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('A`)怪人のようです
567
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 16:11:45 ID:M47.oMs60
ド、ドクオーー!ww
568
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:33:17 ID:L6tMzAuAO
超巨大露天風呂
運転手はドクオの話を聞いている。というか、聞かされている
でもなく、聞いているふりをしている
( ∀゚キ)「ふうん」
('A`)「今時いねぇっすよね?孤児で話が噛み合わないくらい頭が悪くて」
('A`)「サーカスに買われて、体を売らされてる……みたいな不幸少女なんて」
( ∀゚キ)「だなー」
('A`)「テンプレ過ぎて笑っちまいません?」
( ∀゚キ)「笑うよなー。ああ、悪いけどちょっくら背中流してくんな」
(*'A`)ノシ ゴシゴシ「でもねー。なんか、なんかいいんだなーその子の笑顔」
( ∀゚キ*)「そうかいいかー。あ、もすこし力入れてくれ」
(*'A`)ノシ ゴッシゴッシ「ああいうのを無垢、って言うんすかねー?天衣無縫?違うかな?」
( ∀-キ*)「言うんだよなー。……そうそう。そんな感じで頼むぜ」
(*'A`)ノシ ゴッシゴッシ「あんまりなテンプレで、笑えちまってしゃーないから、ちょっと騙されてみても面白いかなー?とか思うんすよwww」
( ∀-キ*)「騙されるのもいいなー。うんいいぜ」
(*'A`)「や、もちろん俺は分かってますよ?そういうのもサーカスの客引きの手なんだって」
(*'A`)「でもまあ、そこまでして来てくれ、ってんなら、ねえ?」
569
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:43:15 ID:L6tMzAuAO
(*'A`)「って訳で、ホント申し訳ないんすけど」
(*'A`)「俺は今回はカラオケはパスの方向みたいな?」
(*'A`)「強制参加じゃねえんすよね?カラオケ。なら……」
(*'A`)「ラブコメ的イベントに、ちょっとからかいに行ったりなんかして」
(*'A`)「みんなに笑いのネタを提供しちゃったりなんかしちゃったりして?」
(*'A`)「やだなぁ。ネタっすよネタ。もちろん……wwwww聞いてます?運転手さん?」
(*'A`)「って……」
('A`)「いねえ」
570
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:45:33 ID:L6tMzAuAO
('A`)「だーれもいねえでやんの」
カポーン……
571
:
同志名無しさん
:2014/11/18(火) 22:55:01 ID:L6tMzAuAO
既に運転手は温泉の仮眠処で、コーヒー牛乳を飲みながら
尻をかきかき横になっていた
( ∀-キ)ボリボリ(……)
( ∀-キ)(さあて。ギコは上手くやってくれるかねぇ?)
( ∀-キ)ボリボリ(……)
( ∀-キ)(うーむ?今夜は何を歌おうかぃ……?)
( ∀-キ)(尾崎豊とか、今の若い者にわかる……のか……)
( ∀-キ)zzz……
572
:
同志名無しさん
:2014/11/19(水) 08:39:19 ID:ZGKd0uckO
(;-@∀@)「いやぁもう、散々な目にあったなぁ」
ゲームセンターから逃げたモランは
トイレで手早く変装を済ませた後、ビリヤード場に移動していた
(-@∀@)「顔の傷が目立つから、今後は常に変装してなきゃだね……っと」
あたかもカンフー映画のように
キューを風車の如く華麗にブン回すパフォーマンスで、衆目を集めておきながらのこの台詞である
モランらしいと言えば、らしくはある
一人、ビリヤード台に向かい
(-@∀@)「ハスラーって映画あったなぁ。格好良かったよなあ。あれ」
などと、わざと周囲に聞こえるような一人言
よそ見をしたままのモランのキューの先が白球にかすれば
?Hのボールが魔法のようにポケットに沈む……
(*-@∀@)〜♪
573
:
同志名無しさん
:2014/11/19(水) 09:08:45 ID:ZGKd0uckO
(-@∀@)フンフーン♪
♪あなたと描く未来なら!
♪叶うはずよ、showtime!
(*-@∀@)コッ!「♪高鳴るハートにっ!」
歌いながら放つショットは、マッセではなく
言うなればスイング
ちょっと気取った魔法使いが、杖を振るような仕草の
型もへったくれもない一打なのだが
ガコン!!
(*-@∀@)「♪嘘はつけ〜ないー!」
ギャラリーにはもうミラクルな魔法にしか見えない
彼はその魔法の杖で、球を沈める魔法をかけているのだ。と
574
:
同志名無しさん
:2014/11/20(木) 14:13:58 ID:6zC5wWyoO
_
( ゚∀゚)ノシ「よー。あんた上手いな」
(-@∀@)「ん??」
ギャラリーを分けて見知らぬ男が現れる
(-@∀@)「何かご用ですか?」
_
( ゚∀゚)「一ゲーム一緒させてくれねーかな?と思ってよ」
妙に気さくな男。だがその物腰は爽やかで、馴れ馴れしさは感じない
わざわざモランのテクニックを見てから挑戦してくるあたり、自信があるのか
興味本位だとしても
ただ息を飲み、モランのプレーを見つめるだけのギャラリーとは違う
_
( ゚∀゚)「俺、ビリヤードのルールはナインボールしか知らねーけど」
(;-@∀@)「……マジで?そんなんで僕と勝負するの?」
つまり、男の知識はあらゆる状況に対応できない。ということ
おそらくは、テクニックも同じなのだろう
つまり、プロでは全然ないと分かる
_
( ゚∀゚)「そんなんで!」
(;-@∀@)「……い、いいっすけど、ね」
この男、ビリヤードをギャンブルのつもりでなく
普通にゲームとして遊ぼうとしているのだな。とモランは思う
575
:
同志名無しさん
:2014/11/20(木) 16:38:42 ID:rl0L6gJs0
怪しすぎる……
576
:
同志名無しさん
:2014/11/20(木) 18:40:55 ID:Tj8BMDx2O
そういえばヒモが居たな
577
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 01:24:55 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「ナインボールでいいよな?」
(-@∀@)「ええ。別にいいですよ」
値踏みするような目でモランを見つめる男
賭ける金額も決めず、コイントスもなしに一打目……ブレイクショットを勝手に打つ
スコーン!
_
( ゚∀゚)「あちゃ?一個も落ちねえか。ま、こんなもんかなー」
(;-@∀@)「あ、あのねぇ……」
マナー知らずな男にやや困惑しながらも、キューを構えるモラン
男のショットは極々素直で、上手くはないが下手くそでもない
つまり、ちょっと馴れた素人といった程度の腕前だ
モランには敵うべくもなかろう
(-@∀@)「……まあいいや。さくっと終わらせますよ」
_
( ゚∀゚)「駄目だよそれじゃ?」
(;-@∀@)「え?」
_
( ゚∀゚)「さくっとじゃ、金が取れるプレイとは言えない」
(;-@∀@)「???」
男が何を言ってるのか、モランには分からない
578
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 01:41:42 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「自己紹介がまだだったなー?俺はこういう者だよ」
男は名刺を差し出す
(-@∀@)「フリー・プロデューサー……?ジョルジュ長岡、さん」
_
( ゚∀゚)「マスコミ関係の仕事をしつつ」
_
( ゚∀゚)「女にぶら下がって食ってますwwwww」
(;-@∀@)「フリー・プロデューサーってなんです?」
_
( ゚∀゚)「あんたみたいな才能ある奴を青田買いして、テレビスターにしたてあげる……そんな商売さ」
_
( ゚∀゚)「あんた、テレビに出てみないか?」
(;-@∀@)
こんな話が現実にあり、そしてそれが自分に回ってくるとは
今まで考えてみもしなかったモランである
_
( ゚∀゚)「見せて欲しいんだ。とりあえず今、この状況で」
_
( ゚∀゚)「あんたが、このゲームをどれだけ『面白い』絵面にできるのか。を」
(-@∀@)「テレビウケを意識してプレイしてみろ。と?」
_
( ゚∀゚)「できねえ。なんて言わせねえよ?」
(*-@∀@)「おもしろい……」
(*-@∀@)「魅せようじゃないの!」
579
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 02:00:51 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「あんたの名前は聞かない。プレイを見るまではな」
つまり、一打で自分を売り込んで見せろという訳だ
長岡の眼鏡に叶わなければ、名前を覚える気はないと
(-@∀@)「わかりました。じゃあ、一発録りで」
試されている。試されるのは嫌いなモランではあるが
それ以上に、自分への期待を裏切って背を向けるのは大嫌いなモランだ
僕は
トレジャーハンター・モランだから
トレジャーハンター・モランは
僕のヒーローだから
( ・∀メ)スチャ
無言で眼鏡を外し、キューをそっと撫でる
_
( ゚∀゚)「腹は決まったみたいだな?なら、行こうか!」
_
( ゚∀゚)「レディ……」
_
(*゚∀゚)「アクション!」
580
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 02:19:06 ID:QWqNumtYO
(`・ω-´)cU「……」
食事を終えたシャキンは、エスプレッソを飲みながら自分の考えに没頭していた
(`・ω-´)「もしも僕の考えの通りなら……」
(`・ω-´)「あの運転手は、多分……」
(`・ω-´)「いや、まさか、そんな、馬鹿な」
なにやら彼なりに、重要な事に気づいている様子で
(`・ω-´)「でも、だとしたら」
(`・ω・´)「ギャンブルバスツアーの勝者は……」
(`-ω-´)フゥ
たどり着いた結論が、あまりに馬鹿馬鹿しすぎて
そんな結論を思った自分に、小さくため息をついてしまうシャキンであった
(`・ω・´)「まあいい。や。とりあえず」
(;`・ω・´)「僕は何を歌おうか……」
そちらの方が、彼には難題であり
またずっと現実的なのだった
581
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 17:37:23 ID:QWqNumtYO
(#・∀メ)「僕をあんまりなめるな……」
_
(;゚∀゚)「え?」
(#・∀メ)「テレビになんて興味はない!」
(#・∀メ)「僕は」
(#・∀メ)「僕はっ!」
(#・∀メ)「ギャンブラーだっ!!」
ズガッッッ!!!
モランの初めて見せるスタンダードスタイルでのショット
繰り出されるショットは、白球に見た目以上のパワーと怒りを乗せて……
_ グシャ---ッ!
(;>Д<○≡≡≡
ホゲェ
長岡の顔面に突き刺さった
( ・∀メ)「長岡さん。あなたがカメラを構えていたとしたら」
( ・∀メ)「丁度レンズのど真ん中にぶち当たるように打ってみましたwww」
_
(;゚∀゚)
( ・∀メ)「迫力ある画は撮れましたか?長岡さん?」
長岡は痛みを忘れ、一言
_
(*゚∀゚)「ああ!!最高のインパクトを茶の間に届けたぜ!!!」
などとのたまうのだった
582
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 17:57:42 ID:QWqNumtYO
(-@∀@)スチャ
眼鏡をかけ直し、キューを放り出すモラン
(-@∀@)「って訳ですんで。せっかくのお誘いですが、スターにはなりたくありません」
(-@∀@)「ギャンブラーとして生きるのに、顔を売る必要はないですから」
(@∀@)「とっととカエレ!ママのおっぱいでもしゃぶって出直してこいッ!」
_
( ゚∀゚))コクリ「わかった」
妙に素直にうなずき、長岡はギャラリーに向き直り
そして呼ばわる
_
( ゚∀゚)「ペニサス!おっぱいだ!」
583
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 18:37:17 ID:QWqNumtYO
('、`*川「はいはい。もー。しょーがないわねぇ。ジョルジュったら……」
_
(*゚∀゚)モミモミ('、`*川
(;-@∀@)
え、なにこの状況
言ったよ?確かにおっぱいでもしゃぶって出直してこいって言ったよ?
_
(*゚∀゚)チューチュー
(;-@∀@)
いやおかしくね?おかしくね?
僕は別にそういう意味で言ってなくね?
('、`*川「はい、おしまい」
_
( ゚∀゚)「サンキュー!」
長岡はペニサスと呼ばれた女性を伴って、モランに改めて近づく
_
( ゚∀゚)「ねぶってしゃぶってきたぞ。おっぱい」
('、`*川「ごめんなさいね。ジョルジュってこんな奴なのよ」
(;-@∀@)「なんというか……」
開いた口が塞がらないモランである
584
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 19:25:28 ID:llrGLPu.0
サンキューじゃねえよwww
585
:
同志名無しさん
:2014/11/21(金) 19:31:26 ID:QWqNumtYO
_
( ゚∀゚)「あんた、ギャンブラーって言ったよな?」
(;-@∀@)「はい」
_
( ゚∀゚)「もしかして、ギャンブルバスツアーに参加してたりして?」
(;-@∀@)「してますけど」
ヤバ!口を滑らせた!と後悔するも時すでに遅し
(;-@∀@)(しまった!この人……)
_
( ゚∀゚)「やっぱりか!俺、ギャンブルバスツアーに参加してる奴らの噂を聞いてさ」
_
( ゚∀゚)「ツアーをまるごとテレビ番組の企画にしたいと思って、で、参加するつもりなんさ」
(;-@∀@)(やはりそうだったか……)
ギャンブルバスツアーの内容はとてもテレビに映せるようなものではない
_
( ゚∀゚)「プロのギャンブラー達が凌ぎを削って闘う様……画になるだろうなあ!」
('、`*川「あたしとジョルジュはギャンブルは全然素人だけど、取材陣の形で同乗して……その様子をテレビ放映させてもらうわけ」
('、`*川「そうすれば、ツアーの方々にも局からお金が出るから、お互いにいい話になるでしょ?」
586
:
同志名無しさん
:2014/11/22(土) 07:18:54 ID:AVLwt0d.O
(-@∀@)「ここにバスが来る事を、どうやって知ったのですか?」
_
( ゚∀゚)「タレコミ情報だよ。邪の道は蛇だね」
('、`*川「二人とも半信半疑だったけど、あたしはジョルジュと旅行できるならガセネタでも良かったよ」
_
(*゚∀゚)「……っとに可愛いこと言うんだから!ペニサスは〜」
('、`*川「あらん。本当だものん」
_
( ゚∀゚)「wwww」('、`*川
(;-@∀@)
ダメだ頭イタくなってくる……
似た者同士だこのバカっプル
真面目なのか不真面目なのか
曖昧かつ、享楽主義的な生き方が言動からにじみ出てくる二人
(-@∀@)「主催者の運転手さんが、テレビにOK出すかどうかは……」
_
( ゚∀゚)「まー当たって砕けるぜい!」
('、`*川「砕けちゃダメじゃない」
_
(*゚∀゚)「そっか〜www」
(;-@∀@)
ノリについていけないモランである
587
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 18:39:53 ID:UTSxViPAO
20時
カラオケにはすでに運転手による予約が入っているようで
「101号室、ギャンブルバスツアー御一行様。モラン様卒業ツアー達成記念会場」
との貼り紙があり
一人を除いて皆が時間通りに集まってくる
_
( ゚∀゚)「飛び入りOK?」
('、`*川「アポなし突撃は、ジョルジュの良いところじゃないの」
(;-@∀@)「大丈夫だとは思いますが、良いところなんですかね?それは」
( ∀゚キ)「お、主役が来たか。後ろのお二人さんはツアー参加希望者かい?」
_
( ゚∀゚)「そうだよ。ってか、数レス前から読んでくれ。説明めんどい」
長岡と運転手は作者の都合を考えたやりとりをするいい子である
( ∀゚キ*)「テレビ放映ねぇ。ま、ツアーの中身がテレビ向きかどうかは保証できねぇが、ともかく歓迎するぜ?」
( ∀゚キ*)「騙し騙されの覚悟と、二人合わせて100万の参加費さえあえりゃー誰だって乗せるぜ。俺は」
588
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 18:57:07 ID:UTSxViPAO
ギコとシャキンが到着。シャキンはメンバーを眺め、ちょっと首を傾げて問う
(`・ω・´)「ドクオは?来てないのか?」
( ∀゚キ)「奴はヤボ用ができたとかなんとか言ってたぜ?」
( ∀゚キ)「ま、気にするねぇ。野郎はウチのギャンブルに素直に乗らねえ事が多いじゃねえか。いつものこったよ」
(`・ω・´)「僕の計算では、あいつの所持金はもう少ないはずだから、勝負に出てくると思ったんだが……」
(,,゚Д゚)「スカンピン。約束通り来たぜ?俺はどうすりゃいい?」
( ∀゚キ)「ギコの旦那もご苦労さんよ!あんたにゃ俺達が歌い終わるまで、バスの警護を頼みてえ」
(,,゚Д゚)「数時間で10万の報酬にしちゃ、楽な仕事だな?どんな裏があるんだ?」
( ∀゚キ)「いやぁ、さっきバスにモランの賞金を積んできたんでよ」
( ∀゚キ)「車上荒らしにでも合ったら、目も当てられんのよ」
589
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 19:44:54 ID:UTSxViPAO
などというやり取りを、あえて他のツアー客に聞こえるような大声で交わす運転手とギコ
当然、二人の一計である
( ∀゚キ)「元警官のおめぇさんにうってつけの仕事だろ?」
(,,゚Д゚)「分かった。任せてもらおう」
(`・ω・´)「ちょっと待て」
シャキンが口を挟む
(`・ω・´)「運転手さん。ギコさんのバイクの鍵を預かれよ。ギコさんが金を持ち逃げしないとも限らないじゃないか」
( ∀゚キ)「だな。ギコの旦那。カタナの鍵、預かっていいか?」
(,,゚Д゚)「いいだろう」
特に嫌もなくポケットから鍵を取りだし、運転手に渡すギコ
シャキンの用心深さから来る言葉は、実は二人の策にまんまとはまっているのだが
( ∀゚キ)「シャキン、やはりおめぇは頭が回るな……?」
(,,゚Д゚)「なるほどな。これがシャキンの「先読み」というやつか」
(`・ω・´)「まあね」
得意気なシャキンだが、二人は密かに嘲笑するのだった
(,,゚Д゚)ククク(ハマりやがったか)
( ∀-キ)(キシシ……)
590
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 19:58:07 ID:UTSxViPAO
_
( ゚∀゚)「俺達にとっちゃ、打ち上げから始まるロケだなあwww」
('、`*川「楽しそうねぇ、ジョルジュ」
( ∀゚キ)「そういうことになるんだなァ」
(-@∀@)「で、今夜のギャンブルカラオケ?はどういうルールなんですか?」
( ∀゚キ)「ま、それは部屋に入ってから地の文で簡潔に説明してやらぁ。さあ、行くぜ?」
つくづく作者思いの運転手である
(,,゚Д゚)「じゃ、俺はバスの前で立哨……」
(-@∀@)「ギコさんも一曲ぐらい歌ってって下さいよ」
( ∀゚キ)「そうだな。一節し唸ってけや。せっかくだしよ」
(,,;゚Д゚)「ま、まあ、そういうなら……一曲だけ……」
591
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:12:06 ID:UTSxViPAO
皆が部屋に入るやいなや、ドリンクやスナックの注文を聞くなどしてかいがいしく働く運転手
入り口付近にあるインターホンで一通りオーダーを済ませる
白( ∀^キ*)「おう……おう。ポテトは大盛りで頼まあ!」
(;-@∀@)「注文とりまで……よっぽど好きなんですね。カラオケ……」
( ∀゚キ)「モランよ、おめえ、いいから主役はデンと構えて奥に座っちょれや!」
などと
雰囲気はいたって普通のカラオケパーティーである
立哨に立たねばならぬギコが
さっさと一曲を済ませる事となり
トップバッターとなる
(,,;゚Д゚)「歌、歌か……」
_
(*゚∀゚)「やんややんや!」('、`*川
( ∀゚キ)「ギコの旦那!一発決めてくんなよ?な〜に、アンタはギャンブルの頭数には入ってねえから、気楽にな」
(,,;゚Д゚)「よ、よし……」
592
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:16:43 ID:UTSxViPAO
(,,゚Д゚)「じゃあ……」
ギコの歌選択
1・キン肉マン・Gofight!
