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王様「おお勇者よ!魔王を倒してきてくれ!」少女「は?」
1
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/08(木) 20:45:28 ID:cNfu98mE
ここは、のどかな草原。
暖かい日向の下に、花が咲き、蝶が舞い、小鳥がさえずり……
そんな、見ていて心が癒される場所。
などではなく
薄暗く、小汚く、不気味で、
動物たちの鳴き声が至る所から聞こえてくる…
そんな場所に彼女は住んでいた。
97
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 17:01:26 ID:.hlTxElw
ーキュリー大陸・海岸ー
船長「お待たせしました」
船長「ここが、隣の大陸。『キュリー大陸』です」
勇者「キュリー大陸……」
少女「なんか、ジメジメしてるね」
船長「ここは、我々の国の周辺よりも強力な魔物が住んでいるようです」
船長「どうかお気をつけてくだされ」
勇者「はい。ここまで、ありがとうございました」
98
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 18:20:21 ID:.hlTxElw
少女「……でー、どうするのー」
勇者「とりあえず、魔物に滅ぼされた国まで行ってみるか。何か手がかりがあるかもしんねーからな」
少女「場所わかるの?」
勇者「……正直、知らねえ。この大陸には来たこともねえ」
少女「……」
少女「どうするの?」
勇者「どうすっか……」
99
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 18:25:31 ID:.hlTxElw
少女「船長に聞けばいいんじゃない?」
勇者「あっ」
〜〜〜〜
船長「それでしたら、ここから西に進んでいけば国があるので、そこだと思いますよ」
勇者「ここからどれくらいですかね」
船長「少し遠いですが、4日程で着くと思います」
少女「げ」
勇者「そうですか。ありがとうございます」
船長「いえいえ」
100
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 18:26:06 ID:.hlTxElw
少女「船長に聞けばいいんじゃない?」
勇者「あっ」
〜〜〜〜
船長「それでしたら、ここから西に進んでいけば国があるので、そこだと思いますよ」
勇者「ここからどれくらいですかね」
船長「少し遠いですが、4日程で着くと思います」
少女「げ」
勇者「そうですか。ありがとうございます」
船長「いえいえ」
101
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 18:30:59 ID:.hlTxElw
連投ミス
少女「あー、また歩くんだね」
勇者「お前、その魔力で浮いたりできねーのか?」
少女「……ハァ…」チラッ
勇者「だからその『分かってねーなコイツ』みたいな顔やめろ!」
少女「魔力は万能じゃないんだよ」
勇者「…そーなのか?」
少女「そこら辺にいる、ぐんたいアリでも分かるよ」
勇者「てめえ」
102
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 18:39:07 ID:.hlTxElw
少女「あ」
勇者「どうした?今度こそ宝箱か?」
少女「死体」
勇者「……死体…?」
女性「」
勇者「……っ!!」ダッ!
少女「……」トテトテ…
103
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 18:55:54 ID:.hlTxElw
勇者「おいっ!大丈夫かっ!」ユサユサ
女性「」
勇者「……」
少女「もう手遅れみたいだね」
勇者「なんでこんな所で……」
女性「お恵みをォオオオォッッ!!!!」ガバァッ!!!
勇者「うわあああぁっっ!!!!??」ガシッ!
104
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 19:58:36 ID:.hlTxElw
女性「食べ物をっ!!何かっ!食せるものをっっ!!お恵みくださいいぃぃぃいいいい!!!!!」ズリッ!……ズリッ!
