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仮投下スレ

305 ◆m8iVFhkTec:2013/08/05(月) 10:52:27 ID:7kSsahpA0
「なッ……てめー! 出やがったな吸血鬼! 降りてこいッ!」

ポルナレフはすぐさまシルバーチャリオッツを出現させ、戦闘態勢に移る。
しかし田代は両手を上げ、敵意を持っていないことを示した。
彼の右腕は、肘より先のあたりでブッツリと切り落とされていた。

「待ってくれ、降参だ。私はあの熊に右腕をやられた。お前と戦っても勝ち目は無い。
 それに日が差している間は外へ逃げることも出来ない。言わば私の詰み状態だ」
「あぁ、ロビーに落ちていた右腕はあなたのものでしたか……」
「生き残るためだ、しばらくの間お前たちに協力させてくれないか? あの熊をどうにかしたいんだろう?」
「協力だァ? おれたちに吸血鬼を信用しろってのかよ」
「吸血鬼は本能的な行動がより強く出るからな……自分が生き残るためであればお前らを裏切るようなマネはせんよ。
 まずは熊だ、熊を処理さえ出来れば、あとは私に戦いを挑むなりなんなりするのは自由、どうだ?」

冷静な口調で田代はそう語った。
ポルナレフは苛立ちを露わにする。

「わかりました。でしたら、私の指示に従ってください」
「おい、いわっちさん!」
「日光のある場所にさえいれば彼は手を出せません。それに熊を捕まえる、または倒すことが今優先されるべきです」
「クッ…わかったよ」
「話がわかる者がいて助かるな」
「あ?」

揉め事が勃発する寸前にいわっちが間に入る。

「それでは私から行動指針を提示致します。まず熊を3階にあるプールまでおびき寄せます。
 プールは閉鎖空間であり、壁も分厚いコンクリートで覆われているため、閉じ込めるのに有効です。
 お二人は3階の入口で待ち構えていただくため、熊をそこまで誘導する役割は私が担います。
 プールまで誘導する戦い方はこちらから口出ししません。プールも3階から4階にかけて吹き抜けとなっております。
 私は4階の見物席からはしごを下ろしますので、プールの入口を塞いで閉じ込めたらはしごから離脱を図ってください。
 これで熊を封印することが出来ると思います。これでいいでしょうか」

二人は了承する。
すぐにいわっちの作戦は実行に移される。


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