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GOD EATER 青き龍の魂を継ぐ者
30
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 10:59:49 ID:FqJR1H7Q
リンドウ「それでよ。ソーマのことをお前はどう思う?」
飛龍「ソーマかぁ……文句なしの良い奴だと思います。」
リンドウ「へぇ、それまたどうして?」
飛龍「彼の目を見てすぐに分かったんです。仲間が死ぬことを恐れている……だからあいつは仲間を寄せ付けないようにしているんです。それに彼は俺と同じく、小さな時から戦場に立っている……その分、死んでいった奴のことを覚えているんだ。」
リンドウ「そうか。お前さんも苦労していたんだな。」
飛龍「ええ。俺はこれ以上仲間を失いたくありませんので。それにソーマも俺の大切な仲間です。彼を縛り付ける鎖や深い闇も、俺が破壊させてみせます!必ず!」
リンドウ「そうか。頑張れよ。」
飛龍「ええ。では、これにて。」
コツコツ
リンドウ「ソーマ。お前、しつこい奴に目付けられたな。とりあえず頑張れや。」
31
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 11:05:56 ID:FqJR1H7Q
鎮魂の寺
飛龍「随分と寒いな・・・。ここも昔は四季に合わせてさまざまな催しが行われてだろうな。」
コウタ「ああ。早くアラガミを倒してさっさと帰ろうぜ。」
飛龍「そうだな。」
ギャオオオオ
飛龍「ついに来たか!戦闘開始だ!」
コウタ「おう!!」
バッ
飛龍「喰らいやがれ!」ズバッ
ウガアアアアアア
飛龍「さらに追い打ちだ!煉獄無双斬!」ズババババ
バリーン
コウタ(す、すげぇ・・・。)
飛龍「そしてそのまま捕食!」ガブッ
バッ
飛龍「受け取れ!」ドギュン
ギュイーン
コウタ「サンキュー!」
飛龍「今だ!」
コウタ「喰らえ!」ドギュン
ギャオオオオオ
ズドーン
飛龍「よし!コアの回収っと。」
ガブッ
32
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 13:21:01 ID:FqJR1H7Q
飛龍「ふう・・・。これで始末完了だな。」
コウタ「すっげー・・・。これがお前の実力なのか?」
飛龍「いや、俺の力はそんな物じゃないぜ。今のはほんの一部だったからな。」
コウタ「ま、マジかよ・・・。」
飛龍「んじゃ、そろそろ帰るとするか。」
コウタ「お、おう・・・。」
ザッザッ
コウタ(俺もお前みたいな力があれば、家族を守りきることができるのだろうか・・・。)
33
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 13:31:21 ID:FqJR1H7Q
それから数日後
飛龍「新しい仲間ですか?」
ツバキ「そうだ。しかもお前と同じ新型の戦士だ。」
飛龍「誰なんだろう?」
ツバキ「こちらだ。」
コツコツ
飛龍(うわぁ・・・。すごい美人だ・・・。)
「本日一二○○付けでフェンリル極東支部第一部隊の配属になりました。アリサ・イリーニチナ・アミエーラと申します。」
コウタ「女の子ならいつでも大歓迎だよ。」
アリサ「よくそんな浮ついた考えで今まで生き残ってこれましたね?」
グサッ
コウタ「」ズーン
ツバキ「彼女は実戦経験こそ少ないが、演習では優秀な成績を収めている。追い抜かれないよう気を引き締めろ。」
コウタ「り、了解……。」
飛龍「だ、大丈夫か?」
34
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:04:09 ID:FqJR1H7Q
ツバキ「リンドウ、お前の下にアリサを付ける。そして飛龍。お前の方が新型で実戦を経験している先輩だ……くれぐれも『見本』となるように振る舞えよ?」
飛龍「み、見本って・・・、どういう事ですか?」
ツバキ「あり得ないことだが、アリサがお前のような戦い方を覚えたらどうするつもりだ?」
飛龍「そ、その時は徹底的に教え込むしかありません・・・。」
ツバキ「だろうな。リンドウ、お前はこれから書類の引き継ぎがあるから私と来い。その後にはシユウ討伐に飛龍とアリサをリンドウの付添の下で行ってもらう。」
飛龍・アリサ「はい。」
ツバキ「それではその任務を受注しておいてくれ。リンドウが戻るまでは各自待機だ」
コツコツ
飛龍「初めまして。俺は皇飛龍だ。」
アリサ「あなたが噂の新型ですか?」
飛龍「噂?」
アリサ「史上最大の力を持っていますが、私達とは違う別の世界から来ましたよね?」
飛龍「そ、そうだが・・・。」
アリサ「おまけに小さい頃から戦場に立たされて、ゴッドイーターになった理由もその理由なのでしょう。」
サクヤ「ちょっとアリサ……。」
アリサ「幾ら新型の適正があるからってこんな危険人物をゴッドイーターにするなんて品性を疑いますね。」
コウタ「この、いい加減に……!」
飛龍「止めておけ。彼女は彼女なりの考えがある。それに彼女には心の中に何か悩みがあるそうだ。」
アリサ「な!?何故そのような事を!?」
飛龍「俺は人の心を読むことができるのさ。いくら誤魔化そうとしても、俺の目には誤魔化せないぜ。」
アリサ「・・・ふん。」
コウタ「すっげー・・・。お前、こんな能力まで持っていたなんて・・・。」
飛龍「まあな。それにアリサが言った事は別に気にしていないからな。」
35
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:07:34 ID:FqJR1H7Q
タツミ「第一部隊。なんか大変そうだな。」
飛龍「あっ、第2部隊の皆さん。」
カノン「今のは言い過ぎですよ……飛龍くんはいい人なのに……。」
ブレンダン「カノンと同感だ。大勢の人前で言うべき言葉とは思えん。」
飛龍「初対面ではあんな態度を取る人は多いだろうし、自分でも分かっている。別に気にする事じゃないから。」
サクヤ「私からも何か言っておくから……気を落とさないでね?」
飛龍「ああ。」
タタタタ
飛龍「それじゃ、任務に行って来る!」
ヒバリ「行ってらっしゃいませ。」
36
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:12:37 ID:FqJR1H7Q
旧市街地
ザッザッ
リンドウ「よ、待たせたな。」
飛龍「あっ、リンドウさん。」
リンドウ「今日は新型2人との共同任務か……まあ、足を引っ張らないようにすっから。」
飛龍「何言っているんですか……。」
アリサ「旧型は旧型なりの仕事をしていただければいいと思います。」
飛龍「お、おい!なんてことを言うんだ!」
リンドウ「ま、気楽にやるさ。」
スッ
アリサ「きゃあっ!」ビュン
リンドウ「あ〜……随分と嫌われたようだな。」
アリサ「あ、いえ、すみません……。」
リンドウ「緊張してるようだな……ならアリサ、空を見ろ。そして動物に似た雲を探すんだ。そうすれば落ち着くぞ?それを見つけるまではここを動くな?見つけたら合流しろ。」
アリサ「ちょっ、何で私がそんなこと……。」
リンドウ「いいから探せ。これは命令だ。飛龍は俺と来い。」
ザッザッ
アリサ「なんでこんなこと……。」
飛龍「意外と律義だな。」
37
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:24:00 ID:FqJR1H7Q
リンドウ「あの子な、ちょっとワケありなんだ。成績は優秀でも精神の方が不安定らしい。こんな時代だから無理もねえことだろうがな。」
飛龍「確かにそうですね。ん?あれって・・・。」
リンドウ「そう。あれがシユウだ。堂々と歩いているから見つけやすいけどな。」
飛龍「なるほど。あっ、こっちに気付いた。」
ギャオオオオオ
飛龍「だったら戦うしか方法はない!行くぜ!」ダッ
リンドウ「待て!もう一匹来るぞ!」
飛龍「へ?」
ギャオオオオオ
飛龍「2匹来たとは・・・。これは予想外だな。」
アリサ「只今到着しました!」
リンドウ「おっ、アリサか。ここは2手に別れるぞ。飛龍とアリサはそっちを。俺はこっちだ!」
飛龍「よし!アリサ、行くぞ!」
アリサ「はい!」
38
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:30:49 ID:FqJR1H7Q
ヒュンヒュンヒュンヒュン
飛龍「そこだ!」ズバッ
ギャオオオオ
飛龍「アリサ!」
アリサ「ええ!」ドガガガガ
ギャオオオ
アリサ「たあ!」バッ
ズドーン
アリサ「うっ!」
グルアアァァ
アリサ「しまっ!」
ガシッ
アリサ「へ?」
飛龍「伏せろ!」
アリサ「は、はい!」
飛龍「うおおおおおおおお!!」ギュイーン
アリサ「あ、アラガミを持ち上げた!?しかも上空へ!?」
飛龍「秘技、青龍地獄落とし!」ドゴオオオオ
アリサ「ど、何処に向かっているんですか!?待ってくださーい!」
39
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:33:13 ID:FqJR1H7Q
ゴオオオオオオ
リンドウ「何だ!?」
飛龍「リンドウさん!離れてください!」
リンドウ「お、おう!」ビュン
飛龍「そのまま別のシユウに直撃だ―――――!!」
ゴチーン
アリサ「ちょ、直撃した・・・。」
リンドウ「しかもアラガミを持ち上げるとは・・・。こんな奴、今まで見た事ないぞ・・・。」
ズッドーン
飛龍「へへっ。任務完了。」
リンドウ「さてと、コアを回収するか。」
飛龍「はい。」
ガブブッ
40
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:45:32 ID:FqJR1H7Q
アリサ「アラガミを持ち上げるなんて・・・。今までこんな人はいませんでしたよ・・・。」
飛龍「まあな。あのくらいだったら簡単に持ち上げるさ。」
アリサ「す、すごいですね・・・。」
飛龍「んじゃ、さっさと帰ろうぜ。」
アリサ「え、ええ・・・。」
飛龍「ん?顔が赤くなっているが・・・。」
アリサ「な、何でもありません!」
41
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 14:59:44 ID:FqJR1H7Q
翌日
