('A`)怪人のようです - 1400691930

1：同志名無しさん：2014/05/22(木) 02:05:30 ID:OdCDLix2O: どうやらうちの倉庫に忍び込んで
変わったイタズラをしていった奴がいたようだ

壁面に大きくぶちまけられた赤い塗料。おそらくはバケツ一杯分くらい

それは生臭い匂いで、ペンキではなく血であると分かる

('A`) 「コスタバワーでも来たのかな？」

俺は久しぶりに、本当に久しぶりに微笑った

('A`) 「面白いな。これは」

110番なんかするものか
この件を、髄まで楽しませてもらおう
2：同志名無しさん：2014/05/22(木) 02:08:34 ID:OdCDLix2O: ('A`)怪人のようです

一話目

('A`)怪人デュラハンのようです
3：同志名無しさん：2014/05/22(木) 02:21:41 ID:OdCDLix2O: 推理を始めよう

まずはだ

('A`)「何でうちの倉庫で、壁に血をぶちまけたのか？」

('A`)9m 「お前、考えてみろよ」

うちの倉庫は、オモチャみたいなものだが南京錠がかけられていた
鍵は俺しか持っていない
しかし錠は壊されてはいず、あたかも鍵で開けて入ったかのようにきれいに外されていた

('A`)9m 「お前だよお前。見てんだろ？」

('A`) 「何でうちの倉庫で、「怪人デュラハン」がこんな事をしたのか」

('A`) 「答えてみろよ」
4：同志名無しさん：2014/05/22(木) 07:40:10 ID:OdCDLix2O: 俺には家族はいない。一人ぼっち

四年前両親が事故で亡くなってから、その遺産で生きている
遺産は、俺一人なら働かなくても食っていける程はあったので……

働きたくないから働かないでいたら、人に関わらなくもなっていき

そうこうしてたら感情が薄らいだ

('A`)「ウスライダーって昭和ライダーだっけ？平成だっけ？」

('A`)「くっだらねぇ」

確かにくっだらねぇ
5：同志名無しさん：2014/05/22(木) 08:13:27 ID:OdCDLix2O: そんなわけで

俺が通報しないとすれば、倉庫に南京錠をかけ直して澄ました顔していれば
この件は事件にならない。誰も知り得ない

('A`)「バケツ一杯分の生き血を集めたって訳で、つまり相当に頭のイカれた奴なんだろうな」

壁にぶちまけられた生き血は見ようによっては、前衛的、芸術的絵画のようでもあり
……いや、ないな

('A`)「……」

俺はその生き血を、指で少し擦ってみた

('A`)「変だぞ？まだあんまり凝固していない」

('A`)「このアートが出来てからそんなに時間がたってないって事なのか」
6：同志名無しさん：2014/05/22(木) 08:47:16 ID:OdCDLix2O: 足元を見やる

埃だらけの床だが、俺の足跡しかついていない
それが何だか当たり前のような気がした。何も当たり前じゃない状況ではあるのに

('A`)「さすがにそんなイージーな手掛かりは残ってないか」

何でか、「怪人デュラハン」を過大評価したくなる
そういう、不可解さ、不気味さを持っていて欲しいという奇妙な望みが湧いてくる

('A`)「荒らされた形跡は……ないな」

パッと見だが、壁のアートを除けば何も被害はないようだ
じっくり調べれば、何かが分かってくるかも知れないが……

とりあえず、倉庫の中には農作業用具やら、スコップやらが置かれているが
今のところそれらに不自然な点はない
盗んで売り払ってもたいした金にはならないから、「怪人デュラハン」は物には興味湧かなかったのか。それとも……
7：同志名無しさん：2014/05/22(木) 09:01:43 ID:OdCDLix2O: ふと思い至る

何故「怪人デュラハン」は、南京錠を閉めずに去っていったのか？と

('A`)「再度来る時、面倒なく入る為か？」

('A`)「誰かに、具体的には俺にこのアートを見せる為、か？」

('A`)「どちらにしても、警察に通報され易くなるというリスクは増すが……」

いいぞいいぞ。奇怪であればあるほど面白い

('A`)「あるいは「怪人デュラハン」にはこの件を通報されないという確信がある……とかか？」

もう少し詳しく考え、調べてみよう
8：同志名無しさん：2014/05/22(木) 09:19:54 ID:OdCDLix2O: ちなみに

何故俺がこの生き血のアートを見て、犯人を「怪人デュラハン」と仮称することにしたか、というと

生き血を壁にぶちまけるという行為が
「デュラハン」という精霊のやらかす伝承とそっくりだったからだ

俺って結構博識だろ？ファンタジーオタクなもんでね

首のない馬「コスタバワー」に跨がる首のない騎士。それが「デュラハン」

この「デュラハン」。血を溜めたバケツを常備しているらしく
夜に現れては民家の戸口にそのバケツの中身をぶちまけマーキングして去って行く

で、そのマーキングは家の誰かの、近い将来の死を予告するものだという

('A`)「って事は、俺は近いうちに死ぬ。って訳か」

俺は元々貧相な顔色だが、そうは見えても体が弱い訳でもなく
むしろ元気いっぱいなんで、死ぬ予定は特にない

('A`)「つまりこれは、俺を殺す。って予告か」
9：同志名無しさん：2014/05/22(木) 09:46:43 ID:OdCDLix2O: 俺は一旦倉庫を出る事にした

何。たいした理由ではない。腹が減ったからだ
キッチンにカップ麺の買い置きがあったはずだ

俺でも「怪人デュラハン」でもない誰かが倉庫に入ったら、それはもう面倒な事になるのは間違いないので
「南京錠をしっかりとかけ戸締りを確認してから」キッチンに向かった
10：同志名無しさん：2014/05/22(木) 09:50:11 ID:OdCDLix2O: 一話目終了

死亡者 1
11：同志名無しさん：2014/05/23(金) 01:53:59 ID:cJlb7aYI0: ほう
特撮＋推理物か？　期待
12：同志名無しさん：2014/05/26(月) 23:53:00 ID:IQ0nEK820: 期待してるからな！
毎日見て回る作品増えた
13：同志名無しさん：2014/05/31(土) 01:02:59 ID:NcxHg2nQO: ('A`)「こりゃあいよいよもっておかしい」

