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【咲SS】揺杏「お前のことが好きだったんだよ!」
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〜有珠山控え室〜
爽「清澄高校の弱味を握れ!作戦会議始まり始まり〜」
揺杏「ドンドンパフパフ〜」
由暉子「またですか…神罰が下りますよ」
成香「こわいです…」
由暉子「桧森先輩も黙ってないで止めてください」
誓子「いいんじゃない面白そうだし」
由暉子「先輩!」
爽「ユキは相変わらずお堅いなあ〜素人揃いのウチがここまで勝ち上がってきたのはこの作戦ありきだって分かってるでしょ?」
揺杏「でも八桝高校の大将がレズAVに出てるの発見した時はたまげたなあ…」
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爽「ちょっと脅したら『なんでもしますから!』って言うんだかららくしょーだよね」
揺杏「準決勝は臨海がゲロ強いから勝つのは諦めるとして、残った姫松と清澄を蹴落とせばいいってわけで」
爽「もう姫松大将末原の弱味は握ってありま〜す」
揺杏「!! さすが隊長、仕事早いッス!尊敬するッス!」
爽「褒めても何も出ないぞ軍曹、…で問題の画像がこれだ」
http://i.imgur.com/9rccoDU.jpg
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揺杏「うわぁ…」ゲッロ
由暉子「…これは失格待ったなしですね」
成香「こわいですちかちゃん」
誓子「よしよし」ナデナデ
爽「ともかくだ、これで姫松は潰したとして残る清澄の大将、それがこいつだ!」バァン!
爽「名前は宮永咲、一年生だ」
由暉子「大人しそうな子ですね」
成香「かわいいです!」
爽「それはどうかな?県大会決勝からの対局映像見てたけどこの子ヤバいよ。魔王だよ魔王」
由暉子「二回戦なら私も見ました。あの嶺上開花…ただ者じゃないですね」
爽「だろ?ぶっちゃけ私も勝てる自信が無い。というわけでこの子もネタ見つけて脅していきたいんだけど」
成香「こんなすてきな子にそんな薄ら暗い過去があるわけありません!」
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爽「そう見える?私が独自調査してみたら出るわ出るわ、サイコパス説、放火犯説、そして極めつけは宮永照の妹ではないかという説」
誓子「宮永照は一人っ子って雑誌に書いてあったような」
爽「だとしたらヤバくない?妹の存在を抹消するほどの事件があったということだよ…うまくいけばチャンピオンまで潰せる。そうすればウチの全国優勝も見えてくるってわけよ」
揺杏「流石部長!」
誓子「部長は私なんだけどなあ…」
爽「…でもね、今のとこどの情報も噂レベルでネタに使うにはパンチに欠けるんだよねー」
爽「し・か・し!調査を続けた結果、謎の鍵を握る重要参考人を発見した!こいつだ!」バァン!
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成香「この写真は…男の方ですか?」
爽「名前は須賀京太郎。清澄のマネージャー…いや荷物持ち?…とにかくそんな奴だ。宮永咲とは幼馴染みの関係らしい。こいつが宮永咲についての重大な情報を持ってる可能性は極めて高い。そこで、まずはここから崩す。ユキ!」
由暉子「はい?」
爽「調べによるとこの須賀君は無類のおっぱい好きらしい。有珠山が誇る犯罪ボディの持ち主ユキの出番じゃないか?…須賀京太郎を篭絡してここに連れてくるんだ」
由暉子「誰が犯罪ボディですか!やりませんよそんな不潔なこと、お断りします!」
爽「そうか…残念だ。揺杏?」
揺杏「あいよ!」ジャーン
由暉子「これは…!」
爽「揺杏に作らせた新作の特注制服だ…フリフリのかわいいフリルに見え隠れする胸元のスリットがセクシー…エロい!どう、これ着たくない?」
由暉子「……」ゴクリ
揺杏「今ならこの特製スケスケスカートもつけるよ!」
由暉子「…お引き受けします」
爽「よしよし、ユキはかわいいもの好きで露出狂の変態だなあ」ナデナデ
成香「ユキちゃん…」
爽「なあに、そんなに難しいことじゃない。彼の性格もリサーチしてある。ちょっと耳貸せ…」
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末原「それはあかん!それはあかんて!その代りこれあげるから!」
http://blog-imgs-57.fc2.com/a/y/u/ayuagogo/news4vip_1391689412_2501s.jpg
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いいゾ〜これ
昨日の人かな?
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〜会場廊下〜
京太郎「あー今日もいい天気、暑い」ハァハァ
京太郎「買い出しっつっても限度があるよなあ、あの部長ときたら…ん?」
由暉子「??」キョロキョロ
京太郎(…!あの子は!)
京太郎(優希並みの体格のくせに…俺のおっぱいスカウターによると…Iカップだとお?犯罪的だ…!)
京太郎(永水といい全国は広い…!来てよかった全国!)ボーッ
由暉子「あ、あのう?」
京太郎「!?…お、俺ですか?」
由暉子「私、道に迷ってしまって…控え室まで案内していただけないでしょうか」ウワメヅカイ
京太郎(咲みたいな奴他にもいるんだ…これは千載一遇のチャンス!)
京太郎「僕で良かったら、控え室までお送りしましょう」キリッ
由暉子「わあ、なんて親切な方!ありがとうございますっ」ニコッ
京太郎「(キュン)…そ、そういえばお名前を聞いてなかったですが」
由暉子「申し遅れました…有珠山高校の、真屋由暉子といいます」ニコッ
京太郎「有珠山!それならうちの棟の向こう隣!清澄高校一年の須賀京太郎です!お送りさせてもらいましょう!」
ー
-
〜有珠山控え室〜
爽「いやー、ウチのユキ連れてきてくれてありがとね、どうにも方向音痴で困ってるんよ」
京太郎「いえ…ウチにも似たようなのがいるんで…当然のことをしたまでです」
爽「また随分なイケメンに拾われてきちゃって…ユキもラッキーだね?」
由暉子「…はい///」
京太郎(ヤバい、有珠山みんなかわいいヤバい、帰りたくない)
爽「買い出し行った帰りなんだね〜、今日暑かったし喉乾いた…喉乾かない?」
京太郎「あー、喉乾きました」
爽「何か飲み物持ってくる、ちょっと待ってて」
京太郎「はい」
-
〜キッチン〜
ジョロロロロ…ガッ、ドサッ…
…サーッ!
爽「……」ニヤリ
〜控え室〜
爽「お待たせ!アイスティーしかなかったけどいいかな?」
京太郎「あっ、はいはいいただきまーs」ピーン
京太郎(アイスティー!?そういえば…!)
==回想==
ハギヨシ「いいですか京太郎くん、執事たるもの、気心知れない者の出した飲み物を簡単に口にしてはいけません」
ハギヨシ「特にアイスティー…はね」
京太郎「はぇ〜、すっごいためになる…」
==回想終わり==
京太郎(これはアイスティー…!念のため、口をつけるだけにしとくか)
京太郎「いただきまーす」ノムフリ
爽「……」チッ
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>>2
その画像は草生えるからやめろ
-
爽(誰の入れ知恵か知らないが…思いの外慎重だな。かくなる上は…揺杏!)メクバセ
揺杏「あいよ!」
ー?
京太郎「??」
揺杏(後ろからこのクロロホルム入りハンカチで…)「それっ!」
京太郎「んん!?ぐはッ!ングング…ブハッ!な、何だお前!?」
爽「オロナイン押さえろ!
京太郎「何すんだおまっ!?…流行らせコラ!」
爽「〆サバァ!」
京太郎「んだこいつら…ドロヘドロ!やーめろお前、チッ…あ゛ーもう!」
爽「転校しても無駄だ!」
京太郎「うざってえ…」
揺杏「素晴らし菓子…(有珠山銘菓)」
(以下略)
由暉子「三人に勝てるわけないだろ!」
京太郎「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前」
「シュバルゴ!(炎四倍)」
「どこ触ってんでぃ!(江戸っ子)」
京太郎「ファッ!?ウーン(気絶)」
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ーーー
ー
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むしろこれ有珠山が出場停止処分まったなしなんじゃないですかね?
美少女に迫られても全力で抵抗する京太郎はホモの加賀美
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もう始まってる!
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なんだこの展開!?
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注意事項がよりどりみどりで草
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これもう分かんねえな
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昨日ノンケSS書きたいって言ってた人かな?
