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【和書】本は読んどけ!【洋書】

819名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/04/05(水) 23:31:35 ID:Y6X7wDVs
ポール・コリアー『民主主義がアフリカ経済を殺す 最底辺の10億人の国で起きている真実』甘糟智子/訳 日経BP社(2010)
英語タイトル”War Guns, and Votes”

民主主義とはやっぱり選挙なのか。
【選挙】
選挙に最も勝ちやすい方法は政治的暴力である。
日本は選挙を完全に無批判に善いものとしている。
何をしてもいいなら気が楽だろう。
【銃】
本当に暴力を禁止するために銃で命令しても効果があるのか?
やっぱり火に油を注いでいるだけのようである。
アフリカの外の国々からの援助として銃が届く間に、反政府勢力も購入している。
「銃が人を殺すのではなく、人が人を殺すのだ」
カラシニコフが一番人気である。
【戦争、内戦、反乱】
反乱→内戦と広がっていく。
内戦の可能性が内戦を作った。内戦が終わって貧困はさらに悪化する。
【クーデター】
誘導装置のないミサイルである。
完全になくしてはいけない場合があり、外科手術的な効果を発揮する。
クーデターで悪が排除されることもあり、悪を作ることもある。
それは、誰がクーデターを起こしたかによる。
国連軍などがクーデターを鎮圧、沈黙させたりすると、大統領の個人的利益と調節していることになる。
なので、クーデターをコントロールせよ、と著者は言う。
【いい大統領がいた】
本書は悪の大統領が頭の中で何を考えているかも書いてあり面白い。
国民が喜ぶことをすべきか、暴力的に好きにやっていればいいか、悪の大統領は非常に迷っている。
アフリカ政府はほぼ全員が個人的利益を最も大切にしている。
最悪なのはバグボ(コートジボワール)とムガベ(ジンバブエ)で、ムガベがいるから会議参加拒否する国まででてきた。
いい大統領はいないのかというと、実はいた。ポール・カガメ(ルワンダ)、ムセベニ(ウガンダ)。
コートジボワールで軍隊にいたゲイという人物はバグボに排除された。
アフリカ以外の国との比較もしていて、ネルソン・マンデラが名前に上がる。
【その他】
日本のアニメはファッションとして暴力、残虐な言動と行為を描く。
アニメでは誰もためらわずに行動に移し、どんな手でも使う態度はただかっこいいからだが、
これがそのままアフリカにあると思えばよい。
アニメで思いつく限り手段を択ばない行動がそのまま、アフリカに当てはまる。
アニメの戦闘好きのモデルではないかと思うくらいよく似ている。
日本のヘタレオタクが勇気を振り絞って似たようなことがしたいなら、
アフリカ人並みに何も恐れず行動することになる。

アフリカ人がどれだけ恐れを知らないかというと、たいていの感染症に
かかったことがあるが、まったく気にしていないところだ。
日本は0.5度熱が上がっただけで隔離されるのとは逆である。

コートジボワールが本書の真ん中あたりから語られるが、前半で語られた状況すべてを経験しているという。
その状況とは、個人的利益のためになんでもする状態、政府の腐敗からクーデターまでである。
日本のアニメはファッションとして暴力、残虐な言動と行為を描き、これが勇気があると言っている。
これがそのままアフリカにあると思えばよい。

そうそう、サダム・フセインがクウェート侵攻をいきなりやるというバカをした理由は、誰かに侮辱されたからだそうだ。


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