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SSスレッ!!!!!!!!!!

210ルキ:2015/05/14(木) 01:23:27 ID:???
うまく書こうと思っても書けなかった。から、拙いけど書いたから深夜のノリでのっけとく。
 私の名前はNO.16、正確にはracial union knowledge illusory NO.16。直訳すれば【種族の融合した知識の道具】、要するに生体兵器の延長線上みたいなものだ。
魔力に長けた個体を作りたくてやったみたいだけど、残念ながら元からあった魔力は実験の影響で低下、知能は急上昇したものの失敗に終わったらしい。魔力をどうにかしようと何回か手術もされたけれど、結局私が奇形になるのを手助けしただけだ。

そう、私は奇形になった。

 「こんな姿ではどこにも売れぬではないか……おい、処分しておけ」
 「あ、はい!」
両腕の代わりに生えた翼、壊れかけの機械の脚、失われた右目の部分に広がる空洞。これが異形でなくなんだというのか。……まあ、そんなことはどうでもいい。ようやく終わるんだ、今度はもう少しまともに生きてみたいものだな。
 「ー……さよなら、世界」
私はそっと目を閉じた。









 「はいそこまでー、人体改造は闇世界の禁忌だって知ってるよね?」
 「なっ……!!!神流様、㎡様?!」
……どうやら、まだ終わらせてくれないらしい。運命はどこまでも残酷だったようだ。
 「投降しろ。既に包囲した。足掻くだけ無駄だ。」
 「そんな……馬鹿な……!!!」
かくして、私や多くの子供たちを監禁・改造していた研究者達は、謎の軍勢によって滅された。ただ、丁度処分の日だったこともあって、私以外の被検体は全て死んでしまったのだという。記憶が消されているのは被検体だけ。残っている他の子供たちは無事に家に送り届けるという。
 「……そう、か。」
 「君、名前は?」
 「racial union knowledge illusory NO.16、それ以前は覚えていない。」
 「……やっぱり、以前の記憶は?」
私は首を横に振った。本当に何もわからないのだ。行くあてもなく、どうしたらいいのかもわからない。私には、結局あの狭い牢屋が世界の全てでしかなかったのだ。
 「……じゃあさ、うちにおいでよ!」
 「おい、神流!」
 「うちに来ればいい。頭良さそうだし、名前がないなら私があげる!」
それだけ言うと、クラウンみたいな帽子の男の言葉も無視して、うんうん唸って名前を考え始めた。
 「えーっと、らし…なんとかってどう書くの!?」
 「馬鹿……」
すると、男が空中にすらすらと文字をえがいていく。魔力コントロールの一種、だったはずだ。
そうして空中に書かれたのは、私が名乗ったそのままの文字。
racial
union
knowledge
illusory
私が、怪物であることを意味する単語の羅列。
「うーん……あ、頭文字とって……ruki…ルキ…?ルキ!ルキってどうかな!」
……その前に、まだ入ることすら承諾していないのだけれど。全くもって、どうしてこの人に救われたかなぁ。どうしてあのクソ博士はこの人なんかに負けたかなぁ。
 「一緒においで、ルキ!」
 「……乗り掛かった船です、地獄の果てまで乗り合わせて頂きましょう、マイマスター?」
こうしてこの日、全てを失った私は、この後数百年かけて手に入れる全てのひとかけらを拾ったのだった。

のちに分かったことだが、博士達が私にやたら実験をしたがったのは、私が元々【闇】だったから、らしい。また、以前の記憶は無いのだから、今となってはどうなのかもわからないけれど。


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