キッチンの戸棚からカップ麺を取り出すつもりが
俺が取り出したのは、なぜか血のしたたる生首だった

('A`)「どうなってんの？これ」

かっ開いた目、でろりと伸び出た舌
女の首だ。知り合いのだ
具体的には、近所の女子高生のものだ

(;'A`)ζ(ﾟτﾟ*ζ

何かのまちがいで、生首がまだ生きているとしたら
面と向かっているのに、挨拶もしないのは失礼だと思ったので

(;'A`)「こ、こんにちは」ζ(ﾟτﾟ*ζ

挨拶してみた
14：同志名無しさん：2014/05/31(土) 01:15:41 ID:NcxHg2nQO: 俺はいわゆる引きこもりだから、しばらくまともに他人と話なんかしていない

人と会話する。俺にはそのプレッシャーはなかなかにきつい
うまいことなんてもともと言えないのに
うまいこと言おうとするから、かえってしどろもどろになる

ζ(ﾟτﾟ*ζ「……」

だがそんな心配はいらなかった
紛れもなく当たり前に、生首は死んでいて
挨拶を必要とはしないようだった

('A`)「あーよかった。緊張しなくて済むか」

なにも良くはない

気を取り直し、戸棚からカップ麺を取り出し
それを挟んで生首を差し向かいにテーブルについた

('A`)「いろいろ考えたり、したりするべき事はあるけれども」

ζ(ﾟτﾟ*ζ

('A`)「先ずは腹ごしらえ。だと思います。ので」

　　　川
('A`)ﾉ□　ζ(ﾟτﾟ*ζ

('A`)「いただきます」
15：同志名無しさん：2014/05/31(土) 01:27:52 ID:NcxHg2nQO: ('A`)「げぷ」ζ(ﾟτﾟ*ζ

食べ終わった
食べ終わってしまった
ということは多分、生首とか「怪人デュラハン」について考えなきゃならない。ということだ

明らかに殺人死体遺棄事件だが、俺は警察に通報しない
なぜって、警察と話しなきゃならないじゃないか面倒くさい

その代わり、にはならないが、俺がこの面白い状況に
なんらかの結末とか結論とかを見いだしてやろう

('A`)「かわいい子だよな。だらしなく舌出してるけど」

ζ(ﾟτﾟ*ζ

('A`)「さて。そんでは」

('A`)「調べてみるとしますかね。いろいろと」
16：同志名無しさん：2014/06/01(日) 21:41:26 ID:DC3FwzEM0: うまく言えないんだが　わくわくする
17：同志名無しさん：2014/06/02(月) 02:16:36 ID:GS1oORQ2O: ('A`)「……」ζ(ﾟτﾟ*ζ

うまく言えないんだが、今の俺の頭の中には
不思議な霞というか、もやのようなものがかかっていて
思考がなんだがすごく変だ

その霞のせいでか、危機感も薄い
間違いなく今すぐここから逃げ出したほうがいいと思わなくはないのに

だが薄い危機感ごときは、この状況が楽しくてたまらない気持ちに塗り潰されていく
正直に言えば、危機感は時々明滅するようになくなったりしている。ようだ
18：同志名無しさん：2014/06/02(月) 02:28:09 ID:GS1oORQ2O: ('A`)「とりあえず……」

1.俺は生首をよく観察してみることにした

2.俺はもう一度、倉庫に向かい、今度は内部をきっちり調べてみることにした

3.俺は自室のPCで、デュラハンの伝承についてくわしく調べることにした

4.キッチン付近に何かしら他の痕跡がないか、探してみることにした

5.俺はお前の指示に従ってみることにした
19：同志名無しさん：2014/06/02(月) 13:39:44 ID:GS1oORQ2O: ('A`)「くっほ……」

変な吐息を漏らした
呼吸のリズムが普段より速い

精神的に参っているのか。俺は

この件の結論はなかなか出ないだろうので、心の安定も同じだけ先になりそうだ
俺が殺されることによる平穏を除けば……だが

('A`)「まずいな。これは。解決までの間になんらかの代償行為が必要かもな」

ζ(ﾟτﾟ*ζ

例えば爆睡。例えばドカ喰い。例えば暴飲。例えば自慰……

('A`)「……」
20：同志名無しさん：2014/06/02(月) 16:52:11 ID:6zx9G7v.0: これ番号指定するってことか？
それなら１　違うならスルーしてくれ
21：同志名無しさん：2014/06/02(月) 19:20:16 ID:GS1oORQ2O: 俺は生首を手に取り、じっくり調べてみることにした

('A`)ﾉζ(ﾟτﾟ*ζ

まず分かったのは、その切り口の手際から、生首が一刀の元に落とされたのではなさそうだということ

('A`)「後ろから派手に斬り込まれているようだが」

('A`)「うなじから喉元までで一度刃を止めたようだな。そこから首と胴を切り離すために、再度斬りなおしている」

('A`)「……」ζ(ﾟτﾟ*ζ

この仕事は間違いなく手練れによるものだ
この娘が抵抗したなら、切り口が汚なくなっていたり、恐怖が顔にはりついているはずだが、それがない

凶器はナタよりは大きな刃物。自然に考えると、刀？

('A`)「刀？おかしいな。娘に刀を見せずにこんな切れ味を出せるものなのか？」

('A`)「娘が刀を見たら、そりゃ逃げるなり恐怖で叫んだりするよな」

('A`)「後ろから忍び足で近付き、斬りかかった？」

ζ(ﾟτﾟ*ζ

('A`)「いや、まてよ」

「怪人デュラハン」は、「見えない刀」を使って娘に悟られずに斬った。とは考えられないか

('A`)「あるいは」

娘は「怪人デュラハン」の刀を見た上で、あえて斬られた。という事はあり得ないのか？

1.俺は更に注意深く生首を調べてみることにした

2.俺は生首が腐らないように冷蔵庫にしまい、倉庫に向かってみることにした

3.俺は生首が腐らないように冷蔵庫にしまい、PCで「怪人デュラハン」や「見えない刀？」について調べてみることにした

4.俺はキッチンを良く調べてみることにした

5.俺はお前の指示に従ってみることにした
22：同志名無しさん：2014/06/02(月) 19:40:06 ID:fvN0MPkk0: ２－
23：同志名無しさん：2014/06/02(月) 19:46:18 ID:GS1oORQ2O: 妙だ

