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67ななくしゃ:2017/12/24(日) 19:36:08 ID:fqwjHBzY0
Last but not least...

8/11/2017
彼はお前の敵なのに、どうして彼から学ぶのか、と聞かれて戸惑った。それは、もちろん、遡ればレーニンのために地位も財産も奪われたのだろう、けどそれは祖先という名の老人たちの話だ。そして、そんな老人たちの話をいまもゆりかごに寝かせて抱くには、ヨーロッパの大地に生まれて死にでもしなければ難しい話だ。新大陸で綴る音楽は粗野で、もっと茶色かったり黒かったり黄色かったりするものなんだよ。

まあとにかく、僕はただ、知性に貪欲であろうと思っただけだし、別にマルクスに入れ込んでいるわけではないし、優れた推論を自分の中に取り込もうとしただけだ。どのような人からも学ぶべき点はある、薬か毒かの違いはあるにせよ。大衆のために武装する頭脳ならば、どのような社会的評価、個人的観点が前提にあろうと、まずは中立の立場で向き合わなければならない。そして、私利私欲を満たすための賢しさには容赦する気はない。そんなだからか、知識階級で満足な生活を送っている人たちから、時間がたつと煙たがられる。このインテリという生き物は奇怪だ。新しいことがやりたい人間は、体制にがんじがらめの学ぶという行為からは自然と身を遠ざける。評価という他人の創造性を売り物にする人間を一人遠ざけると、芸術肌の友人が一人増える。平均しておそらく、芸術家は科学者と比べて高い知能と創造性を持っている。何かを作り出し作り上げるためには、何かを調べ上げる場合より、高い知能と創造力が不可欠だ。だけど、僕は別に芸術の話がしたいわけじゃなかった。僕の感性が芸術的だからと言って、僕が芸術を好んでいるわけではない。本当は、身の回りにいて僕を育ててくれた科学者たちを大事にしたいと思っていた。僕は科学が好きだ、おそらく愛している。だけど、みんな気が狂って死んでしまった。科学は死んだ、科学という結果だけを残して。僕の周りにいて、死んだりしなかったのは芸術家と思想家と白痴だけだった。僕は科学者のつく嘘をずっと聞いていたかった。生きた声をremixして、永遠に聞こえ続けるようになるまでラジオで流していても良かったんだ。神智学者の霊感のように、存在の目くらましの檻に永遠に投げ込まれていたかったんだ。だけど、卵の殻は砕けてしまう。彼らが好んで作ってくれていた巣は燃えて、住み家は二度失われる。新大陸で綴る詩は、他人のためと言って自分の好きなことをする人生のようなものだ。僕を愛したから死んだのに、僕をうらみさえしないのは、おかしいんだ。すべてが呪われている。呪いたいのは自分自身なのに、僕は溺れかけて見えたのかもしれないけれど、溺れていたのはあなたたちだった。僕の半身は、ずっと死に浸かっている。それは、ごく幼いころからの日常だ。だから、僕は死んでいても生きているし、生きていても死ぬように見える。呪詛は嘆きの音色を伴って、神への歓喜を繰り返している。僕の知性が科学的だからと言って、僕はあなたの弟子になりたかったわけじゃない。僕を弟子にしたいのなら、あなたは僕に愛情を投げかけるべきではなかった。科学に生きてきたような人が、僕の堕落に付き合えるわけはなかったのだから。光を通して見えるヘモグロビンの違いで、祈りを占うことは出来ない。心は嘘つきだ。ねえ、どうして嘘をつけただろう。あなたが偽りのない言葉を言うのだから、僕は吸血鬼の子供をやめてただの人間として話しただけだというのに。


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