねぇなァ〜。康一、悪いんだが電話してくれ」
康一「いいけど…いったい誰に電話しろっての?」
仗助「『アイツ』だ『アイツ』。俺がかけたんじゃ断られるかもしれねぇからなァ〜」
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もし藍子ちゃんと接触しただけで発動するタイプのスタンドなら、ホモか露伴みたいなド変人以外ほぼ確実に引っかかるとか恐ろし過ぎる
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お気に入りのカフェの同席した人のみ対象とかですかね
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露伴「…ってわけでぼくがよばれたってわけか」
仗助「そうだ、お前の『ヘブンズ・ドアー』なら何かわかるかもしれねえからな」
露伴「ハァ〜〜〜〜〜〜〜、まったく口のきき方がなってないやつだな。そんな頼まれ方でアホの億泰を助けろってのかい?」
仗助「ウルセェー!もうお前しか何とかできそうなやつが思いつかねえんだッ!俺だってお前みたいな高慢ちきに頼みたかねぇーぜッ!」
康一「露伴先生お願いします。『クレイジー・ダイヤモンド』でも治せないならたぶん『スタンド攻撃』を受けてると思うんです。露伴先生の『ヘブンズ・ドアー』ならなにか治るための手掛かりが見つかるかもしれないんです」
露伴「フン、まあ康一君にそこまで言われたんなら断れないさ。『クレイジー・ダイヤモンドでどうすることもできない難題』ってのを『ヘブンズ・ドアーでいともたやすく解決』してやるよ」
仗助「お前はホンットーにイヤミな奴だなッ!」
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露伴「『ヘブンズ・ドアー』ッ!どーれいったい何が書かれて…なんだコリャ?」
康一「ど、どうしたんですか」
露伴「見たほうが早いな、これを見てくれ」
仗助「なになに?」
億泰(本)『お〜〜〜〜〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜は〜〜〜〜〜〜〜〜〜お〜〜〜〜〜〜〜く〜〜〜〜〜〜〜や〜〜〜〜〜〜〜す〜〜〜〜〜〜〜』
仗助「なッ…!なんだァ〜こりゃァ〜!?変に間延びしていてスゲェー読みにくいぜッ!」
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露伴のイヤミっぷりに草
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露伴「フン…おい仗助、億泰の体に何か変化はないか?」
仗助「あぁ?変化だぁ?」
露伴「そうだ、『本』にしてもわからないなら直接本人がどうなってるか調べるほかあるまい。何かないのか?」
仗助「何かって…白目向いてて、体がピクリとも動かなくて、『呼吸と脈拍がゆっくりで』…」
露伴「いま『ゆっくり』といったか?じゃあたぶんそれだな」
仗助「あ?どういうことだよ」
露伴「まったく!ここまでそろっててまだわからないのかッ!お前は本当にアホだなッ!」
仗助「いちいち人をバカにしてんじゃあねぇッ!なんだってんだよッ!」
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康一「露伴先生…もしかしてこういうことですか?『億泰君の時間の流れがゆっくりになっている』」
露伴「その通りだ、康一君はこのアホ二人と違って比べて賢いな。『相手の動きをゆっくりにする』そんなスタンド攻撃を受けているのだろう」
仗助「なんだと?…たしかに最近の億泰はなにか妙だったな…おれがカフェで『1時間』待ったのに『10分』しか経ってないとか言っていた…」
康一「そういえば…ぼくも億泰君とカフェでわかれて『4時間後』に前を通りかかったのに『まだいたのか?』ってまるで僕がずっとカフェで待っていたかのように言っていた…」
露伴「決まりだな。そんなに時間のずれが顕著ならおそらく本体は『カフェ・ドゥ・マゴ』にいるんだろう」
康一「『カフェ・ドゥ・マゴ』にいて、最近になって億泰君と接触した人って…!」
仗助「ああ…『高森藍子』だな…!」
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【カフェ・ドゥ・マゴ】
藍子「あっ、みなさん。億泰さんはどうでしたか?やっぱり風邪でしたか?」
仗助「しらじらしい演技はやめろ…『高森藍子』」
藍子「えっ?演技?」
仗助「とぼけんじゃあねェッ!お前の『スタンド』で億泰を攻撃しているんだろうがッ!」
藍子「『スタンド』?あの…何のことです?」
仗助「やかましいッ!『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!」バシュウ!