NaNじぇいのホモたちにも配慮した構成いいゾ〜これ
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ーーーーーーーーーー
京太郎「ん…こ、ここは…ハッ、そう言えば俺襲われ…!」
爽「ん、目を覚ましたか?」
京太郎「ここはどこだ!?俺を放せ!んー、くそ、縛られてる」
爽「ここがどこか教えるわけにはいかないが、声を出しても誰も気付かない場所だとは言っておこうか…さて、単刀直入に言うが、宮永咲について私たちはいくらか情報が欲しい」
京太郎「そんなことのために…!くそ、助けて由暉子ちゃん」
由暉子「話しかけるな汚らわしい」
京太郎「……」ガーン
爽「そういうことだ」
ー
京太郎「…それを知ってどうするつもりだ!」
爽「知れたこと。我が有珠山高校が有利になるためのネタ、脅すネタが欲しいんだよ」
京太郎「…人間の屑がこの野郎」
由暉子「爽先輩、揺杏先輩の新作着てみました…見てください、こんな衣装を着せられて悦んでる変態な私を見てください」
爽「分かってるよユキ。後でたっぷり可愛がってやるからな」ナデナデ
由暉子「///」
揺杏「というわけでぇ、話す気が無いなら力づくで行くけど?」
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京太郎「それは…鳥の羽!?」
揺杏「横隔膜が壊れるまで鳴かせてやるぜ」
爽「やれ、揺杏」
揺杏「ラジャー」シャキン
京太郎「待て、待ってくれ、そんな、ウフ、アヒャヒャ!」
揺杏「ほらほらほらほら」
京太郎「アハヒャヒャヒャヒャヒャ!オオン!オフフフフフッ!!ヒヘ、死ぬ!死ぬぅうフヒヒヒヒヒ!ハハ、アォン!」
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〜一時間後〜
爽「マジかよ…」
揺杏「まさかゲロらせた結果こいつは中学からの付き合いで」
爽「宮永咲の秘密なんてろくに知らなかったなんて」
京太郎「……」ピクピク
揺杏「爽先輩、こいつどうします?」
爽「ここまでやってしまった以上ただでは帰せないな。うちが失格になりかねん。全国大会が終わるまでは居てもらおう」
由暉子「男としばらく一緒に暮らすんですか!?不潔です!」
爽「そんなこと言っても仕方ないだろう。…明後日まで宮永については別口で調べよう」
揺杏「オラ、この紙に私の言う通りの文を書くんだっ!」
爽「清澄へのケアはこの手紙でいいだろう。京太郎君はしばらくここに幽閉だ」
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〜謎の密室〜
京太郎「ううっ…咲…和…ハギヨシさん…」
成香「…あ、あの!大丈夫ですか?」
京太郎「…」
成香「良かったらお水、飲んでください」
京太郎「…!!いただきます!」ゴキュツゴキュッ
京太郎「プハー!生き返った!」
成香「…こんなことに巻き込んでしまってすいません。私が頑張ってお世話しますんで、何でも言ってください!何か食べたいものはありますか?」
京太郎(この子…天使だ…!)ウルウル
ガチャ
誓子「成香、ここにいたんだ。探したよ」
成香「ちかちゃん!」
誓子「爽たちと今後のことを話し合うよ…須賀さん、ごめんなさいね。悪いようにはしないから、大人しくしてて、ね?」
京太郎「は、はい…」
誓子「あともう一つ」ズイッ
京太郎「??」
誓子「…成香に手出したら殺すぞ」ボソッ
京太郎「ヒエッ!?」ガクガク
誓子「じゃあ成香、行きましょうか」
バタン
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〜清澄部室〜
優希「京太郎の手紙が落ちてたじぇ!」
まこ「なになに…『疲れました。しばらく一人にしてください。探さないでください』じゃと…!?」
咲「京ちゃん…」
和「そう…」
久「買い出しの荷物も置いてあったし、まあいいんじゃない?」ミミホジー
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こっからどうやって揺杏ちゃんのノンケSSに展開するんだ…(戦慄)
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〜謎の密室〜
京太郎(恐らくここは有珠山高校の泊まってるホテルか何か)
京太郎(チラッと外の様子が見えたがえらく広い。ワンフロア丸ごと貸し切ってるみたいな…声出しても聞こえないってのはこのことか)
京太郎(清澄のみんな…今頃心配してるだろうな…)
ガチャ
揺杏「オッスー!元気してるかー?」
京太郎「お前…!」
揺杏「爽先輩がさ、閉じ込めとくのもアレだから部屋の中なら出歩いていいってさ。もちろん逃げたらダメだけどっ…手錠外すね」
京太郎「手錠外したら暴れるかもしれないぞ」
揺杏「大丈夫、これがあるから」
京太郎「…!?お前、その画像まさか」
揺杏「そうそ。京太郎君のケータイに入ってた。…これ原村さんの写真だよね、しかも盗撮。…うわ、これなんか雀卓の下から…イケない子だなー、さすがの私もドン引きだぞ」
京太郎「……」
揺杏「変なことしたらこれ、清澄にバラまくからそのつもりで」
京太郎「おとなしくします」
揺杏「素直でよろしい。じゃあ行こうか」
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〜有珠山練習部屋〜
成香「すてきに入りました!ツモ!3000・6000です!」
爽「あちゃー、成香にまくられたか…ま、たまにそうやって『すてきな手』が入るから先鋒任せてるんだけどさ」
揺杏「ぐぬぬ悔しい」
由暉子「じゃあ次行きましょうか」
爽「お、そうだ、須賀くん、君も麻雀出来るんだよね?」
京太郎「は、はあ」
爽「じゃあやろうよ。面子ずっと同じで飽きてたんだよね」
京太郎(こ、この人…)
爽「麻雀…楽しませてもらおうか」ゴッ
ポン! ロン! ツモ!ワイワイ ガヤガヤ
〜対局後〜
京太郎「……」チーン
爽「弱っ!」
揺杏「成香よりしょぼい奴がいるなんてね」ハハハ
成香「揺杏ちゃんひどいです!」
揺杏「じゃあ私休憩!…京太郎君もさ、ちょっと屋上行くから付き合ってよ」
京太郎「お、おう…」
-
いつもの淫夢改変だと思ったらまともな展開いいゾ〜これ
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〜屋上〜
揺杏「どうだった?うちの練習は?」
京太郎「…こんなに真剣に麻雀やってるなら正々堂々戦えばいいのに」
揺杏「痛いとこ突いてくるねー…実はうちの麻雀部、このインハイで優勝できなかったら廃部になっちゃうんだよね」
京太郎「は!?」
揺杏「突拍子もないけどさ、マジ。うちさ、すごい厳しいカトリックのガッコだから麻雀なんか部活でやってるのが気に入らないみたいで。部員が少ないのをいいことに大会前に廃部になりそうだったところを爽先輩が理事長に『インハイ優勝したら存続させろ』って吹っ掛けて回避したんだよね。バカみたいでしょ?」
京太郎「…そんなことが」
揺杏「だからなりふり構わずこんなことやっちゃってるわけなんだけど、良かったら黙っててくれたらいいなって」
京太郎「そんな約束できないぞ」
揺杏「じゃあさ…」ズイッ
京太郎「!?」
揺杏「…私の体好きなようにしていいからさ?」
-
揺杏「ね?…」
京太郎「……」ドキドキ
揺杏「…フフッ、アッハッハハ!なーにマジにしちゃってるわけ?冗談に決まってるじゃん!」
京太郎「この、馬鹿にしやがって!」
揺杏「これだからドーテイは…」
京太郎「誰がドーテイだ!お前こそ処女なんじゃないか!?」
揺杏「はっ…!?」ボッ
揺杏「なななな何言ってんだよ、処女じゃないよ!ヤリまくりだよ!」
京太郎「どこがだよ、顔真っ赤じゃねーか」
揺杏「それは京太郎君が急に変なこと言うから…ほら」カチッ シュボッ
京太郎「お前それ、煙草か?」
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揺杏「私って不良でしょ?」スパー
京太郎「何だそのガキくさい不良アピール…」
揺杏「だからこの話はもうおしまい!…もし最後まで黙っててくれたらマジで抱かせたげるよ。ユキを」
京太郎「どうせ嘘だろ」
揺杏「マジマジ。あの子爽の言うことなら何でも聞くから」
京太郎「それは魅力的だな」
揺杏「でしょ?同性から見てもあんなエッロい子なかなかいないから。たまに衣装着せてたらムラムラしちゃうくらい」
京太郎「岩舘さん、いや、師匠と呼ばせてください!」
揺杏「話のわかる奴だ。それなら後で爽先輩にこのことをはなs」
パシャ!
-
ファッ!?
-
揺杏「!?それ、私のケータイ…!撮ったのか?」
京太郎「脇が甘いぜ」
揺杏「返せっ…!」
京太郎「やだね」チャラリン♪
揺杏「あっ…」
京太郎「今の画像を俺のパソコンに送った。お前の喫煙の証拠を、だ」
揺杏「お前…」ギリッ
京太郎「ばら撒くぞこの野郎(声だけ迫真)」
揺杏「人間の屑がこの野郎」ウルッ
京太郎「未成年喫煙者に言われたくないね」
揺杏「…かえして」
京太郎「聞こえない」
揺杏「それがバレたらみんなと一緒にいられなくなっちゃう…返して!」
京太郎「それが人に物を頼む態度か?」
揺杏「…グスッ」ドゲザッ
揺杏「返してくださいオナシャス!何でもしますから!」
京太郎「ん?」
-
京太郎「今 何 で も す る っ て 言 っ た よ ね ?」
続く
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京ちゃんゲス過ぎィ!
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京太郎が逆に一転攻勢される可能性が微粒子レベルで存在する・・・?
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なかなか今のとこ面白い
ここからスレタイ回収できるか楽しみ
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ダメみたいですね(諦め)
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もうちょっと待ってください(小声)
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1ちゃん待ってるで
頑張ってや
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頑張ってくれよなー頼むよー
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脱糞気合ゲロネキすき
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申し訳ないがこれ以上脱糞の風評被害を広げるのは訴訟も辞さない
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ホテルの部屋
爽「だから煙草はやめとけって言ったのに…」
由暉子「自業自得ですね」
誓子「それにしても何で二人は…」
成香「て、手錠でくっつき合ってるんですかっ?///」
揺杏「……」
京太郎「俺はこいつから、こいつは俺から逃げられないように縛ることにした。獅子原さん、取引しましょう」
爽「そうきたか。いいよ、条件は?」
京太郎「俺は昏睡監禁されたことと岩舘さんの煙草の件を誰にも言わない。その代わり咲のことをかぎまわるのをやめろ」
爽「いいよ」
由暉子「いいんですか!?」
爽「選択の余地がなさそうだしね」
京太郎「あと俺のコレクションを返してください」
爽「それはこの約束守ってくれたら消すよ…こっちに切り札が無いのはフェアじゃないだろ?」
京太郎「絶対ですよ……じゃ、俺出掛けてくるんで」
-
爽「は!?ちょっと待て、どこ行くつもりだ」
京太郎「ラーメン」
爽「へ?」
京太郎「東京のラーメン食べに行くんだよ!!東京に行く前にさんざんリサーチして休日を楽しみにしてたのにあんたらのおかげで台無しだ!ラーメン食べに行く!」
爽「でも外に出すわけには」
京太郎「だからこれ」チャラ
爽「あ」
京太郎「こいつ連れていきます」
揺杏「…へ?」
揺杏「ええええええええ!!!??」
-
爽「ブハッハッハッハ、なるほどね、分かった、連れていきなよ」
揺杏「爽先輩!じゃあせめて手錠を――」
爽「それじゃお前が行く意味が無いだろ?いざ逃げられたら男の子なんて捕まえられないんだし」
揺杏「そんなあ…」
京太郎「じゃあ行ってきますね」
爽「おう、行ってら」
揺杏「ちょっ、待って、え?マジで?マジでこれつけて外に?」
京太郎「ほら行くぞ」
揺杏「うわあああああ助けt」
バタン
由暉子「…いいんですか?」
爽「ま、あいつのせいだし、罰ゲームも多少はね?それに…」
爽「なんか面白そうじゃん?」ニカッ
-
〜街路〜
揺杏「…ちょっと離れろよ」
京太郎「離れた方が手錠が目立つぞ」
揺杏「でも、これじゃまるで…」
通行人A「おいおい…あの二人拘束プレイでもしてんのか?」
通行人B「最近のカップルは進んでんなオイ」
通行人H「こげん公共の場で大胆な///…部長、私らも負けてられんとですよ」
通行人M「…宿舎に帰ってたら思う存分縛っちゃる」
-
揺杏(ヤバいめっちゃ見られてるし)カァァ
京太郎「ここを右に曲がって…」ブツブツ
揺杏(くっそう、何で私がこんな目に…爽先輩め、トカゲの尻尾切りみたいにしやがって)
揺杏(…こいつ結構背が高いんだな…普段女子高で自分より小さいやつばっかだったから変な感じだ…)
揺杏(っていかんいかん、同級生を盗撮するわ私の弱味を握って脅してくるわしてくるゲスな男に何ときめいてんだ私)
揺杏(期を見計らって一転攻勢してやる!)
京太郎「お、着いた着いた。東京来たらここ行ってみたかったんだよなー」
 ̄|ラ|ー|メ|ン|二|郎| ̄
-
〜店内〜
ワイワイ ガヤガヤ ラッシャィ! ニメーサマハイリマァ!
揺杏「なんだこのラーメン屋」
京太郎「え、二郎知らないの?そんなんじゃ甘いよ…って言っても俺も初めて来たけど」
揺杏「何かみんな殺気立ってるし」
京太郎「とっとと注文しないとな。すいません!」
店員「あい!」
京太郎 「スゥ-…大ブタダブルヤサイマシマシニンニクアブラブラブラ 」
店員「かしこまり!」
揺杏「ファッ!?」
店員「お嬢さんは?」
揺杏「えっと……同じで(小声)」
店員「かしこまり!」オーダーハイリマァ!