勇者「こ……恐えよ!!!心臓止まるかと思ったわ!驚かすな!!」
少女「生きてたんだー?」
女性「ギリギリ生きてますがもう死にます!!食べ物を!!食べ物をっ!!あなたを食べていいですか!?」
勇者「ダメに決まってんだろ!?ま、待ってろ、今何か……」
女性「ああ!目の前にステーキが!」ガブッ
勇者「痛ぇっ!!」
女性「……あまり美味しくないですね」ガブガブ
勇者「何噛みついてんだ!?痛え!!離せ!!」ジタバタ
少女「これが……ばいおはざーど…」
105
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 20:11:41 ID:.hlTxElw
モグモグバクバクゴキュゴキュ……
……ゴクンッ…
少女「食料が全部…」
女性「……ふぅ、落ち着きました」
勇者「……そりゃ良かった…」
勇者「で、何でこんなところに?」
女性「……」
女性「……実は…」
106
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/13(火) 20:26:45 ID:.hlTxElw
女性「記憶喪失でして……」
女性「…分からないんです」
勇者「……記憶喪失?」
少女「何も覚えてないの?」
女性「はい……気づいたらここにいて、歩き回っていたら空腹で倒れてしまい……」
少女「なるほど」
女性「本当に死ぬところでした!助けていただき感謝してます!!」
勇者「…ま、何はともあれ死んでなくて良かったぜ」
女性「あのまま通りすぎてたら、あなたを呪っていたところでした!!」
勇者「!!?」
107
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 00:57:00 ID:yLnuUXNs
勇者「……で、アンタはこの後どうするんだ?」
女性「……どうしましょうか…私が誰であるのかすら分からないですし……」
勇者「家とか……友人とか……何かしら覚えてないか?」
女性「……そうですね…」
女性「魚よりは肉派だったと思います」
勇者「その情報いるか?」
108
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 01:02:06 ID:yLnuUXNs
勇者「弱ったな……家の場所も分からねえんじゃ、送ることすらできねーし…」
少女「運試しのバシルーラ」
勇者「9割くらいの確率で関係無いとこに着くだろ」
女性「…そういえば、お二人は何故こんなところに?」
勇者「…ああ、自己紹介してなかったな」
少女「わたしは勇者だよ。こっちも勇者だよ」
勇者「ややこしい紹介すんな!」
女性「ダ…ダブル勇者!!?」
勇者「アンタは何に驚いてんだ!?」
109
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 01:05:12 ID:yLnuUXNs
女性「お二人をダブル勇者と見込んで、お願いがあります!」
勇者「その呼び名やめろ」
少女「なんだね、いってみたまえ」
勇者「なんだその態度」
女性「私を、お二人の旅に同行させてください!」
少女「おっけー」
女性「ありがとうございます!」
勇者「即決ッ!!?」
110
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 01:10:12 ID:yLnuUXNs
勇者「大体、オレらの旅に同行するって……何のために?」
女性「お二人と色々な国をまわっていれば、記憶が戻っていくかもしれないと思って……」
女性「それに、私の故郷も見つかるかもしれませんし」
少女「ぐっどあいでぃあ、だよね」
勇者「……まあ、お前がいいならいいけどな。ここに置いてくこともできねえし」
女性「精一杯食料整理係を務めさせていただきます!」
勇者「お前は食料には触れるな!!」
111
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 18:34:49 ID:zPTPUZmM
少女「なんて呼ぼっか?」
女性「名前を覚えてないので、『女性』とでも呼んでください」
勇者「……なんか変な感じしねえか?『おい、女性』…とかって」
女性「でもそれを言ったら『少女』とか『勇者』だって」
少女「名前じゃなくて見た目だよね」
勇者「そりゃそうだけどよ……」
112
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 18:38:01 ID:zPTPUZmM
少女「じゃあ、わたしが考えてあげる」
女性「本当ですか?」
勇者「……嫌な予感しかしねえんだが…」
少女「記憶喪失ということで……」
女性「はい」
勇者「……」
少女「ごんべ」
ごんべ(女性)「待ってください」
113
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 18:45:39 ID:zPTPUZmM