藍子「ひっ、な、なんですかそのお化けは!?」
康一「『スタンド』が見えるってことは『スタンド使い』なのは間違いなさそうだ…藍子さん、悪いんだけど億泰君をあのまま放っておくわけにはいかないんだ。『スタンド」を解除してくれッ!」
藍子「やっ…やめてください!乱暴しないで!」
???「ヤメヤガレッ!コノチンピラドモガッ!」
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藍子「な…なにこれ…私の体からも何か変なのが…」
???「安心シテクレ、アイコ。オレハオマエ傷ツケタリシナイ。モチロンヤツラニモ危害ハ加エナイ。タダ大人シクナッテ貰ウダケダッ!」
露伴「これがヤツのスタンドかッ!仗助ッ!康一君ッ!どうやら相手はやるみたいだぞッ!」
仗助「……そうッスかぁ〜〜〜?おれはあいつが悪い奴には見えないッスけどねぇ〜〜〜〜」
康一「うん…なんだかスゴイ心が安らいでくる…こんなに安らぐのは初めてだ…」
露伴「お…おいッ!お前らがやろうとしたんだろうがッ!ナニのほほんとしてんだッ!」
???「オイオイ、オ前モソンナニ『怒ル』ンジャアネーヨ。オ前ト会ウノハ初メテダカラ少々『効キ』ガ悪イガ、コノ俺『ライト&エアリー』ノ効果ヲゼヒ堪能シテクレ」
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露伴「こ…この感覚は…?気持ちが『穏やか』になってくる…マ、マズイ…この感覚に身を任せるのはマズイ…」
ライト&エアリー(以後L&A)「ヤレヤレ、『怒リ』や『闘志』ニ身ヲ焼カレルヨリ『穏ヤカサ』『安ラギ』ニ身ヲ任セタ方ガ楽ナノニナ」
露伴「だ…だまれッ!『ヘブンズ・ドアー』ッ!」バシュン!
L&A「オヤオヤ、マダ『スタンド』ヲ出セルトハ驚キダゼ」
露伴「あぁッ!スタンドが『薄い』ッ!」
L&A「『スタンド』ッテノハ『闘志』ヤ『生存本能』デ発現スルモノダ。俺ノ能力デ『ユルフワ』ニナッタ状態デ、闘ウタメニ『スタンド』ヲ出スニハ相当苦労スルハズダゼ」
露伴「クソ、こんな状態でスタンドを解除する命令が書けるか…?…いや、書く必要なんてあるのかな。ハッ!駄目だッ!気を確かにもたなくてはッ!」
L&A「フフッムリムリ。本体サママデキョリハ遠イシ、本体サマニ近ヅクホドオレノ効果ハ強クナル」
露伴「クソッ!今の状態ではせいぜい一回書き込めるかどうか…だがそれも本体に近づけばできなくなるかもしれない…どうにかして『すぐに』本体に近づくにはどうすれば…」
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面倒くさそうなスタンドの人格も含めて厄介なスタンドっすね…
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露伴「こっ…これだ!気は進まないが…こうするしかないッ!『ヘブンズ・ドアー』ッ!『仗助に』命令を書き込めッ!」
仗助(本)『急に腹が立ってきたぞッ!岸部露伴をブン殴りたいッ!』
仗助「ウォオオオオオオオオ!!!露伴〜〜〜〜〜!!!!『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!!!」
ドゴォーーーンッ!
露伴「グハッ!バカが…やりすぎだ…」
藍子「キャッ!だ…大丈夫ですか!?」
L&A「ジ…ジブンヲ殴ラセテ本体サマノトコニトビヤガッタ…」
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仗助「露伴ッ!!今これはどういう状況になってんだッ!!」
露伴「やかましい…いいか、それ以上殴るんじゃあないぞ…」
仗助「ならさっさと『ヘブンズ・ドアー』でそいつの能力を止めちまえッ!!」
露伴「言われなくてもやるさ…お前に殴られたおかげでぼくも『ムカついて』来たからな…ちょっとだけならスタンドが使えるはずさ…」バシュン!
