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SSスレッ!!!!!!!!!!
243
:
闇の名無しさん
:2015/10/03(土) 02:51:51 ID:UUKA7IGQ
「昨日の嵐の時、道に迷ってしまったの」
「おや、それは大変でしたね。お怪我はございませんか?」
“傷一つない群青の瞳”を少女へ向けて、メイドは心配そうに姿を見渡す。幸い目立った傷はなく、多少疲労が見える程度だ。
乱雑に跳ねた髪の少女はメイドを見上げ、申し訳無さそうな表情を見せた。言い出すか言い出すまいか、迷っているようで。
その様子で察したメイドは暫し思案し、また嫋やかな笑みを浮かべれば、白魚のように綺麗な手を差し伸べて言う。
「それではこちらへ。夜が明けるまで時間があります」
メイドの優しさに喜びと感謝の念を抱きながら、少女は差し伸べられた手を握り薄暗い廊下を渡る。
照明は壁にかけられたロウソクが幾つか。反対の窓の向こうには夜空が広がる。一面の闇、暗い空。
向こうからやってくるのは長身の執事。仄かな明かりに照らされて、“規則正しく整えられた燕尾服”が目に映る。
胸元の懐中時計は午前1時。彼は少女を眺めると、メイドと同じく笑みを浮かべて立ち止まった。
「久しぶりのお客様だ、丁重に持て成そう」
メイドと執事に案内され、やってきたのは大きな広間。赤い絨毯、漆塗りのテーブルにかかるシルクのクロス。
暖炉を囲う二人の夫婦。“純白のバスローブを纏う主人”が、少女に気が付き歩み寄る。
厳かな雰囲気を漂わせつつ少女を見つめる館の主人。傍らに立つのは“白を貴重としたドレスの奥方”。
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