したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

SSスレッ!!!!!!!!!!

219闇の名無しさん:2015/08/03(月) 20:05:55 ID:.Y/mN5V.
「そこまでです、此処から先へは―――絶対に通しません」

確たる意志が剣先となって突き付けられる。成る程、其の自信に偽りは無い、揺るぎ無き忠義がソレを示す。
これ程の殺意―――自然と笑みが溢れるのも致し方無いというものだ。彼女の血は、紛うこと無く私の心を潤してくれる。
時を刻む針の下、二つの刃が対峙する。燻り燻る灰銀と、燃え滾る忠義の朱。良い舞台ではないか。
結ばれた三つ編みは忠誠の証か。時折吹く夜風に揺れて、鮮やかな青のリボンが不思議なコントラストを生み出して
淀みない金色の瞳が私を射抜く。闇夜を照らす月のように……穢れなく、純粋な光を以って。

ならば私はその月を鮮血で染め上げるのみ。その赤朱の髪よりも紅く、穢れに満ちた血で染めてあげよう。
手元でナイフを弄びながら一歩前へと歩み寄る。同時に女性もこちらへと歩み寄って、剣呑な雰囲気が辺りを包む時

「2代目メイド長、リリアンの名に賭けて……貴女を、この場で殺す」

成る程、リリアン。あの無能達の親玉か。足元に転がるメイドの屍を踏みつけてみれば、リリアンの顔がより険しく
このまま蹴りを入れれば激怒して飛び込んでくるだろうか?それともその場で泣き崩れるか。どちらにせよ興味はないけれど
わざわざ私の前に現れたことだけは褒めてあげよう。自らギロチン台へ足を運ぶなど、よほどの胆力が無ければ不可能だ。
少し遊んでみようか。怒らせればそれだけ実力が増す。少しばかりの油を、燃え盛る朱の炎へと垂らしてみる。

「…………殺す?この私を?……ふふ、あはは。そう、なら殺してみるといいわ」


――――私が貴女の部下を殺した様に。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板