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ななくしゃ
:2017/12/24(日) 19:29:01 ID:fqwjHBzY0
エナジー2017
6/5/2017
これは困難なものだ、そんなことはできやしないって人たちの言葉にうんざりして、つい口に出るようになった口癖が、生まれてすらいないあなたが死におびえてどうする。っていう非寛容的口癖なのだけれど、ついうっかり話の分かる人に対してまで言ってしまうことがあった。
「僕は死など恐れたことがない、そんなものは他人のとってつけた結果だ。議論の余地のないことだ。誰にでもついて回る結末だ。だから僕は死なんて恐れることができない。」
「なるほどよくわかる話だ。そうだね。ある人がいる、彼は医者だった。多くの命を死なせたろうし、多くの命を救いもしたろう。だが彼を知るものは彼をいまでも感じることができる。彼のエネルギーは宇宙に存在して消えはしない。それは、君の大好きな科学の法則だろう?」
意味があるのだ、人の生と死は。こんなくだらないことにさえ、気づかなくなるほど、一人で戦う悪い癖がついていたのだ。僕は甘いのだろう、どんなに算術を駆使したところで、誠実な心というものに、簡単にやられてしまうのだから。どんなにうまく削ってみせても、アルミが鉄のようになることはない。底知れない絶望を、悪夢を、知恵と怒りで塗り固めてごまかしたところで、形のない虚無感までは隠し通せなかったのだ。甘いのだろう。彼らの好意の仮面の裏側になにがあるのか、僕にはさっぱりわからない。
「君を導ける人が、これからも現れることを祈ろう。」
そうやって、思いやりという態度で、僕をすっかり遠ざけるのだから。今でも彼らのエネルギーを感じるよ。みんな死んだのに、僕だけ生き残っている。僕を導きたい人は、どうしてみな先に死んだのだろう。彼らのエネルギーだけを空間に充填して。
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