激しく嫌な予感がし、そして一瞬でその予感は消え失せる

この状況下でその頻度が次第に少なくなっている事がすでにおかしいが、
俺の息はあがっていく一方で、多分脈もおかしいのに

何も恐ろしくはなく、むしろ楽しく
そして、なぜが冷静なのだ

('A`)「狂ってきてるな。だんだんと」

ζ(ﾟτﾟ*ζ

('A`)「タイムリミットも、俺の肉体のリミットも、精神のリミットも」

('A`)「どれも振り切ってしまえば「がめおべら」って事だな」

ふと、
誰かが俺の状態をチェックしていて、それによって俺の生き死にを管理されているのではないか？などと考える

('A`)「やはり、俺は狂ってきている」

なんとか、しなければ

だんだんと、おかしくなるだろう
24：同志名無しさん：2014/06/02(月) 19:56:41 ID:GS1oORQ2O: ('A`)「なんてこった……」

俺は生首を冷蔵庫に納めてあの倉庫へ移動……しようとはした

('A`)「いやまさかこれは、いや、でも、あるっちゃあるかこういうケースも」

……ねえよ

('A`)「……」(ﾟτﾟﾄｿﾝ

('A`)ﾉｼﾊﾞﾀﾝ

冷蔵庫の野菜室に、キャベツ大のキャベツじゃないものが……はっきり言って
別の生首があったのは気のせいだから

俺は冷蔵庫に、娘の生首をしまおうとして冷蔵庫の扉を

('A`)「……」(ﾟτﾟﾄｿﾝ

('A`)ﾉｼﾊﾞﾀﾝ

いや、ドクオーあなた疲れてるのよ

憑かれては、いるようだった
25：同志名無しさん：2014/06/02(月) 20:04:45 ID:GS1oORQ2O: 二話目終了

死亡者２
26：同志名無しさん：2014/06/02(月) 20:26:22 ID:GS1oORQ2O: 俺はキッチンにあったスーパーのチラシをひっ掴み、裏に書きなぐった

(#'A`)Φ

何者かにより心にかけられた感情のロック
その錠を破らねば、その内容は書けない気がして、怒りを無理に引きずり出した

「もし、お前がこのメモを見つけたらその時すでに俺はもう死んでいるだろう」

「悪いけどお前にすべてを託すが、お前ももう死んでいるかもしれないな！ザマアみろ！」

ちなみに俺は北斗神拳継承者ではない

('A`)

ドサリ

＊＊ドクオは疲労で倒れました＊＊

＊＊１２時間経過します＊＊
27：同志名無しさん：2014/06/02(月) 20:46:13 ID:GS1oORQ2O: 三話目終了

死亡者２
28：同志名無しさん：2014/06/02(月) 20:54:31 ID:GS1oORQ2O: ('A`)怪人のようです

四話目

(,,ﾟДﾟ)「怪人目抜き鬼」のようです
29：同志名無しさん：2014/06/02(月) 21:22:48 ID:GS1oORQ2O: (,,ﾟДﾟ)「よ！しぃ。具合はどうだい？」

(*ﾟーﾟ)「んー。すごくいいよ？ギコ君が来てくれたから」

(,,ﾟДﾟ)「またおみやげを買ってきたからな？しっかり食って、早く治そうな？」

病院の一室

ベッドにいるのはしぃと呼ばれる娘
すぐに気づく事だが、どうやらしぃは盲目
病室に入ってきた男、ギコの方を見てはいるが、視点は合っていない

(*ﾟーﾟ)「うー。おみやげは嬉しいんだけどね？いつもの奴でしょ？」

なにやら不満げなしぃ

(,,ﾟДﾟ)「わがまま言うなよ。目に言いそうだから、わざわざ探してきたんだぞ」
30：同志名無しさん：2014/06/02(月) 21:37:27 ID:GS1oORQ2O: (*ﾟーﾟ)「だってぇ……おいしくないんだもん。あれ」

(,,ﾟДﾟ)「そっか。せめて俺がうまく料理できればいいんだがなぁ」

しぃは、大好きなギコをちょっと困らせてみたかっただけなのだが
ギコは大げさにしょげてしまった

そのギコを「見て」しぃは取り繕うように言った

(*ﾟーﾟ)「ごめん！嘘！ギコ君の気持ち、本当にありがたいよ！」

(*ﾟーﾟ)「ギコ君の優しい気持ちが、きっとわたしの目を治してくれるよ！」

ギコは単純な男のようだ
そんな言葉で簡単に機嫌を良くして

(,,ﾟДﾟ)「よし。じゃあ、いつものように俺が食べさせてやる」

(,,ﾟДﾟ)「はい、あーん」

(*ﾟーﾟ)「　　」

しぃの選択

1.「あ～ん」して食べる
2.「やっぱり後で食べるよ」と断る
3.お前の指示に従う
31：同志名無しさん：2014/06/02(月) 22:07:40 ID:wRXEqR7Q0: 2
32：同志名無しさん：2014/06/02(月) 22:16:23 ID:2UFhzav60: (;*ﾟーﾟ)「あ、あの、ね？」

ギコがフォークに突き刺し、しぃに差し出したそれを「見て」
しぃはベッドの中で後退る

(;*ﾟーﾟ)「あ、やっぱり、後で食べる……お腹、いっぱいだし」

(,,ﾟДﾟ)「ほう？後で。か」

ギコは妙に静かだ

(;*ﾟーﾟ)「あの、ちょっと、ギコ君？お願いがあるんだけど」

(,,ﾟДﾟ)「なんだ？」

ギコは機械のように、静かだ

(;*ﾟーﾟ)「せ、先生を呼んで来て欲しいの。ちょっと、なんだか気分が悪くなっちゃって」
33：同志名無しさん：2014/06/02(月) 22:18:19 ID:GS1oORQ2O: ギコはひたすら静かに、言った

