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仮投下スレ
319
:
◆i7XcZU0oTM
:2013/08/11(日) 01:47:18 ID:NNuiU0tQ0
碌に辺りも見ずに、歩き続けたせいだろうか。
気がつけば、月はあの忌わしい砂糖工場から、かなり離れていた。
道中、微かに声が聞こえて来たが、声の発信源から離れ過ぎていたためか、上手く聞き取れなかった。
あれは一体何だったのか……普段ならば、いくつも候補が出てくるようなこの問題。
だが、今の月の精神状況では、とても普段の頭脳を生かすことができそうにない。
何かを考えようとするたびに、チラチラと頭の中に浮かぶものが、月の思考を妨げる。
(……いつまで、お前は僕の頭の中に居座るつもりなんだッ……!)
ダディクールを、自分の手で、殺した瞬間の光景。
自分の手で、直接手を下した時の、手に伝わってきた感覚。
あの瞬間の全てが、月の脳裏に、消える事なくくっきりと残っている。
どれほど、振り払おうとしても。どれだけ、忘れようとしても。
やればやるほど、それはより強く脳裏に刻まれてゆく。
それこそが、他人の命を奪った、否定しようのない事実であり、証拠だ。
今までも、デスノートで命を奪いはしたが、あくまで間接的でしかないのだ。
「…………!」
どれだけ逃げ続けたとしても、罪からは逃げられない。
目を逸らそうが、逃げ出そうが、罪はどこまでも追いかけてくる。
いつかは、逃げ切れなくなる時が来る。
逃げ切れなくなった結果、どうなるかは……分からない。
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