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仮投下スレ

292 ◆i7XcZU0oTM:2013/07/09(火) 22:33:24 ID:Lxg7rqi60




「うが……」

 ……俺が目を覚ました時には、手足がひものようなもので縛られていた。
 おい、これじゃ動けねえじゃねえか。

「しかし、まさかこのライオンにまでこの首輪が嵌められているとは、驚きでしたな」
「うむ。……もしや、このライオンも"参加者"の一人かも知れぬな」

 誰だ、こいつら。人間が2人か。
 何か俺の方を見て、ベラベラ喋ってるな。

「……スターリン殿、ここに鞄がありますが……」
「ああ、おそらくこやつの物だろう。……役に立つ物があるかもしれんな。調べてみるか」

 クソッ、そいつの中にはあの旨そうな肉が入ってるんだ。
 勝手に他人の鞄の中身を検めるなんて、非常識だぜ!

「他人の鞄、勝手に開けるとかマジないわー」

 ……俺がそう言った途端、2人の人間は鳩が豆鉄砲食らったような顔して、急に黙ってしまった。

「お前ら常識ってもんがねぇのかよ……これだから人間は駄目だわー」
「喋るライオンか……孔明、聴いたことはあるか?」
「まさか」

 だが、人間2人はすぐに落ち着きを取り戻した。
 ……案外、肝が据わってるわ、こいつら。

「言葉が話せるのか、ならば知能も……よし」

 そう言うと、ちょびヒゲの男は、何かを取り出した。
 黒光りするそれは……間違いねえ、拳銃だ。
 それが、俺の頭に……ゆっくりと、迷う事無く突き付けられた。


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