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5さくや:2014/07/21(月) 01:54:00 ID:V4n.RKYQ
“メイド長、神月サクヤの種族”

闇には幾つかの謎がある。闇魔館を建造したのは誰か?闇の意義とは?闇と対になる存在は?
気が遠くなるほどの数であるが、まあ今回はそのうちの一つに付いて記載する。

闇魔館のメイド長、神月サクヤの“種族”について、である。

身体的に言うなら人間。
能力的に言うなら闇の者。
精神的に言うなら剛毅に近いソレである。

この通り、人間とも妖怪とも取れるような彼女の種族は、一体どこに属するものなのか?
……ちなみに、闇の者という種族であると言うことは既に周知の事実なので割愛する……
流石に本人に聞くわけにはいかない為、今回は彼女について最も詳しうであろうルキに尋ねてみた。

「あの子の種族……?」

しばし困惑した様子で唸ると、手にしていたペンをくるくると回しながら思考に耽る。
彼女の姉とも言える存在でも悩むほどの種族とは、一体……

「人間、かしらね」

「あの子は確かに尋常じゃないポテンシャルを持っているし
 百年程度の時間じゃまったく歳を取らないけれど」

「……あの子は、己の体内時間を弄っているのよ。だから、今は一時的な不不老状態って訳」

…これは意外な答えだった。彼女の姉は、彼女を人間だと言い切った。
そうしてその理由を綴っていくと、恐らく闇の上層部のみしか知り得ぬであろう事実も垣間見えてくる。

「“闇”っていうバックアップもあるし、今の所は魔力も問題ないみたい」

「けど、それも永遠じゃない。私達は数千、数万年というレベルで生きられる」

「けれど……彼女は、良くて三千年、といった所ね
 それ以上は闇の力を持ってしても、人間という器が耐えきれなくなって崩壊してしまう」

推測に過ぎないとしても、この推測は紛れもない事実を表している。
そう直感できるほどの神妙な面持ちが、私の良心を傷めつける。

「だから、あの子は人間」

「最期の最期まで、闇でありながら人間で有り続けるのでしょうね。あの子は……」

……頭を下げて、ルキの研究室を後にする。
何だかタブーに触れた気分だ。今回の成果は、私個人の禁則事項とする。
結果を記載するのは……三千年後に、なるのだろうか。


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