揺杏「…何だ今の」
-
※食べる時は流石に手錠外した
店員「おまたせ」バァン!
http://i.imgur.com/UJ6nlBl.jpg
揺杏「」
京太郎「おーうまそ」
揺杏「何これ…豚のエs」
京太郎「ここでその発言はまずいですよ!夕飯時で混んでるし、早く食って出よう」
揺杏「…仕方ないか」スルスル
揺杏「あ、旨いかも」
京太郎「お!流石二郎めっちゃ旨いなこれ!」ズルズルッ
揺杏「札幌ラーメンとまた違うけどこれはこれで」チュルチュル
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〜三十分後〜
揺杏「オエエエエ!!!」ゲッロ
京太郎「お、大丈夫か大丈夫か」サスサス
揺杏「脂っこすぎだろこれ…」
京太郎「店内で吐かなくて良かったわ。流石に俺もお腹一杯だ」
揺杏「…いくら?」
京太郎「何が?」
揺杏「ラーメン代だよ」
京太郎「…あー、いいよ。俺が付き合わせたんだし、俺が出しとく」
揺杏「でも私のが先輩だし…」
京太郎「ゲロっといて今さら先輩の威厳と言われても」
揺杏「でも」
京太郎「わーった、次行くときはおごってもらうわ、先輩?」
揺杏「もう絶対行かない!」ナミダメ
京太郎「じゃあ次は北海道ラーメンだな」
揺杏「え」
京太郎「気分良くなったらせっかくだし、今度はそっちの行きたいとこ付き合ってやるよ」
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今日は寝ます
初めてSS書いてみたけどいや〜きついッス(素)
遅筆ですが頑張って完投します
あと淡々と投下してると心折れそうになるんでちょいちょい何か書き込んでくださると嬉しいです
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オツシャス!
画像補完いいゾ〜これ
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ダブルアーツか何か?
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これで初めてかよォ!?(驚愕)
乙女と化した揺杏ちゃんええなあ
サンキューイッチ、続き待っとるで
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続き来てたー
一般通行痴女がいますね…
あと女の子と二郎はアカン
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荷物運びをしただけで2次創作でモテる男
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・長身イケメン
・女所帯でも何不自由ないコミュ力
・初心者でも使い走りにされても文句一つ言わないぐう聖
・仲間のために料理の修行をする向上心
モテなきゃおかしいんだよなあ…
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ゲロネキかわいい
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〜都内某ファッションショップ〜
揺杏「すげー、流石東京!品揃えが全然違う!…お、見て見て、これ超可愛くない?めっちゃ可愛いってこれ!」
京太郎「…なんつーか、意外だな」
揺杏「何が?」
京太郎「いや、ここにある服フリフリなピンクいのばっかじゃん。意外な趣味だなーって」
揺杏「ムッ…フン、どーせ私みたいなデカ女には似合いませんよーだ。だから生地を買ってきては私が着たい服作って由暉子に着させて遊んでたんだ。でも東京に住んでたら自作しなくても良さそうだなー」
京太郎「せっかくここまで来たし、着てみれば?」
揺杏「私が?無理無理、Tシャツジーパン女の私がこんなの着れないって」
京太郎「いいじゃん、記念記念。お、これとかサイズあるぞ。そら試着室にゴー」
揺杏「うわああああ!」
-
〜数分後〜
シャー
揺杏「…どう?」モジ モジ
京太郎「うーん…」
揺杏「やっぱおかしいよね…」
京太郎「髪下ろしてみれば?」
揺杏「髪?…こうか?」シュルル パサッ
京太郎「おお!…アリですね」
揺杏「ほんと?(鏡見る)……これは確かに…ちょっとアリかも」
京太郎「だろ?やっぱ着てみるもんだ。よし記念撮影、…はいチーズ」
揺杏「…ピース」パシャッ
京太郎「よし、この調子でこれも着てみようぜ!」ジャーン
揺杏「げ…マジ?」
-
〜数十分後〜
京太郎「いやー、満喫したな」
揺杏「うーん…」ジーッ
京太郎「どうした?」
揺杏「いや、こんなことならもっとお金いっぱい持ってくればよかったと」
京太郎「…これは流石に俺も買ってやれんぞ」
揺杏「誰も頼んでないやい馬鹿」
京太郎「お、でもあれならいけるかも、ちょっと来てみろよ…」
-
ウィーン アリガトウゴザイマシター
揺杏「…ありがとな」
京太郎「いいっていいって、シュシュなんて安いもんだし」
揺杏「…よし!ゲーセン行くぞ!今度は私が全部出す」
京太郎「お、いいね!行こう行こう」
揺杏「って、あれ?」
京太郎「どうした?」
揺杏「手錠…着けないの?」
京太郎「…着けたいの?」
揺杏「なっ!?バ、バカ!そんなわけないだろ!逃げられたら困るから早く着けろよ」
京太郎「へいへい…」
-
キンクリ
〜数時間後・有珠山宿泊部屋〜
爽「遅っ!!」
由暉子「どこ行ってたんですか?」
京太郎「ラーメン食って服見に行ってゲーセンで遊んでそれから…」
爽「もうそれって…」
成香「デ、デートじゃないですか///」カァァ
揺杏「違うっつの!あちこち私が付き合わされただけで…」
爽「揺杏、そんな可愛いシュシュ持ってたっけ?」
揺杏「な!?こ、これはその、そうじゃなくて」アタフタ
成香「ちょっと羨ましいなあ揺杏ちゃん」
誓子「成香にはまだ早いよ」
-
YANちゃん可愛すぎてイキますよ〜イクイク
-
爽「時に揺杏、今日の寝るとこなんだけどさあ、せっかくたくさん部屋があるんだから、分かれて寝ることにしようと思うんだけど」
揺杏「へ?」
爽「私ユキと寝るから」
誓子「成香は私と寝ましょうね」
揺杏「おいおいちょっと待て」
爽「というわけで揺杏京太郎とな」
揺杏「いやいやいやいやおかしいでしょダメでしょ常識的に」
爽「イチャイチャと仲良くデートしといて何を今さら…須賀くんはいいよな?」
京太郎「別に構いませんよ。てかそうだろうと思ってましたし」
揺杏「お前…!」カァァ
由暉子「見張る人がいないといけないし仕方ないですね(棒)」
爽「てことでじゃまた明日、おやすみ…あ、揺杏」
爽「…避妊はしろよ?」ボソッ
揺杏「殺す!爽ふざけんな絶対殺す!」ジタバタ
京太郎「ドウドウ」
-
はっきり言ってここのイッチの軌道修正能力は異常だ
わっふるわっふる
-
〜京太郎揺杏・寝室〜
揺杏「……」
京太郎「……」
揺杏「何これ…ベッド一つしかないじゃん!ユキ!」
ガチャ
由暉子「5人しか泊まらないと思ってたので」
揺杏「今すぐもう一台ベッドを要求する」
由暉子「ないです」
揺杏「じゃあホテルの人に…」
由暉子「…そもそも揺杏先輩はそれを付けてどうやって別のベッドで寝るつもりなんですか」
揺杏「……」
由暉子「準決勝が終わるまで須賀くんが絶対逃げないようにするのが先輩の役目なんですからちゃんと守ってくださいね」
-
〜シャワー室〜
ジャー
揺杏(どうしてこんなことになった…)
揺杏(疲れた…もういいやとっとと寝てしまおう…)ハッ!
『今何でもするって言ったよね?』
揺杏(何でもってまさか…!いや私も確かにからかったりしたけどさいやまさかそんな馬鹿な、え?命令されるの?私こんなところで言われるがまま処女散らしちゃうの…?ないない、そんなの!)ゴシゴシ
揺杏(って何で私いつもより多目にボディーソープ出してんだ!バカじゃないの?)
揺杏(全部あいつのせいだ…脅してきたと思ったら急に優しくしやがって…何を企んでるんだ)
揺杏(何動揺してんだ私…あいつのことなんか何とも思ってないんだから)
-
一時間後
〜寝室〜
揺杏「……」
京太郎「……」
揺杏(なんだこれ…)
<ユキ…カワイイヨユキ… アッ!サワヤセンパイ ソコハ…
ナルカ…ナルカ…チカチャンコワイデス…>
揺杏(寝れるか馬鹿やろおおおお!!!)
揺杏(四人揃ってイチャイチャ盛りやがって)
揺杏(こいつはどう思ってるんだ…?)チラッ
京太郎「zzz」
揺杏(寝てるし!)
揺杏(くっそなんてメンタルだこいつ、しかもすぐ隣に私が寝てんだぞ?十七歳の女の子だぞ?)
揺杏(…もしかして、私って魅力無いのかな?)
揺杏(いつもガサツで口悪いし背デカイし、女と思われてないのか? …気にしてないけどなんかムカつく。悔しい!…いいなあユキや成香は可愛くて )
揺杏(…つーか大体こいつも何なんだよ!急に来て私の弱味握ったと思ったら今度は東京ツアーに連れ出して…ギトギトのラーメン食わせて…無駄に優しくして…)
揺杏(…全部こいつが悪いんだ!…こいつ)ジーッ
京太郎「…もうやめよ」パチッ
-
揺杏「!?」
京太郎「あ、やっぱ起きてたんですね」
揺杏「そ、そっちこそ寝てたんじゃなかったのかよ」
京太郎「…寝れるわけないでしょ常識的に考えて」
揺杏「…だよな……」
京太郎「あともうやめにします、あのキャラ」
揺杏「何が?」
京太郎「突っ張って大人ぶるの。今まで強引にグイグイ行っちゃってすいませんでした。本来俺ってああいうの性に合わないっていうか、そもそも年上にタメ口使うのがキツいっていうか…」
揺杏「……」
京太郎「俺もストレス溜まって単ですかね、日々の雑用で。普段だったら絶対起こらないようなイベントを起こしてみたくてあんなことしちゃいましたけど…準決勝終わるまでは大人しくしときます…煙草の件も誰にも言わないんで」
揺杏「……」
京太郎「手錠も外しますか、俺床ででも寝れるんで」
揺杏「ダメ。逃げられたら怒られるのは私」
京太郎「じゃあベッドの足にでもくくりつけて…」
揺杏「いいって言ってるだろ…男とはいえ後輩を床で寝させたとか寝覚めが悪いし…それにもう慣れたし」
京太郎「え?」
-
揺杏「あと京太郎…キモい」
京太郎「へ?」
揺杏「そのしゃべり方。私たちの間はタメのがしっくり来る。だからお前も私のこと揺杏って呼べ」
京太郎「…ゆあん?」
揺杏「何だ、京太郎」ニヤニヤ
京太郎「……何ニヤニヤしてんだ、気持ち悪い」
揺杏「む!何だと?」
京太郎「おとなしくなったと思ったら元気になりやがって…」
揺杏「私を今日一日振り回しまくったのは一体誰だと…」
<アッ、センパイ! イッチャイマス! センパイ!アッ!アアッ!
京太郎「……」
揺杏「……」
京太郎「…寝よう」
揺杏「そうだな」
-
京太郎「……」
揺杏「……」
京太郎「……」モゾモゾ
揺杏「…なあ、京太郎」
京太郎「……何だよ」
揺杏「またラーメン食いに行こうぜ」
京太郎「……そうだな、今度は東京にある旨い札幌ラーメン屋に…次の休みがあればだけど」
揺杏「違げーよ」
京太郎「?」
揺杏「……有珠山に遊びに来いよ。夏休みに。地元のとっておきのとこ連れてってやる」
京太郎「……北海道か、いいな」
揺杏「だろ?温泉も有名だから入っていけよ。そうだな、洞爺湖まで行ってもいいな。他にも色々…」
京太郎「揺杏」
揺杏「…何だ?」
京太郎「…いや、何でもない…準決勝、頑張れよ。ウチも負けないけど」
揺杏「へへーんだ!ウチのユキと爽の実力その目で見ただろ?」
京太郎「うちの大将だってな…」
ワイワイ
-
もう始まってる!
