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仮投下スレ
42
:
◆i7XcZU0oTM
:2012/10/31(水) 23:29:51 ID:NFilQ/tU0
「はぁ……」
真っ暗な部屋。照らすのは、窓から入る月明かり。
その光は、室内の古びた椅子やら何やらを、柔らかく照らす。
埃っぽいベッドに腰かけ、壊れた窓から空を見上げる。
「一体、俺が何したって言うんだ……。殺し合いに巻き込まれる程、悪い事はしてねえぞ……」
がっくりと項垂れると同時に、深い溜息が勝手に出て来てしまう。
……本当、何で俺がこんな目に。
いつものように一日を過ごし、いつものように眠った、はずだったのに。
何で、俺が。
訳分かんねえよ。
「はぁ……」
ここに来てから、ずっと落ち込んでる気がする。
いや、ここに来る前から、そうだったのかもしれないな。
一人、闇の中で苦笑いを浮かべる。
(このカバンも……大した物、入ってなかったし……俺に、死ねってか?)
俺がここに来てからまずしたのは、鞄の確認。
誰かに襲われた時に身を守れるような物があるはずだ、と思ったからだ。
だって、「殺し合い」なんだろ?
素手で、こんな所に放り出すとは思えないじゃないか。でも……。
「何で、よりによって麦茶だけなんだよ……。麦茶って……」
思い出して、軽く落ち込む。
……思い出すんじゃなかったよ、こんなこと……。
だが、いつまでも落ち込んでられない。
これからどうするか、考えなきゃな。
まず、殺し合う気はない(そりゃそうだ)。人殺しなんて、怖くてできたもんじゃない。
じゃあ、何をするか?……そもそも、こんな非常事態に、俺に出来る事があるのか?
とにかく、死なないように、生きるしかない。
「…………この建物がなんなのか、見て回ってみようかな」
何か、役に立つ物……そうだな、強い武器とか。
武器じゃなくても、何か今の状況に対して、役に立つ物。そんなのが見つかればいいんだが。
そんな事を考えていた時。……部屋の扉が急に開き、誰かが入って来る。
一体誰だ、と思っておそるおそる顔を向けると……。
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