2・キン肉マン・Gofight!
3・キン肉マン・Gofight!
4・お前の指定したキン肉マン・Gofight!
ちなみに
心に愛がなければ、スーパーヒーローじゃないのである
593
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:40:49 ID:ct/foC9Y0
1
594
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 20:54:35 ID:UTSxViPAO
(,,#゚Д゚)「♪私は!」
_
(*^∀^)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪ドジで!」
(,,#゚Д゚)「♪強い!!」
_
(*゚∀゚)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪つもり!!」
(,,*゚Д゚)「♪キ〜ン〜肉マ〜ン」
(,,#゚Д゚)「♪走る!!!」
_
(*^∀^)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪すべる!!!」
(,,#゚Д゚)「♪見事に!!!!」
_
(*^∀^)(*-@∀@)('、`*川( ∀^キ*)(*`・ω・´)「♪転ぶっ!!!!」
(,,*゚Д゚)「♪あ〜心にィ〜、愛がな〜ければ〜」
(,,*゚Д゚)「♪スーパー、ヒーローじゃ、ないのさ〜」
とりあえずは、ここにいる全員が
ばか騒ぎが嫌いではないと分かる……
そんな様子である
595
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 22:26:49 ID:UTSxViPAO
ギコはそれなりに場を作り、アイスコーヒーを一気に飲み干して見せてから
カラオケパーティーを後にし、バスの警護に向かう
さて、ここからがカラオケギャンブルである
( ∀゚キ)「説明するぜ?」
得点表示機能にて、点数を表示させ歌唱力を競うのだが
点数がゾロ目だった場合、その点数を倍にする。という特殊ルールを採用
このカラオケの機械は100点満点で評価するものだが
最高得点は100点ではなく、99のゾロ目の倍。つまり198点と言うことになる
( ∀゚キ)「もしかしたら百点は狙える奴もいるかもしれんが、僅かに外した99点は狙って出せるモンじゃあないぜ?」
(`・ω・´)「下手くそでも、ゾロ目の55点を取れば勝ち目が出るな」
_
( ゚∀゚)「狙い目は普通にちょっと上手ければ取れる、88点あたりか」
(-@∀@)「賭け金は?」
( ∀゚キ)「一番得点の低い奴が総払い……各員に2万でどうだい?」
(`・ω・´)「ずいぶんと大人しいギャンブルじゃないか……?」
('、`*川「ええ〜、結構大きい額だわよ」
( ∀゚キ)「5人だから負けたら払いは八万だな。これを大きいと取るか小さいと取るかは人それぞれだがよ」
(-@∀@)「僕はそれでいいですよ。金額的にはそんなもんかな?って思う」
596
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 22:40:39 ID:UTSxViPAO
( ∀゚キ)「ただーし!だ」
( ∀゚キ)「カラオケ屋への払いは、最高得点を取った奴のオゴリ。って事にするぜ」
(`・ω-´)「ふむぅ。考えたな。運転手さん」
_
( ゚∀゚)「どういうこった?」
(-@∀@)「つまり、あんまり上手くても金が出ていくから」
('、`*川「ほどほどが一番得な訳ね?」
( ∀゚キ)「こうすりゃ、歌が得意な奴とそうでない奴の差が少しは縮まるからよ」
( ∀^キ)「ま、今回俺は小賢しい算数は抜きでトップ取りに行くんだけどよ」
_
( ゚∀゚)「歌に自信あんだな。もしその自信が本物だったら」
_
( ゚∀゚)「俺、運転手さんの歌手デビューをプロデュースしちゃうぜ」
(`・ω-´)「……」
シャキンは一人、また何かを考えている
( ∀゚キ)「じゃあ一丁、やってみるかねぇ。……キシシ」
597
:
同志名無しさん
:2014/11/23(日) 22:59:11 ID:UTSxViPAO
計算が合わないじゃないか……
運転手さんは、ギコさんにバスの警護代10万を払うのだから
うまくいってもマイナス8万の赤字だ
このギャンブル、何か裏があるな
まてよ
昼に見たマップ……そしてバスの停車場所……を考えると
導かれる答えは
(`・ω-´)
おおよそわかったよ。このギャンブルの真意が
(;`・ω-´)
ただ、まだ肝心の部分があやふやなまま掴めていない
運転手さん。この人はさすがにやり手だな……
598
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 00:42:46 ID:zxrwp5nMO
( ∀゚キ)ノシ「さあ、次にうたうなぁ誰だい?」
運転手はリモコンをフリフリしながらそう言う
慎重になった所で意味はないし、また順番がどうであれギャンブルの結果には関係ないと
皆は分かっているがなかなか動けない
そんな中、最も無頓着かつ無警戒な男が手をあげる
_
( ゚∀゚)ノ「じゃー、俺。いいかな?」
( ∀゚キ)「バッチ来いや長岡さんよ!」
_
( ゚∀゚)「じゃあっと、12345番入れちくれ」
運転手がリモコンを操作し、長岡の選んだ曲が流れ始めた
599
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 00:59:18 ID:zxrwp5nMO
時間は戻り、19時
サーカスの公演時間はとうに終わっているが、テントの裏口は開いている
('A`)「……」
ドクオは無言で五千円札を、シルクハットを被ったドジョウ髭の男に渡す
( `ハ´)「……入るアル。お客さん、このことダレにも言わないヨロシ」
('A`)「……」
( `ハ´)「夜の部は、後30分で始まるアル。客席で待つヨロシ」
( `ハ´)「プレイ希望なら、もう五千円アルが?するアルか?」
('A`)「いらねっす」
( `ハ´)「そうアルか。ま、楽しむことヨロシ」
ドジョウ髭は奥に消える
('A`)「……くたばれやエセ中国人が」
悪態をつき、客席にどかりと腰を下ろして貧乏ゆすり……
ドクオはすこぶる不機嫌である
600
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 01:42:54 ID:zxrwp5nMO
ステージの幕は下がったまま
客席にはドクオが一人だけ
上映前の映画館のように暗く
しかし静かで
('A`)(俺は、ここで、何をしようとしているんだ……)
自問自答するドクオ
('A`)(あの子のステージを、ただ見に来ただけじゃ、ないことだけは確かだ……)
川д川
(-A-)(あの子は、俺だ)
(-A-)(しょうもないクラブで、しょうもない負けディーラーとして陽の当たらない暮らしをしていた頃の、俺だ)
('A`)(俺は、内藤さんに、あの暗闇から引っ張り出されたんだ……)
(-A-)(人として、生き返れ。と……)
601
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 01:53:32 ID:zxrwp5nMO
('A`)フフフ
ドクオは、笑顔を作らず
小さく笑う
(-A-)(まさか内藤さんの真似をしようと言うのかよ?俺は?)
(-A-)(そんなん、俺にできるわけねえじゃねえか……)
('A`)(俺には内藤さんのような知恵も、技も、度胸もない)
('A`)(ただのゲス、ただのドクズじゃねえかよ)
(-A-)(内藤さん……)
( A )(ねえ……内藤さん。教えてくださいよ……)
( A )(あなたも、あの時、今の俺と同じに)
( A )(うまくやれるなんて自信は、なかったんすかね……?)
( A )(ねえ、内藤さん……)
( A )(教えてくださいよ……)
602
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 02:03:52 ID:zxrwp5nMO
開演10分前
客席の闇の中を、滑るようにステージに向かう
薄いシルクの衣装を纏った少女が現れ
ドクオの席を横切ろうとした
ステージから現れないのは、おそらくそういう演出なのだろう
川д川「今晩は。お客様……」
(;'A`)
(;'A`)
(;'A`)(ええい、ままよ!)
少女の手首を掴み、引き寄せる
川д川「あ、あの、プレイはないと聞いてました……けど……」
('A`)「出よう」
川д川「えっ?」
('A`)「君は、今から」
(*'A`)「人として、甦るんだ!!」
603
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 03:15:25 ID:zxrwp5nMO
長岡の歌う「ズルい女」は、極々普通〜であり
得点は80点となった
_
( ゚∀゚)「こらまたビミョーだなあwww」
(`・ω・´)「トップにもドベにもならなそうな、いい点だと思うけど」
(-@∀@)「普通なのが今回強みになりますもんね」
_
( ゚∀゚)「いやこう、もっとインパクトある感じの点が良かったがな〜。高いにしろ低いにしろさ」
( ∀゚キ)「テレビ的にオイシクないって事か?キシシ」
('、`*川「まあ、あたし達は素人だしねぇ……でも、ジョルジュの歌、あたしは好きよん」
_
(*゚∀゚)「そっかー?でへへ」
マイペースさが、この二人の最大の武器なのかもしれない
604
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 03:34:45 ID:zxrwp5nMO
(#`・ω・´)「♪恋のォか〜らくり〜夢芝居ィ」
(#`・ω・´)「♪台詞〜一つ忘れはしないィ〜」
_
(*^∀^)(;-@∀@)( ∀゚キ;)('、`*川
コメカミに血管を浮かせ、力強くシャキンが歌い出したのは
なんと歌謡曲「夢芝居」である
(#`・ω・´)「♪ぅおとことぅおんぬぁ〜、操りつらるぇ〜」
(#`・ω・´)「♪古いきずなンぬぉ〜いぃとひき引かァれ〜」
_
(*^∀゚)「ギャハハハハ!いいぞ!お前最高!」
('、`*川「ジェネレーションギャップで来たわね〜。シブイわよ〜」
ジョルジュとペニサスはシャキンの芸風を絶賛しているが
(;-@∀@)「うまいへたじゃない部分で突っ込みたい!」( ∀゚キ;)
バスツアー組には、そういった感性はないようであった
72点
(#`゚ω゚´)「ば、ばかな!100点だろ!今の歌は!」
点数には誰も触れなかった
605
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 06:25:28 ID:zxrwp5nMO
馬鹿曰く
・おもしろかった!乙!
・腹へったぞ。こんな時間にやるなんて……
・(半年更新のないスレに)待ってる
(`・ω・)ペッ お前ら低脳毒捨は、生きててもいいけどここには来んなよな!
時々こうして脱線しても文句は言われない
ここは「怪人のようです・廃地」です
606
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 21:27:28 ID:zxrwp5nMO
('、`*川「♪あ〜なた〜だけが〜」
('、`*川「♪い〜きがい〜なの〜」
(;、;*川「♪お願い〜お願い〜……」
_
(*^∀^)(;`・ω・´)(;-@∀@)( ∀^キ*)
(;Д;*川「♪捨て〜な〜い〜でぇ〜……」
重苦しい雰囲気の、何やら古げな歌謡曲を歌い出したペニサスに
若者二人はちょっと引きぎみにひきつり
一方、ジョルジュと運転手のおっさんコンビはニヤニヤしている
だが一拍後、ペニサスは豹変。
なんとも言えない、脱力感溢れる表情で歌を続ける
(゚∀゚`*川「♪ってなこと言われてその気になってェ!」
(゚∀゚`*川「♪三日と空けずにキャバレーへ」
(゚∀゚`*川「♪金のなる木があるじゃなしィ〜」
_
(*^∀^)「ヒトシ!」
(゚∀゚`*川「♪質屋通いは序の口でェ!」
( ∀^キ*)「ウエキ!」
(゚∀゚`*川「♪退職金まで前借りしィ〜」
(゚∀゚`*川「♪貢いだ挙げ句が!」
_
(*^∀^)(゚∀゚`*川( ∀^キ*)「♪ハイ、それま〜で〜よォ〜!」
(;`・ω・´)(;-@∀@)「なんちゅう歌だよ……」
(;`・ω・´)「しかも92点……だと?」
この話本編とは関わりはないが
植木等はペニサスの十八番であり
彼女の勤めるスナックでは、笑いの取れるホステスとして
客のおっさん連中の受けがいいらしい……
('ー`*川「失礼しました〜」
607
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 21:48:44 ID:zxrwp5nMO
(-@∀@)「えっと、次は僕ですね」
( ∀゚キ)「おうモラン、今夜の主役の出番の前に、コイツを渡しておくぜ」
運転手は、バスの鍵をモランに放る
( ∀゚キ)「ギャンブルバスツアー達成。おめでとうよ!モラン」
(-@∀@)「バスの鍵?」
( ∀゚キ)「バスに賞金が積んであるから、カラオケが終わったら自分の手で確認してくんな」
_
( ゚∀゚)「へー。スマートだね。現金じゃなく鍵を渡すのか」
(*-@∀@)「ありがとうございます。運転手さん」
( ∀^キ)「いやいや。一月よく頑張ったぜ?ご苦労さんよ」
(`・ω・´)「……モラン、ちょっと……」
(-@∀@)「騙そうとしてるのは僕にだって分かりますけど」
(*-@∀@)「でも、なんだかやっぱり、嬉しいです。えへへ」
_
( ゚∀゚)「騙す?」
( ∀^キ)「おいおい……人聞き悪いこと言うなよモラン。とりあえず一曲いけ」
(-@∀@)「じゃあ、みんなともまもなくお別れなので……この曲を」
( ∀゚キ)「よしきた!」
608
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 21:59:35 ID:zxrwp5nMO
眼鏡を外し、マイクを握る
そして、ゆっくりと歌い出す
思えば、モランというギャンブラーは
知恵で勝負するタイプではなく
あくまでも卓越した技術を駆使するタイプだった
( ・∀メ)「……いきます。皆さん。お世話になりました」
その技術は、歌にも現れていた
( ・∀メ)「♪もう振り向かず、歩いて行けるさ」
( ・∀メ)「♪いつか、また会うその日まで〜」
( ∀-キ)
( ・∀メ)「♪君の夢がきっと叶うように、あの星に願っているよ〜」
('、`;川「す、すごく上手いわね……ジョルジュ、やっぱり彼は金のタマゴよ!」
609
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:12:40 ID:zxrwp5nMO
_
( -∀-)「シッ……静かに。よく聴くんだペニサス」
( ・∀メ)「♪どんなに遠く二人離れても」
( ・∀メ)「♪ずっと君を思っている〜」
( ・∀メ)「♪この寂しさを乗り越えられたら」
( ・∀メ)「♪きっと、笑顔でまた会える〜」
あまりの上手さに、感極まった者もいるようだ
(`;ω;´)ブワッ
( ・∀メ)「♪も〜うすぐ会えなくなる、君の突然の言葉」
( ∀-キ)
( ・∀メ)「♪何も考えられず、ただ俯いた〜」
_
( -∀-)「……」(-、-*川
( ・∀メ)「♪夜も眠れずに、涙をこらえて、ずっと答えを探してた」
( ・∀メ)「♪だけど本当に、君が好きだから」
( ・∀メ)「♪信じ続け〜たい〜」
(`TωT´)ブワワ
610
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:27:47 ID:zxrwp5nMO
(*・∀メ)「♪もう振り向かず歩いて行けるさ!いつかまた会うその日までェ〜」
_
( -∀-)「……」(-、-*川
(*・∀メ)「♪君の夢がきっと叶うように、あの星に願っているよ!」
(*・∀メ)「♪どんなに遠く二人離れても、ずっと君を思っている!」
(*・∀メ)「♪この寂しさを乗り越えられたら、きっと笑顔でまた会えるゥ〜……」
(`TωT´)ブワワワワワ……
_
( ゚∀゚)「得点は、いいよな?」
('、`*川「ええ。必要ないわね」
モランの歌に、皆が感動し、皆が得点表示を拒む
(`;ω;´)「僕が持つ!この場の払いは全部僕が持つよ!」
感極まり、柄にもない事を言い出すシャキン
(;・∀メ)「あ、あいやー、どうもありがとうございます……シャキンさん。皆さん」
_
(*゚∀゚)「いやあ、やっぱりあんたはテレビに出るべきだよ!タレント性も歌唱力も並大抵のものじゃねえ!」
_
( ゚∀゚)「なぁ運転手さん。そう思わないか?って……あれ?」
いつの間にか運転手がいない
611
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:44:40 ID:zxrwp5nMO
(`-ω-´)「トイレ、だと思うよ」
( -∀メ)「ええ。たぶん、長いトイレですよね」
_
(;゚∀゚)「トイレ?でももう、次に運転手さんの予約した曲が始まっちまうぜ?」
(`-ω-´)「……トイレ、だよ。多分」
( -∀メ)「そう。ですよね」
_
(;゚∀゚)「?」('、`;川
部屋に黙ったままの四人に
まるで降り注ぐように
歌い手の居ないまま曲が流れ始めた
(`・ω-´)「……15の夜……モラン、尾崎豊だ。知ってるかい?」
( -∀メ)「はい。兄が大ファンでした。僕も好きな曲です」
_
(;゚∀゚)「……始まっちゃったけど、止めなくていいのか?」
(`-ω-´)「いいんだ。そのままで」
( -∀メ)「ですね……」
612
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 22:59:21 ID:zxrwp5nMO
バルン……
月夜に排気音
( ∀-キ)「♪落書きの、教科書と」
( ∀-キ)「♪外ばかり見てる俺……」
運転手は
いや、いまや彼は運転手ではない
ハインドは一人、小さく歌いながら
ギコの乗ってきたカタナに跨がり、エンジンをかける
( ∀-キ)「♪超高層ビルの空の下、届かない夢を見てる……」
月夜の闇を裂き、カタナが走り出す
ギャンブルバスの側を通り過ぎれば、ギコがこちらに手を振っているのが見える
ギコは笑っているようだ
片手を上げ、それに応えるハインド
( ∀-キ)「♪盗んだバイクで走り出す」
( ∀-キ)「♪行く先も、分からぬまま……」
613
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 23:10:53 ID:zxrwp5nMO
カラオケボックス内
四人は運転手の代わりに歌っている
(*`・ω・´)「♪暗い夜の帳の中へ〜」
(*・∀メ)「♪誰にも縛られたくないと、逃げ込んだこの夜に」
_
(*゚∀゚)「♪自由になれた気がした、15の夜〜」('、`*川
モランは小さくシャキンに問う
( ・∀メ)「ねえシャキンさん。こうなること、いつから分かってました?」
(`・ω-´)「昼から。いや、違うな……」
(`・ω・´)「初めてバスに乗った時から。だな」
( ・∀メ)「僕もですよ……」
(`・ω・´)「腹が立つか?」
( ・∀メ)「いえ、ぜんぜん。むしろ……」
( ・∀メ)「いっそ、清々しい……」
モランの言葉に、嘘はないようだった
614
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 23:33:22 ID:zxrwp5nMO
(;'A`)「頑張って走れ!追い付かれるぞ!」
川;д川「も、もう、走れません……」
サーカステントから逃げて来た二人だったが
走りにくい靴をはいた少女は足をくじいてしまう
アミューズメント複合施設を抜け、走ること約1キロ半……
民間と田んぼもまばらな田舎とはいえ、県道であり、外灯が明るい
この位置では、まだ安全とは言えないであろうが
やむを得ずドクオは、道沿いに立つ自販機で
少女と自分の分の飲み物を買おうとした
「よう」
自販機前に立つ男に声をかけられたドクオ
(;'A`)「誰だ!」
男は小さく歌っている
( ∀-キ)「♪闇の中、ポツンと光る、自動販売機……」
( ∀゚キ)「♪百円玉で買える温もり、熱いカンコーヒー握りしめ……ってな?キシシ」
(;'A`)「運転手さん!なんでここに!?」
615
:
同志名無しさん
:2014/11/24(月) 23:43:08 ID:zxrwp5nMO
( ∀゚キ)「ドクオ。俺の分もカンコーヒーを奢れや」
ヘラヘラと笑う運転手
( ∀゚キ)「なるほどな。そっちの娘さんがドクオのシンデレラさんって訳かい」
(;'A`)「邪魔しないでくれ運転手さん。俺達追われてて、この子、もう走れなくって……」
川;д川
少女は怯えたように運転手を見、ドクオの背に隠れる
( ∀^キ)「この魔法使いめにコーヒーを奢れや。そしたら、魔法の馬車をあげましょう!キシシ」
(;'A`)川д川「え?」
616
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:03:22 ID:QUQg197sO
≡≡川д(;'A`)「♪盗んだバイクで走り出す」
≡≡川д(;'A`)「♪行く先も、分からぬまま……」
( ∀-キ)「♪暗い夜の帳の、中へ……」
カタナに乗って去っていく二人を見送らず
ハインドは指をポキポキと鳴らし
二人を追ってきたサーカス団員に向かい直る
( ∀-キ)「♪誰にも縛られたくないと」
( ∀゚キ)「♪暗闇に、逃げ込んだ」
サーカス団員の中から一名が前に進み出る
( `ハ´)「お前、誰アル!?二十歳位の男と15歳くらいの娘の二人連れを見なかったアルか?」
シルクハットを被りドジョウ髭を蓄えた
おそらくはサーカス団長とおぼしき男の質問……
には、ハインドは返事をせず
( ∀゚キ)「♪自由になれた気がした、15の夜〜」
その代わりに
ゴッ!
