[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
仮投下スレ
323
:
◆i7XcZU0oTM
:2013/08/11(日) 01:48:43 ID:NNuiU0tQ0
(どうすればいい……!? どうすれば、この緊急事態を乗り越えられる……!?)
どれだけ考えた所で、1つの答えに収束するだけだ。
――――戦うしかない。戦い、倒すしかない。こいつは、"善良"とは程遠い存在だ。
(……でも、どうすれば?)
戦った所で、勝ち目がないのは分かり切っている。
牛刀で切りかかっても、辿り着く前に蜂の巣になるのが関の山。
ならば、手持ちの武器を投げてみるか?それも、おそらく無駄な抵抗になるだろう。
モララーと月の距離は4メートルほど。投げれば届くだろうが、あくまでそれだけだ。
……傷をつけ、命を奪くまでには到底行かないだろう。
万事休すか、八方ふさがりか。どちらの言葉も、今の月の状況を現すには丁度良い言葉だ。
「ずいぶん驚いてるね。まあ、こんな姿の奴に出会えば別段おかしい反応でもないからな」
右肩に巻かれた、白い……いや、白と赤のツートンカラーに塗られた布。
体の所々に付着する、赤黒い斑点。右手に持つ突撃銃……。
確かに、モララーの言う事にも一理ある。
「それより……こうやって出遭った以上、アンタを生かしておく訳にはいかないからな」
チャキッ、と小さな音を立てて、突撃銃が構えられる。
……標的は、もちろん月。
「あ……」
「それじゃ……これでお別れだからな!」
引き金が引かれる寸前。
何もかもを捨てて、走り出す月。
……何をどうする、これをああする、そんな考えよりも、本能が勝った。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板