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生かされているようです
1
:
◆VJb.odOKiQ
:2017/11/28(火) 02:35:52 ID:SDiEXqNI0
ζ(゚ー゚*ζ「これが私の最後か。あまりにもあっけないな」
95
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:29:19 ID:h4TEmWH60
ミセ*゚ー゚)リ「おー!ちゃんと写ってる!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ!オサム君も写ってる!」
ζ(゚ー゚*ζ「は?」
ミセ*゚ー゚)リ「ほんとだー!デレちゃんが持ってきたの?」
ζ(゚ー゚*ζ「え?」
【+ 】ゞ゚)「一応人形としてここの家族には認識されてますよ」
ζ(゚ー゚*ζ「いつの間に?」
【+ 】ゞ゚)「こう見えてやり手なんですよ。記憶操作も容易い容易い、まあ頻繁に使えはしませんが」
ζ(゚ー゚*ζ「あっそ」
ピンポーン
96
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:30:37 ID:h4TEmWH60
ミセ*゚ー゚)リ「ん!何奴!」
ξ゚⊿゚)ξ「出会えー!出会えー!敵の襲来じゃあ!!!」
【+ 】ゞ゚)「本当に賑やかな方たちだ」
ζ(゚ー゚*ζ「まあね」
ミセ*゚ー゚)リ
タッタッタッタ
ガチャ
97
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:32:07 ID:h4TEmWH60
(メA`)「こんにちわ」
('A`)「こんにちわー!デレちゃん!」
ζ(゚ー゚*ζ「こんにちわ」
('∀`)「うん!」
ミセ*゚ー゚)リ「むむ!貴方は宇津田博士、何の用かな」
(メA`)「くっくっく、とうとう例の薬が完成したんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「ほう?」
【+ 】ゞ゚)「ノリノリですな」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだね」
【+ 】ゞ゚)「しかしこの方の真一文字の傷を見るとどうしても怖い人に見えてしまうんですよねー」
ζ(゚ー゚*ζ「料理が下手すぎて顔を間違って切ったらしいよ」
【+ 】;ゞ゚)「料理で顔を切るなんて有り得ないんですけどねぇ」
98
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:32:48 ID:h4TEmWH60
ミセ*゚ー゚)リ「それはそうとどうしたんですかー?愛の告白とか?」
(メA`)「愛の告白は暫く先なんですが明日って入学式でしょう」
【+ 】ゞ゚)「華麗にスルーしましたね」
ζ(゚ー゚*ζ「最後まで二人の関係は分からなかったな」
ミセ*゚ー゚)リ「そうですよー。うちでは入学式の前日に写真を撮るんですよー、宇津田さんたちもいかが?」
【+ 】ゞ゚)「でも幼稚園の時はあまり関わらなかったんでしょう?関係以前の話なんじゃないんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「ドクオは私の事が好きだったのよ」
【+ 】ゞ゚)「前にもいってましたね」
ζ(゚ー゚*ζ「それを自分のお父さんに話したらしくて彼のお父さんが私のお母さんに話しかけたそうよ」
【+ 】ゞ゚)「ほう、それから普通に話すようになったんですか」
ζ(゚ー゚*ζ「そうなんじゃない?私はまた聞きしただけだったから直接話してるところなんて中々見なかったけど」
99
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:34:04 ID:h4TEmWH60
(メA`)「そりゃいい、ドクオはどうだ?」
('A`)「うん!デレちゃんと一緒に撮る!」
【+ 】ゞ゚)「本当にゾッコンですなあ」
ζ(゚ー゚*ζ…
【+ 】ゞ゚)「最近よく考え事をしていますね、どうしたんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「なんでも」
ミセ*゚∀゚)リニカ
ξ゚ー゚)ξキリ
(メー`)キリ
('∀`)ニコ
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(^ー^*ζニコ
('A`)!!
(*'A`)…
【+ 】ゞ^)v「ピーース!!」
パシャ!
100
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:35:50 ID:h4TEmWH60
ミセ*゚ー゚)リ「うまく撮れたぜ!」
(メA`)「いやー、イケメンに美女がそろうと華やかですなあ」
ξ゚∀゚)ξ「おじちゃんの冗談面白ーい!」
ミセ*゚ー゚)リ「確かにイケメンは中々のジョークですな」
(メA`)「パパショック!!」
ミセ*゚ー゚)リ「冗談ですよ!」
(メA`)「はっはっは、分かってますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「まあ私という天女の前では霞んでしまってますが」
(メA`)「天女?私には猪八戒が写っておりますが」
ミセ#゚ー゚)リ「ブヒいいいいいいい!!!!」
【+ 】ゞ゚)「仲がいいのか悪いのか分かりませんな」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだね」
101
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:39:04 ID:h4TEmWH60
(*'A`)ボー
【+ 】ゞ゚)「おや、彼が顔を赤くしながら貴女を見ていますよ」
ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?ドクオ」
('A`)!!!!
(;'A`)「な、何でもないよ!!」
ζ(゚ー゚*ζ?
【+ 】ゞ゚)「男とは本当にわかりやすい生き物ですなぁ」
ミセ*゚ー゚)リ「せっかくだからドクオ君とツーショットしなよ」
(メA`)「名案ですな」
ξ゚⊿゚)ξ「私も一緒に撮るぅ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ツンちゃんは後でねー」
ξ゚⊿゚)ξ「ええええええ!?」
102
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:41:54 ID:h4TEmWH60
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(^ー^*ζニコ
(*'A`)ボー
パシャ
103
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:42:30 ID:h4TEmWH60
夕方
(メA`)「いやあ、一家団欒にお邪魔して申し訳ない」
ミセ*゚ー゚)リ「はっはっは、全くですな」
(メA`)「そこは否定しましょうよ」
【+ 】ゞ゚)「なんだかお母さま嬉しそうでしたな」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、こういう人とあまり関わらなかったからじゃないかしら」
【+ 】ゞ゚)「というと?」
ζ(゚ー゚*ζ「さあ」
【+ 】ゞ゚)「2か月過ごしてきて思いましたが貴女も中々に意地悪な方だ」
ζ(゚ー゚*ζ「別にいいじゃない」
【+ 】ゞ゚)「まあいつか聞けることを願ってますよ」
104
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:42:57 ID:h4TEmWH60
次の日
( ,_ノ` )「あー新入生の皆さんこんにちわ、渋沢といいます」
ザワザワ
(*'A`)ぼー
ζ(゚ー゚*ζ
【+ 】ゞ゚)「ドクオ君と一緒のクラスですか。よかったじゃありませんか」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね」
【+ 】ゞ゚)「あまりうれしくない?」
ζ(゚ー゚*ζ「いいえ、違うわよ」
【+ 】ゞ゚)「にしては随分曇った顔をするんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね」
105
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:43:49 ID:h4TEmWH60
川 ゚ -゚)「君、何で独り言を呟いているんだい?」
106
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:44:30 ID:h4TEmWH60
【+ 】ゞ゚)!!
【+ 】ゞ゚)(そういうことですか)
ζ(゚ー゚*ζ「癖のようなものよ、気にしないで」
川 ゚ -゚)「そう、聞いてすまないね」
【+ 】ゞ゚)「小学生にしては突っ張った言い方をする方なんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、家族の影響だって聞いたわよ」
【+ 】ゞ゚)「物知りですな」
ζ(゚ー゚*ζ「女の子は物知りなのよ」
107
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:45:04 ID:h4TEmWH60
川 ゚ -゚)「君、名前は?」
ζ(゚ー゚*ζ「デレ」
川 ゚ -゚)「私は素直クール、よろしくなデレちゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「…よろしく」
【+ 】ゞ゚)(なんだか只ならぬ雰囲気ですなぁ)
108
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:47:12 ID:h4TEmWH60
朝のクラス
(フδ∀δ)フ「こんにちわ!みんなの先生の幽霊と言います!よろしくね!!」
(フδ∀δ)フ「まずは自己紹介から!」
(フδ∀δ)フ「まずは…宇津田君?から!」
(*'A`)ボー
(フδ∀δ)フ「おーい!宇津田君は居ないのー!?」
(*'A`)!?