-
〜同時刻・清澄宿舎廊下〜
カツン…カツン…
咲「京ちゃん…京ちゃん…」ヨロヨロ
咲「私、見ちゃったんだあ…街で京ちゃんが…知らない女の子と…楽しそうに歩いてるの」ブツブツ
咲「ダメだよ京ちゃん…仕事全部投げ出して…私の前から勝手に消えて…いや、優しい京ちゃんのことだからきっとあの女に何かされて巻き込まれたんだよね。そうに決まってる」レイプメ
咲「あの女…!」ギリッ
ピ…ポ…パ
-
ああ^〜
-
prrrrr…prrrrr…ガチャ
咲「夜分遅くすいません…実は…カクガク…シカジカ…」
????『それはいけませんね。それで、私に頼みたいこととは?』
咲「京ちゃんを、あの女から取り返して」
????『…他ならぬ衣様の大切なご友人の頼みです。お引き受け致しましょう。それに…彼は私にとっても大事な友人です』
咲「はい…じゃあお願いしますね……ハギヨシさん」ピッ
-
咲「…」
咲「大事な友人(意味深)」
咲「京ちゃん、すぐに助けに行くからね…颯爽と現れるハギヨシさん…助けてもらった京ちゃんはハギヨシさんをヒーローのように崇めるようになって、ハギヨシさんもそれを受け入れるの。師弟関係にも似た友情を深めるうちに二人の関係は友達からホモ達に進化し、そして二人はお互いのタコスをお互いのトルティーヤに入れてサルサソースを…」
咲「京ちゃん…絶対に逃がさないからね…」
咲「……きゅふふふ」
続く
-
あれは…カンちゃん!?
-
興奮させてくれるねぇ!好きだよ、そういう咲さん!
-
末原の人といいここのSSニキは有能だあ…(恍惚)
-
〜翌日〜
爽「おかしい…」
由暉子「今朝になって手錠が外れてるのに…」
成香「ど、どうして昨日よりベッタリしてるんでしょうかあの二人っ///」
揺杏「ねーねーきょーたろぉー、麻雀教えてあげよっか?」
京太郎「重たいから背中乗ってくんなよ!あとお前も教えるほど上手くないだろ」
揺杏「なんだとー!インハイベスト8のレギュラーに向かってその口の利き方は何だ」ムギュー
京太郎「痛てててて、やめろってやめろ!あと離れろ」
揺杏「ん?何赤くなってんの?これだからドーテーは…」
京太郎「あ、今言ってはいけないことを言ったな!卓につけ!ボコボコにしてやる!」
揺杏「おう望むところだ、身の程知らずの荷物持ちめ、叩きのめしてやる」
ワイワイ イチャイチャ
爽「……誰だあいつ」
-
お前のSSを待ってたんだよ!
-
由暉子「誰ですかあの人」
爽「私の知ってる揺杏は可愛い服作るのが好きな以外は至ってサバサバしてて口の悪い男みたいな女だ」
由暉子「一見いつも通りふざけてるように見えてあの表情…」
爽「完全に乙女だな」
由暉子「乙女です」
誓子「はいはい!明日本番なんだから、練習するわよ!」パンパン
爽「そうだぞー、廃部かかってんだから頑張んないとな。私と誓子はともかく他三人は麻雀部ないと困るっしょ?」
由暉子「私は麻雀部無くなっても個人で出ますから別に」
爽「薄情!?」
-
由暉子「…というのは冗談として、先輩方と一緒に麻雀できなくなるのは寂しいです」
爽「ユキの冗談は冗談に聞こえないんだよなあ…まあともかく、ガチでやると決めた以上後悔はしたくないからね。成香!ビシビシ鍛えていくよ」
成香「ヒッ!?」
揺杏「ふっふっふ、望むところだ」
京太郎「あの…」
爽「何だ?」
京太郎「居るだけなのも何なんで、昼飯良かったら任せてくれませんか?」
-
明日早いんで寝ます!センセンシャル!
-
えーなんでー
-
有珠山はまだ掘り下げられて無いから楽しみ
-
面白いけどこのスピード
まるで原作者の小林立さんみたいだぁ(直喩)
-
アイスティーはレズの飲み物だったのか…。
-
爽「え、マジ?手料理?じゃあお願いしようかな」
京太郎「任せてください」
爽「ん。部費から出そう。いいよな誓子?」
誓子「そうね、外食する時間も惜しいし」
京太郎「じゃあ食材買ってきます」
爽「うん、じゃあ揺杏…」
揺杏「オッケー!行こう京太郎っ」
爽「ノリノリかよ。今日は寄り道すんなよー」
揺杏「分かってるって」
バタン
成香「…青春してるなあ、いいなあ」
爽「私らの青春も十分アツいって、へーきへーき。さて、特打ちだ!」
-
〜大型スーパー〜
揺杏「げっ!?何だこの人だかり!」
京太郎「セールみたいだな、東京はセールだけでも混み方が半端ねーわ……何?牛肉がこの値段だと?揺杏、行くぞ!」
揺杏「おう!」
ワーワー オサナイデクダサーイ
京太郎「なんて人だ」
揺杏「これは…流石にやめとくか?」
京太郎「いや!このお値段を前にして退却するのは主夫魂が廃る、突っ込むぞ!掴まってろ」パッ
揺杏「!!…おう、取るぞ!」
京太郎「そりゃ!」
ワーワー ウオー ドケー
揺杏「……」
揺杏「……///」ギュッ
-
始まってた。
-
これノンケか?
-
キンクリ
京太郎「いやー、買った買った」ドッサリ
揺杏「何か色々買ったけど、何作るんだ?」
京太郎「秘密。まあ楽しみにしとけって。…ただいま」ガチャ
爽「おかえりー、ちょうど半荘終わったから揺杏交代な」
揺杏「へーい」
爽「じゃ私が抜ける」
京太郎「キッチン借りますね」
爽「お、そうだ、私も手伝うよ」
京太郎「え、別にいいっすよ」
爽「いいっていいって、私こう見えて包丁使いとか自信あるし、下ごしらえくらい手伝うよ」
揺杏「……」ムッ
京太郎「そうっすか?じゃあ…」
揺杏「…爽せんぱーい、私の後ろで切り方指導してもらえませんかー?イマイチまだ牌効率自信なくて」
-
爽「えー」
揺杏「先輩」ジトッ
京太郎「そっち優先してくださいよ、練習がはかどるように飯作るんですから」
爽「そっかあ、じゃあそうしよっかな」ニヤニヤ
京太郎「任せといてくださいって、じゃあ」
バタン
揺杏「……何ニヤニヤしてんすか」
爽「いや、…揺杏ってば案外嫉妬深いんだなって」
揺杏「なっ…!?」カァァ
-
〜正午頃〜
揺杏「よっしゃー!大勝!」
由暉子「…バカヅキ」
成香「トばないようにするのがやっとでした…」
爽「まっ、一度も振り込んでない辺り流石ユキだけど」
ガチャ
京太郎「皆さーん、昼食お持ちしましたー」
爽「おっ、ナイスタイミング…これは、タコス!?」
京太郎「麻雀打ちながらでも食えるものがいいかなと。ウチにタコス好きな奴がいるんでよく作るから得意だったってのもあるんスけど」
爽「片岡さんだね?もちろん調査済み」
成香「うわー!美味しそうです!」
揺杏「…やるじゃん」
-
揺杏ちゃん可愛い
孕ませたい(ノンケ並感)
-
YANちゃんかわいい
京ちゃんのタコス食べたい
-
続き上げるんだよあくしろよ
-
爽「じゃ気遣いに甘えて打ちながら食べるか」
由暉子「いただきます」ヒョイ パク
爽「な!?ユキフライング!」
由暉子「おなふぁふいへはんで(お腹空いてたんで)…ゴクッ…ん!?これは!」
爽「どうだユキ!?」
由暉子「サルサソースの辛味、トマトの酸味、シャキシャキのレタスの歯ごたえ…合挽き肉の火の入れ方も絶妙…これがトルティーヤの中で渾然一体となって……b!」サムズアップ
爽「味にうるさいユキが絶賛しただと…じゃ私も」パクッ
爽「…旨い!」
成香「おいしいです!」
誓子「美味しいね」
揺杏「…美味しい」
京太郎「いやーよかったッス…あ、飲み物も作ってみたんでどうぞ」
-
始まってた。
-
爽「これは、トロピカルジュース?」
京太郎「ジューサーがあったんで。ビタミンと糖分の補給になるかと」
爽「ゴクッ…ゴクッ…こっちも旨い!いやー悪いね何から何まで」
成香「清澄の人いいなあ、こんなおいしいもの作ってくれて優しいマネージャーさんがいて」
京太郎「一応選手です…」
成香「わわ!ご、ごめんなさい」
京太郎「いいんです、実際やってることはマネージャーみたいなもんですから」ハハハ
成香「でも須賀君はすごいと思います。皆をサポートするために頑張ってるんじゃないですか」
爽「自分を昏睡監禁した相手に料理を振る舞うお人好しっぷりは感服するね」
京太郎「まだ許してないッスからね」ジトッ
成香「お、お詫びとお礼に夕方は私たちがご馳走しますから!」
ワイワイ
揺杏(お人好し…か)
揺杏「……」ウツムキ
-
夕方
爽「しゃー!今日の練習終わり!」
成香「つ、疲れましたー…」
誓子「ほとんどぶっ通しだったもんね…」
揺杏「……」
爽「揺杏、ちょっとリフレッシュがてら散歩付き合ってよ」
揺杏「…いいっすけど」
爽「よし行くぞ……誓子、悪いけど他連れて食材買ってきてくれなーい?」
誓子「えー」
爽「頼むって、な?」チラッ
誓子「…分かった、料理はちゃんと手伝ってよね」
爽「あいよー」
-
〜遊歩道〜
爽「フーフフーン♪」
揺杏「…先輩」
爽「何?」
揺杏「何って…わざわざ指名して散歩してるんスから、何か用があるんじゃ?」
爽「…須賀京太郎」
揺杏「っ!?」
爽「ほら動揺した」
揺杏「どーよーしてないって!」
爽「いや、別にいいんだけどさ。なんか朝方からテンション高かったり、かと思ったら何も喋らなくなったり何かあるのかなー、と」
揺杏「……」
爽「お前もしかして、あいつのことが好きなのか?」
揺杏「……ん」コクン
爽「…ふーん」
-
揺杏「…笑っちゃいますよね!こんな簡単に惚れちゃうなんて、バカみたいじゃないっすか」
爽「そんなもんだよ恋なんて」
揺杏「そんなもんですかね?…ただ一緒にいることが新鮮で、楽しくて、嬉しかった。こんなの初めてだった」
爽「初恋だったん?」
揺杏「まあ…でも別にいいんです!アイツは大会が終わっちゃったら長野に帰る。好きになっても離れちゃったらそれっきりっすから…初恋は叶わないなんて言葉もありますし…私もあいつも楽しかった、そういう思い出でいいんじゃないかって」
爽「青春だな」
揺杏「……でも、思っちゃったんすよね」
爽「何を?」
揺杏「きっとアイツは、誰にでもあんな風に優しくするんだろうな、って」
-
爽「……」
揺杏「いつでも、誰にでも、私に向けてくれたあの笑顔を振り撒いて。…そういやあそこ可愛い子多いからそっちで彼女の一人や二人すぐ出来るっしょ。あいつ顔も悪くないし」
爽「…揺杏?」
揺杏「仲良くなったっつっても長野と北海道じゃ遠すぎるしな。あ、でもでも爽先輩、今度の八月に京太郎有珠山遊びに来るんですよ!どこ行ったらいいっすかね?温泉は確定として。噴火口見物もいいけど最近火山が活発だからなあ。奮発して観光タクシーかなんかチャーターして海岸沿いに行くのもいいっすね!ホタテとか、イクラとか……おいしい海の幸食べ歩いたりっ、それで、それでぇ…」ポロポロ
爽「揺杏」
揺杏「さわや、せんぱい…嫌だ、アイツと離れたくない!きっとと、きっと時間が経ったら、だんだんあいつは私のことなんか忘れてしまうんだっ!そんなの、やだよぉ…」ポロポロ
爽「揺杏っ」ダキッ
揺杏「爽、せん、ぱい…ううっ…うわあああん!」
-
爽「…顔グシャグシャだぞ。お前らしくもない。落ち着けって、な?ほらこれで鼻かめ」
揺杏「…ぐすん」チーン
爽「任せとけ、…私がくっつけてやる」
揺杏「…え」
爽「元々私が連れてきたんだし、責任は私にあるからな。それに私はハッピーエンド至上主義者でね。バッドエンドの話なんてゲロが出るほど嫌いなんだ」
爽「まして私の目の前で、大事な後輩が失恋するなんてまっぴらごめんこうむるね。だから揺杏、この獅子原爽様に任せとけって!」
揺杏「せん…ぱい…………うわあああん!」
爽「だから泣くなっての!」
ワイワイ ヤンノヤンノ
ハギヨシ「……」(物陰から)
-
ハギヨシ「有珠山高校、ですか。須賀君をさらったのは」
ハギヨシ(須賀君、待っててください。私は貴方を速やかに助け出してみせます)
ハギヨシ(…まして、あのような女どもになど!貴方を渡しはしません)ゴッ
-
このハギヨシさんは悪のホモなのか否か(戦々恐々)
-
言ってるそばからやっぱり悪のホモじゃないか(絶望)
-
人間の屑がこの野郎......(憤怒)
-
申し訳程度のスマブラ要素に草
-
黙れ悪のホモ
-
珍しくホモが叩かれる展開で草
-
ゆあんのことが好きだったんだよ!(迫真)
割とまじでかわいいよー
-
序盤のクッソ汚い展開は何だったのか
-
まーだ時間かかりそうですかね〜
-
今週中には…(小声)
-
お前のSSを待ってるんだよ!(迫真)
-
もう一歩踏み出せる 私待ってたよ〜
-
〜夕飯後・密談中〜
揺杏「あ゛ー、エプロン作戦失敗」
爽「いや、揺杏も可愛いとは思うんだ。男が好きなギャップ萌え観点からもバッチリ。ただ誤算だったな…」
揺杏「ユキ」
爽「まさか昔揺杏が作った特製エプロンを着てくるとは思わなかった」
揺杏「完全に持ってかれた…」
爽「須賀君の鼻の下伸びまくり」
揺杏「先輩、次どうします?」
爽「うーん……考えてみたらもうそんなに時間無いんだよなあ。明日は準決勝本番。結果がどうあれ須賀君は明日には解放しないと流石にマズい。となると、今夜しかないわけだ。よし、揺杏!」
揺杏「何か名案が?」
爽「押し倒せ」
-
>>121
お前のことを待ってたんだよ!
