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夏だし恋でもしてみようか
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少し昔話をしたいと思います。
https://youtu.be/pwY2HqrMEW8
イメージに合う曲を御用意いたしました。
駄文ではありますが、曲とともに楽しんでいただければ幸いです。
これは、私がまだ小学生だった、遠い夏の夜のお話。
その日は地元で行う小さなお祭りの日。
学校帰り、級友の有田くんが「今日ってさ、お祭りの日じゃん、カンちゃん達と一緒に行こうぜ!!」と誘ってくれました。
一人で行くより、気の合う男友達で行くのは楽しいことです。
私は有田くんの申し出に、二つ返事で応じました。
その日の晩、少し早めの夕食をとり、親からもらった百円玉数枚を握りしめ、待ち合わせ場所へと赴きました。
私達三人は、お祭りという「非日常」を前にして、心なしか気分が昂っていました。
綿飴を口に頬張り、射的や金魚すくい等、思い思いにその時間を楽しんでいると、突然カンちゃんが「あれ、美紀達じゃね?」と叫びました。
クラスメートの美紀が2人の女子と共に前から歩いて来たのです。
美紀は、髪が長く、大人びており、クラスの男子から一番人気のある女の子。
普段の私服と違う美紀の浴衣姿を目にし、私は自身の心臓の鼓動が早まったのを感じました。
誰が一緒に遊ぼうと言葉を発したわけでもなく、6人でお祭を楽しみ始めました。
美紀はいつのまにか私の隣を歩いており、自分の食べかけのりんご飴を「食べる?」と言って私に差し出しました。無邪気な笑顔で。
私は美紀の手にしているりんご飴のように、顔を真赤にしながら「いらねーよ」とぶっきらぼうに答えるのが精一杯でした。
しばらく二人で歩いていると美紀が「足、痛い」と小さな声で呟きました。
慣れない下駄を履いていたせいで、足の親指と人差指の間が擦れたと言うのです。
少し休もうと思い、前にいるはずのカンちゃん達を呼び止めようとしましたが、4人の姿は見当たりませんでした。
はぐれたのです。
当時はまだ携帯はありません。
しかたなく私達2人は近くの公園に行き、ベンチに腰をおろしました。
「大丈夫?痛くない?」と尋ねると、彼女はそれには答えず、なんの脈絡のない質問を私に投げかけてきたのです。
「ねぇ、一休くんてさ、一休くんて…好きな人いる?」
続きはダイオウイカスレにて
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