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キーウィ

220名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/01/10(日) 23:27:19 ID:q0RIQLX.
タネホカホカについて
見とけよ見とけよ〜

〜マオリ族の寓話〜

 ある日、森の神タネマフタは森の中を歩いていた。
すると彼の子どもたちである森の木々が、地上の虫たちに食われてとても弱っていることに気付いた。

「このままでは私の子どもたちが枯れてしまう」

 タネマフタは兄である空の神、タネホカホカに相談した。
タネホカホカは鳥たちを集めた。木を枯らす虫たちを鳥に食べてもらおうとしたのだ。

タネホカホカ(以下 タ) 
      「トゥイよ、森の屋根から降りて虫を退治してくれないか」
トゥイ   「私は暗いところが嫌いです。暗い地上に降りることはできません」

タ      「プケコよ、森の屋根から降りて虫を退治してくれないか」
プケコ  「私は自分の足を濡らしたくありません。湿った地上に降りることは
       できません」

タ     「ピピファラウロアよ、森の屋根から降りて虫を退治してくれないか」
ピピファラウロア
      「私は今、巣作りの最中です。地上に降りることはできません」

タネホカホカは、最後にキーウィに尋ねた。

タ     「キーウィよ、森の屋根から降りて虫を退治してくれないか」

 キーウィはしばらく考えた。そして、

キーウィ 「わかりました。参りましょう」
 と答えた。

タ     「キーウィよ、森の屋根から降りるということは、その美しい羽毛と
       翼を失い、一生暗い地上で暮らすことになるのだよ」
キーウィ 「構いません、私が参りましょう」

タ     「キーウィよ、自らを犠牲にしたお前は、森の中で最も愛される鳥に 
       なるであろう。
       
       トゥイよ、お前は臆病者だ。その証として首に白い羽毛をつけよ。
       プケコよ、お前は一生湿地で暮らすのだ。
       ピピファラウロアよ、お前には巣作りを禁じる。卵は他の鳥の巣に
       産み付けよ」

こうして、キーウィは現在のような空を飛べない鳥となったのだった。


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