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('A`)マーケティング・レンタルコミックス AFTER STORY
1
:
同志名無しさん
:2016/02/09(火) 22:25:05 ID:W8lMmywY0
代理で
ウンコサンバ・マッスルカーニバル開幕!!!!!!!!ワッショイクソ祭り!!!!!!
そんな感じでやっていきます
・番外編スレです
・高校編、大人編とごっちゃにやっていきます
・時系列は滅茶苦茶です
・濃厚なクソ映画成分や伝わりづらいネタを多く扱います
51
:
同志名無しさん
:2016/02/11(木) 19:54:22 ID:WSjoX/5U0
おk
52
:
同志名無しさん
:2016/02/11(木) 20:14:03 ID:CENwnjA.0
やったぜ
53
:
同志名無しさん
:2016/02/11(木) 22:05:03 ID:SdMqtKNU0
最終書き込みが昨日なんだし乗っ取るのは早すぎるだろ
54
:
名も無きAAのようです
:2016/02/11(木) 22:46:40 ID:9cD/qX7w0
ムカデが野球対決書き上げてからがいいんじゃないか
投下スピードは下がるだろうけど失踪したわけじゃないんだし
55
:
同志名無しさん
:2016/02/11(木) 22:48:22 ID:cWW4BfXA0
別のスレにも同じ書き込みあったぞ
56
:
同志名無しさん
:2016/02/11(木) 23:06:03 ID:l0C.cv.k0
乗っ取りニキは末尾がO
57
:
同志名無しさん
:2016/02/11(木) 23:11:37 ID:jpK1fUXg0
この流れマキナで見た
58
:
名も無きAAのようです
:2016/02/12(金) 13:11:41 ID:D8gSqNlE0
なんだってこんな途中も途中で失踪したわけでもないなかで「話がらっと変えて乗っ取っていい?」なんてぬけぬけと言えるんだ
59
:
同志名無しさん
:2016/02/12(金) 13:36:11 ID:skBMVL7M0
嵐の自演じゃねぇの
60
:
同志名無しさん
:2016/02/13(土) 12:33:29 ID:PxNg1WZs0
なんで荒らしってわからないの……?
61
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:05:45 ID:YCqL5Lvw0
土曜日の午後、村人学園はお祭り騒ぎだった
学園祭を熱狂の渦で巻き込んだ『ジョックVSロック・ユー』の再戦
対決形式がどうあれ、あの戦いを再び目に掛ける為に、休日にも関わらず多くの生徒が集っていた
そんな中、チーム『ロック・ユー』の控え室では
('q゚)「ボールをバットに当てる、ボールをバットに当てる、ボールを真っ直ぐ投げる、ボールを真っ直ぐ投げる」
あの日、最も会場を沸かせた男が、虚ろな目で妄言を繰り返していた
川 ゚ -゚)「……」
( ^ω^)「おい」
川 ゚ -゚)「がんばるぞー、おー」
( ^ω^)「おいちょっとこっち見ろ姉御」
川 ゚ -゚)「べ、別にやりすぎたとかそんなこと考えてはいないんだからね」
( ^ω^)「ニダーこいつぶん殴っていいか?」
<ヽ;`∀´>「試合前からギスギスするのやめるニダ」
62
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:06:48 ID:YCqL5Lvw0
『マッスル・ウォー再び!!カッチカチの棒でタマを打つ漢達!!のようです』(後編)
.
63
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 02:07:35 ID:Au0s2RBY0
こんな時間にふざけんな!!!支援!!!
64
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:08:17 ID:YCqL5Lvw0
(;・∀・)「ダメだってブーン!!」
(#^ω^)「放せ!!!!俺は相棒をここまで追い込んだこいつに一発入れないと気が済まない!!」ググググ
(;-@∀@)「力つっよ!!どんだけ怒ってんのさ!!」
川 ゚ -゚)「だから悪かったって。ドMの限界を知りたくてつい」
(#^ω^)「ついじゃねーよ限度ってあるだろ!!肉体的なシゴキはまだしも、ご丁寧に催眠音声まで用意して聴かせやがって!!」
从;=∀从「あの……ごめん、音声俺担当した……」
(#^ω^)「知ってるお!!だからあいつ家帰ってもずっと聴いてたんだよ!!効果抜群だったわ!!」
(=゚ω゚)「データ残ってます?」
川 ゚ -゚)「やめとけ、廃人になるぞ」
(#^ω゚ )「廃人になるようなもん作ってんじゃねーーーーーーーーー!!!!!!!!」
<ヽ`∀´>「ブーン、落ち着くニダ。クーには算段があるニダ」
(#^ω゚ )「アア!?何が!?」
<ヽ`∀´>「ドクオ覚醒の算段」
(#^ω^)「……」
('q゚)「タマを打つタマを打つタマを打つタマを打つ」
(#^ω^)「……本当だろうな?」
川 ゚ -゚)「ああ、勿論」
65
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:08:45 ID:YCqL5Lvw0
( ^ω^)「……わかった、信じてやる」スッ
(;-@∀@)「やっと大人しくなった……」
(#^ω゚ )「と見せかけて死ねオラァ!!」バッ!!
(;・∀・)そ「あああああああああ!!!!油断した隙に!!」
( メ)ω(メ)「今日のところはこの辺で勘弁してやる」
川 ゚ -゚)「それはとても助かる」
:(=;゚ω゚):「あ、あの人、魔王の生まれ変わりか何か?」
ノパ⊿゚)「普通の人」
:(=;゚ω゚):「普通の人は内藤先輩ほどのマッチョをボコボコにしないし出来ない」
<ヽ;`∀´>=3「もー、試合開始前から怪我人増やさないで欲しいニダ」
川 ゚ -゚)「だってこいつが」
( メ)ω^)「だってこいつが」
<ヽ`∀´>「言い訳しない」
( ^ω^)「はい」
川 ゚ -゚)「フン」
:(=;゚ω゚):「なんで怪我治っていくんだよあの人……」
ノパ⊿゚)「体質……かなぁ?体質ですか?」
( ・∀・)「さぁー……?」
66
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:10:05 ID:YCqL5Lvw0
Ω「そろそろ試合始まるんで、準備お願いしまーす」
イベント実行委員会の生徒(イケメン)が、控え室へ声を掛ける
<ヽ`∀´>「よっし!!じゃあ、気合入れて行くニダ!!」
今回は危険な賭けが無い分、ニダーも張り切って先導する
本来ならば、自分のペースに巻き込むのが得意なドクオの役割なのだが
('q゚)「あう……やきう……」
この始末である
( ・∀・)「緊張するねー」
(-@∀@)「ねー」
ノハ*゚⊿゚)「ワクワクするな!!」
(=;-ω-)「俺は気が重いよ……」
他の面々も、緊張はしているものの
敗北によるリスクが無い分、楽しげな表情でグラウンドへと向う
( ^ω^)「この状態のドクオを連れ出して大丈夫なのか?」
川 ゚ -゚)「覚醒の条件は外に出てからだからな」
( ^ω^)「だから覚醒って……」
从 ゚∀从「いーから、行こうぜ」
67
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:11:29 ID:YCqL5Lvw0
グラウンド前のロック・ユー入場門で待機を命じられたメンバー
観客である生徒からは、次々と応援の言葉を掛けられる
反対方向、少し離れた場所では、同じく実行委員に呼ばれた『ジョック』のメンバーが待機していた
そして、しばらくして、マイクを二回叩く音と
キーンとしたハウリング音が聞こえ
ミセ*=ー=)リ「スーッ、フーッ……」
ミセ*゚ー゚)リ「あーあー、マイクチェック、ワン、ツー……よし」
司会進行である初春ミセリの声で
ミセ*>Д<)リ「待たせたなァ!!野郎共ォ!!!!!」
ミセ*>Д<)リ「『マッスル・ウォー リベンジマッチ』!!開始だァァァーッ!!!!!」
野球大会の幕が上がった
\うおおおおおおおおおおお!!!!/ \殺しあえーーーーー!!!!/ \女房質に入れて観にきたぜーーーー!!/
観客もそれに応えるように、叫び声を上げる
中には、興奮して服を脱ぎだすものもいた
ミセ#゚ー゚)リ「黙れ!!」
だが一喝されて静かになった
68
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:13:13 ID:YCqL5Lvw0
ミセ*゚ー゚)リ「はいはーい!!皆さん記憶に新しい学園祭での戦い!!ほんの僅かな差でチーム『ロック・ユー』の勝利に終わりました!!」
ミセ*゚ー゚)リ「しかし、その結果に不満をぶつける人が多数現れ、実行委員会としても納得いかない結果でした!!なんか良い具合に纏められた感あるよネ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「その事について、荒巻校長から何か一言ございますか!?」
教員席の最前列に座っていた荒巻校長は、マイクを手渡された
そして、ゆっくりと辺りを見回し
/#,' 3「うるせーーーーーーバーーーーーーーーカ!!!!!!!!ワシが勝ちって言ったら勝ちなんだもーーーーーーーん!!!!!」
叫んだ
\引っ込めクソジジイーーーーー!!!/ \さすが校長!!俺たちに以下略!!/ \いいから早く始めろーーーー!!!!/
ミセ*゚ー゚)リ「はい静かに!!しーずーかーにー!!」
ミセ#゚Д゚)リ「うるせえっつってんだろぶっ殺すぞ豚共ォ!!」
周りがピタリと静かになったのを確かめ、咳払いを一つしてミセリは話を続けた
ミセ*゚ー゚)リ「そこで、今回は両チーム及び運営、そして観客の皆様のわだかまり無く!!野球で!!完全決着を着けてもらう運びとなりました!!」
ミセ*゚ー゚)リ「サドンデス無し、泣いても笑っても一回限りの真剣勝負!!筋肉と筋肉がぶつかり合う、第二次村学大戦勃発だァッ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「さぁあああああ!!!お待たせしました!!!!それでは、ご登場していただきましょう!!!!!」
69
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:13:54 ID:YCqL5Lvw0
『ジョック』チームの入場門に、火花が立ち昇る
ミセ*゚ー゚)リ「かつての『王者』は敗れ、苦汁を飲んだ!!その苦味は、慢心を捨て去る決意の味!!」
ミセ*゚ー゚)リ「もはや一切の容赦はしない!!天才アスリートの、栄光と誇りを取り戻す!!」
ミセ*゚ー゚)リ「チィィィィ〜〜〜〜〜〜ム!!!!!ジョォォォーーーーーーク!!!!!!!!」
♪PRIDE opening theme
https://www.youtube.com/watch?v=7IjQQc3vZDQ
入場曲に合わせ、ジョックチームがグラウンド入りする
その顔には、学園祭の時のような驕りは無い
_
( ゚∀゚)
表情を引き締め、堅く唇を結び
掛けられる声援にも応えず、ただグラウンドという『戦場』へ歩を進める戦士のように
遠目からそれを見ていたロック・ユーにも、今回の勝負に懸ける真剣さが見て取れた
「こいつぁ……荒れるぜ今日の勝負!!」
どこからか聞こえてきた、観客の期待を込めた声
先ほどまで、笑顔を浮かべる余裕すらあったメンバーだったが一転
固唾を飲みこみ、膝が震え始める
今回は、『ガチ』なのだと
70
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:16:40 ID:YCqL5Lvw0
<ヽ;`∀´>「……」
川 ゚ -゚)「……」
ニダーとクールは、メンバーの胸中を読み取り、互いに目配せする
適度な緊張は能力を上げるが、過度の緊張は普段から培った動きを阻害してしまう
今、メンバーに必要なのは、この緊張を戦意に変える言葉、『檄』だ
川 ゚ -゚)「……」
その役割を引き受けようと、クールが口を開いた時
「……て、やろうぜ」
最後尾から、弱々しい声が聞こえた
('q゚)「やって……やろうぜ……」
催眠状態のドクオから発せられた、いつもの合言葉
どんな逆境、どんな戦いでも、先ずはこの言葉から始まるのだ
川;゚ -゚)「お前……催眠は?」
('q゚)「タマを打つ一塁に走るベースを踏むリーリーリーリー」
川;゚ -゚)「良かった……解けていない」
从;゚∀从「心配する所そこっすか?」
クールが声を掛けると、また妄言を繰り返す
何度か目の前で指を鳴らし、反応をしないことから今だ催眠状態から抜け出せていない事を確認した
71
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:17:10 ID:YCqL5Lvw0
( ・∀・)「……そうだね、やろう!!」
(-@∀@)「勢いで負けちゃダメだしね!!」
ノハ*゚⊿゚)「おおおおおおっし!!行くぞォ!!ね、木戸っち!!」バシッ!!
