[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
仮投下スレ
362
:
◆i7XcZU0oTM
:2013/12/02(月) 23:28:06 ID:cKg5QjWc0
「――――何を考えてるんですか、あなたは!!」
……気がつけば、僕の口から、怒号が飛び出していた。
川越さんは……人として、越えてはならないラインを越えている。
この状況でどうにかなったにしろ、そうじゃないにしろ……赦されることじゃない。
しかも、川越さんの口ぶりから察するに、既に一度――――。
「……うぷっ……」
不意に、酸っぱい物がこみあげてくる。
その不快感に耐え切れず、僕はこみあげて来たものを地面へと吐き出した。
「うえ……っ」
「照英さんも随分と失礼ですね。人の話を聞いておいて吐くなんて……まあ、いいでしょう。それよりも、
そろそろカタを付けないといけませんね。下準備の必要もありますから……」
頭がクラクラする。
川越さんの言っている事が、理解できない。
……いや、"理解したくない"と言った方が、正確かもしれない。
とにかく、今の川越さんは、おかしい。こんな状況でさえ、いつもの笑顔を崩していない。
だけど、目だけは違った。
"狂気"と形容するのが正しいくらいに、ギラギラと……輝いている。
「さぁ、大人しくしてください。暴れられても――――困りますからねッ!!」
「くぅッ!!」
キィン、と鉄同士がぶつかり合う音が辺りに響く。
……恐るべき速度で振るわれる包丁を、僕はただ金属バットで防ぐことしかできない。
そんな僕の様子を嘲笑うかの様に、川越さんは攻撃を続ける。
「どうしたんです照英さん、その程度ですか?」
じわじわと、僕の体に細かい切り傷が刻まれて行く。
……どうして、この期に及んで僕は、川越さんを攻撃できないんだろうか?
川越さんを、傷つけてしまうのを、恐れているから?
今現在、命を狙われているのに、どうして僕は……。
僕は、守らなければならないんだ。
自分を、お姐さんを、T-72神を……。
その為に、僕がやらなければならない事は。
川越さんを――――。
「……うおおぉぉぉぉッ!」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板