-
揺杏「押したお…って、な、なに考えてんすか先輩!」
爽「年頃の男がそんな状況になったらそりゃもう襲うだろ。据え膳食わぬはなんとやらと言うし。既成事実で攻めるのもアリって死んだばあちゃんが言ってた」
揺杏「さすが先輩のばあちゃん!ってんなことできるかあ!」
爽「冗談。安売りするのも良くないからな。お前がヤりたいなら別だか」
揺杏「まだ早いって!」
爽「まだ?」
揺杏「…あ」ボッ
爽「……もうあれだ、揺杏。告っちまえ」
-
揺杏「告、る…」
爽「そうそう。小細工の権化たる私が言うのも何だが恋愛における変化球はただの遠回りだ。お前の愛の豪速球、あいつのインハイに投げ込んでこい!」インハイダケニ
揺杏「聞こえてるって…はぁ、告白かあ…やったことないし」
爽「んなもん『好きでええええす!!付き合ってちょおおおおおお!!!』でいいんだよ!ゆっくり話す時間なんてもうほとんど残ってないし、今夜決行だ!」
揺杏「……分かった、やってやるよ!」
爽「おうその意気だ!フラれたら私の部屋に逃げてこい。思う存分慰めてやるからよ。…あ、ユキは須賀君の部屋に泊まらないといけなくなるか」
揺杏「それはダメ」
爽「ん…まあともかく、健闘を祈る!…しかもう私に出来ることはない!ガンバ、揺杏」
-
いいぞーコレー
-
〜数時間後・寝室〜
京太郎「いやー夕飯旨かったなー」
揺杏「…ふふ、だろ?」
京太郎「なんつーか、女の子の料理はやっぱ丁寧っていうか、小綺麗に切り揃えてあるニンジンひとつとってもテンションが上がるもんなんだよ、男にとって。あれだ、女子力!」
揺杏「女子力か」
京太郎「ああ、清澄では今のとこ残念ながら恩恵に預かれてないけどな」
揺杏「なあ、京太郎」
京太郎「何だ?」
揺杏「私って女子力無いかな?」
-
京太郎「ん?…普通にあると思うぞ」
揺杏「どの辺が?」
京太郎「今日の料理旨かったし…エプロンも似合ってたぜ」
揺杏「ユキに鼻の下伸ばしてたくせに」
京太郎「…バレてた?」
揺杏「スケベ」
京太郎「仕方ねーだろ」
揺杏「成香もジロジロ見てたし」
京太郎「グェッ」
揺杏「誓子先輩の目から光が消えてた」
京太郎「怖っ」
-
揺杏「あのエプロン全部私が作ったんだ」
京太郎「へー、すげえな」
揺杏「もっと誉めろ」
京太郎「店でも開けるんじゃないか」
揺杏「うん、ちょっと夢なんだ」
京太郎「マジでやれるって」
揺杏「うんうん、もっと誉めて」
京太郎「天才」
揺杏「他には?」
揺杏「えーと…背が高くて…モデル体型?」
揺杏「もっと」
京太郎「尖ってるようでわりと優しい」
揺杏「もっと」
京太郎「……結構可愛いとこある」
揺杏「人たらしの人でなし。緊縛好きの鬼畜野郎」
-
京太郎「なっ」
揺杏「……巨乳好きの、お人好し。ウザくて、優しくて、私よりデカイ生意気な後輩。そのくせよそ見ばっかりしやがって……私だけ見てよ」
京太郎「はっ…!?」
揺杏「だって、私は、京太郎が、すっ…」
京太郎「……す?」
揺杏「…す…す…」カァァ
-
揺杏「京太郎スープレックスゥゥゥゥ!!!」バーン
京太郎「ぐわぁぁぁ!」ドスン
揺杏「クッソクソクソ、年下のくせに!ムカつくんだよコノヤロー!」クビシメ
京太郎「ぬわっ、…やりやがったな、そっちこそ年上のくせに子どもみたいな理由で俺を散々な目に遭わせやがって、痛い目見せてやる!」グイッ
揺杏「こんのーっ変態!」ドタンバタン
京太郎「そっちこそ、この犯罪者めー!」ドン
揺杏「きゃっ!?」
京太郎「うおっ!?」ドサッ
-
ああ^〜ノンケになるぅ〜
-
揺杏「……」
京太郎「……」
揺杏(ベッドの上、私、押し倒されて…?)
京太郎「お、おい」
揺杏「なっ、うああっ」///
揺杏(ヤバい、耳まで真っ赤だ。どうしよ、京太郎め、何か言えよっ…)
ドクン
揺杏(い、いや、これでいいんだ。これで計画通りなんだ)
京太郎「どうした、どっか打ったか?」
揺杏(ええい、ままよ!)ギュッ
京太郎「!?」ドサッ
京太郎(ヤバ、揺杏の顔近い…ってこいつ何で、何で目つぶってんだよ)
京太郎(何でこんな顔赤いんだよ、何でちょっと泣いてんだよ、なんでこの人…こんな可愛いんだよ…!こんなんじゃ俺、我慢できなくなるだろうがよ!)
京太郎「ゆ、揺杏…?」
-
揺杏「……………………………」
揺杏「………恥かかせんなよぉ」
京太郎「!?」
京太郎(あ、ダメだ、理性、切れるっ…)
京太郎「…揺杏」スーッ
揺杏(…き、来たっ)ンーッ
パチン
-
京太郎「な!?て、停電?」
揺杏「ん、どうしたんだ…って、暗っ!?」
京太郎「おいおい急になんだよ、雷でも落ちて−−」
『『いけませんねえ……!』』
京太郎「声が!?」
『『年端も行かぬ高校生が……!勢いで唇を重ねるなんて……!』』
京太郎「ど、どこだ!」
『『そういうことをねぇ……私達の間では……<邪淫>と言うんですよ……!』』
-
ふざけんな…やめろぉ…。(絶望)
-
『『その女が誘ったんですね……とんだビッチだ……!』』
京太郎「誰だ!姿を現せ!」
『『清き青年を……邪淫を行うような女は……粛清しなければいけませんねぇ……!』』
京太郎「こ、声が近付いてくる…!」
揺杏「きょうたろぉ」ギュッ
『『怖かったですね……今助けてあげますからね……』』
京太郎「卑怯者!何処に居るんだ!」
『『あなたの後ろですよ』』
ハギヨシ「…………京太郎くん」
-
京太郎「なっ……!?」
ハギヨシ「……おまたせしました。貴方を助けに参りました。辛かったことでしょう。……さあ、こちらへ」
京太郎「誰だ……お前」
ハギヨシ「やだなあ……私は貴方の友人、ハギヨシですよ」
京太郎「違う……お前はハギヨシさんじゃない……誰なんだ、お前?」
ハギヨシ「ククク……嫌だなあ、私が分からなくなるくらい、その女の邪淫に侵されてしまったんですかねぇ……!」
京太郎「揺杏!逃げろ!」
ハギヨシ「遅いッ!『素敵殺法・背蛮朱張<セバスチャン>』!!」
シュルルシュパッ!
-
揺杏「いやぁっ!?」
京太郎「ああっ!?突然赤い縄が飛んできたと思ったら、一瞬にして揺杏が吊るされて駿河問いの姿勢に!?」
http://i.imgur.com/A3XiR5V.jpg
揺杏「な、何これ!下ろしてよっ!?」
京太郎「揺杏!」
ハギヨシ「フン、メスガキはそこで指をくわえて見ているがいい……京太郎くん、私と一緒に行きましょう」
京太郎「うわっ、やめろ、やめろ離せってこのっ……!?お、お前、何で勃ってんだ!?」
ハギヨシ「当ててるんですよ……!貴方を助け出せる……私の興奮を……!」
京太郎「やめろ!押し付けるな!やめろォ!やめろォ!!」
ハギヨシ「さあ、一緒に涅槃の国へと参りましょう……!」
京太郎「うわああああああああああ!!」
バァン!
