[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
( *´_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_`* )
52
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:10:20 ID:1xZfqolE0
最近、弟者に兄者が抱きつくスペースが無い。
ーーー
53
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:11:42 ID:1xZfqolE0
ーーー
( *´_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_`* )
ーーー
54
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:13:24 ID:1xZfqolE0
ミセ*゚ー゚)リ「弟者ー!今日はチョコケーキ作ったんだけど…ウチ来る?」
(´<_` )「おお!行く行く!」
( ´_ゝ`)
爪'ー`)y‐「おーい、兄者くーん」
俺はジョルジュと兄者とのんびりと食堂でランチのバターライスを食う。
55
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:16:57 ID:1xZfqolE0
_
( ゚∀゚)「なんだよー可愛いって評判のミセリちゃんからチョコ貰えなくて悲しいのか?それとも弟取られて悔しいのかー?」
( ´_ゝ`)「別に」
拗ねたようなことを言う口でホットミルクを飲む兄者。
爪'ー`)y‐「やれやれ、エリカ様ならぬ兄者様かよ…」
56
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:18:47 ID:1xZfqolE0
_
( ゚∀゚)「んなことより、俺新しいバイト、始めたさ」
爪'ー`)y‐「んー?どこだよー?」
_
( ゚∀゚)「へへーん!ラブホの清掃員だ!!」
爪'ー`;)y‐「もうちょい場所選べよ!!」
_
(; ゚∀゚)「まあな、俺も何が悲しくて他人の使用済みの近藤さん片付けなきゃいけないんだか…まあ、結構ゆるくていいよ、あ、緩いのは仕事環境の話だから」
爪'ー`;)y‐「知ってるよ!!」
( ´_ゝ`)「なんかくすねることできんの?」
爪'ー`)y‐「お、突然食いついて来た」
_
( ゚∀゚)「いいけどよ…貸し出しのコスプレならまだしも…流石に全室備え付けのデンマは無理だぞー?」
( ´_ゝ`)「いや、もっと楽なもんだけど…」
57
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:21:12 ID:1xZfqolE0
ーーー
数日後
ミセ*゚ー゚)リ「弟者ー、今日は弟者の家に行きたいなーなんて」
(´<_` )「おお、いいよ、来いよ」
_
( ゚∀゚)「兄者ー、約束のモノだぞー?こんくらいで足りっか?」
( ´_ゝ`)「おっ、ありがと」
_
( ゚∀゚)「しかしお前の友達の心理学科のヤツも妙なこと研究してんだな…」
( ´_ゝ`)「歴史の方に行った友達になら歴史上のホモセクシャルを研究してるのもいるし」
_
(; ゚∀゚)「文系変態怖い」
58
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:22:39 ID:jzsBY4cc0
おっこっちもきたか
59
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:23:19 ID:1xZfqolE0
ーーー
大学帰り、弟者とミセリは弟者の家に訪れた。
ミセ*゚ー゚)リ「おじゃましまーす…」
(´<_` )「いらっしゃい、兄者もいないしゆっくりしてってよ」
ミセ*////)リ「えっ?!じゃあ…二人っきり?」
(´<_` )「まあそうなるな」
(´<_` )「あ、俺の部屋、右だから」
ミセ*゚ー゚)リ「はーい」
ミセリが右の扉を開く。
ミセ*∵)リ
ミセiii ゚д ゚)リそ
(´<_` )「ん?どうした?」
ミセリに続いて部屋に入った弟者は聞いた。
そして自らの部屋を見て驚愕した。
(´<_`; )「ええ?!」
ミセ* - ;)リ「……!」
ミセリは慌てて家を飛び出る。
(´<_`; )「どうなってんだよ…マジで…」
家に残されたのは部屋に散乱する使用済みコンドームと状況把握できない弟者だけだった。
60
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:24:17 ID:1xZfqolE0
その後。
( ;_ゝ;)「ごめん弟者!!!心理学科の友達の『曜日毎の性交渉の回数の変異』って研究の為にジョルジュに持って来てもらおうとしたら俺の部屋と間違ったみたいで!!!まさか俺、弟者が彼女連れ込む日だったなんて!知らなくて!!」
(´<_`; )「別に彼女じゃないし、ただの友達だし…いいよ」
( ;_ゝ;)「ゴメンよおお!今日はおごるから!」
(´<_` )「いいって、それより偉いな、友達の研究手伝って」
( ´_ゝ`)
( *´_ゝ`)「えへへー、弟者に褒められたー!」
('A`;) 「おおおおおおい!兄者!誰だよ?!心理学科の友達って?」
( *´_ゝ`)「んー?」
( ´,_ゝ`)「誰だろう…ね?」
(´<_` )o0(あの子、料理美味かったのになぁ、惜しいことした)
( ´,_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_,` )
第四話 チョコケーキとホットミルクとバターライス
61
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:29:29 ID:1xZfqolE0
>>51
別人です。すいません紛らわしい題名で。
余談ですが初投下日が平成25年2月5日でなければ危うく題名が『二人は仲良し』でモロ被りになるところでした。
たまたま投下日の今日がバレンタインでしたのでミセリにチョコケーキ作らせましたが作品の中ではバレンタインでは全然ないことを補足しておきます。
62
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:31:36 ID:1xZfqolE0
燃え盛る炎。
その中央にいる二人の男は二匹の巨大ゴブリンに挟まれた。
( ;´_ゝ`)「弟者!背中は任せたぞ!」
(´<_`; )「ああ!任された!」
同時に腰の鞘から剣を抜く二人。
巨大ゴブリンの剣捌きに遅れを取らない二人の動き。
そして二人は同時に巨大ゴブリンの弱点を突き、巨大ゴブリンは光の粒になり消えた。
( ;´_ゝ`)「ふぅ…勝った…」
(´<_`; )「いてて…身体中痛い…」
(´<_` )o0(それにしてもなんで背中が一番痛いんだろう)0o( ´_ゝ`)
('A-) パチ
('A`) 「…夢か」
読書の秋で漫画を読み耽ったらこんな夢を見た。
はてさて、現実の二人は食欲の秋だけでは無いようで。
63
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:32:32 ID:1xZfqolE0
ーーー
( *´_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_`* )
ーーー
64
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:33:48 ID:1xZfqolE0
(´<_` )「オムライス」
('A`) 「モグモグ…どうしたんだ、急に」
俺とブーンと弟者で“オムてい”にオムライスを食べに来た。
“オムてい”とは『オムライスっていいよね?』というオムライス専門チェーン店だ。
(´<_` )「いや、オムライスって和製英語なんだよ」
('A`) 「えっ、じゃあ外国にはないの?」
(´<_` )「いや、英語ではan omlet containing fried rice。あることはあるけど外国で『オムライス』は通じないの」
('A`) 「なるほどなぁ」
( *^ω^)「ムフムフ」
('A`) 「で、貴様はさっきから人と飯を食ってる時に何をムフムフしながら携帯を弄っているのだ」
65
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:35:04 ID:1xZfqolE0
(´<_` )「えいっと」
( ;^ω^)「あ!弟者!携帯返すお!」
ヒョイとブーンの携帯を分捕った弟者。
(´<_` )「どうせエロいもんでも見てんだ…って何これ。小説?」
( ;^ω^)「う、まあそうだお」
('A`) 「どれどれ…なんか顔文字いっぱいあるけど」
( ;^ω^)「そういうものだお!いいから返すお!」
気を抜いてるうちに携帯を奪還された。
(´<_` )「これ書いてるのってプロ?」
( ;^ω^)「まさか、素人だお」
(´<_` )「ちょっと詳しく教えてよ」
66