(=;゚ω゚)∴「ぶおっっは死ぬ!!」
<ヽ`∀´>「ドクオ……」
('q゚)「ツーベースヒットバックホームフェアホームラン」
ニダーは、苦笑いを浮かべ少しの嫉妬をした
たった一言でチームを勢いづかせたこの男の人望に、熱さに
真面目な自分には無い才能を、ほんの少し羨ましく思いながら
( ^ω^)「入場だ。ニダー」
その心境を察してか、ブーンが背中を叩く
( ^ω^)「やってやろうぜ」
<ヽ`∀´>「……」
苦笑いを、不敵な笑みに変える
熱が入ったのは、ニダーも同じだった
<ヽ`∀´>「さぁー……」
<ヽ`∀´>「勝つニダよ!!」
72
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:18:14 ID:YCqL5Lvw0
ジョックの入場が終わり、出番がロック・ユーに回る
入場ゲートの両脇に備え付けられた筒から、火花が上がった
ミセ*゚ー゚)リ「名誉など無かった、人気も無かった、風格も無かった。だが、それでも勝利を掴み取った!!」
ミセ*゚ー゚)リ「この王座、そう易々と与えはしない!!掟破りの非常識集団が、完全勝利を目指す!!」
ミセ*゚ー゚)リ「チィィィィ〜〜〜〜〜〜ム!!!!!ロック・ユゥゥゥーーーーー!!!!!」
♪Queen - We Will Rock You
https://www.youtube.com/watch?v=-tJYN-eG1zk
先頭のニダーに続き、グラウンド入りをする
観客は、曲に合わせ足踏みと拍手を打ち、声援を送った
だが、彼らもまたそれには応えず、先に待つジョックのメンバーに意識と目線を向けた
進む先は、ホームベース前だ。ジョックは既に待機している
アスリートらしい精悍な立ち姿から、相手チームのスポーツに対する『凄み』が伝わってくる
( ゚д゚ )「両チーム、整列!!」
ホームベース前に到着すると、主審の紅月ミルナ教師が指示を出した
両チームが姿勢を正し、正面の相手を見据える
73
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:19:47 ID:YCqL5Lvw0
( ゚д゚ )「キャプテンは前へ!!」
<ヽ;`∀´>「おっと」
先頭に立っていたニダーは、慌てて最後尾にいたドクオを引っ張ってくる
連れてこられたドクオは無反応だ。その様子を見て、ジョックのメンバーも首を傾げる
(,;゚Д゚)「おい、そいつ大丈夫かゴルァ?」
<ヽ;`∀´>「だ、大丈夫ニダ。昨晩、楽しみで眠れなかったみたいで」
ミ,;゚Д゚彡「薬物中毒者みたいな顔になってるが……」
( ^ω^)「清原かな?」
ミ,;=Д=彡「具体例を出すのは止せ……」
('q゚)「お前にレインボー……俺は大好きだァー……」
_
( ゚∀゚)「……おい」
ドクオの襟を掴み、引き寄せる
(・∀ ・;)「ちょっとジョルジュさん!!」
( ^ω^)「おいやんのかテメェ」
川 ゚ -゚)「待て」
74
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:20:19 ID:YCqL5Lvw0
会場がざわめき、不穏な雰囲気に包まれる
('q゚)「……」
ドクオは、妄言を止めた
しかし、目はまだ虚ろであり、体は脱力状態のままだ
_
( ゚∀゚)「……チッ」
ジョルジュは舌打ちを一つ漏らすと
_
( ゚∀゚)「やる気がねえなら……」
_
( ゚∀゚)「帰れよ、負け犬」
忌々しげな口調で、吐き捨てた
('q゚)「」
('q゚)「」
('q゚)「」
从;゚∀从「先輩……」
川 ゚ -゚)「いや、大丈夫だ。見てろ」
川 ゚ -゚)「ああ、もうそろそろ本調子取り戻すから、取り押さえる準備はしとけ」
ミ,;゚Д゚彡「ええ?もうワケわかりませんよこっちは!!」
75
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:21:01 ID:YCqL5Lvw0
('q゚)「」
('q゚)「な」
('q`)「ん」
('A`)「だ」
(#'A`)「と」
(#'A゚)∴「オルルルルルルrrrrrrrrラァァァァ!!!!!!このクソ眉毛!!!!!今ここでぶち殺すぞボケアア!!!!」
途端に、廃人状態が嘘だったかのように活発化するドクオ
ジョルジュの胸倉を掴み上げ、唾を飛ばしながら威嚇する
_
(#゚∀゚)∴「おう来いやクソ雑魚がァ!!ゲロ吐くまで蹴り飛ばしてやらぁ!!」
(;゚д゚ )そ「っておおおおおーーーーーーい!!!!!お前達今から何やるかわかってる!?」
ミ,;゚Д゚彡「ジョルジュさん待て!!どうして欝田のことになるとそう熱くなるんだ!!」
<ヽ;`∀´>「ドクオ!!今回は野球で勝負だから!!始まる前からいざこざを起こすんじゃあないニダ!!」
取っ組み合いになった二人を余所に、かの張本人は
:川* - ):「ヒ……クッ……」
口元を手で覆い隠しながら、静かに笑ってた
76
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:25:23 ID:YCqL5Lvw0
( ^ω^)「どういうことだよこれ……」
川*゚ -゚)「ハー、ハー……いや何、催眠が解ける条件を『長岡と対峙した時』と定めたのさ」
( ^ω^)「なんで?つーか、催眠状態にした意味って何?」
从 ゚∀从「なんでしたっけ……『常時火事場のクソ力を働かせる為に』でした?」
川*゚ -゚)「ハハッ、ああ。あいつの球技に対する不器用さは普通にやってもどうにもならないレベルだったからな」
川*゚ -゚)「そこで、『野球』を自己防衛本能に引っかかる『危険』として体に染み込ませたのさ」
( ^ω^)「あー……要は、野球そのものを回避及び対処するべき危機にして、ドクオの能力を底上げしたのか」
川*゚ -゚)「その通り。だが問題は『野球そのものに恐怖する』事だ。バット握るだけで脅えて竦んでしまっては、ゲームにならないからな」
( ^ω^)「お前ぜってー教師向いてねーよ姉御。女王の教室でもそこまで生徒追い込んでねーよ」
川*゚ -゚)「そこで深く催眠を掛け、『長岡との衝突』という、強力なインパクトで解除することで……」
从 ゚∀从「防衛本能に危機感を残しておきながら、この二週間の記憶が消えるように仕向けたってワケだよ」
川 ゚ -゚)「最後まで言わせてくれてもよかったじゃないか」
从 ゚∀从「いや、加担した俺が言うのもなんだけど、正直ちょっと怒ってるんで」
( ^ω^)「当然だよなぁ?終わったら謝れよ」
川;゚ -゚)「だから、やりすぎたって言ってるじゃあないか……ドクオには悪いと思ってるさ本当に」
( ^ω^)「だけど、まぁ……」
(#'A`)「うんこうんこうんこうんこ!!」
_
(#゚∀゚)「うんこうんこうんこうんこ!!」
(-_-)「キャプテンのアホさ加減が日に日に増してる件について」
( ^ω^)「あの状態で野球スキルが身についたんなら、勝ち目も上がっただろうよ」
77
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:25:48 ID:YCqL5Lvw0
(#゚д゚ )「はい整列!!せいれーーーーつ!!!!」
(#'A`)「チッ……」
_
(#゚∀゚)「ケッ……」
\なんだよ止めんなーーーーーー!!!!/ \超人ロケット見せろーーーーー!!!!/
<ヽ;`∀´>「観客も観客で血の気多すぎニダ……」
ミ,;゚Д゚彡「ああ、全くだ……」
なんとか二人を引き剥がし、列に戻した副キャプテン二人はそろって肩を竦めた
ミルナ教員はやれやれとため息を吐き、ルール説明に入る
( ゚д゚ )「試合は六回までのハーフゲーム。コールド条件は定めていないが、二桁の点差に入った段階で審議し、続行か終了かを決める」
( ゚д゚ )「また、六回を終えて同点だった場合は延長に入る。延長回の裏表が終わった時点で点を取っているチームの勝利だ」
( ゚д゚ )「ピッチャーの交代は一回まで認めるが、負傷した場合はその限りでは無い」
( ゚д゚ )「ロック・ユーには女性メンバーが三割だが、ハンデは設けない。いいな?」
川 ゚ -゚)「当然だ。終わってからグズグズとケチ付けるつもりもない」
(,,゚Д゚)「だが逆に、俺らが負けちまったら女にも勝てない惨めな連中になる訳だ」
(-_-)「でも、『アレ』ですよ」
(,,゚Д゚)「訂正するわ。多分負けても善戦したと褒め称えられる」
川 ゚ -゚)「よーしお前ら、後で覚えてろ」
78
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:26:43 ID:YCqL5Lvw0
( ゚д゚ )「当然、乱闘はご法度だ。校長は『むしろ乱闘見たいんだけど』とか言いそうだが」
( ゚д゚ )「スポーツマンシップに乗っ取って、相手には礼儀を尽くして試合に当たれ。お前達に言っているんだぞ?長岡と欝田」
_
( ゚∀゚)「チーッス。向こうが卑怯な手ぇ使わなければ」
('A`)「相手の出方次第っスー」
( ゚д゚ )「始まる前から退場にされたいかお前ら」
( ^ω^)「良かった……俺が乱闘しても許されるんだね……」
( ゚д゚ )「バカじゃねーのか内藤お前」
(,,゚Д゚)「俺が言うのもなんだが、お前ら喧嘩っ早過ぎだろゴルァ……」
( ・∀・)「あの時のドクオくん、トラウマになってる?」
(,,゚Д゚)「正直チビる寸前だった」
( ゚д゚ )「それでは、互いに礼ッ!!」
「「「オナシャース!!!!!!!」」」
両チーム共に、挨拶を交わしながら頭を下げた
二人を除いては
('A`)「おう全力で来いよ叩き潰してやるよ」
_
( ゚∀゚)「ほざいてろ、借りはきっちり返してやる」
(;゚д゚ )「いや礼しろお前ら!!」
再三注意され、二人も渋々ながら頭を下げた
79
