[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
SSスレッ!!!!!!!!!!
193
:
さくや
:2015/04/19(日) 11:25:10 ID:fLa.Gu52
ウルシブラックの雨が街に降りしきる。「カレーパン」「コイン乱取り」「実際安い」地上の星とばかりに輝くネオンに雨が落ちては蚊の羽音めいた音を奏でる。
この雨はイパン・ピープルにとっては毒も同然である。実際死者も出ており、スゴイ危険。故に今宵の街には宣伝の声だけが虚しく響く。
「実際安い!強い!安い!強い!」壊れたレディオめいて同じ言葉を繰り返す男はサイバネ客引き。雨に打たれても平気なのだ。
雨の夜は決まって彼らのようなサイバネ客引きだけが街に蔓延る。だが今日は違う、宣伝の間を縫って歩くのはブラック・アンブレラを差す者。
「オジョーチャン!こんな日に何処へ行くんだい!」鼻息を荒くしてサイバネ客引きが話しかける!彼らにとって動くものは何であれ宣伝対象なのだ!
だが話しかけられた者は動じない。「実際安い!強い!安い!強い!」寂れた武器屋の看板の下、サイバネ客引きはまたも同じ謳い文句を繰り返す。
彼らに対して言葉を返す者などいない。だがやはり今日は異常!「間に合ってます」何たる奥ゆかしさ!ベルのような声でその者は返事を返してみせた!
「………実際安い!強い!」返答を行えるほど高性能なサイバネではない客引きはやはり宣伝を繰り返すのみ。雨に濡れたブラック・アンブレラを揺らし、その者は溜息を漏らす。
「……会話すら出来ない」ネオンのもとに晒される姿は未熟な少女!だがそのベルめいた声とは裏腹に呟く言葉は憔悴と疲労に満ちていた。
白くしなやかな四肢がケミカル風味のネオンに染まる。サイバネ客引き、無人の街、そして幼い少女!なんとマカフシギな光景か。
カブーム!まさに一瞬の出来事!しめやかさが轟音と爆煙にて上書きされる!「アイエッ!?」「ナンデ!?爆発ナンデ!?」辺りのサイバネ客引きは一斉に困惑!
爆発が寂れた武器屋から起こったのだと気がついた時、爆炎を纏って一人の大男が現れた!「グオオオオ!ダークネスバンザイ!ジッサイツヨイ!」
皮肉にもその店と同じ謳い文句で感激を示す男!だがその目は実際狂っていた。左目は針穴のように小さく、右目はアップルめいて赤く大きく腫れ上がっている!
「グオオオオ!イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」狂った男が拳を振り回し、サイバネ客引き達を次から次へと破壊していく!
ナムアミダブツ!およそ10体のサイバネ客引き達が死亡した時、爆炎の中に佇む人影を男は見逃さなかった!
「グオオオオ!」男に理性はない!動くものを追う、その思考はサイバネ客引きと何ら変わりないものであった。「イヤーッ!」「グワーッ!」通りすがりにもう一体、サイバネ客引きが爆発四散!
男は煙をかき分け人影へ辿り着く。やがて煙が晴れ、スポットライトめいて月明かりが街を照らした時、降り注ぐ雨が止む!
「…………雨の日くらい、静かに過ごしていたかったのに」佇んでいた人影の正体は先程の少女であった!大男と少女、コレがぶつかり合えばどうなるかなどファイア・ウォッチより簡単!
「グオオオオ!!」実際強烈な一撃が少女へと繰り出される。ナムアミダブツ!少女は音を立てて爆発四散!
が、拳を見てみるとそこに残されていたのは砕け散ったブラック・アンブレラのみ!「サイバネに頼るか、ダークネスの恥め!」なんたることか!少女は男の後ろを取っている!
「ワッザ!?」振り向きと同時に放たれる裏拳!だが少女には当たらない、少女はイナバ・ラビットめいて後ろへと飛び退いた!ワザマエ!
気がつけば少女の左目にはブラック・バンテージ!そして爛々と赤く輝く瞳を男へ向けて少女は爆炎を背後にオジギ・スタイルへと移行!
「ドーモ、ダークネス=サン。ダークネススレイヤーです」「ドーモ、ダークネススレイヤー=サン。ドレッドノートです」狂っていてもアイサツは欠かさない!燃え盛る炎の中で二人は深々とオジギ!
「何故罪の無いサイバネ客引きを殺す!」「グオオオオ!理由ハナイ、ソコニイタカラ殺スダケヨ!イヤーッ!」もはや会話は不可能!男はまさしく狂人であった!
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板