ごんべ(女性)「理由を教えてください!」
少女「名無しの」
ごんべ(女性)「まだ『名無し』のほうが良かったです!!」
少女「じゃあ『なし』で」
なし(女性)「色々とおかしいです!!」
勇者「…見事に予感が当たったな……」
114
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 19:40:45 ID:zPTPUZmM
勇者「…『姫』とかはどうだ?」
姫(女性)「姫、ですか?」
勇者「高級そうなドレス着てるし…アンタ、結構高貴な身分だったんじゃねーの?」
姫「分かりませんが……姫と呼ばれて悪い気はしませんね!それでお願いします!」
少女「……」
勇者「自分の案が採用されなかったからって俺を睨むな」
115
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 19:50:12 ID:zPTPUZmM
恐ろしい魔物を撃退し、その先で記憶喪失の女性と出会った二人……
この出会いは、必然かもしれないし、ただの偶然かもしれない
ただ、
この三人の出会いが、後に世界の運命を大きく左右するとは
このときは誰にも分からなかった
116
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/14(水) 20:02:41 ID:zPTPUZmM
ーーーーーーーー
『………』
『…必ず……』
『……やり遂げてみせる…』
『……オレ一人で…』
『………………オレ一人だけの力で……必ず……』
『……』
ーーーーーーーー
117
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/15(木) 07:37:16 ID:9LQkucN6
ーテント内ー
勇者「……」
少女「何ボーっとしてるの?」
勇者「んっ?…別になんでもねーよ」
姫「あやしいですね。エロいことでも考えてたんじゃないでしょうか」
勇者「それはねえよ!!」
姫「わっ、私に魅力がないってことですか!この人最低です!!」
少女「ろくでなしー」
勇者「どうすりゃいいんだよ!?」
118
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/16(金) 16:32:32 ID:d6kITars
少女「おなかすいた」
勇者「急だな」
姫「じゃあ私が何かつくりますよ」
勇者「アンタ料理できんのか?」
姫「多分、つくれる気がします」
姫「全部つまみ食いしちゃうかもしれませんけど」
勇者「座ってていい。オレがつくる」
119
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/16(金) 22:33:38 ID:d6kITars
勇者「完成…っと」コトッ
少女「あんこじゃない…」
勇者「文句言うな!」
姫「これ、なんて料理ですか?」
勇者「ああ、『シチュー』だ。食ったことないのか?」
少女「あるよ」
勇者「お前に聞いてねえよ……」
姫「そうですね……初めて食べる気がしますね。いただきますっ」モグモグ
少女「いただきあむ…」モグモグ
勇者「言いながら口に入れんな」
姫「…美味しいですね!」
勇者「一応、王宮のコックから料理を学んだからな」
少女「親のスネかじって生活してる方がラクなのに」
勇者「それじゃ意味ねーよ。オレの人生じゃねえ」
120
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/16(金) 22:40:36 ID:d6kITars
〜夜〜
少女「ねみぃ」
勇者「んじゃ、ライト消すか」
姫「魔物は大丈夫なんですか?」
勇者「ああ、心配いらねーよ。この中に魔物は入ってこれない。多分な」
姫「そうなんですか!安心して寝られますね!」
少女「ここにケダモノが」
勇者「誰がケダモノだこら」
121
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/16(金) 22:45:25 ID:d6kITars
勇者「…ライト消すぞー。んじゃ、おやすみ」カチッ
少女「おやs…」zzZ……
姫「おやすみなさい……」
姫「…………」
122
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/16(金) 22:48:30 ID:d6kITars
『……早くこっちにきやがれ…!』
『……殴られてえのか…!?』
『……黙って言うこと聞いてりゃいいんだ………!』
『……嫌…です……』
『……やめてください…』
『……やめて………』
『……助けて………』
姫「…………っ!!」ガバッ!!
123
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/16(金) 22:52:33 ID:d6kITars
姫「……ハァ……ハァ…」
姫「…………」
姫(……今のは…)
姫(……私の…記憶…?)
