[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
仮投下スレ
308
:
◆m8iVFhkTec
:2013/08/05(月) 10:53:16 ID:7kSsahpA0
「やめなさい! 武器も一つも無しに危険です! こっちへ逃げてください!!」
先ほどからのエルメェスの徒手空拳は、ダメージとしては皆無に近かった。
クマーとの体格差の時点で既に人間の腕力では絶望的、それに加えて毛皮と筋肉の鎧を纏っているのだ。
そう、生身の人間に勝ち目なんて無い。
「武器ィ? 武器ってのは……」
混乱するクマーに張り付けられたシールを……。
「これの事かぁあああああああ!!!」
思いきり剥がすッ!!
こだまする衝撃音!! 二つのクマーの肉体が結合する!
そしてその結合は同時に、破壊を伴う……ッ!!
「グマアアアァァァァァッ!!」
胸部の皮膚が裂け、鮮血がはじけ飛んだ。
「ハァ…ハァ………って人ッ! 人いるじゃねーか!! な、なぁアンタ、一体ここは……」
「まだ! まだ死んでない!」
「ハッ!?」
シールによる一撃は、一瞬だけ怯ませただけに過ぎない。
すぐさま飛びかかるクマーに、エルメェスは押し倒される。
いわっちは咄嗟にリュックの中から『http://www.hellowork.go.jp/』を取り出し、クマーに投げつけた。
ベキッ、と音を立ててクマーの頭に直撃! 頭を抑えた隙にエルメェスはクマーから抜け出す。
「クソッ……これじゃ倒せねぇか……ッ!」
「その熊を地下駐車場へ誘導してください! 今援軍を呼んできます!」
エルメェスが無事なのを確認するといわっちはそう言って階段を駆け上がっていく。
「行っちまいやがった……ホントに来るのかよ援軍なんてよぉ!?」
あのメガネのおっさんがいなければ自分はやられてたに違いない。
しかし、どう見ても非力な見た目。援軍と言われて簡単に安心出来るはずもない。
何よりどうして地下なのだろうか、援軍がいるなら上に逃げて合流するという手もあるはずなのに。
「クマアアアァァァァァァァッッッッ!!!」
自分が熊から離れるためにアタシに地下へ誘導させようとしている可能性もある。
……あぁ、もう考えている時間は無い……!
エルメェスは地下へと階段を降りた。
◆
「クッ……流石に疲れが……」
前半で死力を尽くしたエルメェスの体力に限界が訪れる。
熊の一撃をかいくぐって、シールを貼り付けて剥がす、そこまで出来る体力は無い。
故に彼女は柱を盾にぐるぐると逃げ回っていた。
「い、いつまでこれをやってれば……」
エルメェスがそうぼやいた時に、エレベーターの扉が開く。
天高くそびえ立つ銀髪の男、そして黒縁眼鏡の髭親父がそこにあった。
「やっと来たか……! って、なんだこの変な奴らはッ!!」
「このやろー……助太刀しに来たおれらになんてこと言いやがる!」
ポルナレフは怒鳴りながらもシルバーチャリオッツの姿を現した。
「WRYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!」
先陣を切って飛び出したのは田代。
「血管針攻撃!!」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板