(,,ﾟДﾟ)「先生は、これない」
34：同志名無しさん：2014/06/02(月) 22:39:49 ID:GS1oORQ2O: 四話目終了

死亡者４
35：同志名無しさん：2014/06/02(月) 22:42:56 ID:GS1oORQ2O: ＊＊ギコは死亡しました＊＊

＊＊しぃは気絶しています＊＊

＊＊１２時間経過します＊＊
36：同志名無しさん：2014/06/02(月) 23:28:11 ID:YeDxQJ3c0: ｗｋｔｋ
37：同志名無しさん：2014/06/03(火) 01:03:42 ID:ur.SgqF20: わからんが、わからないことに興味を惹かれる
38：同志名無しさん：2014/06/07(土) 01:02:21 ID:0z5qntc2O: ('A`)怪人のようです

五話目

( ,,＾Д＾)金庫に棲む怪人のようです
39：同志名無しさん：2014/06/07(土) 16:44:40 ID:0z5qntc2O: ( ,,＾Д＾)「……」

起きて半畳、寝て一畳
天下取っても二合半

所詮人間、そんなもの……

( ,,＾Д＾)「……何言ってやんでぇ」

空気穴って訳ではないが
小さなネジ穴がポツポツと開いているので、窒息はしないだろう。が……

( ,,＾Д＾)「……おばんですなぁ皆さん」

( ,,＾Д＾)「今俺ぁ、宇宙一間抜けな状態でやしてね」

( ,,＾Д＾)「これ以上の赤っ恥は、そうそうありゃしませんや」

タカラはペンライトで辺りを確認する

真っ暗な、およそ1.5m立方の部屋の内部である事が分かる
タカラの目の前には、うず高く積まれた札束

出口は、タカラの後ろにあるが
40：同志名無しさん：2014/06/07(土) 16:59:35 ID:0z5qntc2O: お察しあろうか？

タカラは、ある富豪の屋敷に忍び込み
手際よく金庫の鍵を開けたまでは良かったが

中にあった予想以上の大金につい舞い上がり、両手を叩いて大喜び
つまり、金庫の扉から手を離してしまった結果

自然に閉まる構造の、金庫の重い扉にケツを押され

( ,,＾Д＾)ゞ「泥棒が自分で檻に入っちゃあ世話ねえやこりゃ！」

憐れ金庫の住人になってしまったのである

一応、内部からエマージェンシーハンドルを回してみたが

( ,,＾Д＾)「さっき開けるとき、外から壊してたってオチつきｗｗｗｗ参ったねこりゃこりゃｗｗｗ」
41：同志名無しさん：2014/06/07(土) 17:15:51 ID:0z5qntc2O: ( ,,＾Д＾)「ｗｗｗｗ一生の不覚たあこの事だぁねｗｗ」

大金目の前天下取ったり！
と、間抜けなネズミが米喰ってチュウ！

あ、チュウ！チュウ！チュウ！

( ,,＾Д＾)「お父さんが呼んでもお母さんが呼んでも……って」

( ,,＾Д＾)「誰かが助けに来るわけもなく」

( ,,＾Д＾)「来たら確定で警察ざたな訳でｗｗｗｗ」

( ,,＾Д＾)「ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

( ,,；Д；)「俺、おわた……」
42：同志名無しさん：2014/06/07(土) 17:24:06 ID:0z5qntc2O: (こうなりゃやけくそだ

このままじゃ飢え死にするしかねえんだから
もうおもいっきり、この状況を楽しんでやらあ！)

とばかりに、タカラは暴挙に出るのだった

( ,,；Д；)「ｗｗｗｗｗ」

それは
43：同志名無しさん：2014/06/07(土) 17:30:43 ID:0z5qntc2O: (#,,＾Д＾)

俺はアタッマにきたので……

1.今の状況の動画をスマホで取って、投稿サイトにUpすることにした

2.2ちゃんねるに「金持ちの家に忍び込んだら金庫から出られなくなったけど質問ある？」とスレを建てた

3.スマホで警察に助けを求めた

4.家人に大声で助けを求めた

5.お前の指示に従ってみることにした
44：同志名無しさん：2014/06/07(土) 18:56:30 ID:St6H2s.g0: ２
45：同志名無しさん：2014/06/07(土) 19:35:43 ID:0z5qntc2O: 金持ちの家に忍び込んだら金庫から出られなくなったけど質問ある？(5)

1 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:06:18.00 ID:takara120
特定されない範囲で答えるｗｗｗｗていうか特定ｗｗｗしてｗｗｗｗｗ助けｗｗｗｗてｗｗｗ

2 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:07:21.40 ID:C07unr600
kwsk

3 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:09:00.83 ID:takara120
金目当てに忍び込んだら、うっかりしてでかい金庫の扉から手を離して閉まったｗｗｗ閉じ込められたｗｗｗｗ俺ｵﾜﾀ

4 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:10:37.83 ID:Gak51ra1d0
通報しませんでした

5 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:11:47.00 ID:takara120
通報してｗくｗｗｗれｗｗｗそれか助けれｗｗたｗｗｗｗのｗｗｗｗむ
46：同志名無しさん：2014/06/07(土) 19:49:52 ID:0z5qntc2O: 6 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:12:17.23 ID:defaGGa520
どこだよ？

7 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:14:31.89 ID:takara120
>>7
○×市△町、でかい屋敷……とだけｗｗｗ

8 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:16:17.00 ID:defaGGa520
把握した

9 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:20:00.39 ID:takara120
>>8
救出班ｗｗｗはやくｗｗｗはやくｗｗｗｗ

10 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:22:57.10 ID:defaGGa520
>>9
外からは開くんだな？金庫？

11 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:24:04.30 ID:takara120
>>10
レバーを下げれば開くはず！
47：同志名無しさん：2014/06/07(土) 19:57:29 ID:0z5qntc2O: ＊＊指定されたページまたはファイルが存在しません＊＊