(#;ハ( ∀゚キ#)「ウラァ!!」
頭突きで答えた
617
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:07:32 ID:QUQg197sO
そして
618
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:20:30 ID:QUQg197sO
0時
いつもならバスが走り出す時間だが、運転手はいない
モランはシャキンとギコに促され、バスのドアを開け
運転席にモラン宛の封書を見つける
それには、こうある
**
モランへ
バスツアー達成は、おめぇより俺の方が先にしていた
俺は半年前からずっと、脱落せずにこのバスに乗り続けていた訳だからな
だもんで、気の毒だが金は俺が貰っていく
あんまり気の毒だから、このオンボロバスと、ツアー主催者の権利はおめぇにくれてやる。好きにしな
他のツアー連中にもよろしく言っといてくれ
じゃあな。あばよ
すべてのギャンブラーに愛を込めて
運転手
**
619
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:25:02 ID:QUQg197sO
( ∀゚キ)ギャンブルスカベンジャーのようです
620
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:42:18 ID:QUQg197sO
(-@∀@)フウ「ねえ?シャキンさん?」
ため息をつきながら、しかし、晴れやかな表情でモランは言う
(-@∀@)「このバスとツアーの権利、買ってくれませんか?僕は普通免許しかないし」
(`・ω-´)「500万。だよな?」
(-@∀@)「ですね」
モラン、シャキン共に、このオンボロバスには500万の価値などないと分かってはいる
しかし、シャキンは言う
(`-ω-´)「……OK」
(-@∀@)「ありがとうございます」
_
(;゚∀゚)「助かるぜ!俺達、参加費払い損になるとこだったからな」
_
( ゚∀゚)「シャキンが繋いでくれりゃ、番組化も夢じゃねえ!」
_
(*゚∀゚)「シャキンオーナー!ギャンブルバス再開はいつだい?」
(`・ω・´)「テレビ向けに内容を検討しよう。長岡プロデューサー……」
(`・ω<´)「しっかり元は取らなきゃね!」
_
(*゚∀゚)「オッケー!ボス!」
621
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:47:02 ID:/I0ycRZg0
本当に面白いと思って読んでるよ
622
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 00:57:43 ID:QUQg197sO
(,,゚Д゚)「シャキン。俺を運転手として雇わないか?」
(,,゚Д゚)「俺は免許なら大概持ってるし、このバスを今動かす人間が必要なはずだ」
(*`・ω・´)「なるほど……そうだったのか。だからバイクの鍵を簡単に……やられたよ」
シャキンの中にあった、何やらの謎が解けたようである
(`・ω・´)「フフフ。すっかり騙されたよ。ギコさん」
(,,゚Д゚)「フ。スカンピン野郎の小細工だ。俺はそれに乗っただけの事だ」
(`・ω・´)「いいよ。ギコさんをドライバーとして雇おう」
(,,゚Д゚)「ありがとうよ」
('ー`*川「良かったわねぇ。ジョルジュもギコのお兄さんも」
_
(*゚∀゚)「ペニサス!俺久しぶりに、バリバリ働くぜー!」
('、`*川「燃えてるわねぇ!素敵よ?ジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「ナハハハ!」
(-@∀@)(さて、と……)
623
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 01:05:26 ID:QUQg197sO
ギャンブルバスツアー編・終了
そして、3年の時が流れ……
624
:
同志名無しさん
:2014/11/25(火) 01:13:03 ID:QUQg197sO
( ・∀・)「……シャバの空気は美味い……なんて言うけどさ」
( ・∀・)「気分の問題だとは分かってても」
( −∀−)スウハァ
( ・∀・)「本当に、美味いもんだね」
モララーの出所を出迎える者は居らず
だからこそ、誰にも悟られずに行動を開始できる
( ・∀・)「やりたい事が多すぎて困るな。ま、でも」
( ・∀・)「とりあえずは……だね」
などと
一人言を言いながらモララーが向かうのは
近場でたまたま目についた雀荘だった
625
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 02:37:03 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)ついてきゃ死ねる大将軍。のようです
626
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:15:36 ID:LtwLHgPUO
帝国の侵略を受け、国を捨てての放浪を余儀なくされた王子、ブーンは
海賊となりながらも各地で仲間達と転戦を繰り返しつつ、祖国奪還の機を伺っていた
……と、その位でいいと思う。血みどろファンタジーシミュレーションの背景なんてもんは
作者が自己満足で設定した、小難しい人間関係とか世界設定を理解してやる義理はない。めんどい
その1
ナントカ港の戦い
(,,゚Д゚)←海賊
(,,゚Д゚)「ブーン王子、1キロ先に帝国兵を発見しやした!」
(,,゚Д゚)「騎馬1、槍3、弓2……こちらの方がやや不利な数でやすがどうしやす?」
( ^ω^)「どうしやす?じゃ、ないわけよ」
(,,゚Д゚)「やはりここは、数の差を埋める為に、地形を利用した戦術……」
( ^ω^)「いつも言ってるでしょ?敵に会ったら殺して来るかその場で死ねって」
(´・ω・`)←近衛騎士・緑(`・ω・´)←近衛騎士・赤
(*´・ω・`)(*`・ω・´)「そうだそうだ!ブーン王子のおっしゃる通りだ!」
(,,゚Д゚)「分かりやした!じゃ、ちょっと死んできまさあ」
ブーン王子の配下は、みんなサバサバした命知らずだ
627
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:25:45 ID:LtwLHgPUO
斧をふるい、なかなかの健闘を見せた海賊ギコだったが
騎馬兵の頭をかち割り、槍兵の腹をかっさばいた所までが限界
背中に数本の弓矢を浴び倒れる
死にセリフ
(,,゚Д゚)「ああ、満腹するまでうまい棒を飽食したかったなあ……」
( ^ω^)「海賊使えねえ」
(*´・ω・`)(*`・ω・´)「使えねえ!」
628
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:41:08 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「んじゃ次!弓兵!」
ξ゚?听)ξ←ボウナイト
ξ゚?听)ξ「私っすか?逝ってきまーす」
作者の大嫌いなツンデレは、弓兵をなんとか一人仕留めたものの
矢をつがえる隙に、背後から忍び寄っていた槍兵の接近を許し
その槍でケツマンコの処女を失う
死にセリフ
ξ゚?听)ξ「そっちの穴はうんちの……いやあああああ」
( ^ω^)「よし」
(*`・ω・´)(*´・ω・`)「よし!」
629
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 03:52:53 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「文字化け女に明日を生きる資格なし!」
(`・ω・´)(´・ω・`)「資格なし!」
( ^ω^)「では次!ゆけ僧侶!」
( ´ー`)←しさい
( ´ー`)「回復しかできないわたくしですが、死ぬ気で頑張ります」
シラネーヨもまた、作者に愛されていないAAの宿命……今回もつまらなく死ぬ役を仰せつかり
槍兵の前で、その癒しの魔力のこもった杖をしっちゃかめっちゃかに振り回す大健闘
しかしそこまで。ブスリ
死にセリフ
( ´ー`)「みんなの……ゴル……フ」
( ;ω;)「意味わかんねえ……」
(`;ω;´)(´;ω;`)「はい!わかりません!」
630
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 04:11:37 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「傭兵隊、前へ!」
( ´_ゝ`)「俺達の魔剣キルブレードの切れ味……」
(´<_` )「フッ。見せ場だな。兄者」
( ^ω^)「いや、別に見せ場とか拘らなくて結構。適当に殺し殺されて?」
(*`・ω・´)(*´・ω・`)「王子!戦闘アニメはカットしておきました!」
( ^ω^)「だらだらと長いからね……」
( ´_ゝ`)(´<_` )←傭兵
必殺のキルブレードをひっさげ意気揚々と出かけた二人だったが
よもや戦闘アニメがカットされているとは夢にも思わず
数字のやり取りだけで勝負がつき
結果、敵は全滅したものの二人もどうやってかは分からぬが死亡
死にセリフ
( ´_ゝ`)「流石兄弟……」
(´<_` )「夕日に死す……」
( ^ω^)「夕日のシーンを背景に死ぬ演出とか、見てらんねえから」
(*`・ω・´)(*´・ω・`)「らんねえから!」
631
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 04:25:27 ID:LtwLHgPUO
( ^ω^)「大変な戦いだったが、今回も我らの勝利だ」
(`・ω・´)「敵拠点を制圧!」
(´・ω・`)「近隣の村より補充兵、兵糧および軍資金を徴収いたしました!」
( ^ω^)「うむ。上首尾」
(`・ω・´)(´・ω・`)「マップクリア、おめでとうございます王子!」
( ^ω^)「苦しゅうない」
632
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 04:41:42 ID:LtwLHgPUO
その2
関所攻略戦
( ^ω^)「赤ーッ!やってしまえい!」
(`・ω・´)「おおせのままに!」
歴戦の将軍ナントカの守る関所にたどり着いたブーン王子一向
ナントカ将軍とその小隊に、無謀にもランスによる突撃を敢行する赤の近衛騎士シャキン
(#`・ω・´)「ブーン騎士団、疾風のシャキン!いざ参る!」
関所から放たれたアーバレスト(固定式大弩)に
成す事なく頭を撃ち抜かれ即死
死にセリフ
(`・ω・´)「ラブコメ……ナイ……ト」
( ^ω^)「それは言うな」
(´・ω・`)「もうみんな忘れていたのに……」
633
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 05:02:56 ID:LtwLHgPUO
_
( ゚∀゚)「こりゃあ俺の出番ですかね」
( ^ω^)「おお、やってくれるかゲジ眉!」
_
( ゚∀゚)←重装騎兵
_
( ゚∀゚)「死にますけどねwww」
( ^ω^)「ゲジ眉がアーバレストの的になって死ぬ隙に、天馬騎士を側面から突貫させる!」
(´・ω・`)「二人とも無駄死にですね!」
( ^ω^)「ペニサスナイト!しっかり頼むぞ!チンポ騎士」
('、`*川←ペガサスナイト
('、`*川「任せて下さい。惨たらしく内臓ぶちまけて、ナントカ将軍を引かす位はやって見せますわ」
( ^ω^)「よしゆけい!」
(*´・ω・`)「ゆけい!」
634
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 05:18:29 ID:LtwLHgPUO
アーバレストの雨あられ
死にセリフ
_
( ゚∀゚)「ぶっちゃけ射精した」
( ^ω^)「あっさり逝ったか。長岡は作者に愛されていると思ったが……」
(´・ω・`)「作者は誰も愛していないもようです」
関所のアーバレスト隊の目をそらし、隙をついたつもりの
天駈ける騎士、ペガサスナイトのペニサスだったが
普通に投石機が待ち構えており
頭を吹き飛ばされながらも死にセリフはかろうじて言えた
死にセリフ
('、`*川「そりゃ犯されたって腰ぐらい振るわよ」
( ^ω^)「悲しいな。女の身体って」
(´・ω・`)「途中からはよがってましたもんね」
635
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 05:53:55 ID:LtwLHgPUO
(´・ω・`)「でもどうしましょう王子。このちっぽけな関所、ナントカ将軍の采配(と王子のせい)で難攻不落の要塞と化してますよ」
( ^ω^)「案ずるな緑。馬鹿の考え煮たり焼いたり。考えるよりまず行動だ」
(´・ω・`)「はい。よく分かります!馬鹿が考えるのは無駄です」
( ^ω^)「緑、ナントカ将軍に一騎討ちを申し入れろ」
(´・ω・`)「流石王子!迷案です。では早速」
取り付く島もなく赤と同じ末路をたどる緑の近衛騎士、ショボン
死にセリフ
(´・ω・`)「僕をホモネタで使えば笑いが取れると思うなよ?つまらん作者共が!いい加減あきあきなんだよ。思考停止も度が過ぎると……」
( ^ω^)「同感だ。だが長い」
636
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 09:05:55 ID:LtwLHgPUO
ブーン王子は孤立無援
しかし、まるで絶望していない
なぜなら、ブーンが死んだら話が終わってしまうからだ
作者はそうはすまい。と
そういう所だけは頭が回るブーン
( ^ω^)「来たか。増援部隊が」
仕方がないので今決めた南の山岳地帯から、増援の大部隊がさっそうと現れる
というか、湧いて出る
( ・∀・)「お待たせしましたブーン王子!我らも加勢しますぞ!」
増援を率いているのは、聖騎士にその人ありと謳われた事にした
ソシアルナイト、(ソシアルってなんだ?)モララーだ
( ゚д゚)( ´∀`)「モララー殿に続けー」
モララーの両脇を固めるのは
ドラゴンナイト(ただしドラゴンには逃げられた)モナー
さらに「稲妻村民」ミルナだ
( ^ω^)「げに頼もしきは我がカリスマであることよな」
ブーン王子はあいかわらず頭がおかしい
( ^ω^)「して、誰ぞあの関所を攻略できる者はおるか?」
( ・∀・)「もはや出ております。奴が」
( ´∀`)「ミルナめ。手柄を先取りする気かモナ。稲妻の異名は伊達じゃないモナ」
いつの間にか、関所の門前まで迫っている閃光の男
ナントカ将軍らの迎撃体制はいまだ不十分だ
( ゚д゚)ククク「稲妻のミルナ……参るぞ!」
( ゚д゚)←村民
637
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 09:16:35 ID:LtwLHgPUO
ナントカ将軍は、冷静にミルナのステータス画面を開き
弓兵の一人に命じる
「殺れ」
シュドッ!
死にセリフ
( ゚д゚)「アルファのブーンとドクオの会話が……痛くて……痛すぎて……読めね……えんだ」
( ^ω^)「確かにな。命を捨ててまで言うことではないが」
638
:
同志名無しさん
:2014/11/27(木) 13:12:13 ID:n0wiPVZk0
脱力感がいいな
639
:
同志名無しさん
:2014/11/28(金) 23:39:15 ID:rcDUMNJg0
つかお前茶器坊か?書くのやめろや
640
:
同志名無しさん
:2014/11/29(土) 00:31:20 ID:70qML0dwO
何で止めなきゃならないの?
641
:
同志名無しさん
:2014/11/30(日) 09:08:00 ID:640Bi4L20
>>639
が決めることじゃないしな
642
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:19:37 ID:bUnX1QjQO
('A`)怪人のようです廃墟
死話目
ξ゚?听)ξかまって女とTwitter儲による、作品を装った雑談スレのようです(しかもageます)
643
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:38:39 ID:bUnX1QjQO
始めはおそらく、可愛らしいブーン等のAAに惹かれたのだろう
AAがどんなバックボーンを持つかなど知らぬまま
幾つかの綺麗な作品スレを見て微笑ましくなり、またわずかに糞スレを見ては憤慨し
そうしている内に、彼女は思った
私がAA達をもっとも可愛らしく表現したモノを書いて、AA達を救おう
AAを使って変態行為をする馬鹿作者達を排斥しよう
と
女性らしい、実に素晴らしく短絡的で愚かな発想と言える
644
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:51:52 ID:bUnX1QjQO
モララーがしぃを虐待する、タカラが玩具会社の金に絡んだキャラ……などという古い設定など知らない
知ろうとしないし、彼女の脳内にはそんな黒く下世話な話は許せない
だからAAの半分は、彼女にはまともに使えない。見えない
使えないのだ
彼女の脳フィルターにかかれば
プギャーやシナーや黒マララーすら綺麗なジャイアンと化すのである
645
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 03:56:42 ID:bUnX1QjQO
それでも、ブーン系を書いてみよう。という彼女の前向き姿勢だけは評価し
全然期待もしていない反面、だからといって叩きもせずに
生暖かく見守って……いや、正直に言えば放置していた
……ある時点までは
646
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:15:27 ID:bUnX1QjQO
しばらくは彼女も頑張って書いていたようだ
恥ずかし気もなく自作をTwitterで宣伝し
恥ずかし気もなくマニュアル本にAAを付けたモノを会話形式の小説に見せかけ
恥ずかし気もなく他の綺麗な作品に支援という形で自分表現に出かけ
中身がないと叩かれれば非難だと騒ぎ
支援の意味を知らぬ馬鹿支援者の無駄支援(←コレも重要なポイント)に喜び
そうこうして、同情票と他作者との馴れ合いにより認知されだした彼女
こうなるともう駄目で、もはや手がつけられない
大勘違い女の完成である
「私の作品を待っている仲間がいる!」
馴れ合いの中にいる女がほざく夢
寝言は寝て言え
647
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:29:04 ID:bUnX1QjQO
そんな彼女のような作者の末路はこうだ
いつもでもこうだ
やれ、家族が亡くなったの
やれ、病気で入院したの
やれ、書きため消えたの
云々と……
「だから今は書けませんが……」
そしてこう締め括る
「続きはきっと書きます!やめません!待って下さる方がいらっしゃるから!」
……なら今書けアホンダラ
書かない事の言い訳をしながら同情を買うレスでスレをageてる暇があるなら
解説本にAAをつける作業くらいできるだろ
作品のオリジナリティーを出す事はもはやお前には求めん
だが、作品に不必要な作者のパーソナリティーを出すな
648
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:37:11 ID:bUnX1QjQO
不思議な事に、馴れ合い作者には相応に頭の悪い支援がつくもので
「いつまでもまってる」
「無理すんな」
「楽しみにしてる」
お前らwwwww嘘つけよwww
こうだろ?こう言いたいんじゃないのか
「いいからさっさと書くなり削除依頼して終わらせろ」
「うざいからsageろ」
「Twitterで絡んで来ないで。臭くて鼻が曲がるから」
あそこじゃ規制されるから言えないか?面と向かっては言いにくいか?