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:36:52 ID:1xZfqolE0
ーーー
( ^ω^)「あと、ここのサイトとか良作があるし、詳しいことはこのサイトとか」
(´<_` )「なるほどなぁ」
('A`) 「あ、向こうのベンチに兄…」
瞬間、兄者が弟者の元に駆け寄り、腰に抱きついた。
( *´_ゝ`)「おとじゅあああ!!オムライス美味しかった?」
(´<_` )「美味しかったよ。ところで小説は進んだか?」
( *´_ゝ`)「うん!!!」
ベンチに備え付けられているテーブルを見れば小説の設定などを書き込んだメモ用紙、ワードが開かれたパソコン、サンドイッチのゴミがあった。
今回の毎月一回のオムていランチ会に兄者が参加しなかったのには訳がある。
兄者は出版社の芸術の秋の小説コンクールに出品するべく作品を製作中。
〆切間近のため昼食う時間すら惜しいらしい。
同じ文学部でも俺とは違うなぁ。
67
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:37:49 ID:1xZfqolE0
(´<_` )「どんな内容だよ」
( *´_ゝ`)「んとねー!ファンタジー!謎の生命体アニジャリオンが一家のペットとして飼われてそこの長男と次女と一緒に謎解きするの!謎の生命体アニジャリオンと謎の研究所の秘密とは…?タイトルは!事件走性のアニジャリオン!」
いろいろ突っ込みたい。
( *´_ゝ`)「優勝賞金100万!小説家デビュー!」
(´<_` )「へぇ…」
('A`) 「入賞したら奢れよ」
( *´_ゝ`)「ふふっ!まっかせなさーい!」
68
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:40:28 ID:1xZfqolE0
ーーー
数日後
( ´_ゝ`)「書き終わったー!明日送ろうーっと」
('A`) 「おめでとう」
( ´_ゝ`)「なー、誰かオムてい付き合ってー」
('A`) 「おっいいぞー」
(´<_` )「ゴメン、俺とブーンで“ト的”に行く約束してたから…」
“ト的”とは『トマトと的』という人気トマトスパゲティーのチェーン店だ。
( ;^ω^)「割引き二人まで、期限今日まで…」
( ´_ゝ`)「じゃあしょうがないし、また来月な」
69
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:43:08 ID:1xZfqolE0
ーーー
( ^ω^)ジッ…
白(´<_` )ポチポチ
ずるい。
前僕が携帯弄ってたら取ったくせに。
( ^ω^)「えいや!」
(´<_`; )「ちょっ!」
( ^ω^)「前の仕返しだお!何やってんだ…お?」
( ;^ω^)そ「え?!これ、この前始まった現行…?!」
(´<_` )「ばれたか」
( *^ω^)「ええ!すっごいワクワクする展開だったお!ね、ね、あのあとどうなるんだお!?」
(´<_` )「えー…秘密」
( ;^ω^)「うぐぐ…これからが楽しみだお」
(´<_,` )「……」
70
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:44:49 ID:1xZfqolE0
ーーー
白('A`) ポチ
( ´_ゝ`)ジッ
ヒョイと俺の携帯を兄者に取られる。
('A`;) 「あ」
( ´_ゝ`)「食事中はやめよーぜー、何してんだよー」
('A`;) 「ブーンに教えてもらったサイトだよ…小説の」
( ´_ゝ`)「えー、面白そう。えっと…上に行くほど新しいのか?1番上の…っと。見ていいか?」
('A`) 「どうぞ」
兄者がふむふむと言いながら俺のケータイを弄る。
すると突然手が止まった。
( ´_ゝ`)「……えっ」
('A`) 「…どうした?」
( ´_ゝ`)「いや…」
( ´_ゝ`)「これ、俺の作品に似てるわ…設定が」
('A`;) 「えっ…」
寒気がする。
( ´_ゝ`)「…良かった…出品する前で」
('A`;) 「……」
( '∀')「お待たせいたしましたー、オムライスですー」
店員が注文のオムライスを持ってくる。
71
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:45:50 ID:1xZfqolE0
('A`;) 「……」
( ´_ゝ`)「ほら、そんな顔すんなって、まだ送る前だったし、結構ありがちな設定だったしさ、また新しいの書くって!ほらほら、オムライス、さっさと食わないと俺が食うぞ?」
兄者がスプーンをこちらに向ける。
('A`;) 「わかった!食うから!」
俺は自分の黄色い山に亀裂をいれた。
( ´,_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_,` )
第五話 サンドイッチとトマトスパゲティーとオムライス
72
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:47:20 ID:1xZfqolE0
俺はスポーツ量販店が嫌いだ。
春は 『新入生応援! 』とか 『部活の準備はここで!! 』とか。
夏は夏で登山とかサマースポーツ推すし。
秋は『スポーツの秋!』とか『運動会応援!!』とかで。
冬はウィンタースポーツ激推し。
結局年中ですね。
さて、あの双子がスポーツしたらどうなるのでしょうか。
互いが敵になった時はもちろんのこと。チームになっても不穏すぎます。
73
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:48:17 ID:1xZfqolE0
ーーー
( *´_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_`* )
ーーー
74
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:49:24 ID:1xZfqolE0
_
( ゚∀゚)「学外の女の子も連れてスキーに行こうぜ!」
( *^ω^)「おお!!」
爪'ー`)y‐「面白そうじゃねーか!」
どうやら表向きはスポーツ交流。
真意は泊りがけ合コンのようだ。
_
( ゚∀゚)「お前らも行こうぜー」
( ´_ゝ`)「行く行くー」
(´<_` )「面白そうだな」
('A`) 「まあ、スキーなら」
(´・ω・`) 「僕も行くよ」
_
( ゚∀゚)「決まり!じゃあ予定空けとけよ!!」
( ´_ゝ`)「最近なんかイライラするからなー」
(´<_` )「俺も、いいストレス解消になればいいな」
('A`) 「……」
嫌な予感。
75
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:51:45 ID:1xZfqolE0
ーーー
当日
俺はスキーが好きだ。
ゴーグルだの帽子だのネックウォーマーだので顔が隠れるからフォームさえ綺麗ならそれなりにキマるのだ。
だから。
('A`) 「スキーできるイケメンとか滅びればいい!!!」
ハソ ゚−゚リ「あそこの二人かっこいい!!」
リ´−´ル「いやーん、ピッタリクロスしてる!」
ハソ ゚−゚リ「あの二人たしかイケメンだったよね!!」
ちなみに俺にはお互いにカーブを利用してスキーで雪を掛け合っているようにしか見えない。
(´・ω・`) 「…僕、ドクオの滑り、好きだよ。良かったら板を平行にしたまま滑るコツ教えてよ、僕、ボーゲンしかできない」
(;A;) 「おう!任せろ!!」
76
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:52:47 ID:1xZfqolE0
ーーー
_
( ゚∀゚)「じゃあ休憩ー!中であったまろうぜ!!」
ハソ ゚−゚リ「ねぇ、確かこの施設屋内テニスコートもあったよね?」
リ´−´ル「本当?じゃあ行こうよ!流石君達はどう?」
( ´_ゝ`)「まともにできるかなぁー」
(´<_` )「折角だからやろうぜ。ドクオたちもどうだ?」
('A`) 「見るだけなら」
お前らも心配だからな。
77
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:54:10 ID:1xZfqolE0
ーーー
( ´_ゝ`)「サーブいきまーす」
兄者がポーンとボールを上に投げる。
( ´_ゝ`)「えいやっ」
綺麗にサーブが決まる。
…弟者の顔面に。
( ;_ゝ;)「弟者ーーーー!ごめん!やっぱ下手だった!!」
(´<_`(# )「…いいよ、大丈夫。心配してくれてありがとう」
ハソ ゚−゚リ「いやーん、すぐに駆けつけて心配してるー優しいー仲いいー!」
リ´−´ル「いやーん、すぐに許してる上に心配したことに感謝してるー優しい仲いいー!」
女の子洗脳されやす過ぎだろ。
騙されんな、あいつらはお互いストレス解消という利益のためにやってるだけだ。
78
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:55:33 ID:1xZfqolE0
ーーー
_
( ゚∀゚) 「そろそろスキー再開するぞー」