なんだかおかしくなったが

13 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 19:30:52.30 ID:defaGGa520
>>1

報酬は

お前の血か

首か

心臓な
48：同志名無しさん：2014/06/07(土) 20:20:54 ID:0z5qntc2O: 30分も過ぎた頃には、タカラはすっかり冷静になっていた

( ,,＾Д＾)「まあ、あんな書き込みはあったが来るわけねえわな。誰も釣られねえよ」

( ,,＾Д＾)「……」

じたばたしたところで仕方ない
タカラはお縄を頂戴するのを承知で
家人に大声で助けを求める覚悟を決めた

( ,,＾Д＾)「あーあ。明日の朝刊の一番のネタだな。きっと」

( ,,＾Д＾)「しゃーねえ。せえーの！」

しかし次の瞬間
その家に響き渡ったのは、
タカラの声ではな

か

っ

た
49：同志名無しさん：2014/06/07(土) 20:27:26 ID:0z5qntc2O: 「ぎゃああああああああああああああああああああああ！！」

「た、助けてえええええええええええ！」

「あぎいいいいいいいいいい！ひいいいぃ！！」

(;,,＾Д＾)「な、な？」

(;,,＾Д＾)「悲鳴？何故！？この家の人間のか？」

タカラにはわからない
金庫の外を確認する事はできない
50：同志名無しさん：2014/06/07(土) 20:30:57 ID:0z5qntc2O: そしてしばらくして

金庫が外から開けられ

そいつはタカラに言った

「みつけた」

(;,,＾Д＾)「……」
51：同志名無しさん：2014/06/07(土) 20:36:10 ID:0z5qntc2O: 二週間後

警察の手によりこじ開けられた金庫の中には
餓死した中年男の死体があった

その中年男は、なぜ助けを呼ぼうとせずそのまま餓死を選んだのか

警察には、判らなかった
52：同志名無しさん：2014/06/07(土) 20:41:50 ID:0z5qntc2O: 五話目終了

死亡者５
53：同志名無しさん：2014/06/07(土) 20:43:03 ID:0z5qntc2O: ＊＊二週間、経過します＊＊
54：同志名無しさん：2014/06/07(土) 21:43:14 ID:0z5qntc2O: ('A`)怪人のようです

六話目

(,,ﾟДﾟ)かいじんみたいだよ
55：同志名無しさん：2014/06/07(土) 22:19:09 ID:0z5qntc2O: ひどい事件だった

「被害者は、おそらく尖った棒で突き殺されたものと思われます」

とは鑑識の意見。さらにこうも言う

「腹部を一突き……ですね。そこから大量の血が流れ出たと思われます。この傷を見て下さい」

( ﾟдﾟ)「丸い傷跡……？どういう凶器が考えられる？」

鑑識は言う

「例えば、馬鹿馬鹿しい話ではありますが」

「竹槍。とか」

( ﾟдﾟ)「竹槍？バカな。今は戦時中じゃないんだぞ」

「ええ。もちろん。ですが」

「この傷から、一番想像しやすいのは竹槍と」

( ﾟдﾟ)「……」

(,,ﾟДﾟ)～♪
56：同志名無しさん：2014/06/07(土) 22:50:21 ID:0z5qntc2O: バリケードを潜り、少年が一人、現場を通り抜けようとしているのに気が付いた

( ﾟдﾟ )「あ、ぼうず。ここは立ち入り禁止だぞ」

声をかけてみたが

(,,ﾟДﾟ)「……うるさいなあ」

すばしっこく走り去って行った

( ﾟдﾟ)「ちっ。ガキめ」

全く、猫みたいにすばしっこい奴だった
57：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:01:13 ID:79DRqMPEO: 数日後

次の被害者は、後頸部への裂傷

妙なガラス片が見事に延髄を切り裂き、その上……

( ﾟдﾟ )「毒？」

「ええ。トリカブトの」

( ﾟдﾟ )「念の入った事だな……」

ガラス片は、後頸部を切り裂いた時に砕けたと見え
細かな破片が、肩などにも突きささっている

( ﾟдﾟ )「凶器は、毒を詰めたビールビンか何かか？」

「いえ。おそらく」

「ガラスの板を手裏剣のように投げつけたもの。かと」

( ﾟдﾟ)「……手裏剣？」

「はい」

(,,ﾟДﾟ)ﾉ■

(,,ﾟДﾟ)ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ
58：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:09:30 ID:79DRqMPEO: ( ﾟдﾟ )「あのガキ……確かこの間……」

竹槍事件の時にも見かけた少年だ。間違いない

現場に隣合わせた空き地、土管が積まれたその上に腰掛け
うまそうに醤油せんべいにかじりついている

(,,ﾟДﾟ)ﾉ■

(,,ﾟДﾟ)ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

( ﾟдﾟ )「おい、ぼうず」

(,,ﾟДﾟ)「何？おっさん」

口の悪いガキだこと
59：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:25:07 ID:79DRqMPEO: ( ﾟдﾟ )「この間も会ったよな？」

(,,ﾟДﾟ)「そうだっけ？俺はおっさんなんか知らないぞ」

( ﾟдﾟ )「現場を走り抜けて行ったじゃないか。しっかり覚えてるぞ」

(,,ﾟДﾟ)「何言ってんの？俺は知らないっての」

何故この少年はしらばっくれようとするのか
それは、二つの事件に関与しているから。何かを隠そうとしているから。としか考えられない

「ミルナさん」

鑑識に声を掛けられてちょっと目を離した
その一瞬の隙に

少年はまるで
幻のようにかき消えてしまった
60：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:29:24 ID:aQ2hfw760: ああ、何か繋がってきたな
61：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:32:47 ID:79DRqMPEO: 俺は何故か漠然と

( ﾟдﾟ )(次の事件は……)

1.凶器が鈎爪なのではないかと思った

2.俺らがガキの頃、よく工作で作った釘ナイフを打ち込む、朧気な犯人の姿を想像した

3.お前が言う通りだと思った
62：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:43:52 ID:aQ2hfw760: 2
63：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:58:35 ID:79DRqMPEO: 俺は早速、自宅のガレージへと向かい