649
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:46:05 ID:bUnX1QjQO
俺ならこう言う
('A`)「俺は犬じゃないんで、お預け食わされたらムカッとするよ?何様だよお前は?ってなるな」
('A`)「そもそもそのメシがどうしようもなくマズけりゃ尚更ね」
('A`)「そのスカスカメシみたいな話、お前面白いと思ってるのかよ?」
('A`)「馴れ合いを求めんなキメエ」
と
650
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 04:48:19 ID:bUnX1QjQO
('A`)怪人のようです廃墟
死話目 終了
死亡者 ?
651
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 05:06:31 ID:bUnX1QjQO
('A`)「ああそうだ
>>639
」
('A`)「俺が書くのを止めなきゃならない理由、そろそろ思いつきましたかねぇ?」
('A`)「一週間ほども待ってみたんすけどねー?明日までに明快な答えがなければ無視するっすわ」
('A`)「あんたが読むの止めたらいいんじゃねえですか?その方が解決が早いっすよ」
652
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 06:26:35 ID:SsrBfyyE0
いいから早く話を書いて投下しろよ
読むものねーんだよ
653
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 07:11:46 ID:bUnX1QjQO
>>652
読むものなきゃ聖書でも黙読してろや。古典的傑作小説だぞ。マジオススメ
('A`)「ってか俺が聖書読んで来る。それをネタに何かひどく冒涜的なのやるわ」
654
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 17:44:37 ID:n2anD48g0
それは楽しみだわ
655
:
同志名無しさん
:2014/12/07(日) 18:49:48 ID:OVpGN9Ys0
楽しみだな し え ん
656
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 00:33:18 ID:oH92aFRQ0
板2ならではのネタだったな
聖書でどうする気か楽しみに待ってるぜ
657
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 00:56:33 ID:Vhl2vIOYO
多分あれだと思うけど
確かに所々ん?となるし
過剰な女アピールとか自分語りはいらんわな
面白ければ性別なんかどうでもいいし
658
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 11:48:03 ID:TriQRYAU0
どれの事言ってるのか全然わからねぇ…
659
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 12:15:08 ID:oH92aFRQ0
つまりブーン系に対して読み込みが足りないということだ
660
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 15:22:40 ID:XXIQ8aY2O
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の1
(*'A`)なんと!魔族は聖書に触れるとシビレちゃうようです!
661
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 15:46:46 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「ぶっちゃけ、聖書はファンタジー系小説の古典ですね」
('A`)「魔法とかいっぱい出てきます。魔法のアイテムとか、あと、敵として悪魔とか悪い為政者とか」
('A`)「断言しますが作者は厨坊です。現実に目を背け、己の中のげんじつだけを見る様になってしまった可哀想な子でありますよ」
('A`)「読んでいて眠くなってくるのは、おそらくその厨成分が強すぎて、退屈だから……」
('A`)「……と思っていた時期が、俺にもありました」
('A`)「違いました。眠くなるのには他に理由があったのです」
('A`)「その理由とは」
('A`)「人間とは、悪性をもって生まれ、死ぬ生き物だから。です」
('A`)「意味が分からない?ですよね。ならばこそ……」
('A`)「この話を読めば、ああなるほどと納得いくことでしょう」
('A`)「では始めますよ?」
('A`)「後悔しませんね?」
662
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 15:51:56 ID:oH92aFRQ0
こいや!
663
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 16:48:22 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「まずね。言うまでもないですが、前提として」
('A`)「俺のいるこの部屋。ここね?エデンです。知ってますよね」
('A`)「神(金)の力でエアコンがフル稼働していて、外気温を無視した常春の楽園」
('A`)「当然、そこに住む俺は、知恵の実なんて食わないので」
('A`)「羞恥心はない。つまり」
('A`)「全裸です。神が「全裸有れ」と言ったからです」
('A`)「全裸なのは俺じゃなく神が悪いのです」
664
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:16:03 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「聖書の中で、神は原初の土と呼ばれる神聖な土塊を使い」
('A`)「それに4点の無色マナを注ぎ込むことで」
('A`)「このエデンフィールドに、3/3のクリーチャーか2/2の飛行クリーチャーか1/6の壁クリーチャーを召喚!」
(*'A`)「フハハ!我がターンはエンドだ!……と言うつもりでしたが」
('A`)「なんか手違いで人間を作っちゃったんですよ」
('A`)「まあ、それが俺ですけど」
('A`)「手違いでできたもんなんで、いまいち精神性が低くて……」
('A`)「ってか、馬鹿です」
665
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:25:00 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「神は、馬鹿でひとりぼっちの俺を憐れんで」
('A`)「つがいとなる人間「女」を作ろうと思いましたが」
('A`)「俺のあまりの頭の悪さに気が変わって、先ずは俺に勉強をさせるべく」
('A`)「一冊の聖書を与えたのです」
('A`)「その聖書、古本屋で50円で購入したものだそうですがどうでもよろしい」
('A`)「俺はその聖書を開きました。ですが、2ページで眠くなります。中身が下らないからです」
('A`)「俺は神に言いました」
(#'A`)「こんな紙束より嫁をくれよ!イブちゃんをくれよ!」
('A`)「と」
666
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:33:08 ID:XXIQ8aY2O
ヤハヴェ「其の聖なる書をこそ汝の嫁とせよ。肉とせよ。友とせよ」
('A`)「神はそう答えたのみでした。そう言えばヤハヴェとか名前を出すのは多分御法度なので、俺は消されるかもしれませんね」
('A`)「俺は仕方ないので、神の言う通りにすることにし」
('A`)「聖書に「イブちゃん」という名前をつけ、性的な欲求を充たすことにしました」
('A`)「とっても分かりやすいですね!」
667
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:41:38 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「さて、そうと決まれば早いですよ?」
('A`)「まず、インクの匂いが強い……これが一番の難点でしたが」
('A`)「ファブリーズで何とかごまかしてみました」
('A`)「次に、結構重い……1kgは有りそうだという点」
('A`)「我が怒張で、1kgを支えられるものか……?と不安になりました」
(#'A`)オリャー「ええい支えいでか!」
('A`)「まだまだ俺も捨てたものじゃありませんでした」
668
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 17:58:48 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「イブちゃんをですね?こう、真ん中当たりで開いて」
('A`)「怒張をば、パクリんちょと挟む……」
('A`)「多めのファブリーズで充分に湿らせ、ヒダヒダになったページは」
('A`)「かなーり薄くて、柔らかく、いい感じに怒張にまとわりついてきます」
('A`)「ゴムバンドでイブちゃんを怒張ごとキツキツにくくりつけたならば」
(*'A`)「これは、そう」
(*'A`)「聖なる交わり」
(*'A`)「セックスです」
669
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 18:10:26 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「いや、ちょっと待ってくださいよ……」
(;゚A゚)ズガーン「圧倒的閃き……っ!」
('A`)「俺は一端ピストンを停止。ページを新たに開き直し、そして」
(*'A`)「あったぞ……こんなところに攻略の糸口が!」
('A`)「聖書における最大級の謎……その答えが、今!見つかったのです!」
('A`)「俺の、ちんぽによって!」
670
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 18:19:02 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「皆さんはキリストをご存知ですね?」
('A`)「あれ、馬小屋にて母親のマリアが処女のままに身籠り、そして生まれた」
('A`)「神の子、なんて言われてるアイツです」
('A`)「その生誕の謎、俺が解きました」
('A`)「アイツ……」
(*゚A゚)「俺の子ですからあああああああああ!!」
(*゚A゚)「マリアのページにぶちまけてやりましたからああああああああああああ!!!」
(*゚A゚)「一発ッ!妊娠ッ!」
(*゚A゚)「ザマアアアアアアアアアアア!!!」
671
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 18:33:46 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「イブちゃんの重さが結構堪えて、ちんぽがシビレてます」
('A`)「多分、これは」
('A`)「悪性をもって生まれた我々人間への」
('A`)「ヤハ……神の罰なのかも知れません。きっとそうです」
('A`)「でも、人に生まれもった悪性がなければ」
('A`)「キリストもまた、生まれる必要も、必然もなかったのです」
('A`)「だが、もちろん俺は悪に開き直りはしません。忌むべきと理解します」
('A`)「全ては神の、思し召し……」
('A`)「なのです」
672
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 18:41:43 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「思えば聖書を読むと眠くなる……という現象も」
('A`)「我々人間が、聖なる生き物に程遠い、謂わば悪であるがために」
('A`)「聖書の聖なるオーラを受け入れることができず、結果、眠りこけてしまう……と」
('A`)「こういうことだったのです」
('A`)「そうだったのか」
('A`)「そうだったのか」
673
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 18:47:25 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「今やふにゃふにゃにふやけ、数ページが精液で穢れたイブちゃんですが」
('A`)「彼女には最後の仕事をしてもらってます」
('A`)「その聖なる魔力で、俺を眠らせるため」
('A`)「その屍を……俺の枕として」
('A`)「彼女の逝く来世に、幸多からんことを……」
('A`)「灰は、灰に」
('A`)「塵は、塵に……」
674
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 18:48:45 ID:XXIQ8aY2O
(-A-)人「……」
('A`)人「ザーメンwwwwwww」
675
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 18:51:34 ID:XXIQ8aY2O
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の1
(*'A`)なんと!人間は聖書に触れるとシビレちゃうようです!
終
死亡者・1
676
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 19:17:47 ID:XXIQ8aY2O
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の2
('A`)バベルの塔でTRPGのようです
677
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 19:28:31 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「♪砂の〜嵐にぃ〜」
('A`)「♪隠さ〜れたァ〜」
('A`)「♪ファビるの塔に棲んでいるゥ〜」
('A`)「♪言葉が通じない〜」
('A`)「♪ファビる〜二世〜」
(*'A`)「はいどーも。俺です」
(*'A`)「今日はちょっと、古代バビロニアに来ています」
(*'A`)「バベルの塔の建設で人がごった返すこの場所で」
(*'A`)「友人らと楽しくテーブルトークRPGをやっちゃおうと」
(*'A`)「まぁそういう次第ですわwwww」
678
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 19:34:35 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「この塔、もうじき天界まで届く程の高さになるってんで」
('A`)「その記念にね?「ドルアーガの塔TRPG」のゲームコンベンションがありましてですね」
('A`)「世界的にも有名なテーブルトークゲームマスターの俺が」
('A`)「20面ダイス持参で馳せ参じたわけなんすよwww」
('A`)「さて、友人のブーン達はもう来てるはずだけど……どこだろな〜っと!」
679
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 19:47:18 ID:XXIQ8aY2O
塔建設現場入り口
(;'e')「た、助けてくんろ〜」
塔から逃げ出してきた、兵士風の男
ドクオにしがみつき、青い顔で息を切らせている
(;'A`)「なんすか?あんた兵隊さんすか?」
(;'e')「こ、言葉が、通じる……のか?」
(;'A`)「え?はあ。まあ。状況がよく分かりませんがね?」
男はドクオの腰に提げていた水筒を、半ば強引に奪い取り
喉を鳴らしながらそれを空にする
(;'e')「塔の中で、恐ろしい事が起きたんだ……」
680
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 22:01:23 ID:XXIQ8aY2O
バベルの塔……
それは神の住む天界へ到達しようという愚かな望み
人の傲慢が形をとったもの
あるいは人間そのものの姿……と言えるだろうか
神はそんな人間の傲慢に怒り、悲しみ
ついにひとつの罰を与えた
**あなたがたから言葉を取り上げましょう**
**人々が塔の建設に協力しあうことが出来ぬように**
一つだった言語は万に別れ、それにより意思の疎通が出来なくなった人々は
もはや力を合わせて塔を建造することはおろか
お互いを信じあうことすらできなくなったのだ
という
それだけならば、良かった
681
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 22:18:28 ID:XXIQ8aY2O
(;'A`)「何だって?言葉が通じない?嘘でしょ?なんだよそれ?」
(;'e')「いやあ、まだ驚くところじゃねえ」
兵士風の男は話を続け、ドクオを更に驚かせる
(;'e')「お互いを信じられなくなった人々の心が、悪魔を呼んだのさ」
(;'A`)「悪……魔?」
(;'e')「悪魔は、人々の心弱さにつけ込んで、恐ろしい呪いをかけた……」
ドクオは急に素に戻る。何だかどっかで聞いたぞ?その話
('A`)「兵隊さん。ちょっと待ってくださいよ」
(;'e')「な、なんだよ」
('A`)「呪いにより憎しみ合う様にまでなった人間は、いつしか牙が生え、ツノを生やし……そして」
('A`)「化け物の姿に変貌した……とかそんな感じっすか?」
(;'e')「し、知っていたのか!」
(;'e')「塔の中は今、魔物だらけになってる!俺は命からがら逃げ出せたが……」
682
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 22:27:42 ID:XXIQ8aY2O
('A`)「呪いをかけた悪魔の名前は、ドルアーガ?」
('A`)「9本の腕と絶大な魔力を持った怪物?」
('A`)「で、塔の中の人を救うために、一人の巫女が潜入したが戻らない?とか?」
(;'e')「その通り!お前、よそ者みたいなのにやけに詳しいな?」
('A`)「それ、俺が今回TRPGのセッションで使おうとしていたシナリオだから」
(;'e')「は?」
('A`)「いや、だから、俺が作ってきたシナリオそのまんまなの……その話」
683
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 22:42:55 ID:XXIQ8aY2O
と、いうわけで
('A`)「俺は今、塔の近くにテントを張り」
Φ('A`)「その中でシナリオを調整している最中ですwww」
Φ('A`)「化け物になった友人のブーン達を人間に戻すには……塔の3階に隠されたクリスタルロッドが必要……っと」
Φ('A`)「えと、あとは、ドルアーガは俺の攻撃に弱いってことにして」
Φ('A`)「それから、とらわれの巫女は俺の熱い口付けにより、石化の呪いが解け……る。と」
つまり、塔の中が俺の書いたシナリオ通りになってるのなら
俺が書き直せばいい
そういうことだろう?
Φ('A`)「人は俺をこう呼ぶ……」
Φ('A`)「黄金の騎士、ドクガメッシュと」
684
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 22:52:37 ID:XXIQ8aY2O
まてよ?
俺がドルアーガ以下の魔物達を操って、バベルの塔を完成させる……
というのは、どうだろうね?
