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仮投下スレ

84 ◆m8iVFhkTec:2012/11/04(日) 11:30:18 ID:bmfHlM2Q0
  "Everything that can possibly go wrong will go wrong."
「不都合を生じる可能性があるものは、いずれ必ず不都合を生じる」

1990年代前半に広く流行した経験則「マーフィーの法則」における表現の一つである
物事がうまくいかなくなる可能性は常にあり、それは重要なタイミングに限って起きやすいものだという事
簡潔な例を挙げれば、
「高価なカーペットを敷いてる時に限って、トーストを落とした時にバターが塗った面が下に落ちる」
と言えば理解していただけるはずだ
もっとも、これはただ単にそのような不運に見舞われた印象が強く残るだけであり、実際の確率に左右される訳ではないのだけれども

だが、正直今の僕の状況はまさにその法則に当てはまってしまったようだ
かつて僕は、これほどまでに計画倒れしたことがあっただろうか?
いいや、ここまでひどい結果になる事はなかった。しかも最悪のタイミングで…
では、ここまでの僕の経緯を順を追って説明しようか




僕の名前は夜神月…、数年前に死神のノートと出会い、
この力を使い、「キラ」として善良な心を持つ人々だけが住む世界を創ろうとしていた
かつて幾多の危機に陥ったが、自身の知力と計算を駆使して乗り越えてきた
そしてついに、僕の考えを悪と決めつけ、反逆を行った探偵「L」を葬った
そう、敵を殲滅させた今、これから本当の新世界を創り上げるという、まさに『これからがいい所』だった


そんな時に僕は、どこぞのキチガイによって「殺し合い」に巻き込まれてしまった


「…リューク、いないのか?」

死神の名前を呼ぶが、返事がない。デスノートも持っていない。主催者に奪われたのだろう
言わば今の僕は普通の一般人と同じ状態。他の人間と全く対等な条件にされているようだ

無論、僕の信念はこの程度の不都合で挫折する程脆くはない
このような自体になった時、自身がどうすべきなのかは既にわかっている

―――この『殺し合いからの脱出を図る』。これに尽きるだろう

まず、僕のような一般人がまともに人を殺して回ったとしても、戦闘のプロと鉢合わせたらそこで敗北するのは必然
単体で負けるのならば数を集めればいい。同じ考えを持つ者同士で固まれば、少数派にならざるを得ない殺人鬼相手に優位に立てるのだ
ではそのチームの目的は何か? 主催者打倒? いいや、首輪がかけられている以上、そのような余計な反抗心は自らの命を縮めるだけだ
それを踏まえ、並外れた知力、そしてカリスマ性のある僕が「脱出」の目的を掲げ、それに賛同する参加者を味方につければ安全性を確保することが出来る
中には無理やり主催者に立ち向かおうとする無謀物や、低脳がゆえで足を引っ張る役立たずも出てくるだろう
そういう輩を排除し、同じ考えを持ち尚且つ有能なメンバーのみで構成すればチームの生存率は飛躍的に上昇する
そして脱出に関してだが、主催者とて完璧な人間ではない、これだけ大がかりな舞台を使うからには必ずどこかに穴が生じるはずだ
僕ならばそれを探しだし、網の目を抜けることも不可能ではないだろう…、いいや、可能にしてみせる!


ここは病室、いくつものカーテンで仕切られたベッド、シックな間取り、窓の景色からせいぜい3階程度だろう
まずは自分に支給された武器を確認することにした
拳銃や鈍器など、経験のない僕でも扱えるような武器が入っているのならば申し分ない
仮に扱えないような武器―――例えば技術が必要なライフル銃、重量がある鉄球など―――は、他の参加者と交換すればよい
どのような複雑な武器であろうと使い道はあるし、持ってて困るような事は無いだろう
そして僕はデイバックの中身を探った









「なるほど、僕に支給された道具は、ファービー、バカに付ける薬、そしてPDAに収録されているzip画像ファイルか…」
僕はそう呟くとデイバックの口を閉めた


―――クソッ!!やられた!!


武器の使い道がどうのこうのとか、それ以前の問題だ!
こんなジョークグッズなんか、交換取引すらお断りなレベルじゃないか!

「ボクネムーイ、オナカスイター、アーアーアーーーー」

デイバックの中からファービーの声がする。…コイツ電源は切れないのか…?
隠れていてもこいつに騒がれたら敵に位置がばれる。持ってるだけで不都合だ。最悪


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