ヒバリ「住民地区付近にアラガミ反応が出たとのことでタツミさんたち防衛班が住民避難の任務を行っている模様、接敵の可能性は未だ断定できません。接敵を許してしまうと防衛班だけでは厳しい予想となります。」
飛龍「状況は?」
ヒバリ「中型アラガミが二体同時に居住区に接近しているとのことです。もし、よければ念のために向かってほしいとのことです。」
アリサ「アラガミとの戦闘は可能性での話ですよね?」
ヒバリ「はい。今のところは離れていていますが交戦の可能性は充分だと言えます。」
飛龍「なるほど。だったらそれに決めるとするか。」
アリサ「ちょっと待ってください。住民の避難なんて防衛班に任せてればいいじゃないですか。」
飛龍「いや、近くにアラガミが来るなら無視できないじゃないか。」
アリサ「私たちが行かなくても素通りする可能性だって・・・!」
飛龍「お前、仕事内容は俺に任せるって言ったよな?」
アリサ「それはそうですが……。」
飛龍「ならここでは俺に従え。自分の言葉には責任取ってもらうからな。」
アリサ「……。」
42
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:12:33 ID:FqJR1H7Q
飛龍「で、タツミたちは今どこに!?」
ヒバリ「住民地区西側です!接敵するとしたら五分後と……。」
飛龍「どうした!?」
ヒバリ「そ、それが、アラガミが突然住民の元に進路変更、進行速度も速くなって……!」
飛龍「こうしちゃいられない!アリサ、行くぞ!!」ダッ
アリサ「え!?ちょっと待って……!」
43
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:16:08 ID:FqJR1H7Q
外部居住区西側
ドゴーン
タツミ「くそ!二体同時に来やがって!」
カノン「しつこいんだよ!!さっさと爆散しなさいよ!」ドゴーン
タツミ「くそ! アナグラの奴らが出払っている時に限って!」
ブレンダン「タツミ!無駄口を叩いている暇はないぞ!」
タツミ「分かってるよブレ公!」
ドゴーン
タツミ「ぐっ!!」
ブレンダン「タツミ!ぐああぁ!」
ズドーン
カノン「タツミさん!ブレンダンさん!」
ギャオオオオ
カノン「ひ・・・!」
飛龍「させるか!」ズバアアアア
カノン「ひゃはははははは!あんたもイっちゃえ!」ドゴーン
スタッ
44
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:23:09 ID:FqJR1H7Q
カノン「飛龍さん!」
タツミ「飛龍!」
ブレンダン「来てくれたのか!」
飛龍「タツミ!ここからは俺達も助太刀する!」
タツミ「俺達?」
ドガガガガガ、スタッ
アリサ「まったく、だらしないですね。」
タツミ「なるほど、新型大集合って訳か。」
飛龍「ブレンダン!そのでかい剣が泣いてるぞ!」
ブレンダン「ふ、ならここから汚名返上しなければな。」
飛龍「そう来ないとな!」
ギャオオオオオ
飛龍「俺達はグボロを倒しに行く!タツミ達はシユウを!」
タツミ「分かった!」
ブレンダン「任せてくれ!」
カノン「いいわぁ、肉片にしてあげる!!」
飛龍「ひ、豹変した!?」
タツミ「ああ。カノンは戦闘態勢に入るとこの姿になるんだよ・・・。」
飛龍「な、なるほど・・・。」
アリサ「無駄口を叩かないでさっさとやりますよ!」
飛龍「オーライ!」
45
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:35:01 ID:FqJR1H7Q
ドゴ-ンドガーン
飛龍「さてと・・・、ここからは俺のステージだ!スパークモード発動!」
<スパークモード!雷撃の力で敵を倒せ!>
バチバチバチバチ
アリサ「神機が電撃の力を帯び始めた!?」
飛龍「奴の弱点は電撃だ。これで決めさせてやる!!」
ギャオオオオ
飛龍「喰らいやがれ!サンダー・ブレード!!」ズバアアアアア
グギャアアアアアア
ズシーン
アリサ「す、すごいですね・・・。こんな能力まであったなんて・・・。」
飛龍「まあな。さてと、タツミ達はどうかな・・・?」
46
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:38:16 ID:FqJR1H7Q
タツミ「よし!そろそろ止めを刺すぞ!」
ブレンダン「ああ!」
スッ
タツミ「!?」
カノン「射線上に入るなって……私、言わなかったっけ?」
ドッゴーン
タツミ・ブレンダン「ギャアアアアアアア!!!」
ズドーン
飛龍「あら・・・。」
アリサ「ドン引きです……。」
カノン「やりましたー♪」
ヒュウウウウウ
47
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:44:06 ID:FqJR1H7Q
しばらくして
飛龍「ふう・・・。これで任務完了だな。」
カノン「あの、お疲れ様です。」
飛龍「ああ。」
カノン「今日は本当にありがとうございました!飛龍さんたちが来なかったら危なかった所です。」
飛龍「なーに。仲間がピンチになると黙っちゃいられないからな。で、タツミとブレンダンは?」
カノン「他の隊の人に住民の皆さんの護送の引き継ぎを行っている所です。大抵はお二人がやってくれるんです。甘えちゃいけないって分かってるんですけど……。」
飛龍「あの二人なりの気遣いだからな。」
カノン「飛龍さんは優しいんですね。困っている人たちを助けたりしてくれるんですから。」
飛龍「困っている人たちを放って置けるわけにはいかないからな。」
カノン(何かしてあげられないかな?)
飛龍「ん?向こうが騒がしいぞ?」
カノン「あっ、タツミさんとアリサさんが言い争ってますね。」
飛龍「ちょっと行って来る。」ダッ
カノン「あ、私も行きます!」
48
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:47:38 ID:FqJR1H7Q
タツミ「だから住民を混乱させるようなことはするなって言ってるだろ!?まず大事なのは住民の安全だろうが!」
アリサ「本気で言ってるんですか?本来私たちゴッドイーターはアラガミを殺すのが本来の目的なんですよ?こうやって私が手伝ってあげていることに感謝すべきなのではないのですか?」
飛龍「ブレンダン。何があった?」
ブレンダン「飛龍か……。」
カノン「この子がどうかしたんですか?」
「お姉ちゃん……お姉ちゃんどこー!?うぅ〜……!ぐすっ。」
ブレンダン「タツミが事情を聞こうとしたんだがな、そこでアリサの奴が『いない人間を探すのは時間の無駄』だと……。」
飛龍「……ガキの前で言ったのか?」
カノン「ひどい……。」
タツミ「だからと言って人の感情を無視していい理由にはならないだろう!」
アリサ「人の心配よりもアラガミの駆除が存在意義です。あなた方は本当にゴッドイーターとしての自覚があるんですか?」
飛龍「ブレンダン。そいつの耳を塞いでくれ。」
ブレンダン「何をするつもりだ?」
飛龍「少し叱ってくる。」
ブレンダン・カノン「「!!」」
49
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:51:25 ID:FqJR1H7Q
飛龍「2人共、そこまでだ!」
タツミ「飛龍!」
飛龍「アリサ。人の心配よりもアラガミの駆除が存在意義だと言ったそうだな。今の発言は酷すぎるぞ!!」
アリサ「!?」
飛龍「ゴッドイーターは討伐だけでなく、住民を守らなきゃいけない立場もあるんだ。お前はそれが分からないのか!!」
アリサ「・・・。すみません。帰って頭冷やします。」
飛龍「ああ・・・。」
タタタタタ
50
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 15:59:17 ID:FqJR1H7Q
タツミ「飛龍、さっきは悪かった。」
飛龍「……頭下げるのはこっちの方だ。つい頭に血が登っちまって、怒りのままにあいつやあんたに八つ当たりしてしまった。」
タツミ「いや、お前がいなきゃずっとあのままだった。」
飛龍「そうか。俺も失礼する。」
ブレンダン「ああ・・・。」
飛龍「姉ちゃん。どこでいなくなったのか分からねえのか?」
少年A「……街の中……どこか行っちゃった……。」
飛龍「下を向くな。お前が下を向いていたら姉ちゃんも探せねえだろ?」
少年A「う……うぅ……。」
飛龍「安心しろ。アラガミの野郎が現れたその時まではずっとあの兄ちゃんたちが戦ってたんだ。その時まで誰も食われていない。」
少年A「ほ、本当……?」
バッ
少年A「わっ!」
飛龍「いいか!何事も中途半端に終わらせるな!!お前が諦めなければどんなことだってできる!下向いて涙流すより、前向いて信じる道を進め!!」
少年A「で、でも……。」
飛龍「絶対に諦めるな!出てこないならお前が探し出せ!お前が姉ちゃんを護るんだ!!お前は姉ちゃんを信じろ!お前の姉ちゃんはお前を置いて逃げるような奴なのか!?」
少年A「ううん……。」
飛龍「それならお前も逃げずに戦え!姉ちゃんだってお前の助けを待っているはずだ!」
少年A「う、うん……。」
飛龍「おっ!あれってもしかして姉ちゃんじゃないか?」
少年A「あっ!お姉ちゃん!」
タタタタタ
タツミ「良かったな。見つかって。」
飛龍「ああ・・・。元気でな!」
少年A「うん!ありがとう、お兄ちゃん!!」
51
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 16:04:53 ID:FqJR1H7Q
少し離れた場所
飛龍「ふう・・・。これから先、どうすればいいのか分からなくなってきたぜ・・・。」
飛龍「あとアリサには言い過ぎちゃったな・・・。今頃、落ち込んでなきゃいいけど・・・。」
続く
52
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 16:22:26 ID:FqJR1H7Q
次回予告
飛龍達はヴァジュラ討伐の為、崩壊した街に向かった。そしてヴァジュラを討伐した後、リンドウたちと出会ってしまった。
その時、プリヴィティ・マータの群れに囲まれてしまい、絶対説明の状況に!
さらにアリサの行為でリンドウと離れ離れになってしまい、撤退せざるを得なくなった。
だが、飛龍は瓦礫を破壊し、リンドウの手助けに向かい始めた。
果たして飛龍は仲間を救出し、生きて帰る事ができるのか!?
次回、絶望への抵抗。青き龍よ、奇跡を起こせ!