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:27:44 ID:YCqL5Lvw0
―――――
―――
―
ミセ*゚ー゚)リ「はーい!!いきなり両チームの主将が取っ組み合い始めたときはどうなる事かと思いましたが、何とか始まったみたいです!!」
(;^Д^)「ジョックとロック・ユーは学園祭以降、親睦を深めていると聞いていましたが、あの二人だけは今も仲が悪いようですね」
ミセ*゚ー゚)リ「アレ?いたの大田原くん?」
(;^Д^)そ「いやアンタがこっち来たんですよ!!この実況席に!!」
\ドッワハハwwwwwwwwww/
試合が始まるや否や、ミセリは席を移る
実況席に備え付けられた長椅子には、同じく放送部の大田原プギャー
そして、阿部さんと立石教員が腰を据えていた
ミセ*゚ー゚)リ「と言うわけで、実況は私、初春ミセリと!!」
( ^Д^)「大田原プギャー!!そして解説は阿部先生と立石先生が担当してくれます!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「やらないか」
|(●), 、(●)、|「断る」
ミセ*゚ー゚)リ「いやー、お二人にとっては教え子同士の再戦となるワケですが、今のご心境お聞かせ願えますか?」
N| "゚'` {"゚`lリ「とにかく、楽しんでプレイして欲しいもんだぜ」
|(●), 、(●)、|「それに尽きるな。前回はこう、互いのチームには深い溝があるように思えたが」
|(●), 、(●)、|「今は戦いを経て、友情を築いているようだ。昨日の敵はなんとやらだな」
80
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:28:53 ID:YCqL5Lvw0
ミセ*゚ー゚)リ「いや開始前の欝田くんと長岡さんは……」
N| "゚'` {"゚`lリ「アレは……アレだよ」
|(●), 、(●)、|「そうそう……アレアレ……」
(;^Д^)「明後日の方向見てる……ダメみたいですねこれは」
ミセ*゚ー゚)リ「まぁ遠目から見てる分には面白いからいっか」
(;^Д^)そ「ぶっちゃけすぎですよ先輩!!」
ミセ*゚ー゚)リ「さて、今回の試合はニコニコ動画で生中継しています!!ちょっと覗いてみましょう」カチカチ
ミセ*゚Д゚)リそ「おお?凄い!!観客数五千人ですよ!!まだまだ増えてます!!」
(;^Д^)「一体どこからそんな数が出てきたんでしょうか……?」
ミセ#゚ー゚)リ「知らねーよ!!この実況も五千人以上が聞いてんだぞ!!マヌケなこと抜かすんじゃねーよ!!」
(;^Д^)「先輩こそ暴言吐かないでくださいよ!!!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「今は誰でもネットでナマ放送が出来るのか……」
|(●), 、(●)、|「カズ、『生』放送な」
N| "゚'` {"゚`lリ「おっと」
ミセ*゚ー゚)リ「危ない発言も飛び出した所で、ネット集計した現在の予想勝率を見てみましょう」カチカチ
ミセ*゚ー゚)リ「おや……ほう」
( ^Д^)「一人で納得してないで、早く発表してくださいよ」
ミセ*゚ー゚)リ「はいはいうるせーなボケカス」
(;^Д^)「放送部に僕以外の部員いない理由、わかってますか先輩?」
81
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:30:42 ID:YCqL5Lvw0
ミセ*゚ー゚)リ「現在、4:6の割合でロック・ユーがやや期待値が高いです!!」
|(●), 、(●)、|「ほう」
ミセ*゚ー゚)リ「理由としては、『素直いるじゃん』や『あのバケモン女に勝てる奴いんの?』とか……」
ミセ;゚ー゚)リ「『黒髪の魔王の独壇場』とか『ジョック逃げて』や『クールたんの黒髪くんかくんかして殺されたい』とか……」
ミセ#゚ー゚)リ「って最後のはただの性癖願望じゃねーか!!!!!!!」
N|;"゚'` {"゚`lリ「素直の存在が大部分を占めるのか……」
(;^Д^)「あ、でも男性メンバーに関してのコメントもありますよ。『ケツ期待』や『今回も全裸になってくれんだろ?』など」
( ^Д^)「その他にも『メガネは根性見せてくれそう』なんかも。僕も木原さんのファンなんで活躍を期待したいですね」
( ^Д^)「あとー……あっ」
N| "゚'` {"゚`lリ「どうした?」
(;^Д^)「いや……これは電波で流すのは危ないかなーと……」
ミセ*゚ー゚)リ「えーと何々?『モララーくんの顔面の皮剥いで鼻の骨しゃぶりたい』『ニダーと朝までドロドロ濃厚ホモs」
(;^Д^)そ「コラコラコラァァァァ!!!????自粛した意味無くなったじゃないですか!!!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「と、コアなファンが多い印象のロック・ユーでした!!次!!ジョックはと……」
ミセ*゚ー゚)リ「『ラグビー部なら野球も容易くこなしそう』『ギコがなんでラグビー始めたのかホント謎』」
ミセ*゚ー゚)リ「『童顔マッチョまたんきと朝まで濃厚ホm(;^Д^)「またかよォ!!読み上げないでくださいよ今日は小さい子もいるんだから!!」
|(●), 、(●)、|「ホモの多い街だなここは……」
N| "゚'` {"゚`lリ「そうか?」
|(●), 、(●)、|「代表格が隣にいるしな」
(;^Д^)「先生方もそっち方面に話を進めないでください!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ですが、あくまで予想は予想!!勝負はどう転ぶかわかりません!!」
ミセ*゚ー゚)リ「それでは、それぞれのチームのポジションと打順をチェックしてみましょう!!
82
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:31:55 ID:YCqL5Lvw0
『ロック・ユー』
①欝田 中
②内藤 投
③瓜畑 補
④素直 遊
⑤高岡 一
⑥神裂 三
⑦木原 右
⑧木戸 二
⑨上条 左
『ジョック』
①引田 一
②王騎 右
③長岡 補
④武雲 中
⑤猫田 投
⑥吉川 三
⑦斉藤 遊
⑧蒙武 二
⑨汗明 左
※打順とポジションの表記があってるかどうかわかりませんが、深く考えないようにしてください
83
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:32:49 ID:YCqL5Lvw0
( ^Д^)「ん……んん?」
( ^Д^)「この、大将軍っぽい名前は……?」
ミセ*゚ー゚)リ「ジョックの補充要員。ラグビー部のメンバーなんだけど」
ミセ*゚ー゚)リ「AA用意すんのがめんどいからこれで行くって」
(;^Д^)「ちょっと何言ってるかわからないんですけど、確実に失礼なことだけは確かですよね!?」
|(●), 、(●)、|「しかし、四番と言う打順を両チームとも助っ人に担当させているな」
N| "゚'` {"゚`lリ「ロック・ユーは言わずもがな、ジョックは野球部のエース『武雲 勇治』か」
|(●), 、(●)、|「だが、参戦者の殆どがマッチョだから、当てたらデカいんじゃあないのか?」
N| "゚'` {"゚`lリ「それを考えると、四番はテクニック重視の選考だと思われるな」
ミセ*゚ー゚)リ「投手は猫田ギコさん、それと内藤さんですがこれはどうお考えですか?」
|(●), 、(●)、|「ギコは野球経験者だから、妥当な判断だと思うが……内藤?俺は素直だと予想していたが」
N| "゚'` {"゚`lリ「ブー……内藤を起用したのは、恐らくピッチャーを途中交代させる為だな」
ミセ*゚ー゚)リ「ほうほう!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「ロック・ユーのメンバーで、ずば抜けて運動神経が良いのが素直と瓜畑だ。次いで内藤が続く」
N| "゚'` {"゚`lリ「だが、見ての通り瓜畑は捕手として司令塔の役割を果たさないといけない。結果、内藤にその役割が回ってきた」
N| "゚'` {"゚`lリ「試合中盤、頃合を見てピッチャーを素直に交代させ、守備の精鋭化を図るんだろう」
ミセ*゚ー゚)リ「なーるほど、ルールを駆使して戦うと」
N| "゚'` {"゚`lリ「しかし、内藤も運動神経は良いが野球経験が無い。前半はロック・ユーにとってキツい戦いになるかもな」
ミセ*゚ー゚)リ「おっと、そうこうお喋りしているうちに、各チームが円陣を組んでいます!!」
( ^Д^)「気合を入れるにはあれが一番なんでしょうね」
84
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:33:35 ID:YCqL5Lvw0
ベンチ前、それぞれのメンバーは円陣を組んでいた
早々と雄叫びを上げ、守備ポジションに着くジョックに対し
(;'A`)「な、なぁ……俺この二週間の記憶無いんだけど……」
( ^ω^)「いいから早くウェーイってやれよ」
(;-@∀@)「それ逆に気が抜けるから」
ロック・ユーはぐだぐだやっていた
(;'A`)「姉御かニダーがやってくれよ。俺なんか今凄い複雑な気分なんだけど」
川 ゚ -゚)「サッサとやれ」
<ヽ`∀´>「ドクオがやらないと締まらないニダ」
(;'A`)「ええ〜……?」
川 ゚ -゚)「全く……ハイン、頼む」
从;゚∀从「ええ〜……結構恥ずいんすよ?」
川 ゚ -゚)「いいから」
从;=∀从「へーへー……ドクオ、耳貸して」
(;'A`)「え?っていたたたたた引っ張んな千切れる本当にありがとうございます」
85
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:34:09 ID:YCqL5Lvw0
从*=∀('A`) ヒソヒソヒソヒソ