( ;´_ゝ`)「うわあー!汗かいたー!タオルタオルー」
兄者が荷物置き場に向かい、いろんなタオルを取る。
( ;´_ゝ`)「うわっこのコートあっつ!窓開けるねー」
荷物置き場近くの窓が開かれ、寒い風が吹き込む。
( ´_ゝ`)「はい、タオル。外は寒いから汗吹かないでスキーしたら風邪引いちゃうかも」
リ*´−´ル「うわー、ありがとうございますー」
ハソ* ゚−゚リ「優しいー」
( *´_ゝ`)「はい!弟者も!」
(´<_`; )「あ、ありがとう…」
弟者がタオルに手を伸ばした瞬間、兄者の手がタオルから離れる。
そして…運悪く、風のせいか窓の外へタオルが飛ばされてしまった。
( ;´_ゝ`)「ご、ごめん!取りに行く!!」
兄者が窓から外へ出る。
なあ、なんで窓の外にタオルが飛ぶんだよ。
79
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:56:32 ID:1xZfqolE0
( *´_ゝ`)「とったどー!」
帰還した兄者の手には雪まみれのタオル。
( *´_ゝ`)「汗拭いたげるー!」
兄者は雪まみれのタオルで弟者の首を拭く。
(´<_`; )「!!!」
やめたげてよー、弟者すっごい冷たそーだよー。
_
( ゚∀゚)「おいー早く!」
( *´_ゝ`)「よし!いこー!」
(´<_`; )「あ、汗ふききれてな…」
連行されていく弟者。ご愁傷様です。
80
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 00:57:35 ID:1xZfqolE0
ーーー
数日後。
結局あのあともスキーの曲がりを利用して兄者に雪をかけられまくった弟者は風邪を引いてしまった。
_
( ゚∀゚)「悪いことしたなー」
(´・ω・`) 「ジョルジュは悪く無いと思うよ」
俺もそう思う。
( ^ω^)「大勢でお見舞いに来てよかったのかお…?」
そういいながらもブーンはチャイムを押す。
チャイムがブーッという古びた音を出すと「はーい」という男の声が聞こえて扉が開く。
( ´_ゝ`)「いらっしゃーい、みんなありがとな…わざわざ弟者のためにお見舞いきてもらって…まあ上がりなよ」
81
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:05:53 ID:1xZfqolE0
ーーー
(´<_`// )「いらっしゃい…ごほっ…」
顔が赤くなってとても辛そうだ。
( ;_ゝ;)「弟者可哀想…」
どの口で言うのやら。
すると突然兄者立ち上がる。
( ;_ゝ;)「待ってろ!俺、栄養のつくもの作るから!!うどんなら食べれるよな?!」
そして、キッチンに向かった。
嫌な予感。
82
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:10:20 ID:1xZfqolE0
('A`) 。
o
0
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
( ´_ゝ`)「えっとー…まず、うどんを一人前茹でる…」
( *´_ゝ`)「でも弟者は今栄養が必要だからもっと食べなきゃだめだな!それ!全部入れちゃえ!」
( ゚A ゚) 「すとおおおおっぷ!!」
( ´_ゝ`)「あ、どっくん。いいって、俺がやるから、お前はお客様なんだから引っ込んでて」
('A`;) 「だ、大丈夫かよ?!」
( ´_ゝ`)「大丈夫、大丈夫」
( ´_ゝ`)「次はおつゆ…ラベルでは一人前はこんなもんだけど…」
( *´_ゝ`)「弟者は風邪で鼻が詰まってるから味わかんないだろうし。もっと入れなきゃ味しないよな!えいやっ!」
( ゚A ゚) 「Nooooo!!!」
( ´_ゝ`)「あ、どっくん。あとでお前たちのために夕食のチキンライス別で作ったげるから、あっちで待ってて」
('A`;) 「うう…」
( ´_ゝ`)「…おっかしいなぁ…色が普通のうどんのおつゆも違うなぁ…普段より色が濃いや…」
( *´_ゝ`)「白の絵の具で色薄めちゃえ!」
( ゚A ゚) 「アホかああああああ!!!」
‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿ ‿‿ ‿‿
83
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:12:15 ID:1xZfqolE0
('A`;) o0(阻止せねば!!)
('A`;) 「お、おい!兄者!!うどんはやめたらどうだ?な、な?弟者も今うどんって気分じゃないよな?」
(´<_`// )「んー…今はお粥な気分かな…」
( *´_ゝ`)「わかった!お粥な!」
('A`) 「まあお粥なら最近の炊飯器でできるし…」
('A`) o0(でも…)
嫌な予感。
84
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:13:22 ID:1xZfqolE0
('A`) 。
o
0
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
( *´_ゝ`)「弟者ーできたよー!」
意気揚々とお粥を手に兄者がキッチンからスキップしてくる。
( ;´_ゝ`)「あっ!!!」
(´<_`// )「えっ」
瞬間、兄者が躓き、弟者の顔に向かって熱いお粥が落ちる。
ーーー
ーー
ー
数ヶ月後の木曜7時後半。
イ从゚ ー゚ノi、「では奇跡体験シンジラーレナイ。CMの後は感動のシンジラーレナイ。顔に大火傷を負った弟と負わせてしまった兄。二人を救った真実の兄弟愛とは…」
〜〜〜〜〜〜
( ´_ゝ`)『弟の世話を辛く思ったことはありません。大切な家族ですから』
(%<_` )『兄のことを恨んだり憎んだりしたことはありません。大切な家族ですし、こうなってしまった僕の世話をしてくれて、感謝の思いしかありません』
|::━◎┥『お互いを救いあった、真実の兄弟愛は今も、お互いを支え合い続けている…』(ナレーション)
ーEDー
‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿‿ ‿ ‿‿ ‿‿
85
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:14:41 ID:1xZfqolE0
( ゚A ゚;)「らめええええええ!!」
( ;´_ゝ`)「ちょっと!足掴まないで!キッチン行けない!あとでみんなの分のチキンライス作るから!」
( ;^ω^)「さっきからドクオおかしいお?!」
_
( ゚∀゚)「おらよ!」
( ゚A ゚) 「うげっ」
ジョルジュに背中に座られる。
_
( ゚∀゚)「おらよ、ドクオを抑えとくからお粥作ってこい」
( ;´_ゝ`)「ありがとう!ジョルジュ!」
兄者はキッチンに行ってしまった。
(´・ω・`) 「ドクオ、大丈夫。僕が様子を見に行くから」コソ
('A`;) 「おう!頼んだ!!」コソ
86
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:15:42 ID:1xZfqolE0
ーーー
( ´_ゝ`)「お粥お粥ー」
|ω・`) コソ
( ´_ゝ`)「米を…水は多め…っと」
( ´_ゝ`)「…よし、早炊きっと」
|・`)
( ´_ゝ`)「あ、ショボン。なんだよー、お前まで俺がお粥ごときで火事起こすほど料理下手だと思ってんのかよ?大丈夫。お粥と付け合わせに栄養つくものとお前ら用の飯作ったらすぐ戻るから」
(´・ω・`) 「…わかった」
87
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:17:24 ID:1xZfqolE0
少し後。
(´・ω・`) 「さすがの仲悪い兄弟でも風邪引いたら優しくなるみたい」コソ
('A`) 「…そうだよな」
心配したことを恥ずかしく思う。
( *´_ゝ`)「できたぞー!」
しかし、その恥ずかしく思ったことを瞬時に後悔した。
(´・ω・`;) 「な、なんで炊飯器ごと?!」
しかも、炊飯器にはパンパンのお粥。
しゃもじ替わりのお玉付き。
( ´_ゝ`)「風邪引いたら食欲なくてもいっぱい食べるものなの!」
( ´_ゝ`)「はい、あーん!」
意気揚々とお玉で炊飯器のお粥を掬い、弟者の口に強制的に突っ込む兄者。
悪いけど俺はもう二度とここのお吸い物は食えない。
88
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:18:23 ID:1xZfqolE0
( <_ iii; )「!!!!」
( ;_ゝ;)「ダメだよ!!風邪で辛いだろうけど!食べなきゃなおんないよ!!」
( ;ω;)「美しき兄弟愛だお!!」
_
( ;∀;)「泣かせるなぁ…」
お前ら目を覚ませ。
そして見る見る弟者の口に入りお粥が無くなりゆく炊飯器を見送る。
( ´_ゝ`)「はい、お粥終わり!次は付け合わせねー」
( <_ iii )「うぐぐ…」
この上、付け合わせがあるのか、可哀想に。
( *´_ゝ`)「はい!おうどん!!」
Σ( <_ ; )「?!?!」
('A`;) o0(えええええええええ?!)