53
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 16:22:50 ID:FqJR1H7Q
第3話 絶望への抵抗
54
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 16:46:56 ID:FqJR1H7Q
エントランス
飛龍「今回はヴァジュラ討伐か。そう言えばサクヤ達と初めて会った時は追いかけられたな。」
サクヤ「で、飛龍は振り返って武器を出し、そのままヴァジュラを倒したわね。」
飛龍「あ、ああ・・・。」
ツバキ「今回はお前たち四人でこのヴァジュラの討伐となる。今までの相手と思って油断していたらやられると思え。」
飛龍「分かりました。」
ツバキ「知っている通りヴァジュラの電撃にはスタン、つまり身体を痺れさせて動けなくする攻撃が含まれている。くれぐれも気を付けろ。」
飛龍「つまり雷属性という訳か。こいつは地面属性の攻撃をしなきゃダメだな。」
ツバキ「以上でブリーフィングは終了だ!この後すぐに街エリアに行ってもらう!それまで準備を済ませておけ!」
飛龍達「はっ!」
55
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 16:49:36 ID:FqJR1H7Q
街エリア
サクヤ「この辺りにいるのは間違いなさそうね……索敵しましょう。」
飛龍「ああ。そのまま見つけた奴から交戦するんですか?」
サクヤ「流石にコウタや飛龍じゃあ荷が重いと思うからルーキー組には私かソーマのどちらかを付けるわ。」
飛龍「という事は2組か。俺はソーマと行動する。サクヤさんはコウタと行動してください。こいつ、見つけたとしても腰を抜かすかもしれねえし、信号弾も失敗しそうなんで。」
コウタ「ひでぇ!」
飛龍「んじゃ、行くぞ。」
ソーマ「ああ。」
56
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 16:54:39 ID:FqJR1H7Q
テクテク
ソーマ「飛龍。お前はどういう覚悟でこの職場に来た?」
飛龍「ああ。俺は母上の命令だけでなく、この世界で困っている人達を放って置けなかったんだ。それにゴッドイーターだけが敵に立ち向かえる、だけど他の奴等は死ぬのを恐れて何もしない。俺はそれが嫌なんだ。」
ソーマ「この世界はそれが普通だからな。」
飛龍「それに何もできなきゃ何も変わらない。自分自身が動かなきゃダメだからな。」
ソーマ「お前・・・。」
飛龍「おっと。ヴァジュラの姿が見えたな。」
ソーマ「ああ。すぐに接近して・・・。」
飛龍「いや、もう気づかれてるぞ。」
ギャオオオオ
ソーマ「何故そうなる?」
飛龍「さあな。ソーマ、信号弾を!」
ソーマ「分かった!」シュッ
ドンドーン
飛龍「さてと・・・、やりますか!!」
57
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 16:58:52 ID:FqJR1H7Q
ドドドドド
飛龍「おっと!」ビュン
サクヤ「お待たせ!」
ソーマ「ようやく来たな。援護を頼む!」
コウタ「おう!!」
飛龍「神機解放!アースモード、発動!」
<アースモード発動!大地の力で薙ぎ倒せ!>
ギュオオオオオ、ガシャンガシャン
飛龍「これで電撃対策はバッチリだ。さあ、来い!」
ギャオオオオ
飛龍「そこだ!!」ドギュンドギュン
グオオオオオ
ソーマ「ふっ!」ズバッ
コウタ「えい!」ドギュンドギュン
サクヤ「もらった!」ドギュン
58
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 17:34:48 ID:FqJR1H7Q
ソーマ「飛龍、止めを!」
飛龍「分かった!アースブレイド!!」ズバアアア
ドッゴーン
飛龍「終わったな。」
ソーマ「ああ。それにしてもお前、魔術も使えるのか?」
飛龍「小さい頃から修業したからね。いずれも免許皆伝さ。」
コウタ「じゃあ、もしかしたら他の大型アラガミも倒せる事ができるのか!?」
飛龍「さあな。んじゃ、さっさと・・・って、リンドウさん!?」
リンドウ「お前等もここに来ていたのか。しかも同じ区画に2チームが居合わせるとは・・・。」
コウタ「いったいどうなってんだ?」
飛龍「まあ、とにかく済ませた方がいいかもな。」
リンドウ「そうだな。俺とアリサは引き続き任務を続行する。お前等は外の見張りを頼む。」
ザッザッ
59
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 17:37:58 ID:FqJR1H7Q
飛龍「こういう事って珍しいんじゃ・・・。」
サクヤ「珍しい……というよりこんなこと初めてよ。同一区画に二チームが出くわすことは無いはずなのに……。」
ソーマ「いや、もしかしたら何か裏があるかも知れない。何者かが仕掛けた罠だろう。」
飛龍「そうかも知れないな・・・。っと、どうやら敵が来たようだぜ。」
グルルルル
ソーマ「やっぱりか。これは戦うしか方法はないな。」
飛龍「ああ。早速・・・。」
アリサ「いやああぁぁぁ!!」
ガラガラガラガラ
飛龍「教会の中から悲鳴が!?こうしちゃいられない!」
コウタ「飛龍!」
60
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 17:43:26 ID:FqJR1H7Q
飛龍「大丈夫か!?」
アリサ「違う……違うの……パパ、ママ……。」
飛龍「落ち着いてくれ!俺の事が分かるか!?」
アリサ「あ……うぅ……うああああああん!」
飛龍「駄目だ・・・。これは重傷だな。」
バッ
ソーマ「飛龍!このままじゃあもたねえ!撤退するぞ!」
飛龍「ああ!リンドウさん!退路は確保した!逃げるぞ!」
リンドウ「そうか!ならお前等だけでアナグラへ戻れ!!」
サクヤ「何言ってるのリンドウ!?」
飛龍「まさか・・・。瓦礫の奥でリンドウさんが戦っているんじゃ・・・。」
コウタ「ええっ!?」
サクヤ「嫌よリンドウ!!あなたを置いて逃げるなんて!!」
リンドウ「聞こえなかったのか命令だ!!アリサを連れて全員でアナグラに戻れ!!」
飛龍「くだらない事を言うな!!ここで死ぬ気なのか!?」
リンドウ「その声は飛龍か!むざむざ死ぬわけねえだろ!こいつ等片付けたら俺も帰るからそれまで配給ビールは取っておいてくれ!」
飛龍「くっ・・・。仲間を置き去りにして逃げ出す・・・。はっ!」
ソーマ「どうした飛龍?」
飛龍「同じだ・・・。あの時と・・・。」
61
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 18:16:31 ID:FqJR1H7Q
2年前、荒れ果てた世界
ドゴーンドガーン
飛龍「恵理姉!エリエル姉!無事か!?」
恵理「何とかね・・・。」
エリエル「けど、隊長が・・・。」
飛龍「何!?」
「ハァ・・・ハァ・・・。」
飛龍「ゴルバ隊長!ご無事ですか!?」
ゴルバ「ああ。飛龍、彼女達を連れて逃げろ。」
飛龍「何を言ってるんですか!あなたが死んだら家族はどうなるんですか!」
ゴルバ「大丈夫だ。俺の家族は副隊長が引き継いでくれる。」
飛龍「でも・・・。」
ゴルバ「これは隊長命令だ。すぐに逃げろ!!」
飛龍「・・・分かりました。」
タタタタタ
ゴルバ「さてと・・・、そろそろ行くか!うおおおおおおおお!!!」
ドッゴーン
飛龍「ゴルバ隊長――――――!!!」
62
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 18:23:26 ID:FqJR1H7Q
回想終了
飛龍「俺はまた・・・、あの時と同じ行為を繰り返してしまうのか・・・。」
コウタ「お、おい。飛龍!?」
飛龍「そんなのは・・・、そんなのは・・・絶対に嫌だアアァァァァァ!!!」
ギュイーン
サクヤ「飛龍!何をするつもりなの!?」
飛龍「アンリミテッド・ブレイク!」ドゴオオオ
ズッドーン
サクヤ「が、瓦礫が・・・。」
コウタ「崩壊した・・・。」
ソーマ「・・・。」
リンドウ「は、破壊したのか!?」
飛龍「リンドウさん。俺はやっぱり引き返せない。あなたが死んだらサクヤさんだけじゃない。皆だって悲しむに決まってる。それに、あの時と同じ出来事を繰り返したくない。」
リンドウ「飛龍・・・。」
飛龍「あなたも生きているのなら何も言わずに戦うんだ!生きる事から逃げるな!」
リンドウ「無茶だ!!お前が戦っても殺られちまう!!」
飛龍「俺はこんなところで退かないぜ。仲間を見捨てる事なんてできないし、逃げる訳にはいかない。たとえどんな状況でも俺は戦い続ける!青き龍の魂は、我の心の中にあり!」
ゴオオオオオ
飛龍「皇飛龍。いざ、参る!」バッ
63
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 18:59:06 ID:FqJR1H7Q
リンドウ「生きる事から逃げるな・・・か・・・。まったく、お前のような問題児は初めてだな。」
スッ
リンドウ「飛龍。スタングレネードとかトラップは持ってるか?」
飛龍「十分にあります。」
リンドウ「よし!派手にやるとするか!」
サクヤ「私も戦うわ!」
飛龍「サクヤさん!」
サクヤ「飛龍の言葉、確かに心に響いたわ。私だってリンドウを失いたくないんだから!」
リンドウ「やれやれ。んじゃ、ソーマ達はアリサを連れて逃げてくれ。ここは俺達でなんとかする!」
ソーマ「分かった。コウタ、行くぞ!」
コウタ「ああ!」
タタタタタ
飛龍「では・・・、最大限解放!アンリミテッドモード!!」
<アンリミテッドモード!限界を超えて戦え!>
ギュイーン
飛龍「さて・・・、派手に暴れるとしますか!」
リンドウ「ああ!」
サクヤ「そうこなくっちゃ!」
64
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 19:03:49 ID:FqJR1H7Q
ドゴーンドガーン
飛龍「龍王の一撃!」ズバッ
リンドウ「そこだ!」ズバッ
サクヤ「そこ!」ドギュン
ズドーンズドーン
飛龍「これで全部の様だな。」
リンドウ「いや、そうとは限らない。」
サクヤ「どういう事?」
リンドウ「あれだ。」ユビサシ
ズシンズシン
飛龍「あのアラガミは・・・、ディアウス・ピターか。これは相当ヤバいかもな・・・。」
グオオオオオオオ
リンドウ「ここは逃げるしか方法はないな。」
飛龍「だったら・・・。ウィングモード!」
<モードチェンジ!ウィング!>
パアアアアア
サクヤ「背中に翼が生えた!?」
飛龍「サクヤさん!ホールドトラップを!」
サクヤ「OK!」ビュン
パシッ
リンドウ「何をする気だ?」
飛龍「いい考えがあるんですよ。」ニカッ
65
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 19:12:24 ID:FqJR1H7Q
飛龍「バスターモード!」
<バスターモード、発動!>
ガシャンガシャン
リンドウ「おお!あれはあの時の!」
飛龍「ホールドトラップをバスターにセット!」ガシャン
飛龍「そしてそのまま喰らいやがれー!!」ドッゴーン
ギャオオオオオ
サクヤ「成功したわ!」
リンドウ「よし!ズラかるぞ!」
プップー
飛龍「ん?あれは・・・。」
ブレンダン「リンドウさん、サクヤさん!!大丈夫ですか!?」
カノン「飛龍さん!!」
サクヤ「これはチャンスね!急ぎましょう!」
飛龍「ああ!」
タタタタタ
リンドウ「全員乗った!すぐに発進させろ!!」
タツミ「はい!」
ブロロロロロ
ギャオオオオオウ
66
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 19:15:57 ID:FqJR1H7Q
車の中
飛龍「ディアウス・ピターか・・・。次に会うときは戦わなきゃいけないだろうな・・・。」
リンドウ「そうだな。いやー……今回はマジで駄目かと思ったぜ……お前等もありがとよ。」
ブレンダン「でも、本当に運が良かったです。もう少し第一班の報告が遅れてたと思うと……。」
カノン「一番頑張ったのはリュウガさんですよね。」
飛龍「うん。あの時の事を繰り返したくなかった・・・。それだけだ。」
サクヤ「あの時の事?」
飛龍「教えてあげるよ・・・。あの時の事を・・・。」
ブロロロロロ
67
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 19:30:43 ID:FqJR1H7Q
エントランス
ツバキ「なるほど。そのような事があったのか・・・。」
飛龍「ええ。全て事実です。」
ツバキ「まあ、とりあえずは全員無事で良かった。だが、アリサは精神不安定の為、病室に運ばれた。」
飛龍「となると、彼女を落ちつかせる必要がありますね。」
ツバキ「ここはお前の出番だ。アリサを救ってこい!」
飛龍「はっ!」
タタタタタ
コウタ「まさかあいつにそのような過去があったなんて・・・。」
ソーマ「だが、あいつはそれを乗り越える事に成功した。俺も乗り越える事ができるのだろうか・・・。」
タタタタタ
飛龍(アリサ・・・。無事でいてくれ・・・。)
続く
68
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 19:38:19 ID:FqJR1H7Q
次回予告
飛龍はアリサを落ち着かせた後、彼女の過去を覗き込んだ。
それはあまりにも残酷な物で、アリサを洗脳した者の正体まで映しだされた。
そしてアリサが原隊復帰した後、彼女は単独で任務に行ってしまった。
それに気付いた飛龍はアリサを助けに向かい始めた。果たして間に合う事ができるのか!?
次回、アリサとの誓い。青き龍よ、奇跡を起こせ!
