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【仏教】真理の見つけ方【禅問答】

1名無しさん:2024/10/30(水) 12:49:32
非風非幡:風が動くのか?幡が動くのか?

対象に心が動かされているうちは観念にとらわれている。
「真理は不動のうちにある。」という教え。

「非風非幡」は、「ひふうひばん」と読みます。

幡とは旗のこと。

すなわち「風でもなく、旗でもなく」という意味で、「無門関」に見られる問答です。

風になびく旗を見た二人の修行僧が、「あれは風がなびかせているのだ」「いや、旗がたなびいているのだ」と言い争ってお互い譲りませんでした。

見かねた禅の高僧、慧能大師が割って入り「あれは風が揺らしているのでも、旗がたなびいているのでもない、君たちの心が動いているのだ」と説いて二人を恐縮させたというのがその内容です。

一般的に考えれば、風が吹くから旗が揺れるともいえますし、旗がたなびくから風が吹いていることがわかるともいえます。

物理的に働いている力は同じもので、修行僧たちの主張は現象の捉え方の違いに過ぎないといってよいでしょう。

そこに気づかずに、二人は自分の意見に固執します。慧能大師はまずその点をたしなめたのです。

君たちは目の前の現象だけにこだわって、ああでもないこうでもないと言い争っている。そのこだわりに心が動かされていることに気づいてもいない、と。

さらに大師は、言葉の先にもっと深い真理を示唆します。

対象に心が動かされているうちは観念にとらわれているのである。「真理は不動のうちにある。」

心が不動のものになれば天地一体となり、すなわち風も旗も動かない。

その境地に至るまで修行に打ち込まなくてはならないのに、君たちはどうだ。

修行僧たちが恐縮するのも無理はないかもしれませんね。


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