したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【和書】本は読んどけ!【洋書】

835尊=読子=千秋=リードマン ◆9GH2N0d.sg:2023/06/09(金) 23:49:30 ID:UFB1FXDM
草野厚『テレビ報道の正しい見方』PHP新書131(2000)

日本の報道には内容の検証機関がない。
内容が不満で訴えても報道関係者は冷たい対応をする。
都合が悪くなったら黙ったりはぐらかしたりするようなものだろう。
報道機関には真実を伝える気があるようには見えない。
現場の状況、撮影状況が実際とは違うように番組を作り、
状況を伝えるための撮影以外にも、違う撮影現場を演出するという余計な作業をしている。
著者がそのあたりを質すと「そんなことは基本中の基本、常識よ」と言われた。
著者が知り合いのプロデューサーに聞くと「そんなことは基本ではない」とのこと。

この本は2000年出版で情報が少々古いが、著者はマスメディアの態度や内容を監視
検証し、「見る目」を養う機関を作りたいと書いている。
そして日本人全員が議論して、視聴者が間違った認識を持たず、正しく知ることができるように言っている。

まず、いくつかのニュースでNHKと4つの民法がどのように報じるかを示す。
森首相の「神の国」発言が話題になった理由は、政治家と報道機関の立場で話題になったからのようだ。
視聴者が騒いだのではなさそうだ。
この本を読んでトルコの地震後、仮設住宅を提供する際の報道が出てきたのは驚いた。
ついこの前トルコで地震があったばかりだ。
なぜODAが批判されたのかが書いてある。

米国のメディアは検証する雑誌が発行されていたり、視聴者に害が及ぶと訴えることもできる。
すでに番組チャンネル数が増えており、視聴者は番組を切り替えればさまざまな角度から知ることができる。
番組側の姿勢は、あえて公平性をなくし、偏った意見を放送するんだそうだ。
その代わり、ごまかしは一切なく、普通に報道する。
日本は米国と違い、公平性を装って視聴者をどこかの方向へコントロールしている。
米国は公平性を装うことはない。

日本はわざと違うように表現する姿勢は本当に直した方がよい。
別の表現で代用できると思い込んでおり、それが視聴者が誤解ばかりする理由の一つだろう。

日本は報道に限らずすべてのビジネスと政治で検証、議論する仕組みが存在しない。
視聴者、サービスを受ける側、我々一般人に実害があって訴えようにもはぐらかされる。
結局は、報道や政治が何をしてもいい形になっている。

ただ、いいところは検証機関の準備は2000年にすでに始まっている。
メディアがテストされ、あまりにも公平性を欠き、視聴者を精神的、身体的に痛めつけるような場合は
放送をしないように仕向ける。
このことをたまには思い出して、どこかで発信してほしい。
どんなにひどい状況も、それよりも強い力で変えることができるのである。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板