69
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 19:38:52 ID:FqJR1H7Q
第4話 アリサとの誓い
70
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 19:44:18 ID:FqJR1H7Q
病室前
アリサ「嫌アアアアア――――!!」
飛龍「この声・・・、アリサだ!」
コツコツ
「ちょっと待ちたまえ。」
飛龍「あなたは?」
「私の名は大車ダイゴ。彼女の専属医だ。」
飛龍「俺の名は皇飛龍だ。」
オオグルマ「お前の噂は聞いているよ。だが、彼女との面会は無理だ。あの調子じゃ・・・。」
飛龍「いえ、それでも大丈夫です。」
オオグルマ「いや、無理だって・・・。」
飛龍「心配しないでくださいよ。こういうのには慣れてるんで。」
ウィーン
アリサ「パパ・・・、ママ・・・、違うの・・・。」ガタガタ
飛龍「かなり酷い状態だな・・・。だったら俺が・・・。」スッ
ガシッ
パアアアアア
飛龍「な、何だ?」
アリサ「あ・・・、ああ・・・。ひ、飛龍?」
飛龍「良かった。落ち着いたみたいだな。」
オオグルマ「お、収まった!?失礼する!」
タタタタタ
飛龍「あいつ、どう見えても怪しいな・・・。」
71
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 20:31:35 ID:FqJR1H7Q
アリサ「飛龍・・・。今、貴方と触れ合った時、変な映像が流れていました。」
飛龍「俺も同じだ。アリサの小さい頃や、洗脳した奴の正体まで見えていた。」
アリサ「そうですか・・・。飛龍、まずは貴方の過去から教えてくれませんか?」
飛龍「ああ。俺は皇族である皇天女の長男として産まれた。しかも生まれた時から青き龍の魂を持っていた。」
飛龍「小学4年の頃から戦争に参加。その頃には爺ちゃんも亡くなってしまったんだ・・・。」
飛龍「戦争が続くたびに、次々と人が倒れていった・・・。俺はそういう出来事を何回も見たからな。」
飛龍「そして2年前には親交の深かったゴルバ隊長も亡くなってしまった・・・。そこから俺は決意したんだ。大切な仲間を失いたくないって。」
アリサ「そうだったんですか・・・。私は9歳の頃、両親を亡くしてしまいました。最初は少し困らせようとしただけなんです。かくれんぼのつもりで・・・。」
飛龍「そこでアラガミが来た……と。」
アリサ「私があんなことしなければ……パパとママもあんなことには……。」
飛龍「・・・。」
アリサ「そして私が新型の適合者だって聞いた時は、これでパパとママの仇が討てるって思ったんです……。『あのアラガミ』を倒せるって……。」
飛龍「その映像って・・・、まさか!?」
72
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 20:37:50 ID:FqJR1H7Q
カタカタカタピコーン
飛龍「なるほど。オオグルマという医師が、アリサにリンドウを倒せと命じたという事だったのか。ふざけやがって・・・。」
アリサ「う……く……。」
飛龍「いい。今は休め」
アリサ「でも……でも……。」
ギュッ
アリサ「ごめんなさい……自分でも分からないの……。」
飛龍「そんなもんだ……人ってのは理屈じゃない……最初はこんなものだ。お前の親御さんの犠牲になってしまった事は残念だけど、俺はお前が生きてくれてよかったと思ってる。あの時お前が死んでたらお前と出会えなかった……。俺はお前と出会えてよかったと思ってる。」
アリサ「な、なんで……。」
飛龍「出会いを喜ぶことに理由も理屈もいらねない。それがつまり、『仲間』ってものだ。」
アリサ「!!」
飛龍「お前は自分のせいだとか考えてるようだけどお前は悪くない。お前はこの時を生きるためにあの時生き残って、こうしてゴッドイーターになったんだ。そもそも人が生きることに罪も何もない。」
アリサ「そんなことない……私さえいなければ……パパとママも……。それに私がいたらきっと……今回のように……もう自分が信じられなくて……。」
飛龍「それを何とかするのは俺の役目だ。」
アリサ「!?」
73
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 20:40:45 ID:FqJR1H7Q
飛龍「自分のことが分からなくなったら自分を信じるな!俺を信じろ!」
アリサ「え?」
飛龍「道を見失ったら俺が連れ戻す!だから自信が無くなったら俺を信じろ!!お前を信じる俺を信じろ!」
アリサ「私を……信じる?……あなたが……。私を……信じてくれるんですか……?」
飛龍「当たり前だぜ。アリサは俺の大切な仲間だからな!」
アリサ「飛龍・・・。」ポロポロ
飛龍「だ、大丈夫か!?」
アリサ「ごめんなさい……悲しいんじゃないの……ただ……うぅ……ふええええぇぇぇぇん!」ガバッ
飛龍「アリサ・・・。」ギュッ
ツバキ「どうやら私達が出るまでも無かったな。」
リンドウ「ああ。2人だけにしておくか。」
74
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 20:47:56 ID:FqJR1H7Q
それから数日後
コウタ「今日から原隊復帰だったよな?アリサ。」
飛龍「まあな。」
コウタ「大丈夫かな?リンドウさんのこともあるし、入院前のことだって……。」
飛龍「おっ、噂をすれば・・・。」
コツコツ
アリサ「本日付で原隊復帰となりました……またよろしくお願い致します……。」
コウタ「実戦にはいつ復帰なの?」
アリサ「まだ……分かりません……。」
コウタ「そうなんだ……。」
男A「おいおい聞いたか?例の新型の片割れ、やっと復帰するみたいだぜ?」
男B「あぁ、リンドウさんを新型のヴァジュラと一緒に閉じ込めた野郎だろ。」
男A「ところが、あんなに威張り散らしてたくせに結局戦えなくなったんだってよ。」
男B「ははは!結局口ばっかじゃねえか。」
ドン
飛龍「お前等・・・、さっきから聞いていれば、コソコソと女々しく陰口叩きやがって・・・。そもそもアリサのことを何も知らない貴様等が彼女を貶める権利はない。知った風な口であいつを語るな!!」
男達「すいませんでしたー!!」ドビューン
飛龍「ったく・・・、変なところを見せてしまったな。」
コウタ「あ、あぁ……。」
アリサ「いえ、大丈夫です……。」
飛龍「そっか。やっぱり2人はいい人達だよ。」
コウタ「にしても凄かったな。さっきの。すげえ迫力だった。」
飛龍「あのくらいは普通だ。ここの奴らは本気と威嚇の区別もできねえからチョロイもんだ。」
コウタ「あれ、威嚇だったのかよ……。」
75
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 20:50:53 ID:FqJR1H7Q
飛龍「あー、まあ……さっきのような奴のことなんて気にするな。少なくともこの第一部隊でお前を嫌ってる奴はいないから。」
アリサ「でも……でもあなたが……。」
飛龍「いいよ。こういうのは俺の宿命みたいなものだ。」
アリサ「あの・・・、飛龍・・・。」
飛龍「ん?」
アリサ「えっと……さっきはありがとうございました。今日はこれで失礼します。」
飛龍「あぁ……またな……。」
コツコツ
アリサ(これ以上彼に甘えちゃダメだ。これまでも随分と甘えてしまった・・・だから自分で解決しなきゃ!そのためには強くならないと・・・。)
76
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 21:05:17 ID:FqJR1H7Q
平原エリア
ザッザッ
アリサ(討伐対象はシユウ……他にもザイゴートを引き連れての行動。多少の乱戦は仕方ない……。)
アリサ(飛龍……あなたの力を少しでもいい……私に貸してください。)
アリサ「よし!」
ダッ
77
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 21:14:32 ID:FqJR1H7Q
時間は戻り、エントランス
飛龍「……ヒバリさん。何か見られている気がするんだけど。」
ヒバリ「あはは……。最近は飛龍さんに関する噂があるんですよ。」
飛龍「噂?」
ヒバリ「『新型に手を出すと殺される』って。」
飛龍「だったら期待通りにぶちのめしてやる必要があるな。覚悟しろ!!」
男性陣『『『ぎゃあああぁぁぁ!!』』』ドドドドド
ヒバリ「止めてください!!もっとひどくなりますよ!!」
飛龍「そうだったな・・・。それにしてもポンポン出てくる噂に左右されやがって・・・。」
ヒバリ「そう言えば飛龍さんは異世界出身でしたよね。確か平和な世界だとか・・・。」
飛龍「まあな。けど、俺は小学4年の頃から戦争に参加していたからな。異世界のさまざまな戦争に巻き込まれたものだよ。」
ヒバリ「そうだったんですか・・・。飛龍さんのいい所って見てるだけじゃ分からないけど、話したりすると案外分かりやすいんですね。」
飛龍「そ、そうなのか?」
ヒバリ「いいんじゃないんですか?私はありのままのリュウガさんが好きですよ?」
飛龍「ヒバリさん・・・。」
ヒバリ「こんな職業してるとこれから戦いに行くゴッドイーターの人たちと顔を合わせるんです。任務を受けた人たちをちゃんと笑って見送って、笑って迎え入れるのが私の役目ですから。」
飛龍「そうだな……待ってくれる奴がいると気合のハリという物も違ってくるからな。」
ヒバリ「だから見送った時、ほとんどの人が緊張と不安、恐怖を抱いてるのが分かるんです。その中にはそれ以降帰ってこない人もいるからその人が最期に残すかもしれない顔を覚えていくようになりました。その中でもリュウガさんは人一倍輝いているように見えました。他の人よりも一生懸命だって凄く伝わってくるんです。」
飛龍「まあ、そうしないと生きていけないし……やっぱ生きてる以上は楽しみたいからね。」
ヒバリ「そういう所を皆さんに伝えていけばいいんだと思います。そうすれば皆さんも本当のリュウガさんに気付いてくれますよ。噂じゃない、本当のリュウガさんを。」
飛龍「ヒバリさん・・・。」
ヒバリ「だから困ったことがあったら何でも言ってください。リュウガさんを見送るときが不謹慎ですが楽しいって思えるんです。不安や悲しみでその顔が無くなっちゃうのは駄目ですから。」
飛龍「ああ。ありがとな。今度くらいはタツミさんにも付き合ってやったらどうだ?同じ男としてあなたを放っておくほうが無理があるからな。」
ヒバリ「それなら予行演習でお食事しませんか?飛龍さんの奢りで。」
飛龍「分かった。」
78
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 21:16:44 ID:FqJR1H7Q
コウタ「やあ、何か楽しそうじゃん。」
飛龍「コウタか。ちょっと良いことがあっただけだ。」
コウタ「なになに?今度はヒバリさんとか?タツミさんにどやされるぞ。」
飛龍「だったらお前も早く“フラグ”って奴を立てろ。お前はアホさえしなきゃいい線いってると思うんだよな。少しは成長しろ。」
コウタ「余計なお世話だコラァァァァ!」
ヒバリ「あれ?コウタさんが行ったんじゃないんですか?」
コウタ「え?何に?」
ヒバリ「本日、アリサさんが平原エリアへ同行者を連れてシユウの討伐任務へと向かって行ったと引き継かされて……。」
飛龍「という事は・・・、すぐに行かないと!」ダッ
コウタ「お、おい!飛龍!」
79
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 21:21:05 ID:FqJR1H7Q
時は戻り、平原エリア
アリサ「うっ!」ガキン
ズザアアアア
ドゴーン
アリサ「そんなもの・・・。」
―――もういいかい?