姫(…………)
姫(………わからない…)
姫(……)
姫(………ただの…夢……ですよね…)
姫(…………)
124
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/16(金) 23:00:36 ID:d6kITars
〜次の日の朝〜
勇者「んじゃ、今日もとにかく歩くぞ」
少女「つまんないね」
勇者「仕方ねーだろ……」
姫「……」
勇者「……ん?姫、どーした?」
姫「……やっぱり、私…」
姫「……私が…ついていっても、迷惑じゃないでしょうか…」
勇者「……急にどうしたんだよ…?昨日まではオレらが『来んな』っつっても来る勢いだったろ?」
姫「……」
勇者「……姫…?」
少女「迷惑じゃないよー。ぜんぜん」
姫「……本当…ですか?」
少女「迷惑なのはあいつだよー」
勇者「ああ"!!?」
125
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/17(土) 08:09:28 ID:UtoIGBMc
少女「適当に旅してるだけだから」
少女「いてもいなくても一緒だよ」
姫「……」
勇者「……どのみち、アンタは記憶を失ってる…」
勇者「そんなやつ、こんな危なっかしいとこに置いてけねーよ」
姫「………ありがとうございます…!」
126
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/17(土) 08:23:50 ID:UtoIGBMc
勇者「んじゃ、さっさと西の国をめざすぞ」
少女「おぶってよ」
勇者「ふざけんな」
姫「西の国が、私の故郷だといいんですけど…」
勇者「…いや、下手したらそこは滅んでる。そこじゃないほうがいいかもな」
姫「そうなんですか…」
127
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/17(土) 08:33:38 ID:UtoIGBMc
こうして、3人は
道行く敵をなぎはらいながら
数日間、西の国に向けて歩き続け……
ーキュリー大陸・シルル国ー
勇者「……ここか」
姫「……酷い有り様ですね」
勇者「…ほとんどガレキの山だな。人が住んでる気配なんて、ほとんど感じねえ」
少女「……」
128
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/21(水) 16:01:11 ID:9tk1dDuE
姫「一応、お城はギリギリ原型をとどめてるみたいですね」
勇者「とりあえず城に誰かいないか確かめに行こう」
少女「行ってらっしゃーい」
勇者「お前も行くんだよ!」
勇者「足の踏み場もねえ…」ガシャガシャ
姫「うっかり転んだらガラスで八つ裂きですね」ガシャガシャ
勇者「…少女、押したりすんじゃねーぞ?」ガシャガシャ
少女「ほい」ドーンッ
勇者「」ドガッシャーーンッ!!
129
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/26(月) 18:09:01 ID:fBkkgnZ2
姫「大丈夫ですか?血、凄い出てますけど」
勇者「少女てめえ!!言ったそばから……!!」ドクドク
少女「『フリ』かと思って」
勇者「ちげえよッ!!」ドクドク
姫「……あ、やっと門まで着きましたね」
勇者「開いててよかったぜ。ここまで来て引き返すなんてバカみてーだしな」
少女「閉まっててもこわせるよ?」
勇者「魔物かお前は」
130
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/27(火) 19:25:20 ID:yROuoeHM
ーシルル国・城内ー
勇者「中は、普通に歩けるみたいだな」
少女「誰もいないんじゃないのー?」
姫「確かに、人影は見辺りませんね…」
勇者「…この国から何か、魔王への情報が得られると思ってたんだがなぁ……」
少女「やくたたず」
勇者「しばくぞ」
131
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/31(土) 20:28:45 ID:7us.Y9EU
少女「どーするのー、このあと」
勇者「……仕方ねえ、引き返すか…」
姫「あ!この城、地下室もあるみたいですよ!!」
勇者「地下室?」
少女「興味を惹かれるひびきだね」
勇者「そうか、地下室か……。そこに避難してるのかもしんねえな」
姫「行ってみましょう!」
132
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/10/31(土) 20:35:24 ID:7us.Y9EU
ーシルル城・地下室ー
勇者「……暗ぇな…」
少女「暗いね」
姫「暗いですね」
勇者「……」
勇者「……分かったよ…オレがランプ出せばいいんだろ…」ガサガサ
勇者「よし」カチッ
少女「おー、明るくなった」
姫「すごいですねー」パチパチ
勇者「……お前らにもランプ渡しただろ…。出すのが面倒くせえからって…!」
少女「はて、なんのことやら?」
勇者「てめぇ……」
133
:
名無しの権兵衛殿
:2015/10/31(土) 21:43:40 ID:7us.Y9EU
少女「…あ、人がいるねー」
勇者「どこだ?」
姫「あ、あそこに……」
石像「」
姫「!!」
勇者「なっ……!?」
少女「……」
勇者「……造り物…じゃねえよな……」
姫「……っ!…奥にも、たくさんあります…」
少女「めでゅーさの呪い?」
勇者「……分かんねえ…見たことも聞いたこともねえ……人が石になるなんて……」
134
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/11/15(日) 22:21:46 ID:zruFQzWg
少女「……ん、奥にもでっかい石像がー…」
石像『』
姫「……少し大きすぎませんか?」
勇者「……まて、嫌な予感がする…」
石像『……』
ゴゴゴゴゴ…
石像『……ウ"ンッ!!』ドスンッ!!