(=゚ω゚)そ「えっ何それ羨ましい後で俺も」
川 ゚ -゚)「やめとけ、廃人になるぞ」
( ^ω^)「おいハインに何教えたお前」
(#'A゚)「行くぞお前らァッ!!!マッスル〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」
(#'A゚)「ファイッ!!!!!オオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
ノハ#゚⊿゚)「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」
( ・∀・)「ねぇねぇちょっと何したの今?」
从∩∀从「催眠術、応用、以上」
(-@∀@)「勝ったらご褒美的なアレかな……」ヒソヒソ
( ^ω^)「いや、それだと多分しばらく固まってると思う。ガチ催眠っぽいな」ヒソヒソヌ
从∩∀从「この件に関しての言及はやめて」
<ヽ;`∀´>「可笑しな技能が身についたニダね……」
从∩∀从「やめて」
86
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:34:48 ID:YCqL5Lvw0
(#'A`)「よぉし!!なんだかよくわかんねえがやる気スイッチ入ったぞオラァ!!一番は誰だ!!俺か!!そっか!!」
( ^ω^)「一人で何ブツブツ言ってんだ大丈夫か?ほらバット持って」
(#'A`)「すまねえな相棒!!これをケツで捻じ切ればいいんだな!?」
( ^ω^)「いやそれはもう学園祭の時にやったから……ちょっとお前、ケツ出せ」
( 'A`)
( ^ω^) ⊂| つ
⊂彡☆))( ノ
パーン ((_)
( ^ω^)「一発ぶちかまして来い!!」
('∀`)「おうよ!!!!!!」
(=;゚ω゚)「尻を叩く意味って……?」
( ・∀・)「あの二人のやる事為す事に一々突っ込んでたら切りが無いよ」
(-@∀@)「ほどほどに常識を麻痺させるのがコツだね」
(=;゚ω゚)「先輩方も結構毒されてますね……」
87
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:35:20 ID:YCqL5Lvw0
『一番、ライト、欝田』
\欝田ぁあぁぁああああ!!!!!/ \ケツの力見せてくれーーーーー!!!!/ \このド変態野郎ーーーーーー!!!!/
二、三度、素振りをし、バッターボックスに向う
_
(#゚∀゚) アンコラ…テメコラ…
(#'A`) ヤンノカ…スッゾオラ…
相手チームキャッチャーのジョルジュにガンを飛ばしてから、マウンドに向き直り構えを取った
(,,゚Д゚)「欝田かゴルァ……肩慣らしにしちゃあ、ちょうどいい相手だぜ」
(#'A`)「ンナラァ!!!ッシャアオラァッ!!!ンゲテコンナラァ!!」(訳:なんだお前、っしゃあオラ、投げてこいや野郎が)
(,,゚Д゚)「日本語喋れ」
( ^Д^)「これは波乱の幕開けとなりそうです……」
ミセ*゚ー゚)リ「欝田選手は既に言語能力すら危ういですね!!終わる頃には猿になってるんじゃないでしょうか!?」
(;^Д^)「野球を退化儀式のように言うのやめましょうよ」
88
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:36:52 ID:YCqL5Lvw0
ギコは何度か首を振ってから、投球フォームに入る
(#'A`)「……」
(;'A`)「……?」
ボールが手から放れる、その一連のモーションを見ているうちに
ドクオの胸中に、不安が渦巻く
(,,゚Д゚)「シッ!!」
白い弾が、ミットに向けて投げられた瞬間
(;'A゚) ゾクッ!!
全身に、原因不明の『悪寒』が走った
『何故かは分からないが、これを打たないと身に危険が及ぶ』と
(;'A゚)そ「ヒッ!?」キンッ!!
怯えた声とは裏腹に、一球目からレフト前ヒット
王騎(モブ)とフサの間をワンバウンドして抜けた打球を、汗明(モブ)が素早くカバーに入りキャッチする
(;'A゚)「いやあああああああああああ!!!!!!!」ズダダダダダ!!!!
一塁のヒッキーへと送球した時には既に、必死の形相で叫び声を上げながら走るドクオがベースを踏み
塁審が『セーフ!!』と、両手を広げ叫んだ
89
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:37:44 ID:YCqL5Lvw0
ミセ*゚ー゚)リ「おおーーーっと!!一番欝田選手!!一球目にしていきなりのヒット!!これには猫田選手も自信喪失かァーーーー!?」
( ^Д^)「ですが、様子が可笑しくなかったですか?まるで何かに怯えているかのような……?」
ミセ*゚ー゚)リ「試合前に中田翔でもおちょくったんじゃない?」
(;^Д^)「杉谷拳士じゃないんですから……」
(,;゚Д゚)「うーわ、うーわ……マジか……」
呆然とする投手ギコ、そして
(;'A`)「? ?」
何が起こったのか理解していないドクオ
観客の歓声とは裏腹に、なんとも珍妙な空気の一回打線
( ・∀・)「いいぞー!!ドクオくーん!!」
(-@∀@)「今は細かいこと考えちゃダメだよー!!」
(;'A`)「お、おー?おうー?」
『二番、ピッチャー、内藤』
( ^ω^)「さて……」
90
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:38:55 ID:YCqL5Lvw0
続いて、ブーンが打席に立つ
が
( ゚д゚ )「ストライク!!」
( ゚д゚ )「ストライク!!」
( ゚д゚ )「ストライク!!バッターアウト!!」
( ^ω^)「悪いwwwww」
三球で仕留められた
ノハ;゚⊿゚)「かっこ悪っ!!」
(=;゚ω゚)「そりゃねえっすよ内藤先輩」
( ^ω^)「いや速いってあいつの球。ゴウッって来るもんゴウッって」
川 ゚ -゚)「……全員に催眠を掛ければ良かったな」
<ヽ;`∀´>「良くないニダ」
( ^Д^)「欝田選手には意表を突かれた猫田投手ですが、手も足も出せないピッチングでワンアウトを取りましたね」
ミセ*゚ー゚)リ「球速は平均140後半出てるからね。高校球児としても充分活躍できるレベルだし」
( ^Д^)「コントロールも申し分無いようです。本当にどうしてラグビー部に所属しているのでしょう?」
ミセ*゚ー゚)リ「ワンアウト一塁、打順は瓜畑選手に移ります!!」
91
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:39:50 ID:YCqL5Lvw0
『三番、キャッチャー、瓜畑』
<ヽ`∀´>「……」
一際大きな歓声が上がった。村人学園で最も研鑽された肉体を持つ男が、打席に立つのだ
その迫力は、投手であるギコだけでは無く、外野手にも伝わる。長打球を警戒し、後方へと下がった
(,,゚Д゚)「……」
しかし、猫田も村人学園の男子。燃えない筈が無い
_
( ゚∀゚)「……」
ミットの位置は、ストライクゾーンを少し外した内角
様子見の一球を投げる
<ヽ`∀´>「ッ!!」
フルスイング。風を大きく切り、ボールはミットへと納まる
( ゚д゚ )「ストライク!!!!」
観客は大きくどよめいた。ギコの投球では無く、ニダーの豪快なスイングに
(,;゚Д゚)「……」
背筋に冷たい汗が流れる。当たれば当然ホームランだろう
素直クールに続く、『バケモノ』の一角を相手に、ギコの緊張は高まった
92
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:40:53 ID:YCqL5Lvw0
<ヽ`∀´>「ふーっ……」
ニダーは軽く握った右手の中に息を吹き込み、バットを握り直す
_
( ゚∀゚)「……」
投手の緊張を読み取ってか、ミットをストライクゾーンから大きく外す
バッターを会えてフォアボールで塁に遅らせる『敬遠』だ
(,,゚Д゚)(……いや)
逃げの戦略ではあるが、確かに有効ではある
しかし、相手の力量を計ってからでも遅くは無い。まだ一回の表なのだ
(,,゚Д゚)(ここは……真っ向勝負だ!!)
_
( ゚∀゚)「……」
キャッチャーミットを、ど真ん中に定める
(,#゚Д゚)「ゴルァッ!!!!!」
気合と共に、渾身のストレートを放った
93
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:42:33 ID:YCqL5Lvw0
<ヽ`∀´>「ッ!!」
金属バットから、快音が響く
打球はライト方面へ高く上がった
(,;゚Д゚)そ「クッ!!」
後方へと飛んでいくボールの行方を、振り返って確かめる
<ヽ`∀´>「……」
<ヽ`∀´>「ダメニダか」
一塁に軽く走っていたニダーは、打席へと戻る
打球はファウルラインを僅か割り、グラウンド外へと落ちていった
( ゚д゚ )「ファール!!ストライク、ツー!!」
ロック・ユーベンチからは、落胆の声が上がる
対して、ギコは安堵のため息を吐いた
(,;゚Д゚)「っぶねえー……」
ストライクこそ順調に重ねていっているが、暗中で綱を渡るような不安は拭えない
ラグビーとはまた違う、野球独特の緊張感だ
94
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:43:07 ID:YCqL5Lvw0
ニダーが打席に立ってから、三球目
(,,゚Д゚) チラ
一塁を横目で確認するが、ドクオはベースをベタ踏みし、リードを取っていない
(,,゚Д゚)(もう一球ど真ん中……は、やべぇ気がする……)
本気の投球は、150近いスピードを出せる
しかし、それにタイミングを合わせてきたのだ。やはり侮れない
(,,゚Д゚)(……けど)
投球モーションに入る。ミットの位置は、そのまま動いてない
<ヽ`∀´>「……」
(,,゚Д゚)(あえて……勝負ッ!!)
