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仮投下スレ

364 ◆i7XcZU0oTM:2013/12/02(月) 23:28:37 ID:cKg5QjWc0

(この程度で……諦めて、なるものか……!)

 普通なら、当の昔に気絶していてもおかしくない。
 だが、川越は……"執念"で、意識を繋ぎ止めていた。
 全ては、自分の料理で殺し合いを止める為に。
 そのために人を殺めようとした、矛盾した意思のために。

「……ヤレヤレ、ノコッタノハイカレタヤツダケカヨ(……やれやれ、残ったのはおかしな奴だけか)」

 気がつけば、大柄の男――――グンマーが、川越の傍に来ていた。
 ついていない、と言った表情で、川越を見下ろしている。
 今の今まで乱入するタイミングを伺っていたのだが、丁度行動しようとした時に……。
 ……照英が、逃げ出したのだ。

「……今度は、ずいぶんと筋肉質ですねぇ……」
「ソノウエ、シニゾコナイトキテヤガル……マア、ラクショーダナ。ラッキー」
(その上、手負いと来ている……まあ、幸運と言う事にしておこう)

 川越へ、ゆっくりと銃口が向けられる。
 そんな状況でも、川越は動揺しない。
 むしろ、先程と同じ"目"に……。

「……ッ!!」
「ナッ……!」


 一瞬の出来事だった。
 突然起き上がった川越は、迷う事なく……。
 ――――グンマーの指に、齧りついた。
 眼をギラギラと輝かせながら、グンマーの指を――――。


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