そこで携帯を取り出すと、ブックマークしてある小説サイトを開き
そこに投稿されている、とあるつまらない小説を読んで

ぽつりと一人ごちた

( ﾟдﾟ)「釘ナイフ……なるほど……これは簡単に作れるな」

( ﾟдﾟ)「ｸｸｸ」

ガレージには、血塗れのステンレスパイプが転がっている
64：同志名無しさん：2014/06/08(日) 00:59:40 ID:79DRqMPEO: 六話目終了

死亡者７
65：同志名無しさん：2014/06/08(日) 01:07:53 ID:79DRqMPEO: ＊＊一日、経過します＊＊

＊＊ミルナは、笑っています＊＊
66：同志名無しさん：2014/06/11(水) 17:00:03 ID:eyoZRTzA0: こりゃあ某国で活動してる「同盟」の仕業ですね。間違いない
67：同志名無しさん：2014/06/12(木) 16:15:30 ID:k3HLiAOQO: ('A`)怪人のようです

七話目

(´･ω･`)「薔薇色のカチューシャ～翼なき冒険主義」のようです
68：同志名無しさん：2014/06/12(木) 16:23:12 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)♪「り～んご～の花ほころび」

ショボンは暗く、寒い部屋で一人
ロシア民謡を唄っている

(´･ω･`)♪「川面に霞立ち……」

＊＊君なき里にも＊＊

＊＊春は、忍び寄りぬ＊＊
69：同志名無しさん：2014/06/12(木) 20:12:56 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)「……」

ショボンはよくわかっていた
自分が、何者かに踊らされているだけだということを

(´･ω･`)「だからといって」

そう。だからといって、この哀しみや怒りを消す方法は他にはない

他にないからやる

(´･ω･`)「……すべてから善悪を取り除く」

(´･ω･`)「思想を置き去りにし、純粋なれ暴力……！」

冷静さを持ち続けている阿片づけの脳

元軍人としてでなく
仇討ちでもなく
正義など掲げず
幸せなど求めず
理性なき怪物のように

正体不明の怪人のように
70：同志名無しさん：2014/06/12(木) 20:24:52 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)「せんそう、だ」

(´･ω･`)「それにはやはり人が要る。できるだけ多くの兵隊が」

(´･ω･`)「どんな兵隊を集めようかな」

スラムあたりで金で頬を叩くか、銃で脅せば人は集まるだろうが
それではいつか簡単に寝返る
一時的な捨てゴマとしてしか使えない
可能な限り、ショボンと道を同じくする反社会的人物を集めたい

(´･ω･`)「……」

一人ではうまく考えがまとまらないので
気分転換に、散歩に出かけてみることにした

ちょっと農園の方に行ってみようかな
71：同志名無しさん：2014/06/12(木) 20:34:47 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)「……」

農園へと続く道を歩く

ふと、道端に咲く、季節外れの
それでいて美しく赤い一厘の野バラが目に止まる

(´･ω･`)「……」

農園まではもう少しある
バラがこんな道端に、しかも季節外れで咲いているのは不自然である

(´･ω･`)「君ははぐれているつもりなのかい？」

ショボンは野バラに声をかける

(´･ω･`)「誰かが、何らかの理由で君をここに植えた。と考える方が自然だ」

(´･ω･`)「でも、だからといって」

そう。だからといって

(´･ω･`)「君には生きる権利があり、美しく咲く権利がある……」

(´･ω･`)「僕も君と同じように、生きていくしかない」

(´･ω･`)「僕らしく咲き誇る為に」
72：同志名無しさん：2014/06/12(木) 20:46:21 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)「君はいつか誰かに摘まれて、花瓶に挿されるのかい？」

でも

(´･ω･`)「僕は、真っ赤なカチューシャになる」

(´･ω･`)「僕は花を咲かせられないかも知れないが」

(´･ω･`)「僕のトゲはスターリンの、いや」

(´･ω･`)「この国の高官全ての頭から、環のように血を流させる」

(´･ω･`)「そんな真っ赤なカチューシャになる……なりたい」

「詩人だねぇ？」

ふいに声をかけられ、ショボンは振りかえる

いつの間にかそこには青い車が止まっており
ヘラヘラと笑う男がショボンを見ている
73：同志名無しさん：2014/06/12(木) 20:57:57 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)「君は誰だい？」

ヘラヘラと笑う男は答える

「配達人かな」

(´･ω･`)「その青い車で？普通乗用車じゃないの？」

配達人ではなかろう。そう思いながらショボンはあえて男に会わせて話す

「配達人になりたいと思ってな。ショボン。あんたの」

(´･ω･`)「？」

「俺はあんたというトゲを、この国中にばらまくんだ」

「この青い車でな」

(´･ω･`)「……」

ヘラヘラと笑う男は、口の端を大きく歪め、言った

「運転手は、いりませんか？」
74：同志名無しさん：2014/06/12(木) 21:09:06 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)「……」

ショボンは笑う男に対して

1.懐からトカレフを抜き、男に向けて無言で一発発砲した

2.一言「よろしく」と告げた

3.「散歩に同行しないかい」と誘った

4.「失せろ」と追い払った

5.お前の言う通りにしてみた
75：同志名無しさん：2014/06/12(木) 22:02:44 ID:Qf.xC2n.0: 2.一言「よろしく」と告げた
76：同志名無しさん：2014/06/12(木) 22:15:46 ID:k3HLiAOQO: 「甘くねぇか？」

男はニヤニヤと笑いながら、ショボンに言う

「俺が誰だか知らないんだろう？なのに、簡単に信用するのか？」

(´･ω･`)「賭けだよ。最初のね」

ショボンの敵は、共産党員全てなのだから
この先、おそらく読めない事態ばかり起こるはず
そのたびに、命懸けのギャンブルに勝たねばならないのだ

(´･ω･`)「今、党に騙されているようではとてもとても」

(´･ω･`)「ここはまず、勝っておく」

ショボンはこのギャンブルを勝ちだと言い切る

「俺が裏切るとは？」

(´･ω･`)「ありえるが、君が僕を裏切る気になったその時は」

(´･ω･`)「僕はもう、この世にはいないだろうね」

男にはショボンの思惑全てを理解することはできなかったが
77：同志名無しさん：2014/06/12(木) 22:23:59 ID:k3HLiAOQO: 「あんたはかのラスプーチンより面白いようだな……」

