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SSスレッ!!!!!!!!!!
217
:
闇の名無しさん
:2015/08/03(月) 20:04:50 ID:.Y/mN5V.
「……おい貴様、ここから先は」
言葉は溢れ出す血飛沫となって四散する。意識が漸く言葉へと向いた時、声の主は血溜まりの中に突っ伏して
落とされた首を蹴鞠の様に弄ぶ。けれどコレだけでは未だ足りない。この程度では私の心は満たされない。
激しい音を立てて門は斬り崩れ、轟きはアラートとして仄暗い庭園へと響き渡る。
煩わしい。咲き誇る花を踏み躙っては、繚り乱れる桜の花に忌避感を抱く。こんなモノ、何処が美しいというのか。
何故人は真に美しきモノに気が付かぬのだろう?其れは誰しもが、満遍なく持ち得る至高の眩きだと言うのに。
分からないのなら見せてあげようか。湧き出る従者を切り裂いては、飛び散る紅を月光の元に晒し上げる。
ああ、月明かりを受けて煌めくソレはまるで紅玉。この世に二つと無く、しかしこの世に溢れる無窮の至宝。
白き花海は一変、紅満ちる極楽と化す。佇む私は天の使い、地に伏す彼女達は無辜の餓鬼。
血に塗れた外套が揺れる度、咲き誇る深紅の花は身を散らす。そう、これで良い。夜空に映える紅こそが美しい。
紅の種を巻き続ける末に辿り着くは漆黒の館。月明かりすらも届かぬ闇の底、影に満ちる“世界”の中枢。
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