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SSスレッ!!!!!!!!!!

331サクヤお誕生日でとうSSプレゼンテッドバイ執事:2016/03/30(水) 02:40:46 ID:2KBpkoWU
3/30日。この日はサクヤの誕生日であった。
当の本人であるサクヤが忘れるはずもなく、この日は何の日よりもソワソワしていた。

トントン 

ドアのノックされる音。一気に心臓が高ぶった。

サクヤ「はぁーい」

何の気なしに返事をしたつもりではあったが、その声は完全に浮かれていた。

ころね「私だけど。」

普段よりかしこまった声。もしかしたらそう聞こえただけかもしれないが、とにかく扉を開けた。

ころね「・・・」

うつむき加減のころね。

ころね「お、おじゃまするね」

サクヤ「ど、どうぞ・・・?」

ただでさえサクヤおり背の低いころねが下を向き、表情の全く伺えない様子を見ると、とても人を祝いに来たようには見えない・・・が、これもサプライズか何かだろう。黙って見てお

くのが受け側の務めである。

ころね「ドア・・・閉めて?」

部屋の奥のソファに腰かけたころね。
依然として俯いて表情は見えない。

そこからしばらくの沈黙。
仕方なく、当人から切り出した。

サクヤ「えと・・・どうしたの?」

ころねはその言葉にピクリと反応し、そしてその紅潮した顔を見せた。

ころね「きょ、今日さ・・・誕生日・・・だったよね?」

少しの間。
なんだかやけに一言一言が重い。

サクヤ「う、うん。そうだけど、覚えててくれたんだ。嬉しいな。ありがとう」

その言葉に一層頬を赤らめるころね。一体なんだと言うのか。

ころね「その・・・これ、誕生日プレゼント。」

その手には小さい四角の、綺麗に包装された物があった。

サクヤ「ありがとう!!中、見てもいい?」

ころね「うん・・・いいよ」

中身は、前々からサクヤが欲しいと思っていたピアス。相当値の張る物だ。

サクヤ「うわあ!!本当にこれ、貰っていいの?!」

ころね「うん。」

サクヤが早速ピアスを耳につけ、披露してあげようと鏡の前で格闘していると、ころねはまた俯いて、立ったまま動かなくなってしまった。
やっとこさ装着が終わり、振り向くと、初めてまたその異変に気付く。
流石のサクヤも困惑し、立ち尽くす以外なかった。

再び沈黙。

しかし、その沈黙を破ったのは、ころねの方だった。

ころね「あのね・・・サクヤ・・」

今にも泣きだしそうな震えた声。
一体何を言い出すのか不安でたまらないサクヤは、返事すら出来ない。

ころね「その・・・私・・・その・・・」

サクヤはひたすら話の結末を待つ。

ころね「私ね・・・その・・・」

全く話が進まないころねに、流石に自分が引き出してあげるべきだと思い、言葉を発しようとした時、それを遮る様にころねは言った。

ころね「私、サクヤの事が好きなの・・・」

サクヤ「え?」


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