アリサ「っ!?」
ドゴオオオオ
アリサ「ああああぁぁぁ!!」ヒュルルルル
アリサ「かはっ!」ドガッ
カラーン
ギュオオオオ
アリサ「だ、誰か・・・、た、す・・・けて・・・。」
飛龍「最初からそう言ってくれればいいじゃないか。」
アリサ「へ?飛龍?」
飛龍「ギリギリセーフといったところだな。それよりもまずはアイツを何とかするぞ!」
アリサ「はい!」
80
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 21:32:20 ID:FqJR1H7Q
アリサ「飛龍・・・。なんであなたはそこまでするんですか!?どうして・・・私なんかのために!これまでこの支部の人たちに散々言ってきた私に同情でもしたんですか!?そういうのが一番迷惑なんですよ!もう放っておいてください!私なんか・・・生きてたって・・・。」
飛龍「そんな顔をしている人を見捨てていくわけにはいかないからな。」
アリサ「あ・・・。」
飛龍「泣いてる奴がいたら男だろうが女だろうが手を差し伸べてやるしかない。お前が嫌われてもお前が俺を嫌っても関係ない。お前の涙は俺が全部吹き飛ばしてやるぜ。」
アリサ「飛龍・・・。」ギュッ
飛龍「あ、アリサ・・・。けど今は・・・、こいつを倒さないとな!」
ギュイーン
飛龍「アリサを傷つけた罪は、お前の命で支払ってもらうぜ!」バッ
<フレイムモード!炎の力で焼き焦がせ!>
ゴオオオオオ
飛龍「爆炎羅刹斬!!」ズバアアアア
ドッゴーン
飛龍「始末完了。それよりもアリサ。病み上がりなのに同行者も付けずに一人で無茶していたそうだな。俺がなきゃ間違いなく死んでいたぞ。」
アリサ「はい・・・。」
飛龍「そんなになるくらいなら……なんで俺を頼らなかったんだよ……本当に死ぬとこだったんだぞ。」
アリサ「だって……あなたは優しいから……。私、こんなんだから……きっとあなたは私を庇う……。そんなことして傷付くのはあなた……だからっ!」
飛龍「そんなくだらない事でお前が死んでしまう方がよほど痛い。俺は傷ついても治るが、アリサが死んでしまったら、二度と戻れないんだ!」
アリサ「それは・・・。」
飛龍「だったら存分に迷惑でも何でもかけろ!悩むくらいなら俺だけにでも吐き出してくれ!!」
飛龍「目の前で大事な物が消えるくらいなら、傷ついても構わない。だってアリサは俺の大切な仲間だから!」
アリサ「飛龍・・・。」
ギュッ
アリサ「ごめ”んなざい……今までずっど……酷いことばかり言って……。」ポロポロ
飛龍「気にするなよ。もう過去の事は忘れたからな。」
アリサ「うぅ……ひっ……。」
81
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 21:33:54 ID:FqJR1H7Q
コウタ「えっと……。」
ソーマ「ふん……。」
リンドウ「おーおー、青春だねえ。」
サクヤ「リンドウ……でも大丈夫そうね。うふふ。」
飛龍「ふう・・・。来るのが遅いぜ・・・。アリサ、もう大丈夫か?」
アリサ「え、ええ・・・。もう大丈夫です。」
飛龍「んじゃ、帰ろうか。俺達の住む場所へ。」
アリサ「はい!」
タタタタタ
続く
82
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 21:42:29 ID:FqJR1H7Q
次回予告
飛龍「アリサとの訓練も順調に進んだある日、ツバキ教官からヴァジュラの討伐指令が下された。」
アリサ「そして街エリアに入り、2手に別れて行動しました。」
コウタ「ところが俺達はヴァジュラに気付かれて戦う事になり、サクヤさん達もきてくれたが、あとちょっとのところで逃げられてしまった!」
飛龍「そしてヴァジュラを見つけ、俺がアリサにアドバイスをしたその時、アリサの神機が光り出した!」
アリサ「こ、これって・・・、もしや・・・!」
飛龍「次回、『アリサ、覚醒。』。青き龍の魂は、我の心の中にあり!」
83
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 22:21:59 ID:FqJR1H7Q
緊急予告
さまざまな次元を管理するワールド・フロンティア。平和そうな次元だったが、スカルウィザーズによって支配されてしまった!
さらに追い打ちを掛けるように、ハーレム系小説の原作主人公たちが次々と闇に染まり、多くの次元が侵略されてしまったのだ!
その事を知った皇天女はすぐに飛龍達だけでなく、様々な世界から選ばれし戦士達を呼び集めた。
アリサ「まさかこのような事態になっていたなんて・・・。」
飛龍「母上!これはもう戦うしか方法はありません!」
皇天女「ええ。戦いましょう。全ての次元を解放するためにも!」
飛龍達「おーっ!!!」
そして飛龍達が宣戦布告すると同時に、スカルウィザーズも動き始めた!
スカリアル4世「良いか!何としてでも皇飛龍を倒すのだ!!」
兵士達「おーっ!!!」
光と闇の勢力が激突するとき、史上最大の戦争が起こる!!
84
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 22:40:36 ID:FqJR1H7Q
剣心VS一誠
剣心「貴様の実力では拙者には絶対に勝てぬ。」
一誠「へっ!やってみなきゃ分からないぜ!」
両津VS一夏
両津「貴様にISを使う資格はない!」
一夏「黙れ!俺の何が分かるんだ!」
カービィVS才人
デルフ「相棒!徹底的に奴を叩きのめそうぜ!」
カービィ「ぽよ!」
才人「俺はそう簡単に倒れないぜ!」
マサルVSキンジ
マサル「見せてやろう!セクシーコマンドーの奥義を!」
キンジ「お前なんかにやられてたまるか!」
カナVS真尋
カナ「お前がニャル子達の気持ちを踏みにじったんだ。その罪は重いぞ!」
真尋「僕は普通の生活が欲しかっただけだ!」
ソニックVS智樹
ソニック「お前にイカロス達は絶対に渡す物か!」
智樹「俺の邪魔をする奴は叩きのめすのみだ!」
バク丸VS仲人
バク丸「お前なんかにくるみ達は渡さない!自分の力で強く生きる事は出来ないのか!」
仲人「それができるなら、苦労はしていないよ!」
85
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/18(日) 22:54:15 ID:FqJR1H7Q
クロ、アリシア、リエラ、そに子、小鳩VSアキラ、ヒカル、クリス、エド、ジェシカ
クロ「テメー等にヒーローのパートナーとなる権利はないんだよ!」
ジェシカ「何ですって!?それならそっくり返してあげるわ!」
アリシア「貴方達は戦うべき人間じゃない。おとなしく引きなさい!」
アキラ「俺は往生際が悪いんだよ!」
リエラ「あなたの気持ちはよくわかるわ。だけどこれは戦争よ。」
クリス「分かってる。戦うしか方法はない。」
そに子「まさかこんな事態になってしまうなんて・・・。」
ヒカル「僕も同じだ。けど、戦うしか方法はない。」
小鳩「貴方を倒します!」
エド「戦うしかないみたいだね・・・。」
流牙VS月音
流牙「萌香達をお前には渡さない!」
月音「俺はお前を倒す!」
クロノアVS龍之介
クロノア「ヌクヌクは渡さない!」
龍之介「僕の邪魔をするなら容赦しないよ。」
86
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 20:48:59 ID:CdYr1HJc
トムVS一刀
トム「桃香達に手を出すな!」
一刀「邪魔をするなら容赦はしない!」
主人公同士の避けられない宿命。さらにさまざまな作品の敵達が飛龍達に襲い掛かる!
シャルル「我が野望を邪魔する者は叩きのめす!」
ルルーシュ「シャルル!」
玉露「まさかあなたもここに来ていたとはね・・・。」
リベラ「覚悟はできている?
流牙「玉露、リベラ・・・。」
スコール「久しぶりね、原始人。」
オータム「あの時の借りは返すぜ!」
マドカ「覚悟しろ。ゴリラ。」
両津「貴様等、わしをバカにしやがって・・・!覚悟しろ!!」
ジェイル「久しぶりだな。ソニック。」
ソニック「ジェイル!」
コーン守「まさかこんなところで会うなんてね・・・。」
ヤッ太郎「コーン守!」
87
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 21:12:00 ID:CdYr1HJc
さらに最大の宿敵が飛龍の前に姿を現した!
「俺の名はハウト・ブロディアス!スカルウィザーズの騎士団長だ!」
飛龍「貴様が相手か・・・。戦うしか方法はないな。」
そしてワールド・フロンティアから2人の戦士が姿を現した。
「私の名はフィーリア・エルドラス。ワールド・フロンティアを収めるプリンセスです。」
「俺はヴォルフ・スティンガー。フィーリアを守る聖騎士だ。」
飛龍「貴方達はなぜ俺達の世界に?」
フィーリア「あなたに頼みがあります。私達の世界であるワールド・フロンティアを救ってください!」
飛龍「じゃあ、スカルウィザーズとの戦争が起こっていたのは・・・、まさか!?」
ヴォルフ「そのまさかだ。」
ドゴーン
88
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 21:24:15 ID:CdYr1HJc
BGM:少女の頃に戻ったみたいに
アリサ「貴方なんかに私は屈したりしない!」
シェルフィア「やれるものならやってみなさい。」
瑞希「必ず生きて帰りましょう!皆がいる場所に!」
楓「そうだな。私達がこんなところでやられては、ソーマ達に申し訳ないからな。」
美紀「そうですよ!私達はいつでも一緒ですから!」
香菜「そうね。さっ、行きましょう!」
ヴォルフ「ゲイル!貴様だけは許さん!」
ゲイル「スティンガー一族の生き残りか。いいだろう。かかって来い!」
スカリアル4世「青き龍よ!その力を見せてみろ!」
飛龍「俺はこんなところで屈したりしない!全ての次元を取り戻し、お前を倒すと決めたんだ!青き龍の魂は・・・・我の心の中にあり!」
青き龍の最後の戦いが、今、始まる。勝つのは光か、闇か・・・。その結末は、君自身の目で確かめろ!