89
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:19:21 ID:1xZfqolE0
そこに現れたうどんは大鍋パンパンと汁と麺。
ボリューミー。あり得ない。
( ´_ゝ`)「あ、みんなの分のチキンライスはコタツに置いたから食べといてー」
_
( ゚∀゚)「ゴチでーす」
( *^ω^)「楽しみだお!」
スタスタとみんなが居間のコタツへ向かう。
( ´_ゝ`)「ほらほら、ドクオとショボンも」
( つ´_ゝ`)つ((('A`;) (((´・ω・`;)
パタンと扉が閉まった。
90
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:20:29 ID:1xZfqolE0
ーーー
しばらくして。
扉が開き、兄者はカラになった鍋と炊飯器を洗おうとする。
部屋から弟者の死にそうな声が聞こえる。
「み…水…」
( ´_ゝ`)「あ、お水ね」
シンクに鍋を置いた兄者は2Lペットだけ持って行く。
繰り返す。
2Lペットだけ持って行く。
おい、コップはどうした。
('A`;) 「お、弟者!!」
慌てて弟者の部屋に入る。
( ;_ゝ;)「ごめんな…風邪で辛いだろうけどこういうときこそ!水分取らないと!」
( <_ iii )「ごぼっもがっ!!」
2Lペットをラッパ飲みさせられた弟者がそこにいた。
確か中世あたりの処刑方法に水責めというのもあったよな。
最期、腹が破裂するとか。
( *´_ゝ`)「おー!全部飲んだな!偉い偉い!!」
( <_ iii )「おろろ…」
最初より明らかに顔色悪いですが。
91
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:21:39 ID:1xZfqolE0
( ´_ゝ`)「あ、寒いけどごめんな、換気しなきゃ。こういう時に咳とかで部屋中菌だらけになるから」
容赦無く、窓を開け、風が吹き込む。
((( <_ iii )))
寒そうな弟者を置いて兄者はキッチンに向かう。
そして戻って来て、一言。
( ´_ゝ`)「昨日から風呂入ってないよな、こういう時こそ清潔にしなきゃだから体拭くぞ、はい、上脱いで」
そういい、タオルと洗面器に氷水(触ってないからわからないが絶対そうに決まってる少なくとも湯気が立ってないのでお湯では無いのは確実だ)を持ってキッチンから来た。
(;A;) 「お前は鬼かよおおお!!」
( ;ω;)「ドクオ!!兄者は弟者の為を思って言ってるんだお!!」
_
( ;∀;)「そうだ!邪魔するな!!」
(;A;) 「お前ら黙ってろおおお!!」
( *´,_ゝ`)「ごし!ごし!」
( <_ iii )「うっ…うう…」
(´・ω・`;) 「兄者!血出るほど擦らないで!!」
結局、弟者の風邪が長引いたのは言うまでもない。
92
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 01:23:09 ID:1xZfqolE0
ーーー
ーー
ー
弟者の風邪が治って数日後。
('A`) 「弟者ー、今日兄者来なかったけどどうした?」
(´<_` )「ああ、あいつ、インフルかかった」
('A`) 「へー、インフル…」
('A`;) 「インフル?!」
( ^ω^)「ありゃりゃりゃ、またお見舞い行くかお?」
(´<_` )「いや、さすがにインフルはいいよ。ここはこの前の長い風邪により免疫ついた俺が」
_
( ゚∀゚)「だな!兄者のこと任せるぞ!」
(´<_` )「ああ、もちろん…」
(´<_,` )「兄者が俺のことを看病した時と同じくらい…な」
('A`;) o0(兄者あああああ!!!)
この冬、インフルにかかったのは兄者だったことからマジであの風邪で弟者には相当の免疫がついたようだ。
( ´,_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_,` )
第六話 お粥とうどんとチキンライス
93
:
同志名無しさん
:2013/02/14(木) 15:30:48 ID:6MU7F9aU0
乙ー
なんだこの兄弟怖い……のに面白い
94
:
同志名無しさん
:2013/02/16(土) 10:39:12 ID:lHIIG/oo0
まぁ小説先公開された仕返しと考えたら納得できる……かな?
95
:
同志名無しさん
:2013/02/20(水) 22:30:43 ID:1RqkCfts0
おつ
ドクオが気の毒だわ…
96
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:04:15 ID:D4Qyf.8U0
【番外 タイル】
('A`)「あ、弟者だ」
(´<_` )
('A`)「おーい、弟者、なんでそんなところのベンチに座ってんだ?」
パタパタと弟者の座るベンチに駆け寄る。
97
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:06:33 ID:D4Qyf.8U0
(´<_` )「あ、ドクオ、危ない」
('A`)「へ?」
(´<_` )「足元」
('A`)「足元?」
ふと下を見ると地面に敷かれているパネルの一つがめくれ上がっていた。
(´<_` )「ここは有名な転倒スポットなんだよ、気をつけろよ」
('A`)「ああ、ありがとう」
転倒スポットのめくれたパネルを避けて弟者の隣に座る。
('A`)「ところでなんでこんなところに?」
(´<_` )「ああ…」
(´<_` )「兄者と待ち合わせ」
( *´_ゝ`)「わー!弟者!!」
98
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:08:25 ID:D4Qyf.8U0
あ、危ない。と思った時にはもう兄者は転倒スポットに躓いて地面に全身を強打していた。
走って飛びつく、ダメ、絶対。
(´<_`; )「大丈夫か?!兄者?!」
( ;_ゝ;)「いたひ…」
右手からは血が出ている。
(´<_`; )「待ってろ…」
そういい、鞄から弟者は消毒液と絆創膏をだす。
なぜネコのキャラもの絆創膏なのだ。
( ;_ゝ;)「ぎゃああ!しみるうう」
(う<_` )「可哀想な兄者…でもキチンと消毒しないと化膿して、手を切らなければならなくなる…俺はそんな兄者を見たくないんだ、許しておくれ」
手にあり得ない量の消毒液をぶっかけながら弟者は兄者に謝る。
ただ転んで怪我しただけなのにそこまで妄想できるお前が怖い。
99
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:10:09 ID:D4Qyf.8U0
(´<_` )「あ、消毒液切れた」
( ;_ゝ;)「うう、絆創膏、ありがとう…」
右手にネコのキャラもの絆創膏を貼り、兄者は礼を言う。
(´<_`; )「あ、左手も血出てる…」
確かに左手も怪我していた。
( ´_ゝ`)「あ、本当だ…」
( ;´_ゝ`)「も、もう消毒液無いんだよな?!」
(´<_` )「……」
弟者は空の消毒液をカラカラ振り、それを鞄に戻す。
(´<_,`* )「大丈夫だ、予備がある」
その手には新品の消毒液があった。
( iii´_ゝ`)「ひぃっ!」
('A`)
そういえば、消毒液は白血球まで消毒するから傷の治りには悪いから怪我をしたら傷口は洗うだけでいいと聞いたことがある。
そんなことを友人の悲鳴を聞きながら思っていた。
100
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:14:45 ID:D4Qyf.8U0
【番外 海】
爪'ー`)y‐「夏だ!」
( ^ω^)「海だ!」
_
( ゚∀゚)「おっぱいだ!」
