[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
新小説 プロローグ
1
:
彪ちゃん
:2014/03/12(水) 19:07:36 ID:A02aQ1js
プロローグ
果てしなく広がる宇宙の神秘。
それは人類や宇宙人がどこまで進歩するか予測出来ないようなものと少し似ている。
今歩いているこの壮大な草原もそうだ。
見渡せば風になびく無数の緑。流れ星のように美しく、綺麗である。
足を踏み出せばガサガサ音をたて、静かに音楽を奏でる。
この一体感は嫌いじゃない。昔を思い出すからだ。
けど、鮮明に思い出せそうにない。いや、思い出したくないのだろうか。
楽しかったはずの思い出が、悲しみで満ちていく。
地球に降り立ってから、かなりの時間が経った。
このままずっと真っ直ぐに向かうと街が見えるらしい。
そして、傍には共に歩いてくれる仲間が一人。
「く〜!風が気持ちいい〜!涼しい〜!」
と、元気に走り回り声を上げている仲間。
任務が完璧に終えるまで、こいつと戦い続けるのだ。
今まで死んでいった仲間の為にも、絶対に成し遂げなければならない。
救い出さなければ…。
「地球ってこんな綺麗な場所があったんだな!」
相変わらずうるさい野郎だ。
まるで中学生活を夢みてはりきってる小学生じゃないか。
相変わらず…か。でも、この風景を一人で歩くのと、仲間と歩くのとはなんだか違うような気がする。
「…見えてきたぞ。」
「街だな。」
途端に真剣の顔に変わった。
こんな奴がまあなんと珍しいことだ。
さすがに任務となれば気が引き締まるのだろう。
「収穫があるといいな。お前の妹さんもよ!」
「うるさい。行くぞ。」
「お固い人だなあ。へいへい、分かりましたよ〜だ。」
こんな笑顔は、もう二度と壊してはならない。
人間たち、見ていろよ。お前たちに教えてやる。
人間も宇宙人も大差変わりないってことをな。
そして、お前たちがしでかした事がどんなに愚かなことかを…!
俺はこの風にそう誓った。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板