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【トラベル】

1名無しさん:2024/11/05(火) 12:23:00
テーブルストアに向かう途中だった。

「お、お待ちください」 澄んだ声でそう聞こえた。

私は踵を返すように振り向いた。相手を見据えて言った。「何か?」

存在は汚れた感じがするが、スコーエフを着ていた。いい服という意味だ。

正体を捉えようと、私はじっくり顔を見た。相手は言った。「理事長です」

「理事長?この図書館の理事長があなた?」

理事長は、少し早く走っていたようで、呼吸を整えようとしていた。

「はい。私が管理責任の理事長と申します、さきほどは失礼致しました」

声色こそ少し冷静であった。声が特徴的とは言われてないか、悪意で追ってきたのか思考によぎった。

「そうですか。あなたが最高責任者ですね、それで私を呼び止めた訳は」

「さきほどテーブルストアに爆弾が仕掛けられていると聞いたものですから」

「爆弾?本当かい?もしそれが本当だとしたら、テーブルストアの周辺は危険ですね、それから」

「それから?なんです?」

「私をテーブルストアにいかせまいとしていたのでしょう」

「確かにそうですね」

「感謝しているんです。あなたに命を救ってもらったのかもしれない」

「嬉しいです。井伊こんたさん」

2名無しさん:2024/11/05(火) 12:51:31
私は自身の名前を言われて驚いた。「井伊こんただ。よろしく」

理事長は爆弾が仕掛けられているからこっちに来てください、と言って玄関へ向かった。

理事長を追いながら、「火災訓練か?」と私は念頭にあったのを今でも覚えている。

理事長は図書館の係員を全員外に避難させようとしていた。もちろん図書館に来た一般人もだ。

理事長はアナウンス電話でこまめに係員とコンタクトを取っていた。

皆を避難させてから二十五分が経過した。あいにく爆弾らしきものは発見されていないし、外は雪が降りそうで大変だった。

理事長は「爆弾が爆発するかいなか」を考えていた。どうやって見極められるか、教えてほしいと神に願っていた。

私は「爆発しないな」と言った。「何かの脅し文句だろう?」理事長に聞いた。

理事長「脅しているとしても、実際に爆弾があったら危ないですよ」

私「だから脅した程度で爆発なんてないんだよ」

理事長「爆発しないなんてどんな根拠があるんです?」

私「爆発しないと知っている感じもするから」

理事長「誤認だったらよくありませんよ」

私は理事長を交わして警察官と話し合おうと思い立った。

私「警察官の皆さん、爆弾があると思う方いませんか」

「警察官ですが、爆弾を置いてある可能性も検討されています」

3名無しさん:2024/11/07(木) 12:53:10
井伊「検討中か。では男はどこにいるか探りを入れてあるのか?」

「探り?ええ、警察はそういった行動方針は持てますが、本部に聞かないと私もわかりません」

そこに警察本部の弥代生郁人が現れた。

弥代生郁人「初めまして。弥代生郁人だ。」

井伊「井伊こんただ。初めまして」

弥代生「今回の爆弾宣告をどう受け止める?」

井伊「驚かしたいだけだと受け止めている」

弥代生「私は警察だから、当の宣告人のめんどうを見ないといけないんだ」

井伊「なるほど。それで私と話す理由はあるんですか」

弥代生「共通認識って言ってね、考えをまとめる際に自分だけでなく、何だと思う」

井伊「他者の意見を借りる、ですか」

弥代生「そう。他者の意見を借りることが独りよがりにならない方法なんだ」


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