藍子(本)「あっ…」
仗助「よしッ!!さっさと書き込めッ!!」
露伴「クッ…駄目だ…『本』にするまではできるがここに命令を書くほどのスタンドパワーがもうない…」
仗助「なんだとォ〜!!ならどうするってんだッ!!」
露伴「このスタンドは『闘志』や『怒り』を収めるスタンドだ…なら本体を『怒らせる』ことができたなら…解除できるかもしれない…」
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ドラム缶かな
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露伴「あった!あったぞ!仗助ッ!この『ページ』にかかれていることを読めッ!この『高森藍子』が気にしている、言われたら怒るだろう情報だッ!」
仗助「なんだぁ〜?…こんなことを言わなきゃなんねぇのか…」
露伴「クソッ、限界だ…もう『本』のまま維持することもできない」
仗助「待ちやがれェー!!もっと他にいい方法はないのかッ!!俺これでも女の子には優しくするっていう信条を持っているんだぜッ!!」
露伴「つべこべ言ってる場合か…いいか…その『ページ』にかかれていることを言うんだぞ…」
藍子「う、うーん…あれ、いったい何があったんだろう?」
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昔(2ndanv以前)の藍子ちゃんだったら倒せませんでしたね...
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仗助(クソォ〜本当にこんなこと言わないといけねぇのかよォ〜あいつの『スタンド能力』は抜きにしてもあいつそんなに悪い奴じゃなさそうだしなぁ〜こんなこと言ったら誰でも絶対傷つくぜェ〜)
藍子「あれ…?ちょっと!大丈夫ですか!?」
仗助「クソッ!言ってやるッ!」
仗助「『お前のそのバストサイズ笑っちまうぞ藍子ォッ!寸胴鍋と同じスタイルなんじゃないのォ〜〜〜〜〜!72のバストAAにすら負けるバストAAAかよォ〜〜〜〜〜〜』」
藍子「…」ピクッ
仗助「ど…どうだ?」
藍子「……今私の胸のことなんていいましたァ!!!!」プッツーーン
仗助「ひぃい〜!効果テキメンだぜ!」
L&A「ヤバイ…本体サマガ怒ッチマッタンジャアオレハ消エチマウ…」シュウ…
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藍子「えぇーい!」バシン!
仗助「グハァッ!け…結構強烈なビンタするのね…」
藍子「私の胸にケチをつけて怒らせた人はどなただろうと許せませんッ!このスタイルがドラム缶体型ですって?」
仗助「え!そ…そんなこと誰も言って…」
藍子「確かに聞きましたよこらぁー!」バシン!
仗助「グギャァー!」
露伴「おっ、どうやら『高森藍子』のスタンドは消えたみたいだな。どーれ本にして命令でもかくか」バシュウ
藍子(本)『二度とスタンド能力は使えない』
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仗助「くそ…なんで俺が『頬にキツーイビンタを食らう』ハメになるんだ…。だが『スタンド』が解除されたんなら億泰もこれで元通りだな。こんな危険な『スタンド』はフタをしとくに限るぜ」
露伴「…ウ〜ム、よくよく考えてみたら人々に安らぎを与える『スタンド』ってのは素晴らしいな。完全に使えなくするのは惜しいかもしれない」
仗助「何言ってんだッ!こいつの『スタンド』のせいで大変なことになったんじゃあねぇかッ!」
露伴「わかってるさ、ただちょっと表現を『ゆるふわ』にするだけさ…」
仗助「おまえまだ『スタンド』の影響を受けてんじゃあねぇだろうなコラァー!」
藍子(本)『スタンドはめったに全力で使わない、意図せず人に危害を与えるようなら能力は解除する』
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ヘブンズ・ドアーで命令しなくても髪の毛けなして仗助怒らせればいいと思ったけどクレDが暴発して殴られた痕が悲惨な事になる危険があるか
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仗助「やれやれ…ひどい目にあったぜェ〜〜〜」
康一「恐ろしい『スタンド』だったね…『闘う意志を削ぐ能力』…でも全力で使わないんなら人に『癒し』をあたえる、優しい能力なんじゃないかな。仗助君の『治す』能力だって優しいでしょ」
仗助「ン〜〜確かにそれもそうだな〜〜〜」
???「オイ!そこのお前!!」
仗助「うん?もしかして俺のことッスかぁ〜?」
???「そうだ!おまえが『東方仗助』だな!」
康一「あの、すみません。あなたたちはどなたですか?」
早苗「んーそうだね、名乗らないってのも失礼だし…あたしは『片桐早苗』、元警察官よ」
拓海「チッ…『向井拓海』元特攻隊長だ」
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続くのか(歓喜)
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怒ったら解除ってことはサバイバーには弱いんですかね
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康一「な、なんだかすごいコンビですね…えーと僕は『広瀬康一』です」
早苗「こりゃご丁寧にどうも」