('A`)「ひゃ、ひゃい!!」
(フδ∀δ)フ「自己紹介よろしくー!」
('A`)「え、えと」
( ´_ゝ`)「弟者!あいつうごかないぞ!」
(´<_` )「ほんとだな!早くしろよなー」
ザワザワ
(フδ∀δ)フ「ほら静かにー!」
109
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:48:39 ID:h4TEmWH60
('A`)「ドク、おデス、よよろしく」
(フδ∀δ)フ「ドクオ君ね!よろしく!!」
(フδ∀δ)フ「次はー・・・」
【+ 】ゞ゚)「彼、泣きそうですな」
ζ(゚ー゚*ζ「ドクオはあまりこういうことに慣れてないから仕方ないよ」
【+ 】ゞ゚)「彼の事になると急に優しくなりますなぁ、少しはその優しさを私にも分けてほしいところです」
ζ(゚ー゚*ζはぁ
110
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:49:39 ID:h4TEmWH60
帰り
【+ 】ゞ゚)「すっごい早いですな」
ζ(゚ー゚*ζ「小学一年生だもの、しかも入学式よ?いきなり授業を始めるわけないじゃない」
ミセ*゚ー゚)リ「あ!!デレちゃん!」
【+ 】ゞ゚)「お母さまですな」
(メ∀`)「ドックおーーー!!!どうだったあああああ!?友達できたかああああああああああああああ!!!?」
ザワザワ
【+ 】ゞ゚)「クラスの子が何人か泣き始めましたな」
ζ(゚ー゚*ζ「あの顔だからね、仕方ない」
111
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:50:30 ID:h4TEmWH60
( ´_ゝ`)「ドクオ!お前の父ちゃんか!?」
('A`)「う、うん」
(´<_`; )「こ、こえええええええええ!!!」
( ´_ゝ`)「強そうだな!!」
(´<_` )「ドクオも強いのか!?」
('A`)「ぼ、僕はぜんぜん」
( ´_ゝ`)「ほんとかあ!?」
【+ 】ゞ゚)「誰かに話しかけられていますな」
ζ(゚ー゚*ζ「兄者と弟者ね、ドクオとは何だかんだで最後まで仲が良かった奴らよ」
【+ 】ゞ゚)「ほお」
ζ(゚ー゚*ζ…
【+ 】ゞ゚)「それよりも気になる方が居ますか?」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね」
112
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:51:03 ID:h4TEmWH60
(フδ∀δ)フ「今はまだ帰りのホームルームなのでお静かに!!!」
(メA`)「はーーい」
ミセ*゚ー゚)リ「はーーい」
113
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:52:06 ID:h4TEmWH60
('A`)「ぼ、僕は( ´_ゝ`)「俺がいるぜ!!」
(´<_` )「俺もな!!!」
(メ∀`)「わっはっは!!もう二人もできたのか!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「あんたら!!さっさと帰るよ!!!」
( ´_ゝ`)「はーい!またな!ドクオ!」
(´<_` )「さらばだ!」
('A`)「あ、う、うん!」
(メA`)「おう、何とも迫力のある方だ」
【+ 】ゞ゚)「貴方も同じくらい迫力があると思うんですがねぇ」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、同意するわ」
114
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:54:12 ID:h4TEmWH60
ミセ*゚ー゚)リ「宇津田さんが言いますかー?」
(メA`)「ええ、言っちゃいますよ」
【+ 】ゞ゚)「見事に突っ込まれてますな」
115
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:54:42 ID:h4TEmWH60
川 ゚ -゚)ポツン
116
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:55:50 ID:h4TEmWH60
【+ 】ゞ゚)「おや?彼女は一人ですか?お母さまは?」
ζ(゚ー゚*ζ「共働きよ、だから彼女は一人で帰るんじゃないかしら?」
【+ 】;ゞ゚)「しょ、小学生が一人で!?危険すぎますよ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「そうかしら、彼女なら大丈夫だと思うけど。家も近いし」
【+ 】ゞ゚)「いやいやいや、普通仕事を休んでもくるでしょ!!!入学式ですよ!!!?」
ζ(゚ー゚*ζ「彼女の親はあまり彼女に興味がないみたいだし仕方ないんじゃない?」
【+ 】;ゞ゚)「え、えぇ…」
('A`)…
【+ 】ゞ゚)「話しかけるべきですよ!!たとえ恋敵だとしても!!!」
117
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:57:06 ID:h4TEmWH60
('A`)「ね、ねえ」
ζ(゚ー゚*ζ…
【+ 】ゞ゚)「ほら!ドクオ君が話しかけちゃいましたよ!いいんですか!?」
ζ(゚ー゚*ζ「どっちにしろ同じよ。どうせ彼女のことだから適当にあしらうわ」
【+ 】ゞ゚)「そうですかね?」
川 ゚ -゚)「君は・・・ドク、」
川 ゚ -゚)「すまない、これ以上思い出せない。ところで何か用か?」
('A`)「あ、う、」
ζ(゚ー゚*ζ「ね?」
【+ 】ゞ゚)「しかしですなぁ、彼女が独りぼっちだと知ってるなら貴女が助け船をだすべきでは?」
118
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 18:58:46 ID:h4TEmWH60
(;'A`)・・・・
(;'A`)「な、名前は,ええと…」
川 ゚ -゚)「素直クールだ」
(;'A`)「お、お母さんは?」
川 ゚ -゚)「なぜ君に話さなければならないんだ?」
(;'A`)・・・
ζ(゚ー゚*ζ「ね?」
【+ 】;ゞ゚)「で、でもぉ…」
119
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 19:00:09 ID:h4TEmWH60
('A`)「い、一緒に帰れないかなって」
ζ(゚ー゚*ζ!!?