95
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:44:22 ID:YCqL5Lvw0
(,,#゚Д゚)「ゴルァ!!」
<ヽ`∀´>「ッ!!」
同じく、150キロストレート
真っ向勝負にニダーも応え、全力のスイング。そして
ミセ*゚ー゚)リ「打ったァー!!!!」
打球は、高く上がった
<ヽ`∀´>「……」
<ヽ`∀´>「参った……」
しかし、飛距離は伸びず
( ・□・)「オラーイ、オラーイ」
( ・□・)「よっと」パシッ
センター、武雲によってキャッチ。ツーアウトとなった
ミセ*゚ー゚)リ「投手猫田!!あえてのど真ん中勝負でマッスル・クアットロ(筋肉四天王)筆頭の瓜畑ニダーを抑えたァ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ツーアウト一塁!!しかし!!ここで!!ジョックが最も恐れるあの女が光臨する!!」
川 ゚ -゚)「……」
ミセ*゚ー゚)リ「ロック・ユー四番!!才色兼備にして冷酷無情!!学園最強と名高い、『黒髪の魔王』!!」
ミセ*゚ー゚)リ「素直ォォォォ!!クールだぁああああああああああああああ!!!!!!」
96
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:52:31 ID:YCqL5Lvw0
川;゚ -゚)「恥ずかしいからほんとやめて欲しいんだが……」
ノハ*゚⊿゚)「滅茶苦茶かっこいいですよ!!」
川;= -=)「うむー……」
( ^ω^)「頑張れよ『黒髪の魔王』wwwwwwwwwwwww」
( ^ω^)「黒髪のwwwwwwwwwwww魔王wwwwwwwwwwwwどこのラノベヒロインですかwwwwwwww」
( ^ω^)「なんかもうwwwwwwwwwwww捻りもなんもなくて逆に面白いよなwwwwwwwww」
( ^ω^)+「そうです、私が『黒髪の魔王』です。キリッ!!」キリッ!!
( ^ω^)「大www草wwwww原wwwww不ww可wwwwww避wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
( ^ω^)「ちょっとwwwwww誰かwwwwww除草剤撒いてwwwww黒髪のwwwwww魔王さんがwwwww草の魔法使ってるからwwwwww」
川 ゚ -゚) ブチッ
97
:
>>1
:2016/02/14(日) 02:54:28 ID:YCqL5Lvw0
\_ \( _ノ′
> ¨ ̄ ̄ ̄≧=- ._
. ´ / ≧ .,_
/ , `丶、 _ /
/ ./ ', ∨ ./ \rz厂/〉 ⌒ ー=彡
, / ', ∨ マ///k厂〉_ ‘, ※余りにも酷い暴力シーンなので、世界一可愛い艦娘と評判の
_/ , ′ i| , ', マ/////⌒〉 ' 重巡洋艦『青葉』のAAでお茶を濁す作戦
⌒7 / | ト、 ′ ′ ∨///,/ i|
′/ /i i| kr抓 ̄ ', | '////〉┐ | 待望の追加ボイスも遂に実装され、青葉人気は留まることを知らない
_i,/ィ ⌒7|∧ | 、 ′ .| '/// 〈i| iИ しかし、運営からの大量のアオバニウム摂取による
⌒|{ | j| l/ | ___\ i| 厂 ト、_/ | | ! 急性アオバニウム中毒者が近年問題視されている
‘ | ∧!__ ‘, Nr气_笊芋ミx. | ∧ l | | ! アオバニウムは用法容量を守って、正しく摂取することを心がけてもらいたい
, | |テ fj沁 ‘, i| 乂t_リ '⌒ヽ| i|⌒V ./ .八 ∨!
', И 圦.乂_ノ 丶.乂 ¨¨¨´ .| l| 〉 ./| ./ | 、
.} V乂_ 「  ̄ """"" | l| .イ ./ .| / ,| \_
从 | 7"" ノ 厂 , .| i,′ /i| ( ̄
ー=彡 ∨ ! ノ /ィ / / |/ / | }
⌒7 _.。s≦ ̄〕 、 _/ _/⌒7 .∧ / ′ ィ( j| ノ
/ ⌒丶、_.。s≦ _.。s≦ }! _j / L ィ( { .八_ | ィ(
/ __厂 _.。s≦ .}! .。si〔∧ ./ {__ 乂{ )ノ /^ \_
/ ⌒ ー―― 、 }! 、 _.。si〔/////∧i{ マ⌒\ _//
′ 、___ \_ }! ー=≦⌒ヽ////⌒ / ∨〉 ` .._
/ '´ `弌_ \__) }! 厂j√ ̄ ̄ ∨ / 7  ̄ >‐┐
/ 丶、 `ヽ }! j { / / / /⌒\
\ 〉 }! j { .∧ / _./ / / /⌒}k、_
ア^f^ }´ }! j { / ` _, - / / / / ,
,ィー=彡 _}!{ { { -――<__,/ / / / /
/ _.。s≦| { { { / / / / /
ィ抓 _,.。s≦ .| { { {x====== ミ 、/ / / /
ィ厂i|川〉、_,.。s≦厂 .| { { ‘, ∨ / / /
/ ¨⌒¨´ i{ _| { { ′ / ___,/ / / ,
. ′ 八 /^V∧∨ ‘, / _ - ¨ _.。s≦ / /
. { /⌒\ / \ 、\ ∨ / / ̄ _.。s≦ __,/ /
. { \ \__/ \ 、\ V./ ィ( ̄_ -  ̄ ,j{
( ・∀・)「手の込んだ自殺だったね」
(-@∀@)「おかしい人を亡くした」
98
:
>>1
:2016/02/14(日) 03:03:25 ID:YCqL5Lvw0
>>87
訂正
ライト→センター
とりあえずここまでです
野球はそんな詳しくないので、もしかしたら表現的に可笑しな部分もあると思いますが、目を瞑ってくださいお願いします
初月をお出迎えしました。秋月型はシコ力の高いのばっかで下半身に悪いです
鹿島ほどの盛り上がりが無いのがとても残念ですね。あいつマジなんなのほんと
あ、今日はバレンタインですが皆さんチョコ貰えるアテはあるわけねーかゴメンゴメン!!堪忍な!!
僕もアテなんて一つもありませんが、もし僕にチョコを、もしくはアメスピメンソ1mカートンであげると言ってくれる
鈴谷似の女の子がいましたら、是非ご一報ください
99
:
名も無きAAのようです
:2016/02/14(日) 03:47:39 ID:uZX1MaHw0
乙やきう
ロック・ユーは果たして128点取れるのか!?(野球全然わからんけど楽しいです)
100
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 03:55:59 ID:J6gKe5X20
姉御の打席一回ごとに相手の選手が一人消えそうだな……
101
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 10:10:36 ID:szbg/PtU0
お願いだからこの作品厨はここから出ないでね。
スマブンに出せ出せとそればっかりいい加減五月蝿いんだよ!バトルものでもないくせに
102
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 10:58:02 ID:4zFOUeS20
この作品も変なのに好かれちゃったなぁ…ともかく乙
姉御の打席で何しでかしてくれるのか期待
103
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 11:03:11 ID:XoNLUWrk0
150kmをクールが打ち返したら死人出るんじゃねーの?w
104
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 11:48:02 ID:LtZz/tn60
>>101
あな本はバトル物だった...?
105
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 12:11:25 ID:ucyVuFEY0
野球好きとしては野球編嬉しいぜぃ
106
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 13:07:42 ID:trMM2CEw0
モナー野球ばりのカオスを期待してもいいんだろうか
107
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 13:52:12 ID:cT.JOQuA0
スマブン厨かあ……(笑)
108
:
同志名無しさん
:2016/02/14(日) 19:25:18 ID:gamGzOHU0
>>104
そもそもあな本からはもうデレ出たから
ファンも満足してあれ以降投票はされてないし多少はね……
109
:
同志名無しさん
:2016/02/15(月) 16:41:47 ID:DjN7iSt.0
スマブンのドクオもムカデのドクオもケツケツうるせぇんだから仲良くすればいいのに
110
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:13:45 ID:5goc3xvs0
『四番、ショート、素直』
_
( ゚∀゚)「黒髪の魔王」ボソッ
川#゚ -゚)「お前もシバき回すぞ」
ノハ*゚⊿゚)「かっとばせー!!せーんぱい!!」
从 =∀从「生きてっかー、ブーン」
<マッチョじゃなかったら死んでたねこりゃ
( ・∀・)「組手甲冑術みたいにボコボコにされてたね。金属バットで」
(-@∀@)「豊久かな?」
:(=;゚ω゚):「なんで平然と喋ってられるんですか先輩方……?」
(,,゚Д゚)(恐ぇ相手が続くな……)
ロジンバッグを右手で弾ませ、滑り止め粉を馴染ませる
ニダーに続く、規格外の相手だ。女性バッターだからと言って、油断など一切出来ない
(,,゚Д゚)(ヌルい真似してちゃ、一瞬で狩られちまうだろうな……)
(,,゚Д゚)(勝負……待て待て、まだ一回で、例え打たれたとしても二点だ……その後きっちり抑えりゃいい)
(,,゚Д゚)(『見る』のも、攻略の内だ!!)
111
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:14:30 ID:5goc3xvs0
(,,#゚Д゚)「ゴルァッ!!」
第一球の狙いは内角低め、打ちづらいコースだ
投球フォームに入る。が
川 ゚ -゚)「……」ブンッ!!
(,;゚Д゚)そ「なっ……」
_
(;゚∀゚)「!?」
ここで、ジョックにとって、そして観客にとって予想外の出来事が起こった
クールは、ギコの手からボールが『放れる前に』バットを振った
すんなりと、刀が鞘に納まるかのようにボールはミットへと吸い込まれる
観客が期待した、素直クールの一振は
( ゚д゚ )「ストライク!!」
余りにも、無様であった
川 ゚ -゚)「……」ブンッ!!ブンッ!!
(;゚д゚ )「す、素直?ストライク……」
川 ゚ -゚)「ん?ああ……だが、素振りをしてはいけないわけでは無かろう?」ブンッ!!ブンッ!!
_
(;゚∀゚)「……?」
112
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:15:48 ID:5goc3xvs0
しかし、困惑こそすれ、それを笑う者はいなかった
『何かワケがあるのだろう』『意味も無くこんな事をしない女』だと、殆どの者が思っていた
(,;゚Д゚)(何だこいつ何を企んでいる!?)
相対するギコも、観客と同じくクールの思惑が読めなかった
ずぶの素人でさえ、こんなに早くスイングなどしない。ましてや、『あの』素直クール
一年前、ニダーにちょっかいをかけていたラグビー部を、たった一人で半壊させた『バケモノ』だ
(,;゚Д゚)(いや待て、そう難しく考えるな。それこそ罠かもしれない)
マウンドの土を蹴り、ギコは疑心暗鬼に陥った思考をリセットさせる
今の行動は、投球を乱せれさせる『ハッタリ』なのだと無理やり納得した
川 ゚ -゚)「……」
素振りを止めたクールは、人差し指を動かし二球目を催促する
貼り付けたようなポーカーフェイスは、『素直クールの思考』を一切読み取らせない『砦』のように見えた
(,;゚Д゚)(様子を見ます、ジョルジュさん)
_
(;゚∀゚)「……」
ミットの位置を、ストライクゾーンから大きく外す
そこに向けて、やや力を抜いて球を投げた
素人から見ても、見逃すべきボールだ
113
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:16:41 ID:5goc3xvs0
しかし、今度は
川 ゚ -゚) ブゥンッ!!
