したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

削除要請

37ななくしゃ:2017/12/24(日) 18:32:51 ID:fqwjHBzY0
富める中国人なりの苦しみ

7/3/2017
現代中国の上流階級は面白い。40代以上の親世代の血族をもとにした家族の寸劇を、子供たちは冷ややかな目線で眺めながら、それでも参加している。家族や血族で1ユニットであるという世界観の中で育ったせいで、個人としての本質をうまく育むことができなかったからだ。だが、現代はありとあらゆるテクノロジーが、個人が個人としてどうあるかということを問うてくる。そんな現実を中華の裕福な若者たちは知りながらも、血のゆりかごに揺られるしかない。なぜなら、いまさら個人にかえったところで、どこにも居場所などないからだ。


 
 彼らの多くが国際社会で求めるのは、日本人の友人である。中華系の人々といえば、何より日本人を毛嫌いしているイメージがあるかもしれないが、それは政治的な立ち位置の話で合って、個人間では全く異なる。なぜ、この富める中華の若者がわざわざ北米やヨーロッパで日本人を友人にしようかと思うかというと、彼らの面子文化がそうさせる。ありていに言えば、よくいる階級の低い中華系の巣くってる連中などとはプライドが邪魔して付き合えないのだ。だから、同じ人種で一定以上の水準を満たす人間を探すとなると、たいして数もいない日本人さえ候補に挙がる。それに、日本人というのは、相手から親しく話しかけられれば好意を持たれたとして、なあなあで付き合ってくれる。だが、彼らは日本人が非日本人に対して持つ極端な排他性を知らない。うわべの虚構と虚構とが折り重なったのが、北米やヨーロッパの一部の国で見かける富める東アジア人のなれ合いのようなものだろうか。さらに言えば、この中華の若者たちは現地の白人や黒人たちから相手にされるような個人としての魅力が欠けていることも、こんな茶番劇が起こる要因の一つだ。勘違いしないでほしいが、彼らは驚くほど勉強ができて驚くほど学歴が良い、そしてお金もあるのだ。

 意外と知られていないことだが、中華の世界観というのはレイシズムである。漢民族のスタンダートとでも言うべき容姿と異なる人種は下の下くらいに思っている。僕なんかも、彼らの老いた世界観からは歓迎されない。あまりに白すぎるのだ。同年代の人々は特に何事もなく付き合い始めてくれるが、彼らの親世代は怪訝な顔をする。普通の日本人とは違うわね、といつも聞かれて、話したくもない自分の背景を話す羽目になる。話したくもないことを話して、彼らが示す態度は不信と蔑みだ。同じ話をして、東欧の人々が僕に対し兄弟や息子に対するような態度に変わるのとは、全くの逆だ。もちろん、非差別的で暖かい中華の世界観というのもある。だがそれは、意外なことに中華の労働者階級の中にある。大陸は広く、下になればなるほど何でも混ざるものだから、外見や血の排他性は薄まるのだろうか?ただ僕が知っているのはさほど裕福ではない中華の人々が、僕を息子と呼んでくれたことだけだ。

 中国の富める人たちの多くは、見栄と面子の都会的な社交というものに息切れしている。そして、これが家庭に充満し、子供たちが神経を病んでしまうのだ。子供たちがそこから抜け出ることは難しい。家族という血の鎖が死ぬまで付きまとうものだから。そして家族という共同体がなければ、彼らは帰る場所を失う。彼らは国や民族や人種という文脈で肩を組むことはない。だから、家族がなければ、居場所を失うことになる。

 中国の社交はそれ自体が欠くことのできないものであり、他家の人が満足することで、何々家の私が満足するのだ。だから、ルールやマナーも家ごとに異なる。そういう意味で、イギリスの金持ちよりもたちが悪い。ある家庭に対して丁寧に接するやり方が、他のお金持ちの家に対しても通用する丁寧さである保証はない。イギリスもたいがい論理的ではない慣習の積み重ねだが、階級における差異と対応する振る舞い方というものにある程度の一貫性はある。中華の世界観において、他家に同意的で、彼らを満足させることで名声が高まり自分たちが満足するというのは、数少ない共通項かも知れない。個人を中心に共同体が発達していく黒人的な世界観とはかけ離れたところにある考え方だ。
 他者満足という、あやふやなゆりかごに揺られるせいか、彼らの神経は立っている。人生というものは自分が満足するというところで動かなければ、日常は全くの無秩序になるだろう。自由。それは無理な話だ。彼らは、家族が、私なのだから。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板