('A`)「頼むからデカイ声で言うな」
夏です。
誰がなんと言おうと夏です。
夏い暑です。
冬生まれの俺にとっては大嫌いな夏です。
101
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:15:54 ID:D4Qyf.8U0
_
( ゚∀゚)「今年こそ!焼いて!おっぱいを!手に入れるぞ!」
( ^ω^)「入れるお!」
( ´_ゝ`)「すいませーん、焼きそばくださーい」
(´<_` )「あ、俺はイカ焼きを」
お前らはなに初っ端から海の家で食いもん喰ってんだ。
102
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:17:32 ID:D4Qyf.8U0
ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚) ζ(゚ー゚*ζきゃいのきゃいの
_
( ゚∀゚)「俺は赤ビキニがいいな」
爪'ー`)y‐「俺は白ビキニだな」
( ^ω^)「黒ビキニもなかなか…二人は?」
( ´_ゝ`)「黒ビキニのかき氷うまそう。俺も買うかな」
(´<_` )「赤ビキニのたこ焼きもなかなか」
お前らはどこを見ているんだ。
103
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:19:03 ID:D4Qyf.8U0
_
( ゚∀゚)「おお…弟者よなかなかお目が高い。見ろ!向こうに行ったぞ!推定Gを!!とくとご覧にあれ!」グイ
( ´_>`)「えー…」
ジョルジュに無理やり首を曲げられて弟者のイカ焼きを食べる手が止まる。
ザッ
_
( ゚∀゚)「おっ、逆行った」グイ
(´<_` )「はぁ…」
ジョルジュに解放された弟者は食事を続行する。
(´<_`; )「むぐ?!」
途端、顔を歪ませる。
('A`)「…どうした?」
(´<_`; )「いや、風で焼きそばに砂入ったのかな…まずい…」
104
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:28:27 ID:D4Qyf.8U0
( ^ω^)「兄者も黒ビキニが好みかお!気が合うお!あ!あの子あっち行ったお!」グイ
(´く_` )「痛い、痛い…」
ブーンが無理やり兄者の首を曲げて兄者の食事を中断する。
ザッ
( ^ω^)「あ、向こう行ったお」グイ
( ´_ゝ`)「フーン…」
解放された兄者は再び焼きそばを口に入れる。
( ;´_ゝ`)「うがっ!」
('A`)「…どうした」
( ;´_ゝ`)「風吹いたのかな…焼きそばに砂入ってる…」
105
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:29:29 ID:D4Qyf.8U0
_
( ゚∀゚)「弟者!あっち行った!」グイ
( ´_>`)「はぁ…」
ザッ
( ^ω^)「兄者!あっち行ったお!」グイ
(´く_` )「えー…」
ザッ
('A`)「……」
お前ら、片割れがよそ向いた瞬間砂掛け合うのやめれ。
(´<_`; )「?」モグモグ
( ;´_ゝ`)「?」モグモク
106
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:30:16 ID:D4Qyf.8U0
!(´<_`; )「あ、そうだ、兄者。俺のイカ焼き食べてみろよ」
( ;´_ゝ`)「え?!いや、いいよ!お、弟者こそ俺の焼きそば食えよ!」
(´<_`; )「え!いや、いいって!兄者はそれ一人占めしとけって!」
ああなんという押し付け愛、はねつけ愛。
結果お互い、お互いの食い物を食わせあった。
( iii´_ゝ`)「うっ、お、美味しいなー、ありがとう、弟者…」
(´<_`iii )「うっ…ああ、兄者のも美味しかったぞ…ありがとう、兄者……」
爪'ー`)y‐「なんだよー、本当に仲がいいな、お前たち」
自業自得な二人に同情の余地は無かった。
107
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:31:37 ID:D4Qyf.8U0
あの双子は昔から全く変わらない。
.
108
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:32:33 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
( *´_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_`* )
ーーー
109
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:33:31 ID:D4Qyf.8U0
( *´_ゝ`)「おとじゅあああああ!!!」
兄者が弟者の腰に抱きつく。
(´<_` )「お、兄者」
( *´_ゝ`)「えへへー」
(´<_` )「…いい加減離せよ」
( *´_ゝ`)「もうちょっとー!まだ40%しか充電できてないー」
(´<_`* )「何が充電だよ!このやろ!」
痺れを切らした弟者が兄者の首元をくすぐる。
( *´_ゝ`)「ちょっやめろって!」
余程くすぐったかったのか兄者はついに手を離した。
110
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:36:31 ID:D4Qyf.8U0
(´<_` )「やっと離した。じゃ、俺行かなきゃだから」
(´・ω・`) 「あ、やっと終わった」
( *´_ゝ`)「うし、50%充電出来た!」
爪'ー`)y‐「じゃあ弟者、早く行こうぜ」
( *´_ゝ`)ノシ「はいはーい!いってらっしゃーい!」
兄者が手を振って弟者を見送る。
( *´_ゝ`)ノシ
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「じゃ、俺らも行くか」
('A`) 「俺ら完璧アウトオブ眼中」
( ^ω^)「それ確か文法的にはおかしいんだっけ?」
( ´_ゝ`)「そだっけ?out of orderで故障中だったからout ofで使えないって意味?」
兄者がそんなことをいいながら手で紙をペラペラと数える。
111
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:38:00 ID:D4Qyf.8U0
('A`) 「おい、なんで千円札もってんだよ」
( ´_ゝ`)「え?」
( ´,_ゝ`)「臨時収入だけど?」
( ^ω^)「でた、謎の臨時収入シリーズ」
兄者がピシッと千円札に指ピンをかます。
よく見れば5枚。
50%の充電って財布の充電のことだったのか。
どうやら本来は100%で1万抜くつもりだったようだ。
( *´_ゝ`)「んなことよりこれどうよ!」
ドヤ顔で胸を手でパンッと叩く。
どうした、食べ物が喉に詰まったか。ちゃんと噛めよ。
112
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:38:55 ID:D4Qyf.8U0
( ;^ω^)「何をだお?」
( *´_ゝ`)「もちろん!この新しいネックレスだよ!お前らにはまだ見せてなかったよな?」
('A`;) 「ああ…確かにまだ見てないが…今も見えないぞ?」
( ;´_ゝ`)「あ…れ?」
手で首元を弄り、探しものが見つからなかったのか落胆の表情を見せた。
( ;_ゝ;)「えー落としたのかなぁ…まだ買ったばかりなのに…」
( ^ω^)「その謎の臨時収入で買い直すといいお」
('A`)
そういや
弟者はなんで兄者の首をくすぐったのだろう。
113