685
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 22:54:06 ID:XXIQ8aY2O
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の2
('A`)バベルの塔でTRPGのようです
終
死亡者・1
686
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 23:01:07 ID:CbnZXwyI0
やりてえええ
687
:
同志名無しさん
:2014/12/08(月) 23:01:28 ID:XXIQ8aY2O
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の3
('A`)ノアの方舟のようです
688
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 02:57:05 ID:MzDN2cJYO
('A`)「うーむ。色んな動物が集まったなぁ」
ドクオは、神のいう通り
沢山の生き物を一種類ずつ方舟に乗せ
来る災害に備えた
689
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:00:54 ID:MzDN2cJYO
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
690
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:10:38 ID:MzDN2cJYO
しかし、集まった全ての種がオスだった
それぞれの種のメスは、「方舟に乗るオスとつがいになるくらいなら死を望む」と
喜んで大洪水に呑まれていった
('A`)「死んだ方がマシ。って言われたなー……」
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」
('A`)「どう、しよう、な?」
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」
('A`)「……」
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」
691
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:20:47 ID:MzDN2cJYO
神「じゃあ方舟に乗る動物は種族毎にペア作って〜」
(;'A`)「クーニャン……ハコビュニュエ……ノラナイ?……フヒッ、フヒヒ」
川 ゚ -゚)「断る」
川 ゚ -゚)「私は誇りを持って死ぬ」
('A`)「鬱だ」
('A`)「死のう」
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)「……」
692
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:26:24 ID:MzDN2cJYO
( A )
( A )( A )( A )( A )( A
自殺は神の教えに反している
なので
死後、全ての生き物が地獄へ行った
693
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:28:13 ID:MzDN2cJYO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の3
('A`)ノアの方舟のようです
終
死亡者 全生命体
694
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:39:01 ID:MzDN2cJYO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の4
('A`)お前それモーゼ達の前でも同じ事言えんの?のようです
695
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:46:00 ID:MzDN2cJYO
('A`)「やいキリストwwwお前ら腹が減ってんだろ?」
('A`)「お前らが神への信仰を捨て、この悪魔ドクオ様を崇めるならば」
('A`)「飢えで苦しむ事のない程のパンと、平穏な暮らしを与えようではないかwww」
しかしキリストは毅然とした態度で言った
「悪魔よ、行け」
「人はパンのみにて生きるにあらず」
「悪魔よ、行け」
696
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 03:53:05 ID:MzDN2cJYO
キリストは悪魔に向かって5レベルクレリック呪文「ディスペルイビル」を二度も唱えた
やむを得ず、ドクオという名の悪魔は呪文回避判定の為にダイスを振ったが
セービングスローは失敗
退散を余儀なくされた
捨て台詞はこうだ
697
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:00:54 ID:MzDN2cJYO
('A`)「古の昔、神はさまよえるモーゼら難民にパンと苦難しか与えなかったんだぞ?」
ドクオの言うことに嘘はない
飢餓にあえぐ難民の為に、神がモーゼに与えた力は
「マナ」と呼ばれる全く日保ちしないパンを作り、岩を割って水を湧かせる魔法
クレリック4レベル呪文「クリエイトフード&ウォーター」
のみである
698
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:06:26 ID:MzDN2cJYO
('A`)「真に慈悲深いのは、神か、それとも俺か……分からぬではあるまいに」
キリスト「悪魔よ、去れ」
だめ押しの「ディスペルイビル」をかけられては
悪魔ドクオはたまらず退散したが
幾人かのキリスト儲の中には
腹を空かせたユダもいた
699
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:15:17 ID:MzDN2cJYO
キリストはゴルゴダの丘で処刑されたという
今回の話だけを見ても、決して
キリストは「謂れなき罪によって磔にされた」とは言えないと
俺は思うのである
('A`)「飢えは清濁のみにて諭すものにあらず」
('A`)「だな」
700
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:19:43 ID:MzDN2cJYO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の4
('A`)お前それモーゼ達の前でも同じ事言えんの?のようです
終
死亡者・1(後に復活)
701
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:29:13 ID:MzDN2cJYO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の5
('A`)ギャンブルスカベンジャー外伝のようです
702
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:38:35 ID:MzDN2cJYO
裏路地にて
( ∀-キ)ノシ「よう。懐かしいシケ面じゃねえかい」
('A`)「3年ぶり、ですかね……」
( ∀゚キ)「おめぇ、ヤサはこの辺りなのかい?」
('A`)「ええ」
昔変わらぬチンピラぶりの運転手
( ∀゚キ)「ならよ?ちょっくら食い扶持を稼がせてくんな?」
('A`)「……博奕が打てる場所を探す必要は、ねえっすよ?」
( ∀-キ)ククク「そうか。おめぇは……そうだったなァ。キシシ」
そして、昔変わらぬジャンキーぶりのドクオだ
703
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:48:34 ID:MzDN2cJYO
('A`)「俺の手持ちはおよそ10万。運転手さんの懐は聞かないでおきます」
( ∀゚キ;)「20円だよ」
(;'A`)「20円?20万じゃなくて20円っすか?」
( ∀゚キ;)「ああ。最近はうまい棒しか食ってねえ……」
(;'A`)「運転手さんに、有り金全部を賭ける勝負をふっかけようと思ったけど……」
(;'A`)「さすがに20円ってのは……」
( ∀゚キ;)「面目ねえ……だがマジなんだ」
(;'A`)「荒稼ぎしたはずでしょう?ギャンブルバスで」
( ∀^キ*)「ん?ああ、あんなちんけな稼ぎは3日でパアよ」
(;'A`)「何千万が3日でパアっすか……どんな金の使い方したのやら」
704
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 04:56:53 ID:MzDN2cJYO
('A`)「……」
しかしだ
ドクオには運転手に借りがある
三年前の夜、運転手がドクオ達にバイクを譲らなければ
追っ手に向かって立ち塞がらなければ
今の明るい素直(あの子の名だ。ドクオがつけた)は無かっただろう
そして何より
ドクオは、どうしようもないクズの
('A`)「俺と、有り金全部で勝負しますか?」
ギャンブルジャンキーなのだった
705
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 05:11:45 ID:MzDN2cJYO
運転手は頭を掻く
( ∀-キ;)ゞ「いやぁ止めとけや?おめぇが勝っても20円だぜ?」
( ∀゚キ)「それによ?まだ俺は」
( ∀^キ)「おめぇにゃ負ける気がしねえんだよ。キシシ」
ギ
ギザ……
ギザギザ……
(#'A`)「……」
忘れていた感覚
ドクオもギャンブルバスツアーで磨かれていくうち、自信も実力もつき
無くなっていった感覚
ギザギザと心が刻まれるようなこの傷み
ギザギザギザギザギザギザギザ……
(#'A`)「やりましょうよ〜wwギャンブルをさ?」
いまだ格下に見られている怒りと
昔変わらぬ傲慢な運転手の態度への懐かしさからの笑いが同時に吹き出したならば
ドクオはもう、どうにも止まらない
ブレーキは踏まない
706
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 05:22:57 ID:MzDN2cJYO
( ∀-キ)「やれやれ。ぶっ壊れにも程があらあな?」
(#'A`)「るせえ!やるのか、やらねえのか!どっちだ!」
感情を剥き出しにし、いや剥き出しにされ
ドクオは吠える
( ∀゚キ)「まるでギャンブルの狂犬だなァ。だがよ?」
( ∀゚キ)「俺は噛みついてくる犬っころにゃあ、手加減しねえと決めてるんだ」
( ∀゚キ)「相手になってやらあ」
20円しか賭けられない男のセリフではないと思うが……
(#'A`)「勝負の方法を言って下さいよ」
( ∀゚キ)「仕方ねえ野郎だぜ。まったく。キシシ」
707
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 05:42:29 ID:MzDN2cJYO
( ∀゚キ)「さて、そんじゃー、どうするかね……」
辺りを見回しても、近くにはゴミ集積所があるばかり
しかし、そのゴミの山からはみ出しこぼれた一冊の本が運転手の目に止まった
ヒョイと拾い上げ、その本をパラパラとめくる
( ∀゚キ)「こいつぁ、聖書?だな」
( ∀゚キ)「ばちあたりだねぇ。生ゴミと一緒に捨てるなんざよ」
自分のばちあたり加減を棚にあげる運転手
( ∀゚キ)「ドクオ。この聖書で一丁、神頼みの勝負をやらかすかい?」
('A`)「聖書で?どんな博奕っすか?」
708
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 05:59:45 ID:MzDN2cJYO
説明
今回のギャンブルは「天国と地獄」と呼ばれ、古くから伝わっている博奕だ
内容は至ってシンプル
難しさはない
受け手(今回は運転手)が、好きなページにはっきりと丸印を書く
賭け手(ドクオ)はその丸印が記されたページの末尾の数字が
地獄(0〜4)か
天国(5〜9)かを予測して当てるという
ハイ&ローや、丁半に似た
五分五分のギャンブルである
↑( ∀゚キ*)「である!」
(;'A`)「得意気に地の文を指差さないでくださいよ……いいっすけどそれで」
709
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 06:17:02 ID:MzDN2cJYO
('A`)「その聖書、あらためさせてもらっても?」
( ∀-キ)「構わんぜ?」
ドクオに聖書を手渡す運転手
中ほどの数ぺージが破り取られ、全体的に水にでも濡れたようにふやけている
だからこそ捨てられたのだろうが……
ドクオから見て、違和感はその程度だ
('A`)「オーケー。じゃ、丸を書いてください」
聖書の他、胸ポケットからボールペンを抜き出し運転手に渡すドクオ
710
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 07:08:59 ID:MzDN2cJYO
読者諸兄は勿論理解していると思うが
当然これは、五分五分のギャンブルなんかではない
だが、あえて運転手の罠に踏み込むドクオに対して
お前らに何かしらの助言ができるか?
>>711
及び
>>712
の適切な指示がドクオの光明になる
アドバイスが多少曖昧でも、ドクオには理解、若しくは踏み台にできよう
なお
すでにいくつかの閃きがあり、その考えに従って勝負に出るつもりのドクオだが
残念ながらこのままではドクオは惨敗する
711
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 11:11:06 ID:qLIpEseE0
元運転手の書く印はドクオが決め、出来うる限り近い印を書くこと
ページ数の末尾が確認できなかった場合、印が複数のページに記されていた場合、の結果を明確にしておく
712
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 20:26:49 ID:HFvMVhLs0
この事物の体制に合わせて形作られるのをやめなさい
むしろ、思いを作り直すことによって自分を変革しなさい
713
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 22:31:42 ID:MzDN2cJYO
('A`)「あのう?運転手さん?」
( ∀゚キ)「どした?」
('A`)「印は丸じゃなくてもかまわないんすよね?」
( ∀-キ)「キシシ……いい所突いてくるねえ。じゃ、何がいいんだい?」
そう
記入する印が丸のままだとすると
例えばページ数表記が329だとしても、
329○のように、表記のすぐ後に丸印をつけた場合
末尾は9ではなく0だと言い張る屁理屈が使える
('A`)「うんこ描いてください。うんこ」
( ∀-キ;)「う、うんこ?ま、まあ、いいけどよ」
運転手は他にねえのかよと思いつつも、同意
しかし、要望はただでは通さない。通らないのが勝負の掟
( ∀゚キ)「おめぇの意見でルール変更するからには、こちらの要望も飲んでもらうぜ?」
流石にしたたかと言うべきか、悪どいと言うべきか
('A`)「聞きますよ」
714
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 22:46:46 ID:MzDN2cJYO
( ∀゚キ)ニヤリ「なあに。大した事じゃねえ」
不気味に笑う運転手。その笑顔に潜む悪意を読み取ろうとするドクオ
('A`)「騙しは勘弁すよ?」
しかし続いて出てくるのは、緊張感をそぐ運転手の言葉
( ∀゚キ;)「あいやー……実は俺、最近まともに食ってなくて滅茶苦茶腹減ってんだよ」
( ∀-キ;)「だから勝負が終わったら牛丼奢ってくれ。並み盛りでいい」
(*'A`)プッ「分かりましたよw食いに行きましょう!大盛りで」
とんでもないルールを追加されるかと緊張すれば
腹へったから牛丼食わせろなどと発言し脱力させ、軽く笑いを取る
運転手……これが素なのか、はたまた算盤ずくなのか
( ∀゚キ*)「おお!ありがてえ!」
715
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 23:02:28 ID:MzDN2cJYO
(*'A`)「うんこ印は、ページ数表記の上に一つ描いてください」
(*'A`)「何ページにも渡って描いたら、バチが当たります。勝負どころじゃなくなりますよwww」
ドクオは笑顔を作ったまま、しかし笑わずに
不自然にならぬよう隠しつつ自分の意見を通そうとする
運転手は見透かしているやらいないやら
( ∀-キ)「ページ数表記の上に、一つだけ……ね。いいぜ」
( ∀゚キ)「他にあるかい?うだうだしてねえで、さっさと牛丼食いに行きてえんだがな?」
716
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 23:23:36 ID:MzDN2cJYO
('A`)「ああwwそうっすねwwww」
ドクオは己の考え(
>>711
とほぼ同じ)を通し
それにより運転手の思惑を少しは殺いだつもりでいる
だがしかし、「イカサマをさせないようにする」というだけで、勝てる相手だろうか
相手の手がどうであれ、こちらがそれを上回る手を用意できなければ
相手に本当の意味で勝ったことには、やり込めた事にはならないのではないか……
ギャンブルが始まろうとしている急場、土壇場でそのうまい手を産みだす圧倒的な閃きが
今のドクオには必要だったのではないだろうか?
('A`)(ここまではまあいい……そして、俺はどうするか……が重要なんだが……)
Φ( ∀-キ)「……」
運転手は無言で背を向け、ドクオから見えぬようにして聖書に印を描いている
聖書を閉じ、振り向く運転手
( ∀゚キ)「こちらはオーケーだ。さあ。張った張った!」
717
:
同志名無しさん
:2014/12/09(火) 23:39:43 ID:MzDN2cJYO
( ∀-キ)「ま、俺の設定したギャンブルだ。俺は負けねえよ」
('A`)(……負けない。か。流石に自信があるようだな)
(;'A`)(……ん?待てよ?運転手さんは何と言った?)
(;'A`)(負けない?俺にはまだ負けない。と言ったのか?)
>>712
>>712
>>712
(;'A`)(そうだ!)
(;'A`)ズガーン(運転手さんは、俺に勝つとは断言していない……っ!)
( ∀-キ;)(腹へった……)
718
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 00:03:31 ID:6vIqkqlgO
('A`)「読めたぞ。運転手さん……」
( ∀-キ)「……そうかい。だがもう遅えよ。ハンチク」
('A`)「すっかりはめられちまったっすよ。流石っす」
( ∀-キ)「お世辞はいらねえ。牛丼を食わせろや。キシシ」
('A`)「運転手さんは、初めから俺に勝つつもりがなかった」
('A`)「わざと穴のある勝負を持ちかけ、俺に修正させ」
('A`)「その修正との取引きに、牛丼を俺に奢らせること、たかることこそが第一目的だったんすね」
( ∀-キ)「そうだ」
('A`)「俺が負けたらオケラになるんだから」
('A`)「運転手さんは俺にたかれなくなります。成り立たない約束になる……」
(;'A`)「情けなくも遅まきながら分かりましたよ」
('A`)「運転手さんにとっては勝負なんてどうでもよくて、まず、飯を食う……そうだったんですね?」
( ∀^キ)「分かったんならオマケに味噌汁もつけろや」
719
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 00:17:51 ID:6vIqkqlgO
('A`)「あなたは最初から俺にたかっても、うんと言わないだろうと考え」
('A`)「勝負の体裁を整えて、俺を釣った……と」
( ∀゚キ)「ここに来る途中、吉野家があったぜ。そこでいい」
('A`)「……特盛。味噌汁にお新香つけますよ」
( ∀゚キ*)「よし!行こうぜ」
運転手はもはや用済みとなった聖書を放り投げ
満面の笑みを浮かべながら、がに股でドクオの前を行く
(*'A`)「なんて人だよ……まったく」
ドクオは呆れながらも、運転手の後ろを笑いながらついていく
ドクオはふと思う
運転手はギャンブラーではないのかもしれない
ギャンブラーを支えるプライドや金やひりつく勝負へのこだわり
それら全てから解放されて、あるいは手放して生きている様に思え
その様は
ちょっと情けなくもあり、また本当の意味で自由なようでもあった
720
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 00:34:47 ID:6vIqkqlgO
( ∀゚キ)「っと。忘れてたな」
運転手はポケットから10円玉を二枚引っ張りだし
ピンピンとドクオに向かって弾く
('A`)「勝負は不成立なんじゃ?」
( ∀゚キ)「あの子に1枚。おめぇに1枚。神のご加護があるように……ってな」
('A`)「?」
( ∀-キ)「ロザリオがわりの『十』の字だよ。とっとけや。キシシ」
(*'A`)「あ……ありがとう……ござい……ます」
そして
ちょっとイケメンだったりもする、ムカつく男なのだ
721
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 00:38:01 ID:6vIqkqlgO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の5
('A`)ギャンブルスカベンジャー外伝のようです
終
死亡者・なし
722
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 10:25:11 ID:nBG9NjgM0
やっぱうまいね
723
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 22:53:49 ID:6vIqkqlgO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の6
('A`)聖書を有効利用するようです
724
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 22:57:56 ID:6vIqkqlgO
('A`)「ページが結構薄くて柔らかい素材なので」
('A`)「とりあえずは3ページ程破り取って、ケツ拭く紙として使ってみましたが」
('A`)「うん。まあまあ具合よろしい」
('A`)「……」
('A`)「聖書、役立たねーwwwwwwwwww」
725
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 23:07:04 ID:6vIqkqlgO
('A`)「メモ帳にするには余白が少ないし」
('A`)「枕としてはちょっと小さい。タオルを巻いて、かさを増してなんとか使ってますがね」
('A`)「漬物石にするにもちょっと重さが足りず、キュウリの浅漬けすらろくに作れない」
('A`)「困ったもんだ」
('A`)「そこで、普段なんの役にも立たないお前らの知恵をかりようかな?と思ったんですわ」
('A`)「ウチじゃ聖書をこんな風に使ってます!みたいな」
('A`)「奇抜でユーモア溢れる(糞みたいな)アイデアが聞けるといいな」
('A`)「聞くだけ聞いといて、一切無視して普通に捨てようかな?って」
726
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 23:22:07 ID:6vIqkqlgO
('A`)「凍らせてシロップをかけたら美味しいよ!とか」
('A`)「バラバラにほどいて、防寒着に仕立てるといいよ?とか」
('A`)「中をくりぬいて、コジャレた小物入れにしてみました!とか」
('A`)「表紙はそのままで、中身を般若心境にすり替えてからというもの、金運UP、彼女もできました!これも全てドクオさんのおかげです!とか」
('A`)「焼き芋を作ったら神々しい味がしました!とか」
('A`)「そんなお前らは、死後地獄行き確定ですから」
('A`)「裁きの日は近い事を忘れず、しっかりと大地と十字架を踏みしめて生きてください」
727
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 23:35:17 ID:6vIqkqlgO
('A`)「俺が昔やったのは」
('A`)「シケモクをバラして、いろんなタバコの葉を集めてブレンドし」
('A`)「そのブレンドタバコを巻き直すのに」
('A`)「学校の図書館から無許可で借りた聖書の、ほんの一ページを使わせてもらった。という程度なので」
('A`)「地獄行きにはなりません」
('A`)「むしろ、ブレンド具合が良かったのか悪かったのか」
('A`)「軽くヘヴン(天国)状態になった記憶があります」
('A`)y-「ガキの頃はカネがなくってねぇwww」
728
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 23:47:15 ID:6vIqkqlgO