【+ 】*ゞ゚)「おお!!流石!!!そこでその言葉を使いますか!!」
川 ゚ -゚)「なぜ一緒に帰らなければならないんだ?」
(;'A`)・・・
【+ 】ゞ゚)「攻めるのです!!!攻めまくるのです!!!」
ζ(゚ー゚*ζ「耳元で叫ばないで」
120
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 19:01:24 ID:h4TEmWH60
(;'A`)「え、えと」
【+ 】ゞ゚)「何を躊躇しているんですか!!!そこでもっとがっつくんですよ!!!」
ζ(゚ー゚*ζ「小学生なんだからがっつくとかないわよ」
(;'A`)つ「こ、これ!!!!」
◯
ζ(゚ー゚*ζ「あれは」
【+ 】ゞ゚)「毛糸玉?何であんなものを?」
川 ゚ -゚)「それがどうしたんだ?」
(;'A`)「い、一緒に作らない?」
川 ゚ -゚)「毛糸の玉をか?」
(;'A`)「あ、いや、」
(メA`)「なーに話してるんだ?」
ミセ*゚ー゚)リ「浮ついてますなぁ。浮気はダメだよー!」
川 ゚ -゚)…
121
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 19:02:42 ID:h4TEmWH60
【+ 】ゞ゚)「ところでアレって何なんですか?ただの毛玉?」
ζ(゚ー゚*ζ「彼の趣味…と言っていいのか分からないけれど毛糸で何かを作るのが好きだったのよ。いつも最終的には毛玉になるけど」
【+ 】ゞ゚)「不器用なんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「でも彼のお父さんは案外裁縫が上手いのよ」
(メA`)「お!!ドクオの毛玉か!」
(;'A`)「違うよ!!ロマネスク!!!」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「ろま、ネスク?」
122
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 19:04:10 ID:h4TEmWH60
(メA`)「ええと…あったあった」ガサガサ
(メA`)「こんな感じの奴を作ろうとしたんだよドクオは」
( ФωФ)チョコン
ミセ*゚ー゚)リ「ふうむ、ドクオ君は先鋭的な芸術家ですな」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)ぷ
川 -)プププ
(;'A`)「く、クールちゃん?」
川 ゚ -゚)「面白いな」
【+ 】ゞ゚)「いいんですか?彼らいい空気ですよ」
ζ(゚ー゚*ζ「いまさら出しゃばりようがないわよ」
【+ 】ゞ゚)「だから話しかけようって言ったのにィ」
ζ(゚ー゚*ζ「様子見よ」
【+ 】ゞ゚)「様子見?」
ζ(゚ー゚*ζ「私のいた世界とここは流れが変わっているのよ」
【+ 】ゞ゚)「そうでしょうね」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ、当たり前な気もするけどね」
【+ 】ゞ゚)(とかいって悔しそうにしているところを見ると実際は違うんでしょうな)
123
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 19:08:55 ID:h4TEmWH60
川 ゚ -゚)「いいぞ、毛玉づくりしようか」
(;'A`)「ろ、ロマネスクだよー!」
ζ(゚ー゚*ζイライラ
【+ 】ゞ゚)(今話しかけたらとばっちりを受けますな)
('A`)「デレちゃんも一緒に作ろー!」
ζ(゚ー゚*ζ「いいよ、作ろっか」
川 ゚ -゚)「デレちゃんとドクオは知り合いなのか」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
(メA`)「じゃあうちまで行くかー」
ミセ*゚ー゚)リ「むむ!修羅場の予感!」
川 ゚ -゚)?('A`)?(メA`)?
【+ 】ゞ゚)「お母さまだけですな、気付いているの」
ζ(゚ー゚*ζ「勘が鋭いからかしら」
124
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 19:15:00 ID:h4TEmWH60
次回に続く
125
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/01(金) 19:31:20 ID:h4TEmWH60
すみません、113の上に
放課後
ミセ*゚ー゚)リ「友達できた!?デレちゃん!!」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
(メA`)「ドクオはどうだあああ!!?」
が入ります
申し訳ありません
126
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 12:55:46 ID:CH.bPxm60
宇津田家
川 ゚ -゚)「お邪魔します」
ζ(゚ー゚*ζ「お邪魔します」
【+ 】ゞ゚)「失礼しまーす」
ミセ*゚ー゚)リ「お邪魔シマウマ!」
ξ゚⊿゚)ξ「むむー!焦げ臭い!」
ミセ*゚ー゚)リ「そんなこと言わないの!」
【+ 】ゞ゚)「お姉さまもついてきましたね」
ζ(゚ー゚*ζ「家に一人で置いてくわけにもいかないし」
127
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 12:57:59 ID:CH.bPxm60
(メA`)「よーし!じゃあ材料持ってくるからな」
ミセ*゚ー゚)リ「私は夕飯の支度をはじめてしまうのだ!」
(メA`)「材料あんまり有りませんよ?」
ミセ*゚ー゚)リ「限られた材料で作るのが主婦なのだ!!」
【+ 】ゞ゚)「この会話だけ見ると夫婦みたいですね」
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(゚ー゚*ζ「そうかもね」
(;'A`)「ち、ちがうよー!!!」
【+ 】ゞ゚)「む?」
川 ゚ -゚)「違うのか?」
ξ゚⊿゚)ξ???
128
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 12:58:26 ID:CH.bPxm60
('A`)「これはこうやって通すんだよ」
川 ゚ -゚)???
ξ゚⊿゚)ξ「うおおおおお!!!」
【+ 】ゞ゚)「お姉さまが毛玉を作ってますね」
ζ(゚ー゚*ζ「お姉ちゃんは大雑把だから仕方ないね」
(;'A`)「う、うーん」
【+ 】ゞ゚)「毛糸で作り始めてたんですか」
ζ(゚ー゚*ζ「これはこうやって通すの」
川 ゚ -゚)「こうか!」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ、そうよ」
(メA`)「お!もう始めてたのか!!」
【+ 】ゞ゚)「すごい上手いんですね」
('A`)「凄い…」
(メA`)「本当にうまいなあ!やったことあるのかい?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
129
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 12:59:25 ID:CH.bPxm60
(メA`)「そうか、道理でこんなにうまいわけだ」
川 ゚ -゚)ジー
ξ゚⊿゚)ξクルクル
【+ 】ゞ゚)「やったことあったんですか」
ζ(゚ー゚*ζ「好きだったからね、彼の事昔から」
【+ 】ゞ゚)「彼と話を合わせられるように練習したんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ」
川 ゚ -゚)「君は器用なんだな」
ζ(゚ー゚*ζ「ううん、不器用だよ」
('A`)???
('A`)「きよう?」
ζ(゚ー゚*ζ「上手ってこと。不器用は下手ってこと」
('A`)「ふーん」
【+ 】ゞ゚)「教えるの上手いんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「彼の事だからわかってないわよ。昔から物覚えが悪いの」
川 ゚ -゚)…
130
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:00:35 ID:CH.bPxm60
ξ゚⊿゚)ξグルグル
ξ゚⊿゚)ξ…
ξ;⊿;)ξ「うわああああああん!!」
【+ 】;ゞ゚)「何をしたら全身に毛糸が絡みつくんですかね」
131
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:04:51 ID:CH.bPxm60
夕方
ミセ*゚ー゚)リ「お料理完成だよー!」
(メA`)「おお!!!」
(*'A`)「美味しソー!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「早くー!!」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)ゴクリ
【+ 】ゞ゚)「おいしそうですなぁ」
ζ(゚ー゚*ζ「美味しいよ」
【+ 】ゞ゚)「人形ではない実体が有れば食べれるんですけどね」
('A`)「いつものチンっじゃなくなってるー!!」
(;メA`)「それは言っちゃまずい!!」
【+ 】ゞ゚)「レトルトですか」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、レトルトのほうが100倍マシな料理を平気で作るからいつもはレトルトとお惣菜のはずよ」
ミセ*゚ー゚)リ「ほほー!聞いてしまいましたぞ!!」
(;メA`)「くっ!!聞かれてはまずいことを聞かれてしまった!!」
132
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:07:04 ID:CH.bPxm60
川 ゚ -゚)ジー
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ食べよっかー!」
いただきまーす!!
(メA`)ガツガツ
ミセ*゚ー゚)リパシ
(;メA゚)ヒギィ
ミセ*゚ー゚)リ「そんなに焦らないの!!」
(メA`)「は、はい」
【+ 】ゞ゚)「あーたべたいなー。しかもいつにも増して豪華じゃありませんか!!」
川 ゚ -゚)ハフッハフッ
ミセ*゚ー゚)リ「あはは、クーちゃん!焦らなくても食べ物は逃げないよ!」
川 ゚ -゚)!!