勇者「…っ!」
姫「せ、石像が…!!」
少女「…うごいた……」
135
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/11/20(金) 22:11:59 ID:vnRBO66w
勇者「…『うごくせきぞう』と呼ばれる魔物を聞いたことがあるが……」
石像「……」ドスンッ
勇者「…アイツのことか……!」
姫「もしかしたら、あの魔物を倒せば皆さんが元に戻るかもしれませんね?」
勇者「そうだな…物は試しだ!」ダッ!!
勇者「真っ二つになりやがれッ!!」ブンッ!!
石像「……」ガキンッ!!
勇者「……っく!固ぇ…!!」
136
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/11/25(水) 00:45:50 ID:PBRVkB6I
少女「めらー」ボワッ
石像「……」ブンッ!!
少女「…かきけされちゃった」
勇者「…MPケチってんじゃねえ……」
石像「……」ドスンッ!
勇者「…くっ…ジリ貧だな…」ガンッ!
少女「石に魔法効くのー?」
勇者「知るか!とにかく、つえーの撃て!!」
少女「いおぐらんでっ」
石像「……!」
勇者「あ、おい、俺まで巻きこまr」
チュドーーーンッッ!!!
少女「……」
姫「……」
少女「……あーめん…」
姫「…勇者さん…あなたのことは忘れません……」
勇者「生きてるわッ!!」ガラガラッ…
少女「あ、すごいねー」
姫「ですね」
勇者「魔王よりお前らのが怖ーよ!!」
137
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/12/03(木) 22:41:23 ID:WrcgcLc.
少女「石像壊れたー?」
姫「多分、そう思います」
勇者「……にしても、ひでえ損壊だな……よくオレ生きてたな…」
姫「…あ!向こうで石になってた人たちが…!」
勇者「!」
男性「……オレは…一体?」
男性2「あれ…?なんか記憶があまり無いな…ここどこだ?」
女性「……?ここは…」
姫「…救えたんですね?」
勇者「ああ」
勇者「……アイツのお陰でな」チラッ…
少女「そろそろあんこ食べたいなー…」
138
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/12/07(月) 22:03:43 ID:N4pXcW8o
勇者「よし、とりあえず……」
勇者「皆さん!もしかしたら壁が崩れてくるかもしれないので、念のため外に避難してください!!」
男性「く、崩れる?」
女性「崩れてくるの!?壁が!?」
勇者「落ち着いてください!念のためです!!見た感じ崩れなさそうだけど、念のためですから!落ち着いて避難してください!!」
少女「みんなドタバタしてるねー」
少女「よけいなこと言うからー」
勇者「うるせぇ……」
139
:
◆UO0HO7RAyE
:2015/12/16(水) 22:40:46 ID:IjBACbFs
ーシルル国・広場ー
姫「みなさーん、こっちが安全ですよー!こっちですー!」
少女「……ふわぁ…」ムニャムニャ…
勇者「アクビしてねーで、お前も誘導しろ」
少女「えー、みんな自力で逃げられないの?」
勇者「お年寄りとか子供もいんだからよ」
少女「わたし子供だけど逃げられるよ」ドヤ
勇者「……」
140
:
名無しの権兵衛殿
:2015/12/27(日) 05:03:59 ID:4PiqYNuI
https://dl.dropboxusercontent.com/u/150482979/2.swf
141
:
名無しの権兵衛殿
:2016/02/13(土) 21:57:21 ID:BQ5HFHHg
キュリー国王女「勇者さん。お久しぶりです」
勇者「…!王女様ですよね?良かった生きてて……」
少女「おーじょさま?」
姫「わっ、この国の王女様ですか!はじめまして!」