('A`)「まあでも、所詮は古本屋で50円で手に入れたものです」
('A`)「今回、俺のスレを埋める役には立ったから、少しは価値があったかな?かな?」
('A`)「とりあえず、裏表紙に、元の所持者の名前が書き込んであったので……」
('A`)9m「やい佐○善○!」
('A`)「聖書を古本屋に売る等と言う貴様の所業!」
('A`)「神を畏れぬ不届きな行いに」
('A`)「いずれ天罰が降るであろうぞ!」
('A`)「悔い改め、俺からこの聖書を買い戻す気になったならば」
('A`)「諭吉を持参せば、とりなしてやらぬでもないぞ!」
729
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 23:50:32 ID:6vIqkqlgO
(*'A`)「ぬはははは!」
(゚A゚)「ぐべら」
730
:
同志名無しさん
:2014/12/10(水) 23:51:58 ID:6vIqkqlgO
('A`)が聖書にあらゆるアプローチを試みるようです……の6
('A`)聖書を有効利用するようです
終
死亡者・1
731
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 11:14:06 ID:j1ldNf4AO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)∬話目
リハ*゚ー゚リ、この板の何処かで、ようです星が消える音
732
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 13:01:27 ID:j1ldNf4AO
例えば、君がかの国で
「月あたり、30万日本円で君を雇いたい」
と言ったらどうだろう
呆れる程の応募があり、君の会社に人が殺到するに違いない
なんたって、かの国なら豪邸に住めるし使用人だって雇える額だ
君は案外安全だ
なぜなら、そんな暮らしを与えてくれる雇用主を
社員は命懸けで守るから
733
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 13:14:35 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「ふーん……」
アイシスは新聞に一通り目を通し
それをマガジンラックに放り投げる
センセーショナルこの上ない一面トップの記事は、しかしアイシスの興味を引かない
**北海道全域、個人所有化**
**モララー(52)氏、建国はせずとの発言……**
リハ*゚ー゚リ「学校行ってきます」
誰も返事をしない部屋に向かって声をかけ
いつもの様にバス停に向かう
寒風に手がかじかむ
リハ;゚−゚リ「さむー……」
734
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 13:26:40 ID:j1ldNf4AO
例えば、一国家の抱える借金を、個人が全て支払い
さらに国の今後の支出を賄う事ができ、そうするとしたら
その個人は、国王以上の存在となれる
戦争や貿易収支によらず、それを可能にしたとしたら
もはや神。かもしれない
735
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 13:47:35 ID:j1ldNf4AO
学校ではやはり、北海道についてのニュースが話題の中心のようだ
リハ*゚ー゚リ「……」
アイシスは級友らの噂話をうるさく思い、相手をせぬように努めている
装ってはいない。心底無関心なのだ
「なんでよ?なんでこんな事がまかり通るの?」
「ギャンブルらしいわよ……」
「道民の尊厳とかよ?……」
「倫理、道理は……」
「戦争以下の下劣な手段……」
「血も涙もない非道……」
やいのやいのと
なら、あんたらが彼の代わりに何とかしてみればいいのだ
できるものならばね
736
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 15:41:02 ID:j1ldNf4AO
……また冬がきて
アイシスは新聞を眺め、ため息をつく
全く退屈な世の中だ。と思う
新聞の見出しはこうだ
**地中海連合労働放棄連合、連合会長にモララー氏(53)就任**
一年前から、いや、それよりは前からなのだろうが
飛躍的に勢力を伸ばした彼は
遂にヨーロッパの大部分を1つに纏めてしまう
曰く
**北海道を担保に連勝を重ねた英雄、モララー氏**
英雄?……彼は一年前には、市場最悪の破廉恥な人物と呼ばれていたはずだ
**ヨーロッパ各国を纏め上げた彼の偉業は、留まる所を知らず……**
737
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 15:42:34 ID:j1ldNf4AO
ミス修正
**地中海労働放棄連合**
738
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 15:51:58 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「次は、神様?」
新聞の知らせる世間に呆れ果てた様子のアイシスは
それでも学生の義務を果たす為、登校しなければならない
リハ;゚ー゚リ「質量保存の法則……」
世の中が急速に様変わりしているとはいえ、サボるわけにはいかない
……物理のテストも近いしね
リハ;゚ー゚リ「ホント寒いよなぁ……もぅ……」
739
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 15:59:24 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「……」
校内は、静かだ
労働否定運動に参加した国民の大部分が学業をも否定し
いまや生徒はアイシスを入れても20人もいない
公務員でさえなければ教師達も今すぐ帰宅したいと言わんばかりのやる気のなさ
リハ;゚ー゚リ「……難しいなあ。物理」
教えてくれる気のある教師がいないので
とりあえずは独学で学ぶ
図書館は特に問題なく利用できるからね
740
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 16:12:01 ID:j1ldNf4AO
たった一人。たった一人だ
個人のモララーが全国民を食わせていくだけの稼ぎを上げるのだ
誰も働く必要はすでにない
外国人が全ての労働を担い、日本人は神様に近い
ただ遊び、食い、寝る
多分、テストも行われないだろうなとアイシスは思う
リハ*゚ー゚リ「……」
去年、先輩方が必死に取り組んだ問題用紙を引っ張りだし
自分の物理のテスト問題を、自分で作る作業は捗らない
リハ*゚ー゚リ「質量保存の法則……」
741
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 17:06:11 ID:j1ldNf4AO
さらに一年
ついに来るべき時がきた
確率論を超え、経済論を超え、精神論も超えた
生ける伝説の行き着く究極の場所
マジソン・スクゥェア・ガーデン
( ・∀・)「アメリカ合衆国大統領……」
( ・∀・)「あなたと勝負するのが、僕の夢でした」
大観衆の中
大報道陣の中
護衛の大部隊の中
色とりどりの眩しいライトの中
生ける伝説、救世主モララーと
比べるには余りにも小さな存在でしかない、アメリカ合衆国大統領の
世界の半分を賭けた、サイコロ勝負だ
742
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 17:11:45 ID:j1ldNf4AO
モララーが勝てば
世界の半分の人間が救われ、残り半分は労働の為の奴隷とされる
酷い話とお思いか?否。断じて否
全人類の半数もの人間を救う等と言う大偉業は
未だどんな神も成した事はない
対して、大統領が勝った場合は
世界は三年前の経済システムに戻され
大多数が貧しい層としての生活を余儀なくされるのだ
743
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 17:18:11 ID:j1ldNf4AO
( ・∀・)「では大統領……いざ尋常に……」
しかし、モララーはそこで舞台を
勝負を降りた
リハ*゚ー゚リ「……」
アイシスはテレビ中継を見ていたが
あまりに退屈なので、テレビを消した
744
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 17:26:33 ID:j1ldNf4AO
翌日の新聞こそ見ものだった
**モララー氏(54)最後の勝負を放棄し失踪!**
**モララー氏が最後にマスコミに語った言葉は**
( ・∀・)「勝負の直前、この星が消える音……星の悲鳴が聞こえた」
リハ*゚ー゚リ「……」
( ・∀・)「もう勘弁してくれと、この星が僕に願った。だから」
( ・∀・)「僕は戦うのをやめた」
リハ*゚ー゚リ「ふう……ん?」
アイシスはこれから自分がするべき事の為、新聞を小脇に抱え……
学校とは反対方向へ向かうバスに乗った
745
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 18:15:33 ID:j1ldNf4AO
道半ばで事を放り出したモララーに
世間は冷たかった
救世主とまで崇めた存在を、裏切り者と呼ばわった
しかし、誰もが失踪した彼を探し当てられなかった
経済学者は得意気に言った
「彼のやり方が破綻するのは目に見えていた」
今さらだが、それはその通りだろう
746
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 18:21:32 ID:j1ldNf4AO
リハ*゚ー゚リ「……」
アイシスは、寒風すさぶ丘の上に一人いた
リハ*゚ー゚リ「私には聞こえる」
リハ*゚ー゚リ「あの星が、消えようとし、だれかに助けを求めて呼ぶ声が……」
モララーは、昨日までは確かに
人類希望の星だったのだ
747
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 18:28:55 ID:j1ldNf4AO
数年後
寒空の下、丘に
浮浪者が一人現れた
リハ*゚ー゚リ「……」
(;−∀−)「……」
浮浪者は、弱りきった体を引きずり
最後の力を振り絞って、丘を登ってゆく
アイシスは丘の上でただ、待った
リハ*゚ー゚リ「……」
(;−∀−)「フゥ……」
丘のてっぺんでため息をつく浮浪者
748
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 18:32:14 ID:j1ldNf4AO
( ・∀・)「ただいま……」
誰もいない丘の上で、浮浪者は「ただいま」と言った
誰のものかもわからない、寂しく立つ十字架に向かって
749
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 18:34:15 ID:j1ldNf4AO
('A`)∬話目
リハ*゚ー゚リ、この板の何処かで、ようです星が消える音
終
死亡者・2
750
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 18:40:09 ID:j1ldNf4AO
しまったこいつ入れ忘れた→ノハ(´_ゝ`) リイハヽ)
751
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 20:28:26 ID:j1ldNf4AO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)†話目
我に騎士道あり。守るべき者在らば立つようです
752
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 20:45:42 ID:j1ldNf4AO
ここらで趣向を変えて、ブーン系とは一切関係ないものを一つ
今回は俺が遠い昔プレイヤーとして参加した、ファンタジーTRPGのリプレイをやる
俺ではなく友人が作った話なので、細かい部分の真相はわからないが
俺の乏しい理解力と記憶力で補完して書く
ブーン系を読みたい奴は帰ってくれてよい
753
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 20:48:02 ID:j1ldNf4AO
短くはするので、気が向いたら読んでもらえたらいい
では、始める
754
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 21:11:34 ID:kJZfSr6.0
むしろ読むわ
755
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 21:18:35 ID:j1ldNf4AO
プレイヤーらは傭兵
戦後の安定の為、侵略側の騎士団に雇われた。という設定
短くする。と言った手前、はしょって書く
騎士団の依頼は
**敵残党の騎士一人と魔女が、共に塔に立て籠っている
魔女は人を魔物に変える魔法の杖を持ち
放置すれば、モンスター軍団を作り上げ、我等に報復に出る恐れがあるため
これを倒し、杖を奪って持ち帰れ**
というもの
ま、よくある話である
失礼だが俺は(ネタがマンネリだな……)と思ったものだ
756
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 21:27:01 ID:j1ldNf4AO
当然我々プレイヤーは
塔内外に、魔女が造り出した大量の魔物がてぐすね引いて待っているだろうと予想する
だが少しだけ様子が違った
塔の前には、盾と長剣を携えた骸骨戦士が一体立つのみ
ただ日中であり、陽光を苦手とするアンデッドモンスターの類いではない
プレイヤー側にいる魔法使いは
(知性のチェック成功により)おそらくきゃつは骨で作られた、ボーンゴーレムであろうと読み
それは正しいようだった
757
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 21:34:27 ID:j1ldNf4AO
そのプレイヤー魔法使いは、それならばと
魔力解除の魔法を唱えようとしたが
別のプレイヤー戦士の1人が、(視覚チェックにより)別の点に気づく
「あのボーンゴーレム、足の甲を貫いて床に楔が打ってあるぞ!」
それはつまり、ボーンゴーレムは塔の入り口から一歩も動けない。という事に他ならない
こちらから仕掛けなければ、無害な魔物……
758
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 21:48:44 ID:j1ldNf4AO
プレイヤー達は、ゴーレムを遠巻きにし
一旦冷静に情報を整理する
「なぜ魔物は一体しか居ないのか」
「なぜその魔物の足に楔が打たれているのか」
そして更に
「あのボーンゴーレムは、何故敵国の騎士の鎧を着ているのか」
ボーンゴーレムは黙して語らない
塔内から増援の魔物が来る様子もない
759
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 22:03:36 ID:j1ldNf4AO
プレイヤーの戦士は
「ゴーレムはおそらく魔女と逃げた騎士が魔女に魔物にされた姿だろう」
と予想し
プレイヤーのプリーストは
「不死者ですらないから、我が神の浄化も叶わない……」と嘆く
プレイヤーの魔法使いは
「魔力解除しか、奴を倒し塔に入る術はない」
と語り
しかしゴーレムの足を止める楔については
誰もが答えを出さずにいた
出せずにではない
あえて出さずにいた
何故なら
プレイヤー達はみな、こう考えていたから
そしてそれが正しいとしたなら
奴を倒すことは、竜を相手にするよりもっと辛く
なにより心苦しいから
760
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 22:13:00 ID:j1ldNf4AO
騎士は、魔女を守る為に
自ら望んで魔物となったのではないか?
眠らず、休まず、永久に塔の門を守り続ける為に……
そして足の楔は
攻め寄せてくる敵に対して、心に怖れが生まれ逃げ出したくなる事があったとしても
自分は滅びるまでここを離れない!という
不退転の決意ではないのか?
やがて、プレイヤー戦士は言う
「我、魔物に騎士道見たり」
……と
761
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 22:26:22 ID:j1ldNf4AO
実は何を隠そう、戦士のそのセリフを全てのプレイヤーが待っていた
堰を切ったように皆の妄想、止めどなくなる
ここにいるプレイヤー皆が、RPGバカなのだ
プリースト「魔物の増援が来ないのは、魔女は本当は杖を使って魔物を作りたくなかったからでは……」
魔法使い「かの騎士は、塔に攻めいる外敵を押さえるためだけでなく」
戦士「魔女にこれ以上、魔物を作らせずに済むように、我が身を不滅の盾とする事を申し出たのだ……」
プリースト「なんという……事でしょう……」
魔法使い「魔物に変わる怖れ、外敵への怖れを、歯を食いしばって堪えて。という訳ですか……」
ボーンゴーレムはやはり黙して語らない
762
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 22:35:37 ID:j1ldNf4AO
オチを言えば
ボーンゴーレムに見えるそれはただのこけおどしのカカシであり
楔は単に倒れないように打ってあるだけなのだが
プレイヤー達は己の妄想に、より酔おうとする
戦士「ならば、我らが取るべき道は一つしかあるまい」
魔法使いとプリーストは黙ってうなずく
戦士「最早人にあらざる騎士よ。物言わぬ騎士よ。誠の騎士道に免じて」
戦士「この場は、我らが引こう……」
戦士「その覚悟、見事なり!」
カカシは黙して語らない
当たり前だがwwww
763
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 22:43:54 ID:j1ldNf4AO
ドン・キホーテもビックリのプレイヤー三人は
その後、雇い主の騎士団に対して
「かの塔に近づく者あらば我らが黙っておらん!」
と、恫喝までし
風の中へ高笑いを残して去って行った……
とまあ、そんな話だった
ゲームマスターにゴーレムがカカシである事を聞いた俺らプレイヤーは
「こりゃあうかつだったわ!」と大笑いした記憶がある……
764
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 22:52:58 ID:j1ldNf4AO
一切戦闘などしていないし、経験値も金も得ていないにも関わらず
ただひたすらロールプレイだけで笑い合えた
そんなロールプレイ過剰が、俺らのいつものTRPGだった
チャンスがあれば、ぜひ読者諸兄もTRPGに触れてみていただきたい
……こんな廃墟にではあるが
故人に、楽しかった思い出を捧ぐ……
TRPG儲より
765
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 22:54:44 ID:j1ldNf4AO
('A`)†話目
我に騎士道あり。守るべき者在らば立つようです
終
766
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 23:02:38 ID:DVPuG5fg0
TRPGをやるには想像力が足りないからくやちい
767
:
同志名無しさん
:2014/12/13(土) 23:05:01 ID:kJZfSr6.0
興味あったけど同じ趣味の仲間がいないまま過ぎてったんだよなあ
俯瞰して見ると1の言う通りなんだがやはり羨ましい
768
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 08:45:46 ID:r9JIbIDYO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)1キロカレーを食うようどすえ
769
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 08:52:47 ID:r9JIbIDYO
('A`)別に面白いこと書く気はないんでよろしく
('A`)今、夜勤明けです。朝飯に1キロカレー822円を食おうとしています
('A`)食いきるのにどれだけかかるかなー?と思いつつ
('A`)これだけの量だし、食いながら色んな事を考える事ができそうだと
('A`)何かあるかな。何もないかな……
(;'A`)アホみたいにでかい皿……
('A`)二時間コースかな?こりゃあ
('A`)とりあえず……
(-A-)人 頂きます
770
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 08:57:41 ID:r9JIbIDYO
('A`)大衆食堂の、至って普通のカレーです
('A`)専門店のようなコジャレたカレーではありません
('A`)美味しいけど、普通〜です。取り立てて文句もなく、変わったものでもない
('A`)辛党の俺にはやや辛味が足りない感じなので、七味ぶっかけました
('A`)モソモソ……
('A`)うん。普通だ
771
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:04:31 ID:r9JIbIDYO
('A`)じゃがいもがゴロッと大きく
('A`)それがちょっと嬉しい
('A`)使われている米も、文句つけようもなくウマイ
('A`)たまにスプーンに乗る豚の細切れ肉が、ちょっと良い歯ごたえ……
('A`)甘味を添えるニンジンと玉ねぎも、地味だがしっかりと主張してきます
('A`)見事に調和が取れている。けど、大したことのない普通の味です
772
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:12:37 ID:r9JIbIDYO
('A`)……
('A`)さっきまで俺は、夜勤していた訳ですから
('A`)疲れているし、ウトウトしていたりもしますが
('A`)カレーはそんな俺にも徹底的に普通です。無慈悲な迄に普通
('A`)……
('A`)さっき、仕事から帰る時にね
('A`)部下二人が言い争いしていました
('A`)俺は、そんな二人に構わず、注意すらせず、退勤しました
('A`)そして一人、食堂でカレーを食っています
773
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:20:52 ID:r9JIbIDYO
('A`)俺は、カレーのルーではありません
('A`)仕事場というカレー皿の、部下という具材それぞれを繋ぎ、調和させるような
('A`)甘辛いルーではないのです
('A`)卑怯な気もします。無責任な気もしますが
('A`)俺は皿からこぼれた、らっきょうみたいなものです
('A`)俺ははっきり言って、らっきょうはカレーと相性が悪いと思うんです。個人的に
('A`)カレーは、至って普通の味です。美味しいけど、無情なまでに普通なのです
774
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:25:38 ID:r9JIbIDYO
('A`)朝のいさかいは、どちらが間違っているかは明白でした
('A`)俺はそれでも、仲裁もせずにそそくさと帰宅準備をし
('A`)「あとよろしく」と言い残して逃げました
('A`)そして、普通の味のカレーを食っています
('A`)まあまあ美味しいです。普通で
775
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:30:10 ID:r9JIbIDYO
('A`)1キロものカレーです
('A`)今日はもう、一日中なにも食わなくていいカロリーを摂取できます
('A`)食いおわったら、おうちに帰って寝るんだ
('A`)オナニーして。後は何にも考えないで
('A`)風呂も後回しにして、爆睡してやるんだ
('A`)高いびきかいてね
776
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:36:23 ID:r9JIbIDYO
('A`)普通って、いい事だと思うんですけど
('A`)やっぱ
('A`)めんどくさい
('A`)じゃないですか
777
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:42:36 ID:r9JIbIDYO
('A`)あっさり完食。俺の胃袋はどうなってるんだよ一体……
('A`)さて、トイレによって出すもん出して帰ろう……と思ったら
('A`)今使っているこのガラケーに着信がありました
('A`)……
('A`)仕方ない。行くか……
778
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:46:02 ID:r9JIbIDYO
('A`)やむを得ず、俺は向かうことにします
('A`)眠い目をこすり、くたびれた腰を上げ
