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( ・∀・)親指夢のようです
315
:
同志名無しさん
:2013/10/21(月) 22:40:49 ID:C/ZTIIfI0
・ ━ ━━ ━━━ ━━━ , '´  ̄ ̄ ` 、 ━━━ ━━━ ━━ ━ ・
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{| やらないの?>ζ(ー *ζ
□■□■□■
ト.i ,__''_ ! やらないよ
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
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・ ━ | ※プライバシー保護のため モザイク処理を施している | ━ ・
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聞けば聞くほど、叩けば叩くほど、埃が出て来るのが阿部デレという女性だった。
彼女は阿部一族の末っ子と言うが――真実のところは分からない、夢魔は産めよ殖えよ地に充ちなさいの
体現者であるらしい――もしかすれば、私が長女かも知れないなどととんちきなことを言う。
しかしデレと喋っていると、内藤の肉体が空気のようになる、魂だけになる、とても安らいだ気持ちになった。
内藤が質問を続けたのは、もう夢から醒めたくないというこころのあらわれだったろうか?
( ^ω^)「なぜ王族の家系のデレが、私の夢に現れるのでしょうか」
ζ(^ー^*ζ「それはあなたが選ばれたから」
( ^ω^)「それは先ほどの儀式? のことですか?」
ζ(^ー^*ζ「ちがう」
デレのこの柔らかな笑顔には、内藤の荒んだ心をあたためてくれる熱があった。
この女性は、世間でいちばん偽善的だと思われている慈愛、を持ち合わせている人だと内藤は思う。
局外者にも。生贄の羊にも。世間でいちばん蔑まれている人たちに身を捧げることができる人だ。
だが、デレの断言には、それ以上の追究を許さないところがあって、内藤は口をつぐんだ。
夢の体育館裏は――漁船の甲板に打ち上げられた生魚のように、地に落ち砂を噛んだナプキンの群れを
無視すれば――現実で見るのと大差ない光景が再現されている。人の気配はほとんどない。
たまに白い運動靴を穿いた男女が、千鳥足で、体育館から校舎の方へ歩いて行くのを見かけるばかりだ。
それはあまりにも危うげな足取りだったから、内藤に向かって跳びはねて来るようにも見える。
ζ(゚ー゚*ζ「あれは授業中に居眠りしている生徒たち? これだけ数が少ないとはなかなか感心な子たちだね。
何らかの夢の宿主でない彼らには、ここでは自我を保てないものだからね」
( ^ω^)「それはつまり……」
と、内藤は当初の疑問に立ち返ろうとして、
・ ・ ・ ・ ・
ζ(゚ー゚*ζ「この世界にはたくさんの『夢』があって、そこにはやっぱり『夢魔』がいて、それぞれが 寄生先 を求めている。
固定の観客をもたない巡業サーカス団はきっと寂しい。それは夢でも同じこと。
私たち夢魔は言わば夢の演者。あなたは宿主。世界の何処で公演しても、特等席に腰を下ろしてくれる上客」
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