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Fate/Darkness FullMoon

1 ◆9PrQDJJIbg:2014/10/05(日) 15:43:46 ID:???
時は新暦2015年初夏。嘗て“闇”と呼ばれし軍勢が統制していた時代から数千年後―――


月が陰り、何時に無く暗闇に包まれる市街地。
影を照らす街灯すらも効力を失うほどの仄暗い街の中で、一つの物陰が蠢いている。

その影は虚無。その闇は深淵。終わり無き永劫の具現、果て無き現世のカタチ―――

「遂にこの時が来た、か。待ちわびたぞ、この日を」

側に立ち尽くす男は囁く。抑揚の無い声に子供の如き好奇心を孕めながら。

「さあ、我が闇の寄る辺に従い……此処にそのカタチを現せ、“聖杯”よ」

白と黒を基調とした服は揺れ、深海の様に暗く黒い瞳が映しだすモノは目の前の漆黒。
古び風化した魔導書を右手に担い、詠唱を綴れば“闇”は程なくして人と同等の大きさまで膨れ上がる。
純真が故に邪悪。この世全ての悪とも呼べる塊を前に、男もまた邪悪な笑みを浮かべて見せて

詠唱の締めに指を運び、虚空に歪な文字を書き記し―――
軌跡が光を帯びて“闇”へ同化されるのを見届けると、大きな期待と共に“聖杯”と称された“闇”に手を伸ばす。

「祖はこの世全ての影を敷く者、我は其の血筋を担う者。
 汝は聖なる盃。されど其の器を混沌に曇らせ陰るべし――――」

やがては軽自動車程に、トラック程に、住宅程に、巨大なビル程に膨れ上がる“闇”。
止め処なく溢れる闇を担う男は魔導書を捨て、右腕に宿す不気味な紋章を掲げゆっくりと告げる。

我こそは――――

                   
「―――誉れ高き聖杯を、気高き戦争を担うゲームマスターである」





その日、闇史上最小ながら最高の “戦争” が、幕を開けた。

2 ◆9PrQDJJIbg:2014/10/05(日) 15:49:13 ID:???
不定期更新のFateっぽい小説
Fateシリーズを見てるとわりと楽しめるかもしれないし楽しめないかもしれない


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