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● ミドリガメのお値段

1名無しさん:2013/07/04(木) 14:43:31
ミドリガメのお値段


「ミドリガメが餌を食べなくて元気ないんだけど・・・」
と甲長4センチほどのミドリガメを連れて、診察にいらっしゃる方が多くおられます。
飼育環境を聞くと、大部分の方がプラケースに砂利を敷いて、
岩を置き水を入れて室温で飼育されています。
成体になると非常に丈夫なカメですが、冬期間、幼体をこれだけの設備だけで飼育するのは無茶です。
「水温は何度ですか? ホットスポットの温度は?」等の質問をしても殆ど把握されておられる方は
おりません。爬虫・両生類において飼育環境データは非常に重要な情報なのです。
イヌ・ネコや他動物においてもそうなのですが、どのくらい餌を食べたのか、
排尿、排便の有無、状態を毎日チェックする習慣をつけてください。

私は飼主さんに、水槽以外に以下のような設備が必要な事を説明します。
(インターネットでも飼育書でも情報はいくらでも得られると思うのですが・・・)

1. 熱帯魚用オートヒーター
 飼育水を26度前後に保ちます。サーモスタット一体型なので非常に便利です。
 火傷防止の為、ヒーターカバーは付けましょう。
 金魚・ミドリガメ用として販売されているオートヒーターは設定温度が低いので、室温が非常に
 高い場合を除き使わない方がよいと思います。

2名無しさん:2013/07/04(木) 14:44:12
2. 爬虫類用UV蛍光灯
 毎日、外で直射日光を浴びさせてあげられる方は少ないと思いますので、是非つけま
 しょう。甲羅の成長に欠かせない紫外線A波、B波を発生させます。
 6〜8時間の点灯が適当かと思われます。蛍光管の下にはガラス蓋はしないでください。

3. ホットスポット用バスキングランプ
 カメが上陸して完全に身体を乾かせる場所を設けてやり、その場所に設置します。
 水槽の縁につけるクリップ付のソケットも販売されているので、これを使うと照射距離
 の調整が楽です。電球表面は非常に高温になるので、火災と水滴飛沫による破損に注意
 してください。

その他にも水中フィルターがあると便利ですが、餌の食べ散らかしと排泄量を考えると
毎日水換えをしてあげた方が衛生的です。したがって管理上、砂利も無い方がよいです。

と、ここまで説明するとみなさん「そんなに買い揃えなければならないのですか」と
驚かれます。
300〜500円のミドリガメの幼体を冬期間健全に飼育してあげるには
8,000〜10,000円以上の設備投資が必要なのです。

爬虫類の健康は購入時の状態とその後の飼育環境に左右されます。
「ウチのは餌を食べない、病気ではないのか?」と感じている方、今一度飼育環境の
再考をお願いします。



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※幼体の配合飼料への移行方法
栄養的にも水質管理面でもレプトミン等のカメ用配合飼料を与えるのが望ましいのですが、
アカムシや糸ミミズなどの生き餌を与えていると、なかなか人工飼料を食べてくれません。
そこで次のような方法をとると人工飼料への移行がうまくいきます。

1. 今まで与えていた生き餌をピンセット(先端に角度のついた歯科用が便利)で与える習慣
 をつけます。スナギモ(生)を刻んだものを使うと食付きが良いです。
※抵抗のある人も多いかと思いますが、私はピンクマウスを刻んだものを推奨します。

2. ピンセットを見ると食いついてくるようになってくるので、幼体の口のサイズに合わせた
  配合飼料をピンセットで与えてみます。

3. はじめは吐き出す事も多いですが、じきに慣れて食べてくれるようになります。
 コツは空腹時です。時間がかかるかも知れませんが、根気強く続けます。

4. 配合飼料を食べてくれるようになれば、あとは水面にばらまいても自ら食べてくれる
 ようになるはずです。

※注 意
以上は私が行って成功した移行方法で、非常に警戒心が強かったり、生き餌にさえ
反応してくれないほど衰弱した個体には推奨できません。
また、衰弱個体と元気な個体を一緒にしておくと、衰弱個体がますます餌を食べなく
なりますので注意してください。

3名無しさん:2013/07/04(木) 14:44:53

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ウチでの飼育環境
60センチガラス水槽。砂利は敷いていません。上陸場所としてハンペンレンガを3枚重ねて
あります(中段をずらして上陸しやすくしています)。
100W熱帯魚用オートヒーター(26度固定)。20W爬虫類用蛍光灯1本。
40Wバスキングランプ。低水位用水中フィルター。
蛍光灯・バスキングランプは一日10時間程度点灯。
1日おきに全量を水換しています。脱皮片や餌の残りはできるだけネットで取るようにしてます。
餌はテトラのレプトミンを1日2回給餌。



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数年経過した個体。幼体時のような鮮やかな緑色ではなくなり、
お世辞にもキレイなカメとは言えません。
気性も荒くなり、メスでは甲長20センチメートルくらいになります。
撮影時、左側の個体は体重475グラム、右側は315グラムありました。
飼育容器も大型水槽や衣装ケースのような大きなものが必要になります。


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