川;゚ -゚)「す、すみません」
133
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:08:33 ID:CH.bPxm60
ミセ*゚ー゚)リ「謝らなくていいよー!美味しかった?」
川 ゚ -゚)「は、はい」
ミセ*^ー^)リ「よかった!腕によりをかけて作ったかいがあるよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「お母さんのご飯美味しいもんね!」
川 ゚ -゚)「う、うん。このご飯とってもおいしい」
【+ 】ゞ゚)「彼女のお母さんのご飯もまずいんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「彼女のお母さんは作り置きしかしないのよ、あったかいご飯が久しぶりだったんじゃない?」
【+ 】ゞ゚)「作り置き、ですか」
ζ(゚ー゚*ζ「言ったでしょ?興味がないって」
【+ 】#ゞ゚)「酷すぎますよ…」
ζ(゚ー゚*ζ「貴方って死神かと思ったけど、それにしては感情表現が豊かよね」
【+ 】ゞ゚)「どのような方が聞いても同じ反応をしますよ、貴女は違うんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「さあ?」
【+ 】ゞ゚)「美しい顔つきの下には鬼がいるようだ」
134
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:09:50 ID:CH.bPxm60
(*'A`)「ご飯美味しー!!」
ミセ*゚ー゚)リ「あら、それ白米だよ?」
('A`)「これもチンっの中から出てくるけどこんなに美味しくないよ!」
ミセ;゚ー゚)リ「あらあら」
(;メA`)「ど、どくお!それ以上はダメだぞ!」
('A`)???
【+ 】;ゞ゚)「白米すらレトルトですか」
ζ(゚ー゚*ζ「昔お米を炊いたら黒焦げになったそうよ」
【+ 】ゞ゚)「一度でいいから彼の料理を見てみたいですな」
ζ(゚ー゚*ζ「高校の時に一度見たけど食えたものじゃないわよ」
135
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:11:07 ID:CH.bPxm60
夜
ごちそうさまー!!
川 ゚ -゚)!!!
川;゚ -゚)「ママが帰ってきちゃう!!」
('A`)「もうお外が暗いや」
ξ゚⊿゚)ξ「もっと遊ぼうよー!」
【+ 】ゞ゚)「焦ってますな、何かあるんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「何もないんじゃない?心配なんかしないでしょ」
【+ 】ゞ゚)「流石のオサム君でもこういう類の冗談は嫌いですよ」
ζ(゚ー゚*ζ「クールは両親の事が好きでも彼らは違うのよ。だから彼女が焦っても両親は焦らないし心配なんてしないわよ」
【+ 】#ゞ゚)「どんな親も子供の事は心配しますよ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「親は最初から親ではないのよ。時間が彼らを親にするの」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、世の中にはそれも分からずに結婚し、勝手に自分の理想から外れたと勘違いして離婚する親が多いわ」
ζ(゚ー゚*ζ「彼女の親も似たようなものよ、親でありながら親に成れていないだけ」
ζ(゚ー゚*ζ「私たちではどうしようもないよ。彼女の両親が、それに自分自身で気づかなきゃどうせ変わらないもの」
136
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:12:51 ID:CH.bPxm60
【+ 】ゞ゚)…
【+ 】ゞ゚)「そうですか」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ、そうよ」
(メA`)「クールちゃんのご両親には連絡しておいたから大丈夫だよ」
川;゚ -゚)「で、でも…」
ミセ*゚ー゚)リ「私たちもついて行くから大丈夫だよ!」
(メA`)「じゃあ私もついていこう」
('A`)「僕も行くー!」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあしゅっぱあああああつ!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「出陣ジャー!!!!」
137
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:14:35 ID:CH.bPxm60
素直家
【+ 】ゞ゚)「彼女の家は学校がある方向にあるんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね」
川 ゚ -゚)ガチャガチャ
ミセ*゚ー゚)リ「む?ピンポンを押したのに出ないなあ」
(メA`)「どうしたんでしょうね」
【+ 】ゞ゚)「少し中を見てきますねー」
ζ(゚ー゚*ζ「誰もいないと思うけど」
【+ 】ゞ゚)「でも電話に出たのでは?」
ζ(゚ー゚*ζ「さあね」
【+ 】ゞ゚)「彼女の事になると一気に冷たくなりますな」
ζ(゚ー゚*ζ「気のせいよ」
138
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:15:36 ID:CH.bPxm60
川 ゚ -゚)ガサゴソ
川 ゚ -゚)ガチャ
ミセ*゚ー゚)リ「あ!クーちゃん鍵持ってたんだ」
川 ゚ -゚)「送っていただきありがとうございました」
ミセ*゚ー゚)リ「いいよーそんなこと!」
(メA`)「紳士としては当然ですな」
ミセ*゚ー゚)リ「ヤクザの間違いじゃ?」
ξ゚⊿゚)ξ「次はロマネスクごっこね!」
('A`)「また遊ぼうね!!クールちゃん!」
川 ゚ -゚)「…うん」
【+ 】ゞ゚)「別れの挨拶はしなくていいんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「どうせまた明日会うわよ」
【+ 】ゞ゚)「したほうがいいですよ」
ζ(゚ー゚*ζはぁ
ζ(゚ー゚*ζ「また明日ね」
川 ゚ -゚)「うん、また明日」
139
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:16:59 ID:CH.bPxm60
【+ 】ゞ゚)…
【+ 】ゞ゚)「少しここに居ますね」
ζ(゚ー゚*ζ「変なことしちゃだめよ?」
【+ 】ゞ゚)「ええ、観察するだけですよ」
ζ(゚ー゚*ζ「そう」
140
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:18:09 ID:CH.bPxm60
家
ミセ*゚ー゚)リ「ありがとうございましたー!」
(メA`)「いえいえ、紳士としては当然ですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ料理ができるのも当然ですよね?紳士さん」
(メA`)「帰りにドーナッツでも買って帰るか!」
(*'A`)「うん!」
ミセ*゚ー゚)リ「おーい!紳士ー!!聞こえてないんですかー!」
ξ゚⊿゚)ξ「私にもドーナッツ!!」
(メA`)「じゃあ明日届けに来ますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ私はカスタードの奴で。デレちゃんはチョコが好きだからチョコの奴、ツンちゃんはイチゴミルクの奴で。一人当たり3つ頼みますねー」
(メA`)「もう少し遠慮しましょうよ」
141
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:19:14 ID:CH.bPxm60
夜
【+ 】ゞ゚)「ただいまーです」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたって騒がしいのよね」
【+ 】ゞ゚)「それほどでもー」
ζ(゚ー゚*ζハア
ζ(゚ー゚*ζ「変なことしてないでしょうね」
【+ 】ゞ゚)「観察してきただけですよ」
ζ(゚ー゚*ζ「それで?」
【+ 】ゞ゚)「ノーコメントで」
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ「だから言ったじゃない」
【+ 】ゞ゚)…
142
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:23:55 ID:CH.bPxm60
次の日
学校
川 ゚ -゚)「おはよう」
ζ(゚ー゚*ζ「おはよう」
川 ゚ -゚)「昨日は楽しかったな」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね」
川 ゚ -゚)…
ζ(゚ー゚*ζ…
143
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:24:40 ID:CH.bPxm60
【+ 】ゞ゚)「もうちょっと会話を続ける努力をしましょうよ」
ζ(゚ー゚*ζ「努力は面倒よ」
【+ 】ゞ゚)「ずっと貴女を見てきましたけど殆どドクオ君としか話していないじゃないですか」
('A`)「あ!デレちゃん!クールちゃん!おはよう!!」
ζ(゚ー゚*ζ「おはよう、ドクオ」
川 ゚ -゚)「おはよう、昨日は楽しかったな」
ζ(゚ー゚*ζ「彼女も余り喋らないのよ。しかも私にかけた言葉と同じ言葉をかける位、話の続かせ方をしらないし」
【+ 】ゞ゚)「そこは貴女が話を続かせましょうよ」
(*'A`)「うん!またやろうね!クールちゃん!!」
川 ゚ -゚)「うん」
('A`)「あ!」
川 ゚ -゚)?