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:39:54 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
(´・ω・`) 「あれ、弟者そんなネックレスつけてたっけ?」
(´<_` )「ああ、最近買ったんだよ」
爪'ー`)y‐「あ、しかもそれ兄者も付けてたよな?」
(´<_` )「ああ…」
(´<_,` )「気に入ったから俺もお揃いの買ったんだ」
114
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:40:39 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
(´・ω・`) 「…やっぱ盗ってたか」
('A`) 「やっぱ盗ってた」
食堂でトンカツ定食と中ライスを食いながら俺らは語らう。
(´・ω・`) 「相変わらずだねぇ…」
('A`) 「…なあショボン。お前、あいつらと幼馴染だろ?小さい頃からあんなえげつないのか?」
(´・ω・`) 「そうだね……」
('A`) 「教えてくれよ、昔はどうだったか」
(´・ω・`) 「…あれは…小3の頃かな…」
115
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:41:40 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
( *´_ゝ`)「おとじゅああああ!マフィン焼いたー!食べて食べて!!」
(´<_`* )「おお…いただきます」
(´・ω・`*) 「美味しそうだね。僕も食べていい?」
( *´_ゝ`)「もちろん!」
(´・ω・`*) 「うわぁ美味しい…これ一人で作ったの?」
( *´_ゝ`)「うん!レシピ片手にな!」
エプロンと三角巾をつけた兄者は両手を腰に胸を張って答えた。
(´<_`* )「他にもある?これから照美ちゃんの家に勉強会で行くんだけど勉強の合間にみんなで食べたいから持って行きたいな」
( *´_ゝ`)「うん!ちょっと待っててね!ラッピングもしてくる!」
兄者が包装紙を切り、リボンで丁寧に包装する。
( *´_ゝ`)「はい、お勉強、頑張れ!」
(´<_`* )「おう!行ってくる!」
笑顔で弟者は出発した。
116
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:42:49 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
⌒*(・∀・)*⌒「弟者君いらっしゃーい!」
(*‘ω‘*)「待ってたっぽ!」
⌒*リ´・-・リ「あれ?弟者君それなぁに?」
(´<_`* )「うちで作ったマフィンだよ」
⌒*(・∀・)そ*⌒「え?弟者君マフィン作れるの?」
(*‘ω‘*)「すごいっぽ!食べていいっぽ?」
(´<_`* )「どうぞどうぞ」
⌒*リ´・-・リ「モグモグ…うわぁ本当に美味しい…算数もお料理もできるなんて弟者君って本当にすごいんだね」
⌒*(・∀・;)*⌒「お、美味しい…」
⌒*(;・∀・)*⌒「で!でも照美もお料理できるもん!今度作ってあげる!何がいい?マフィン?」
(´<_`* )「プリンがいいな」
(*‘ω‘;*)「わ、私だって作れるっぽ!プリンっぽね?任せるっぽ!」
⌒*リ´・-・リ「じゃあ私も…」
(´<_`* )「…じゃあ楽しみにしてるよ」
(´<_,`* )
117
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:43:40 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
(´<_`* )「ただいま」
( *´_ゝ`)「おかえり!どうだった?みんなの口に合ったかな?」
(´<_`* )「うん!みんなすごい喜んでた!また作ってね!」
( *´_ゝ`)
( *´_ゝ`)「うん!いいよ!」
118
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:44:41 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
数日後。
( *´_ゝ`)「弟者、はい。今日も照美ちゃんの家で勉強会だよな?今日はミニホットケーキだぞー」
(´・ω・`*) 「いいなぁ、僕にも一つちょうだい」
( *´_ゝ`)「あー、ごめん、ショボン。これ弟者たちの為に作ったから…ショボンの分はこれから作るから…」
(´・ω・`*) 「う…うん」
包装されていても漂う甘い香り。
僕はとても食欲がそそられた。
(´<_`* )「じゃあ、行ってきます」
( *´_ゝ`)ノシ「いってらっしゃーい!」
パタリと扉が閉まる。
( *´,_ゝ`)
(´・ω・`*) 「兄者?」
( *´_ゝ`)「あ、そうそう。ショボンの分も作らなきゃな」
119
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:45:49 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
(´<_`* )「おお…プリンだ…」
⌒*(・∀・)*⌒「召し上がれー」
(*‘ω‘*)「さて、こっちも弟者君が作ってくれたミニホットケーキを食べるっぽ」
⌒*リ´・-・*リ「甘い香りがすごーい…」
⌒*(・∀・)*⌒(*‘ω‘*)⌒*リ´・-・リ「いっただきまーす!」
三人同時で口にミニホットケーキを入れる。
⌒*(・∀・)*⌒
(*‘ω‘*)
⌒*リ´・-・リ
⌒*(・∀・;)*⌒「にがっ…!!」
(´<_`*; )「えっ?」
⌒*リ´・-・;リ「弟者君…これバニラエッセンス入れすぎたんじゃない?」
(*‘ω‘;*)「バニラエッセンスはとっても甘い香りだけど入れすぎると苦くなっちゃうんぽよ?!」
(´<_`*; )「え…あっ本当だ…すっごい苦い…」
⌒*(・∀・)*⌒「えー…味見もしないで他人に食べ物あげたの?」
(*‘ω‘*)「なんかがっかりっぽ…」
⌒*リ´・-・リ「うん…バニラエッセンスのことも知らないなんて…お菓子作る身として見損なうよね…」
120
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:48:19 ID:D4Qyf.8U0
「本当に弟者君が作ったのかな…?」コソ
「見栄張って嘘ついたっぽ?」コソ
「シッ、ぽっぽちゃん、聞こえるよ…」コソ
(;<_;* )
121
:
同志名無しさん
:2013/02/22(金) 00:49:42 ID:D4Qyf.8U0
ーーー
(´・ω・`) 「…と、そんなことが」
('A`;) 「うわぁ…」
(´・ω・`) 「っと…まだまだ彼らについてはあるけどここまでね。僕、そろそろバイトあるから」
('A`) 「おっ、いってらっしゃーい」
(´・ω・`) 「…みんながみんなが彼らみたいにお互いでストレス発散してくれればいいのに」
('A`) 「へ?なんか言ったか?」
(´・ω・`) 「いや…別に」
食べ終えたトンカツ定食を下げショボンはバイトへ向かった。
( ´,_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_,` )
第七話 マフィンとミニホットケーキと中ライス
122
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:38:02 ID:s2smMGc.0
僕のバイト先にも仲の良い兄弟がいる。
.