クロス・オブ・ファンタジア Dragon Soul
最大の戦いを・・・、見逃すな・・・。
89
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 21:24:46 ID:CdYr1HJc
第5話 アリサ、覚醒。
90
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 21:56:16 ID:CdYr1HJc
鉄塔の森
アリサ「もう少しで倒れます!止めを!」
飛龍「心得た!」ジャキッ
ズバアアアアア
ズドーン
飛龍「ふう・・・。これで全てだな。それにしても、全てのアラガミを打ち破るにつれてアリサの自信が戻って来たな。」
アリサ「ええ。これも飛龍が一緒に同行してくれたおかげです。」
飛龍「そうか。ありがとな。」
アリサ「では、そろそろ戻りましょう。」
飛龍「ああ。」
ザッザッ
91
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 22:02:17 ID:CdYr1HJc
次の日
飛龍「これが今回の任務内容か。相手はヴァジュラだな。」
サクヤ「ええ。前のような変異種ではないから今の私達も大丈夫ね。」
ツバキ「ああ。それに近々アリサには本格的に復帰させようと思っていた所だ。飛龍、アリサと任務を行っているお前からしたらどうだ?」
飛龍「ええ。彼女はうまくやっていますよ。最近はコンビネーションもうまくいってますし。」
ツバキ「そうか。で、アリサは?」
アリサ「もちろん大丈夫です!」
ツバキ「よく言った。では、出動せよ!」
飛龍達「イェッサー!!」ビシッ
コウタ「なぜイェッサー?」
飛龍「さあな。」
92
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 22:19:12 ID:CdYr1HJc
街エリア
ザッザッ
コウタ「アリサの奴、お前のおかげで自信がついたようだな。」
飛龍「ああ。今ではすっかり俺の事をパートナーと認識しているからな。」
コウタ「なるほどね・・・。しかしお前は羨ましいよな・・・。女性達と一緒にいられてさ・・・。」
飛龍「馬鹿を言うなよ・・・。女性達の面倒を見るのはそんなに楽じゃないからな・・・。」
コウタ「そ、そうか・・・。」
ギャオオオオ
飛龍「ついに来たか。行くぞ!!」
コウタ「ああ!」
ドゴーンドガーン
飛龍「よし!尻尾を破壊しろ!」
コウタ「うっしゃ!」ドギュン
ドゴーン
サクヤ「お待たせ!」
飛龍「ようやく来たか!アリサ、サクヤさん、援護を!」
アリサ「はい!」
93
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/19(月) 22:44:18 ID:CdYr1HJc
ドゴーンドガーン
飛龍「よし!止めだ!」
ドドドドド
コウタ「逃げた!」
飛龍「よし!ここは2手に別れて行動するぞ!」
タタタタタ
アリサ「いったい何処に逃げたのでしょうか?」
飛龍「もしかしてあれじゃないか?」
ドスドス
アリサ「ええ・・・。でも、私にできるでしょうか?」
飛龍「大丈夫だ。自分を信じれば必ず成功する。その事を忘れるな!」
アリサ「飛龍・・・。」
ピカアアアア
アリサ「神機が光り始めた!?」
飛龍「どうやらアリサも俺と同じ力に目覚めたようだな。」
94
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 20:14:02 ID:VCTJoCrM
ドドドドド
飛龍「来たぞ!撃て!!」
アリサ「何だか知らないけど、やるしかない!」ジャキッ
ドギューン
飛龍「命中した!」
ズドーン
アリサ「今の銃弾・・・。いつもとは違うし、威力も前より違っていた・・・。どういう事ですか?」
飛龍「それはお前が覚醒したおかげで、神機が光り出したのさ。だから今の銃弾もいつもと違っていたのさ。」
アリサ「そうだったんですか・・・。私、本当の力を手に入れたんですね・・・。」
飛龍「そういう事だ。よくやったぞ。」
アリサ「ありがとうございます!」
コウタ「あれ?もう終わったのか?」
サクヤ「私達が駆けつけるまでもなかったわね。」
飛龍「まあな。んじゃ、帰るとするか!」
95
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 20:23:12 ID:VCTJoCrM
エントランス
ツバキ「そうか。アリサが本当の力を手に入れたという事か。」
飛龍「ええ。あとはその力をうまく使えるかどうかですね。」
ツバキ「そうだな。あと執行部からの辞令が降りた。今回の任務の完了を以て飛龍をフェンリル極東支部、保守局第一部隊の副隊長に任命する、とのことだ。」
飛龍「俺がですか!?」
ツバキ「ああ。これまでの行動と任務の達成率や成長性から白羽の矢が立ったとのことだ。これからもよろしく頼むぞ。」
飛龍「ありがとうございます!」
コツコツコツ
アリサ「まだまだ不安な部分もありますが、これからも宜しくお願いしますね。」
飛龍「ああ。こちらこそ!」
ガシッ
ソーマ「ふん・・・・。」
96
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 20:26:23 ID:VCTJoCrM
通路
リンドウ「姉上は何か掴んだんですかい?」
ツバキ「教官と呼べ。それに何のことだ?」
リンドウ「アリサが錯乱したあの日の任務……履歴がすっぽりと抜けてたぜ。任務履歴を消すなんざ下っ端にはまず無理ってもんだ。」
ツバキ「上が何かしている……と?」
リンドウ「さあな。」
ツバキ「滅多なことは口に出すな。仮にそうだとしても現時点でお前にできることはない。」
リンドウ「だよな……まあ、色々とらしくなく考えてみたってだけのことさ。」
ツバキ「ならいい、あまり面倒は起こすなよ?」
リンドウ「へいへい。」
ツバキ「返事は一回!それと上官への口の聞き方もどうにかしろ!」
リンドウ「はい!失礼いたしました!」
コツコツ
ツバキ「異世界から来た戦士が隊長か・・・。これはもしかしたら運命かも知れないな・・・。」
続く
97
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 21:10:23 ID:VCTJoCrM
次回予告
エリックと共にソーマの過去を見た飛龍は、彼と共に特務に向かった。
そこでソーマの心の声を感じ取り、彼を励ましながらボルグ・カムランを撃破する事に成功した。
さらにカノンと共に任務に出撃したその時、シユウが姿を現した!
カノンが神機を構えたその時、アリサと同じく自分の神機が光り出したのだ!
次回、ソーマの過去とカノンの覚醒。青き龍よ、奇跡を起こせ!
98
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 21:10:52 ID:VCTJoCrM
第6話 ソーマの過去とカノンの覚醒
99
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 21:36:52 ID:VCTJoCrM
エントランス
パンパンパーン
飛龍「な、何だ!?」
タツミ「よ、リーダー就任おめでとう!」
カノン「飛龍さん凄いです!」
ブレンダン「あぁ、大したものだ。」
飛龍「皆・・・。」
カレル「今度から副隊長だろ? 高額な仕事が来たら俺にも回せよ。いいな?」
シュン「来た早々で副隊長だからって調子に乗るんじゃねーぞ!俺が先輩だからな。」
飛龍「また身ぐるみ全部むしり取ってやろうか?」
シュン「てめぇ……倍にして返してやるからな。」
カノン「あ、あの・・・。」アタフタ
ジーナ「安心しなさい。ああ見えて飛龍はあの二人と上手くやれてるのよ。」
カノン「ジーナさん……。」
ジーナ「あの二人、新型の飛龍から金を巻き上げようとポーカーを挑んだんだけどね、返り討ちにされて全裸にまでされるほどむしり取られたことがあるのよ。その時からあの三人、結構話すようになったらしいわ。」
カノン「仲が良いって訳でも……いえ、でもあのお二人に対してあそこまで堂々と話せる飛龍さんも……。」
ジーナ「私も飛龍はいいと思うわ。仲間思いで性格は真っ直ぐな良い子よ。」
カノン「は、はぁ……。」
ジーナ「それに、アラガミと戦うときの無謀さはお見事だわ。自らを差し出すような無謀さ……ふふふ……。」
カノン「……。」
100
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 21:46:48 ID:VCTJoCrM
リッカ「やったね、飛龍。」
飛龍「リッカ、サンキュ―。」
リッカ「君の活躍は本当にすごいね。おかげで皆、彼に負けない様頑張っているらしいよ。」
飛龍「そうか。だったら俺もしっかりしないとな。」
エリック「やあ飛龍くん。副隊長就任おめでとう。」
飛龍「エリックさん。副隊長だからって大袈裟なんじゃ・・・。」
エリック「そんなことはないさ。君の華麗な戦歴を見てもリンドウさんを除いたら間違いなく隊長になれると僕は思っている。君には一度救われたしね。」
リッカ「そうそう。リンドウさんって忙しいから実質、君が第一部隊の隊長だよ。」
飛龍「なるほどね・・・。普通はサクヤさんかソーマだと思うんだけど・・・。」
エリック「それもそうなんだけど……ソーマか……。」
リッカ「ソーマくんね……。」
飛龍「?」
101
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/20(火) 21:53:44 ID:VCTJoCrM
飛龍「そう言えばソーマは?」
エリック「ああ。興味ないと言って、自室に戻ったそうだ。」
飛龍「そうか。残念だな・・・。」
リッカ「まっ、今はパーティを楽しんじゃおうよ。」
飛龍「ああ。そうさせてもらうよ。」
102
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:17:41 ID:gupU0fBU
通路
コツコツ
飛龍「ソーマの奴、大丈夫かな・・・。」
ポトッ
エリック「ん?何か落ちたそうだね。」
飛龍「何だろう?」スッ
エリック「ディスク・・・のようだね。」
飛龍「ああ。部屋に戻って調べてみよう。」
103
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:30:35 ID:gupU0fBU
飛龍の部屋
カタカタカタカタ
エリック「ん?これって・・・、シックザール支部長とサカキ博士。もう一人の女性は誰だろう?」
飛龍「見かけない顔だな。え−と、確か・・・。アイーシャ・ゴーシュだ。彼女はアラガミ総合研究所の所長だそうだ。」
エリック「ん?彼女のお腹が膨らんでいるぞ。お腹の中には・・・・まさか!?」
飛龍「そう。ソーマが中に入っていたんだ。つまりアイーシャは彼の母親という事さ。」
エリック「じゃあ、シックザール支部長が父親という事か。」
飛龍「場面が変わった。これは・・・。」
エリック「どうやら手術室の様だね。」
飛龍「ん?シックザール支部長が何かを取り出したぞ。」
エリック「これってP73偏食因子・・・・。一体何をする気だ?」
104
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:38:23 ID:gupU0fBU
飛龍「ま、まさかP73偏食因子を投入させるんじゃ・・・。」
エリック「なんだって!?という事は、ソーマはシックザール支部長によって今の姿となってしまったのか・・・。」
飛龍「まさか支部長がこんな事をしていたなんて・・・。」
プツーン
エリック「どうやら彼が死神と呼ばれているのもそういう事だったのか・・・。」
飛龍「どういう事だ?」
エリック「ああ。ソーマは他の人と比べて体力の回復が早い。そのため、彼と任務を共にしたゴッドイーターは戦死する確率が高かった。」
飛龍「だから死神と呼ばれていたのか・・・。」
エリック「そうだ。飛龍くん、ソーマを見捨てないでやって欲しい。ソーマは君たちを大事に想っているからこそ君たちを遠ざけようとしているだけなんだ! 本当の彼は人の痛みを分かってやれる誰よりも気のいい奴なんだ!」
飛龍「分かった!ソーマは俺の大切な仲間だからな。仲間が辛い思いを抱えていると知った以上は、黙っているわけにはいかないしね。」
エリック「ありがとう。君がソーマと同じ隊でよかったよ。これからも副隊長として華麗に戦ってくれたまえよ。」
飛龍「ああ!」
105
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:41:44 ID:gupU0fBU
平原
飛龍「今回は特務か。確かボルグ・カムランが2体だったな。」
ソーマ「ああ。さっさと終わらせて帰還しないとな。」
ギャオオオオオ
飛龍「来たぞ!」
ソーマ「よし!」