ζ(゚ー゚*ζ?
(;'A`)「そういえば昨日は大丈夫だった!?怒られなかった?」
川 ゚ -゚)「ああ、大丈夫だったよ」
('A`)「よかったー」
【+ 】ゞ゚)…
144
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:27:16 ID:CH.bPxm60
ζ(゚ー゚*ζ「なにか思い当たることでもあるのかしら」
【+ 】ゞ゚)「いえ、何もありませんでしたよ」
ζ(゚ー゚*ζ「でしょうね」
【+ 】ゞ゚)「いつから知ってたんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「これでも昔は親友だとか、そんな風にお互いを思っていたのよ?」
【+ 】ゞ゚)
【+ 】ゞ゚)「信じられませんな」
ζ(゚ー゚*ζ「そう、それならそれでいいんじゃない」
('A`)「そういえばクールちゃんってロマネスク見てるの?」
川 ゚ -゚)「うん、見てるよ」
【+ 】ゞ゚)「刑事ロマネスクは皆に人気ですなー」
ζ(゚ー゚*ζ「私の過ごした世界だと20年以上流行っているご長寿アニメよ」
【+ 】;ゞ゚)「す、すごすぎますよ〜」
(*'A`)「ロマネスクかっこいいよね!!」
川 ゚ -゚)「私はロマネスクのあったかさが好きだな」
('A`)「あったかさ?」
川 ゚ -゚)「ああ、彼って家族を大事にするだろ?だから好きだな」
145
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:28:18 ID:CH.bPxm60
【+ 】ゞ;)ずびっずびっ
ζ(゚ー゚*ζ「うるさいわよ」
【+ 】ゞ゚)「だってねぇ」
ζ(゚ー゚*ζ「今時彼女みたいな家庭は増えているのよ、それにイチイチ反応してたら時間が足りなくなるわ」
【+ 】ゞ゚)「本当に同じ人間なんですかね」
ζ(゚ー゚*ζ「同じ人間なんてこの世に誰一人としていないわよ」
【+ 】ゞ゚)「そういう事じゃなくてですね」
( ´_ゝ`)「お!ロマネスクの話してるのか!!」
(´<_` )「俺はどっちかというとダイオードのほうが好きだけどね!」
('A`)「あ!ええと・・・」
( ´_ゝ`)「兄者」
(´<_` )「と弟者だぜ」
('A`)「兄者君と弟者君、ごめんね、名前覚えられなくて」
( ´_ゝ`)「まあ昨日会ったばかりだしな!」
(´<_` )「それよりもやっぱりダイオードだろ!!かっこ可愛い!だぜ!!」
('A`)「僕はロマネスク!!」
( ´_ゝ`)「俺はドクオとおんなじだぜ!!」
【+ 】ゞ゚)「本当にただの子供なんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「当たり前じゃない、なに馬鹿みたいなこと言ってんの?」
【+ 】ゞ゚)「貴方と一緒に居ると当たり前も当たり前じゃなくなるんですよ」
ζ(゚ー゚*ζ「あら、女を言い訳に使う男はモテないわよ」
146
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:29:26 ID:CH.bPxm60
昼
(*'A`)「給食美味しー!」
【+ 】ゞ゚)「ふうむ?美味しいんですか?」
ζ(゚ー゚*ζ「レトルトよりは美味しいわよ」
川 ゚ -゚)「そんなに美味しいかな?」
('A`)「美味しいよ!!!」
( ´_ゝ`)「美味しいけど母さんの飯には劣るぜ!」
(´<_` )「だな」
('A`)バクバク
(*'A`)「お代わりしてくる!」
川 ゚ -゚)「そんなに美味しいかな」
【+ 】ゞ゚)「ほら!!会話したそうにこっちを見てますよ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「ゲームのログみたいなこと言うんじゃないわよ」
川 ゚ -゚)・・・
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、まあまあじゃないかしら」
川*゚ -゚)「そうだよな、私もそう思う」
【+ 】ゞ゚)「なんだかんだ言って声を掛けてあげるんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「うるさいのが近くに居るからね」
147
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:31:32 ID:CH.bPxm60
夕方
('A`)「じゃーねー!」
( ´_ゝ`)「また明日なー!」
(´<_` )「また明日ー!」
川 ゚ -゚)ポツン
【+ 】ゞ゚)「声かけてあげましょうよー」
ζ(゚ー゚*ζ「こう見えてしつこいのは嫌いよ」
【+ 】ゞ゚)「でも〜」
('A`)「デレちゃん!クールちゃん!一緒に帰ろ!」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、帰ろうか」
川 ゚ -゚)「わ、私も?」
('A`)「クールちゃんの家って僕たちとおんなじ方向にあるでしょ?」
川 ゚ -゚)「そうだっけ?」
【+ 】ゞ゚)「昨日一回行っただけなのにちゃんと覚えているんですね」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、こういう事は、なんだかんだで覚えているのよ」
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ帰りましょ」
('A`)「うん!クールちゃんも帰ろ?」
川 ゚ -゚)「あ、ああ」
148
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:32:17 ID:CH.bPxm60
帰り道
149
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:32:52 ID:CH.bPxm60
…
150
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:33:56 ID:CH.bPxm60
ζ(゚ー゚*ζ!!
川 ゚ -゚)「どうした?デレちゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「何が?」
川 ゚ -゚)「いま、何かあったように見えたから」
ζ(゚ー゚*ζ…
151
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:35:02 ID:CH.bPxm60
虚しいものだ、人間は繰り返す。それは誰もが知っている。知らず知らずのうちに同じことを繰り返してしまう
…人間が繰り返すように、同じ風が吹いた
…
過去において行かれたはずの風がまた吹いた
('A`)「」
川 ゚ -゚)「」
川*゚ -゚)「」
('A`)「」
('A`)「デレちゃん?」
ζ(゚ー゚*ζ!!
ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?」
('A`)「デレちゃんはロマネスクが好き?それとも別の人が好き?」
川 ゚ -゚)「私はロマネスクだな」
(*'A`)「僕もー!!!」
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、私もロマネスクが好きよ」
(*'A`)「やっぱりロマネスクだよね!弟者君はダイオードが好きみたいだけど…」
152
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:38:11 ID:CH.bPxm60
('A`)「」
川 ゚ -゚)「」
('A`)「」
ζ(゚ー゚*ζ
('A`)「」
本来、来るはずのない”二回目の春”
風は同じように吹いている
ζ(゚ー゚*ζ「…」
153
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:39:31 ID:CH.bPxm60
('A`)?
('A`)「なんて言ったの?」
ζ(゚ー゚*ζ「ロマネスクは痩せたほうがいいよねって言ったの」
川 ゚ -゚)「そう?」
('A`)「うーん、分かんない」
私はドクオの幼い顔を見るたびに思う。未来がもっともっと遅くに来ればいいのに、と。
だけど、この2か月間を過ごしてきて思うに時の進行速度は私が死んだ時を基準にしてあるようだ。
少し考え事をしているとクールの家の前についていた
('A`)「あ!クールちゃんの家に着いたね」
154
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:39:54 ID:CH.bPxm60
川 ゚ -゚)!!