123
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:39:06 ID:s2smMGc.0
ーーー
( *´_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_`* )
ーーー
124
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:40:28 ID:s2smMGc.0
( ,,^Д^#) 「おいバイト!とっとと運べ!!」
(´・ω・`) 「はい」
从'ー'从 「店長ー、私は何をすれば…」
( ,,^Д^*) 「お、渡辺ちゃんは休んでて!お疲れ様ー」
おいおい、えらく態度が違うじゃないか。
125
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:42:41 ID:s2smMGc.0
( *^Д^) 「はい、お茶いれたから、ゆっくり飲んでねー」
从'ー'从 「わー、ありがとうございますー!副店長!」
( ^Д^) 「おら!バイト、これ外で配れ!!」
そう言って段ボールに入ったいっぱいのクーポン付きチラシを渡される。
1000枚はあるんじゃないか。
( ,,^Д^#) 「30分で戻れよ!」
無理です。
こんな寒い中誰もこんな寂れたとこまで来ません。
126
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:43:56 ID:s2smMGc.0
ーーー
( ,,^Д^#) 「てめぇ30分で戻って来いっつったろ?!何時間かかってるんだ!給料減らすぞ?!」
(´・ω・`) 「すいません」
(# ^Д^) 「てめぇみたいなバイトなんて代わりが沢山いるんだよ!!辞めちまえ!」
从'ー';从 「あのー、店長、副店長…私は何をしたら…」
( ,,^Д^) 「ゆっくりしてってね!」 (^Д^ )
从'ー';从 「え…私休んでばっかで…こんなのでお給料もらえません…」
( *^Д^) 「いいから!いいから!」
( ,,^Д^*) 「渡辺ちゃんはいるだけでいいの!」
(´・ω・`) 「……」
仕事が厳しいのは仕方が無い。
ただ、この扱いの差はなんなのだろう。
彼女に罪がないのもわかってる。
あの店長副店長コンビがクズなだけだ。
(´・ω・`) 「じゃあ辞めます」
( ,,^Д^) 「辞めちまえ辞めちまえ!根性無し!」
( ^Д^) 「帰れ帰れ!」
( ,,^Д^) 「さ、渡辺ちゃんは俺たちとお話してるか!」
( ^Д^) 「ささっ、あったかい部屋にでも!」
从'ー'从 「あ、あと店長、明日休みたいんですけど…」
( ,,^Д^) 「いいよ!いいよ!どんどん休みなさい!」
(´・ω・`) 「……」
なんだよ、僕が休み取りたいって言ったは嫌味タラタラだった癖に。
127
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:45:00 ID:s2smMGc.0
ーーー
作業着を投げ捨てて自分の荷物をロッカーから取り出す。
なんなんだ。あいつらは、性格が悪すぎる。
ふと頭を別の兄弟が過る。
あいつらはお互いにしかストレス解消するからまだマシだ。
(´・ω・`) 「お互いにストレス解消…」
ふとポケットにある配り残しのクーポン付きチラシを見る。
丁度3枚。
(´・ω・`) 「……」
128
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:46:00 ID:s2smMGc.0
ーーー
翌日。
( ´_ゝ`)「え、このクーポンくれんの?」
(´・ω・`) 「ああ、前に働いてたバイト先になんだけどね、気まずいし、期限は今日までだし、今日僕バイトの面接があるんだ」
(´<_` )「本当にいいのか?」
(´・ω・`) 「うん、品数が売りのビュッフェでデザートも豊富。兄者の好きなナッツ系のデザートとか弟者の好きなプリンもあるし」
( *´_ゝ`)「ナッツ系…」
(´<_`* )「プリン…」
(´・ω・`) 「はい、三枚あるから、ドクオも」
(´・ω・`) 「二人のストッパーになってよ」コソ
('A`) 「…ああ、できる限りを尽くすよ」コソ
129
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:47:09 ID:s2smMGc.0
ーーー
( ,,^Д^) 「いらっしゃいませー!」 (^Д^ )
席に案内されて座ると店員が近寄る。
( ^Д^) 「3名様90分食べ放題プランでよろしいですか?」
('A`) 「はい、それで」
( ^Д^) 「こちら、ライスのみ注文制となっておりますがいかがですか?」
( ´_ゝ`)「あ、俺大ライスお願いします」
(´<_` )「俺はいいや」
('A`) 「俺も」
( ^Д^) 「大ライス一つでよろしかったでしょうか?」
( ´_ゝ`)「いいでーす」
( ^Д^) 「ではごゆっくり」
130
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:48:54 ID:s2smMGc.0
ーーー
( *´_ゝ`)「うまそー!」
(´<_` )「だな」
('A`) 「お前ら盛りすぎだろ…」
i!iiリ゚ ヮ゚ノル「いやーん、あの人達イケメーン」
||‘‐‘||レ「その上仲良しな双子だー」
セリフの順に料理を取るための列をなす。
てかお前らモテるの早い。
カウガールと花柄女がすでにメロメロじゃないか。
131
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:50:31 ID:s2smMGc.0
そんなことも露知らず。
二人の頭に食後のデザートの文字は無く、最初からデザート含め盛るつもりのようだ。
( *´_ゝ`)「あ、アーモンドプリンラス1もーらい!」
(´<_` )「!!」
瞬間、兄者が見えなくなり轟音が聞こえる。
( ;´_ゝ`)「イタタタタ…」
(´<_`; )「大丈夫か?!兄者?」
('A`;) 「……」
何が起こったかは光景を見ればだいたいわかった。
床に散らばった皿の破片と食べ物と倒れた兄者と弟者の片足だけ前に出した姿勢。
しかも兄者の皿から忽然と消えたアーモンドプリンがちゃっかり弟者の皿に乗っている。
( ;´_ゝ`)(´<_,` )('A`#)
おい、何実の兄に足払いしてんだよ。
プリンくらい待てばすぐに追加されるだろうに。
132
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:51:37 ID:s2smMGc.0
( ,,^Д^#) 「お客様?!」
怒って店員がやってくる。
(´<_`; )「顔は大丈夫か??ああ…婿入り前なのに…」
お前の家では長男は婿入りするのか。
数少ない一族増やす気は無いのか。
この前苗字サイトで検索したらヒット0世帯だったぞ。
お前ら存在してないことになってっぞ。
( ;´_ゝ`)「大丈夫…手切っただけ」
(´<_`; )「待ってろ、今絆創膏出すから!」
弟者さん、カバンから絆創膏出してるところで悪いですけど割れ物割って怪我したらまず流水で傷口洗うのが正しい応急手当です。
まあわかっててやってるんでしょうが。
( ;´_ゝ`)(´<_,` )
133
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:52:42 ID:s2smMGc.0
( ;^Д^#) 「あーあ、こんなにしちゃって…ちゃんと弁償してくださいね!!」
(´<_` )「……」
丁度指にくるりと一周絆創膏を貼り終わった時、店員が言った。
やべぇ、やな予感。
(´<_` )「…確かに兄が店の物を破損させたのは謝りますが…こういう時はまず怪我人を心配するのが人として先決なんじゃないんですか?」
i!iiリ゚ ヮ゚#ノル「そうよ!そうよ!」
||‘‐‘#||レ「人としてサイテー!」
( ,,^Д^;) 「うぐっ」
( ;^Д^) 「あ…すいません」
見れば店中の女性客がこちらを見ている。
もういやだ。
134
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:53:53 ID:s2smMGc.0
ーーー
( ;´_ゝ`)「お皿と料理ごめんなさい…」
( ,,^Д^;) 「いや!いいよ!弁償なんてしなくて結構です!」
( ´_ゝ`)「え…でも…」
( ;^Д^) 「むしろこれ…治療費に…」
( ,,^Д^;) 「あと、またの御来店お待ちしています!」
金一封とクーポン。
治療費ってただの切り傷ですが。
チリンとドアベルを鳴らしながら扉が閉まる。
しかしなぜかその後連続でチリンチリンとドアベルを鳴る。
('A`;) 「何事?!」
振り向けば店中の女性客が代金をぶっきらぼうにレジに叩きつけながら退出していた。
おい、あの客確か俺たちより後に来てただろうが。
||‘‐‘*||レ「あの!連絡先書いたので受け取ってください!」
i!iiリ゚ ヮ゚*ノル「わ!私も!手、お大事に!!」
次々と我も我もと女性客が二人にメアドを渡して行き風のように去って行った。
( ´_ゝ`)「あの中で誰が1番料理うまいのかなぁ……」
そこかよ。
135
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:55:16 ID:s2smMGc.0
ーーー
('A`) 「…てなことがあったわ」
(´・ω・`) 「ふーん、お店をメチャクチャにしたんだ…」
('A`) 「俺には何も出来なかった。すまない」
(´・ω・`) 「いいよいいよ、もう辞めたバイトだし」
('A`)「…そっか」
(´・ω・`) 「あ、そろそろバイトだから行くよ。じゃあね」
('A`) 「おう、またな」
去って行くショボン。
なんとなくその顔を見る。
(´^ω^`))) ('A`)
('A`) o0(……?)
136
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:56:26 ID:s2smMGc.0
ーーー
客は店に好感を覚えた場合、3人にそれを伝えるが、もし店に嫌悪感を覚えた場合は33人にそれを伝えるという。
('A`;) 「これはひどい」
後にその店のネットでの評判を見ると大変なことになっていた。
('A`;) 「これ、全部あの時居た女性客関係かね…」
('A`) 「あれ?」
その中に一つ、気になる評価があった。
『前働いてたけどあの店長兄弟は本当に人の心が無いと思うほど酷い。』
('A`) 「この評価…俺らが店に行く前日…」
笑顔のショボン、前のバイト、兄者と弟者。
('A`;) 「闇落ちしたか…」
俺はアンタみたいには、ならねぇぞ。たれまゆさんよ。
結局店長からもらったクーポンを使わぬ内にその店が潰れたのは言うまでもない。
( ´,_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_,` )
第八話 アーモンドプリンとお茶と大ライス
137
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:57:39 ID:s2smMGc.0
あの仲良しの兄弟の日々がまさかこんな展開になるとは。
.