('A`)「よっこらセックス」などと唸りながら
('A`)パチンコ屋の新装開店へ
779
:
同志名無しさん
:2014/12/16(火) 09:47:28 ID:r9JIbIDYO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)1キロカレーを食うようどすえ
終
死亡者・シラネ
780
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 18:13:14 ID:gbHPbQF2O
('A`)怪人のようです廃墟
( ・∀・)キ・ネ・マ( ・∀・)俳優の季節
781
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 18:30:55 ID:gbHPbQF2O
モララーは先月、72歳の誕生日を迎えた
( ・∀・)
見た目には若い体、顔
モララーを知らぬ者に、彼は30代だと紹介すれば誰も疑わない
……しかしそれは、メイク技術であり、たゆまぬトレーニングに依るものであり
モララー自身の心の持ちよう。俳優精神の賜物である
視力矯正、骨・筋肉増強剤……など部分的サイボーグ化
バランスが取れ、身体に良いカロリー多めのマズイ健康食
ただ維持するだけでも苦しい人生
( ・∀・)
彼、映画俳優モララーが
50年以上に渡る長い映画人生で
唯一自分に許してきた幸せは
愛する内縁の妻、デレとの静かで、ささやかな家庭生活だけだった
782
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 18:46:48 ID:gbHPbQF2O
( ・∀・)
モララーは、ほとんどどんな役にでも挑戦した
名優である。喜劇、悲劇、社会ドラマ、ホラー、アクション、時には女性役まで、見事にこなした事もある
( ・∀・)
ほとんど、と書いた
一つだけ彼が演じ切れなかった役がある
映画監督はリテイクの指示を出していない。モララーが自分の演技に納得が行かず
何度も何度も取り直しの要求をしたシーン
その役だけは、彼は演じる事ができなかった
映画自体は、問題のシーンをまるごとカットする事で上映され、それなりの評価を得た
( ・∀・)
しかし、モララーはその一作を未完成であると断じ
時間を見つけては何度もビデオを見直した
問題のシーンを入れた、完全版の完成を思わぬ日はなかった
783
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 19:09:35 ID:gbHPbQF2O
( ・∀・)「デレ。今日は随分と顔色がイイね」
モララーと相応に歳を重ねた内縁の妻デレは
不治の病に冒され、医者も手の施しようがないと言うので
モララーの屋敷のベッドで療養……いや、近いうちにくる別れの準備をしていた
ζ(^ー^*ζ「うふふ。そう見えます?でも、それは」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたに付いてらっしゃるメーキャップさんの技術がとっても素晴らしい。って事ですわ」
( ・∀・)「そうか、ドクにメイクしてもらったのか」
( ・∀・)「いやでもね?確かにドクはいい仕事をするけどさ」
( ・∀・)「何だか君は、いつもより晴れやかな顔をしている様に見えたんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「実は良いことを思い付いたんです。だからそれが顔に出ちゃったのかしらね?」
( ・∀・)「良いこと?なんだい?聞かせてくれよマイハニー」
ζ(゚ー゚*ζ「あの映画、一緒に見ませんか?」
( ・∀・)「え?あれ、というと?」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたが未完成だと言って聞かない、あの映画ですよ」
(;・∀・)「あれか……ま、いいよ。ブンにこの部屋にビデオを持ってこさせよう」
784
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 19:32:19 ID:gbHPbQF2O
( ・∀・)「……」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
二人は仲むつまじく手をつないで、そのまま最後まで静かに映画を鑑賞した
( ・∀・)「……」
ζ(゚ー゚*ζ「あなた。私はこの映画、好きですよ」
( ・∀・)「ありがとう。そう言ってくれるのは素直に嬉しい」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、あなたはこの映画を完成させたいと。未完成だと仰いますわね」
( ・∀・)「……僕の大事なシーンが丸ごとカットされているからね」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたは、良い人だから……あまりにも優しい人だから」
ζ(゚ー゚*ζ「そのシーンは演じられないのですわ」
( ・∀・)「演技について長年考えて来たけどね。ついにこんな歳になっても、演じるすべは見つからなかったよ」
ふと、デレはモララーの思いもよらない事を語り出す
ζ(゚ー゚*ζ「ごめんなさい。あなた」
ζ(゚ー゚*ζ「私も一人でこの映画を何度も見ました。その度にブンにはご苦労をかけましたけどw」
ζ(゚ー゚*ζ「そうしているうちに、私があなたの俳優のお仕事の邪魔をしていた。と気付きましたの」
(;・∀・)「どういう事だい?マイハニー?」
(;・∀・)「僕は、静かな幸せをくれた君に感謝こそすれ、邪魔されたなんて思った事は一度もないよ?」
785
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 19:57:32 ID:gbHPbQF2O
ζ(゚ー゚*ζ「……」
ζ(゚ー゚*ζ「あなた。窓を開けてくださらないかしら」
デレは厚手のカーテンに遮られた窓を見る
( ・∀・)「空気が冷たいから少しだけだよ。体に良くない」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう」
モララーは窓を開ける
冷たいが清々しい風に乗って、曲が聞こえてくる
モララーが俳優業に忙殺され、忘れてすらいた季節
( ・∀・)「クリスマスソングか……寒くなったとは思ってたけど、もうそんな時期だったか」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたはここずっとハコ(劇場)にこもりっきりでしたでしょ?無理ありませんわ」
(*・∀・)「ああ。君へのクリスマスプレゼントを考える楽しみができたよ。ありがとう」
ζ(゚ー゚*ζ「あら。今から考えるんですか?私はあなたへのプレゼントをもう決めてありますのに」
( ・∀・)「いやぁ申し訳ないwじゃあ約束だ。僕は君にとびきり素敵なプレゼントをする」
ζ(゚ー゚;ζゴホゴホ「期待してますわ」
咳き込むデレを見て、モララーは窓をそっと閉め
デレの背をさする
( ・∀・)ノシ サスサス「君の体が良くなったら、長めの休暇を取って……」
ζ(゚ー゚;ζ「……」
( ・∀・)「どこか暖かいところに旅行に行こう」
( ・∀・)「もちろんクリスマスプレゼントとは別に。ね」
ζ( ー *ζ「ありがとうございます……あなた」
786
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 20:17:48 ID:gbHPbQF2O
デレをベッドに寝かしつけ、モララーは自室に戻る
ひどく不味いが飲み慣れたプロテイン茶を啜りながら
( −∀−)cU
デレが言っていた「私があなたの演技を邪魔している」という言葉について考えを巡らせる
( ・∀・)「神に誓って、僕はデレを愛している」
( ・∀・)「邪魔などと思った事は一度もない」
( ・∀・)cU「なのにデレは僕に引け目を感じている……のか」
( ・∀・)「デレも、最早自分の病が治ることはないと知っている様子だから」
( ・∀・)「寝たきりのまま成すべきもなくただある自分。に絶望しての言葉なのか……」
( ・∀・)cU「僕は」
( ・∀・)「君が居てくれさえすればいい。それで充分幸せなんだ」
( ・∀・)「ずっと君と一緒に。最後まで一緒に居る為なら」
( ・∀・)「俳優の仕事なんて廃業したっていい」
モララーはまだ、デレの言葉の真意を掴みかねていたが
その真意がどうであれ
永遠にこの想いは変わらぬ、変えぬと誓った
787
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 20:38:00 ID:gbHPbQF2O
クリスマスイブ
モララーもその夜だけは一切の仕事もトレーニングもキャンセルし
デレと二人ささやかなパーティーをする為に
大きなプレゼントの箱を抱え、自宅に戻った
( ^ω^)「旦那様。お帰りなさいませお」
( ・∀・)「やあブン。すまないね。こんな日まで」
( ^ω^)「お食事のご用意は済んでますお。旦那様」
( ・∀・)「ありがとう。君の料理は一流だ。期待しておくよ」
( ^ω^)「旦那様はいつもは栄養食ばかりですから、今日は腕をふるいましたお!」
( ・∀・)「さ、君も自宅で家族とパーティーがあるんだろう?気をつけて帰りたまえ」
( ^ω^)「はいですお。では旦那様。よいクリスマスイブを!」
( ・∀・)「君もね」
( ^ω^)ノシ
気のいい使用人兼料理人のブンは
いつも以上の笑顔で自宅へと帰っていく
なるほど
キッチンからは、食欲をそそるいい香りが漂ってくる
彼は本当に僕らに良くしてくれている
いずれ、ボーナスも考えよう
788
:
同志名無しさん
:2014/12/20(土) 20:41:11 ID:gbHPbQF2O
**お詫び**
**大変申し訳ありません……**
**ついうっかりageてしまいましたので**
**ある程度sageるまで投下を自粛します**
789
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 01:39:25 ID:OL/1Vxy.O
〜中略〜
ζ( ー *ζゴホゴホ「さああなた。ラストシーンです」
(;・∀・)「デレ……」
ζ(^ー゚;ζ「一発撮りよ。ヘマなんか許さないから……」
デレは震える手でモララーに拳銃を渡す
(;・∀・)「僕にできる訳がない。こんな……」
ζ( ー *ζ「あなたは、名優……何でも、できるわ」
そう促されても、モララーには演じられない。演じてはならない
モララーの目からは涙が溢れ、頬を伝う
ζ( ー *ζ「私を、あなたの足を引っ張ってただけの、つまらない女にはしないで……」
ζ( ー *ζ「一発で、決めてね」
¬(;∀; )「無理だよ」
ζ( ー *ζ「もう、モルヒネが切れるころなの……そうしたら、私」
ζ(;ー;*ζ「きっと酷く苦しむから……楽にしてくれなかったあなたを恨んでしまうかもしれない……」
790
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 01:44:46 ID:OL/1Vxy.O
¬(;∀; )「……」
¬(;∀; )「弾は、2発だよ?デレ」
ζ(;ー;*ζ「おばかさんね……」
〜中略〜
791
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 01:49:08 ID:OL/1Vxy.O
ずっと君と一緒に
最後まで一緒に居る為なら
俳優の仕事なんて廃業したっていい
792
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 01:54:59 ID:OL/1Vxy.O
ラスト・シーン
映画は完成したのか
モララーは俳優たりえたのか
デレは笑って逝けたのか
その判断は……
映画を見た貴方達の感性に、委ねる他は無い
793
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 01:57:23 ID:OL/1Vxy.O
('A`)怪人のようです
( ・∀・)キ・ネ・マ( ・∀・)俳優の季節
終
死亡者・?
794
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 01:59:07 ID:OL/1Vxy.O
ヒント
〜中略〜
795
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 02:29:00 ID:OL/1Vxy.O
('A`)怪人のようです廃墟
('A`) 主人公。のようです
796
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 02:41:54 ID:OL/1Vxy.O
高校に入りたての頃の話だ
俺は初めてできた彼女に舞い上がり。しかし何も為すこともなく
甘い夢を見続けていた空っぽな男
そんな無能、無価値な俺を見透かした彼女の心は、とうに俺から離れている
どこかよそよそしい彼女の態度に、薄ら気付いていながらも
それを認めたくない俺は……
どうにか間をつなぎ止めたく思い
彼女をデートに誘った
('A`)「映画、見に行こうよ」
797
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 02:50:50 ID:OL/1Vxy.O
('A`)「日曜日、駅前の、あの像の前で待ってるから」
何時に?何の映画を見る?……のかは、どうでも良かった
ただ、彼女をつなぎ止めるきっかけが欲しかったのだ。だから、口から勝手に言葉が出たのだ
空っぽ人間の言葉が
彼女の都合すら聞けない、余裕のない空ろな言葉
当然
(-、-トソン「行きませんよ?」
当たり前のように、当たり前の答えが帰ってきた
798
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 02:54:08 ID:OL/1Vxy.O
('A`)「待って、いるから」
(゚、゚トソン「行きませんよ」
('A`)「……でも待ってる、から」
799
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 06:13:31 ID:OL/1Vxy.O
俺はクズだが、嘘つきではなかったので
800
:
同志名無しさん
:2015/01/02(金) 06:19:42 ID:OL/1Vxy.O
('A`)「……」
('A`)「……」
(;'A`)「……」
丸2日は頑張ったんだが
( A )
('A`)「腹へったな……」
('A`)「帰ろう……」
801
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 07:10:19 ID:vAP5gBTsO
彼女の為にいつまでも待つ俺、格好いい
**約束が成立してすらいない**
それはちっとも彼女の為になってない
**自己満足だけ**
何にもしていない
**するべき事は他にあった**
なぜ俺はこんな事をしたのか
802
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 07:19:17 ID:vAP5gBTsO
答え選択
1・恋愛の主人公になりたかった
2・実は彼女の事はたいして好きでもなかった
3・変わった事をしてみたかった
4・お前の言う通りだった
803
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 08:42:19 ID:KjVt3POM0
4.とある事件のアリバイ作りをしたかった。
804
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 10:28:02 ID:vAP5gBTsO
('A`)「……」
俺は主人公だ
俺のドラマの不幸な主人公だ
彼女が待ち合わせ場所に来なかったのにはちゃんと訳があり、仕方がなかった
彼女の家が謎の爆発によって派手に吹き飛んでしまっていた
(警察はガス爆発の連鎖?なんだそりゃ?と断定した)
彼女の家の跡地で俺は泣いた
人目を憚らず、取材に来たテレビカメラや警察の前で
大声で慟哭してみせた
俺、今、超格好いい
まさに主人公だ
805
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 10:38:22 ID:vAP5gBTsO
(;A;)「あの時、彼女が俺のデートの誘いにOKしてくれてれば、来てくれていたら」
(;A;)「彼女だけは事故に巻き込まれずに助かったかもしれないのに……っ」
(#'A`)「俺はこんな俺を許せない!何かできたはずの俺が、何もできなかった俺が許せないっす!」
マスコミは不幸な彼女と不幸な俺をこぞって取り上げ
天に向かって慟哭する俺の写真が、各社週刊誌の表紙に使われた
俺は主人公だ
806
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 10:46:01 ID:vAP5gBTsO
この件をテーマにして
小説が書かれ、テレビドラマが作られたが
俺は満足しなかった
このくらいの事件、悲劇はよくある事だ
まだ俺という主人公は輝き足りない
俺はもっと、悲しい主人公にならねば
807
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 10:52:41 ID:vAP5gBTsO
世間には事故として片付けられたこの話を
俺は一人、追及した
ガス爆発を引き起こした原因を突き止めるのは簡単だった
何故って俺は主人公だから
その証拠と犯人を示す事でもって警察の無能を糾弾し
マスコミに更なるセンセーションを巻き上げ
テレビドラマ放映と小説連載を中止に追い込んだ
808
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 11:06:54 ID:vAP5gBTsO
今俺は、とある国でニュースを見ている
日本中で、日々俺の予告通りに起きていく爆発事件の様子……
('A`)「ああ、俺はなんて不幸なんだ」
('A`)「あの連続爆発事件を止められるのは俺だけなのに」
('A`)「国に帰れば捕まってしまう」
(;'A`)「ああ、どうしたらいいんだ……」
あ、忘れずに連絡しとこう
('A`)】「あ、明日は渋谷、明後日は仙台と青森です」
('A`)】「確か200箇所位仕掛けましたんで、今年はお祭りですよ」
電話を切り
俺の悲しい祭りを想う
俺は主人公だ
809
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 11:11:19 ID:vAP5gBTsO
彼女を失い
信用を失い
憎しみを買い
帰る国を無くし
日々起きる悲劇を食い止められぬ己を呪い
なんて可哀想な俺
最高の主人公だ
俺は主人公だ
810
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 11:19:13 ID:vAP5gBTsO
('A`)「……」
金はテレビ局やら週刊誌やらから沢山貰たので
この国でならば死ぬまで遊んで暮らせる
('A`)「退屈だなあ」
(;A;)「退屈だ。不幸だなあ」
811
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 11:22:21 ID:vAP5gBTsO
('A`)「そうだ。暇だしせっかくだから」
812
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 11:23:17 ID:vAP5gBTsO
**もう一度恋愛ドラマの主人公になろう**
813
:
同志名無しさん
:2015/01/03(土) 11:24:44 ID:vAP5gBTsO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`) 主人公。のようです
終
死亡者・多数
814
:
同志名無しさん
:2015/01/04(日) 21:28:41 ID:8eHppOtkO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`) TRPG(とある)儲(しんじゃ)の妄想主義(シュール・レアリズム)のようです
815
:
同志名無しさん
:2015/01/04(日) 21:50:56 ID:8eHppOtkO
君は街で聞いた、胡散臭い噂をあてにするしかないほどに困窮している
金は無いししばらく飯も食っていない
これでは近い内に野垂れ死ぬか
もしくは君の商売道具の剣……唯一の金目のモノ……を手放して、パンに変えるしかない
空きっ腹を抱え、街外れにある塔までは来てみたものの
本当に噂通りにこの塔にお宝はあるのだろうか?
人が住んでいる様子どころか
外壁には蔦が張り、入り口のドアは錆び付いていて
開けようものなら嫌な軋みを立てるだろうと見てとれる
すでに察しているかもしれないが、君は冒険家崩れのチンピラである
戦士と言うには腕が悪く、冒険者と言うには要領があまりにも悪いため
常にど貧乏であり、単なるフーテンとも言う
('A`)「ま、この塔の噂が本当だとしてもだ」
('A`)「ドアは何年も開けられていないようだから、宝を守るモンスターもいないはず」
('A`)「ドアの他には入り口はないようだから、モンスターも入れない。はず」
816
:
同志名無しさん
:2015/01/04(日) 22:07:49 ID:8eHppOtkO
('A`)「一応ぐるりと塔の周りを確認しておくか」
しかし君はボンクラ冒険家なので、ダイスロールに成功しない
('A`)「なにもなし。と」
君はとりあえずドアノブに近づく
('A`)「ノックするか?多分だれも居ないだろうけど」
コンコン
ノックするも塔内から反応はない
('A`)「だよな。なら入ってみるしかない」
しかし君はボンクラ冒険家なので、鍵が掛かっているとは思い付かない
当たり前だ。鍵が掛かっていなければ、誰でも自由に入れたわけで
そうなら塔の宝なんて君よりよほどまともな冒険家がとっくに持ち去っているだろう
そんな当たり前の事にすら、君はボンクラなのでダイスロールに成功しないのだ
ガチャガチャ……
('A`)「開かない……鍵掛かってるのか」
('A`)「ドアに体当たりしてぶち破るか?街で針金でも貰ってきて鍵穴をイタズラしてみるか?」
('A`)「他に何かアイディアは……」
しかしもちろん君はバカなので、アイディアのダイスロールなど成功しない
817
:
同志名無しさん
:2015/01/04(日) 22:26:52 ID:8eHppOtkO
('A`)「体当たり……」
は、止めておこう
栄養失調で弱りきった君は、それでなくても結構虚弱体質であり
つまらないケガをするだけだろう
('A`)「街で針金でも貰ってくるか」
君はとぼとぼと街へ戻る
しかし針金を手に入れる為金物屋に行った処で、金はまるっきりないので
針金すら買えないだろう
酒場に行って情報を得るにしたって、酒代も払えない
というか、金がないので街の中に君のいる場所はろくにないので
やむを得ず公園のベンチにへたりこむように座り
砂場で遊んでいる幼女らのパンチラをぼんやりと眺めながらため息をつく
('A`)ハア
パトロール中の街の警備兵が不審な君に気付いて近づいてくる
君は不細工なので、魅力のダイスロールなど成功するわけがない
(;'A`)「違うっす!俺、そういうんじゃないっす!」
飯を食っていない君は、逃走のダイスロールには成功せず
こってり絞られた上、唯一の所持品である剣を危険物として取り上げられる
(;'A`)「そんな殺生な……」
818
:
同志名無しさん
:2015/01/04(日) 22:48:34 ID:8eHppOtkO
(;'A`)「腹減った……」
警備兵から解放された君は、トラブルを避けるため街の裏通りにさまよい込んだ
レストランの裏手
ゴミ箱から良い匂いがしたので、中を確認
ツイていることには、食いかけのピザらしき汚物を発見!
(*'A`)「地獄に仏とはこのことか!」
しかしそれをカッ拐わんとする野良猫が横合いから出現
(#'A`)「おのれ魔獣め!ピザらしき汚物は渡さぬ!」
などと啖呵をきり、戦闘状態に
先攻はピザらしき汚物に近い君だ
腰の剣の威力をばいざみせん!
しかし剣は既に取り上げられていた!
(;'A`)「あ、ちょ……」
ミス!
魔獣(猫)の電光石火のひっかき!
バリバリ!君は1のダメージを受けた!
(;Aミ)「いでででで!」
魔獣(猫)の連続攻撃!
魔獣(猫)は、ピザらしき汚物をひったくり、逃げ去った!
経験値を0得た
金を0得た
819
:
同志名無しさん
:2015/01/09(金) 03:12:16 ID:Ic4kNUAcO
>>1
です
しばらくTR儲休止します
創作板とはかかわり合いがないので思い付きスレ濫立等の迷惑行為をする予定はありません
このスレは削除依頼しましたが放棄しないので不安を抱いて眠れ
820
:
同志名無しさん
:2015/01/09(金) 21:47:40 ID:yYoDm4mU0
うお覗くのに間隔あいてたうちにそんなことになってたか
もっとこまめに覗きたいんだが創作すら覗かない俺はこのスレがお気に入りなんでいつでも待ってるぜ
あ。最後のやつネタの鮮度がハナから腐ってるから!