「乗ったぜ」

「よろしくショボン。ただし」

(´･ω･`)「……」

「俺は運転手しかできないぜ？それでもいいかい？」

(´･ω･`)「それはどうやら嘘だね」

(´･ω･`)「君は、上等な悪態をつくことができるじゃないか」

ショボンは小さく笑い
男は頭を掻く

(´･ω･`)「あと、結構用意周到なようだね。小心者と言うより、用心深いのか」

「ばれてんのかよｗｗ」
78：同志名無しさん：2014/06/12(木) 22:31:17 ID:k3HLiAOQO: 男はやはり笑いながら
上着をはだけさせると、胸元に仕込んだ鉄板を地面に落とす

「西部劇であったんだ。胸に鉄板を隠しておいて、決闘に向かうガンマンの話」

(´･ω･`)「ﾌﾌﾌ……」

「あんたに撃たれたら、不死身をアピールして再度取り入るつもりだったんだが」

「ばれてちゃ仕方ねえわ」

(´･ω･`)「いや、バレてはなかったよ」

男は初めて笑うのを止め、問うた

「何？カマかけやがったのか？」
79：同志名無しさん：2014/06/12(木) 22:43:10 ID:k3HLiAOQO: (´･ω･`)「テロリストには、資格がある」

(´･ω･`)「何かを隠して僕に接触する。仲間になる奴には、その位には用心深くあって欲しいと思っただけさ」

「……」

(´･ω･`)「その何かが身を守る鉄板なら、君を信じる気になれる」

「……」

(´･ω･`)「もし君が党員なら、隠しているものは鉄板じゃなく」

「自爆してお前を始末する為の、手榴弾だなｗ」

(´･ω･`)「……」

男は苦笑いしながら、それでも右手を差し出す

「カッ飛ばすぜ？党員の足の下を」

ショボンは握手を受け

(´･ω･`)「よろしく。同志」

ニコリと笑った
80：同志名無しさん：2014/06/12(木) 23:09:30 ID:k3HLiAOQO: 七話目終了

死亡者７
81：同志名無しさん：2014/06/12(木) 23:12:30 ID:k3HLiAOQO: ＊＊これはいけませんね＊＊

＊＊怪人は人を殺すものでしょう＊＊

＊＊今回、誰も死んでいませんよ？＊＊

＊＊いや、ちょっとまってください＊＊

＊＊もしや、怪人とは？＊＊
82：同志名無しさん：2014/06/13(金) 01:27:12 ID:aTvkO60A0: 乙
全てを熟読せねば
ｗｋｔｋ
83：同志名無しさん：2014/06/13(金) 22:20:21 ID:swDLFWqM0: 2板の怪物とはあんたの事だよ
84：同志名無しさん：2014/06/14(土) 05:55:36 ID:VXJnTYwk0: 2板でこの人しか読んでない
85：同志名無しさん：2014/06/15(日) 06:26:32 ID:tktkUMqMO: ('A`)怪人のようです

八話目

<ヽ｀∀´>怪人２だ・のようです
86：同志名無しさん：2014/06/15(日) 07:10:56 ID:tktkUMqMO: 俺は基本的には、異国人が嫌いである

奴らの顔つくりからして嫌いで苦手。あと、バカっぽい

それが人種差別につながる大元かもしれないと思っても捨てられない

中国人はアルアル言うし
朝鮮人はホルホル言うし
ケムール人はフォフォフォと笑う
白人は漂白剤を飲んだ黒人であり
黒人はきっと墨汁を飲んだ白人

頭がおかしいからみんなまとめて苦手

いや……やっぱりケムール人だけ少し許す。なんとなく

<ヽ｀∀´>「例えば、お前に子供……手塩にかけて育ててきた年頃の娘がいたとして」

<ヽ｀∀´>「家に彼氏を連れてきたとしよう」

<ヽ｀∀´>「娘に「お父さん。私この人と結婚します！」などと紹介されたその彼氏が」

<ヽ｀∀´>「全裸に槍とちん○サック装備のマサイ族の戦士で」

<ヽ｀∀´>「何を聞いても「ウンバボ」しか言わない奴だったとしたら」

<ヽ｀∀´>「お前、どうすんだよ」

部族の掟？があるのだろうから
全裸は仕方がない？かもしれないが

こういう場にはせめて
その巨大な骨の鼻ピアスは外し、ネクタイ位して来るのが礼儀と言うものではないかね？君！

だからウンバボじゃねえって言ってんだろぶっ殺すぞ土人！

土産に干し生首なんていらんわ！帰れ！
87：同志名無しさん：2014/06/15(日) 09:56:01 ID:tktkUMqMO: <ヽ｀∀´>「あえて異国人の良いところをあげるなら」

ぶっちゃけ、気前よく金を落とす観光客位だろうか

俺はこれでも一応はツアーコンダクターという肩書きなのであるが

俺の嫌いな異国人を騙して、通常の倍以上もする土産物屋を観光客に紹介し
リベートを頂戴する。位の事はさせてもらっている

それに気付かず、あるいは気付いても異国人どもはニコニコして馬鹿高い買い物をし、国に帰っていく

バカだからな。搾取されてればいいのさ

俺達の養分になっている間だけは生きていてもいいぞ
88：同志名無しさん：2014/06/15(日) 10:24:23 ID:tktkUMqMO: <ヽ｀∀´>「……」

中でも日本人が特に嫌いだし、金を落とす金ヅルだからね一番頭がおかしい
だいたいだな
日本語ってのは難しすぎる

先に結論を言わない回りくどい話法のくせに極度の説明不足であり

シンプルな会話がシンプルすぎるのですから
長年連れ添った夫婦の会話
「おう」で茶が出るなんてエスパーかバカ

分かれって言うほうが無理なのよ。だ

漢民族でもないくせに難解な漢字を得意気につかい
自力生産性なんかないのであります
ちょっと調べると、日本の文化全ては俺の国の模倣文化だとわかるんだみんな
89：同志名無しさん：2014/06/15(日) 13:22:57 ID:tktkUMqMO: <ヽ｀∀´>「ブーンサン、もうちょとチップくれたら」