仗助「で?いったい俺に何の用ッスかぁ〜?」
拓海「お前…『高森藍子』って名前に聞き覚えはあるな?アイツはアタシのダチなんだ」
早苗「もちろん私にとってもかわいい妹分よ」
仗助「ん?………まさか!?」
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拓海「そのまさかだ!わかってるんなら話は早い、あんたこともあろうか藍子に『ドラム缶体型』とかいったらしいなぁ!?」
早苗「あの温厚な藍子ちゃんがめずらしくぷりぷり怒ってたから話を聞いてみたら驚きよ、女性に対してそんなひどいことを言うだなんて」
仗助「い、いやぁ〜〜その、これには深い事情があってですねェ〜〜〜」
億泰「仗助ェ…」
仗助「お、億泰!助かったぜ!露伴から話は聞いているな!?お前からも言ってやってくれッ!」
億泰「ああ…話は聞いたぜ…『そこの二人』からな…」
仗助「ンンッ!?」
億泰「俺はバカだからよぉ〜心に思ったことだけをするッ!藍子にあんなひどいことを言うだなんてなッ!仗助ェ!悪いがお前をぶん殴らせてもらうぜェッ!」
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仗助「ひぃぃ…に、『逃げる』ッ!!」
早苗「逃がさないわよ!」
拓海「きっちりケジメつけさせてやる!」
億泰「仗助ェ〜〜〜〜!!!」
仗助「チクショォ〜〜!!こんな『刺激的な出来事』なんて求めてねぇ〜ぜぇ〜!!あ、藍子ッ!お前の『スタンド能力』で何とかしてくれェ〜〜!!」
藍子「くしゅんっ、誰かに噂されたかな?」
スタンド名---『ライト&エアリー』
本体---高森藍子(16歳)
【破壊力-なし / スピード-E / 射程距離-D(ただし効果が発動した対象にはA) / 持続力-A / 精密動作性-D / 成長性-A】
藍子の『ゆるふわ』な気質が表れたスタンド。『慢性型』と『速効型』二つの能力がある。いずれの能力も『複数回本体に近づき能力をくらう』ことで効果が増し、本体自身が能力を解除するほか本体の『怒りの感情』で解除される。
①『慢性型』
相手の『体感時間』を短くする。時間を短く感じても現実ではその何倍もの時間が流れている。そしていつか意識の限界を超えると現実でまったく動けなくなるほど『体感時間』が短くなる。藍子自身は相手が動けなくなるほど能力を使う意思はなく、いつか『スタンド』の成長によってコントロールできるようになるだろう。
②『速効型』
本体に対し危害を加えようとすると発動。相手の『怒り』『闘志』などを削いで戦闘続行を不可能にする。能力をくらった人間は非常に『穏やか』な気持ちに包まれ、幸せを感じる。
【高森藍子は静かにお茶をしたい】END
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グレートですよこのSSは…
>>1乙倉くん
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乙、ジョジョほんへを読んでるとき並にワクワクしたゾ
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億泰が不器用に花とかあげてたらかわいい
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以上です。スタンド名は『ゆるふわ』の直訳です。
途中で特定のアイドルの身体的特徴を揶揄する表現があったことをお詫びします。僕は藍子の体に興奮します、それだけは真実を伝えたかった。
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乙
これすき
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乙
すごくおもしろかったです(糞雑魚語彙)
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>>54
由来何かと思ってたらなるほど…いいセンスしてんね道理でねぇ!
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こうして見ると二次創作的に露伴先生って結構な便利キャラですね
そら荒木先生もスピンオフ作りたくなるわ
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藍子ちゃんが出てきたが未央の影は無い
ニュージェネの3人はやっぱ強烈なの持ってそうだな
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ニュージェネはそれぞれは最強クラスのスタンド持ってそう
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成長性Aも含めてエグいですねこれは…
セラピストになったら行列不可避
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>>60
卯月はスタンドの全てのステータスをC以下にする能力持ってそう
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ケーキ1個でスイーツバイキングの制限時間が来るという噂が上手く使われていて良いSSだぁ…
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