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花果子念報

268以下、名無しに代わりまして私が引きこもります:2019/11/04(月) 14:24:41 ID:Re7XCxts
 ここはどこだろう。まっくらだ。ワタシがだれなのかもわからない。まわりには、ワタシのような
ものはいないようだ。これから、どうなるのだろうか。

 てがかりは、とおいかすかなきおくにしかない。いつかどこかで、ふたつのものがあわさって
ワタシというものがはじまったようなのだ。まだみてはいないが、このそとには、せかいという
ひろいところがあるらしい。そこには、オトコといういきものとオンナといういきものがいて、
それがであってあたらしいいのちができる、ときいたきおくがある。

 ワタシは、ひにひにおおきくなってきた。せまいこのばしょではきゅうくつだ。そろそろ、せかいの
ほうにうつるころなのだろうか。

 「カッパ」といういきもののせかいでは、そとへのでぐちで、きかれるそうだ。
アクタガワリュウノスケさんによると、チチオヤが、ハハオヤのおなかにむかっていう。
「おまえは、このせかいへうまれてくるかどうか、よくかんがえたうえでへんじをしろ」。
「いやだ」といえば、でなくてもいいらしい。

 あれあれっ、そとへおしだされそうだ。すごいあつりょくだ。だれも、でたいかどうかきいてくれない。
きかれても、なんといえばいいのかわからないが、きかれないのもちょっとさびしい。

 ついに、そとへでた。ひかりがまぶしい。あたらしいせかいのはじまりだ。からだに、
ちからがわいてくるようなきがした。ワタシをあのくらいところではぐくんでくれたオンナのひとが、
ワタシのハハオヤのハハオヤだとは、まだしらなかった。


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