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仮投下スレ
351
:
◆i7XcZU0oTM
:2013/11/20(水) 23:17:11 ID:vgpbOQzo0
……目を開く。
見えるのは、見慣れない天井だけ。
(ここは……?)
首を動かさず、目だけをキョロキョロと動かして辺りを見る。
どうやら、何処とも知らぬ民家の一室のようだ。
上半身を起こして辺りを窺う……今まで、私はベッドの上に横たわっていたようだ。
……おかしい。私は、不覚にも道端で気を失ってしまったはず。
なのに、どうしてこんなところにいるのだろうか……?
「……そうだっ、胸は!?」
ガバッと、自分の服をはだけさせて胸を見てみるが……。
(……何ともない……妙な痕があるだけで、おかしいところは何も無いですね……)
一体、何がどうなっているのだろうか?
不可解な事ばかりで、流石の私でも少々混乱してしまいました。
……とにかく、もう何とも無いのならば、引き続き竹安を探しに行かなければならない。
こんなところで時間を食って、竹安に何かあれば、私にも何かあるかもしれない……。
ならば、こんな所で寝ていられない。今すぐにでも出発しないと。
そう思ってベッドから降りようとした時……。
閉まっていた部屋の扉が開いて、何者かが入ってきた。
「目が覚めたかお?」
入ってきたのは、何とも言えぬ体型の青年(?)だった。
私を、心底安心している目で見つめている。
「道端で倒れてた所を、僕がここまで運んでベッドに寝かせたんだお……」
「なるほど。だから私はここに」
「ついでに……怪我もしてたから、きちんと手当てしておいたお」
……怪我?
少なくとも、気絶するほどの怪我は負っていないはず。
状況がいまいち飲み込めずに少々困惑する私の事などお構い無しに、青年は話を続ける。
「それで……その、手当てする時に、お兄さんの荷物にあった道具を、使わせて貰ったお……」
「道具……」
「お兄さんの物を勝手に使って申し訳ないお! でも、手当てしなきゃどうなってたか……」
そう言うと、青年は深々と私に頭を下げた。
……確かに、勝手に私の持ち物を探られてなおかつ無断使用されたのは少々気になりますが。
ですが、そのお陰で私が助かった……。
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