155
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:40:31 ID:CH.bPxm60
川 ゚ -゚)「あ、ああ」
(*'A`)「うん、また明日!」
川 ゚ -゚)「…うん」
ζ(゚ー゚*ζ「さようなら」
川 ゚ -゚)「…また明日」
【+ 】ゞ^)「また明日〜」
('A`)「いこ!デレちゃん!」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、行きましょう」
156
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:41:10 ID:CH.bPxm60
ガチャ
川 ゚)つ|扉
川 ゚ -)…
クルッ
川 ゚ -゚)…
ζ(ー゚ ζ「」
( ’A)「」
川 ゚ -゚)「二人と、二人と話すの楽しかったな…」
川 ゚ -゚)「今度は、私から誘えるかな…」
クールは遠くなる二人が見えなくなるまで、扉の前にいた
157
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:41:49 ID:CH.bPxm60
____________________________________________
______________________
___________
私たちの通う学校は、周辺を警官がパトロールをしているからか小学一年生でも帰りは集団下校をさせていない。
だから私はドクオの隣を二人きりで歩いている、そしてその事実が私の心を躍らせる
158
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:42:30 ID:CH.bPxm60
【+ 】ゞ゚)ジイ
ζ(゚ー゚*ζ
(*'A`)
頬の赤みは、まるでバラの様
ヒュウ…
('A`)!!
(;;'A`)「寒い!」
ζ(゚ー゚*ζギュウ
ζ(゚ー゚*ζ「手をつなげば寒くないでしょう?」
ζ(^ー^*ζ「ね?」
('A`)
(*'A`)「う、うん!!!」
春の息吹は冷たさを隠す気がないようで、ちっぽけな彼らは誰かと一緒じゃないと生きていけない
159
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:43:01 ID:CH.bPxm60
川 -)
160
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:43:31 ID:CH.bPxm60
彼女もまたその一人であることに
【+ 】ゞ゚)(気づかなければ繰り返しますよ)
【+ 】ゞ゚)(それは貴方がここにいる意味そのものなのですから)
ζ(^ー^*ζ
(*'∀`)
161
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/02(土) 13:52:30 ID:CH.bPxm60
次回に続く
162
:
同志名無しさん
:2017/12/02(土) 19:50:37 ID:PbrLz3yA0
どうなるんだろうなあ
163
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 12:50:27 ID:IxRjeQkQ0
1ヶ月後
ζ(゚ー゚*ζモグモグ
【+ 】ゞ゚)「早起きですねー、普通の子供ってこんなに早く起きるもんなんですかね?」
ξ゚⊿゚)ξ「」
ξ゚⊿゚)ξ「」
ミセ*゚ー゚)リ「ツンちゃん!!!ツンちゃん!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ!!
ξ゚⊿゚)ξ「ねてた」
ミセ;゚ー゚)リ「目、あけっぱだったから軽くホラーだったよ」
ξ゚⊿゚)ξモグモグ
ξ゚⊿゚)ξモグ
ξ゚⊿゚)ξ「」
ξ゚⊿゚)ξ「」
【+ 】ゞ゚)「私もお姉さまと同じで眠たいんですけどね」
ζ(゚ー゚*ζ(寝てればいいのに)
【+ 】ゞ゚)「あ、今何か突っ込みましたね?オサム君きづいちゃいましたよ」
ζ(゚ー゚*ζ(めんどくさ)
164
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 12:50:55 ID:IxRjeQkQ0
学校・昼休み
165
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 12:54:20 ID:IxRjeQkQ0
ζ(゚ー゚*ζ('A`)川 ゚ -゚)
子供というのは不思議なもので、早い時期には遊ぶ友達のタイプも、考え方も、似たような人間で過ごすようになる。
早い話、仲良くなれる相手というのは限定されていて、嫌でも一定の範疇で過ごすようになるし、無理に外に飛び出せば無意味に傷つく。
だからこそなのだろうか、私はクールを含んだドクオと3人でいるようになった。
166
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 12:56:24 ID:IxRjeQkQ0
川 ^ -^)ζ(゚ー゚*ζ
はっきり言って私は楽しくない。
心の奥底にある沸々とした、嫉妬のようなものが、彼女とドクオの無邪気な接近によって引き起こされる。
川 ^ -^)('A`*)
私は気付いた。これは、あくまで罰なのだと。
運命という糞ったれな何かは私の思うところを超えて存在し、それにより再び私は苦しみを負わせられるのだという一つの閉ループ。
(*'A`)ζ(゚ー゚*ζ
いま私を見つめる暖かな瞳はやがて彼女に向けられるのだという…
余りにも虚しく、悲しい未来。
ζ(゚ー゚*ζ
川 ゚ -゚)「」
川 ゚ -゚)「…れちゃ…」
川 ゚ -゚)「でれちゃん!」
ζ(゚ー゚*ζ!!
川 ゚ -゚)「最近よくぼーっとしてるね、どうしたの?」
ζ(゚ー゚*ζ「ううん、なんでもない。もとからだよ」
('A`)「・・・」
167
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 12:59:27 ID:IxRjeQkQ0
放課後
(フδ∀δ)フ「みなさんさようなら」
さようならーーー!!!
('A`)「…」
ζ(゚ー゚*ζ?
ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?何か変よ」
('A`)「・・・」
ζ(゚ー゚*ζ??
【+ 】ゞ゚)「まるで貴女みたいですな」
ζ(゚ー゚*ζイラッ
【+ 】ゞ゚)「おお、こわっ」
168
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:00:32 ID:IxRjeQkQ0
川 ゚ -゚)「きっとデレちゃんの真似だろうな」
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(゚ー゚*ζ「そう?」
川 ゚ -゚)「うん、今さっき言ってた」
【+ 】ゞ゚)(やっぱり)
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(^ー^*ζ
【+ 】ゞ゚)「え?」
ζ(゚ー゚*ζ!!!
ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?素っ頓狂な声を上げて」
川 ゚ -゚)???
【+ 】;ゞ゚)「え?いや、え??」
【+ 】ゞ゚)(一瞬嬉しそうな顔をした気がしたのですが…)
ζ(゚ー゚*ζ
【+ 】ゞ゚)
【+ 】ゞ゚)(女心というものは分からないものですな)
169
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:02:06 ID:IxRjeQkQ0
帰り道
川 ゚ -゚)!
川 ゚ -゚)「見て!」
('A`)!
(*'A`)「ちょうちょだ!」
【+ 】ゞ゚)「アゲハ蝶ですね〜」
ζ(゚ー゚*ζ「春だものね」
('A`)「綺麗だなぁ」
川 ゚ -゚)「でも、もともとは緑色の芋虫なんだぞ」
('A`)「え!?」
(;'A`)「そうなの?」
川 ゚ -゚)「ああそうだぞ」
(*'A`)「クールちゃんって物知りなんだね!すげー!」
川*゚ -゚)フフン
170
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:02:40 ID:IxRjeQkQ0
('A`)川 ゚ -゚)「あ!デレちゃんの頭に!!」
【+ 】ゞ゚)「お?」
ζ(゚ー゚*ζi<…
【+ 】ゞ゚)「暑くなってきたから蝶々も涼みに来たんですかね」
ζ(゚ー゚*ζ「ぶっとばすよ」
【+ 】ゞ゚)「やだなあ、もう。冗談ですよ」
('A`)「…また空に行っちゃった」
川 ゚ -゚)「ふわふわしてるな」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね」
【+ 】ゞ゚)「あのように自由に居られたら、楽なんですがね」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなこと言うなんて、貴方にしては珍しいじゃない」
【+ 】ゞ^)「ふふ、興味わいちゃいました?」
ζ(゚ー゚*ζ「いえ全く」
171
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:04:38 ID:IxRjeQkQ0
素直家
川 ゚ -゚)「あのさ、」
('A`)「どーしたの?」
川 ゚ -゚)「うちで遊んでいかない?」
【+ 】ゞ゚)「これは…」
【+ 】ゞ゚)「フラグですな」
ζ(゚ー゚*ζ「6歳の子どもにソンナことできるわけないでしょうが」
【+ 】ゞ゚)「おや?私は彼らの仲が良くなるという意味で言ったのですが…」
【+ 】*ゞ゚)「何考えたんですか〜?ねえ〜」
ζ(゚ー゚#ζ…
【+ 】ゞ゚)「さてどうしましょうか」
(*'A`)「いいよー!!あそぼー!!!」
【+ 】ゞ゚)「ここは我々もζ(゚ー゚*ζ「そうね、遊びましょう」
【+ 】ゞ゚)(がっつき過ぎですよ、焦りが行動に出ちゃってますよ!)
