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◆闇◆ダークネススレイヤー◆殺◆

182「インストラクション・ゼロ」:2015/06/14(日) 11:52:01 ID:H5UfcIOo
コンビニストアを巡ってみても、突きつけられるのは合成メイド音声のみ。やがて口座を確認できた時、そこには0の文字が残されるのみだった。
(ウカツだった)(バカ)(イディオット)己に悪態の言葉を吐いても何も始まらない。そうしてサキはスゴイクライシティを後にし、この街へとやってきたのだ。
ドサンコ・シバレルシティはサキに馴染み深い土地であり、父方の祖父母が住まう土地である。その祖父母に相談を持ちかけようと、バスに揺られながらこの北の果てへと辿り着く。

183「インストラクション・ゼロ」:2015/06/14(日) 11:55:53 ID:H5UfcIOo
しかし、サキの考えは浅はかだった。既に祖父母宅は何者かに寄って破壊され、無残な瓦礫の山と化していたのだ。
(私のせいだ)(どうしよう)(ゴメンナサイ)幸い近所の人の話しによれば、祖父母は外出中で、破壊されたのは家屋だけだったという。
だが被害は甚大なものだろう。そんな最中で祖父母に金を無心するわけにも行かない。望みを失ったサキは、行く宛もなくこの場所へと辿り着いた。

184「インストラクション・ゼロ」:2015/06/14(日) 12:00:34 ID:H5UfcIOo
(ススキノ・ストリート)(お金を稼ぐ?)(お腹すいた)道中での襲撃もあった、恐らく数日もせぬ内に、この街にもダークネスがやってくる。
それまでに金を稼ぐのが摂理だが、この街での稼ぎといえばススキノ・ストリート……即ちメイド風俗以外にはあるまい。
もともとメイドを志していたサキにとって、メイド風俗で働くことは最大の屈辱でもある。彼女にとってメイドとは、もっと高貴で高潔な職業なのだ。

185「インストラクション・ゼロ」:2015/06/14(日) 12:07:16 ID:H5UfcIOo
しかし背に腹は変えられないか?一層煌めく夜景を他所に、サキは支柱に背中を預け、静かに力を抜いていく。
「フゥ……」ここ数日、色々なことが起こりすぎて、眠る機会も少なかった。目を瞑ってみると、すぐに多量の睡魔が押し寄せてくる。
肌寒いシバレルシティの風に吹かれながら、カミヅキ・サキは深い酩酊感の中へ、微睡みの中へと落ちていった。

186「インストラクション・ゼロ」:2015/06/14(日) 12:07:58 ID:H5UfcIOo
【DARKNESSSLAYER】


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