-
ああ^〜ホモになるぅ〜
-
ハギヨシ「何奴!」
爽「……穏やかじゃねえじゃねえか、執事さんよぉ」
誓子「揺杏!」
成香「揺杏ちゃん!」
由暉子「先輩!大丈夫ですか!?」
揺杏「み、みんな……」
ハギヨシ「おお……これはこれは、女共がお揃いで、私になんの御用でしょうか?」
成香「……ゆ、揺杏ちゃんを離してーっ!」ダッ
爽「バカ!やめろ成香!」
-
ハギヨシ「フッ!」トン
成香「きゅぅ……」バタン
誓子「な、なるかぁぁぁぁぁ!!!」
ハギヨシ「フフ……気絶させただけですよ……これでおわかりでしょうか?貴女方では私には−−」
誓子「……くも」
爽「あーあ、アンタ、有珠山で一番ヤバイ奴を怒らせちゃったよ」
誓子「よくも……よくも成香を!!……殺す」ギラッ
-
ハギヨシ「……殺気」
誓子「ハァァァァァァッ!!!」ダッ
ヒュッ
ハギヨシ「…それで私を倒せるつもりですか」
爽「なっ、空手五段、合気道三段の誓子の突きがかわされた!?」
誓子「……セイ!ヤァッ!ハァァッ!!」シュババババ
ハギヨシ「まるで五月のそよ風の如しです」ヒュンヒュンヒュン
由暉子「あの動き……まさか!」
爽「知ってるのかユキ!?」
由暉子「ああ…あれは『蒙崩拳<モーホーケン>』!古代中国の宦官に伝わる、同性の意中の相手を無理矢理倒し、犯すために編み出された暗殺拳!その一撃はあらゆる人間を昏睡させるに匹敵する威力を誇り、中国拳法家の間でも禁忌と恐れられ今は受け継ぐものもいないという。(民明書房刊『執事-血塗られたその歴史-』より)……それを、こいつは使いこなしてる!? 」
-
なんだこの展開!?
-
爽「誓子!!」
揺杏「先輩!」
京太郎「お前、いい加減に−−」
ハギヨシ「おっと」シュバッ
京太郎「うわああっ!?」
爽「くそ、京太郎も吊るされた!」
ハギヨシ「さて、次はどなたが相手ですか?」
由暉子「……先輩、退がっててください」シュルルッ
爽「ユキ、お前……!」
由暉子「こいつは、私が倒します」
ハギヨシ「……なるほど、その構え、中国王朝後宮に伝わる『恋厨拳<レーズーケン>』の伝承者とお見受けしました」
由暉子「本来乙女同士の逢瀬に用いるこの秘拳……例え男女の仲を守るためだとしても、私の大好きな先輩を傷つける者は、過たず撃ち抜いてみせましょう」
-
ハギヨシ「……なるほど、それならばこちらも、本気でお相手させていただきましょう…!」
由暉子「……」
ハギヨシ「……」
爽(ひりつくような空気だ…!)
由暉子「『百合拳・裂裸兎立玖(サクラトリック)』!!」シュパーン
ハギヨシ(速い…!)カスメッ
ハギヨシ(だが、甘い!)
ハギヨシ「素敵殺法・セバs…!?」
爽「うまい!今のはオトリだ!」
由暉子「『房中術・貝合わせ』!!」ドカッ
ハギヨシ「ぐわぁぁぁっ!?」
爽「ユキが飛んで股の間で奴の首をホールドした!」
ハギヨシ「くっ、離せッ!アアッ!」
由暉子「どうですか?苦しいですか」ギリギリ
由暉子「このまま乙女の花園の中で絞め落としてあげますね」グググッ
爽「やったか!?」
-
ハギヨシ「………フフフ」
由暉子「!?」
ハギヨシ「フフフ…ハハハ…フハッーハッハッハッハッハッハッハ!」
由暉子「何が可笑しい!?」
ハギヨシ「下に見られたものです…蒙崩拳は異性愛者<ノンケ>喰いのために発達した拳法……ならば当然、メスガキを殺る技もその奥義に含まれている……!」
由暉子「しまっ−−」
ハギヨシ「遅い!『素敵滅法・玄執事事<クロシツジ>』!ハァッ!!」モミモミモミモミ
由暉子「なっ、いやっ、きゃあああああ!!」
ハギヨシ「ホラホラホラホラ」モミモミモミモミ
由暉子「やめっ、ああっ、あああああああああああああん!!!……」はてっ…
ハギヨシ「……他愛ない」
由暉子「……せんぱ、い…ごめんなさい…私…けがされて…しまいました」ビクンビクン
爽「よくも…嫁入り前の可愛い後輩たちを!」ギリッ
-
やったか!?←やってない
-
京太郎「ああ…何てことを…」ハアハア
揺杏「……」ジトー
京太郎「……ごめん」
爽「この性犯罪者め…地獄に堕としてやる」ゴォッ
ハギヨシ「これは……まるで獣のような……!」
爽「この獅子原爽の仲間を傷つけたことを、あの世で悔いろォォ!」シュダッ
ハギヨシ「くっ」シュ
爽「ガオオオオオオオ!!!!」シュダダダダ
ハギヨシ「なんと不規則な動き!…読み切れない!」
ザクッ シュッ
ハギヨシ「グハッ!」タラー
爽「グルルルルルルガウウ!」
ハギヨシ「まるで……獅子!」
シュッ ズバァッ
爽「ギャウウウウウ!!!」
ハギヨシ「……手に負えない……!」
京太郎「獅子原さんが押してる!」
揺杏「やっちゃえ!爽先輩!」
-
ハギヨシ「かくなるうえは……奥義で葬りましょう」ジーッ
京太郎「ん、ファスナーを下ろした!?」
ハギヨシ「お見せしましょう……フォースの力を!」
シュピォン ブォン
京太郎「な…………!?」
揺杏「これ……………っ」カァァ
ハギヨシ「慄くがいい。これが我が力!我が奥義!『チ○ポセイバー』だッ!」ブォン
京太郎「に、2メートルはあるぞ……!」
揺杏「てかこれ普通に逮捕っしょ……!」
爽「………」
ハギヨシ「当たれば一撃だ。さて、………いつまでかわせるかな?」ニヤリ
-
>>142
ハギヨシ「遅い…!!」ピシーン
誓子「……ぐっ……おの……れ……」バタン
-
ハギヨシ「ハァッ!」
ブォン ブォン
爽「…くっ!」ピョン
ハギヨシ「どうしました?かわしてばかりでは勝てませんよ…!」
ブォン ブォン ブォン
爽「ぐぅぅ…!」スタッ ヒョイ ピョン
ハギヨシ「ソイヤァ!」
ブォン
ドンガラガッシャーン
爽「うわぁっ!?」
バァン
爽「…ハア…ハア…」
ハギヨシ「さて、覚悟なさい」
爽「かくなるうえは…この獅子原家に伝わる丸薬を…」
揺杏「爽先輩!それだけは!それだけは飲んじゃダメだ!お嫁に行けなくなるって!」
爽「心配すんな…私は嫁に行く方じゃなくて、もらう方だからな…それに、お前の恋を成就させるって約束しただろ?……そのためなら、処女や童貞の1つや2つ、くれてやる!」
爽「だからそこの変態執事野郎!今夜は寝かさないぜ! 」ヒョイ ゴクッ
『『ドクン』』
-
爽「うおおおおおおおお!!!!」ニョキニョキニョキニョキ
京太郎「こ、これは…!?」
揺杏「爽先輩のパンツを突き破って出てきた…」
シュピーン ブォン ブォン
爽「見ろ。これが私の『iPS棒セイバー』だ!!」
京太郎「なんだこれ…」
揺杏「正視に耐えない…」
ハギヨシ「なるほど、面白い。貴女もまた、フォースの使い手ですか」
爽「その薄汚い『ホース』を叩き斬ってやる」
ハギヨシ「吐かせ!うおおおお!」
シュビッ ブォン
ピシュゥゥン
パシュウウウン
ブォン ピシシシシシ ブォン ブォン
爽「やあああああっ!!!」
ブォン ピシュゥゥン
京太郎「お互いのセイバーから白濁液が火花のように飛び散ってる!」
揺杏「げっろ…」
-
爽「揺杏!京太郎君!」
シュパ ザシュッ
揺杏「うわぁ!」ドサッ
京太郎「うおっ!」ドサッ
爽「こいつは私が食い止める!二人は逃げろ!」
京太郎「でも…!」
爽「いいから!振り向かずに逃げろ!」
京太郎「獅子原さん…」
爽「京太郎君、揺杏を泣かせたら許さないからな」ニッ
京太郎「……揺杏!手貸せ」
揺杏「……うん」
タッタッタ…
ハギヨシ「フン、ヒーロー気取りですか。絶望が遅くなっただけのことですよ?」プシュウウウウン
爽「お前は、私が終わらせる……!」ジリジリジリ
-
ハギヨシ「そろそろ終わりにしますか」バキバキッ
爽「なっ!?」
ハギヨシ「長さ2倍!太さ2倍!そして硬度を3倍にすれば獅子原!お前を上回る12倍おちんぽジョイナスだ!」
爽「馬鹿な…」
ハギヨシ「これで終わりだあああああ!!!」
ドオオオオオオン
爽「……執事、お前は一つ大きなミスを犯した」
ハギヨシ「なん…だと…?」
爽「威力が12倍になるならッ……重さも12倍になってるってことさッ!」シコシコ ピュッ
ハギヨシ「ぬわっ!?目にフォース液が!前が見えぬ」
爽「くっそ汚いボールみーつけた
」ガシッ
ハギヨシ「あ….あ…」
爽「♪壊そうぜ!ゴールデンボール!世界でいっとー穢れた汚物ー」ニヤニヤ
-
ハギヨシ「やめろ…まだ間にあ−−」
爽「このー世はーでっかいたからじまああああああああ!!!!!」ブチュゥゥ
ハギヨシ 「あああああああああああああああああああああああああああああ(ブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」
ハギヨシ「な…ぜっ」ガクッ
爽「悪は滅びた」ペタン
爽「……やれやれ、全身ベトベトだよ………って、ん?」
爽「これは……ち○こじゃない!?中から本物の…粗チンが出てきやがった…………これはまさか……」
カツン… カツン…
爽「『肉の芽』!?」
バァーン!
咲「きゅふふふ」┣"┣"┣"┣"┣"┣"
-
チカレタ…
次回最終回です、たぶん
-
あんた精神状態おかしいよ…(誉め言葉)
-
僕もユキちゃんの乙女の花園の中で絞め落とされたいです(願望)
-
ネタ詰まりすぎで草
よくまとめられるな
-
作風変わりまくりなのに謎のバランスとってる
場末のホモ板に置いとくには惜しい逸材
-
なんだこのSS!?(驚愕)
迫りくる怒涛の展開たまげたなあ
-
昏睡レイプ→ノンケラブコメ→ジャンプ風バトル展開ってこれもう分かんねえな
-
したらばくんのバグでこのスレが消えてると心臓に悪いから早く完走して、どうぞ
-
一応バックアップは取ってるんで
まだ全然書いてないンゴ…もうちょい待って
-
>>164
ああ^〜
-
早く書くんだよあくしろよ
-
明日誕生日だぞ
あくしろ〜
-
書き終わったけど今からバイトがあああああ
すいません!明日の夜!明日の夜に残り全部上げます!
-
>>168
やったぜ。
-
お前のSSを待ってるんだよ!
-
爽「おま…えは……宮永咲?」
咲「……」
爽(こいつ…!ただならぬ殺気を纏ってやがる……それに……)
咲「……きゅふふふ」
爽(何だこの…心臓を鷲掴みにされてるような……不穏なオーラ!)