ボールがミットに納まってから、バットを振った
(;゚д゚ )「す……ストライク!!」
_
(;゚∀゚)「!?」
(,;゚Д゚)「なっ……?」
川 ゚ -゚) ブゥンッ!!ブゥンッ!!
(,;゚Д゚)(こっ……こっ……)
二度の、無様なスイング
この行為がハッタリだとするならば
(,;゚Д゚)(恐ぇーーーーーーーー!!!!!)
大いに、効果があった
_
(;゚∀゚)「ギコ!!後一球でスリーアウトだ!!集中しろ!!」
(,;゚Д゚)「っ、はい!!」
114
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:18:10 ID:5goc3xvs0
(,;゚Д゚)(そうだ、ハッタリであれ、今は追い詰めている!!)
(,;゚Д゚)(素直と瓜畑がいる打順を0点で抑えられるのはデカい!!!ビビってる場合じゃねえ!!)
ミットの位置を僅かにストライクゾーンから外す
アウトを急いてストライクを狙うと、それこそクールの思う壺のように思えたからだ
(,#゚Д゚)「ゴルァッ!!!!」
三球目、ストレート
内野と外野も、ボールの飛来に備え構えた
川 ー )
(,;゚Д゚)「しまっ……!?」
待ってましたとばかりの笑みに、『しくじった』と勘付いてしまう
この後は、バットの快音が響く――――
川 ゚ -゚) ブゥンッ!!
(,;゚Д゚)「え……?」
筈だった
(;゚д゚ )「ストライク!!バッターアウト!!チェンジ!!」
振った位置は、バットとボールの差が40センチは離れていた
ジョックが最も警戒し、観客が最も期待した女の打席。その結果は
『空振り三振』であった
115
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:19:10 ID:5goc3xvs0
(,;゚Д゚)「……」
(・∀ ・)「ギコさん、ナイスピッチでした!!」
またんきに労いの言葉を掛けられるが、達成感や安堵など微塵も感じなかった
代わりに、素直クールの『策』へと、じわじわと飲み込まれていく不気味さだけが、ギコの心中に渦巻いていた
('A`)「……姉御、よぉ」
川 ゚ -゚)「なんだ?次は守備だ。しっかり守れよ」
結局、進塁出来なかったドクオが、ベンチへと戻るクールへと駆け寄る
その顔には、焦燥感など無く、呆れだけが浮かんでいた
('A`)「再現したかっただけだろ?」
川 ゚ -゚)「んー?」
('A`)「テレンス戦」
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ー゚)「フフン、お見通しか」
('A`)「素振りしてた辺りで察したわ。六回しかないって事分かってる?」
116
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:20:52 ID:5goc3xvs0
川 ゚ー゚)「やれやれ、こういう時はハゲますものだぞ」
川 ゚ー゚)「『一回のオモテだ…まだ始まったばかりだガンバレ承太郎』とな」
('A`)「やかましいわ。次はちゃんと打てよ」
川 ゚ー゚)「わかっているとも。しかし、見たかあいつらの顔?クク、笑えたな」
川 ゚ー゚)「今の行動がブラフだと『本気で』思っている。ただ単に私が『したかった事』をしただけなのにな」
('A`)「ある意味では、成功したんじゃねーの?何も知らない連中からしてみれば、奇行以外の何物でもねーしな」
川 ゚ー゚)「ハハハ、全くだ。この後の展開を想像するだけで、また笑いがこみ上げてくるな」
('A`)「一回を無駄にした俺らは笑い所じゃないけどね?」
川 ゚ー゚)「アハハ」
('A`)「アハハじゃねーよ」
一回表、ロック・ユーの点数板には、『0』の文字が書き込まれた
117
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:22:47 ID:5goc3xvs0
―――――
―――
―
ミセ*゚ー゚)リ「一回表終了!!波乱の幕開けとなりました!!」
ミセ*゚ー゚)リ「一球目からヒットを放った欝田選手でしたが、続く内藤選手は三振、瓜畑選手はセンターフライ」
ミセ*゚ー゚)リ「そしてそして!!ロック・ユーのダークホース、素直選手が!!まさかの空振り三振ー!!」
( ^Д^)「ですが猫田投手、納得のいかない表情でマウンドを降ります。これは心理的作戦でしょうか?」
|(●), 、(●)、|「どう見る?カズ」
N| "゚'` {"゚`lリ「……完全に遊びだ」
|(●), 、(●)、|「遊び?」
N| "゚'` {"゚`lリ「おっと、素直の視線が恐いので、これ以上は言えねぇな」
|(●), 、(●)、|「なんだよ〜、もったいぶるなよカズ〜。ほれほれ」ツンツクツン
N|*"゚'` {"゚`lリ「バッ、やめないか!!こんな人目の多い所で!!」
ミセ*゚ー゚)リ「えー、皆様。ただいま、オッサン同士の醜い絡みをお見せしてしまったことをお詫び申し上げます」
N|*"゚'` {"゚`lリ「バカ言うなよ。これからが本番だぜ?」
|(●), 、(●)、|「悪乗りした俺が悪かった。これ以上は勘弁してくれカミさんも見てる」
(;^Д^)「あっ、ああー!!ロック・ユーも守備ポジションに着いたようです!!実況に戻りましょう!!」
118
:
>>1
:2016/02/17(水) 02:37:59 ID:5goc3xvs0
今日はここまで
( ・∀・)「ティン・コ漫画オタ三銃士を連れて来たよ」
(-@∀@)ノパ⊿゚)「「漫画オタ三銃士!?」」
( ・∀・)「キングダム・ジャンキー欝田ドクオ」
('A`)「過去の大活躍を描写されたらそれはもうキングダム的死亡フラグ」
( ・∀・)「炎のキン肉マン内藤ホライゾン」
( ^ω^)「悪魔をなめるな!!この犬野郎!!」バッザザザ
( ・∀・)「ジョジョの奇妙な素直クール」
川 ゚ -゚)「ビールを底から飲もうとして失敗し、部屋をびしょ濡れにした事がある」(実話)
にわかガルパンおじさんなんですが、リボンの武者を買いました
購入理由の九割は、『ムカデさんチーム』と言う名前の響きです
その事を某SNSで連呼しまくってたら、『いや武田の百足衆が元ネタな?』と突っ込まれました
例えそうだとしても、僕は『ムカデ』と『チーム』がある時点でもうアレとしか思えません
119
:
同志名無しさん
:2016/02/17(水) 02:41:46 ID:rU11S.bI0
乙
ムカデはいいぞ
120
:
同志名無しさん
:2016/02/17(水) 03:53:49 ID:7vgNm2Nk0
乙
姉御のスイングが再現だと気付くのに2球目までかかった
121
:
同志名無しさん
:2016/02/17(水) 04:14:35 ID:NKuAshek0
ああ、テレンスってダービー弟のことか
助っ人外国人の名前かと思ってた
122
:
同志名無しさん
:2016/02/19(金) 04:24:57 ID:3yYuEbP20
完全設定資料集と月刊戦車道を揃えるのは義務だから買っとけよ
20万あればお釣りが出るぞ
123
:
同志名無しさん
:2016/02/19(金) 10:47:08 ID:k.DflffY0
1ヶ月の手取り給料じゃ足りねーなぁ
124
:
同志名無しさん
:2016/04/19(火) 22:33:12 ID:YuLviocE0
足りないの?
125
:
同志名無しさん
:2016/04/22(金) 04:15:41 ID:phJ9eSPQ0
ムカデ人間のBDボックス売れば買えるんじゃない?
126
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:26:02 ID:F1zRfq0w0
やきう編の途中ですが、一個出来上がったので投下します
127
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:29:43 ID:F1zRfq0w0
『9秒前の白』
いらないもの、不必要なもの、世界の枠からはみ出して行き場を失ったものの吹き溜まり
云わば、処理する者の居ない『ゴミ捨て場』だ。しかし、世界の枠外だからこそ
邂逅できる存在もある
「……お願いできますか?」
(´・_ゝ・`)「うーん……そりゃ確かに一大事だけど」
(´・_ゝ・`)「『彼ら』がその頼みを引き受けるかはどうかはまた別問題だよ?」
「わかっています。ですが、確信があるんですよ」
「人々に選ばれた『伝説』たる彼らは、きっと引き受けてくれると」
(´‐_ゝ・`)「伝説、ねぇ……正直、マッスルの神たる僕も眉唾だけど、『こちらの世界線』にも影響が及び始めているのも事実」
(´・_ゝ・`)「そんじゃあちょっくら、顔出してくるよ」
「感謝します。松千代様」
(´・_ゝ・`)「……」
128
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:33:37 ID:F1zRfq0w0
「本当に、どこまで知っているんだか。貴方は」
.
129
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:34:00 ID:F1zRfq0w0
.
130
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:37:23 ID:F1zRfq0w0
某月某日、鬱田宅
キッチンにて
<ヽ`∀´>「それにしても、タジン鍋なんてよく持っていたニダね」
('A`)「無水料理のブームがチョロっとあった時に親父が買ってきたんだよ」
<ヽ`∀´>「使ったニカ?」
('A`)「さっきまで漬物石代わりになってたの見てわかるだろ……そろそろいいんじゃね?」
<ヽ*`∀´>「楽しみニダ……『紺田照の合法レシピ』第二話の『タジン鍋の野菜たっぷり蒸しカレー』……」
('A`)「ああ……少年マガジンRで大好評連載中、高校生ヤクザの任侠あふれるお料理漫画『紺田照の合法レシピ』は真似せざるを得ない面白さだからな……」
<ヽ*`∀´>「早く蓋を開けてほしいニダ!!」
('A`)「急かすなって、ほらよ」パカ
タジン鍋<スパイシィイイイイイイナカオリィィィ……
('A`)「う〜ん」
('A`)<ヽ`∀´>「「インドに到着」」
(*'A`)「ウフフッ」
<ヽ*`∀´>「ウフフッ」
131
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:44:52 ID:F1zRfq0w0
キッチン<ウフフッ……アハハッ……
( ^ω^)「うわっ、台所からすげーいい匂いと野郎共のイチャつく声が届いてくる」カチャカチャ
川 ゚ -゚)「はしゃぎ方が女子なのがまたな」カチャカチャ
( ^ω^)「でもそれがニダーだと?」カチカチッ
川 ゚ -゚)「かわいい」タンタンタン
( ^ω^)「相変わらずのニダキチ……あっ、あっ」ガチャチャ
川 ゚ -゚)「はいおしまい」カチャカチャ
(;^ω^)「うおおーーーー!?瞬殺!?マジで今日初めたのかよ姉御ォ!?」
川 ゚ -゚)「グッド、なかなか面白いゲームだ……」
(;^ω^)「あーあー……そうだったこいつ承太郎並みのハイスペックだった……」
132
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:45:37 ID:F1zRfq0w0
―――その時
それはブーンが『とあるゲーム』でクールに負けて悔しい想いをしていた時
それはクールが『とあるゲーム』でブーンを叩きのめし悦に入っていた時
それはハインがバイト先で目まぐるしく働いていた時
それはヒートが実家の空手道場で一汗掻いていた時
それはモララーがガルパンの推し校議論をしていた時(黒森峰派)
それはアサピーがガルパンの推し校議論をしていた時(プラウダ派)
etc.
etc.