821
:
同志名無しさん
:2015/01/10(土) 22:24:45 ID:CRDbrpeEO
('A`)怪人のようです廃墟
( ∀゚キ)グレイブディガー
822
:
同志名無しさん
:2015/01/10(土) 22:50:34 ID:CRDbrpeEO
「カタコンベ」という単語がある
その意味を最も分かりやすく訳したとすれば
「地下墓地」になるだろうか
宗教的、民族的な見地に立てばその訳は安直過ぎるとの意見もあろう
しかし
そこ、それが「地下墓地」であるというだけで充分な輩がいる
この話は、墓荒しで得た品を売り払って生計を立てている
( ∀゚キ;)「どういうこった?砂漠にお宝を埋めて来いってのは?」
グレイブディガーの話である
( ∀゚キ;)「なぜそんな事をさせるんだ?」
(#゚;;-゚)「そこまで説明しなきゃ、仕事は受けられないのかしら?ミスタースカンピン?」
( ∀゚キ;)「いや、やるぜ。やらせてもらうよ。手間もかからんし簡単な仕事だからな」
823
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 03:18:07 ID:Asx8xpJAO
2013.12.15
遺跡には、学者や金儲けの私人や盗掘人の集団が集まり
そこにあると信じる知的、物的な宝を得んと
日々しのぎを削っている
夢のない話だが、こうした宝探しの勝者は大抵盗掘人である
彼ら盗掘人は、遺跡そのものやまつわる歴史は尊重しないやり方で
ただ宝だけを求めるからだ
遺跡にダイナマイトで穴をあける。偽物を売り付ける。デマを流す……
等といった
文化的、考古学的見地に立つ者ができない、してはならない事も
欲望に従って平然と行えるからだ
そんな盗掘人達にも一応の規律や序列はあり
いわゆる組合(ギルド)を形成している
さて。
盗掘人組合最下級、ヒラの掘削人夫でしかも流れ者のハインドは
五人長でぃに呼び出され、奇妙な命令を受けていた
824
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 03:21:34 ID:Asx8xpJAO
**この話はフィクションであり**
**実在する個人、団体、名称とは関係ありません**
**おわかり?**
825
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 03:34:59 ID:Asx8xpJAO
もうじきクリスマスだ
(#゚;;-゚)「ミスター。あなたはサンタクロースがいると信じていて?」
( ∀-キ)「いんや?俺はガキの頃から神すら信じていねえ」
(#゚;;-゚)「そう。夢がないのね」
( ∀゚キ)「俺なんかに何の用だい?」
(#゚;;-゚)「あなたに、サンタクロースになってもらおうと思ってね」
┐( ∀-キ)┌「馬鹿馬鹿しいぜ……」
(#゚;;-゚)「これはビジネスの話よ。報酬はちゃんとでるし、難しくはないわ」
826
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 03:54:29 ID:Asx8xpJAO
( ∀゚キ)「仕事?何をすりゃいいんだい?」
( ∀゚キ)「赤い馬鹿服を来てトナカイの引くソリに乗るのかい?」
(#゚;;-゚)「ある砂漠の……一企業が所有する土地に穴を掘って、そこにクリスマスプレゼントを埋めてくる……それだけよ」
( ∀゚キ)「ふうん?盗掘人の俺に、宝を探す為に穴を掘るんじゃなく、ゴミを他人様の敷地に不法投棄するために掘れってのかい」
(#゚;;-゚)「ゴミじゃないわ。クリスマスプレゼント……宝物よ」
( ∀゚キ)「土地の所有者には了解を取って……ねえよな?」
(#゚;;-゚)「向こうからの依頼よ。了解は必要ないわ」
( ∀゚キ)「へえ。そりゃあ話が早くていいな」
(#゚;;-゚)「頼むわよ?ミスター」
(#゚;;-゚)「結果次第ではかなり大きな金が動くわ。もちろん私達へもね」
( ∀-キ)「……りょーかい。ボス」
827
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 04:25:52 ID:Asx8xpJAO
2013.12.20
( ∀゚キ)ノシ「よー!夢を運ぶトナカイ運送だぜ!」
俺は
五人長が手配した赤い大型ダンプに、小型のユンボと大量の黒いゴミ袋に詰めたプレゼント?を積んで
埋設予定地にやってきた
プレゼントの中身が何なのかはシラネ。どうせヤバいものなんだろうから関わる気も知る気も起きない
だだっ広い砂漠のほんの一角
埋設予定地には一応バリケードとゲートが設けられていて
関係者以外立ち入り禁止の表示もある
俺は詰所で眠そうにしている警備員にパスを見せ
特に咎められもせず現場に入る
( ∀゚キ)「この現場敷地の何処に……別にどこでもいいのか」
ユンボを操って、適当な位置で掘削を始める
一時間程で掘った穴に小便を垂れ、シケモクで一服した後
黒いゴミ袋を一つ一つ投棄していく
ゴミ袋はなかなかの重量であり
面倒になった俺は、ダンプの荷台を立たせ、穴に向かって一気に放り込んで始末をつける事にした
ドザザザザザ……
雪崩れのように穴に吸い込まれていくプレゼント達
( ∀゚キ*)「楽チン楽チン。と」
ビニール袋が破れ、幾つか中身がこぼれ落ちていたので
それをヒョイとつまみ上げて見れば
828
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 04:35:35 ID:Asx8xpJAO
( ∀゚キ;)「ゲームソフト……だな。こりゃ」
かなりレトロな家庭用ゲーム機のソフトだ
ファミコンと同時期か、それより前か……
しかし、対応するハード名は俺は聞いたことがないものだ
( ∀゚キ)「懐かしいね。ガキの頃はよくやったもんだ。こんな感じのゲーム」
( ∀゚キ)「このパッケージイラストは何だっけ?昔映画か何かで見たような気もするが……まいいか」
穴に蹴り落とし、埋設作業を再開する
( ∀゚キ)「ゲームね……確かにクリスマスプレゼントっぽいが」
( ∀゚キ)「こんな古臭いゲーム、今のガキにゃ合わないだろうな」
829
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 09:33:08 ID:oraB4NrI0
おわかりでやんす
830
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 19:53:43 ID:Asx8xpJAO
2013.12.28
( ∀゚キ)】「お仕事は何の問題もなく終了したぜ。今からそちらへ帰る処だ」
俺は五人長に任務終了報告をした
『お疲れさま。プレゼントの中身は見た?』
( ∀゚キ)】「ああ。いけなかったかい?」
『いえ、べつに構わないわ』
『ただ忠告しておくけど』
( ∀゚キ)】「あん?」
『この件は早めに忘れなさい。プレゼントの事も、埋め立てた場所も』
( ∀゚キ)】「なぜだ?俺はただ古いゲームソフトを埋めたってだけだぜ?」
『かけた魔法が消えてしまうから』
( ∀゚キ;)】
俺には五人長の言葉の意味が分からなかったが
『報酬は明日までに規定の50%増しで振り込むわ』
『さらにあなたがこの件に対して余計なことをしなければ、一年、いえ、半年以内には10万ドルをボーナスとして支払う予定よ』
( ∀-キ*)】「俺は忘れっぽい質さ」
『フフッ。それを聞いて安心したわ』
831
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 20:04:32 ID:Asx8xpJAO
金の話さえキッチリしてもらえば、つまらない仕事など忘れてやる。それが俺だ
あの古ぼけたゲームが何故あの砂漠に大量に埋められたのか
そんな事は、俺には関係がない。興味もない
電話を切り
次の仕事……墓荒しの……に思いを切り換える
( ∀-キ)「たしか、次は日本の古墳だったな……」
また明日からも穴を掘らされる
盗掘人組合の、いや、その背後にいる黒幕の意図の通りに
歴史を贋の新発見で歪める為にだ
832
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 20:26:20 ID:Asx8xpJAO
2014.4.X
新聞にある記事が掲載された
**ゲームの墓場、発見さる!**
**都市伝説とされていたゲームの墓場が実在!そこから百万本にいたる伝説のク*ゲー**
**「A.T.」が埋められていた!**
**今回発掘された「A.T.」は現在、ネットオークション等でゲームでは考えられぬ超高値で取り引きされており……**
**「A.T.」は、その昔、ユーザーよりそのあまりのできの悪さにリコールが多発……**
**結果として老舗ゲーム会社ハタリ社を経営破綻させたという曰く付きのク*ゲーで……**
( ∀-キ)「ふう……ん」
俺は新聞を読みながら、あの仕事のカラクリを理解した
**『ハタリショック』の元凶となり、ゲームの墓場に埋められたという「A.T.」が、今回大量に発掘、発見された事により**
**ハタリ社は『ハタリショック』で被った経済的損失をほぼ埋め合わせる程の利益を……**
( ∀-キ)「……」
俺は新聞を放り捨て
ポケットから一つのゲームソフトカートリッジを取り出す
( ∀-キ)「キシシ……」
833
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 20:41:17 ID:Asx8xpJAO
( ∀゚キ)
俺はつい、プレゼントの袋から溢れた一個について報告し忘れていた
仕方ないだろ?俺は忘れっぽいのさ
( ∀゚キ)「……キシシ」
これが今、一個7万だそうだ
ハードがなきゃ
ソフトは動かないけれど
もうしばらく埋めときゃ、いずれはクフ王のピラミッドに並ぶお宝に化けるのかもな
ハードがなきゃ
ソフト は 動かな い けれ ど
( ∀ キ)
834
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 20:45:07 ID:Asx8xpJAO
>>832
ミス
**都市伝説とされていたゲームの墓場が実在!そこから百万本にいたる伝説のク*ゲー**
修正
**都市伝説とされていたゲームの墓場が実在!そこには百万本にいたる伝説のク*ゲー**
835
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 20:48:15 ID:Asx8xpJAO
('A`)怪人のようです廃墟
( ∀゚キ)グレイブディガー
( ∀ キ)「俺の掘っているこの遺跡は、俺の墓って訳か」
836
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 20:50:28 ID:Asx8xpJAO
遺跡の入り口が不自然な崩落によって塞がれ
俺はそう、悟らされた
837
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 20:51:53 ID:Asx8xpJAO
('A`)怪人のようです廃墟
( ∀゚キ)グレイブディガー
終
死亡者・1
838
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 21:00:08 ID:Asx8xpJAO
**ほれ、そこは段差だ。危ねぇぜ?**
**ミスター・スペランカーさんよ**
**……キシシ……**
839
:
同志名無しさん
:2015/01/11(日) 21:07:38 ID:Asx8xpJAO
参考・アタ*ショック
840
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 18:35:53 ID:.WEk5yMgO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)現実逃避世界王者決定戦
841
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 18:44:57 ID:.WEk5yMgO
('A`)「お前ら暇だろ?そしてダメ人間だろ?」
('A`)「愚痴を言え。先着2名様の愚痴に対して俺が勝敗の判定をしてやる」
('A`)「一体誰が最低なダメな愚痴野郎か!愚痴王か!」
('A`)「そろそろ決める時期じゃねえか?」
('A`)「俺は真面目な愚痴を求めている。ネタなんか要らん」
('A`)「次のレスに対戦の一例を挙げよう」
842
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 18:56:39 ID:.WEk5yMgO
(1'A`)「歩くのマンドクセ。だれか俺にどこでもドアをくれ」
(2'A`)「俺はコノウソホントを一気飲みする覚悟がある」
('A`)「このドラえもん秘密道具を欲しがる二人の場合、どちらの愚痴が勝ちか分かるか?」
('A`)「1だ。何故なら」
('A`)「欲しがるばかりで自分ではちっとも動こうとしていないからだ」
('A`)「これが愚痴というものよ」
('A`)「多分コノウソホントの方が色々でき、柔軟性に富んだ意見だが」
('A`)「1の愚痴はそういう考えすら放棄した、真の愚痴なのよ。わかる?わからない?お願いだから死んで?」
('A`)「じゃ、始めるか。次のレスとその次のレスに愚痴を書いていってみろ」
('A`)「いざ尋常に……勝負……」
('A`)「始め!」
843
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 19:01:15 ID:.WEk5yMgO
(1'A`)と言うか「来世は虫になりたい」
844
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 19:02:25 ID:.WEk5yMgO
>>843
ミス修正マンドクセ
(1'A`)と言うか俺「来世は虫になりたい」
845
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 19:16:11 ID:0yE.T7k60
去年末に父親が死んで、別件で恋人とも別れた
心機一転引っ越してみたら新居三日目に水道が壊れて蛇口を捻れば噴水状態
パッキン買いにいこうと自転車に乗ったらサドルが折れてて座れず
水道が直る頃には玄関の扉が閉まらず、今は鍵すらかからない
これ全部実話なんだがどーしろっつーんだ俺に
846
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 19:31:38 ID:.WEk5yMgO
(*'A`)「
>>844
対
>>845
の白熱した勝負……しかし」
(*'A`)「ドラマチック無様男
>>845
に集まる同情という名の力!」
(*'A`)「力!力!力!みんなの想いが
>>845
に集まり、それは渦をなすッッッ!」
(#'A`)「判定ィィィッ!!」
847
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 19:42:18 ID:.WEk5yMgO
(#'A`)「勝者は!」
(#'A`)「
>>844
!!」
(#'A`)「何故か!?理由はこうだ!」
(#'A`)「
>>845
は一見不幸なようだが、よく読めば」
(#'A`)「去年までは親も彼女もあり、自転車も壊れておらず引っ越しの必要すらなかったリアみつるである!!」
(#'A`)「誰がリア充自慢しろと言った!死ね!」
(#'A`)「俺の同情を買えると思うなよ?俺は馴れ合いが大ッ嫌いなんだ!」
(#'A`)「お前が失ったモノなんぞ、俺だってとうに失ってる若しくは初めからないわ!」
848
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 19:49:04 ID:0yE.T7k60
おまえwwww
849
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 19:49:42 ID:.WEk5yMgO
('A`)「どうしろだぁ?その怒りや悲しみをバネに何かブーン系でも書けば?」
('A`)「俺と同じに、死んだように愚痴ばかり言って生きるのもいいな」
('A`)「そうしたら俺の足元ぐらいには立てるんじゃねえか?」
('A`)「みっともねえから、まんまの話で同情買うありきたりなスレとかは立てんなよ?」
850
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 21:05:38 ID:.WEk5yMgO
('A`)「と、まあこんな具合」
('A`)「次のレスとその次のレスには強すぎる俺は参加しないので」
('A`)「お前らザコ愚痴闘士の無様な戦いを高み(低み)から判定したり指をくわえたりする審判になってやる」
(*'A`)「さあ戦え!」
851
:
同志名無しさん
:2015/01/14(水) 23:53:18 ID:Muk7sYG60
ダルいからなんもしたくない
誰かタダで世話してくれ
むしろ金くれ
852
:
同志名無しさん
:2015/01/15(木) 00:24:31 ID:zj30kzL60
愚痴るほどの元気がねえ……
853
:
同志名無しさん
:2015/12/06(日) 11:22:36 ID:OlJ8ijGw0
人と話すのがすごい怖い
嫌われてないのはわかってるけど好かれもしないのが辛い
それでもへらへらと明るく振る舞うのが板についてて今更根暗にもなれない
854
:
同志名無しさん
:2015/12/11(金) 03:10:58 ID:.1SZFXJgO
( ∀-キ)「ドクオはいねえぞ?審判なんてかったるいってとっくに帰ったぜ?」
( ∀-キ)「……」
( ∀=キ)「……」
( ∀=キ)「せっかくだから、俺が代わりになんか言ってやるか」
( ∀゚キ)「そうさな……」
855
:
同志名無しさん
:2015/12/11(金) 03:23:00 ID:.1SZFXJgO
( ∀゚キ)「俺はただの通りすがりだ。この無気力バトル?のルールを知らねえんで適当に言うからな?」
( ∀゚キ)「あとな?俺が思うに……たぶん」
( ∀゚キ)「ここに書いた三人は、何も書いてない他の奴らに負けてるんじゃねえかな?」
( ∀゚キ)「書いてない奴らこそ、やる気無しなわけだろ?帰っちまったドクオ含めてよ」
856
:
同志名無しさん
:2015/12/11(金) 03:38:04 ID:.1SZFXJgO
( ∀゚キ)「
>>851
と
>>852
はそのまま死んだらいいんじゃねえかな?」
( ∀゚キ)「別に助けに来たわけじゃねえぞ俺ぁ。メンドくせえ」
( ∀゚キ)「
>>853
は誉められたがりのかまってちゃんか」
( ∀゚キ)「おめぇさんは他人から嫌われてないと思ってんのか?いいや嫌われてるから安心すんな」
( ∀゚キ)「総評」
( ∀゚キ)『それでも、生きて行かざるを得ない』
( ∀゚キ)ノシ「さて、帰るか」
857
:
同志名無しさん
:2015/12/11(金) 03:41:21 ID:.1SZFXJgO
('A`)怪人のようです廃墟
('A`)現実逃避世界王者決定戦
終
死亡者・?
858
:
同志名無しさん
:2016/02/26(金) 00:14:51 ID:FTst3BX.O
>>240
859
:
同志名無しさん
:2016/07/15(金) 03:33:53 ID:8qnTrZ4gO
从 ゚∀从怪人のようです廃墟
从 ゚∀从 夢幻獄
860
:
同志名無しさん
:2016/07/15(金) 04:13:31 ID:8qnTrZ4gO
从 ゚∀从「ではないか?と思ってはいたんだがね」
こちら帝都の謁見の間
人払いをしたこの場にいるのは
見目麗しき万勝武帝
ハインリッヒ皇帝陛下と
_
( ゚∀゚)「何のこったい?」
立派な眉毛と立派なガタイ
騎士ともつかぬ痩せ包丁ともつかぬ
飼い犬稼業の「ジョウ」でござんす
从 ゚∀从「我が騎士団を含むあまたの追っ手を振り切り、または返り討ちにしつつの長きに渡る逃亡……こんな事は、どう考えても常人には不可能だ」
_
( ゚∀゚)「確かにな。俺様も奴と対峙して感じたけど、なんつうか……奴には実力もあるが、それ以上にすげえ悪運がついてる。って感じがした」
从 -∀从「……そういう者の存在を認めたくはないんだが、彼は生き延びている……だから」
_
( ゚∀゚)(……)
从 ゚∀从「どうやっても私達には彼が殺せないのなら、やり方を変えよう」
陛下の言葉の意味する所は
愚かな犬には理解の外で
で、ござんすが
_
( -∀-)(皇帝ハイン……アンタ)
_
( ゚∀゚)(イヤぁな目して……ゲスな痩せ包丁みてえだぜ……)
861
:
同志名無しさん
:2016/07/15(金) 04:27:27 ID:8qnTrZ4gO
从 ゚∀从「長岡君。彼を誘き出してくれないか?なに、戦う必要はない」
_
( ゚∀゚)「俺はジョウ……ですぜ?ハイン皇帝陛下。アンタの飼い犬の……な」
_
( ゚∀゚)「長岡って痩せ包丁はとっくに死んだ。そうだろ?」
_
( ゚∀゚)「それならただ、命令すればいい」
从 ゚∀从「フフフ……そうだな」
862
:
同志名無しさん
:2016/07/15(金) 04:37:13 ID:8qnTrZ4gO
皇帝陛下の命を受け
城を背にする飼い犬「ジョウ」
一人残りし陛下の指は
分厚い本のページを捲りやす
「死にたくないのなら、死ねないようにしてやるさ……」
863
:
同志名無しさん
:2016/07/15(金) 04:42:47 ID:8qnTrZ4gO
「イモータル……なんてのは」
「死ぬより苦しいんだって事を教えてあげるよ……」
「フフ……フハハハハ!!」
864
:
同志名無しさん
:2016/07/15(金) 04:52:32 ID:8qnTrZ4gO
怪人のようです
夢幻獄
から、あちらの
ただ漂う……です
に続く
865
:
同志名無しさん
:2016/09/19(月) 00:44:19 ID:YO11cG6w0
( ∀-キ;)「出ねえな……」
( ∀-キ;)「鉄のブーメランって、コンヌで出たんじゃなかったっけな?」
( ∀-キ)「もう一ヶ月だぜ?話が進まねえじゃねえかぃ……」
866
:
同志名無しさん
:2016/09/19(月) 00:46:55 ID:YO11cG6w0
悪い……sage忘れた……
ポンコツだな。俺
867
:
同志名無しさん
:2016/09/28(水) 00:07:27 ID:NfOwEyDA0
oi おい。 あんただったのか、今から読み始めなきゃ
868
:
同志名無しさん
:2018/09/11(火) 08:10:43 ID:pNEiKCtk0
それは…ちんこだった
…ちんこだったのか…?
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