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ななくしゃ
:2017/12/24(日) 19:47:09 ID:fqwjHBzY0
ドルチェヴィータ
10/3/2017
僕を愛する人は僕を宝石か何かのように大事にしようとする。レクタングルの縁を奏でるように、話し方も態度もあらゆることが、まだ台座にはめられていない裸石に対するおそれによって、とても慎重になる。だけどそれは、愛していないことと同じだ。
だって、僕は生まれる前か、大体の形ができる頃には、すっかり台座にはまっていただろう。僕は裸石じゃないし、ただの人間だ。僕を磨いて出てくるのは垢と血だよ。恋の香りは悪夢だ。あるいはただの毒気だ。それらは、死の気配をまとっている。深さを知らない震えを導いている。僕と付き合うには対位法を知ってもらう必要がある。僕を一部にして、同化することなんてできはしない。だけど、距離を測りかねて互いの響きが応じ合わないほど遠くにしてもいけない。誰かが奏でるべきだった少年の匂いがする。大事にして欲しいなんて頼んだ覚えはない。大切に育てて欲しいなんて言っちゃいない。ただ、僕をひとりにしないで欲しいと、願ってたんだ。
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