ドゴーンドガーン
飛龍「くっ!そう簡単に一筋縄ではいかないみたいだな!」
ソーマ「ああ。だったらここはやるのみだ!」ダッ
飛龍「お、おい!」
ドガッ
ソーマ「うおっ!」
ドサァァ
飛龍「ソーマ!」
ソーマ「くっ・・・。」
106
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:52:38 ID:gupU0fBU
ズンズン
飛龍「ソーマ。何で俺を呼ばずに単独に走った?あの二体の実力はお前の方が承知だったはずだ。」
飛龍「信じがたいぜ・・・。リンドウさんの言った通りだ。放っておけば勝手に死にに行くって話は間違いじゃなかったな。俺を嫌うことくれえならそれで良かったのだが、だったら後で隊長権限使ってお前を俺の前に引きずり出してやる。何度でもな!」
ソーマ「言ったはずだ。俺みたいな化物にさえ関わるなと……。」
飛龍「急に自分を化物呼ばわりか?答えになってないぜ。」
ソーマ「すぐに壊れるような、安心して背中を預けられない奴等なんて最初からいないほうがマシだ……そういうことだ。」
飛龍「ふざけるな!人は一人で生きていけるほど強くないんだ!」
ソーマ「俺は……他の奴等とは違うんだよ!!生まれた時からアラガミを殺すことを宿命づけられた化物だ!!化物が……アラガミが人間のお前たちと一緒に生きるなんて無理なんだよ!!何も知らねえくせに偉そうな説教垂れるんじゃねえっ!!!」
飛龍「お前が何も言ってくれないから分からないんだ!今まで自分だけの力だけで生きてこれて粋がるな!」
ソーマ「!!」
飛龍「ソーマだって今まで助けられ、想われている人がいる!リンドウさん、サクヤさん、そしてエリックさんがいるんだ!この事を自覚していないからそういう事になったんだぞ!!」
ソーマ「そうだったのか・・・。フッ、お前には参ったよ・・・。」
ジャキッ
ソーマ「アンタのおかげで目が覚めたぜ。んじゃ、早速倒すとするか。」
飛龍「ああ。全力で行くぞ!」
ソーマ「了解!」
ドゴーンドガーン
飛龍「はっ!」ドギューン
ソーマ「今だ!飛龍!」
飛龍「うおおおおおおお!!!」バッ
ズバアアアアアアア
ズドーン
107
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:54:14 ID:gupU0fBU
飛龍「ようやく倒したな・・・。」
ソーマ「ああ。飛龍の言葉が無ければ、早く終わらなかったかも知れないな。感謝してるぜ。」
飛龍「別にいいよ。ソーマは俺の大切な仲間だから!」
ソーマ「仲間か・・・・。悪くないな。」
飛龍「だろ?んじゃ、帰るぞ。」
ソーマ「ああ。」
108
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:55:30 ID:gupU0fBU
エントランス
飛龍「えっ?同行のお願い?」
カノン「はい。私も自分自身を強くしたいんです。そこで同行をお願いいただけないかと・・・。」
飛龍「分かった。もちろん同行するよ。」
カノン「お願いします!」
109
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 22:58:49 ID:gupU0fBU
鎮魂の寺
飛龍「そう言えば、確かカノンさんは誤射が多いって聞いたな。」
カノン「はい・・・。それが悩みなんです・・・。この間もカレルさんから固定砲台って言われちゃいました・・・。」
飛龍「そうだったのか・・・。大丈夫。カノンさんの火力は凄まじい威力を持っている。あとは狙いさえ定めればバッチリだ。」
カノン「本当に大丈夫でしょうか?」
飛龍「大丈夫だ。自分を信じて立ち向かえば、必ず成功できるはずだ。一緒に頑張ろうぜ!」
カノン「飛龍さん・・・。はい!」
飛龍「んじゃ、行くか!」
ザッザッ
110
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 23:02:33 ID:gupU0fBU
飛龍「おっ!標的のシユウだ。すぐに攻撃するぞ!」
カノン「はい!」
カノン(飛龍さんが私を励ましてくれたんだ・・・。だったら私がしっかりしなきゃ!)ジャキッ
ピカアアアアア
カノン「へ?私の神機が光り出した!?」
飛龍「どうやらアリサと同じく覚醒したようだな。さあ、その力をアラガミにぶつけてみろ!」
カノン「よし!」ジャキッ
ドゴーン
飛龍「おお!直撃した!しかも威力が前より上がってるぞ!」
カノン「当たった・・・。まさか当たるなんて・・・。」
111
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 23:06:11 ID:gupU0fBU
ギャオオオオオ
カノン「まだ生きている・・・。だったらお仕置きしないとね!」
ドゴーンドガーン
飛龍「すごい・・・。豹変した事でさらに威力が上がっている・・・。狙いは覚醒する前と同じだけどな・・・。」
カノン「今だ!」
飛龍「よし!斬空剣!!」
ズバアアアアア
ドシーン
飛龍「やっと終わったか・・・。お見事だったぞ、カノンさん。」
カノン「あ、ありがとうございます・・・・。いっ・・・!」
飛龍「どうした?」
カノン「ちょ、ちょっと足が痛くて・・・。」
112
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 23:09:50 ID:gupU0fBU
バッ
カノン「へ?」
飛龍「大丈夫。俺が運んであげるよ。しっかり捕まってな。」
カノン「あ、あわわわ・・・!な、なんだか恥ずかしいです・・・。」
飛龍「気にするなよ。カノンさんも俺の大切な仲間だからな。んじゃ、帰るとするか!」
カノン「飛龍さん・・・。」ギュッ
ビュンビュン
カノン(どうしよう・・・。私、飛龍さんの事を好きになっちゃいました・・・。)
113
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/21(水) 23:16:14 ID:gupU0fBU
エントランス
アリサ「へ?飛龍がそのような事を?」
カノン「ええ。怪我をした私をお姫様抱っこして運んだのですよ。」
アリサ「飛龍・・・。これはどういう事ですか?」
飛龍「い、いや、これはその・・・。」
アリサ「これは説明してもらう必要がありますね・・・。」ジャキッ
飛龍「お、おい!なんで武器なんか持っているんだよ!少しは落ち着け!!」
ワーワーギャーギャー
コウタ「なんで飛龍ばっかりモテるんだよ・・・。羨まし過ぎるぜ・・・。」
タツミ「まさかカノンが飛龍に好意を持つとは・・・。」
ブレンダン「これからどうなるか見当がつかないな・・・。」
飛龍「誰か助けてくれ〜!」
続く
114
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 19:17:03 ID:eQmXzjx.
次回予告
カノンが覚醒した事で、彼女の神機が新型に変わってしまった。
それにより、飛龍、アリサ、カノンの3人で新たなチーム『特殊部隊『青龍』』が結成されたのだ。
それから数日後、サカキの依頼で鎮魂の寺に向かった飛龍達。するとそこには白き少女がいたのだ。
しかもその少女は、とある秘密を持っていた・・・。
次回、アラガミの少女。青き龍よ、奇跡を起こせ!
115
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 19:17:24 ID:eQmXzjx.
第7話 アラガミの少女
116
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 20:10:09 ID:eQmXzjx.
エントランス
飛龍「ええーっ!?神機が変わった!?」
カノン「はい。飛龍さんのおかげで覚醒した事によって、適性検査の結果が変わっちゃいました。」
アリサ「という事は・・・、カノンさんも私達と同じ新型となったのですね!」
カノン「はい!これからも宜しくお願いします!」
飛龍「こちらこそ!」
ツバキ「アリサとカノンが飛龍の力によって覚醒し、彼と同じ能力を得たとはな・・・。これはチームを作る必要がある。」
アリサ「ち、チームですか?」
ツバキ「ああ。お前達3人で新たなチームを結成する事だ。」
カノン「私達3人でチームですか・・・。それはいいアイデアですね!」
ツバキ「そうか。気に入ってくれて何よりだ。あとはチーム名だが・・・。」
飛龍「そうなると思って考えておきました。特殊部隊『青龍』はどうでしょうか?」
ツバキ「なるほど。それはいい名だな。では、本日よりお前達は特殊部隊『青龍』で活動してもらう。これからの活躍に期待しているぞ。」
飛龍・アリサ・カノン「はい!!」
カノン「ですが、私が抜けた第二部隊や、飛龍さんとアリサさんが抜けた第一部隊はどうなるのでしょうか?」
ツバキ「その事についてだが、第二、三部隊のメンバー5人は防衛班として活動。第一部隊にはエリックが入る事になった。さらにお前達は自分達のメンバーが増えるまでは、第一部隊と共に活動してもらう。」
飛龍「それなら安心ですね。その方法でいきましょう。」
ツバキ「うむ。」
117
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 20:39:03 ID:eQmXzjx.
飛龍の部屋
ウィーン
データ:台場カノンの新たな神機
刀身:ロングブレード『超電磁ブレード』
銃身:ブラスト『320式キャノン』
装甲:タワーシールド『鋼氷タワー』
飛龍「なるほど。この組み合わせにしたのか。」
カノン「ええ。飛龍さんとアリサさんが同じ刀身なので、私もそれにしました。」
アリサ「なるほど・・・。確かにそちらの方がいいかも知れませんね。」
飛龍「俺もそう思うな。とりあえず今日はゆっくり休んで、明日から頑張ろうぜ。」
カノン「はい!」
118
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 20:56:24 ID:eQmXzjx.
数日後
飛龍「サカキ博士。こちらのディスクを落としていました。」
サカキ「おお。これはご苦労。で、中身は見ていないよね?」
飛龍「み、見ていませんよ!」
サカキ「それならいい。で、君達には重要な任務を受けてもらう。」
飛龍「重要な任務ですか?」
サカキ「ああ。かなりのね。」
119
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:05:51 ID:eQmXzjx.
鎮魂の寺
サクヤ「で、今回の任務はかなり重要な任務って言ったけど、いったい何なのかしら?」
飛龍「分からない。だが今は、目の前にいるアラガミを倒さなければ。」
アリサ「そうですね。では・・・!」
ドゴーンドガーンズドーン
飛龍「止めだ!」ズバアアアアア
ズドーン
飛龍「んじゃ、さっさとコアを・・・。」
サカキ「それ、ちょっと待った。」
飛龍「博士!?どうしてここに!?」
サカキ「大丈夫だよ。護衛も連れて来た。」
飛龍「リンドウさん!ソーマ!エリックさん!コウタまで!」
エリック「僕も分からないんだよ。急に博士から護衛を任されちゃって。」
飛龍「いったいどういう事だ?」
サカキ「そろそろだね。皆、隠れるんだ。」
ビュンビュン
飛龍「隠れたのはいいけど・・・。これから・・・、あ。」
ザッザッ
リンドウ「何だありゃ!?」
ソーマ「ちっ!」
ジャキンジャキン
「アー……」
コウタ「ひっ!」
「ウアー!」
ヒュン
エリック「隠れてしまったようだね・・・。」
120
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:10:39 ID:eQmXzjx.
飛龍「ここは俺に任せろ。」
ガシャン
カノン「神機を置いた!?いくら何でも危険すぎます!」
飛龍「怖がらなくていい。俺は何もしないから。それでもまだ怖いか?」
「コ……ワイ……?」
コウタ「喋った!?」
飛龍「俺はお前に何もしないし、こいつらも手を出さないから安心しろ。」
「……」
飛龍「おいで。」
トテトテトテ
「ダー♪」スリスリ
飛龍「よしよし。」ナデナデ
サカキ「素晴らしい!出会ったばかりの『彼女』を懐かせるなんて流石だ!実に興味深い!。」
ソーマ「御託はいい……どういうことか説明してもらおうか。」
サカキ「簡単に言えば『彼女』を誘い出すためにここら一帯の『餌』を根絶やしにしたのさ。」
サクヤ「だから最近、このエリアでの任務をやらせてたんですね……。」
ソーマ「悪知恵だけは一人前だな……。」
飛龍「で、こいつは何なんです?」
サカキ「その話は僕のラボで話そう。ここでの立ち話は僕も辛いからね。」
飛龍「そうですね。」
121
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:17:08 ID:eQmXzjx.
