Fate goの男主人公くん（ぐだ男）大好きスレッド

138：名前なんか必要ねぇんだよ！：2017/08/05(土) 00:10:35 ID:8KXwkXak: 　廊下を歩いているとぐだ男くん――仲良くなり、苗字にくん付けではいけないと名前を呼ぼうと思ったがなんともしっくりこなかったので勝手につけたあだ名であるが、悪い顔ではなかったので大丈夫なはず――が歩いてきた。
　こちらに気付くと小走りになった彼と何気ない雑談をしてから別れようとしたとき、何かがぱさりと落ちた。
　はてと布を拾って呼び止めると人好きのする笑顔を向け、そのままぎぎぎと固まった。
　目線を追うと手元の黒い、黒い……下着を自分が持っていることに気付き、思わず大声を出そうとしてぶんぶんと音がするほど必死な彼を見て深呼吸して、どういうことかと視線を向けると一瞬でこちらの耳元に寄ってきた。
　彼が言うには押し付けられた、だとか要領をえない言葉をもごもごとくり返し、まぁそんなところかと納得しかけて、最後にこちらを力強い目で見てから、罪を告白する敬虔な信徒のように、自分が着ます、と呟いた。
　は、と意識を空白にしてる間にダヴィンチちゃんに色々理由を付けて頼んだ、とか昔の出来心で、とか前は不本意だったからきちんとやってみた、いや違うと言葉の弾丸を叩きつけられ、そのまましんと黙った。
　そしてついノリで、自分も頭がおかしくなっていたのか、じゃあ見せてと、少しでも拒否されたら笑って逃げようと決めたところ、彼はこくりと、瞳を潤ませて頷いた。

新着レスの表示

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

（画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります）

掲示板管理者へ連絡無料レンタル掲示板