<ヽ｀∀´>「イイトコ案内するよ？ヤスイよ？女の子小さいよ？」

（　＾ω＾）ｺﾞｸﾘ「ち、小さい？どれくらい小さい娘かお？」

<ヽ｀∀´>「10才よ？頑張ってる店。ブーンサンのサイズにピッタリよ」

（　＾ω＾）「サイズの事は言うなおｗ」

（　＾ω＾）ﾉ「取っとけお」

<ヽ｀∀´>「ブーンサンありがトネ！ワタシお金もち大好きよ」

（　＾ω＾）「フヒヒ……」
90：同志名無しさん：2014/06/15(日) 15:56:20 ID:tktkUMqMO: <ヽ｀∀´>「……こちらでス」

（　＾ω＾）「wktk」

食肉加工場に豚を連れていって豚から金をもらい
加工場から豚をおろした時に金をもらう

レッツサイクル！地球に優しいシステム駄菓子菓子

<ヽ｀∀´>「……」

（１＾ω＾）「そういうのは、始末まできっちりやらなきゃダメだおな」

（２＾ω＾）「こんな結果を想定しろ、と言うのはお前らのような劣等民族には無理ある事かも知れないが」

（３＾ω＾）「おい２。民族という言葉はおかしいお」

<；｀∀´>「……」

（４＾ω＾）「コイツの民族はもうコイツ一人しかいねえんだからお？族は不適当だおな」

（５＾ω＾）「この国は、もはや我が日本の一部。なんだから」

<；｀∀´>「ごめんなさイ」

加工場にはどうしてか処理されていない豚「だけ」が５匹もいた

ごめんなさい手を離してください
命だけは助けてください
91：同志名無しさん：2014/06/15(日) 16:03:28 ID:tktkUMqMO: （　＾ω＾）「このエラ張り人、どうするかお？」

（１＾ω＾）「相談しましょ」

（２＾ω＾）「そうしましょ」

（３＾ω＾）「ぶっころぶーぶー！」

（４＾ω＾）「ぶっころぶーぶー！」

（５＾ω＾）「まあまあ皆の衆。ここは一つ、スレの趣旨にしたがいましょうお」

<ヽ；∀；>「た、たすけテ……」

（　＾ω＾）「それはむりーｗｗｗｗ」

なぜって、

『俺達は外人が嫌いなんだお』
92：同志名無しさん：2014/06/15(日) 16:09:12 ID:tktkUMqMO: （　＾ω＾）「んでは」

1.地抜きして干すお。日持ちするお

2.解放し助けてやるかお

3.みんなでさしみでたべちゃうお

4.とりあえず公平に六等分にバラすお

5.お前の言う通りにしてみるお
93：同志名無しさん：2014/06/15(日) 16:14:14 ID:tktkUMqMO: <ヽ；∀；>「ワタシ、『カイジン』じゃないよ！友達！本当のあなたがたノ！」

<ヽ；∀；>「違うよ！『カイジン』違うよ！」

<ヽ；∀；>「2だ2だ！2だよ！それしかないよ！お願い！」

（　＾ω＾）「ニダニダうるせえお」

（１＾ω＾）「外人だからな。ニダニダ鳴くんだお」
94：同志名無しさん：2014/06/15(日) 16:17:54 ID:tktkUMqMO: 日本語って

むっずかしぃ～ｗｗｗｗｗｗｗ
95：同志名無しさん：2014/06/15(日) 21:11:20 ID:oLUs4YVk0: ５．ダルマペットにする
96：同志名無しさん：2014/06/26(木) 23:56:15 ID:Momw2HLU0: まだかなまだかな
97：同志名無しさん：2014/07/04(金) 23:36:01 ID:Q3ir4m4AO: 八話目終了

死亡者 13
98：同志名無しさん：2014/07/04(金) 23:38:20 ID:Q3ir4m4AO: ('A`)怪人のようです

九話目

('A`)ドクオ怪人たかしのようです
99：同志名無しさん：2014/07/04(金) 23:49:15 ID:Q3ir4m4AO: たかしは今日もひきこもり
親兄弟などすでになく
遺産で喰って毎日ネトゲ

('A`)「ふいー。疲れたな」

20時間もひたすらレアアイテムを探し続けていれば、そりゃくたびれる

('A`)「今日はここまでにしとくか。腹へったし。眠いし」

('A`)「最後にあれ、更新したのかだけ見てみるか」

あれ、とは、とある素人小説投稿サイトの一作品

文章はめちゃくちゃ、おそらくながら(即興。行き当たりばったり)のつまらない話だが
奇妙なテーマと奇怪な作者の書くその話を
何故だかたかしは追っている
100：同志名無しさん：2014/07/04(金) 23:56:51 ID:Q3ir4m4AO: ('A`)「えーと「怪人のようです」っと」

('A`)「お、更新してるじゃん。どれ、ひとつ冷やかしてやるか」

('A`)「なんだよこれ！ニダーがどうなったのか、一切書いてねえ！」

('A`)「いやいやまてよ？死亡者が13に増えてる？どういうこった？」

('A`)「意味わからん……なんかイラつくな」

たかしは誰とも会わない。その必要がないから
ネトゲの中ですらぼっちだ

たまに独り言を言う。気持ち悪いと自分でも思うが
そうしないと言葉を忘れていくから
101：同志名無しさん：2014/07/05(土) 00:04:40 ID:WPGmNhlgO: ('A`)「もしや俺が読み飛ばしたとか？」

('A`)「初めから読みなおせば、何か掴めるようになっているとか？かぁ？」

ぶつ切り短編集のような形式のそのスレッドの作品は、どれもどこかがおかしいが
ちょっと読んだだけで共通点はいくつか見いだせる

('A`)「腹へったんだけどなぁ……」

たかしは文句をつけながら……
それでも一通り読み直して見る事にした
大した分量でもないし