咲「……獅子原さん、何か最期に言い残すことはない?」
爽(……ダメだ、もう立ち上がる気力さえ無い……)
咲「はぁ……せっかく力を与えたのに、この様子じゃハギヨシさんも使い物にならないね……あなたのせいでもう二度と京ちゃんとハギヨシさんはクッソ濃厚なホモセッ○スが出来なくなったんだよ?分かる?この罪の重さ」
爽「くっ……殺せ」
-
咲「……そうしてやりたいのは山々だけど、物理的に殺っちゃうと皆のインハイに迷惑がかかるから。だから獅子原さん、準決勝の大将戦。ここであなたを始末してあげる……公衆の面前で、二度と麻雀が打てない体にしてあげるから」
爽「ハハ……手負いの獅子の恐ろしさ、身を持って教えてやるさ……!」シュッ
咲「おっと危ない」スッ
爽「ぐわっ!」バタッ
咲「じゃあ私はあの女にお仕置きしてくるから、しばらく寝ててね」
爽(揺杏……気を付けろ……!)
咲「……カンッ」ゴッ
爽(こいつは本物の………)ガクッ
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
-
お前の事を待ってたんだよ!
-
〜ホテル・廊下〜
揺杏「ハァ…ハァ…」ダッダッ
京太郎「……くそっ!どうなってるんだ!」ダッダッ
揺杏「……ちょいタンマ」
京太郎「っとと、急に止まるなって」
揺杏「………京太郎、私はもういいから置いて逃げなよ。あいつの狙いはお前だ」
京太郎「バカ、置いてけるかよ」
揺杏「でも、もう私走れな………キャッ!?」ヒョイ
京太郎「……走れないなら、背負っていくだけだバカヤロー」
揺杏「で、でもあいつに捕まったら、京太郎が……」
京太郎「俺が掘られてでもお前に手出しはさせない……爽さんに任されたんだからな……それに」
揺杏「……それに?」
京太郎「……何でもねえよ!行くぞ!」
「どこに行くの、京〜ちゃん?」
-
京太郎「ッ!?」ゾクゾクゾクッ
揺杏「あ…あ…」ガタガタ
カツ カツ
咲「……」ブツブツ
京太郎「さ…咲なのか?」
揺杏「清澄の……大将!?」
咲「…私の最近のトレンドは中日ドラゴンズの谷繁さん×和田さん。共にシゲちゃんベンちゃんとあだ名で呼び合うほどの仲良しで知られるベテラン二人組。しかし今年から谷繁さんが兼任監督に就任したことで監督と選手という立場で接しないといけなくなって葛藤する谷繁さん。しかしそんな谷繁さんを助けようとあえて今まで通り明るく声をかけ、ともすれば険悪な雰囲気になりそうな中日ベンチを和ませる和田さん。中日を支えるこの熱く固い友情が優勝への戦いの中で次第に愛に変わっていく…そんな展開」ブツブツ
京太郎「…腐ってやがる、遅すぎたんだ」ガタガタ
揺杏「こいつはくせぇ…ゲロ以下の臭いがプンプンするぜ…」カタカタ
咲「……BLって楽しいよね」ニッコリ
-
咲「…だのに何で京ちゃんはすぐ女の子と仲良くなっちゃうかなあ」カツカツ
京太郎「咲!やめろ!」
咲「カン」ゴッ
京太郎「ぬわっ!?熱っ!何だこれ、燃えてる!?」バタバタ
揺杏「京太郎!?」
咲「京ちゃんどいて!そいつ殺せない」
揺杏「ぱ、発火能力(パイロキネシス)…」
京太郎「ま、まさか!?清澄高校に伝わるあの『火の七日間』の犯人は…!?」
咲「ふふふ…それはどうかな…」
京太郎「く、来るなー!」
揺杏「お前…爽先輩をどうした!」
咲「どうしたって…ちょっと『カン』しただけだよ」
揺杏「よくも……許さない!うおおおおお!」ダッ
京太郎「よせ揺杏!」
-
咲「カン」ゴッ
揺杏「うわああっ!!」ズドーン
京太郎「揺杏!大丈夫か!?」
揺杏「…うん……何とか」
咲「今のは『暗カン』じゃない…『加カン』だよ。次は吹っ飛ばすだけじゃ済まないから」
京太郎「お前…何てことを」
咲「というか京ちゃん…その子のことも名前で呼ぶんだ。最初は私だけだったのになあ…まさか『お姫様』呼びは使ってないよね?」
京太郎「おひ…今そのことはいいだろ!」
揺杏「……たらし」ジトーッ
京太郎「違うっての!あれは言葉の綾で…」
咲「そうだ、京ちゃん。ハギヨシさんも使えなくなっちゃったし……」
咲「それなら、幼馴染みの私と付き合ってよ」
-
京太郎「つきあっ……はぁ!?」
咲「はぁ、って、ひどい京ちゃん、女の子が頑張って告白したのに」シクシク
京太郎「いやいやいやいや、おかしいだろそれって、何だよ急に」
咲「全然おかしくないよ、本気だよ。この際だから開き直っちゃうけど、私中学校の頃からずーっと京ちゃんが好きだったんだよ?何度も何度もアピールしてるのに、京ちゃんはヘラヘラしてまともに取り合ってくれないし。私がこんな風に歪んじゃったのだって、京ちゃんのせいなんだからね?」
京太郎「咲……」
咲「京ちゃん、私と恋人になってください。そしたらもちろん、その女も見逃してあげるよ?」
京太郎「……それは」
揺杏「ハァ!?そんなのヒキョーだろ!」ギリッ
-
咲「何さ!」
揺杏「お前幼馴染みなんて言うんだから京太郎がどんだけお人好しか知ってんだろ!そこにつけこむなんてどういう神経してんだ!」
咲「ふん、京ちゃんをいきなりさらっていった犯罪者が大きな口を。別にこの条件が無くったって京ちゃんは私を選んでくれるんだからっ!私はずっと京ちゃんを見つめ続けてきたんだから!ぽっと出のあんたに負けるわけがない!」
揺杏「私の仲間を皆傷つけておきながら人のこと言えるかこの放火魔!」
咲「放火ま、って私は放火なんてしてませんー!公式でちゃんと言及されましたー!ただちょっとカンすると火が出るだけですー!」
揺杏「さっき意味深なこと言ってたのお前だろ!お前みたいなクレイジーサイコ腐女子に京太郎を渡すもんか!」
咲「さっきから京太郎京太郎って、あんた京太郎の何なのさ!」
揺杏「き、京太郎は…私の…」
咲「あんたの何?」
揺杏「京太郎は…京太郎は私の彼氏だ!!!」
-
咲・京太郎「……ええーっ!?」
揺杏「昨日だって二人で同じベッドで一夜を共にしたんだ、そうだろ?」
咲「一夜を共にって……」カァァ
京太郎「おい、それは…」
咲「嘘だよね京ちゃん!?」
京太郎「いや……一緒に寝たのは事実です」
咲「嘘…嘘って言ってよ…」カタカタ
揺杏「それだけじゃないぞ!京太郎は私のこと縛って……」
咲「拘束して!?」
揺杏「上になったり下になったり……」
咲「騎○位や正○位で…」レイプメ
京太郎「いやそれは違うからな」
揺杏「……とにかくっ!女の子にあんなことしたんだから、責任取ってもらうからな!京太郎、私と……」
揺杏「……私と付き合え!!!」
-
京太郎「ゆ、あん…」
咲「もういい、こいつゴッ倒す」ズズズ
京太郎「待て、お、落ち着けって」ガシッ
咲「放して京ちゃんっ!!」
揺杏「京太郎いいよ放して!来いよ幼馴染み!カンなんか捨ててかかってこい!」
咲「NTRは断固許さない!幼馴染みとくっつくのが物語の王道なんだから!」
揺杏「ところがどっこい、幼馴染みは横から来たヒロインに主人公かっさらわれるパターンのが多いんだなこれが。負け犬属性は引っ込んでな!」ダッ
咲「やろおおおおぶっこらっしゃああああああああ!!!」ダッ
京太郎「やめろおおおおおお!」
-
バタバタバタ ピカッ
板倉「警備員だ!お前たち、何をしている!」
咲「しまった!」
揺杏「騒ぎすぎた!」
咲「このままじゃ失格になる!に、逃げなきゃ!」ダッ
板倉「待てぃ!」ダッ
-
〜十分後〜
京太郎「ま、撒いたか…」ハァハァ
揺杏「何とか……」ハァハァ
咲「……京ちゃん、一緒に来るよね?」
揺杏「なっ…お前、この期に及んでまだ京太郎を連れてこうと!」
咲「じゃあ京ちゃんはこのまま有珠山にいる気なの?どっちにしても京ちゃんは清澄に帰らないといけないんだよ?」
京太郎「……その通りだ」
揺杏「京太郎…」ギュッ
京太郎「……ごめん揺杏、俺は最後は結局長野に帰らないといけない。気持ちは嬉しかったけど……お前の側には居られないんだ……」
揺杏「……」
咲「そうだよね。京ちゃんは長野の高校生だもんね。この人には悪いけど、帰らないといけないもんね」
京太郎「ごめん揺杏……でも俺は……」
-
揺杏「うるさいバカ!!」ドンッ
京太郎「うわっ!」ドサッ
揺杏「今さら優しくしてどうするつもりなんだよ!どうせなら嫌いって言えよ!ウザいとでもブサイクとでも言えよ!これ以上優しくされて、私の心をどうするつもりなんだよ!
京太郎「ごめん、俺はただ……」
揺杏「京太郎なんて嫌いだ!大嫌いだ!長野でもどこへでも行っちゃえ!!」バタバタ
咲「………これ以上いるとまた見つかっちゃう。行こう、京ちゃん」ギュッ
京太郎「……ああ」ダッ
タッタッタ……
揺杏「嫌いだ!嫌いだ!嫌いだ……あっち行っちゃえ……」
揺杏「………ちっくしょ」ポロポロ
-
〜翌日・有珠山控え室〜
爽「……やれやれ、何とか麻雀が打てるくらいまで私たちの体力が回復したと思ったら……」
揺杏「……」ズーン
由暉子「揺杏先輩のメンタルが壊れてましたね」
爽「今回の一件の責任は全部私にある……責めるならいくらでも私を責めてくれ。でも、清澄の大将は私が絶対倒してやるから、立ち上がってくれよ、な?」
揺杏「……」
由暉子「麻雀です!私たちは麻雀の全国大会に来てるんですよ!先輩をフった男のいる高校なんてボコボコにしてやりましょう!」
成香「元気無いの…らしくないです!」
誓子「一緒に頑張りましょう?ね?」
揺杏「……わかってるよ」スクッ ゴシゴシ
-
揺杏「……私たちは麻雀部を未来に残すため戦いに来たんだ!失恋くらいで立ち止まってられるか」ニカッ
由暉子「その意気です!」
成香「私が…私がちょっとでも稼いでくるから…!」
揺杏「頼んだぞ成香!今度こそあのヤクザと…クソ清澄に一泡吹かせてやれ!」ガッハッハ
成香「はい!おまかせください!」
爽(揺杏……まだ無理してるね……)
-
〜清澄・控え室〜
咲「ねえ京ちゃーん」ベタベタ
和「…京太郎くんが帰ってきてからずっとあの調子……不愉快です」ギリッ
久「どこ行ってたかはあえて聞かないけど、何にせよ決勝までの買い出ししてくれる人が帰ってきて助かったわ」
優希「……でも何か、京太郎の様子も変だじぇー?」
京太郎「……」ウツムキ
-
〜Bブロック準決勝・中堅戦〜
村吉アナ「中堅戦前半終了!臨海女子、リードを大きく広げます!対して大量失点の有珠山、かなり厳しい状況に追い込まれました!」
野依プロ「……絶望的!!」
-
〜有珠山控え室〜
爽「揺杏……」
成香「うえぇ……ずびばぜん…私が…私があんなに点を取られなかったら」グスン
誓子「私も…もっと防げていたら…」
爽「……信じよう、揺杏を」
-
〜清澄控え室〜
咲「部長調子良さそうだね京ちゃん!……京ちゃん?」
京太郎「………」
咲「ねえ、京ちゃんってば」
京太郎「……ごめん咲」ダッ
ガチャ バン
咲「え!京ちゃん、どこ行くの?京ちゃーん!!」
-
〜休憩時間・対局室〜
揺杏(きっついなーこれ……どうしよ、この人たちに勝てる気しないわ…)
揺杏(こんなとこでメゲるのは二流の打ち手……でもさすがに、目の前が霞んできたわ…)
揺杏(いやいや、負けるな私、ここで踏ん張ってユキと爽先輩に繋ぐんだっ!みんなのために!みんな!……)
揺杏(……どうして今になってアイツのこと考えちゃうかな私。ホントバカだ……もう終わったことなのに……)
揺杏(全部アイツのせいだ!アイツが…アイツが……)
揺杏(……でも……それでも……もう一度会いたいよ……京太郎)ウルッ
バァン!
