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【SS】エリカ「……お腹空いたわね」
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ゴールデンウィークも平日の月曜日を過ぎて折り返し地点に入った
黒森峰は金曜日が創立記念日で休みとなるので、三連休で一日挟んで六連休となる。殆ど十連休のようなものだ
戦車道としては練習にうってつけのはずが、戦車整備士がこぞって帰省中で整備の手が回らなくなった為に練習は無しとなった
エリカ「………………」グゥ
エリカ「……お腹空いたわね」
この連休で戦車教練があると思ってまったく予定を立てていなかった逸見エリカ
夜ふかししつつ適当な書籍を読み漁っていたが、小腹が空いたことで本を置いて部屋を出た
向かった先は台所だ
冷蔵庫の中にある素材から適当なものを選んで夜食を作ろうと考えたのだ
エリカ「いま冷蔵庫の中にあるのは>>2と>>3と>>4と>>5か……」
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糞
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隊長の下着
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チーズケーキ
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きゅうり
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ボコ
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のっけから酷くて草
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エリカ「コピ・ルアクと隊長の下着とチーズケーキにきゅうりか……食べるものを作るにしては、ちょっと素材が無さすぎるわね」
エリカ「コーヒー豆はこの面子だとどうにもならない……」
エリカ「隊長も暑い時期になると下着を冷蔵庫に入れて冷やすのをやめたらいいのに……そこだけは残念だわ」
エリカ「うーん、素直にチーズケーキ食べるだけにしておくか、適当に買いにでるか迷うわね」
買い物に出る or 出ない >>10
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出る
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出る
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エリカ「せっかくだし買いに出ましょう」
――二十四時間営業スーパー
エリカ「零時近いと人もいないわね」
エリカ「あら……?」
黒森峰A「! ふ、副隊長! こんばんは……」
黒森峰B「こ、こんばんは」
エリカ「こんばんは。……なにびくついてるの?」
黒森峰B「いえ、怒られないかと……」
エリカ「なんで私が貴方たちを起こる必要があるのよ」
黒森峰A「こんな時間にこんな場所にいるから、とか?」
エリカ「なんで疑問形なのよ……別に夜中に買い物に出たっていいでしょう」
黒森峰B「エリ、副隊長も買い物に?」
エリカ「ええ、少し小腹が空いてね」
黒森峰A「同じですね! 私たちはアイスを買いに来たんですけど、副隊長は何を?」
エリカ「>>13」
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あれ? 三連続くらいあがらないゾ?
なゾ?
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夜食買いに…
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>>12
どのスレでもちょくちょくあるゾ
直ったり直らなかったりする
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>>14
はえ〜、ありがとうゾ
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エリカ「ええ、夜食を買いに……」
黒森峰A「? さっき聞きましたよ?」
エリカ「具体的に何を買うかは決めてなかったのよ。食材買って作るか、適当にカップ麺買うかとか」
黒森峰B「ああ、そういう……」
黒森峰A「気分的にはどうなんですか? お菓子とか、ご飯とか、油ものとか」
エリカ「そうねぇ……うーん」
黒森峰B「スーパーの中を見て回ってからピンと来たものを買った方がよさそうですね」
黒森峰A「ご、ご一緒しても?」
エリカ「あんた達がそれで楽しいっていうんならいいわよ。物好きね」
黒森峰B「いえいえそんな……えへへ」
エリカ「なんで嬉しそうなのよ、褒めてないわよ……」
黒森峰A「あ、あそこにある>>17なんてどうですか!」
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かにかま
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黒森峰A「あ、あそこにあるかにかまなんてどうですか!」
黒森峰B「ちょっとお腹を満たすにも、何かと合わせて使うのにも最適ですよ!」
エリカ「いいわね。百九十八円で、価格もお手頃じゃない」
黒森峰A「ところで副隊長のご予算は?」
エリカ「財布には三千円あるけど、なるべく全部使うような真似は避けたいわね」
黒森峰B「だったらもう少し買えそうですね!」
黒森峰A「じゃああそこの>>20はどうですか?」
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チーズ
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2,800円のハンバーグ
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はぇ〜、すっごい良い肉・・・
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夜食じゃなくて、普通にディナーてすねこれは
しかもデザート付き
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黒森峰A「じゃああそこのハンバーグはどうですか?」
エリカ「! ふーん、ハンバーグね。いいじゃない」ウキウキ
黒森峰B「……ん!? このハンバーグたっか! 二千八百円!?」
エリカ「予算ギリギリじゃない!」
黒森峰A「ご、ごめんなさい!」
エリカ「買うわ」
黒森峰B「えぇ!?」
黒森峰A「いいんですか!?」
エリカ「……駄目なの?」
黒森峰A「い、いえ……副隊長がそれでよろしいのであれば」
黒森峰B(ね、私たちで半分出さない?)コソコソ
黒森峰A(あんた自分であと八十円しかないって言ってたでしょ!)コソコソ
黒森峰B(そうだった! A子は?)コソコソ
黒森峰A(カード……)コソコソ
黒森峰B(あぁ……)コソコソ
エリカ(このハンバーグ、早く帰って食べたいわ)スタスタ
黒森峰B「あの、やっぱりそのハンバーグは……ってあれ!? 副隊長は!?」
黒森峰A「あっ、いつの間にかレジに……」
アリヤトザイヤシター
エリカ(早く帰って調理の準備しましょ♪)
――自宅
エリカ「さて、この飛騨牛のハンバーグは下味がついてないようね」
エリカ「せっかくの高級肉、下味もちゃんとつけて美味しくいただきたわ」
エリカ「どの調味料で下味をつけようかしら」
エリカ「うーん……>>25ね」
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愛
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コンソメ
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ナツメグ
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エリカ「うーん……コンソメね」
エリカ「コンソメスープの素をお湯で割って、ハンバーグを入れたトレイに入れましょう」サーッ
エリカ「これで両面に味が染み込むように三十秒ずつレンジでチンして……」チーン!
エリカ「……!! コンソメの良い匂いが飛騨牛の脂身と混じり合って……最高ね!」
エリカ「じゃ、温めておいたフライパンに油を多めに引きましょう」ジュワアアア
エリカ「……よし、ハンバーグ投入」ジュウウウウッ
エリカ「このまま強火で煮焼きして……」ジュウウウウッ
エリカ「アロゼ(溜まった油や肉汁を上からかける)も怠らないようにしないと」ジュ、ジュワワワワッ
――数分後
エリカ「完成ね」
エリカ「いただきます……」パクッ
エリカ「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
エリカ「お、美味しい……っ! 肉がふわふわに仕上がって、一口食べるたびに箸が止まらないわ!」
エリカ「コンソメは正解だったわね。濃厚な肉汁と絡み合って……舌にガツンと来る」
エリカ「私の小腹を満足させるには戦力過剰だったわね。かにかまとチーズケーキには撤退してもらいましょう、ふふふ♪」
エリカ「うん……うん……」モグモグ
エリカ「ふぅ……ごちそうさまでした」
エリカ「たまにはこういうのもいいわね。さて、シャワーだけ軽く浴びて寝ようかしら」
エリカ「次がある時は……また美味しい夜食にありつきたいものね♪」
〈了〉
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短いけど終わり! 閉廷! みんな解散!
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乙です
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オツシャス!
ほのぼのしててよかった
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相変わらず平和な内容で良かったゾ
またオナシャス!
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一人上手エリカイイネ
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自分から友達作るチャンスをフイにしていくのか…
面白かったです、オツシャス!
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