川*゚ -゚)「そ、そうか。よし!!私の部屋に行こう!」
172
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:11:04 ID:IxRjeQkQ0
クールの部屋
('A`)「わぁ…」
(;'A`)「難しそうな本がいっぱい…」
川 ゚ -゚)「本はその人のきょうようをゆたかにするってママとパパが言ってたぞ」
(;'A`)「きょ、きょうよお?ゆたかにする?」
川 ゚ -゚)「ああ」
('A`)???
川 ゚ -゚)「この本はパパが買ってくれた本だ」
('A`)????
(;'A`)????
川 ゚ -゚)「ええと・・・」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「とっても難しい本だ」
ζ(゚ー゚*ζ(英語で書かれてる。ええと)
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ(子供に読ませる本じゃないわね)
173
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:12:29 ID:IxRjeQkQ0
【+ 】ゞ゚)「ふうむ、彼女のお父さんは哲学に興味が御ありかな?」
ζ(゚ー゚*ζ「貸して」
川 ゚ -゚)「え?デレちゃん読めるの?」
ζ(゚ー゚*ζ「読めないけど中見たいなって思っただけ」
川 ゚ -゚)「そっか、はい」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう」
ζ(゚ー゚*ζパララララ
【+ 】ゞ゚)「どうですか?内容は」
ζ(゚ー゚*ζ「海外のお偉い教授が書いた本ね、どうやら生物の脳と思考の関りから”意識”を論じている…」
ζ(゚ー゚*ζ「興味がない人にはつまらない話よ…読むの?」
【+ 】ゞ゚)「見してください、彼女たちには変な光景にならないように調整しておくので」
ζ(゚ー゚*ζ「そう、はい」
【+ 】ゞ゚)「…へえ」パラパラパラ
ζ(゚ー゚*ζ(というかこんな本がなぜ彼女の部屋に?)
174
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:23:03 ID:IxRjeQkQ0
(;'A`)「す、すげえ。デレちゃんその本読めるんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「よめないよ」
川 ゚ -゚)
川 ; -;)
ζ(゚ー゚;ζ?
('A`)「だって、オサム君に読み聞かせてあげてるじゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「は?」
【+ 】ゞ゚)「あ、すみません。人形が自分で本をめくるのは軽くホラーだと思ったもので」
【+ 】*ゞ゚)「てへっ」
ζ(゚ー゚*ζ・・・
ζ(゚ー゚*ζ「ごめんトイレ行ってくる」ガシ
【+ 】;ゞ゚)「あ、ちょ、ま、」
川 ; -;)「じ、じだのいっかいに、ある、よ」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、わかった」
【+ 】ゞ゚)(あ、やばい)
175
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:24:59 ID:IxRjeQkQ0
5分後
【+ 】ゞ゚)(はあ、トイレの水に顔をだいぶさせるって僕じゃなかったら切れてますよ)
ζ(゚ー゚*ζ(私じゃなかったら頭がカラスに毟られてたよ)
川*゚ -゚)('A`*)
ζ(゚ー゚*ζ!!!!!!!
【+ 】ゞ゚)「あちゃあ〜」
('A`)!
(*'A`)「デレちゃん!!見てみて!」
ζ(゚ー゚*ζ
川 ゚ -゚)「デレちゃん?」
ζ(゚ー゚*ζ
【+ 】ゞ゚)(お姉さまと同じかな?仕方ない、ココは私が)
176
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:26:22 ID:IxRjeQkQ0
「ナンデモナイヨーーー、ナニシテルノーーーー」ζ(゚ー゚*ζゞ゚)
('A`)「ロマネスク!!」
川 ゚ -゚)「ダイオードもいるぞ」
( ФωФ)/ ゚、。 /
「ヮアアア!!!オニンギョウサンダアア!!!」ζ(゚ー゚*ζゞ゚)
('A`)??
川 ゚ -゚)「どうしたの?そんなに嬉しいの?」
「ウン!!!!」ζ(゚ー゚*ζゞ゚)
(*'A`)「そういえばいつもオサム君と一緒だもんね」
川 ゚ -゚)「よく話しかけてるしな」
「ウン!!!!」ζ(゚ー゚*ζゞ゚)
【+ 】;ゞ゚)(うわっ、よかったぁ、今の聞かれてたらマジでヤバかった。トイレダイブじゃ済まなかった)
177
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:27:16 ID:IxRjeQkQ0
ζ(゚ー゚;ζ「あ、あれ?」
川 ゚ -゚)??
('A`)??
【+ 】ゞ゚)!!!
【+ 】ゞ゚)「お、ようやく意識が戻りましたか」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ、いったい何が・・・」
【+ 】ゞ゚)「彼女と彼が仲良くしてるのを見て気絶してたんですよ、たぶん」
ζ(゚ー゚*ζちら
ζ(゚ー゚*ζ「3分か、短いようで長いわね」
川 ゚ -゚)「一緒に遊ぼ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「で、今の状況は」
【+ 】ゞ゚)「彼女たちが人形遊びをしてるところですね、貴女の事ですから参加するだろうと思って肯定の返事を返しておきました」
ζ(゚ー゚*ζ「変なことは言ってないわよね?」
【+ 】ゞ゚)「人形が好きであるくらいしか言ってませんよ」
ζ(゚ー゚*ζ「そう、分かった」
178
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:27:52 ID:IxRjeQkQ0
('A`)「デレちゃんは誰にする?」
川 ゚ -゚)「ブラックダイオードもいるぞ」
/■、■/
【+ 】ゞ゚)「グラサンを掛けた、いかにもって感じな奴ですね」
ζ(゚ー゚*ζ…
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあそれで」
179
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:29:22 ID:IxRjeQkQ0
1時間後
( ФωФ)A`)「ダイオード、ごめんである」
「ふふ、私はダイオードじゃないわ」/■、。 /ー゚*ζ
( ФωФ)A`)「…吾輩にとっては大事には変わりないである」
「甘い人…でも、そんな貴方が、私は…」/■、。 /ー゚*ζ
ガク/■、。 /ー゚*ζ
( ФωФ)A`)「すまない、すまないである」
川 ゚ -/ ゚、。 /「ロマ、私がそばに居る、側にいるから…」
【+ 】ゞ゚)「これは何の話です?」
ζ(゚ー゚*ζ「第222話、『BD散る』、ね。所々違うけど」
【+ 】ゞ゚)「へー」
【+ 】ゞ゚)(というか話数まで覚えてるんですか)
180
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:29:48 ID:IxRjeQkQ0
('A`)「次は何しよっか!!」
川 ゚ -゚)「えーと」
ガチャ
バタン
川 ゚ -゚)!!!!