ラボ
飛龍達「ええっ!?この子がアラガミ!?」
サカキ「そう。この子はとても珍しい個体だ。とりあえずの進化の袋小路に迷い込んだ存在……この子は完成系でもあるし、不完全な存在でもある。」
サカキ「だがこの子は私たちを捕食しないよ。知っての通りアラガミには『偏食』の特徴を有しているんだ。」
飛龍「アラガミの好き嫌いということですね。」
コウタ「え!?飛龍、知っているのか?」
飛龍「ああ。アラガミの事についてよく勉強しているからな。」
ソーマ「お前も少しは飛龍を見習って勉強したらどうだ。神機使いの常識だ。」
コウタ「ソーマからもバッシングを……。」
サカキ「よく誤解されがちだが、アラガミは生まれた時は特徴なんて持ち合わせていない。あれは捕食を通して他の生物の特徴を取り込み、凄まじい早さで進化しているようなものなんだ。」
エリック「つまりこの子は……。」
サカキ「我々と同じ『とりあえずの進化の袋小路』に迷い込んだもの。ヒトに近しい進化を遂げたアラガミなんだ。」
ソーマ「人間に近い、アラガミだと?」
カノン「そんな個体もいるんですね……。」
サカキ「調べてみた所、この子の頭部神経節が脳の働きをしているんだ。数ある個体の中で彼女は更に特別なんだ。」
「ウバー」
飛龍「じゃあこいつ言葉も教えれば喋れるのか?」
サカキ「可能だろうね。」
飛龍「すごいなお前。見た目は子供、頭脳は大人だな。」
「アウー。」
122
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:32:29 ID:eQmXzjx.
サクヤ「でも、流石にこのことは支部長と教官に報告を……。」
サカキ「ヨハンは今、別件で連絡は取れないよ。とは言っても僕は報告しない方が良いと思うよ。」
サクヤ「それはどういう……。」
サカキ「じゃあ報告すると仮定しよう。人類最後の砦であるゴッドイーターがアナグラの中にアラガミを連れて来た、とでも言うのかい?」
サクヤ「……。」
リンドウ「エグいマネするぜまったく。俺たちは気付かぬうちにあんたの共犯ってか。」
サカキ「そういうことさ。君も将来有望な新人たちを斬り捨てるのは心が痛むだろう?」
リンドウ「こいつらは……。」
サカキ「それに、君がやっている活動に余計な突っ込みは入れられたくはないだろう?」
リンドウ「……!ったく、勘弁してくれよ。」
サカキ「流石はリンドウくん。やってくれるね?」
リンドウ「ああ。」
123
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:36:39 ID:eQmXzjx.
サカキ「皆も飛龍くんのように積極的に彼女と仲良くやって欲しい。ソーマ、君も頼むよ」
ソーマ「ふざけるな!どれだけ人間を真似しようがバケモノはバケモノだ……。」
飛龍「そう言うな。こいつは俺たちを襲ったりしない。」
ソーマ「お前もお前だ飛龍。アラガミがどういう存在か忘れたのか?」
飛龍「忘れてなんかいない。人々を脅かす化物だ。」
ソーマ「なら、なんでそいつの肩を持つ?今は何もしねえようだが、いずれお前を食おうとするかもしれねえんだぞ。」
飛龍「確かにな。最初はこいつには何か胸騒ぎを覚えたのは確かだ。どんな姿をしてようがこいつがアラガミってことくらい分かってる。」
ソーマ「なら……」
飛龍「だけど、それは悪い意味じゃない。こいつは敵ではないってそう思えるんだ。俺はそう信じているからな。」
ソーマ「・・・なるほどな。だがあまり深追いするなよ。」
飛龍「分かってるって。んじゃ、俺達はこれで。」
ウィーン
サカキ(ヨハン……君はまだ人に絶望しているというならそれは間違いだ。人はまだ前を向いて歩くほどの力が残っている。人が神になるか、神が人になるか……競争の始まりだ。)
124
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:44:24 ID:eQmXzjx.
エントランス
飛龍「結局大変な事になってしまったな・・・。これを見たら見逃せないし・・・。」
コウタ「見た目は女の子だしな〜……。もしかしたら既にあんなのがめっちゃいて俺たちの知らない社会とかあったりしてな。」
飛龍「幾らなんでもそれはないだろ。博士もあれは珍しいって言ってたし。」
コウタ「でも、これからあるかもな。生きてりゃ幾らでも不思議は起こるからな。それに昔はこんな悲惨な未来になるって誰も思ってなかったんじゃないかな。家に帰れば家族もいて、美味しいご飯もあって、寝るときは楽しいこと考えて……。」
飛龍「そうかもな。」
コウタ「でも、誰が悪い訳じゃないんだよな。この先どうなるかも分からないし、不安だらけ……そんな不安を家族にさせないために俺はゴッドイーターになったんだ。エイジス計画を守るために……アダッ!」バシッ
飛龍「そんなに湿気るな。どんな計画でも俺は立ち向かう。たとえどんなに手強い奴でも俺は一歩も引かないからな。」
コウタ「飛龍・・・。お前ってすごい奴だな。あっ、そうだ!そう言えばさ、この前ノゾミが作ってくれたんだよ!ソックリだろ。」ヒョイ
飛龍「へえ。愛されているんだな。」
コウタ「だろ?今度お土産一杯持って帰るんだ!そうだ!その時はお前も来いよ!」
飛龍「いや、俺は……。」
コウタ「母さんには友達として紹介してやりたいんだ。お前ならノゾミとも仲良くできるしな。」
飛龍「そうだな。何か土産を持って来るよ。」
コウタ「期待してろよ!母さんの料理メッチャ美味いからさ!」
飛龍「そりゃ楽しみだな。ところで何か忘れていないか?」
コウタ「そう言えば・・・、あ!名前を忘れてた!」
飛龍「だろうな・・・。すぐにラボへ行くか。」
125
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:54:03 ID:eQmXzjx.
ラボ
サカキ「と、言う訳でリュウガくんの提案の下で彼女の名前を決めようと思う。」
カノン「名前……ですか?」
サカキ「これから共に過ごすのだから名前が無いと不便だと思うんだ。どうかな?」
「どうかなー。」
コウタ「じゃあ、ノラミってのはどうだ?」
アリサ「ドン引きです。」
コウタ「なんだよ!他にいい案があるのかよ!」
アリサ「な、なんで私がそんなことを!」
コウタ「へー、自分のセンス晒すのが怖いんだなー。」
アリサ「そ、そんな訳ないでしょ!えーっと……。」
飛龍「名前か・・・。じゃあ、君の名前は分かるか?」
カノン「飛龍さん。いくらその子に聞いても・・・。」
「シオ!」
カノン「それがあなたの名前なのですか?」
シオ「そうだよ。」
飛龍「そういえば最近ソーマ見てないな……。」
エリック「どうやら、一足先にここにいない誰かが名付け親になってしまったようだね。」
コウタ「え〜、やっぱノラミの方が……。」
シオ「嫌だ。」
コウタ「何だよチクショー!」
飛龍「では、任務ですのでこれにて失礼します。アリサ、カノン。行くぞ!」
アリサ・カノン「はい!!」
タタタタタ
126
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 21:58:52 ID:eQmXzjx.
リンドウ「あいつら、ちゃんとやれてるんだな。」
サカキ「そうだね。人は誰しもきっかけさえあれば変わるものだよ。彼らくらいの多感な時期なら尚更だ。」
シオ「?」
リンドウ「にしてもソーマも随分と変わったな……あからさまに飛龍を気にするようにもなったな。」
エリック「最近はソーマの評判も少しずつだけど回復しているそうですよ。元々は根拠も無い噂だったですけどね。」
サカキ「この十数年で築かれたソーマの心の壁は硬く、厚かった。本当は私とヨハンが何とかすべきだったんだけどね。」
リンドウ「それを言うなら俺たちもだよ。あいつとは長い間組んできたけど結局は変わらなかった。そんなあいつを変えてくれたのが飛龍だよ。最初会った時はヴァジュラを撃破した戦士だったのによ。」
サクヤ「あ、それ覚えてる。訓練の初日ではコンゴウを倒したりしてたわね。」
エリック「それに僕がピンチの時も助けてもらいましたし。」
リンドウ「俺がピンチの時も助けてもらったし、アリサもソーマも飛龍によって変わったからな。」
サカキ「彼らの自分を変えるきっかけが飛龍くんということだね。彼の予想もできない行動は私の予想の上を行く……実に面白いよ彼は。」
シオ「飛龍がどうしたのー?」
サクヤ「えっとね、飛龍は凄いってこと。」
シオ「すごい?すごいっていいことか!?」
サクヤ「うふふ。そうね。」
シオ「そーかー。リュウガはすごいのかー。」
ハハハハハ
続く
127
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 22:24:29 ID:eQmXzjx.
次回予告
飛龍「シオの問題は大方解決したが、あとは服だけとなった。」
シオ「きちきちちくちくやだ〜。」
飛龍「それなら素っ裸にした方がいいんじゃ・・・。」
アリサ「そんなことできるわけないじゃないですか!!こんな子をは、は、裸にしたいだなんてドン引きです!!」
カノン「そしてアリサさんとサクヤさんがシオちゃんに服を着せようとしたら、壁をぶち壊して何処かに行ってしまいました!」
飛龍「こうしちゃいられない!すぐに探さなければ!」
カノン「次回、『キチキチチクチク騒動』。お楽しみに!」
128
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 22:25:11 ID:eQmXzjx.
第8話 キチキチチクチク騒動
129
:
名無しの権兵衛殿
:2015/01/22(木) 22:39:48 ID:eQmXzjx.
ラボ
コウタ「オッス!」
シオ「おっす!」
アリサ「何ですかその挨拶。止めてください。」
コウタ「えー、いいじゃんよー。」
シオ「じゃんよー。」
アリサ「駄目だよシオちゃん。バカが移っちゃうよ。」
コウタ「ひでえ……。」
アリサ「ほら、こんにちは。」
シオ「こんにちは。」
アリサ「うん、偉い偉い。」ナデナデ
カノン「大分言葉覚えましたね。」
サカキ「君たちがこうやって接してくれているからだよ。人並みの知能を持ちながらアラガミの生存競争を生き抜いてきたんだ。コミュニケーションに飢えているんだろうね。」
飛龍「ええ。」
サカキ「では本題に入ろう。遂に危惧していた問題が発生した。」
飛龍「ああ。備蓄していたアラガミのコアが切れたという事ですね。」
サカキ「その通りだ。そこで皆にはシオとデートしてほしいんだ。」
アリサ「つまり、アラガミ食わせればいいんですよね?」
コウタ「それなら仕方ないですね……。」
ソーマ「ふざけるな。何で俺が……。」
飛龍「よし、行くか」
ソーマ「おい!勝手に受けるな!」
飛龍「仕方がないだろ。これも人助けなんだから。」
アリサ「無駄ですよ。飛龍は困った人を放って置けるわけにはいきませんから。」
ソーマ「だったな・・・。だったら受けるとするか。」
飛龍「そう来ないとな。んじゃ、行くぞ!」
シオ「おーっ!!」
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