『二人』は、なんの前触れもなく別次元に飛ばされた
.
133
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:46:05 ID:F1zRfq0w0
('A`)「……」
<ヽ`∀´>「……」
白い空間だった。上から下まで真っ白な、現実離れした空間に立っていた
<ヽ`∀´>「……」
あまりに突然の出来事で、ニダーは状況を理解することが出来なかった
しかし、隣にいる男は違った
('A`)「……」
('A`)「またかよォー……」
既に二度、この空間に訪れているドクオは
次に何が現れるのかも当然わかっていた
「ヘイ、そこのムキムキ☆ボーイズ」
背後からの声に、ドクオだけが振り返る
ニダーは今だに我に返ることが出来なかった
134
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:46:31 ID:F1zRfq0w0
(´・_ゝ・`) 「マッスルしてるかい?」
/ `ニニ´彳 `` ー 、
_,ノ´、, ,..>、リ,. -- 、. ヽ--、
/  ̄´ {-_,. -、 、,' ヽ
/ 〃,.. 'r _,.. 、}>、.. r-{.
/、 _,..イ´ ト. ´ i ´ }
/ ゙ー'´ }ヘ _,..ノヘ`ー- ...ィ! ', ハ {
,' ,' リヾニ=ニ´ ,. ‐'' h ー 、 ハ リ ノ}
,'八 , / \ミヽ、ヽ. |! } 彡N ', ハ
} (.,/ ∨ ヽ('' ´`` /´`'!,∨ ! ,.' i
,ハ', ii { 入__ _ノ.__,ノ | ∨ ,{
i : v リ /、 { ゚ ´,| | |, }
{ Y, ,' ィ‐‐-ミ、_`', リ } ,' ヽ
iヽ ! ,' : ハ`ヽ、..__,/-',〉-‐‐y ,}
}. ∨ ./ ノ / ∨' ,. _,./ ! `''"i ', {ノ'′
', `ヽ_,..{,' ノ i /´ 、 ヽ、.__ ,〉 ト,)
', r‐ヤ ' 人ノ >‐‐イ / ` }
ヽ、∨ /`ヽ、 / ハ , /
y' ,' ; / `{ ,/-‐ /
i i' /' ,/ ,.. ´
i ,リ /-'" ,. '´
135
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:48:33 ID:F1zRfq0w0
(;'A`)「……」
<ヽ`∀´>「……」
ここでようやく、ニダーが振り返り
<ヽ`∀´>「何あれ」
口を開いた
(;'A`)「神だよ……」
(´^_ゝ^`)「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」デミッ☆
<ヽ`∀´>「ま……」
「まど神様……?」
.
136
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:48:54 ID:F1zRfq0w0
―――――
―――
―
( ^ω^)「……」
川 ゚ -゚)「……今、何か」
( ^ω^)「変な感覚、したお」
川 ゚ -゚)「お前と同時にか。気持ちが悪いな」
( ^ω^)「そりゃこっちのセリフ……ちょっと待て、テレビ画面可笑しくねえかお?」
川 ゚ -゚)「うん?なんだこのノイズ……ゲーム機叩けば直るのか?」
( ^ω^)「機械音痴かよ精密家電にトドメさすんじゃねーよ」
川 ゚ -゚)「それより腹が減ったな」
( ^ω^)「呑気かよ」
川 ゚ -゚)「あの二人は何をしているんだ全く……見てこいカルロ」
( ^ω^)「見に行ったら死ぬ奴じゃんそれ」
川 ゚ -゚)「はーやーくー」
( ^ω^)「はいはい、仰せのままにっと……足攣れクソアマ」ヨッコラマッスル
川 ゚ -゚)「何か言ったか?」
( ^ω^)「足攣れクソアマ!!」
川 ゚ -゚)「シバくぞ」
137
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:52:17 ID:F1zRfq0w0
( ^ω^)「全く人使いの荒い姉御だお……おーい、そこのお料理男子二人。姉御が呼んで……」
( ^ω^)「……いねえ。どこ行きやがった」
(;^ω^)そ「って、鍋に火ぃ着けっぱじゃねーか危なっ!!」カチッ
(;^ω^)「ふーい……しっかし、鍋ほったらかしにしてどこ行きやがったあいつら……外で喧嘩始まったら料理ほっぽかして野次馬しにいくきんしゃい屋のママかよ」※クッキングパパ参照
( ^ω^)<グルルルルルルオナカペッコペコオオオオオオオオオオ!!!!!!
( ^ω^)「……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^)「姉御〜、あいつら消えてたからとりあえずカレーだけ盛ってきた」
川 ゚ -゚)「ああ、ご苦労。あの二人なら面白い場所にいるようだぞ?」
( ^ω^)「は?連絡来たん?」
川 ゚ -゚)「テレビを見てみろ」
( ^ω^)「は……って、お前これ……」
138
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:53:17 ID:F1zRfq0w0
(´・_ゝ<`)ミ☆ デミッ♪
/ `ニニ´彳 `` ー 、
_,ノ´、, ,..>、リ,. -- 、. ヽ--、
/  ̄´ {-_,. -、 、,' ヽ
/ 〃,.. 'r _,.. 、}>、.. r-{.
/、 _,..イ´ ト. ´ i ´ }
/ ゙ー'´ }ヘ _,..ノヘ`ー- ...ィ! ', ハ {
,' ,' リヾニ=ニ´ ,. ‐'' h ー 、 ハ リ ノ}
,'八 , / \ミヽ、ヽ. |! } 彡N ', ハ
} (.,/ ∨ ヽ('' ´`` /´`'!,∨ ! ,.' i
,ハ', ii { 入__ _ノ.__,ノ | ∨ ,{
i : v リ /、 { ゚ ´,| | |, }
{ Y, ,' ィ‐‐-ミ、_`', リ } ,' ヽ
iヽ ! ,' : ハ`ヽ、..__,/-',〉-‐‐y ,}
}. ∨ ./ ノ / ∨' ,. _,./ ! `''"i ', {ノ'′
', `ヽ_,..{,' ノ i /´ 、 ヽ、.__ ,〉 ト,)
', r‐ヤ ' 人ノ >‐‐イ / ` }
ヽ、∨ /`ヽ、 / ハ , /
y' ,' ; / `{ ,/-‐ /
i i' /' ,/ ,.. ´
i ,リ /-'" ,. '´
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「嘘やん……」
139
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:54:23 ID:F1zRfq0w0
【9秒前の白】
<ヽ`∀´>「え……カレー、カレーは?」
(´・_ゝ・`)「残念ながらお預けだね。初めまして瓜畑ニダーくん。久しぶりドックン」
('A`)「馴れ馴れしいんだよ死ねハゲ」
(;´^_ゝ^`)「んもぉ〜、相変わらず悪辣……お前の毛根という毛根を死滅させてやろうか?」
('A`)「聞いたかニダー、見ての通りハゲの神様だ。若々しい髪の毛を見つけては引きちぎっていく羅生門の老婆みてーな存在だ」
(;´^_ゝ^`)「おいお〜い……会う数を重ねるごとに口が悪くなっていくねぇ君は」
<ヽ`∀´>「羅生門の老婆は死体から抜き取ってるから若々しい髪ではないニダ」
('A`)「物の例えだよマジレスで返されると流石の俺もどんな顔していいかわからないの」
(´・_ゝ・`)「えーと、とりあえず初めてのニダーくんには説明しとくよ」
(´・_ゝ・`)「ニダーくんの初めt('A`)「神の喉ぼとけでも潰せられるか試してやろうか?」発想が無駄に怖い」
(´・_ゝ・`)「僕はマッスルの神様で、ここは9秒前の白と言う概念のゴミ捨て場のような場所さ」
<ヽ*`∀´>「ローゼンメイデンニダ!!蒼星石に会えるニカ!?」
(;´^_ゝ^`)「わぁ、食いつく食いつく。残念ながらこの世界にはいないんだ。ごめんね?」
<ヽ;´∀`>「あ……そうニダか……」ションボリ
(;´^_ゝ^`)「やだ〜〜〜〜〜……謎の罪悪感〜〜〜〜〜……」
(#'A`)「謝れやオラァ!!!!ハゲの癖に俺たちのニダーがっかりさせてんじゃねえよ!!!!」
(;´^_ゝ^`)「お前はニダーくんの何なの〜〜〜〜〜〜?本題入ってもいいかなぁ?」
('A`)「早く帰せよ俺たちもうカレーの口になってんだよ」
(;´^_ゝ^`)「そうしたいのは山々なんだけどねぇ……ちょいと緊急事態で、早急に対処してもらいたい問題があるんだよ」
140
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:55:50 ID:F1zRfq0w0
<ヽ`∀´>「問題ですニカ?」
(´・_ゝ・`)「そう。それも、君たち二人にしか頼めない事態なんだ」
('A`)「植毛ならアデランスに頼めよ」
(;´^_ゝ^`)「誰がてめ〜なんかに植毛頼むかヴァ〜〜〜〜カ。とりあえず、この映像を見てほしい」
マッスルの神が指を鳴らすと、白だけの空間にスクリーンが浮かび上がる
流れる映像は、二人にとって見慣れた松千代の街並みだった。違うところを上げるとすれば
<ヽ`∀´>「モノクロ映像ですニカ?」
空、街、建物、人々。その全てが『灰色』に染まり
('A`)「あとこれ静止画だろ」
そのどれもが、微動だにしない事だった
(´・_ゝ・`)「いや、正真正銘、現段階の松千代の映像だよ。限定的な一か所を除いて、現在、君たちのいる世界線は全てこの状態で留まっている」
('A`)「またまた御冗談を」
(´・_ゝ・`)「冗談で君たちをこんな危ない場所に連れてくると思うかい?」
('A`)「そりゃ、なんの用もねえのに呼び出されたらぶっ殺すけどよ」
(;´^_ゝ^`)「殺すの〜〜〜〜?もっと良好な関係築かない〜〜〜〜?」
<ヽ`∀´>「うーん……正直、夢を見てるような心地で現実味がないニダ……」