【+ 】ゞ゚)「・・・おやおや」
川;゚ -゚)「お母さんが帰ってきちゃった???」
ζ(゚ー゚*ζ(めんどうね)
ζ(゚ー゚*ζ「ねえ、貴方ならどうにか出来るんじゃないの」
【+ 】ゞ゚)「ムリ、ですねえ」
ζ(゚ー゚*ζ「そう」
ζ(゚ー゚*ζ(何か変な感じがする)
【+ 】ゞ゚)・・・
181
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:30:11 ID:IxRjeQkQ0
ギィ
ギィ・・
ギィ…
ガチャ
182
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:30:53 ID:IxRjeQkQ0
lw´‐ _‐ノv・・・
183
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:31:28 ID:IxRjeQkQ0
川;゚ -゚)「あ、」
('A`)???
('A`)「クールちゃんのお母さん?」
川;゚ -゚)「う、あ、」
('A`)?
( 'A`)「こんにちわーーー!!!!」
lw´‐ _‐ノv「こんにちわ」
ζ(゚ー゚*ζ「こんにちわ」ペコ
lw´‐ _‐ノv「こんにちわ」
川;゚ -゚)
lw´‐ _‐ノv・・・
lw´‐ _‐ノv「菓子でも食うか」
lw´‐ _‐ノv「ちょっと待ってな」
バタン
184
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:32:42 ID:IxRjeQkQ0
川;゚ -゚)
('A`)「クールちゃん?」
【+ 】ゞ゚)「硬直してますね」
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、怖いのかしら」
【+ 】ゞ゚)「でしょうな、しかし・・・」
【+ 】ゞ゚)「愛とは分らぬものです」
ζ(゚ー゚*ζ?
185
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:34:04 ID:IxRjeQkQ0
3分後
lw´‐ _‐ノv「ほれ、クッキーだ」
(*'A`)「おいしそー!!!」
川;゚ -゚)
川;゚ -゚)「まま、あの」
lw´‐ _‐ノv「どうした?」
川;゚ -゚)「あ、あ、(*'A`)「このクッキーすごくおいしい!」
【+ 】ゞ゚)「どこのメーカーのでしょう」
ζ(゚ー゚*ζ(ところどころ焦げてる)
186
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:35:39 ID:IxRjeQkQ0
ζ(゚ー゚*ζ「彼女のお母さんが作ったものみたいね」
lw´‐ _‐ノv「ああ、そうだよ」
ζ(゚ー゚*ζ・・・
ζ(゚ー゚*ζ「やっぱりですか」
【+ 】ゞ゚)「下手に話せませんね」
lw´‐ _‐ノv「おいしい?」
ζ(゚ー゚*ζ「はい、凄くおいしいです」
lw´‐ _‐ノv「そう、それはよかった」
【+ 】ゞ゚)(今のは私への返事も兼ねてると受けとった方がよさそうですね)
187
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:36:44 ID:IxRjeQkQ0
川;゚ -゚)
川;゚ -゚)「」
川;゚ -゚)「(*'A`)「クールちゃん!ハイ!」
川;゚ -゚)!
川;゚ -゚)「え?」
('A`)「お母さんのクッキーキライ?」
川;゚ -゚)「う、ううん、ママのクッキー好きだよ、でも」
('A`)「無くなっちゃうから食べないと!!」
【+ 】ゞ゚)「といっても彼が殆ど食べてますけどね」
ζ(゚ー゚*ζ「私もそう思うよ」
('A`)「デレちゃんもこう言ってるよ!」
川;゚ -゚)「う、うん、わかった」
lw´‐ _‐ノv・・・
lw´‐ _‐ノv「新しいのを持ってくるよ」
(*'A`)「クールちゃんのお母さんありがと!!」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとうございます」
lw´‐ _‐ノv「いえいえ、どういたしまして」
188
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:38:02 ID:IxRjeQkQ0
1時間後
lw´‐ _‐ノv「それじゃあサヨウナラ」
川;゚ -゚)「じゃあね、デレちゃん、ドクオ」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ、また明日」
(*'A`)「バイバーイ!!!」
(*'A)ζ(ー゚*ζ
ガチャ
バタン
189
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:38:42 ID:IxRjeQkQ0
川;゚ -゚)「あの、お母さん」
lw´‐ _‐ノv…
lw´‐ _‐ノv「あの子たちの名前は?」
川;゚ -゚)「え?えと、」
川;゚ -゚)「ドクオに、デレちゃんだよ」
lw´‐ _‐ノv「そう」
190
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:39:19 ID:IxRjeQkQ0
lw´‐ _‐ノv「クールにも友達か…」
lw´‐ _‐ノv「そういえば最近は、中々一緒に居られなかったね」ボソ
川;゚ -゚)?
lw´‐ _‐ノv「クールはハンバーグが好きだったよね、久しぶりにハンバーグにしよっか」
川 ゚ -゚)!!!
川 ゚ -゚)
lw´‐ _‐ノv「いや?」
川 ゚ -゚)「ううん、」
lw´‐ _‐ノv「そう、まずはスーパーに一緒に行こうか」
川 ゚ -゚)
川*゚ -゚)「うん!!」
【+ 】ゞ゚)「…不器用ですねー」
【+ 】ゞ゚)「母はみな、このように不器用に見守っているのかもしれませんね」
【+ 】ゞ゚)「さて、そろそろ戻らないと。あらぬ疑いを掛けられても困りますし」
191
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:40:15 ID:IxRjeQkQ0
家
ζ(゚ー゚*ζパクパク
ξ゚⊿゚)ξモッチャモッチャ
ミセ*゚ー゚)リパクパク
ミセ*゚ー゚)リ「ツンちゃん」
ξ゚⊿゚)ξ「なモッチャにモッチャ」
ミセ*゚ー゚)リ「口を閉じて食べよう」
ξ゚⊿゚)ξ「はグチュいグチュ」
ミセ*゚ー゚)リつ スッ
ξ゚⊿゚)ξ!!!
ξ#゚⊿゚)ξ「それ私の!!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「口を閉じて食べない子には食べられたくないよぉ〜」
ξ゚⊿゚)ξ「だめ!食べられなさい!!」
ミセ*゚ー゚)リ「やだよぉ〜」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃくにくきょうしょくです、食べられなさい」
ミセ;゚ー゚)リ「ど、何処でそんな言葉を」
ξ゚⊿゚)ξつ フンヌッ!!!
ミセ*゚ー゚)リ「あ!!」
ξ゚⊿゚)ξモッチャモッチャ
【+ 】ゞ゚)「いろいろ凄い方ですな」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
192
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:40:54 ID:IxRjeQkQ0
人は大事なものの為に頑張る、ひたすら無垢な感情を一途に向ける。
時としてそれは、本人の気付かぬところで道を誤る。
大事にすればするほど、いつの間にかそれを失ってしまうかもしれない。
憎しみを向けられるかもしれない、怒りを向けられるかもしれない。
ζ(ー ζ( A)
見捨てられてしまうかもしれない
…人は思ったよりも感情的で、動物としての消せぬものが残っている
だが、強い理性も持っている
193
:
ζ(゚ー゚*ζ
◆2Dzcd.zhQM
:2017/12/03(日) 13:41:56 ID:IxRjeQkQ0
次に続きます
194
:
同志名無しさん
:2017/12/03(日) 19:35:03 ID:HJCXC3IU0
シューさん…乙
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