138
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:58:33 ID:s2smMGc.0
ーーー
( *´_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_`* )
ーーー
139
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 22:59:32 ID:s2smMGc.0
( *´_ゝ`)「ご報告します!」
いつもの面子で食堂で昼の竜田揚げ定食を食ってる時に兄者が突然立ち上がった。
('A`) 「…なんだよ、突然」
( *´_ゝ`)「えへへー」
( *´_ゝ`)「この度私流石兄者の!4月からボストンへの留学が決まりました!!」
('A`)
( ^ω^)
爪'ー`)y‐
(´・ω・`)
(´<_` )モグモグ
140
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:00:33 ID:s2smMGc.0
('A`;) 「まじかよ…!」
( ;^ω^)「四月って…もう一ヶ月だお!」
爪'ー`)y‐「こりゃめでてぇ。みんなで祝おうぜ」
141
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:01:30 ID:s2smMGc.0
ーーー
( *^ω^)「では!我が友達。流石兄者君の門出を祝って乾杯!!」
いつもの居酒屋で枝豆ツマミに飲みながらお別れ会。
('A`) 「いやー、いきなりだな。ボストンってお前英語出来んのかよ?」
( ´_ゝ`)「まあ、ドクオよりはな」
('A`) 「試しになんでもいいから英語で言ってみろよ」
( ;´_ゝ`)「えー…なんでもいいって1番めんどくさい」
142
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:03:31 ID:s2smMGc.0
( ´_ゝ`)「My brother's name is Otojya!」
('A`) 「俺でも言えるわ」
( ´_ゝ`)「A beautiful boy,Otojya!」
('A`) 「なんだよビューティフルって。てかボーイって年じゃないだろ」
( ´_ゝ`)「Number one is Otojya!」
('A`) 「何のナンバーワンだ」
( ´_ゝ`)「Universal boy…」
('A`) 「Otojyaだな、もう読める」
( ´_ゝ`)「Kind…」
('A`) 「……」
( ´_ゝ`)「Energetic!」
(´<_`* )「おい、褒めすぎだ。照れる」
( *´_ゝ`)「うふふふふ」
( *´,_ゝ`)(´<_`* ) ('A`)
('A`) 「……」
My brother's name is Otojya!
A beautiful boy,Otojya!
Number one is Otojya!
Universal boy
Kind
Energetic
('A`#) 「……」
最後の最後までわけわかんねぇ縦読み仕込みやがって!!!
143
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:04:41 ID:s2smMGc.0
ーーー
そして兄者が発つ前の日。
( ´_ゝ`)「一回空港近くのホテルで一泊するから出発は明日だけど今日でしばらくお別れなんだ」
('A`) 「元気でな」
( ^ω^)「一年なんてあっという間だお!」
爪'ー`)y‐「連絡忘れんなよ!」
(´・ω・`) 「しばらく二人が仲良くしてるの、見れないのかぁ」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「みんな今までありがとう。たった一年だから…」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「弟者…」
(´<_` )
(´<_`。 )ホロリ
( ´_ゝ`)そ('A`)そ( ^ω^)そ
爪'ー`)y‐そ (´・ω・`) そ
144
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:05:52 ID:s2smMGc.0
(∩<_∩ )バッ
( _ゝ )「…うう…う…」
( ;_ゝ;)「…うわあああん!嫌だ!!弟者と離れたくない!!!」
(∩<_` )「バカ!留学はずっとお前の夢だったろ?!どうせ一年で帰れるんだから!目一杯楽しんでこい!!」
( ;_ゝ;)「うわあああん!!毎日電話するぅぅぅぅ!!!」
( ;ω;)「うう…僕まで悲しくなってきたお…」
爪;ー;)y‐「やめろ!俺はこういうのは苦手なんだ!!!」
(´;ω;`)
('A`)
ああ、こいつらもお別れの時は素直なんだな。
('A`。)
('A`。)o0(……ん?)
('A`)
('A`#)
あの野郎ども……
( ∩,_ゝ∩)(∩<_,∩ ) ('A`#)
目薬隠すなら俺に見えないようにしろ!!
145
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:06:54 ID:s2smMGc.0
ーーー
('A`) 「…行っちまったんだろうな、今頃」
( ^ω^)「…さびしくなるお」
兄者が発った日の昼。
俺たちは食堂でオニオンスライスサラダを食いながら駄弁っていた。
爪'ー`)y‐「よっ」
(´・ω・`) 「やあ」
('A`) 「よぉ、あれ?弟者は?」
(´・ω・`) 「それが…今日一度も会ってないんだよ」
( ^ω^)「きっと寂しくて家で泣いてるんだお。帰りに寄るお」
146
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:07:58 ID:s2smMGc.0
ーーー
('A`;) 「…どういうことだよ」
二人の部屋はもぬけの殻だった。
その時丁度、アパートの大家と思わしき爺さんが廊下を通った。
爪'ー`;)y‐「あの?大家さん?」
/ ,' 3「はぁ、そうですが…」
( ;^ω^)「あの!ここに住んでる流石さんは?!」
/ ,' 3「ああ…ボストン留学とかなんとかで出て行ったよ」
('A`;) 「それは!兄の方ですよね?!弟の方は?!」
/ ,' 3「ああ…彼は…」
147
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:08:57 ID:s2smMGc.0
ーーー
ーー
ー
( う_ゝ`)「あーやっと着いた」
( ´_ゝ`)「…夜に出て、時差があるけど14時間飛ぶからボストンは朝か…」
( ´_ゝ`)「…スーツケースまだかなぁ」
148
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:09:56 ID:s2smMGc.0
ーーー
( ´_ゝ`)「…来ない」
( ;´_ゝ`)「え?なんで来ないの?えっ?こういう時はどこに聞けば…」
( iii´_ゝ`)「外国って荷物届かなくても対応悪いんだっけか…うわぁ、どうしよう…」
149
:
同志名無しさん
:2013/02/28(木) 23:11:23 ID:s2smMGc.0
ーーー
空港出口付近でこれから留学生を受け入れるホストはソワソワしながら留学生を待つ。
ハハ ロ -ロ)ハ「ニホンゴウマクハナセルでしょか…」
彼女は留学生を見かけ、手を振る。
ハハ *ロ -ロ)ハノシ「あ!Here!コチでーす!」
ハハ *ロ -ロ)ハ「I'm Hello Sun. ハローって呼んでクダサイ。Mr.Sasuga」
ハハ ロ -ロ)ハ「あ、お隣さんも日本人の留学生受け入れシテマス。仲良く、シテクダサイ」
ハハ ロ -ロ)ハ「それにしても…荷物がlooks so heavy…オモソ、オモソデス」
ハハ ロ -ロ)ハ「なんてったってtwo suitcases!カタポ、モチマス?」
(´<_,` )「いえ…結構です」
( ;_ゝ;)「俺の荷物どこー?!」
( ´,_ゝ`)双子は仲良しのようです(´<_,` )
最終話 竜田揚げと枝豆とオニオンスライス
150
:
同志名無しさん
:2013/03/01(金) 02:41:54 ID:W3fjAO0I0
ん?
終わり・
151
:
同志名無しさん
:2013/03/04(月) 15:19:50 ID:8G2Es.g60
乙
執念だなww
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板