(´・_ゝ・`)「まぁいきなり世界の危機って言われても、そりゃねえ」
('A`)「アベンジャーズでも呼ぶか?」
<ヽ`∀´>「電話番号知ってるニカ?」
(´・_ゝ・`)「電話一本で来てくれるスーパーヒーローチームとは」
141
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:58:19 ID:F1zRfq0w0
('A`)「そんで、具体的な原因は?」
(´・_ゝ・`)「おっ、乗り気かい?」
('A`)「どうせ『はい』っつーまで帰さねーんだろ?」
(´^_ゝ^`)「モロチンさ!!!!!!」
(;'A`)=3「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」
(;'A`)「……」
(;'A`)「っっっはぁああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」
(#´^_ゝ^`)「ムカつく〜〜〜〜〜〜〜〜〜……露骨に嫌そうなため息吐きやがって〜〜〜〜〜……」
(´‐_ゝ‐`)「っふう、気を取り直して……はいよ」
再び指を鳴らすと、映像が切り替わる
浮かび上がる灰色の月、聞こえるのは、落ち着いた男性の声
語られるのは、『はるか遠い昔の、理想郷の話』
('A`)「……?」
<ヽ`∀´>「……?」
そんな話をされても全く関係のない二人にとってはチンプンカンプンだった
(´・_ゝ‐`)「ま、要約するとこうだよ」
(´・_ゝ・`)「世界がヤバいから色んな人たちで解決してきてって話」
(;'A`)「いや何一つ具体的じゃねーよざっくりすぎんだろ」
<ヽ`∀´>「この、アルファベット?とか、人体実験とか、そういった単語の補足説明とかないんですニカ?」
(´・_ゝ・`)「まぁー……百聞は一見に如かずと言うしねえ」
142
:
>>1
:2016/05/22(日) 17:58:54 ID:F1zRfq0w0
(´・_ゝ・`)「でも、危機感なしで向かわせるのも不安だ」
指を鳴らすと、スクリーンに一本の『大きな木』が映し出される
(´・_ゝ・`)「ローゼンメイデンにも世界樹ってのがあるよね?一本の大きな木から枝が分かれ、個人の夢へとつながる」
(´・_ゝ・`)「僕たちの居る世界もそう。一本の『基本世界』から作られた枝の一つなんだ」
('A`)「……」
<ヽ`∀´>「……」
(´・_ゝ・`)「言ってる意味わかる?」
('A`)「あ、うん」
<ヽ`∀´>「なんとなく」
(´・_ゝ・`)「ダメそうだけど、続けるよ。僕たちの世界、そして枝分かれしたそれぞれの世界は、『基本世界』無くして存在しない」
(´・_ゝ・`)「で、今回の問題っていうのが、『基本世界の崩壊』なんだよね」
143
:
>>1
:2016/05/22(日) 18:00:49 ID:F1zRfq0w0
('A`)「……」
<ヽ`∀´>「……」
(´・_ゝ・`)「大丈夫?着いてこれる?」
('A`)「……ちょっとキングダムで例えて?」
(´・_ゝ・`)「政が趙で人質になってた段階で死ぬ」
(;'A゚)「だっだだだだだっっっ、大事件じゃねえか!!!!?????」
(´・_ゝ・`)「ご理解いただけたかな?最初からキングダムで例えたらよかった」
(;'A゚)「つーか、この世界が滅んだらもうキングダムも読めないし、ムカデ人間の最新作も拝められないってことだろ!?」
(´・_ゝ・`)「うんまぁそうなんだけど、ムカデ人間ってもう終わったんじゃなかったっけ?」
<ヽ`∀´>「のっぴきならない事態ってのは理解しましたニダ。それで、ウリたちは何をすれば?」
(´・_ゝ・`)「これから君たちを枝分かれした世界へと送り込む。そこから仲間を増やしながら、基本世界へと近づいていき……」
(´・_ゝ・`)「なんやかんやして崩壊を止めてほしい」
<ヽ;`∀´>「すっごい不安しかないニダ……なんやかんやってアバウト過ぎるニダ……」
(´・_ゝ・`)「崩壊の原因やらなんやらは僕も知らないからねえ〜……君たち頼りになっちゃうんだよほんと」
(;'A`)「キングダムの未来は俺たちの双肩に掛かってるってことか……!!よし、やろうぜニダー!!」
(´・_ゝ・`)「もっと崇高な動機持っててほしいなぁ主人公くん。それとね、おそらく他者との戦闘に巻き込まれる可能性がある」
<ヽ;`∀´>「戦闘ですニカ!?」
(´・_ゝ・`)「うん。なんかちょっとヤバい頭おかしいキャラとか絶対出てくるから」
('A`)「上等だ。誰が相手でもムカデ人間にしてやるよ」
(´・_ゝ・`)「やめろオイ暴動が起きるぞ。ああ、そうそう。戦闘に関してはドックンはサポート役だから、直接は戦えないよ」
(;'A`)「えっ?」
<ヽ`∀´>「えっ?」
144
:
>>1
:2016/05/22(日) 18:03:21 ID:F1zRfq0w0
(;'A`)「えっ、なんで?ケツで挟んでパァンパァンパァンパァンできないの?」
(´・_ゝ・`)「ちょっとした事情で、君の参戦はなしに……」
(;'A`)そ「ちょっとした事情!?」
<ヽ;`∀´>「って、事は……ウリが戦うニカ!?」
(´・_ゝ・`)「がんばれがんばれ」
<ヽ;`∀´>「えっ遠慮するニダ!!怖いニダ!!」
(#'A`)「人が嫌がってることを押し付けるんじゃねーハゲ!!!!!」
(´・_ゝ・`)「いやぁ、こればっかりは僕にはどうしようも出来ないから……」
(´・_ゝ・`)「でも安心するんだニダーくん。君は『暴力』など振るわなくてもいい」
<ヽ;`∀´>「え……?」
(´^_ゝ^`)「ま、行けばわかるよ行けば。というわけで」ガシッ
('A`)「お?」
<ヽ`∀´>「え?」
(´^_ゝ^`)「行ってらっしゃーい!!!!!!!」ブンッ!!!!!
マッスルの神は二人をスクリーンの中へと放り込む
二人を飲み込んだスクリーンは、二つの波紋を広げた後、砂嵐に支配された
145
:
>>1
:2016/05/22(日) 18:04:28 ID:F1zRfq0w0
(´・_ゝ・`)「ふぅ……これで、いいんですか?」
「ええ、上々です。ご協力に感謝します」
(´‐_ゝ‐`)「せざるを得ない状況でしたから。ですが、僕は不安でしかない」
「と言うと?」
(´・_ゝ・`)「わかっているでしょう。ドクオくんやブーンくんならともかく、ニダーくんは『あれでも』普通の高校生です」
(´・_ゝ・`)「『魔法』を使えるわけでもない、『指輪』を持っているわけでもない、『アルファベット』を振るえるわけでもない、『あらゆるチート』を扱えるわけでもない」
(´・_ゝ・`)「『規格外の個性』が集まる場で、彼は戦力に成りえるのでしょうか?」
「……確かに、他の『伝説』と比べて、地味ではあるでしょうね」
「ですが、彼の個性はそこに持ち味がある。地味だが、努力次第で誰にでも身につく『ヒーロー』の持ち味が」
(´・_ゝ・`)「……『筋肉』ですね」
「その通りです。そちらの世界線で最も精錬された肉体は、どの個性にも負けない力がある」
「それは、例え殺し合いにすら発展する戦いでも、暴力無しで勝つことが出来る『圧倒的な魅力』。我々はそこに目を付けました」
(´・_ゝ・`)「魅力……」
「見てみたくはありませんか?筋肉を掌る神よ」
146
:
>>1
:2016/05/22(日) 18:06:42 ID:F1zRfq0w0
「あらゆるチートを、アルファベットを、人体実験の被験者を、ウェポン使いを」
「コネクターを、大嘘吐きを、安全地帯を、正義のヒーローを」
「冷血非道を、宇宙大魔王を、鋼鉄処女を、撃鉄を」
「その他、ありとあらゆる『伝説』を」
|(●), 、(●)、|「『マッスル』だけで乗り越える瞬間を」
.
147
:
>>1
:2016/05/22(日) 18:07:42 ID:F1zRfq0w0
(´・_ゝ・`)「……」
(´・_ゝ・`)「さすが、この戦いの『企画者』ですね。『ダディ=パクライ』氏。盛り上げるのがお上手だ」
|(●), 、(●)、|「恐縮です。では、私はそろそろお暇することにしましょう」
(´・_ゝ・`)「これからどちらまで?」
|(●), 、(●)、|「まだ『枠』は残っているのでね。選定に行ってきます」
(´・_ゝ・`)「そう、ですか。何にせよ、彼らの『味方』となってくれる人が参戦して欲しいものです」
|(●), 、(●)、|「それこそ、彼ら次第ですよマッスルの神よ。それでは、お邪魔いたしました」
(´・_ゝ・`)「……伝説、ね」
(´・_ゝ・`)「願わくば、君たちの『異世界旅行』に、幸多からんことを」
(´・_ゝ・`)「この『大乱闘』の場で、最も優しい参戦者よ」
148
:
同志名無しさん
:2016/05/22(日) 18:08:46 ID:vmYnQx8I0
やっぱスマブンか
149
:
>>1
:2016/05/22(日) 18:09:03 ID:F1zRfq0w0
Now Loading……
150
:
>>1
:2016/05/22(日) 18:09:57 ID:F1zRfq0w0
( ^ω^)「……」
川 ゚ -゚)「……」
( ^ω^)「なにこれ?」
川 ゚ -゚)「知らん」
( ^ω^)「えっ?じゃあ何?あの二人がゲームの世界に取り込まれたと?」
川 ゚ -゚)「ただのゲームかどうかは……窓の外を見れば分かる」
( ^ω^)「外……うわっ!?めっちゃ灰色!?」
川 ゚ -゚)「どうやら、ハゲの言っていた『限定的な一か所』とは、この家だけみたいだな」
( ^ω^)「なんだってこんな……」
川 ゚ -゚)「さぁな……だが、あいつらが『ゲームの世界』にいると言うならば」
川 ゚ -゚)「奴らを操作する『プレイヤー』は必要だ。だろう?」
(;^ω^)「順応早すぎんだよアンタは」
川 ゚ -゚)「それほどでも」
(;^ω^)「いや……うん、まぁなんでもいいやカレー食おうワッショイ」
川 ゚ -゚)「ん……見ろブーン」
( ^ω^)「カレーうっま……何?」
川 ゚ -゚)「ローディングが終わったようだぞ」
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