京太郎「ハァ…ハァ…」
-
揺杏「きょうた…ろ…」
明華「??」
洋榎「ん?アンタ誰や?」
京太郎「………」カツカツ
久「あら須賀くんじゃない、どうしたの?何か差し入れでも……」スッ
京太郎「……揺杏」ガバッ
揺杏「へっ!?」ダカレッ
久「な……!?」
明華「こ、公衆の面前でハグ……」カァァ
洋榎「夏の高校生やしな」
京太郎「……わりぃ、俺ってやっぱ卑怯者だ。あれだけ傷つけたのに、結局構わずに居られないんだ」ギュウウッ
-
揺杏「京太郎……何で」
京太郎「もう俺のことなんて嫌いだよな?だったらそれでいいんだ。でもお前あの時屋上で『何でもする』って言ったよな?」
揺杏「………あ」
京太郎「……絶対勝って決勝まで来いよ。俺清澄だから全国優勝とまでは言えないけど、それは応援させてくれ。絶対勝て。勝って有珠山麻雀部のみんなを決勝までお前が連れていってくれ!」
揺杏「……命令だもんな……しょうが……ねえな……うん、任せとけ!」ゴシゴシ
京太郎「……あと、これは聞かなくてもいい命令だけど」
揺杏「へ……?」
京太郎「俺は……いや僕は……岩館揺杏さんのことが好きです!お付き合いしていただけないでしょうか!」
-
〜同時刻・小鍛冶家〜
恒子「ヒュー!やるぅー!」
健夜「ねえねえ!ちょっとこんなの許していいの!?全国放送だよ!?しかも神聖なインターハイの対局室だよ!?」
恒子「はいはい無粋なアラフォーは静かにしてねー」
健夜「アラサーだよおおおおおおお!!!」
-
〜対局室〜
揺杏「……フン、一度フッたくせに虫が良すぎ!保留だ保留!一生保留して生殺しにしてやる!」
板倉「審判だ!青春ジョイナスもいいがそこの君、後半戦始まるからそろそろ出なさい!」
京太郎「はい!すぐ出ます!……それでも返事、ずっと待ってるからな!」
揺杏「うるさい!対局に集中するから出てった出てった!……あとそれと」
揺杏「夏休み北海道に遊びに来なかったらブッ殺すからっ」
-
〜後半戦東2局・親:岩館揺杏〜
村吉アナ「岩館選手!休憩中のハプニングから目の色が変わりましたね」
野依プロ「……青春!!」フンスー
村吉アナ「ここで岩館選手ツモです!」
揺杏(さーてっ!)カチャ
揺杏手牌
22334[5]6788p123s ツモ 4p ドラ1s
揺杏(私は勝つんだ……絶対に!ここは満貫じゃ済まさないっ!)タンッ
村吉アナ「何と!ここで岩館選手の一打は一索!ピンフイーペーコードラドラツモを拒否!これはどういうことでしょう?」
野依プロ「……高め!!」プンスコ
揺杏(絶対に!)タンッ
揺杏(絶対に!)タンッ
揺杏(勝つ!!!)ゴッ
-
村吉アナ「と……とんでもないことになりました!たった3巡!」
野依プロ「……愛の力!!」
揺杏(来たッ!)ゴゴゴゴゴ
揺杏手牌
223344[5]66788p3s ツモ 7p
村吉アナ「しかも、これは……!」
揺杏「…リーチせずにはいられないね」チャッ
村吉アナ「ここで有珠山リーチ!!」
洋榎(なんやおもろそうなことしとるな)タンッ
明華(これは振り込めませんね…)タンッ
久(ちょっと勘弁してよ…)タンッ
揺杏(勝つ……!!)
揺杏(みんなのために……!そして……)
揺杏(京太郎のためにっ!!!)バァン!
揺杏「ツモ!リーチ一発ツモ平和!チンイツタンヤオリャンペーコー!……赤2!!48000ッ!!」ゴッ
-
村吉アナ「だ、大車輪が決まりました!!親の数え役満!16000オールです!」
ワァァァァァ!!!
成香「ゆあんちゃあああああんん!!」
爽「やったぜ揺杏!」
京太郎(揺杏………!)
-
〜数十分後〜
村吉アナ「中堅戦終了!有珠山岩館選手、後半戦大きく稼いで三位の清澄高校まで300点差のところまで迫りました!」
揺杏「ちっ…あとちょっと届かなかったか…」
爽「お疲れさま!カッコよかったよマジ!」
由暉子「あとは私たちに任せておいてください!」
-
〜副将戦〜
由暉子「ロン!16000です」
和「はい」
由暉子(これで2位…!)
由暉子「ツモ! 3000-6000です」パラッ
ダヴァン「親っかぶりデスか…」
由暉子(逆転トップ!)
〜以下キンクリ〜
村吉アナ「いよいよ残すは大将戦!有珠山高校、まさかの逆転トップ!しかし他校との差はわずかです!」
-
爽「……みんなが繋いだバトン……絶対に負けないッ!」ゴゴゴゴゴ
咲「よくも京ちゃんを……潰す」ゴゴゴゴゴ
ネリー「お金…!」ゴゴゴゴゴ
咲・爽・ネ「「「勝つのは私だ!!」」」
恭子(なんや二回戦よりヤバいオーラ出しよらんかこの卓)カタカタ
-
〜140分後〜
村吉アナ「試合終了!まさか、まさかの清澄・有珠山両校200000点ずつ奪い同点で決着!席順で有珠山が1位となりますが、両校決勝進出です!」
恭子(持ち点0点)「メゲたわ…」カタカタ
ネリー(持ち点0点)「モウ、クニニカエル…」カタカタ
咲「くそっ…!席順で…!」
爽「こっちも…こんなんじゃ勝った気にならないな…決勝で決着を着けよう…!」
咲爽「「最後に勝つのは私だ!」」
-
二十一世紀。
世界の麻雀競技人口は一億人の大台を突破。
我が国日本でも、
大規模な全国大会が毎年開催され、
プロに直結する成績を残すべく、
高校麻雀部員達が覇を競っていた…………。
これは、
その頂点を目指す、
少女たちの――青春の軌跡!!
彼女たちの戦いはまだまだ続く!!
ご愛読ありがとうございました
>>1先生の次回作にご期待ください!
カンッ!
-
は?(威圧)
-
〜エピローグ〜
清澄高校麻雀部室
咲「うわああああああん!!京ちゃんがあああああああ!!!」
和「泣かないでください咲さん…」ナデナデ
咲「うう……だってぇ……」
和「泣いてばかりじゃ前に進めませんよ」
咲「……うん」グスン
和「あ、そうだ。泣き疲れて喉乾いた……喉乾いてません?」
咲「うん、喉乾いた」
和「飲み物取ってくるのでちょっと待っててください」
-
こんなんじゃ商品になんないよ
-
ジョロロロロロロ ガッ ドサッ
サーッ!
和「お待たせしました、アイスティーしか無かったけどいいですか?」
咲「ありがとう、いただきます」ゴクッ
和「……」ニヤリ
続きはほんへで
もいっこカン!
-
同じ頃 北海道・洞爺湖のほとり
京太郎「いやあ、びっくりしたなー」
揺杏「まさか決勝戦の先鋒戦で早々にトビ終了が起こるなんて思わなかったよ」
京太郎「成香さん大丈夫?」
揺杏「最近は何とか立ち直って部活に顔出せてるよ」
京太郎「そっかー、良かった。こっちも暴れる咲押さえつけたり優希慰めたり大変だったわ」
揺杏「あの準決勝での暴れっぷりが大反響だったらしくてさ、麻雀部の存続が認められたばかりか新しい雀卓まで買ってもらってうちはウハウハだよ」
京太郎「うちも来年部員入るといいんだがなー」
揺杏「ハハ。いやーしかし遊んだねー」
-
京太郎「ああ…温泉にも入ったし、旨いもんも食えたし、爽さんたちにも挨拶できたし」
揺杏「ん。ねー、今からはどうする?」
京太郎「そうだなあ、午後はしばらくここでのんびりしてたいな」
揺杏「……ねえ京太郎」ギュッ
京太郎「何だ?」
揺杏「宮永さんと私どっちが好き?」
-
京太郎「咲は……ここに来る前に、咲にちゃんと、お前とは付き合えないって言ったよ」
揺杏「それガチ?別にいいよー付き合っても」
京太郎「な!?あんだけいがみ合ってたのに」
揺杏「なんか、京太郎が私のこと好きだったらそれはもうそれでいいんじゃないかなと」キャハハ
京太郎「俺がどれだけ神経すり減らしたかと…」
揺杏「京太郎、私のこと好き?」
-
揺杏「京太郎、私のこと好き?」
京太郎「……好きだよ」
揺杏「どれくらいー?」
京太郎「……有珠山くらい?」
揺杏「意味分かんないし!」キャハハ
京太郎「悪かったな」
揺杏「…京太郎?」
京太郎「何だ?」
揺杏「告白の返事」
-
京太郎「……おう」
揺杏「………」
京太郎「………」ゴクリ
揺杏「……私もね、この洞爺湖くらい」
揺杏「……お前のことが好きだったんだよ!」
その日、有珠山は小規模な噴火を起こした。そして−―
〜二人は幸せなキスをして終了〜
カン!サンカンツ!
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四槓子あくしろよ(ゲス顔)
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京太郎「………お前も意味不明じゃねえか」ゴチン
揺杏「痛てっ」
京太郎「あと………」
揺杏「……何?」
京太郎「……煙草は辞めろよ?」ニッ
揺杏「……善処する」ニコッ
カン!スーカンツ!
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(時間も文量も)かなり長くなりましたが最後まで読んでくれてありがとうございました
最後に一つだけ
今日は岩館揺杏ちゃんの誕生日です。
おめでとうございます。
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>>215
お前のSSが好きだったんだよ!(迫真)
おつかれやで
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>>215
打ち切りエンドの時は焦ったで
面白かった
また書いてくれよー頼むよー
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揺杏ちゃんの可愛さとNaNじぇい以外では生まれようのないメチャクチャな世界観を両立させた力作
1145141919810点
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ちょー面白かったよー
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いいゾ〜これ
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まとめられてて草
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最高のSSだと思いました
まとめたAILE君も、>>1ニキもセンスあるなと思いました
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