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王様「おお勇者よ!魔王を倒してきてくれ!」少女「は?」
141
:
名無しの権兵衛殿
:2016/02/13(土) 21:57:21 ID:BQ5HFHHg
キュリー国王女「勇者さん。お久しぶりです」
勇者「…!王女様ですよね?良かった生きてて……」
少女「おーじょさま?」
姫「わっ、この国の王女様ですか!はじめまして!」
王女「皆さん、石になっていた私たちを助けて頂き、本当に感謝します」
王女「…見た通り、この惨状なので何もお返しは出来ませんが……」
少女「あんこは無しか……」
勇者「お前は黙っとけ」
142
:
名無しの権兵衛殿
:2016/02/15(月) 13:14:36 ID:2jgr6sLI
ミス
×キュリー国王女
↓
○シルル国王女
勇者「この国は、なんでこんなことに…?」
王女「石になっていたので、どのくらい時間が経っているのかはわかりませんが…」
王女「今から少し前、この国に一人の召喚師が訪ねてきたのです」
勇者「召喚師が?」
王女「はい…。その者がある取り引きをしに来たのです」
勇者「取り引き……」
姫「一体何を要求してきたんですか?」
143
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/11(金) 21:30:17 ID:C6/knbJw
王女「『毎月貢ぎ物を寄越せ。さもなくば、この国を滅ぼす』…と」
姫「……ヒドイ人ですね!」
少女「外道だー、鬼畜だー」
勇者「だが…召喚師ってのは魔術を極めた者だけがなれたはず……」
勇者「その仙人みたいな存在が、なぜそんな要求を……」
王女「…分かりません……。ですが、あの者は私たちを……この国を、とても恨んでいました…」
勇者「…………」
勇者「よし、そいつ探してきます」
王女「……え?」
姫「!」
少女「え"っ…」
144
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/11(金) 21:45:41 ID:C6/knbJw
勇者「そいつが召喚術使って、こんなことになったんですよね?」
王女「…はい。貢ぎ物の量が尋常ではなく……少し待ってほしいと言ったのですが、聞いてもらえなくて……」
勇者「捕まえて、連れてきて、理由を聞き出します」
王女「…いえ、あなた方にこれ以上迷惑は……」
勇者「いいんです。これは俺の好き勝手でやらしてもらいますから」
勇者「どんな理由があろうと……国を……人を滅ぼしていいなんてこと、ない」
王女「……勇者さん…」
姫「…そうです!こんなに大勢の人を傷つけて…!!」
姫「これじゃ、やってることは魔物と変わりありません!」
145
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/12(土) 11:41:33 ID:vW8rUtHo
勇者「召喚師が、大体どの辺りにいるか分かりますか?」
王女「ここから南の洞窟で過ごしていたようですが…私たちが石になる前のことなので、今はいるかどうか……」
勇者「…なるほど」
<シルル国周辺・草原>
勇者「じゃ、洞窟に行ってみるか」
少女「ほっといていいんじゃないかなー?もう助けたんだし」
勇者「…まあ、これに至っては俺のおせっかいだ。付き合ってくれ」
少女「え…ロリコン……」
姫「…死罪ですね……」
勇者「そっちの付き合ってくれじゃねえよ!!」
146
:
◆UO0HO7RAyE
:2016/03/25(金) 15:06:34 ID:f7u6VNq6
<サンヨウ洞窟周辺>
勇者「…おかしいな…王女の話によるとここら辺にあるはずなんだが…」
姫「辺り一面草と砂ですよ?」
少女「うへぇー……殺風景」ポスン
勇者「おい座んな、立てコラ」
少女「この年頃の女の子の歩ける限界は、こんなもんだよ」
勇者「…まあ、そうだろうが……」
姫「あっ、じゃあ私がおんぶしてあげますよ!」
少女「えー?いいのー?ホントにー?」
勇者「やめとけ。甘やかすと常時おんぶすることになるぞ」
少女「チッ…」ジロッ
勇者「舌打ちしたな?」
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