王女「皆さん、石になっていた私たちを助けて頂き、本当に感謝します」
王女「…見た通り、この惨状なので何もお返しは出来ませんが……」
少女「あんこは無しか……」
勇者「お前は黙っとけ」
142
:
名無しの権兵衛殿
:2016/02/15(月) 13:14:36 ID:2jgr6sLI
ミス
×キュリー国王女
↓
○シルル国王女
勇者「この国は、なんでこんなことに…?」
王女「石になっていたので、どのくらい時間が経っているのかはわかりませんが…」
王女「今から少し前、この国に一人の召喚師が訪ねてきたのです」
勇者「召喚師が?」
王女「はい…。その者がある取り引きをしに来たのです」
勇者「取り引き……」
姫「一体何を要求してきたんですか?」
143
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/11(金) 21:30:17 ID:C6/knbJw
王女「『毎月貢ぎ物を寄越せ。さもなくば、この国を滅ぼす』…と」
姫「……ヒドイ人ですね!」
少女「外道だー、鬼畜だー」
勇者「だが…召喚師ってのは魔術を極めた者だけがなれたはず……」
勇者「その仙人みたいな存在が、なぜそんな要求を……」
王女「…分かりません……。ですが、あの者は私たちを……この国を、とても恨んでいました…」
勇者「…………」
勇者「よし、そいつ探してきます」
王女「……え?」
姫「!」
少女「え"っ…」
144
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/11(金) 21:45:41 ID:C6/knbJw
勇者「そいつが召喚術使って、こんなことになったんですよね?」
王女「…はい。貢ぎ物の量が尋常ではなく……少し待ってほしいと言ったのですが、聞いてもらえなくて……」
勇者「捕まえて、連れてきて、理由を聞き出します」
王女「…いえ、あなた方にこれ以上迷惑は……」
勇者「いいんです。これは俺の好き勝手でやらしてもらいますから」
勇者「どんな理由があろうと……国を……人を滅ぼしていいなんてこと、ない」
王女「……勇者さん…」
姫「…そうです!こんなに大勢の人を傷つけて…!!」
姫「これじゃ、やってることは魔物と変わりありません!」
145
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/12(土) 11:41:33 ID:vW8rUtHo
勇者「召喚師が、大体どの辺りにいるか分かりますか?」
王女「ここから南の洞窟で過ごしていたようですが…私たちが石になる前のことなので、今はいるかどうか……」
勇者「…なるほど」
<シルル国周辺・草原>
勇者「じゃ、洞窟に行ってみるか」
少女「ほっといていいんじゃないかなー?もう助けたんだし」
勇者「…まあ、これに至っては俺のおせっかいだ。付き合ってくれ」
少女「え…ロリコン……」
姫「…死罪ですね……」
勇者「そっちの付き合ってくれじゃねえよ!!」
146
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/25(金) 15:06:34 ID:f7u6VNq6
<サンヨウ洞窟周辺>
勇者「…おかしいな…王女の話によるとここら辺にあるはずなんだが…」
姫「辺り一面草と砂ですよ?」
少女「うへぇー……殺風景」ポスン
勇者「おい座んな、立てコラ」
少女「この年頃の女の子の歩ける限界は、こんなもんだよ」
勇者「…まあ、そうだろうが……」
姫「あっ、じゃあ私がおんぶしてあげますよ!」
少女「えー?いいのー?ホントにー?」
勇者「やめとけ。甘やかすと常時おんぶすることになるぞ」
少女「チッ…」ジロッ
勇者「舌打ちしたな?」
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